JP3247274B2 - 輸送経路探索装置 - Google Patents

輸送経路探索装置

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JP3247274B2 JP6348595A JP6348595A JP3247274B2 JP 3247274 B2 JP3247274 B2 JP 3247274B2 JP 6348595 A JP6348595 A JP 6348595A JP 6348595 A JP6348595 A JP 6348595A JP 3247274 B2 JP3247274 B2 JP 3247274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、物流ネットワークにお
ける物品の最適輸送ルートを求める輸送経路探索装置に
関し、特に、大規模物流ネットワークでの輸送経路を探
索できるようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、交通や物流ネットワークが大規模
化し、複雑化するに伴って、コンピュータを利用してネ
ットワーク網を管理する技術や目的地までの経路を探索
するシステムの開発が求められている。
【０００３】従来、鉄道ネットワークにおける経路探索
技術としては、目的地までの乗り継ぎと所要時間などを
探索する製品（製品名：駅すぱーと、全国版、株式会社
バァル研究所、東京都渋谷区）や、鉄道網をグラフで表
し、ある駅から他の駅への最低コスト経路を探索する技
術（「知識ベースとデータベースの統合利用によるグラ
フ問題の処理」、著者：高須淳宏、大須賀節雄、情報処
理学会データベースシステム研究会資料、No. 53-5、１
９８６年５月１９日）が知られている。
【０００４】また、道路ネットワークにおける経路探索
技術としては、カーナビゲーションの経路探索アルゴリ
ズムに関する技術（住友電気１９９３年９月号、「スト
カスティック経路探索アルゴリズムの開発」、著者：柴
田潤、天目健二、下浦弘、pp.164-173、特開昭６１−０
９５４１４号公報、特開昭６２−０８２３１６号公報、
特開平０３−２６９２１７号公報）がある。
【０００５】また、航空ネットワークにおける経路探索
技術としては、航空便と新幹線を利用して最も早く目的
地に到達する経路を探索する技術（「航空機、新幹線の
最適乗継案内システム」著者：加藤誠巳、高木啓三郎、
情報処理学会情報システム研究会資料、No. 15-2、１９
８７年７月２１日）がある。
【０００６】物流ネットワークにおける輸送経路を決定
する方法としては、特開平５−２４２１０６号公報に１
つの提案がなされている。この方法は、受注した製品な
どを、どの出荷倉庫からどのような配送ルートで何時の
便により配送するかをコンピュータを利用して決めるも
ので、出荷倉庫と配送地区とを結ぶルートは１本しか存
在せず、また、各配送地区は重ならない、などの基本ル
ールの下に、受注情報などに基づいて、ルール決定テー
ブルや配送便決定テーブルなどを検索して配送ルートや
配送便を決定している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の物流ネ
ットワークにおける輸送経路決定方法は、各家庭や商店
から集めた品物を全国各地に配送するような大規模物流
ネットワークでの輸送形態や業務態勢、制約条件などに
ついて考慮していないため、大規模物流ネットワークの
輸送経路決定に適用することができない。また、大規模
物流ネットワークを管理して行く上では、品物が目的地
に何日の何時ごろ到着するかとか、希望日までに到着す
るためには品物を何時までに発送しなければならない
か、などの多様な情報が求められるが、従来の方法で
は、こうした問いに答えることができない。
【０００８】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、大規模物流ネットワークでの最適輸送経
