JP2002517792A - 映写スクリーン - Google Patents

映写スクリーン

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JP2002517792A
JP2002517792A JP2000553841A JP2000553841A JP2002517792A JP 2002517792 A JP2002517792 A JP 2002517792A JP 2000553841 A JP2000553841 A JP 2000553841A JP 2000553841 A JP2000553841 A JP 2000553841A JP 2002517792 A JP2002517792 A JP 2002517792A
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JP2000553841A
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ヨルグ グッテヤール
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ヨルグ グッテヤール
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    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/32Holograms used as optical elements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/62Translucent screens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 裏面映写によってイメージを表示する映写スクリーン(30)は、一つの平面に配置された複数のホログラフィック光学素子(10)を有する。ホログラフィック光学素子は、三つの映写デバイス(22、24、26)を含む映写機(14)によって照射される。各映写デバイス(22、24、26)はそれぞれ映写されるべきイメージの彩色成分を含む光束(16、18、20)を発生する。各ホログラフィック光学素子(10)は、ホログラフィック光学素子(10)が観察者(12)の方向に放出光束(28)を同一放出角度(β)で放射するような仕方で、異なる光束(16、18、20)により、回折される少なくとも一つのレンズと一つの回折格子を有する。このような映写スクリーンは映写スクリーンがまた昼光において、および大表面イメージ映写用に使用できるように、光を極く小さい範囲に散乱するであろう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は映写スクリーン、特に大画面イメージ映写用の映写スクリーンに関す
る。
【0002】 (背景技術) 例えば映画館のような大画面イメージ映写用に、映写スクリーンが使用される
。イメージは観察者側に配置された映写機から映写スクリーン上に映写される。
映写スクリーンに入射した光は映写スクリーンによって散乱されるので、イメー
ジは映写スクリーン上で観察者に見えるようになる。このような映写スクリーン
は、例えば昼光のような外部光もまた散乱するので、部屋は暗くされなければな
らない。このような映写スクリーンの屋外での使用は夜間のみ可能であり、この
場合でも例えば街路灯からの外部光が映写スクリーンに影響を及ぼすことは、排
除されなければならない。この種の映写スクリーンにおいてすでに僅かな量の外
部光もイメージの質を低下させるであろう。
【0003】 更に、映写機が映写スクリーンの背面側に配置されている映写スクリーンが知
られている。この場合、これもまた入射光を散乱するように設けられた映写スク
リーン上に、後面映写によってイメージが形成される。
【0004】 定期刊行物APPLIED OPTICS(1973年12月)21.80−84に、拡散ス
クリーンとレンズの組み合わせがホログラムによって実現される、マイクロフィ
ルムディスプレイ装置が記述されている。ホログラムは、拡大レンズを通して映
写されたマイクロフィルムイメージの明視化用の観察スクリーンとして働く。ホ
ログラムは如何なる光で照らされても、すりガラスのように見える。すなわち、
それは乳白色でかつ不透明である。ホログラムの目的は膨大な量の高価なレンズ
の必要性を避けることに存在する。
【0005】 その中に、表面または線のパターンを形成する、イメージホログラムが記録さ
れた、照明されたパネルがDE4330384A1に公知である。色々なカラーのフ
