JP3246798B2 - 板材の溶接装置及びその方法 - Google Patents
板材の溶接装置及びその方法Info
- Publication number
- JP3246798B2 JP3246798B2 JP12341793A JP12341793A JP3246798B2 JP 3246798 B2 JP3246798 B2 JP 3246798B2 JP 12341793 A JP12341793 A JP 12341793A JP 12341793 A JP12341793 A JP 12341793A JP 3246798 B2 JP3246798 B2 JP 3246798B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- plate materials
- plate
- butt
- clamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
Description
せ溶接するための板材の溶接装置及びその方法に関す
る。
開示されているように、長手方向に搬送されるストリッ
プの先行板と後行板とを接続する際にレーザ溶接を行う
ようにした溶接装置がある。そのようなレーザ溶接装置
では、溶接時に両板の突き合わせの位置を安定させるた
めに、両板をそれぞれ上下一対のブロック体からなる各
クランプにより挟持して、両板が同一面上に位置するよ
うに保持して溶接を行っている。
る溶接部の状態を図3に示す。図に於いて右側が先行ス
トリップ21であり、左側が後行ストリップ22であ
り、両突き合わせ端面を所定の隙間にて対峙させ、両者
間にレーザビーム23が照射されている。なお。レーザ
ビーム23を図の表裏方向に移動させて溶接を行う。
なる縁をシャーリングなどにより直線に切断している
が、その切断により一方の板(図では先行板)に若干反
りを生じる場合がある。また、一般に両ストリップを同
一平面(パスライン)上で突き合わせて溶接する。その
ため、上記反りを生じた状態で溶接を行うと、図に示さ
れるようにビード厚の比較的厚い溶接ビード24が形成
され、溶接品質が低下するばかりでなく、裏ビード部に
欠陥が起こり易くなり、溶接部強度が低下する虞を生じ
るという問題がある。
合わせ溶接を行う際の突き合わせ端面の形状は、溶接部
の品質及びビード形状に影響を及ぼす。また、上記シャ
ーリングに限らず、どのような切断方法を用いるにして
も、切断面を微視的に見ると、ある程度の反りやだれが
生じている。切断面すなわち突き合わせ端面の反りやだ
れによる影響は、薄板の突き合わせ溶接のように、ビー
ド幅及びビード厚の小さい溶接ほど顕著に現れる。
明の主な目的は、板材の突き合わせ溶接を行う際に良好
な溶接を行い得る溶接装置及びその方法を提供すること
にある。
明によれば、2枚の板材を突き合わせ溶接するための溶
接装置であって、前記両板材をそれぞれ挟持するクラン
プと、前記両板材の両突き合わせ端部板表面が平行かつ
高さが一致するように、前記クランプを前記両板材間の
相対的傾き及び高さ方向に変位可能であってかつ任意の
位置で保持するためのクランプ調整機構とを設けたこと
を特徴とする板材の溶接装置、または、2枚の板材を突
き合わせ溶接するための溶接方法であって、前記両板材
の両突き合わせ端部板表面が平行かつ高さが一致するよ
うに、前記両板材の少なくとも一方を前記両板材間の相
対的傾き及び高さ方向に変位させる過程と、前記変位さ
せた板材を前記一致状態で保持する過程とを有すること
を特徴とする板材の溶接方法を提供することにより達成
される。
接を行う際に、少なくとも一方の板材の他方に対する傾
き及び高さの相対的位置関係を変更し得ることから、両
突き合わせ端部板表面同士の傾き及び高さを合わせるこ
とができる。
いて詳しく説明する。
ップを1枚につなげるべく両者を突き合わせ溶接するた
めの本発明が適用されたレーザ溶接装置を示す模式的要
部側面図である。図1に於いて、図示されない基礎の上
に固設された本装置のベッド1上には、板材としての厚
さ0.15〜0.5mm程度の先行及び後行の各ストリ
ップ2・3を図の左方から右方に向けて搬送するパスラ
インを形成し得ると共に、各ストリップ2・3を選択的
に挟持するための出側及び入側の各クランプ装置4・5
が搬送方向に互いに離隔して設けられている。
送される各ストリップ2・3の下面を選択的に支持する
べく図示されない駆動装置により上下動可能にされたバ
ッキングメタル6が設けられ、その上方には、両ストリ
ップ2・3同士をレーザ溶接にて突き合わせ溶接するた
めの例えばYAGレーザのレーザヘッド7が、図示され
ない駆動装置により選択的に上下動可能に設けられてい
る。さらに、溶接時に両ストリップ2・3の突き合わせ
端部をバッキングメタル6との間に挟持して位置決めす
るための出側及び入側の各補助クランプ装置8・9が設
けられている。
を突き合わせ溶接する前に、その各突き合わせ端面2a
・3aを溶接方向に直線に切断するための図示されない
シャーリング装置が設けられている。従って、各ストリ
ップ2・3を切断する際には、バッキングメタル6、両
補助クランプ装置8及びレーザヘッド7をストリップ2
・3からある程度遠ざけておく。
5が互いに同一に構成されており、以下に、図の右側の
出側クランプ装置4について以下に示す。その出側クラ
ンプ装置4は、ストリップ2の表裏面を上下から支持す
るための上下の各クランプブロック4a・4bと、上側
クランプブロック4aを下方に向けて押圧し得る上側シ
リンンダ11aと、下側クランプブロック4bを上方に
向けて押圧し得る一対の下側シリンンダ11b・11c
とにより構成されている。なお、一対の下側シリンンダ
11b・11cは、搬送方向に沿って前後に互いに離隔
して設けられている。そして、各シリンンダ11a〜1