路を探索することができ、また、大規模物流ネットワー
クの管理に必要な多様な情報を提示することができる輸
送経路探索装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、輸
送物の集配拠点と、この集配拠点間の輸送を中継する中
継拠点とを備える輸送ネットワークの輸送経路を探索す
る輸送経路探索装置において、前記輸送ネットワークの
集配拠点及び中継拠点を含む輸送拠点、輸送拠点間の輸
送線路、並びに、輸送線路に設定された輸送便に関する
情報を階層別に整理して記憶する輸送ネットワーク記憶
手段と、輸送便のダイヤに関する情報を記憶する輸送ダ
イヤ記憶手段と、物流に関する制約条件、業務知識また
は輸送経路決定の経験則を基に設定した規則を記憶する
知識記憶手段と、前記各記憶手段に記憶された情報及び
規則を用いて前記輸送ネットワークの輸送経路を探索す
る経路探索手段とを設け、前記経路探索手段が、前記輸
送ネットワーク記憶手段、輸送ダイヤ記憶手段及び知識
記憶手段のデータを利用して、輸送出発地を管轄する集
配拠点から中継拠点までの経路、輸送到着地を管轄する
集配拠点から中継拠点までの経路及び中継拠点間の経路
を探索して、輸送出発地から輸送到着地までの間に通過
する輸送拠点を求め、次いで、前記輸送拠点間の輸送便
を順次追跡して輸送拠点の到着時刻を求めるように構成
している。
【００１０】
【００１１】
【００１２】
【００１３】
【００１４】
【００１５】
【００１６】
【００１７】
【００１８】
【００１９】
【００２０】また、輸送ネットワーク記憶手段が、輸送
ネットワークに関する情報を、集配拠点の輸送物の集配
に関する集配レイヤ情報、集配拠点と中継拠点との間の
輸送に関する一般輸送レイヤ情報、中継拠点間の輸送に
関する中継拠点間輸送レイヤ情報、及び中継拠点をグル
ープに纏めて管理する管理レイヤ情報の各階層に分けて
記憶している。
【００２１】さらに、輸送ダイヤ記憶手段に記憶された
輸送便のダイヤに関する情報を基に、中継拠点を結ぶ輸
送経路に関する規則を作成して知識記憶手段に格納する
知識獲得手段を設けている。
【００２２】
【作用】そのため、この輸送経路探索装置では、大規模
物流ネットワークにおける輸送経路を、物流に関する制
約条件、業務知識及び輸送経路決定の経験則などを踏ま
えて、多様にシミュレーションすることができ、輸送出
発地から輸送到着地までの輸送経路と到着時刻とを調べ
たり、所定時刻に到着するために必要な出発時刻を調べ
たり、輸送物の種別ごとの輸送経路や到着時刻を調べる
ことができる。また、輸送ネットワークに関するデータ
を階層化して記憶しているため、大規模物流ネットワー
クにおける輸送経路の探索を効率的に行なうことができ
る。
【００２３】また、所定日数内に輸送できる輸送先を調
べたり、所定日数内に輸送物を調達できる輸送元を調べ
ることもできる。
【００２４】また、輸送便のダイヤから、中継拠点を結
ぶ輸送経路の候補を抽出し、その中で乗継回数や乗継方
法などの物流に関する制約条件を満たすもののみを輸送
経路パターンとして記憶しておくことにより、輸送経路
の探索時に、この輸送経路パターンを参照することによ
って、経路探索の処理効率を高めることができる。
【００２５】
【００２６】また、知識獲得手段により、輸送経路決定
の経験則などを自動獲得することができる。
【００２７】
【実施例】本発明の実施例における輸送経路探索方法を
実行する装置は、図１に示すように、輸送ネットワーク
に関する情報を格納する輸送ネットワーク記憶領域１
と、輸送便のダイヤに関する情報を格納する輸送ダイヤ
記憶領域２と、大規模物流ネットワークにおける制約条
件、業務知識及び輸送経路決定の経験則に基づく規則を
格納する知識記憶領域３と、輸送出発地から輸送到着地
までの輸送経路と輸送便とを決定する経路探索手段４
と、探索条件を入力する探索条件入力画面５と、経路探
