JP3247877B2 - 軟弱地盤等用の敷設体 - Google Patents

軟弱地盤等用の敷設体

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JP3247877B2
JP3247877B2 JP08424499A JP8424499A JP3247877B2 JP 3247877 B2 JP3247877 B2 JP 3247877B2 JP 08424499 A JP08424499 A JP 08424499A JP 8424499 A JP8424499 A JP 8424499A JP 3247877 B2 JP3247877 B2 JP 3247877B2
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂地面、
泥濘等の軟弱地盤に敷設して足場や通行路を確保すべく
用いられる軟弱地盤等用の敷設体の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、土砂地面や泥濘等の軟弱地盤等に
用いられる最も簡単な敷設体としては所謂、敷石と呼ば
れるものを利用しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上記の如く軟弱
地盤等に利用される敷石は、本来、屋外における通路、
玄関先、庭等に敷き並べて用いるものである。
【0004】よって、係る敷石は、人に見られるという
用途上の理由から、その殆どが表面に特殊なデザインや
カッティングを施したり、又全体形状を円盤状や矩形
状、更に他の様々な形に工夫を凝らすことで、美的要素
をも加味しつつ製造されているために、その製造コスト
が嵩むこととなり、自ずとから商品単価が引き上がるこ
ととなる。
【0005】尚、上記の如く土砂地面、泥濘等の軟弱地
盤に必要な敷設体には美的要素など不要であり、よって
実用性のみが要求される工事現場等での使用には不向き
であるばかりか、その費用が極めて高額なものとなって
いた。
【0006】一方、近年において、省資源や省エネルギ
ー等の観点から、各種産業廃棄物の再利用が盛んに試み
られており、よって、例えば、各電鉄会社にて使用済の
コンクリート製枕木(所定の使用時間や電車通過回数等
によって順次新しいものへの交換が義務付けられてい
る)は、線路から撤去された後に破砕して処理されてい
るのが実情であり、かかる一連の廃棄処理には膨大な費
用を要することも相まって、撤去後に廃棄処理を行うコ
ンクリート製枕木を何らかに再利用出来ないかとの要請
が非常に強った。
【0007】それ故に、本発明はこのような状況に鑑み
て上記従来の課題を解決するためになされたものであ
り、極めて安価で、且つ施工も容易で堅牢な実用性に優
れた軟弱地盤等用の敷設体を提供することを課題とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下の手段を講じたものである。即ち、本発明
は、一面2側又は他面3側を敷設面7から裸出させて該
敷設面7に敷設される軟弱地盤等用の敷設体であって、
該敷設体が複数のコンクリート製枕木1aから形成されて
おり、複数のコンクリート製枕木1aの夫々の一面2側又
は他面3側を敷設面7から裸出させた敷設体が、反裸出
面側を敷設面7内に位置すべくコンクリート製枕木1aの
長手方向と交差する方向に沿って複数のコンクリート製
枕木1aが並設された通行部4と、該通行部4を形成すべ
く並設された複数のコンクリート製枕木1aの夫々の両端
部を支持可能に所定の間隔を有して複数のコンクリート
製枕木1aが二条に連設されるべく敷設面7内に埋設され
て形成された基台部5とから形成されてなることから、
何ら他の部材を一切用いることなく通行部4及び基台部
5を全て撤去されたコンクリート製枕木1aのみで形成す
ることが可能となり、よって極めて材料効率及び作業効
率の良い敷設体を提供することが出来るだけでなく、二
条の基台部5が敷設面7内に埋設され、しかも該基台部
5に通行部4の両端が載置されることにより荷重に強い
堅牢な敷設体を簡単に得ることが出来るという構造上の
利点がある。
【0009】
【0010】又、本発明は、通行部4の両側に、一面2
側又は他面3側を敷設面7から裸出させ、且つ反裸出面
側を敷設面7内に位置すると共に、前記基台部5を形成