ィールドにおけるホログラムが異なる照明角度の下で発生されるので、フィール
ドは使用者に対して異なるカラーを与える。それぞれの与えられた場合において
、記憶されたパターンのみが明視化できる。
【0006】 もし外部光の量が多い場合にも、特に大面積イメージ映写用に有用な映写スク
リーンを提供することが本発明の目的である。
【0007】 本発明によれば、上記目的は請求項1の特徴によって達成される。 本発明による映写スクリーンは、一つの平面に配置された複数のホログラフィ
ック光学素子を有する。閉鎖面を形成するホログラフィック光学素子に、後面映
写によってイメージを発生できる。そうすることにより、各個々のホログラフィ
ック光学素子は、映写されたイメージの一つのイメージ部分を提供するであろう
。このように、映写されるべきイメージはいわば個々のピクセルに小分割され、
そして各ピクセルはホログラフィック光学素子によって描写される。
【0008】 各ホログラフィック光学素子は、少なくとも一つの回折格子と少なくとも一つ
のレンズを有する。回折格子は、映写されるべきイメージの、例えば赤、緑およ
び青の色成分の光束を異なる仕方で回折するように配置される。映写されるべき
イメージはレンズを通してイメージ平面に表示される。
【0009】 本発明の映写スクリーンに使用されるホログラフィック光学素子は、映写され
るべきイメージの異なる色成分の光束がそれぞれ組み合わされ、同一の光射出角
度を有する共通の射出光束を形成するように設けられている。こうして、各ホロ
グラフィック光学素子は、それぞれのイメージ部分の全部の色情報を含む単一光
束を観察者の方向に放射するであろう。従って、各ホログラフィック光学素子は
、一つの指向性光束を発生する。本発明の映写スクリーンに使用されるホログラ
フィック光学素子は透明であり、ホログラフィック光学素子に入射した光は小さ
な回折を受けるのみであろう。従って、外部光も殆ど回折されない。更に、本発
明の映写スクリーンのコントラストと光度は、従来の映写スクリーンのそれらよ
りも優れている。それ故に、この映写スクリーンは、昼光下での大画面イメージ
映写の使用にも適している。
【0010】 意図された方向から眺めた時、映写スクリーンは、異なるカラーコンテンツの
組み合わせを含むカラーイメージの知覚をもたらすであろう。しかしながら、異
なる方向から眺めた時、映写スクリーンは澄んで透明である。映写スクリーンは
また背面側からも透明である。映写スクリーンは、例えば部屋の窓ガラスを構成
することができる。室内に配置され、窓ガラスに向けられた映写機により、映写
されたイメージは外部から見ることができる。それにもかかわらず昼光は外部か
ら部屋に入ることができ、部屋の中の人々はイメージを見ることなく窓を通して
外部を見られるであろう。
【0011】 垂直方向に離隔配置されたホログラフィック光学素子の光射出角度は、光射出
束を観察平面で互いに交差させるように、互いに異なることが好ましい。更に、
ホログラフィック光学素子は、射出する光束が水平にのみ広げられるという趣旨
で構成されることが好ましい。この水平拡大により射出光束の光は映写スクリー
ンの側部領域に配置されたホログラフィック光学素子からもまた観察者の目に入
るであろう。射出光束は垂直方向には拡大されないので、光強度の損失は避けら
れる。
【0012】 二つのタイプのホログラフィック光学素子が、映写スクリーン用に使用される
ことが好ましい。第一のタイプは、単一の回折格子と一個または複数のレンズを
有する。回折格子に観察者の方向へ共通の光束を射出させるために、ホログラフ
ィック光学素子の背面側は、色成分に従って分離された光束によって照射される
。こうして、赤色成分を含む光束、緑色成分を含む光束および青色成分を含む光
束がホログラフィック光学素子上に映写される。光束間の角度は、回折格子の使
用によって色成分に従ったその特有の回折を受けた後、共通射出光束を形成する
ように光束が一致する風に選択される。
【0013】 第二のタイプのホログラフィック光学素子では、映写されるべきイメージの総
ての色成分を含む共通の光束のみが、ホログラフィック光学素子の背面側に映写
される。共通光束は、こうして個々の色成分の総ての光束を含む。ホログラフィ
ック光学素子は、各色成分のための各別の一つの格子と、再び一つまたは複数の
レンズを有する。回折格子は、入射光束の個々の色成分が互いに分離されずに、
同一の光射出角度を持つ共通の射出光束として観察者の方向へ発せられるであろ
うという趣旨で互いに適切に調整される。
【0014】 更に、赤、緑および青の基本色の代わりに、マジェンタ、シアンおよび黄の基
本色が使用されるという点で、ホログラフィック光学素子の上記二つのタイプは
組み合せることができ、相応じて変更できる。