索手段４の出力結果を表示する探索結果出力画面６と、
輸送ダイヤ記憶領域２から必要な知識を獲得して知識記
憶領域３に格納する知識獲得記憶手段７とを備えてい
る。
【００２８】輸送ネットワークは、輸送物の集配の拠点
となる輸送拠点と、輸送拠点間を結ぶ輸送線路と、輸送
線路の輸送を受持つ輸送便とから構成され、輸送拠点に
は、地域の集配拠点となる一般輸送拠点と、この一般輸
送拠点間の輸送を中継する中継輸送拠点（ハブ）とがあ
る。
【００２９】輸送ネットワーク記憶領域１は、図２
（ａ）に示すように、輸送線路に関する実データを格納
する輸送線路フィールドと、輸送拠点に関する実データ
を格納する輸送拠点フィールドと、輸送便及び集配便に
関する実データを格納する輸送便フィールドとを持ち、
それと共に、これらの輸送ネットワークに関する情報
を、一般輸送拠点（この例では「品川」がそれに当た
る）における輸送物の集配に関する情報（集配レイヤの
情報）、一般輸送拠点とハブ（この例では「東京」「大
阪」がそれに当たる）との間の輸送に関する情報（一般
輸送レイヤの情報）、ハブ間の輸送に関する情報（ハブ
間輸送レイヤの情報）、及び、ハブを地理的、運営的に
纏めて管理するための情報（管理レイヤの情報）の４つ
に階層化して利用できるように、それぞれのレイヤに関
する情報を読出すための管理レイヤフィールド、ハブ間
輸送レイヤフィールド、一般輸送レイヤフィールド及び
集配レイヤフィールドを備えている。
【００３０】図２（ｂ）は、管理レイヤ、ハブ間輸送レ
イヤ、一般輸送レイヤ及び集配レイヤによって階層構造
化された輸送ネットワークのイメージを示している。
【００３１】輸送線路、輸送拠点及び輸送便の実データ
は、輸送ネットワークの集配レイヤ、一般輸送レイヤ、
ハブ間輸送レイヤ及び管理レイヤのいずれかに属してお
り、管理レイヤフィールド、ハブ間輸送レイヤフィール
ド、一般輸送レイヤフィールド及び集配レイヤフィール
ドには、それぞれのレイヤに属する輸送線路、輸送拠点
及び輸送便の実データを参照するためのデータが格納さ
れている。
【００３２】輸送ダイヤ記憶領域２には、図３に示すよ
うに、輸送便名フィールド、輸送出発地フィールド、輸
送到着地フィールド、出発時間フィールド及び到着時間
フィールドから成る輸送便テーブルと、集配便名フィー
ルド、拠点名フィールド、出発時刻フィールド及び到着
時刻フィールドから成る集配便テーブルとの２つのテー
ブルが格納されている。
【００３３】また、知識記憶領域３には、図４に示すよ
うに、輸送経路決定の経験則や物流の制約条件を基に設
定した規則が記述されている輸送メタルールテーブル及
び制約ルールテーブルと、業務知識を基に作成したハブ
間輸送経路ルールテーブルとが格納されている。これら
の各テーブルは、ルール番号フィールドと、条件が記述
される条件部フィールドと、その条件の下での実行内容
が記述される実行部フィールドとから構成されている。
【００３４】この内、ハブ間輸送経路ルールテーブルの
記述内容は、知識獲得手段７が、輸送ダイヤ記憶領域２
に格納されている輸送便テーブルのデータに基づいて、
図１６に示す手順で作成する。
【００３５】ステップ１：知識獲得手段７は、輸送ダイ
ヤ記憶領域２の輸送便テーブルから輸送便ダイヤデータ
を読込み、 ステップ２：そのダイヤデータから輸送出発地と輸送到
着地とがハブ拠点名である輸送便を抜出し、 ステップ３：輸送便の輸送到着地と、次の輸送便の輸送
出発地とが同じハブ拠点名である輸送便同士を連結し、
また、それを繰り返すことにより、２またはそれ以上の
個数の輸送便を連結したハブ間輸送経路を作成する。
【００３６】ステップ４：作成した各輸送経路中に同一
ハブ拠点名が複数含まれているかどうかをチェックし、 ステップ５：もしも、含まれているときは、その輸送経
路を捨てる。
【００３７】ステップ６：ステップ４において、輸送経
路中に同一ハブ拠点名が複数含まれていないときは、知
