JP3248360B2 - 高鮮鋭画像熱転写プリント用非コーティング布帛及びその製造方法 - Google Patents
高鮮鋭画像熱転写プリント用非コーティング布帛及びその製造方法Info
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Description
ター用記録体としての非コーティング布帛に関する。
リンターとして広く用いられている。
表面平滑性の高い紙を用いた場合にのみ、最近オフィス
等で広まりつつある電子写真方式プリンターのプリント
品質に迫れるものであり、普通の上質紙等では、カスレ
等の発生によってプリント品質が劣る。まして、欧州で
高級感があるとして好ましく用いられているボンド紙
は、極端に表面平滑性が悪く、プリント品質は著しく劣
悪である。
質は、記録体の表面平滑性が大きく左右し、紙よりも更
に表面が凹凸な布帛では殆どプリントできないのが現状
である。
めに樹脂含浸した、いわゆるコーティング布が出回って
いるが、布とは名ばかりであり、実際には殆どフィルム
である。
状を打破し、主として熱転写プリンターの記録体として
充分用い得る布帛、即ち高鮮鋭な熱転写プリント画質を
付与することができ、なおかつ布帛らしい風合い及び柔
軟性に富む非コーティング型の布帛を提供せんとするも
のである。
た結果、下記骨子により、目的を達成する。
用非コーティング布帛は、0.0001〜1デニールの
極細繊維を構成主体としてなる布帛であって、該布帛の
少なくとも片面において、中心線平均粗さが2〜6μ
m、かつ最大高さが30〜50μm、かつ中心線から高
さが2μm以上のピークの数が20〜40コ/8mmで
あることを特徴とするものである。
用非コーティング布帛の製造方法は、布帛に、平滑な表
面のプレス面を有するプレス機もしくはカレンダーで熱
プレスした後、粗面化することを特徴とするものであ
り、さらに本発明の高鮮鋭画像熱転写プリント用非コー
ティング布帛の製造方法は、0.0001〜1デニール
の極細繊維を構成主体としてなる布帛の少なくとも片面
を、全面積の20%以上の面積を高圧水流処理し、次
に、温度100〜220℃、圧力50〜200Kg/c
m2 、処理速度0.5〜40m/min でカレンダー
処理もしくは熱プレス処理し、しかる後に、基端側の剛
性を大にし、先端ほど可撓性を大きくしたシート状粗面
体の先端部で、擦過圧力を10〜70g/mm、処理張
力を2〜30g/mmにて叩打して擦過処理することを
特徴とするである。
常に表面が平滑性に富んだものが要求される。
には全く向いていないとさえ言える程、表面が粗い。そ
の程度は、本発明者の知見によれば、布帛の中では表面
平滑性が良好で、光沢を有する組織であるサテンでさ
え、満足できるものではない。顕微鏡で観察するまでも
なく、プリントされない場所が多く存在するのが肉眼で
はっきりと見て取れるのである。
帛を熱転写プリンター用記録体として用い得る方法を発
明したのである。
れば良いのであり、熱プレスあるいはカレンダー加工に
よって布帛を処理すれば良い。しかし、通常デニールの
布帛の場合では、充分な平滑性は得にくい。それに対し
て、主として単繊維繊度0.0001〜1デニールの極
細繊維から構成されてなる布帛の場合は、非常に緻密な
平滑表面が得られるのである。
は、温度については100〜230℃が好ましく、11
0〜220℃がより好ましく、180〜210℃が非常
に好ましい。圧力については、10〜3000kg/cm2
が好ましく、30〜2500kg/cm2 がより好ましく、
50〜2000kg/cm2 が非常に好ましく、50〜20
0Kg/cm2 が更に好ましい。
領域に加え、処理速度を0.5〜40m/min とすると
好ましい結果が得られる。これらの領域の組み合わせの
中で、フィラメント同志が半融着になる直前の状態が特
