JP3247282B2 - 空気圧レギュレータ - Google Patents

空気圧レギュレータ

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JP3247282B2
JP3247282B2 JP25640795A JP25640795A JP3247282B2 JP 3247282 B2 JP3247282 B2 JP 3247282B2 JP 25640795 A JP25640795 A JP 25640795A JP 25640795 A JP25640795 A JP 25640795A JP 3247282 B2 JP3247282 B2 JP 3247282B2
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discharge
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照雄 上原
拓治 山田
徹 猪原
和行 小熊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁弁から給排
気される気体に基づいてパイロット圧力を加減すること
で、メインバルブから吐出される気体の流量や圧力を調
整することの可能な空気圧レギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】空気圧機器に一定圧力を供給するための
空気圧レギュレータの従来技術が、例えば、特公平7−
50418号公報に開示されている。
【0003】この空気圧レギュレータは、メインバルブ
から吐出される吐出圧力を調整する際に吐出圧力を検出
し、検出した吐出圧力と設定圧力とを比較し、その比較
結果に応じてダイヤフラム室(パイロット室)に対して
電磁弁から供給される空気圧パルスのパルス幅を調節す
る。そして、電磁弁から供給される空気圧パルスのパル
ス幅に応じてパイロット圧力を加減することでダイヤフ
ラム室に連結された給気弁体を開閉し、メインバルブか
ら吐出される吐出圧力を設定圧力に調整する装置であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
技術に係る空気圧レギュレータにおいて、電磁弁の駆動
回路は、一定周波数でオンデューティが変化する、いわ
ゆるパルス幅変調信号を電磁弁の電磁コイル(励磁コイ
ル)に供給するように構成されていた。
【0005】したがって、たとえば、メインバルブから
の吐出圧力を一定値に設定した場合には、電磁弁の駆動
開始時点においては、吐出圧力値がゼロ値であるので前
記パルス幅変調信号のオンデューティが最大になり、吐
出圧力値が設定圧力値に近づくにしたがいオンデューテ
ィが小さくなるようなパルス幅変調信号が電磁コイルに
供給されるようにフィードバック制御がなされていた。
【0006】しかしながら、パルス幅変調信号により電
磁コイルを駆動した場合には、一定周期で電磁コイルが
駆動されることから、吐出圧力値が設定圧力値(目標
値)に近い状態において、設定圧力値を超える行き過ぎ
量(いわゆるオーバーシュート)が比較的大きくなり、
設定圧力値付近の安定性が悪くなることを本発明者等が
つきとめた。
【0007】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、吐出圧力値を設定圧力値に滑らかに近
づけるとともに、設定圧力値に到達後の吐出圧力値の変
動を少なくすることを可能とする空気圧レギュレータを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、電磁弁から
給排気される気体に基づいてパイロット圧力を加減する
ことで、メインバルブから吐出される気体の吐出圧力値
を設定圧力値に調整する空気圧レギュレータにおいて、
前記メインバルブから吐出される気体の吐出圧力値を検
する圧力センサと、 前記圧力センサにより検出された
吐出圧力値と前記設定圧力値の圧力差に応じて前記電磁
弁を駆動するメインコントロールユニットとを備え、
記メインコントロールユニットは、前記吐出圧力値と前