するコンクリート製枕木1aの長手方向に沿って複数のコ
ンクリート製枕木1aが連設された側方保護部6が設けら
れてなることから、通行部4を形成すべく並設されたコ
ンクリート製枕木1aが、該コンクリート製枕木1aの長手
方向に沿った方向、即ち、通行部4の側方側に突出する
ことによって該突出した側方側と反対方向に位置する通
行部4の端にコンクリート製枕木1aの幅寸法の凹状部8
が発生するのを確実に防止することが出来る利点があ
る。
【0011】更に、本発明は、側方保護部6を形成すべ
く連設された複数のコンクリート製枕木1aが、前記基台
部5を形成すべく連設されたコンクリート製枕木1aに載
置されるか又は該基台部5を形成するコンクリート製枕
木1aの前記通行部4側と反する側の基台部5のコンクリ
ート製枕木1aの外側に沿って連設されたコンクリート製
枕木1aに載置される構成にしてなることから、該コンク
リート製枕木1aが通行部4の側方側に突出することで突
出した側方側と反対方向に位置する通行部4の端にコン
クリート製枕木1aの幅寸法の凹状部8が発生するのを防
止することが出来るだけでなく荷重に強い堅牢な敷設体
を簡単に得ることが出来るという構造上の利点がある。
【0012】又、本発明は、一面2側又は他面3側を敷設
面7から裸出させて該敷設面7に敷設される軟弱地盤等用
の敷設体であって、該敷設体が複数のコンクリート製枕
木1aから形成されており、複数のコンクリート製枕木1a
の一面2側又は他面3側を敷設面7から裸出させた敷設
体が、反裸出面側を敷設面7内に位置すべくコンクリー
ト製枕木1aの長手方向に沿って複数のコンクリート製枕
木1aが並設された通行部4と、該通行部4を形成すべく
並設された複数のコンクリート製枕木1aの夫々の両端部
にコンクリート製枕木1aの長手方向に沿って複数のコン
クリート製枕木1aが段積み状態又は立設状態で連設され
た側方保護部6aとから形成されているので、何ら他の部
材を一切用いることなく通行部4及び側方保護部6aを全
て撤去されたコンクリート製枕木1aのみで形成すること
が可能となり、よって極めて材料効率及び作業効率が良
く、しかも堅牢且つ敷設作業がすこぶる容易な敷設体を
提供することが出来ることから、上記構成で敷設した場
合には、土砂地面、泥濘等の軟弱地盤に敷設して足場や
通行路を確保するためのみに用いるに限らず、例えば、
排水溝に利用することも出来るという利点がある。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】<第一実施形態>以下、本発明に
係る軟弱地盤等用の敷設体の一実施形態について、図面
に従って説明する。図1に於いて、1は廃棄処理対象と
なる撤去後の多数のコンクリート製枕木1aを、例えば工
事現場の土砂地面等の軟弱地盤である敷設面7に敷設し
て足場や通行路を確保するための敷設体を示し、且つ該
敷設体1は、各鉄道会社による軌条施工時には地面側と
なる裏平面の一面2側を敷設面7から裸出させ、しかも
軌条施工時には上面部となる他面3側を敷設面7内に位
置すべくコンクリート製枕木1aの長手方向と交差する方
向に沿って複数のコンクリート製枕木1aが並設された通
行部4と、該通行部4を形成すべく並設された複数のコ
ンクリート製枕木1aの夫々の両端部を支持可能に所定の
間隔(矢印F)を有すべく複数のコンクリート製枕木1a
が二条の連設状態で敷設面7内に埋設されて形成された
基台部5とから形成されてなる。
【0022】尚、上記基台部5を形成するコンクリート
製枕木1aは、前記同様に軌条施工時には地面側となる裏
平面の一面2側で、前記通行部4を形成するコンクリー
ト製枕木1aの軌条施工時には上面部となる他面3を支持
すべく敷設面7内に埋設されてなるものであり、内部に
は複数のピアノ線が枕木1a自体の強度を向上させるべく
枕木1aの長手方向に沿って埋設(図示せず)された構成
にしてなるものである。
【0023】よって、上記構成からなる軟弱地盤等用の
敷設体1によれば、該敷設体1が廃棄処理対象となる撤
去後の複数のコンクリート製枕木1aから形成されてなる
ことから、撤去されたコンクリート製枕木1aを敷設体と
して再利用することにより、該撤去枕木1aにかかる一連
の廃棄処理に必要だった膨大な費用のみならず敷設体を
敷設する際にかかるコストをも極めて低くおさえて省資
源や省エネをも加味した経済上の大きな効果を得ること