に好ましく、数多くの条件が設定できるが、より好まし
い範囲は、温度が100〜200℃、圧力が60〜18
0Kg/cm2 であり、更に好ましい範囲は、温度が110
〜190℃、圧力が70〜150Kg/cm2 である。更に
具体的に2・3の例を挙げれば(本特許の権利の範囲を
限定するものではない)、120〜140℃、110〜
150Kg/cm2、0.5〜1.5m/min という条件
や、150〜190℃、50〜150Kg/cm2 、15〜
35m/min という条件で好ましい結果となる。
なくとも該布帛の片面の全面積に施すのも好ましいもの
である。この場合、更に表面平滑性は向上する。
処理)は、水圧50〜200Kg/cm2 程度の水を直径
0.1〜0.5mm程度の穴を有するノズルから布帛に噴
出することによって行う。水圧は80〜150Kg/cm2
がより好ましく、穴径は0.1〜0.3mmがより好まし
い。処理効率の点から、複数のノズルを布帛のヨコ糸方
向に配置し、布帛をタテ糸方向に走行させて連続的に連
続的に処理する方法が好ましい。これによって、布帛の
フィラメント束は開繊し、この次ステップのカレンダー
加工によって、表面がより平坦なものとなる。従って、
基本的には全面積に対する高圧水流処理する面積の割合
は高い程好ましく、20%以上であれば一定の高プリン
ト品質を得ることができるが、40%以上であればなお
好ましく、70%以上であれば更に好ましい。
に表面平滑性に富む。しかしながら、繊維間隔が緻密に
なり過ぎる傾向にあり、熱転写リボンのインク(一般に
顔料とワックスやポリエチレン等のベヒクルより成る)
が滲み込むことができなくなり、表面平滑性は充分であ
るにもかかわらず、インクが転写されにくいという問題
が生じやすい。
帛に、ヤスリもしくはサンドペーパーで擦る、いわゆる
起毛加工を行うと、熱転写プリンターが問題にするマク
ロな観点からの表面平滑性は充分であるまま、インクの
定着性に寄与するミクロな観点の表面は、粗面化するの
である。
熱転写リボンのインクが滲み込みやすくなるのである。
特に限定するものではないが、サンドペーパーとしては
200〜1000番が好ましく用いられる。
う方法は、本質的に極表面の繊維間隔を広げるまたは起
毛する手段であるから、この目的を達成する別の方法に
置き換えても構わない。針で繰り返し突くことによって
粗面化するのも構わない。
に対して、これまでによく用いられている針布やサンド
ペーパー等による起毛加工を施すと、引き裂き強力が著
しく低下し、実用的な布帛にならないという傾向が著し
い。最悪の場合には、加工中に布帛に破れさえ発生す
る。
工するのが非常に好ましい。即ち、カレンダー加工した
上記布帛の表面を、基端側の剛性を大にし、先端ほど可
撓性を大きくしたシート状粗面体の先端部より叩打し、
かつその叩打時の擦過圧力を10〜70g/mm、処理張
力を2〜30g/mmにして擦過処理するのである。図1
〜4を用いて、本発明の起毛加工について、より詳細に
説明する。
装置の一実施例様態を示した。
せて移送させるもので、比較的大きな径を有しており、
その外周にピンチロール1とニップロール3とを配置す
ると共に、その中間位置に独立した駆動系によって回転
する二つの擦過用回転体4が連続配置されている。
処理が施された織編物もしくは不織布である。この布帛
Fは、拡布状でピンチロール1に挟まれ、次いで支持ロ
ール2の外周に約3/4周密着状態に支持されて通過し
た後、ニップロール3から離脱されるようになってい
る。
のシート状粗面体5が一定間隔に放射状に固定されて構
成されている。シート状粗面体5は、研磨フィルムから
なり、その厚みがロール6に固定する側で厚く、剛性が
大にしてあり、先端ほど薄く、可撓性が大になるように
形成されている。この擦過用回転体4は、布帛Fの搬送
方向(支持ロール2の回転方向)と反対方向に回転する