識記憶領域３の輸送メタルールテーブルにあるルールを
適用して、採用されない輸送経路を落とし、 ステップ７：残る輸送経路を知識記憶領域３のハブ間輸
送経路ルールテーブルに格納する。
【００３８】また、探索条件入力画面５には、図１０に
例示するように、輸送出発地、輸送到着地、出発日、出
発時刻、到着日、到着時刻、輸送物種別などの各入力項
目が表示され、操作者は条件を与える項目についてデー
タを入力する。入力されない項目は未確定情報として探
索の対象となる。
【００３９】経路探索手段４は、探索条件入力画面５か
ら入力された条件を基に、輸送ネットワーク記憶領域
１、輸送ダイヤ記憶領域２及び知識記憶領域３のデータ
を参照しながら、輸送経路を探索する。
【００４０】この経路探索手段４における探索動作の処
理手順について、次に説明する。
【００４１】経路探索手段４は、探索条件として輸送出
発希望日、輸送出発地、輸送到着地及び輸送物種別が与
えられたとき、図５に示すフローチャートにより、輸送
出発地から輸送到着地までの経路と輸送便とを決定し、
到着日時を算出する処理を行なう。
【００４２】ステップ10：探索条件入力画面５から探索
条件が入力されると、 ステップ11：輸送ネットワーク記憶領域１を参照し、輸
送出発地から種別によるハブの違いを考慮した上で出発
地を管轄するハブまでの経路を探索し、 ステップ12：同様に輸送到着地から、その管轄のハブを
探索し、 ステップ13：両方のハブが同じかどうかの判定を行な
う。
【００４３】ステップ14：それらのハブが同じでない場
合は、知識記憶領域３のハブ間輸送経路ルールテーブル
を参照し、輸送出発地のハブから輸送到着地のハブまで
の経路を探索し、 ステップ15：これらの探索の結果を基に、輸送出発地か
ら輸送到着地に至る間に通過する一般輸送拠点及びハブ
を通過順にリストアップした通過地点リストを作成す
る。
【００４４】ステップ16：輸送出発地において、知識記
憶領域３の制約ルールテーブルを参照しつつ、探索条件
で与えられた出発日時から最も早く接続する収集便を輸
送ダイヤ記憶領域２の集配便テーブルから検索する。
【００４５】ステップ17：輸送ダイヤ記憶領域２の輸送
便ダイヤテーブルの出発時刻及び到着時刻、並びに知識
記憶領域３の制約ルールテーブルを参照し、通過地点リ
ストに沿って、順番に輸送便を接続していく。
【００４６】ステップ18：通過地点リストの最後の地点
までの輸送便の接続が終了したときは、 ステップ19：輸送到着地に配達可能な最も早い配達便を
輸送ダイヤ記憶領域２の集配便テーブルから検索する。
【００４７】ステップ20：探索結果を探索結果出力画面
６に出力し、処理を終了する。
【００４８】図１１は、このときの探索結果出力画面６
の表示例を示しており、出発地、到着地、出発日、出発
時刻、輸送物種別の探索条件に加えて、探索結果の到着
日、到着時刻、輸送経路を表示している。
【００４９】また、経路探索手段４は、探索条件として
輸送到着希望日、輸送出発地、輸送到着地及び輸送物種
別が与えられたとき、図６に示すフローチャートによ
り、輸送出発地から輸送到着地までの経路と輸送便とを
決定し、出発日時を算出する処理を行なう。
【００５０】ステップ30：探索条件入力画面５から探索
条件が入力すると、 ステップ31：輸送ネットワーク記憶領域１を参照し、輸
送出発地から種別によるハブの違いを考慮した上で出発
地を管轄するハブまでの経路を探索し、 ステップ32：同様に輸送到着地から、その管轄のハブを
探索し、 ステップ33：両方のハブが同じかどうかの判定を行な
う。
【００５１】ステップ34：それらのハブが同じでない場
合は、知識記憶領域３のハブ間輸送経路ルールテーブル
を参照し、輸送出発地のハブから輸送到着地のハブまで
の経路を探索し、 ステップ35：これらの探索の結果を基に、輸送出発地か
ら輸送到着地に至る間に通過する一般輸送拠点及びハブ
を通過順にリストアップした通過地点リストを作成す
る。