が出来る利点がある。
【0024】更に、撤去後のコンクリート製枕木1aを再
利用しているため、資源の有効利用が図れる結果、環境
行政の一助に大いに寄与し得る大きな利点もある。
【0025】更に、上記実施形態において、敷設体1は
各鉄道会社による軌条施工時には地面側となる裏平面の
一面2側を敷設面7から裸出させて使用するものであ
る。よって、何らかの加工等を一切施す必要もなくコン
クリート製枕木1aを順次並設するだけで上面が略平らな
通行部4を即時形成することが出来る利点がある。
【0026】更に、上記実施形態において、複数のコン
クリート製枕木1aの夫々の一面2側を敷設面7から裸出
させた敷設体1が、他面3側を敷設面7内に位置すべく
コンクリート製枕木1aの長手方向と交差する方向に沿っ
て複数のコンクリート製枕木1aが並設された通行部4
と、該通行部4を形成すべく並設された複数のコンクリ
ート製枕木1aの夫々の両端部を支持可能に所定の間隔を
有して複数のコンクリート製枕木1aが二条に連設される
べく敷設面7内に埋設されて形成された基台部5とから
形成されてなることから、何ら他の部材を一切用いるこ
となく通行部4及び基台部5を全て撤去されたコンクリ
ート製枕木1aのみで形成することが可能となり、よって
極めて材料効率及び作業効率の良い敷設体を提供するこ
とが出来るだけでなく、二条の基台部5が敷設面7内に
埋設され、しかも該基台部5に通行部4の両端が載置さ
れることにより荷重に強い堅牢な敷設体を簡単に得るこ
とが出来るという構造上の利点がある。
【0027】<第二実施形態>更に、図2のように、例
えば、コンクリート製枕木1aの長手方向と交差する方向
に沿って複数のコンクリート製枕木1aが並設されて形成
された通行部4及び該通行部4の両端を支持する二条の
基台部5の夫々を一つの組み合わせとして隣合わせに位
置させて通行部4を二列状態とすることで通行部4の幅
を拡張すべく用いてもよいのは言うまでもないが、通行
部4が上記の如く二列(三列以上であってもよい)の場
合であっても、又図3に示すように、通行部4がコンク
リート製枕木1aの全長寸法分の一列状態の場合でも、例
えば、通行部4の両側に、一面2側を敷設面7から裸出
させ、且つ他面3側を敷設面7内に位置すると共に、前
記基台部5を形成するコンクリート製枕木1aの長手方向
に沿って複数のコンクリート製枕木1aが連設されて形成
された側方保護部6が設けられていてもよい。
【0028】よって、上記の如く通行部4の両側にコン
クリート製枕木1aを用いた側方保護部6が設けられた場
合には、図4に示すように、通行部4を形成すべく並設
されたコンクリート製枕木1aが、例えば、通行部4を通
行する重量車両の車輪(図示せず)等による側方からの
押圧力を受けて該コンクリート製枕木1aの長手方向に沿
った方向、即ち、通行部4の側方側に突出(矢印G)す
ることによって該突出した側方側と反対方向に位置する
通行部4の端にコンクリート製枕木1aの幅寸法分の凹状
部8が発生するのを確実に防止することが可能となり、
よって通行部4の形状を堅固に、しかも耐久性をも兼ね
備えるべく維持することが出来る利点がある。
【0029】<第三実施形態>更に、上記の如く側方保
護部6を設けた場合において、該側方保護部6を形成す
べく連設された複数のコンクリート製枕木1aが、図3の
ように、前記基台部5を形成すべく連設されたコンクリ
ート製枕木1aに載置された場合には、前記同様に該コン
クリート製枕木1aが通行部4の側方側に突出することで
突出した側方側と反対方向に位置する通行部4の端にコ
ンクリート製枕木1aの幅寸法の凹状部8が発生するのを
防止することが出来るだけでなく荷重に強い堅牢な敷設
体を簡単に得ることが出来るという構造上の利点がある
が、必ずしも基台部5を形成すべく連設されたコンクリ
ート製枕木1aに側方保護部6を形成すべく連設された複
数のコンクリート製枕木1aを載置する必要はなく、図2
に示すように、側方保護部6を形成すべく連設された複
数のコンクリート製枕木1aが、基台部5を形成するコン
クリート製枕木1aの前記通行部4側と反する側の基台部
5のコンクリート製枕木1aの外側に沿って連設されたコ
ンクリート製枕木1aに載置される構成であってもよく、
この場合であっても通行部4の形状を堅固に、しかも耐
久性をも兼ね備えるべく維持することが出来るという構
造上の利点がある。