【0015】 本発明による映写システムにおいて、第一タイプのホログラフィック光学素子
を含む映写スクリーンが使用される。更に、この映写システムは、色成分の個々
の光束を発生する映写機を含む。第一タイプのホログラフィック光学素子の背面
側は色成分に従って分離された光束によって照射されるので、映写機は発生され
る各光束に対する一つの映写デバイスを含む。本発明によれば、映写デバイスの
間隔は、各ホログラフィック光学素子に含まれる回折格子の色特有の回折角度に
対して、ホログラフィック光学素子が色成分の光束を組み合わせて同一光射出角
度を持つ共通の射出光束にするように調整される。この映写システムにおいて、
映写機は、映写されるべきイメージの赤、緑および青の色成分を発生するRGB 映
写機を使用することができる。この映写システムは、映写機によって映写スクリ
ーンの背面側に映写される全部の光が観察者の方向へ回折されるので、高輝度と
高コントラストを持つイメージの発生に適応する。
【0016】 本発明による他の映写システムでは、第二タイプのホログラフィック光学素子
を有する映写スクリーンが使用される。この映写システムの映写機は、たった一
つの映写デバイスを含む。映写デバイスは、色成分単位の個々の光束を有する共
通の光束を映写スクリーンの背面側に映写するように配置される。各ホログラフ
ィック光学素子は、色成分の各光束用のそれぞれの回折格子を有する。回折格子
は、各ホログラフィック光学素子に観察者の方向へ共通の光束を放射させるよう
に互いに調整される。この映写システムにおいて、各光束のために各ホログラフ
ィック光学素子に別々の格子が設けられるので、この映写システムにおける輝度
は上記の映写システムにおけるものよりも低い。それにもかかわらず、この映写
システムは、昼光条件の下での大画面イメージ映写に利用できる。この映写シス
テムの特別の利点は、白色光を放射する従来の映写機の使用をシステムが許可し
ている点にある。
【0017】 上記の二つの映写システムにおいて、映写機は通常映写スクリーンに対して中
央にではなく垂直方向に偏倚して配置される。映写スクリーンに映写されたイメ
ージの結果的な歪みは、一個の映写デバイス、または複数の映写デバイスの光線
の光路中に修正レンズを配置することにより除去できる。更に、それによって、
映写されるべきイメージが映写スクリーン上に歪まないイメージを発生するため
に、適当に歪ませられる電子的修正デバイスを映写機に割り当てさせることがで
きる。
【0018】 本発明は、添付図面を参照してその好ましい実施例を記述することにより以下
により詳細に説明されるであろう。
【0019】 図1−3は、ホログラフィック光学素子10の第一タイプを使用している映写
システムを図示する。三本の光束16、18、20が映写機14によってホログ
ラフィック光学素子10の背面側、すなわち観察者12の反対側に面する側に映
写される。映写されるイメージのそれぞれ互いに異なる色成分の光束16、18
、20を発生するために、映写機14は三つの映写デバイス22、24、26を
有する。映写機14は、イメージの青色成分用の光束16を発生する映写デバイ
ス22、イメージの緑色成分用の光束18を発生する映写デバイス24、および
イメージの赤色成分用の光束20を発生する映写デバイス26を使用する従来の
RGB 映写機である。
【0020】 三つの光束16、18、20の、個々のホログラフィック光学素子10の背面
側に入射した部分が図1に図示されている。これら三つの光束16、18、20
により、ホログラフィック光学素子10によって表示されるイメージ領域の全部
の色成分情報が、ホログラフィック光学素子10上に映写される。
【0021】 各光束16、18、20についての光射出角度βが同一であるという趣旨で、
三つの光束16、18、20はホログラフィック光学素子10によって異なって
回折される。こうして、ホログラフィック光学素子10は、観察者12の方向に
向けられた共通の射出光束28を発生する。ホログラフィック光学素子10に設
けられる回折格子および個々の光束16、18、20の入射角度の設計は、三つ
の光束16、18、20を一つの共通光束28に組み合わせるために明確に重要
である。光束16、18、20の入射角度は、映写デバイス22、24、26の
間隔を変更することにより設定できる。
【0022】 ホログラフィック光学素子10は、垂直方向への光束16、18、20の拡大
を防止するように構成されている(図1)。水平方向には、光束16、18、2
0は角度αで拡大される(図2)。この局面は、図5および6を参照してより詳
細に述べられるであろう。
【0023】 図3に、図1および2と関連付けて記述されたホログラフィック光学素子10