ことにより、先端を撓ませながら布帛Fの表面を叩打す
るようになっている。
シート状粗面体5は、その先端部ほど可撓性を大にする
一方で、基端部は大きな剛性を有するように構成されて
いることが重要である。このような要件を備えた好まし
い擦過用回転体として、図2〜4に示すような構造のも
のを例示することができる。
体5は、厚さ0.20mm程度の可撓性の1枚の研磨フィ
ルムa1 、厚さ0.05〜0.20mm程度の可撓性を有
する3枚の金属薄板b1 〜b3 、及び厚さ1.0mm以上
の実質的に非可撓性の金属厚板b4 を積層し、かつ半径
方向の長さを、研磨フィルムa1 が最も長く、金属薄板
b1 〜b3 及び金属厚板b4 の順に次第に短くするよう
に構成されている。このような構成により、シート状粗
面体5は、長さAの可撓部、長さBの非可撓部、また軸
方向に幅Cを有するように構成され、可撓部は先端ほど
厚みを薄くすると共に、先端ほど可撓性を大きくするよ
うになっている。
部の剛性を高くし、先端ほど可撓性を大きくした構成に
なっているので、曲げに対する腰・反発性を全体として
強くするようになっている。従って、先端部を撓ませて
布帛表面を擦過させるときの切削作用を強く鋭く切り込
ませ、布帛表層部だけを浅く、広く、かつ均一にするこ
とができる。また、先端部ほど可撓性が大きいため、厚
さ0.1〜0.2mmの薄地布帛であっても、表層部だけ
の均一な切削加工を可能にする。
撓部長さAは適度に短くすることが望ましい。それによ
って長さAの可撓部の先端部を金属厚板b4 側に撓ま
せるときの擦過を強くし、組織交錯点の構成糸の表面
を、浅く、広く、かつ均一に処理できるようになる。更
に具体的には、擦過用回転体の半径を250mmとした場
合、シート状粗面体の全長(A+B)は100〜150
mm、可撓部長さAは20〜38mm、非可撓部長さBは7
5〜100mmとし、布帛に接触して長さAの可撓部が撓
む長さは10〜27mmになるようにすることが好まし
い。
体の可撓部により布帛表面を擦過するとき、その擦過圧
力を布帛の幅1mm当たり10〜70g/mmにすると共
に、処理張力を布帛の幅1mm当たり2〜30g/mmにす
る。
面積を処理することが難しく、本発明が目的とする表面
を有する布帛は得られなくなる。また、70g/mmを越
える場合は、擦過が強すぎることによって毛羽立ちを多
くするようになる。この擦過圧力は、一般には被処理布
帛の厚さに応じて変えることが好ましいが、本発明のよ
うな極細繊維布帛では、より好ましくは11〜30g/
mm、更に好ましくは12〜25g/mmの範囲にすること
によって良好な結果が得られる。
弱すぎるため、布帛がだぶり、皺が発生して均一な処理
が困難となる。また、30g/mmを越える場合は、タテ
方向の構成糸に張力が掛かりすぎるため、ヨコ方向の構
成糸が浮き上がり、タテ・ヨコのバランスが崩れて均一
な処理が困難になる。この処理張力も、一般には被処理
布帛の厚さに応じて変えることが好ましいが、本発明の
ような極細繊維布帛では、より好ましくは3〜25g/
mm、更に好ましくは4〜20g/mmの範囲にすることに
よって良好な結果が得られる。
置において擦過用回転体を静かに回転させ、1枚のシー
ト状粗面体の先端部が撓みながら同幅の布帛に接触した
ときの抵抗力をバネ秤で測定し、その抵抗力を擦過され
た布帛の幅(mm)で除した値(g/mm)で表したもので
ある。
おいて、ピンチロール1とニップロール3との間の布帛
Fに掛かる長さ方向の全張力(g)を張力計で測定し、
その全張力を布帛の幅(mm)で除した値(g/mm)で表
したものである。
は、研磨フィルムが好ましく使用される。その研磨剤と
しては、酸化アルミナ、炭化ケイ素が好ましい。好まし
い研磨剤の粒番は#1000〜#300が好ましく、#
800〜#400がより好ましく、#600〜#400