【0030】尚、上記実施形態において、コンクリート
製枕木1aを利用した軟弱地盤等用の敷設体1は、通行部
4及び基台部5を形成して工事現場の土砂地面等の軟弱
地盤である敷設面7に敷設される場合について説明した
が、必ずしも通行部4及び基台部5を形成するのが必須
の要件ではなく、要は、一面2側又は他面3側を敷設面
7から裸出させて該敷設面7に敷設される軟弱地盤等用
の敷設体が複数のコンクリート製枕木1aから形成されて
いれば、その具体的な敷設パターンや敷設構造のみなら
ず敷設箇所も一切限定されないのは言うまでもない。
【0031】又、本発明における軟弱地盤等用の敷設体
1は、廃棄処理されるべく撤去されたコンクリート製枕
木1aを使用することから、敷設面7への敷設作業が非常
に簡易であり、よって現場作業が効率良く短い工期で行
えるという作業上の利点もある。
【0032】<第四実施形態>更に、本発明における敷
設体1を、図5に示すように用いてもよい。即ち、複数
のコンクリート製枕木1aの一面2側又は他面3側を敷設
面7から裸出させた敷設体を、反裸出面側を敷設面7内
に位置すべくコンクリート製枕木1aの長手方向に沿って
複数のコンクリート製枕木1aが並設された通行部4と、
該通行部4を形成すべく並設された複数のコンクリート
製枕木1aの夫々の両端部にコンクリート製枕木1aの長手
方向に沿って複数のコンクリート製枕木1aが段積み状態
で傾斜面に沿って連設された側方保護部6aとから形成す
るものである。
【0033】よって、敷設体を上記の如く通行部4と側
方保護部6aとで形成した場合には、何ら他の部材を一切
用いることなく通行部4及び側方保護部6aを全て撤去さ
れたコンクリート製枕木1aのみで形成することが可能と
なり、よって極めて材料効率及び作業効率が良く、しか
も堅牢且つ敷設作業がすこぶる容易な敷設体を提供する
ことが出来ることから、土砂地面、泥濘等の軟弱地盤に
敷設して足場や通行路を確保するためのみに用いるに限
らず、例えば、排水溝に利用することも出来るという利
点がある。
【0034】尚、上記実施形態において、側方保護部6a
を形成するコンクリート製枕木1aは、通行部4を形成す
るコンクリート製枕木1aの長手方向に沿って段積み状態
で傾斜面に沿って連設されてなるが、例えば、側方保護
部6aを形成するコンクリート製枕木1aを、図6に示すよ
うに、通行部4を形成すべく並設された複数のコンクリ
ート製枕木1aの夫々の両端部にコンクリート製枕木1aの
長手方向に沿って複数のコンクリート製枕木1aを立設状
態で連設して形成してもよく、この場合であっても、何
ら他の部材を一切用いることなく通行部4及び側方保護
部6aを全て撤去されたコンクリート製枕木1aのみで形成
することが可能となり、極めて材料効率及び作業効率が
良く、しかも堅牢且つ敷設作業がすこぶる容易な敷設体
を提供することが出来る。
【0035】よって、側方保護部6aをコンクリート製枕
木1aを立設状態で形成した場合であっても、上記同様排
水溝に利用することが出来る利点がある。
【0036】<第五実施形態>更に、本発明における敷
設体1を、図7に示すように、各種の土留擁壁に用いる
ことも可能である。
【0037】即ち、複数のコンクリート製枕木1aの一面
2側又は他面3側を敷設面7から裸出させた敷設体を、
反裸出面側を敷設面7である傾斜面又は傾斜面の裏込砕
石7aの敷設面7内に位置すべくコンクリート製枕木1aの
長手方向と交差する方向に沿って複数のコンクリート製
枕木1aが並設された壁部4aと、該壁部4aを形成すべく並
設された複数のコンクリート製枕木1aの夫々の両端部を
保持すべくコンクリート製枕木1aの並設方向に対峙して
設けられるコンクリート保持部9(この場合、下方のコ
ンクリート保持部は、均しコンクリート上に形成される
基礎コンクリートとなり、上方のコンクリート保持部
は、天端コンクリートとなる)とから形成することで、
前記同様極めて材料効率及び作業効率が良く、しかも堅
牢且つ敷設作業がすこぶる容易な敷設体を提供すること
が出来、よって上記構成で敷設した場合には、土砂地
面、泥濘等の軟弱地盤に敷設して足場や通行路を確保す
るためのみに用いるに限らず、法面用、道路用、河川用
等の土留擁壁に用いることも出来るという利点がある。
【0038】尚、上記各実施形態において、コンクリー
ト製枕木1aを傾斜面からなる敷設面7等に段積みした