記設定圧力値との圧力差の比例微分制御値が所定値より
大きい場合には前記電磁弁をパルス幅変調信号で駆動
し、前記圧力差の比例微分制御値が前記所定値より小さ
い場合には前記電磁弁をパルス周波数変調信号で駆動す
ることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、吐出圧力値が設定圧力
値に対して比較的小さい場合には、パルス幅変調信号に
より電磁弁を駆動しているので入出力応答の高速性が保
持され、かつ吐出圧力値が設定圧力値に近くなっている
場合には、パルス周波数変調信号により電磁弁を駆動す
るので行き過ぎ量が少なくなり、かつ設定圧力値に到達
後の吐出圧力値の変動を少なくすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。
【0011】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた空気圧レギュレータ10の機械的構成を示してい
る。図2は、この空気圧レギュレータの回路的構成を示
している。
【0012】図1および図2において、この空気圧レギ
ュレータ10は、図示しない空気圧機器の圧力制御を行
うためのメインバルブ11と、このメインバルブ11を
覆って一体的に結合されるボンネット12とを有してい
る。
【0013】メインバルブ11には、図示しない空気圧
源に接続される供給ポート(給気ポートともいう。)1
3と、図示しない空気圧機器に接続される吐出ポート1
4が形成されている。
【0014】供給ポート13と吐出ポート14間を結ぶ
通路15内には、給気口16を開閉する給気弁体17が
配設され、この給気弁体17は、ばね18の圧縮力によ
って給気口16を常時閉じる方向に付勢されている。
【0015】メインバルブ11には、排気ポート21が
形成され、この排気ポート21と吐出ポート14間を連
通する排気口22には、この排気口22を開閉する排気
弁体23が摺動可能に嵌合されている。排気弁体23
は、ばね20の圧縮力により排気口22を常時閉じる方
向に付勢されている。
【0016】メインバルブ11の中央部には、ステム1
9が配設され、ステム19の一端側は給気弁体17に当
接している。ステム19の他端側はダイヤフラム25に
一体的に連結されている。
【0017】ダイヤフラム25により第1ダイヤフラム
室(パイロット室ともいう。)26aと第2ダイヤフラ
ム室26bとが区画される。第2ダイヤフラム室26b
は吐出ポート14に連通している。第1ダイヤフラム室
26aと第2ダイヤフラム室26bとを併せてダイヤフ
ラム室26という。
【0018】第1ダイヤフラム室26a内の圧力(パイ
ロット圧力)が第2ダイヤフラム室26b内の圧力より
大きくなったときにダイヤフラム25が図中下降する。
このとき、ダイヤフラム25と一体的に下降するステム
19の先端により給気弁体17が開かれ、圧力流体SU
Pが給気ポート13から通路15、給気口16を通じて
吐出ポート14に供給される(図3参照)。
【0019】図1に示すように、ダイヤフラム25の第
1ダイヤフラム室26aに加わるパイロット圧力を制御
する空気圧パルス供給用の2ポート電磁弁(単に、電磁
弁または給気弁ともいう。)31と排気用の2ポート電
磁弁(単に、電磁弁または排気弁ともいう。)32とが
その第1ダイヤフラム室26aに連通している。
【0020】一方の電磁弁31は、メインコントロール
ユニット33から電磁コイルに電流信号が供給されたと
きに弁体36が開放され、給気ポート13から供給され
る圧力流体SUPを第1ダイヤフラム室26aに供給す
る。これにより、図3に示したように、ステム19が下
降して給気弁体17が開放する。この意味から電磁弁3
1は給気弁として機能する。
【0021】残りの電磁弁32は、メインコントロール
ユニット33から電流信号が供給されたときに弁体37
が開放され、第1ダイヤフラム室26aの圧力流体が排
気ポート21を通じて大気に放出され、第2ダイヤフラ
ム室26bに比較して圧力が小さくなる。これによりス
テム19が上昇し、ステム19の中間位置に固定された
止め輪34が上昇することで排気弁体23が開放され、