を使用している映写システムの映写スクリーン30が示されている。各ホログラ
フィック光学素子10は、映写されるべきイメージの互いに異なるイメージ部分
を表示するために設けられているので、映写されたイメージはスクリーンによっ
て切り分けられ、各スクリーン区分は、異なるホログラフィック光学素子10に
よってイメージ化されている。個々のホログラフィック光学素子10から組み立
てられた映写されるべきイメージの拡大が、映写スクリーン上にこうして提供さ
れる(図4)。
【0024】 映写スクリーン30の部分図において、二つのホログラフィック光学素子10
a、10bが、例として具体的に示されている。明瞭化のために、この図は映写
デバイス24によってホログラフィック光学素子10a、10bの背面側に映写
された緑色の光束18a、18bのみを示している。映写デバイス22、24に
よって発生された光束は、ホログラフィック光学素子10a、10bによって、
図1に関連付けて記述されたように、緑色の光束18a、18bに組み合されて
共通射出光束28a、28bを形成する。ホログラフィック光学素子10a、1
0bは互いに垂直方向に離隔して配置され、射出光束28a、28bはそれぞれ
異なる光射出角度βおよびβ’を持つように設計されている。観察者12に対し
て、映写スクリーン30の上の方に配置されたホログラフィック光学素子10b
の光射出角度β’は、より低い位置に配置されたホログラフィック光学素子10
aの角度βよりも小さい。ホログラフィック光学素子10bは、共通観察平面に
おいて射出光束28bを射出光束28aと交差させるに適切なように構成されて
いる。映写スクリーン30の他のホログラフィック光学素子10は同様に、ホロ
グラフィック光学素子の総ての射出光束28が観察平面で互いに交差するような
大きさのそれぞれの光射出角度βを作り出すように構成されている。ホログラフ
ィック光学素子10が観察者12に対して映写スクリーン30に高く配置される
程、角度βは小さくなるであろう。従って角度βの大きさは、もしホログラフィ
ック光学素子10が観察者12よりも低い位置に配置されれば、増加される。水
平線に配置されたホログラフィック光学素子の光射出角度βは互いに等しい。
【0025】 映写機14は映写スクリーン30よりも低い位置で垂直方向に配置されている
ので、映写スクリーン30上に形成されたイメージは歪んでいる。イメージを修
正するために、シフトレンズが映写機14の光路中に設けられる。代案として、
映写スクリーン30上のイメージの修正された表示は、映写されるべきイメージ
のコンピュータ処理修正用の電子修正デバイスによって得ることができる。
【0026】 ホログラフィック光学素子10は、異なる色成分の光束16、18、20を異
なる程度に屈折するために、その中に配置された回折格子を持つフィルム平面3
4を有する(図5および6)。フィルム平面34の背面側にスクリーンシリンダ
ーレンズ38が形成されるように、平面内に互いに平行に配置された複数のシリ
ンダーレンズ36が設けられている。隣接するシリンダーレンズ36間の間隔は
、観察者12と映写スクリーン30との間隔と比較して小さい。シリンダーレン
ズ36は約1mmの直径を持ち、隣接するシリンダーレンズ36が互いに接触す
るように配置されていることが好ましい。スクリーンシリンダーレンズ38は、
ホログラフィック光学素子10に入射した光束16、18、20が水平方向にの
み単色的に拡大されるという効果を持つ(図2)。シリンダーレンズの断面は、
円形であることが好ましい。しかしながら、シリンダーレンズは楕円または異な
った湾曲形状を持つこともできる。映写されるべきイメージは、シリンダーレン
ズ36によって焦線中に形成される。シリンダーレンズ36は約1mmの直径を
持つことが好ましいので、観察者12は、相互に平行な焦線を互いから分離して
識別できないであろうし、それ故コヒーレントイメージが発生される。個々のホ
ログラフィック光学素子10は、例えば20x30mmの大きさを持つ。
【0027】 互いに垂直方向に離隔して配置されたホログラフィック光学素子10は、射出
光束がホログラフィック光学素子10から異なる光射出角度βで射出しなければ
ならないので、異なる回折格子を有しなければならない(図3)。回折格子を生
成するために、フィルム34は平行光40および同一波長のコヒーレント平行光
42により露光される(図7)。光40はフィルム34に垂直に向けられる。光
42は、角度γでフィルム34に向けられる。角度γは、例えば緑色の光束18
とホログラフィック光学素子10の背面側との間の角度に対応する(図1)。こ
のようにして、映写スクリーン30におけるホログラフィック光学素子10の垂