り、立設させる際に、クーロン土圧、ランキン土圧等の
土圧算定を行うのが好ましいのは言うまでもない。
【0039】更に、上記各実施形態では、コンクリート
製枕木1aに何の処理加工を行うことなく各種の敷設面7
に用いたが、例えば、撤去後のコンクリート製枕木1a
を、コンクリート用円盤カッター(図示せず)又は高圧
ウォータージェット(図示せず)等の切断手段を用いて
薄片状に切断加工してもよく、この場合には、切断面、
即ち薄片状となったコンクリート製枕木の両面に、内部
に混入してなる採石のみならずコンクリート地肌そのも
のを表面模様として露出させることが可能となる。
【0040】よって、比較的重量や力の生じない、例え
ば、タイルや歩道の縁石等の代用品として積極的に用い
ることが出来るばかりか、いままでに存在しない全く新
しい敷設材料として付加価値を持たせることが出来る利
点がある。
【0041】更に、コンクリート製枕木1aを上記と同様
の切断手段を用いて、ブロック状に切断加工した場合に
は、敷設箇所に適応する形状や構造のコンクリート製枕
木を提供することが出来るだけでなく、切断面、即ち棒
状体の表面に、内部に混入してなる採石のみならずコン
クリート地肌そのものを表面模様として露出させて、前
記同様に全く新しい敷設材料として付加価値を持たせる
ことが出来る利点がある。(図8参照)
【0042】更に、コンクリート製枕木の加工方法とし
て、コンクリート製枕木1aを切断手段により棒状に切断
した場合には、例えば、コンクリート製枕木の長手方向
と交差する方向の断面を正方形、長方形、多角形又は円
形等となるべく任意の形状に適宜加工することで、敷設
箇所に適応する形状や構造のコンクリート製枕木を提供
することが出来るだけでなく、切断面、即ち棒状体の表
面に、内部に混入してなる採石のみならずコンクリート
地肌そのものを表面模様として露出させることが可能と
なり、いままでに存在しない全く新しい敷設材料として
付加価値を持たせることが出来る商品上の利点がある。
(図9参照)
【0043】尚、例え、細棒状に切断した場合であって
も、コンクリート製枕木1a内には複数のピアノ線が枕木
1a自体の強度を向上させるべく枕木1aの長手方向に沿っ
て埋設されてなることから、コンクリートだけで形成し
た場合に比し、一定以上の強度を保持させることが出来
るという利点がある。
【0044】更に、上記の如く切断手段にコンクリート
用円盤カッター又は高圧ウォータージェットを用いた場
合には、切断面を比較的精度の良い平滑状態に仕上げて
施工性を向上させることが出来るという利点があるばか
りか、切断面の表面に、内部に混入してなる採石のみな
らずコンクリート地肌そのものを表面模様として簡単に
露出させることが出来るという利点があり、更に、コン
クリート用円盤カッター使用時の冷却水又は高圧ウォー
タージェットに研磨剤を混入した場合には、コンクリー
ト製枕木の切断面を滑らか且つ鏡面状に仕上げることが
出来る利点がある。(図10参照)
【0045】又、切断面に焼き付け加工を施した場合に
は、切断面の表面を、内部に混入してなる採石のみなら
ずコンクリート地肌そのものを凹凸状(図示せず)に形
成して敷設時におけるコンクリート製枕木のスベリ止め
手段に適用することが出来る施工上の利点がある。
【0046】更に、切断面に研磨加工を施した場合に
は、図11に示すように、切断面を極めて精度の良い平滑
状態に仕上げて施工時における敷設精度を上げることが
出来るという施工上の利点を有するだけでなく、研磨に
よって内部に混入してなる多数の採石の色、形状等を強
調させて切断面を化粧面として敷設後に美観を感じさせ
ることが可能となり、いままでになかった全く新しい敷
設材料として付加価値を持たせることが出来る商品上の
利点がある。(図11参照)
【0047】尚、上記各加工が施されたコンクリート製
枕木を、土砂地面、泥濘等の軟弱地盤に敷設して足場や
通行路を確保するためのみに用いるに限らず、法面用、
道路用、河川用等の土留擁壁や排水溝等に用いることに
より、いままでに存在しない全く新しい美観と強度を備
えた敷設体として用いることが出来るだけでなく、係る
敷設体に白線等のライン入れや盲人用点字ブロックを取
り付けることにより、一般道路のみならず電車,バス等
駅のホームに利用したり、又ホームの乗り口近傍におけ
るホーム面のかさあげ部材(例えば、段差や隙間を縮め