吐出ポート14が排気口22、排気ポート21を通じて
大気圧に連通される(図4参照)。この意味から電磁弁
32は排気弁として機能する。
【0022】第2ダイヤフラム室26bの圧力、すなわ
ち吐出圧力Pが吐出ポート14に連通する圧力検出手段
としての圧力センサ35により測定される。圧力センサ
35は、吐出圧力Pを検出しこれを電気信号(圧力検出
信号、吐出圧力信号または圧力信号ともいう。)Bに変
換してメインコントロールユニット33に供給する。
【0023】図2に示すように、メインコントロールユ
ニット33は、制御・判断・処理・演算・記憶の各手段
として機能するMPU(マイクロプロセッサユニット)
38を有している。
【0024】圧力センサ35から出力される吐出圧力信
号Bは、A/D変換器39を通じてデジタルの吐出圧力
信号B(同一符号とする。)としてMPU38に供給さ
れる。
【0025】電磁弁31、32は、それぞれ、給気弁コ
ントロールユニット40と排気弁コントロールユニット
41により駆動制御され、これらコントロールユニット
40、41はMPU38に接続されている。
【0026】また、吐出圧力信号Bにより検出された圧
力値等がLED表示器43に表示されるとともに、必要
に応じて、キー入力装置44により設定した設定圧力値
Qが表示される。したがって、LED表示器43とキー
(KEY)入力装置44とは、いわゆるユーザインタフ
ェース45として機能する。
【0027】MPU38には、コネクタ46(図1参
照)を通じて、図示しない操作卓を構成する入出力イン
タフェース47(図2参照)が接続される。入出力イン
タフェース47は、アナログ入力機能48、デジタル入
力機能49、1V〜5Vのアナログ信号を出力するアナ
ログ出力機能50、オープンコレクタのPNP、NPN
トランジスタによる圧力スイッチ出力機能51と、+1
2V、24Vの電源供給機能52を有している。アナロ
グ入力機能48から出力されるアナログ信号はA/D変
換器53を通じてMPU38に供給される。入出力イン
タフェース47は、端子群54を通じて外部機器に接続
される。
【0028】図5は、メインコントロールユニット33
に記憶されているソフトウェアの機能(この実施の形態
においては、設定圧力信号(設定値信号ともいう。)A
がゼロ値から正の一定値(設定圧力値)Qに立ち上がる
信号であるとしたときの機能)を等価的に表した電気的
回路構成を示している。
【0029】例えば、キー入力装置44により設定され
た設定圧力値Qに対応する設定圧力信号Aが図5の入力
端子61から結合点(減算器として機能するので、減算
器ともいう。)62に加算入力(正入力ともいう。)と
して供給され、結合点62の減算入力(負入力)には吐
出圧力信号Bが供給される。
【0030】設定圧力信号Aと吐出圧力信号Bとの差信
号が、周知の比例制御回路64を通じて結合点63の正
入力に供給されるとともに、周知の微分制御回路65を
通じて結合点63の負入力に供給される。比例制御回路
64と微分制御回路65による比例微分制御は、比例制
御だけでは応答が振動的になるのを比例微分制御により
振動を減衰させて安定化するために用いるものであり、
この実施の形態では、繁雑さを避けるために、結合点6
3の出力信号が設定圧力信号Aと吐出圧力信号Bの差信
号C(C=A−B)であるものとする。
【0031】この差信号Cは、PWM(パルス幅変調)
回路67を通じてパルス幅変調(PWM)信号Dに変換
され、スイッチ手段であるマルチプレクサ68の一方の
固定端子(固定接点ともいう。)68bに供給される。
【0032】また、差信号Cは、積分制御回路69に供
給され、その積分信号GがPFM(パルス周波数変調)
回路70を通じてパルス周波数変調(PFM)信号Jに
変換され、他方の固定端子(固定接点ともいう。)68
cに供給される。ここでPFM信号Jはオア回路75を
通じてリセット信号として当該積分制御回路69に供給
される。なお、積分制御回路69の端子Sからは他方の
マルチプレクサ72の切換制御端子に切換信号Hが供給
される。
【0033】前記差信号Cは、絶対値回路74に供給さ