直方向の位置は、フィルム34を露光するために使用される光42の角度γによ
って決定される。ホログラフィック光学素子10が映写スクリーン30において
高く配置されている程、フィルム34の露光中における角度γは小さくなければ
ならない。
【0028】 波長が同一である光40と光42の伝送は、フィルム34上に干渉パターンを
生じる。フィルム34の現像により、干渉パターンに対応する回折格子が発生さ
れる。フィルムの現像後、スクリーンシリンダーレンズ38はフィルムの背面側
に置かれ、スクリーンシリンダーレンズ38に関するフィルム34の位置は、例
えばガラスまたはプラスチックの板の間に固定されるであろう。
【0029】 図8および9は、第二タイプのホログラフィック光学素子が使用される他の映
写システムを図示する。この場合、映写デバイス50を有する映写機14を使用
し、光束52はホログラフィック光学素子54の背面側に映写される。映写デバ
イス50は映写されるべきイメージ上に白色光を放射するので、光束52は、図
1で点線、実線または破線によって表示されている、映写されたイメージの赤、
緑および青色成分のための光束の組み合わせを含む。ホログラフィック光学素子
54は、光束52を個々の色特有の光束に分割する代わりに、ホログラフィック
光学素子10に対応するように、観察者の方向へ同じ光射出角度βで共通光束5
6を照射するであろうという構成である。
【0030】 この目的のために、ホログラフィック光学素子54は三つの異なる回折格子5
8、60、62を有し(図9)、光束52の、例えば回折格子58は赤色成分を
回折するものであり、回折格子60は緑色成分を回折するものであり、回折格子
62は青色成分を回折するものである。三つの回折格子58、60、62を互い
に隣り合わせに配置する代わりに、三つのフィルムを互いに独立して露光し、回
折格子を互いの上に配置することもまた可能である。回折格子は図7を参照して
記述された製作方法に対応して生成され、回折格子58、60、62を互いに隣
り合わせに発生するために、マスクがフィルム34上に置かれ、第一回折格子5
8を発生するために、フィルムは対応する入射角度γで露光される。次いでマス
クは移動され、回折格子60を発生するために、フィルム34は適切に変更され
た入射角度γで露光される。第三回折格子62を発生するために、マスクは再度
移動され、そしてフィルム34は第三入射角度γで露光される。異なる光出射角
度βの回折格子の発生は、図7を参照して記述されたプロセスに対応し、すなわ
ち角度γを変えることによって実施される。この場合、干渉パターンを発生する
光40および光42は同じ波長を持つ。
【0031】 他方、図8および9を参照して記述される映写システムは、図1−4に図示さ
れた映写システムに対応する。光束は、ここでも角度αで水平方向に拡大され(
図2)、映写スクリーン30はここでも互いに隣り合わせに配置されたホログラ
フィック光学素子54を有する。またホログラフィック光学素子54は、一つの
スクリーンシリンダーレンズ38と、上述と同様の方法で露光された一つまたは
複数の露光フィルムを有する。
【0032】 映写システムの他の実施例において、映写機14は映写スクリーン30に関し
て観察者12の側に配置される(図10)。鏡66が、映写スクリーン30の後
に設けられる。鏡66は、映写デバイス22、24、26によって生成された光
束16、18、20を映写スクリーン30の背面側に反射するために設けられる
。このようにして、この映写機14もまた、後面映写用に設計されている。三つ
の映写デバイス22、24、26に代るものとして、単一の映写デバイス50を
設け(図8)、このようにして、映写スクリーン30に第二タイプのホログラフ
ィック光学素子54を設けることもまた可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一タイプのホログラフィック光学素子および対応する映写機の模式的側面図
である。
【図2】 図1に図示されたホログラフィック光学素子の模式的平面図である。
【図3】 第一タイプのホログラフィック光学素子を含む映写システムの模式的側面図で
ある。
【図4】 映写スクリーンの模式的正面図の一部である。
【図5】 個々のホログラフィック光学素子の模式的側面図である。
【図6】 図5に図示されたホログラフィック光学素子の模式的平面図である。
【図7】 ホログラフィック光学素子の生産品を図示する概略スケッチである。
【図8】 第二タイプのホログラフィック光学素子及び対応する映写機の模式的側面図で
ある。
【図9】 第二タイプのホログラフィック光学素子の一実施例の模式的正面図である。