る場合に使用)に用いたり、舗道等のインターロッキン
グや積み上げながら階段状に連接して用いることも出来
るという用途を一切限定しない幅広い使用が可能である
ばかりか、一旦コンクリート製枕木を敷設体として用い
た箇所は、水道工事、ガス工事に限らず各種の補修工事
等の際にも簡単に除去可能なばかりか、何ら特別な部材
を一切用いることなくもとの箇所に戻して何度でも繰り
返し使用することが出来るという経済的な利点がある。
【0048】
【発明の効果】叙上のように、本発明による軟弱地盤等
用の敷設体は、一面側又は他面側を敷設面から裸出させ
て該敷設面に敷設される軟弱地盤等用の敷設体が、複数
のコンクリート製枕木から形成され、複数のコンクリー
ト製枕木の一面側又は他面側を敷設面から裸出させた敷
設体が、反裸出面側を敷設面内に位置すべくコンクリー
ト製枕木の長手方向と交差する方向に沿って複数のコン
クリート製枕木が並設された通行部と、該通行部を形成
すべく並設された複数のコンクリート製枕木の夫々の両
端部を支持可能に所定の間隔を有して複数のコンクリー
ト製枕木が二条に連設されるべく敷設面内に埋設されて
形成された基台部とから形成されてなる場合には、何ら
他の部材を一切用いることなく通行部及び基台部を全て
撤去されたコンクリート製枕木のみで形成することが可
能となり、よって極めて材料効率及び作業効率の良い敷
設体を提供することが出来るだけでなく、二条の基台部
が敷設面内に埋設され、しかも該基台部に通行部の両端
が載置されることにより荷重に強い堅牢な敷設体を簡単
に得ることが出来るという構造上の大きな効果を得るこ
とが出来る。
【0049】
【0050】更に、通行部の両側に、一面側又は他面側
を敷設面から裸出させ、且つ反裸出面側を敷設面内に位
置すると共に、前記基台部を形成するコンクリート製枕
木の長手方向に沿って複数のコンクリート製枕木が連設
された側方保護部が設けられてなる場合には、通行部を
形成すべく並設されたコンクリート製枕木が、該コンク
リート製枕木の長手方向に沿った方向、即ち、通行部の
側方側に突出することによって該突出した側方側と反対
方向に位置する通行部の端にコンクリート製枕木の幅寸
法の凹状部が発生するのを確実に防止することが出来、
よって通行部4の形状を堅固に、しかも耐久性をも兼ね
備えるべく維持することが出来るという構造上の効果を
得ることが出来る。
【0051】従って、外嵌形状や各部の寸法が略統一さ
れたコンクリート製枕木を軟弱地盤等用の敷設体に利用
することにより、何ら特別な加工や化粧処理等を一切施
すことなく、外観体裁が非常に良好で、しかも美観を備
えた敷設体を普及させることが出来るだけでなく資源の
有効利用が図れるため、環境行政の一助に大いに寄与し
得るという特有の効果を奏する。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の一実施
形態を示し、(イ)は平面図,(ロ)は(イ)のA−A
線断面図,(ハ)は(イ)の一部省略B−B線断面図。
【図2】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の他実施
形態を示し、(イ)は一部省略平面図,(ロ)は(イ)
のC−C線断面図。
【図3】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の他実施
形態を示し、(イ)は一部省略平面図,(ロ)は(イ)
のD−D線断面図。
【図4】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の使用時
の平面図。
【図5】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の他実施
形態を示し、(イ)は一部省略平面図,(ロ)は(イ)
のH−H線省略断面図。
【図6】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の他実施
形態を示し、(イ)は一部省略平面図,(ロ)は(イ)
のI−I線省略断面図。
【図7】本発明における軟弱地盤等用の敷設体の他実施
形態を示し、(イ)は一部省略平面図,(ロ)は(イ)
のJ−J線省略断面図。
【図8】ブロック状に切断加工されたコンクリート製枕
木の全体斜視図。
【図9】断面視長方形状に棒状切断加工されたコンクリ
ート製枕木を示し、(イ)は正面斜視図,(ロ)は側面