れ、その差絶対値信号|C|がコンパレータ73の一方
の入力端子に供給される。コンパレータ73の他方の端
子には基準信号ΔEが供給される。コンパレータ73
は、リセット信号および切換信号として機能する出力信
号(したがって、リセット信号または切換信号ともい
う。)Fを出力する。出力信号Fは、オア回路75を通
じて積分制御回路69にリセット信号として供給され、
さらにマルチプレクサ68の切換制御端子に切換信号と
して供給される。
【0034】PWM信号DまたはPFM信号Jはマルチ
プレクサ68の共通端子(共通接点ともいう。)68a
を通じ、駆動信号Kとしてマルチプレクサ72の共通端
子(共通接点ともいう。)72a、固定端子72bを通
じて給気弁31に供給されるとともに、共通端子72
a、固定端子72cを通じて排気弁32に供給される。
【0035】給気弁31に供給される駆動信号Kに応じ
て給気弁31の開放時間が制御され、圧力流体SUPが
パイロット室26aに供給される。
【0036】排気弁32が閉じられて給気弁31が開放
されることで、圧力流体が給気弁31からパイロット室
26aに供給され、給気弁31が閉じられて排気弁32
が開放されることでパイロット室26a内の圧力流体が
排気弁32、排気ポート21(図1参照)を通じて大気
中に放出される。
【0037】図5において、パイロット室26aの圧力
により給気弁体(メインバルブ11と考えることができ
るので主弁ともいう)17の開放制御がなされる。吐出
ポート14の吐出圧力Pが圧力センサ35により電気信
号としての圧力信号Bに変換されフィードバック信号と
して結合点62にもどされる。
【0038】次に、上述の実施の形態の要部動作につい
て図6の波形図をも参照しながら説明する。なお、制御
主体は、MPU38である。
【0039】設定圧力値Qがキー入力装置44により設
定され、図6中、時点t0に示すように、ステップ波形
で示す設定値信号A(図6a中、点線で示す波形参照)
がゼロレベルからハイレベルのQ(A=Q)に立ち上が
るものとする。この場合、コンパレータ73に設定され
る基準信号ΔEは、設定圧力値Qの数パーセントに設定
される。
【0040】この時点t0において、圧力センサ35の
出力信号である圧力検出信号B(図6a中、実線で示す
波形参照)の値はゼロ値であるので差信号Cは最大値と
なる。絶対値信号|C|も基準信号ΔEのレベルより大
きいので出力信号F(図6c参照)はローレベルになっ
ており、この出力信号Fのローレベルの期間ではマルチ
プレクサ68は、図5に示す状態、すなわち、共通接点
68aがPWM回路67側の固定接点68bに接続され
た状態になっている。また、積分制御回路69から出力
される切換信号H(図6e参照)は、積分信号G(図6
d参照)が正の閾値Thを超えるまではローレベルにな
っており、このローレベルの期間ではマルチプレクサ7
2の共通端子72aが給気弁31側の固定端子72bに
接続される。
【0041】したがって、時点t0においては、設定圧
力値Qに対して、差信号Cが最大値C=Qとなるので、
PWM回路67が最大オンデューティ、いわゆるフルデ
ューティで駆動され、給気弁31(図1も参照)が開放
されて圧力流体SUPが給気ポート13から給気弁31
を通じて第1ダイヤフラム室26aに供給される。これ
により、ステム19がダイヤフラム25の下降に応じて
下降して、給気弁体17、すなわち、メインバルブ11
が開放する。これにより、給気ポート13から吐出ポー
ト14に対して圧力流体SUPが供給される。
【0042】時点t0経過後に、吐出圧力Pが徐々に大
きくなり、圧力センサ35の圧力検出信号Bが、図6a
に示すように、吐出圧力Pに比例して徐々に大きくなり
差信号Cが徐々に小さくなるのでPWM回路67のPW
M信号D(図6b参照)のオンデューティが徐々に小さ
くなる。時点t1付近以降において、差信号Cの値が所
定値よりも小さくなってくると、PWM回路67の出力
信号であるPWM信号Dのオンデューティが最小値にな
る。
【0043】絶対値信号|C|が基準信号ΔEのレベル
より小さくなった時点t2において、コンパレータ73
が反転して出力信号Fがローレベルからハイレベルに反