【００５２】ステップ36：輸送到着地において、知識記
憶領域３の制約ルールテーブルを参照しつつ、探索条件
で与えられた到着日時に最も遅く接続する配達便を輸送
ダイヤ記憶領域２の集配便テーブルから検索する。
【００５３】ステップ37：輸送ダイヤ記憶領域２の輸送
便ダイヤテーブルの出発時刻及び到着時刻、並びに知識
記憶領域３の制約ルールテーブルを参照し、通過地点リ
ストに沿って、逆順に輸送便を接続していく。
【００５４】ステップ38：通過地点リストの最初の地点
までの輸送便の接続が終了したときは、 ステップ39：その地点での出発時刻に間に合うように輸
送出発地の輸送物を収集することができる最も遅い収集
便を輸送ダイヤ記憶領域２の集配便テーブルから検索す
る。
【００５５】ステップ40：探索結果を探索結果出力画面
６に出力し、処理を終了する。
【００５６】図１２は、このときの探索結果出力画面６
の表示例を示しており、出発地、到着地、到着日、到着
時刻、輸送物種別の探索条件に加えて、探索結果の出発
日、出発時刻、輸送経路を表示している。
【００５７】また、経路探索手段４は、探索条件として
輸送出発希望日、輸送到着希望日、輸送出発地及び輸送
物種別が与えられたとき、図７に示すフローチャートに
より、輸送出発地から輸送到着希望日までに到達可能な
輸送到着地と到着時間とを求める。
【００５８】ステップ50：探索条件入力画面５から探索
条件が入力されると、 ステップ51：輸送ネットワーク記憶領域１を参照し、輸
送出発地から種別によるハブの違いを考慮した上で、出
発地を管轄するハブまでの経路を探索し、 ステップ52：輸送ダイヤ記憶領域２の輸送便ダイヤテー
ブルの出発時刻及び到着時刻、並びに知識記憶領域３の
制約ルールテーブルを参照し、探索したハブを輸送出発
地とする輸送便を縦型探索する。
【００５９】ステップ53：輸送便が見つからない場合
は、 ステップ54：処理を終了する。
【００６０】ステップ55：輸送便が見つかったときは、
その輸送便の輸送到着地への到着日時が到着希望日を超
えているかどうか、つまり、到達までの経過日数が希望
日数を超えているかどうかを判定し、経過日数が希望日
数を超えている場合には、 ステップ56：バックトラックを行ない、ステップ52に戻
る。
【００６１】ステップ57：経過日数が希望日数を超えて
いなければ、探索結果を探索結果出力画面６に出力し、
ステップ56に戻る。
【００６２】図１３は、このときの探索結果出力画面６
の表示例を示しており、出発地、出発日、出発時刻、到
着締切日、到着締切時刻、輸送便種別の探索条件に加え
て、探索結果の輸送到着地、到着日、到着時刻の一覧が
表示される。
【００６３】また、経路探索手段４は、探索条件として
輸送出発希望日、輸送到着希望日、輸送到着地及び輸送
物種別が与えられたとき、図８に示すフローチャートに
より、出発希望日から到着希望日までの所要日数で輸送
到着地に輸送物を配送することができる輸送出発地と出
発時間とを求める。
【００６４】ステップ60：探索条件入力画面５から探索
条件が入力されると、 ステップ61：輸送ネットワーク記憶領域１を参照し、輸
送到着地から、種別によるハブの違いを考慮した上で、
到着地を管轄するハブまでの経路を探索し、 ステップ62：輸送ダイヤ記憶領域２の輸送便ダイヤテー
ブルの出発時刻及び到着時刻、並びに知識記憶領域３の
制約ルールテーブルを参照し、探索したハブに到達可能
な輸送便を逆方向に縦型探索する。
【００６５】ステップ63：輸送便が見つからない場合
は、 ステップ64：処理を終了する。
【００６６】ステップ65：輸送便が見つかったときは、
その輸送便の輸送出発地での出発日が出発希望日より前
であるかどうか、つまり、出発から到着までの経過日数
が希望日数を超えているかどうかを判定し、経過日数が
希望日数を超えている場合には、 ステップ66：バックトラックを行ない、ステップ62に戻
る。
【００６７】ステップ67：経過日数が希望日数を超えて