がなお好ましい。#1000より大きい粒番品では、起
毛効率が悪くなり、#300より小さい粒番品では、布
帛に破れが発生しやすくなる。
擦過用回転体の数としては2〜4体とし、その1体当た
りに取り付けるシート状粗面体の枚数は6〜18枚にす
るのが好ましい。また、擦過処理時の擦過用回転体の回
転数は、150〜300r.p.m.として処理するの
が好ましい。
主として単繊維繊度0.0001〜1デニールの極細繊
維から構成されてなるものが好ましいが、その組成や組
織は特に限定されるものではなく、絹や木綿等の天然繊
維、ポリエステル系やポリアミド系やポリアクリロニト
リル系等の合成繊維、セルロース系やタンパク質系の再
生繊維及び半合成繊維等から成る織物、編み物、不織布
等、いかなるものでも構わないが、その内、本発明で
は、上述したように、0.0001〜1デニールの極細
繊維を構成主体するものを対象とする。ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル系合成繊維は、好ましい
一例である。
ントすることができる布帛の製造方法について説明して
きたが、目的とする布帛は、次のようである。即ち、
0.0001〜1デニールの極細繊維を構成主体とする
布帛であって、その熱転写プリントする面が、中心線平
均粗さが2〜6μm、かつ最大高さが30〜50μm、
かつ中心線から高さが2μm以上のピークの数が20〜
40コ/8mmを満足する時に目的とする布帛、即ち高鮮
鋭な熱転写プリント画質を付与することができ、なおか
つ布帛らしい風合い及び柔軟性に富む布帛となるのであ
る。
大高さとは、JIS B0601に定められる表面粗さ
の定義と表示に基づくものであり、カットオフ値2.5
mm、測定長さ8mmにおいて、JIS B0651に定め
られる触針式表面粗さ測定器を用い、先端曲率半径2μ
mの触針を使用して測定されるものを指す。また、中心
線から高さが2μm以上のピーク数は、触針式表面粗さ
測定器から出力される表面粗さ曲線の該当ピークを数え
る。
大きくなると、熱転写リボンのインクが転写された時に
滲みが生じ、高鮮鋭なプリント品質にならないので、
0.0001〜1デニールが好ましく、0.005〜
0.5デニールがより好ましく、0.01〜0.1デニ
ールがなかんずく好ましい。
質紙やボンド紙のように粗い表面となり、高鮮鋭なプリ
ント品質とならない。しかし、逆に中心線平均粗さが2
μmよりも小さくなり、更に平滑な表面となった場合に
は、熱転写リボンのインクが浸透できる極めて微細な空
間がなくなってインクの乗りが悪くなり、均一なプリン
ト濃度を確保できなくなる。このようなことから、組織
交錯点の中心線平均粗さは、2〜6μmが好ましく、
2.5〜5.5μmがより好ましく、3〜5μmが更に
好ましい。
の平滑さあるいは粗さの理由から30〜50μmが好ま
しく、35〜45μmがより好ましく、30〜40μm
が更に好ましい。
についても、適度な表面の平滑さあるいは粗さの理由か
ら、20〜40コ/8mmが好ましく、23〜37コ/8
mmがより好ましく、25〜35コ/8mmがより好まし
い。
な熱転写プリント画像をプリントすることができるので
ある。しかも、本発明の高鮮鋭画像熱転写プリント用非
コーティング布帛は、表面がピーチスキンライクなもの
であり、高級感があるものとなるという利点がある。ま
た、本発明の布帛は、実質的に同一厚みの布帛に比べ、
防透け性に優れるという利点も有するのである。また、
バーコード等の識別マークをプリントした場合には、非
常に読み取り性に優れる。プリント方法としては、熱転
写方式を用いる。
分とするインクであるが、染色によって画像を形成せし
めるのも、非常に好ましいことである。布帛が主として
ポリエステル等からなる場合は、本発明者が別途発明し
た昇華型染料を含有する熱転写リボンによって画像をプ