転する(図6c参照)。これによりマルチプレクサ68
の共通接点68aがPFM回路70側の固定接点68c
に切り替えられるとともに、積分制御回路69がリセッ
トされて積分信号Gがゼロ値とされ、差信号Cに応じた
ゼロ値からの積分動作を開始する。時点t2においてP
WM制御からPFM制御に切り替わる。なお、積分制御
回路69の出力信号である積分信号Gの極性は負極性に
なっている。
【0044】積分信号Gが負の閾値−Thになったとき
に、PFM回路70から一定パルス幅のオン信号(オン
期間は、例えば、PWM信号Dの最小オンデューティに
対応した期間とされる。)であるPFM信号J(図6b
参照)が出力され、これが駆動信号Kとして給気弁31
に供給される。
【0045】時点t3において、圧力検出信号Bの値が
設定圧力値Qにほぼ等しくなる。この時点t3において
は、PWM信号Dの一定周期Tpより長い周期Tfで動
作するPFM信号Jにより給気弁31が駆動されること
になり、吐出圧力P、すなわち圧力検出信号Bが設定圧
力値Qに対していわゆるソフトランディングされ、行き
過ぎ量いわゆるオーバーシュートの発生が最小限にされ
る(ほぼなくなる)。
【0046】時点t3においてPFM信号Jが出力され
たとき、そのPFM信号Jにより積分制御回路69がリ
セットされ、新たにゼロ値からの積分動作を開始する。
【0047】時点t4において積分制御回路69がリセ
ットされた後、何らかの原因により吐出圧力Pが大きく
なる方向に変化した場合には、積分信号Gの傾斜が正の
傾斜となり、時点t5において、積分信号Gの値が閾値
Thを超えたとき、切換信号H(図6e参照)がローレ
ベルからハイレベルに反転する。これにより、マルチプ
レクサ72が排気弁32側に接続され、点線で示したP
FM信号Jが排気弁32側に供給される。
【0048】このとき、そのPFM信号Jの発生期間の
み、排気弁32が開放され、パイロット室(第1ダイヤ
フラム室)26aが排気ポート21を通じて大気に連通
される。これによるステム19の上昇により排気弁体2
3がそのPFM信号Jの発生期間に対応した期間開放し
て、吐出ポート14の吐出圧力Pが下がる。時点t6に
おいては、また給気弁31が開放する。
【0049】このように、圧力検出信号Bが、すなわち
吐出圧力Pが設定圧力値Qに達した時点t3以降におい
ても、PWM制御の周期Tpより長い周期Tf(図6b
参照)で、かつその周期(周波数)Tfが差信号(圧力
差)Cの積分信号(積分値)Gに応じて制御されるPF
M信号Jにより給気弁31と排気弁32とが制御される
ので、空気圧レギュレータ10の吐出圧力Pを脈動の少
ない、安定した圧力値に保持することができる。
【0050】この場合において、吐出ポート14に接続
される外部の空気圧機器が、一定の吐出圧力Pで駆動さ
れる期間が長いとき、PFM制御領域(期間)において
は、電磁弁である給気弁31と排気弁32の開放頻度
(動作頻度)が少なくなるので、従来技術にかかるPW
M制御のみによる制御に比較してパイロット室26aを
制御するための圧力流体SUPの消費量を低減すること
ができるという効果も併せて達成される。
【0051】もちろん、図2に示す圧力スイッチ出力機
能51を利用することで、圧力スイッチとして機能させ
ることも可能となり、例えば、供給圧力不足による吐出
圧力Pの異常、具体的には、吐出圧力Pが設定圧力値Q
に到達しない場合または吐出圧力Pが上がらない場合
に、外部からこの吐出圧力Pの異常を検知することもで
きる。
【0052】また、吐出圧力PをLED表示器43に表
示した場合には、外部に圧力計を設ける必要がなく、そ
のための配管・配線の必要もなくなる。
【0053】さらに、圧力流体SUPが印加されていな
い状態においても、たとえば、キー入力装置44とLE
D表示器43を利用して、デジタル値で設定圧力を設定
し、かつ表示することができる。
【0054】アナログ入力機能48またはデジタル入力
機能49を利用して遠隔制御により設定圧力を多段制御
することもできる。
【0055】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、空気圧レギュレータの吐出圧力値が設定圧力値に対