いなければ、探索結果を探索結果出力画面６に出力し、
ステップ66に戻る。
【００６８】図１４は、このときの探索結果出力画面６
の表示例を示しており、到着地、出発希望日、出発希望
時刻、到着日、到着時刻、輸送便種別の探索条件に加え
て、探索結果の輸送出発地、出発日、出発時刻の一覧が
表示される。
【００６９】また、経路探索手段４は、探索条件として
輸送出発日、輸送出発地、輸送到着地が与えられたと
き、図９に示すフローチャートにより、輸送出発地から
輸送到着地までの経路と輸送便とを輸送物の種類毎に決
定し、輸送物種別の到着日時を算出する。
【００７０】ステップ70：探索条件入力画面５から探索
条件が入力されると、 ステップ71：輸送物種別を設定し、 設定した輸送物種別における輸送経路、輸送便及び到着
日時をステップ74からステップ83までの手順で求める。
このステップ74からステップ82までの手順は、図５で説
明したステップ10からステップ20までの手順と同じであ
る。１つの輸送物種別に関する処理が終了すると、ステ
ップ71に戻り、探索を行なっていない輸送物種別を設定
し、同じように、その輸送物種別における輸送経路、輸
送便及び到着日時を求める。そして、 ステップ72：探索を行なっていない輸送物種別が無くな
ると、 ステップ73：処理を終了する。
【００７１】図１５は、このときの探索結果出力画面６
の表示例を示しており、出発地、到着地、出発日、出発
時刻の探索条件の入力データに加えて、探索結果の輸送
物種別の輸送経路、到着日、到着時刻が表示される。
【００７２】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の輸送経路探索装置は、大規模物流ネットワ
ークにおける輸送経路を効率的に自動探索することがで
き、また、大規模物流ネットワークを管理していく上で
必要となる各種情報を、入力条件に応じて提示すること
ができる。
【００７３】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における輸送経路探索装置の構
成を示すブロック図、
【図２】実施例の輸送経路探索装置における輸送ネット
ワーク記憶領域の記憶内容例（ａ）と、輸送ネットワー
クの階層構造のイメージ図（ｂ）、
【図３】実施例の輸送経路探索装置における輸送ダイヤ
記憶領域の記憶内容例、
【図４】実施例の輸送経路探索装置における知識記憶領
域の記憶内容例、
【図５】実施例の輸送経路探索装置における経路探索手
段の到着日時を算出する処理手順のフローチャート、
【図６】前記経路探索手段における出発日時を算出する
処理手順のフローチャート、
【図７】前記経路探索手段における所要日数で到着する
輸送到着地を求める処理手順のフローチャート、
【図８】前記経路探索手段における所要日数で輸送到着
地に到着可能な出発地を求める処理手順のフローチャー
ト、
【図９】前記経路探索手段における輸送物種別ごとの輸
送経路と到着日時とを求める処理手順のフローチャー
ト、
【図１０】実施例の輸送経路探索装置における探索条件
入力画面を示す図、
【図１１】実施例の輸送経路探索装置で到着日時を探索
したときの探索結果出力画面を示す図、
【図１２】実施例の輸送経路探索装置で出発日時を探索
したときの探索結果出力画面を示す図、
【図１３】実施例の輸送経路探索装置で所定日数間に配
送可能な地域を探索したときの探索結果出力画面を示す
図、
【図１４】実施例の輸送経路探索装置で所定日数間に目
的地まで配送可能な出発地を探索したときの探索結果出
力画面を示す図、
【図１５】実施例の輸送経路探索装置で輸送物種別ごと
の輸送経路と到着日時とを探索したときの探索結果出力
画面を示す図、
【図１６】実施例の輸送経路探索装置における知識獲得