斜視図。
【図10】研磨剤により切断面を鏡面仕上げされたコン
クリート製枕木の要部拡大図。
【図11】切断面に研磨加工を施したコンクリート製枕
木を示し、(イ),(ロ)は正面斜視図。
【符号の説明】
1…軟弱地盤等用の敷設体 1a…コンクリート製枕木 2…一面 3…他面 4…通行部 5…基台部 6…側方保護部 7…敷設面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−239826(JP,A) 特開 平9−141644(JP,A) 特開 平4−213653(JP,A) 特開 平10−28903(JP,A) 特開 平11−107405(JP,A) 特開 平11−172686(JP,A) 実開 昭63−5039(JP,U) 特公 平5−30600(JP,B2) 実公 昭56−17532(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 9/08 E02D 3/08 E01C 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面(2) 側又は他面(3) 側を敷設面(7)
    から裸出させて該敷設面(7) に敷設される軟弱地盤等用
    の敷設体であって、該敷設体が複数のコンクリート製枕
    木(1a)から形成されており、 前記複数のコンクリート製枕木(1a)の一面(2) 側又は他
    面(3) 側を敷設面(7) から裸出させた敷設体が、反裸出
    面側を敷設面(7) 内に位置すべくコンクリート製枕木(1
    a)の長手方向と交差する方向に沿って複数のコンクリー
    ト製枕木(1a)が並設された通行部(4) と、該通行部(4)
    を形成すべく並設された複数のコンクリート製枕木(1a)
    の夫々の両端部を支持可能に所定の間隔を有して複数の
    コンクリート製枕木(1a)が二条に連設されるべく敷設面
    (7) 内に埋設されて形成された基台部(5) とから形成さ
    れてなる ことを特徴とする軟弱地盤等用の敷設体。
  2. 【請求項2】 前記通行部(4) の両側には、一面(2) 側
    又は他面(3) 側を敷設面(7) から裸出させ、且つ反裸出
    面側を敷設面(7) 内に位置すると共に、前記基台部(5)
    を形成するコンクリート製枕木(1a)の長手方向に沿って
    複数のコンクリート製枕木(1a)が連設された側方保護部
    (6) が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の
    軟弱地盤等用の敷設体。
  3. 【請求項3】 前記側方保護部(6) を形成すべく連設さ
    れた複数のコンクリート製枕木(1a)が、前記基台部(5)
    を形成すべく連設されたコンクリート製枕木(1a)に載置
    されるか又は該基台部(5) を形成するコンクリート製枕
    木(1a)の前記通行部(4) 側と反する側の基台部(5) のコ
    ンクリート製枕木(1a)の外側に沿って連設されたコンク
    リート製枕木(1a)に載置される構成にしてなることを特
    徴とする請求項2記載の軟弱地盤等用の敷設体。
  4. 【請求項4】 一面(2) 側又は他面(3) 側を敷設面(7)
    から裸出させて該敷設面(7) に敷設される軟弱地盤等用
    の敷設体であって、該敷設体が複数のコンクリート製枕
    木(1a)から形成されており、 前記複数のコンクリート製枕木(1a)の一面(2) 側又は他
    面(3) 側を敷設面(7) から裸出させた敷設体が、反裸出
    面側を敷設面(7) 内に位置すべくコンクリート製枕木(1
    a)の長手方向に沿って複数のコンクリート製枕木(1a)が
    並設された通行部(4) と、該通行部(4) を形成すべく並
    設された複数のコンクリート製枕木(1a)の夫々の両端部
    にコンクリート製枕木(1a)の長手方向に沿って複数のコ
    ンクリート製枕木(1a)が段積み状態又は立設状態で連設
    された側方保護部(6a)とから形成されてなることを特徴
    とする軟弱地盤等用の敷設体。
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