リントし、乾式下で染料成分を布帛繊維に昇華移行せし
めて染色しても構わない。このようにして染色された布
帛は、他の布帛では到達できないような高鮮鋭な染色画
像を呈するのである。その際、昇華性の低い染料を用い
て高温で乾式染色すれば、堅牢性が良好になるので好ま
しいものである。なお、熱転写リボンのバインダー組成
は限定されるものではなく、広く用いられている一般的
なもので構わないが、ワックス類やエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等は好ましく用いられる一例である。
明する。なお、本発明の有効性や権利の範囲はこれによ
って限定されたり、制限を受けるものではない。 実施例 先ず、単繊維繊度0.06デニールの超極細ポリエステ
ルフィラメント700本の経糸・緯糸から成る高密度織
物に高圧水流処理(ウォータージェットパンチ処理)を
施した。処理条件は、ノズル穴径0.13mmφ、水流圧
力100kg/cm2 、処理速度3.0m/min で、織物
の片面に水流を噴射しながら連続処理をした。
50kg/cm2 、処理速度20m/min にてカレンダ
ー加工した。図5には、その表面状態を観察した走査型
電子顕微鏡写真を示した。
擦過用回転体を2個設けた装置に、各擦過用回転体のシ
ート状粗面体として、図2〜3に示す構成で、諸元を下
記のようにしたものを使用し、擦過圧力21.3g/mm
(27.1Kg/127cm)、処理張力8.7g/mm(1
1.0kg/127cm)で5.0m/分の処理速度で、
この織物の片面だけを擦過処理(1回処理)した。この
時の擦過用回転体の回転速度は200r.p.m、シー
ト状粗面体先端部の布帛に対する食い込み深さは15mm
の条件とした。
たような表面粗さを有していた。
とワックスを主成分とする溶融型熱転写リボンを用いて
バーコードを熱転写プリントした。
プリントされたバーコードは、非常に鮮鋭性に優れた画
質であった。
1分施し、バーコードを染色した。
ENTERPRISES INC., MODEL AUTOSCAN6000 )によって検
証した結果、IN SPEC の優れたバーコード記録が達成さ
れていることを確認した。 比較例1 上記の実施例2の比較例として、カレンダ処理は施す
が、擦過処理は施さない布帛を作製した。図7には、そ
の表面状態を観察した走査型電子顕微鏡写真を示した。
また、布帛の表面粗さは、下記表2の通りである。
外れている。
プリントした時の拡大写真を示した。図より明らかなよ
うに、カスレが発生した。
下で180℃で1分のプレス処理を施した染色布帛は、
画質として非常に悪く、バーコード検証機ではOUT OF S
PECと検証された。 比較例2 上記の実施例2における、カレンダー加工の条件を温度
190℃として、その他は同じにし、擦過処理は行わな
い布帛を作製した。図9には、その表面状態を観察した
走査型電子顕微鏡写真を示した。また、この布帛の表面
粗さは、下記表3の通りである。
明で述べた30〜50μm及び20〜40コ/8mmの範
囲からそれぞれ外れている。
写プリントした時の拡大写真を示した。比較例1と同様
に、カスレが発生した。
下で180℃で1分のプレス処理を施した染色布帛は、
画質として非常に悪く、バーコード検証機ではOUT OF S
PECと検証された。
な熱転写プリント品質を提供できる布帛の表面特性は非
常にシビアなものであり、本発明は、良好な範囲をクリ
アにしたものである。
た、熱転写プリンターの記録体としても充分に用い得る
非コーティング型の布帛たる風合いを有した布帛を提供
することができる。
ィング布帛の製造方法に適用できる装置の一実施例様態
である。
示す側面図である。
面図である。
図である。
熱転写プリント用非コーティング布帛の一例の走査型電
子顕微鏡写真である。ただし、視野角は45°である。