手段の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ 輸送ネットワーク記憶領域 ２ 輸送ダイヤ記憶領域 ３ 知識記憶領域 ４ 経路探索手段 ５ 探索条件入力画面 ６ 探索結果出力画面 ７ 知識獲得手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−242106（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−171570（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−56100（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−107073（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−82316（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−95414（ＪＰ，Ａ) オペレーションズ・リサーチ Ｖｏ ｌ．39，Ｎｏ．３（1994−３）ｐｐ. 125−130 情報処理 Ｖｏｌ．35，Ｎｏ．10 （1994−10）ｐｐ．952−961 情報処理学会研究報告 Ｖｏ．94，Ｎ ｏ．25（1994−３−15）94−ＩＳ−48, ｐｐ．25−32 唐澤 豊 他 編集「最新物流権利マ ニュアル」再版（1989−４−１）新技術 開発センター発行，第５章，ｐｐ．141 −174 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G06F 17/60 G06F 19/00 ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 輸送物の集配拠点と、この集配拠点間の
    輸送を中継する中継拠点とを備える輸送ネットワークの
    輸送経路を探索する輸送経路探索装置において、 前記輸送ネットワークの集配拠点及び中継拠点を含む輸
    送拠点、輸送拠点間の輸送線路、並びに、輸送線路に設
    定された輸送便に関する情報を階層別に整理して記憶す
    る輸送ネットワーク記憶手段と、 輸送便のダイヤに関する情報を記憶する輸送ダイヤ記憶
    手段と、 物流に関する制約条件、業務知識または輸送経路決定の
    経験則を基に設定した規則を記憶する知識記憶手段と、 前記各記憶手段に記憶された情報及び規則を用いて前記
    輸送ネットワークの輸送経路を探索する経路探索手段と
    を具備し、前記経路探索手段が、前記輸送ネットワーク
    記憶手段、輸送ダイヤ記憶手段及び知識記憶手段のデー
    タを利用して、 輸送出発地を管轄する集配拠点から中継
    拠点までの経路、輸送到着地を管轄する集配拠点から中
    継拠点までの経路及び中継拠点間の経路を探索して、輸
    送出発地から輸送到着地までの間に通過する輸送拠点を
    求め、次いで、前記輸送拠点間の輸送便を順次追跡して
    輸送拠点の到着時刻を求めることを特徴とする輸送経路
    探索装置。
  2. 【請求項２】 前記輸送ネットワーク記憶手段が、前記
    輸送ネットワークに関する情報を、集配拠点の輸送物の
    集配に関する集配レイヤ情報、集配拠点と中継拠点との
    間の輸送に関する一般輸送レイヤ情報、中継拠点間の輸
    送に関する中継拠点間輸送レイヤ情報、及び中継拠点を
    グループに纏めて管理する管理レイヤ情報の各階層に分
    けて記憶することを特徴とする請求項１に記載の輸送経
    路探索装置。
  3. 【請求項３】 前記輸送ダイヤ記憶手段に記憶された輸
    送便のダイヤに関する情報を基に、前記中継拠点を結ぶ
    輸送経路に関する規則を作成して前記知識記憶手段に格
    納する知識獲得手段を設けたことを特徴とする請求項１
    に記載の輸送経路探索装置。
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