【図10】 映写システムの他の実施例の略式側面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月5日(2000.8.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,Z W

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像平面に配置され、映写されるべきイメージの部分的領域
    をその上に結像するようにそれぞれ適応された複数のホログラフィック光学素子
    (10、54)を有し、前記素子は少なくとも一個の回折格子および少なくとも
    一個のレンズ(36)の光学的特性を持つように構成され、各ホログラフィック
    光学素子(10)は、異なる光入射角度で入射する、映写されるべき部分領域の
    異なる色成分の光束(16、18、20、52)を組み合わせて、均一な光射出
    角度(β)を持つ共通の射出光束(28、56)にするように配置される後面映
    写によってイメージを表示することを特徴とする、特に大画面イメージ映写用の
    映写スクリーン。
  2. 【請求項2】 垂直方向に離隔配置されたホログラフィック光学素子(10
    、54)の光射出角度(β)は、射出光束(28、56)が互いに観察平面(3
    2)において交差する風に異なっていることを特徴とする請求項1に記載の映写
    スクリーン。
  3. 【請求項3】 ホログラフィック光学素子(10、54)は射出光束(28
    、56)を水平方向のみに拡大することを特徴とする請求項1または2に記載の
    映写スクリーン。
  4. 【請求項4】 各ホログラフィック光学素子(10、54)は複数のシリン
    ダーレンズ(36)を含むスクリーンシリンダーレンズ(38)を有し、観察平
    面(32)とスクリーンシリンダーレンズ(38)間の間隔は隣接するシリンダ
    ーレンズ(36)間の間隔と比較して大きいことを特徴とする請求項1−3の何
    れかに記載の映写スクリーン。
  5. 【請求項5】 シリンダーレンズ(36)は一つの平面に配置されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の映写スクリーン。
  6. 【請求項6】 ホログラフィック光学素子(10)はそれぞれただ一つの回折格子を有し、回
    折格子は異なる回折角度で個々の色成分の光束(16、18、20)を回折する
    ように配置されていることを特徴とする請求項1−5の何れかに記載の映写スク
    リーン。
  7. 【請求項7】 ホログラフィック光学素子(54)はそれぞれ、各色成分の
    光束(52)用の一つの回折格子(58、60、62)を有することを特徴とす
    る請求項1−5の何れかに記載の映写スクリーン。
  8. 【請求項8】 映写機(14)および請求項1−7の何れかに記載の映写ス
    クリーン(30)を有し、色成分の個々の光束(16、18、20)を発生する
    映写機(14)はそれぞれ一つの映写デバイス(22、24、26)を有し、映
    写デバイスの間隔は色成分特有の回折角度に対して、各ホログラフィック光学素
    子(10)が色成分の光束を組み合わせて、同一光射出角度(β)を持つ一つの
    射出光束(28)にするように調整されていることを特徴とする映写システム。
  9. 【請求項9】 映写機(14)および請求項1−7の何れか一つに記載の映
    写スクリーン(30)を有し、映写機(14)はただ一つの映写デバイス(50
    )を有し、ホログラフィック光学素子(54)は各色成分の光束(52)用の回
    折格子(58、60、62)をそれぞれ有し、回折格子は色成分の光束(52)
    を組み合わせて、同一光射出角度(β)を持つ一つの射出光束(56)にするよ
    うに配置されていることを特徴とする映写システム。
  10. 【請求項10】 映写機は映写スクリーン(30)の観察者側に配置され、
    鏡(66)が映写スクリーン(30)の背面側に設けられていることを特徴とす
    る請求項8または9に記載の映写システム。
  11. 【請求項11】 修正レンズは映写デバイス(22、24、26、50)に
    よって放射された光の光路に配置されていることを特徴とする請求項8−10の
    何れか一つに記載の映写システム。
  12. 【請求項12】 電子修正デバイスが映写機(14)に設けられていること
    を特徴とする請求項8−10の何れか一つに記載の映写システム。
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