後の繊維の形状を示す拡大写真である。
子顕微鏡写真である。ただし、視野角は45°である。
後の繊維の形状を示す拡大写真である。
子顕微鏡写真である。ただし、視野角は45°である。
た後の繊維の形状を示す拡大写真である。図9の布帛に
バーコードを熱転写プリントした時の拡大写真である。
Claims (14)
- 【請求項1】0.0001〜1デニールの極細繊維を構
成主体としてなる布帛であって、該布帛の少なくとも片
面において、中心線平均粗さが2〜6μm、かつ最大高
さが30〜50μm、かつ中心線から高さが2μm以上
のピークの数が20〜40コ/8mmであることを特徴
とする高鮮鋭画像熱転写プリント用非コーティング布
帛。 - 【請求項2】極細繊維がポリエステル系繊維であること
を特徴とする請求項1記載の高鮮鋭画像熱転写プリント
用非コーティング布帛。 - 【請求項3】布帛に、平滑な表面のプレス面を有するプ
レス機もしくはカレンダーで熱プレスした後、粗面化す
ることを特徴とする高鮮鋭画像熱転写プリント用非コー
ティング布帛の製造方法。 - 【請求項4】布帛が、高圧水流処理が施されたものであ
る請求項3記載の高鮮鋭画像熱転写プリント用非コーテ
ィング布帛の製造方法。 - 【請求項5】高圧水流処理が、布帛の少なくとも片面の
全面積の20〜100%に施されていることを特徴とす
る請求項4記載の高鮮鋭画像熱転写プリント用非コーテ
ィング布帛の製造方法。 - 【請求項6】布帛が、主として単繊維繊度0.0001
〜1デニールの極細繊維から構成されたものである請求
項3ないし5のいずれかに記載の高鮮鋭画像熱転写プリ
ント用非コーティング布帛の製造方法。 - 【請求項7】粗面化する方法が、ヤスリで擦る方法であ
る請求項3ないし6のいずれかに記載の高鮮鋭画像熱転
写プリント用非コーティング布帛の製造方法。 - 【請求項8】粗面化する方法が、サンドペーパーで擦る
方法である請求項3ないし6のいずれかに記載の高鮮鋭
画像熱転写非コーティングプリント用布帛の製造方法。 - 【請求項9】粗面化する方法が、針で繰り返し突く方法
である請求項3ないし6のいずれかに記載の高鮮鋭画像
熱転写プリント用非コーティング布帛の製造方法。 - 【請求項10】熱プレスが、100〜230℃の温度
で、かつ、10〜3000kg/cm2 の圧力の下で行
なうものである請求項3ないし9のいずれかに記載の高
鮮鋭画像熱転写プリント用非コーティング布帛の製造方
法。 - 【請求項11】粗面化する方法が、基端側の剛性を大に
し、先端ほど可撓性を大きくしたシート状粗面体の先端
部で、叩打して擦過処理することを特徴とする請求項3
ないし6のいずれかに記載の高鮮鋭画像熱転写プリント
用非コーティング布帛の製造方法。 - 【請求項12】擦過圧力を10〜70g/mm、処理張
力を2〜30g/mmにて叩打して擦過処理することを
特徴とする請求項11に記載の高鮮鋭画像熱転写プリン
ト用非コーティング布帛の製造方法。 - 【請求項13】0.0001〜1デニールの極細繊維を
構成主体としてなる布帛の少なくとも片面を、全面積の
20%以上の面積を高圧水流処理し、次に、温度100
〜220℃、圧力50〜200Kg/cm2 、処理速度
0.5〜40m/min でカレンダー処理もしくは熱
プレス処理し、しかる後に、基端側の剛性を大にし、先
端ほど可撓性を大きくしたシート状粗面体の先端部で、
擦過圧力を10〜70g/mm、処理張力を2〜30g
/mmにて叩打して擦過処理することを特徴とする高鮮
鋭画像熱転写プリント用非コーティング布帛の製造方
法。 - 【請求項14】布帛が主としてポリエステル系繊維から
なることを特徴とする請求項3ないし13のいずれかに
記載の高鮮鋭画像熱転写プリント用非コーティング布帛
の製造方法。
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