して比較的小さい(設定圧力値と吐出圧力値との差が大
きい)場合にはパルス幅変調信号により電磁弁を駆動し
ているので、入出力応答(設定圧力値に対する吐出圧力
値の変化特性)の高速性が保持され、かつ吐出圧力値が
設定圧力値に近くなっている場合にはパルス周波数変調
信号により電磁弁を駆動しているので、行き過ぎ量、い
わゆるオーバーシュートが少なくなり、かつ設定圧力値
になった吐出圧力値の変動、いわゆるリップルをも少な
くすることができるという効果が達成される。
【0057】結局、この発明による空気圧レギュレータ
では、そのメインバルブから吐出する流体の圧力や流量
を正確に調整することができるという効果が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の機械的構成を示す一
部省略断面図である。
【図2】この発明の一実施の形態の全体的構成を示すブ
ロック回路図である。
【図3】供給ポートと吐出ポートが連通した状態を示す
一部省略断面図である。
【図4】吐出ポートと排気ポートが連通した状態を示す
一部省略断面図である。
【図5】主に、メインコントロールユニットの機能ブロ
ックの構成を示す線図である。
【図6】主に、図5例の動作説明に供される波形図であ
って、それぞれ、図6aは設定値信号と圧力検出信号、
図6bはPWM信号とPFM信号、図6cはマルチプレ
クサの切換信号、図6dは積分信号、図6eはマルチプ
レクサの切換信号を示す波形図である。
【符号の説明】
10…空気圧レギュレータ 11…メインバル
ブ 13…供給ポート 14…吐出ポート 17…給気弁体 25…ダイヤフラ
ム 26…ダイヤフラム室 26a…第1ダイヤフラム室(パイロット室) 26b…第2ダイヤフラム室 31…2ポート電
磁弁(給気用電磁弁) 32…2ポート電磁弁(排気用電磁弁) 33…メインコントロールユニット 35…圧力センサ 67…PWM回路 70…PFM回路
フロントページの続き (72)発明者 猪原 徹 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (72)発明者 小熊 和行 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 特開 昭63−20605(JP,A) 特開 平3−301(JP,A) 特開 昭62−150401(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 16/00 - 16/20 G05D 23/00 - 23/32 G05B 11/00 - 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁弁から給排気される気体に基づいてパ
    イロット圧力を加減することで、メインバルブから吐出
    される気体の吐出圧力値を設定圧力値に調整する空気圧
    レギュレータにおいて、前記メインバルブから吐出される気体の 吐出圧力値を検
    する圧力センサと、 前記圧力センサにより検出された吐出圧力値と前記設定
    圧力値の圧力差に応じて前記電磁弁を駆動するメインコ
    ントロールユニットとを備え、 前記メインコントロールユニットは、 前記吐出圧力値と
    前記設定圧力値との圧力差の比例微分制御値が所定値よ
    り大きい場合には前記電磁弁をパルス幅変調信号で駆動
    し、前記圧力差の比例微分制御値が前記所定値より小さ
    い場合には前記電磁弁をパルス周波数変調信号で駆動す
    ることを特徴とする空気圧レギュレータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気圧レギュレータにおい
    て、 前記メインコントロールユニットは、 さらに、前記パルス周波数変調信号の周波数が、前記圧
    力差の比例微分制御値の積分値に応じて変化するように
    制御する ことを特徴とする空気圧レギュレータ。
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