1cには、それぞれ別個に圧力制御可能な各圧力源供給
装置12a〜12cが接続されている。
に対称的に構成されており、図の右側の出側補助クラン
プ装置8について以下に示す。その出側補助クランプ装
置8は、クランプブロック8aと、そのクランプブロッ
ク8aを下方に向けて押圧するためのエアシリンンダ1
3とにより構成されている。そのエアシリンンダ13に
もエア圧供給装置14が接続されている。
の入側クランプ装置5も、上下の各クランプブロック5
a・5bと各シリンンダ15a〜15cとにより構成さ
れており、それら各シリンンダ15a〜15cに各圧力
源供給装置16a〜16cがそれぞれ接続されている。
また、対称をなす入側補助クランプ装置9も、クランプ
ブロック9aとエアシリンンダ17とにより構成され、
そのエアシリンンダ17にはエア圧供給装置18が接続
されている。
ーリングにより切断されて図2に示されるような反りを
生じていた場合について以下に示す。この場合に両突き
合わせ端部板表面2a・3aを平行にしかつ高さを一致
させるためには、先行ストリップ2の図の左側よりも右
側を上げることになる。本装置に於いては、前記したよ
うに出側クランプ装置4の下側クランプブロック4bの
図1に於ける左右部が、一対の下側シリンンダ11b・
11cによりそれぞれ別個に上下方向に変位可能であ
る。各圧力源供給装置12b・12cの圧力を適宜調整
することにより、先行ストリップ2を、図の矢印Aに示
されるように突き合わせ端を支点として傾動し得ると共
に、図の矢印Bに示されるように高さ方向に変位可能で
ある。
は、例えば一定圧のままであって、先行ストリップ2を
両クランプブロック4a・4b間に挟持しつつ、その傾
き動作に追従し得る程度にすると良い。また、出側補助
クランプ装置8のエアシリンンダ13の圧力は、例えば
シリンンダ11aの圧力よりも弱い一定圧力にしてお
き、図2に示されるように、突き合わせ端面の下端縁を
バッキングメタル6の上面に押し付けつつ先行ストリッ
プ2の傾きに追従し得る程度にすると良い。
に、両突き合わせ端部板表面2a・3aを平行にかつ高
さを一致させるように対峙させることができる。そし
て、両クランプ装置4・5により各ストリップ2・3を
保持し、両ストリップ2・3の突き合わせ端部をバッキ
ングメタル6及び両補助クランプ装置8・9により固定
し、レーザビーム19を照射しつつレーザヘッド7を両
突き合わせ端面の切断線に沿う向きに移動させて溶接を
行う。従って、両突き合わせ端部板表面2a・3a間に
断差が生じないことから、ビード厚が薄くかつ良好なビ
ード形状の溶接を行うことができる。
5を同一構成にしたことから、いずれのストリップ2・
3に於いても相手に対する傾き及び高さの調節が可能で
あるが、その調節可能な機構はいずれか一方に設けられ
ていても良い。また、本発明による溶接は、本実施例の
薄板の突き合わせ溶接のように、ビード幅及びビード厚
の小さい溶接に好適である。
を突き合わせ溶接する際に、板材に切断による反りやだ
れが生じていても、両突き合わせ端部板表面同士を平行
にかつ高さを一致させるように調節可能であるため、溶
接部のビードの厚さが薄くなり、溶接部裏側のビードに
欠陥が生じ難くなるばかりでなく、良好なビード形状に
なって溶接品質も向上する。
部側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 2枚の板材を突き合わせ溶接するための
溶接装置であって、 前記両板材をそれぞれ挟持するクランプと、前記両板材
の両突き合わせ端部板表面が平行かつ高さが一致させる
ように、前記クランプの少なくとも一方を前記両板材間
の相対的傾き及び高さ方向に変位可能であってかつ任意
の位置で保持するためのクランプ調整機構とを設けたこ
とを特徴とする板材の溶接装置。 - 【請求項2】 2枚の板材を突き合わせ溶接するための
溶接方法であって、 前記両板材の両突き合わせ端部板表面が平行かつ高さが
一致させるように、前記両板材の少なくとも一方を前記
両板材間の相対的傾き及び高さ方向に変位させる過程
と、前記変位させた板材を前記一致状態で保持する過程
とを有することを特徴とする板材の溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12341793A JP3246798B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 板材の溶接装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12341793A JP3246798B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 板材の溶接装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06304786A JPH06304786A (ja) | 1994-11-01 |
JP3246798B2 true JP3246798B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=14860046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12341793A Expired - Fee Related JP3246798B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 板材の溶接装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3246798B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH689714A5 (de) * | 1995-05-15 | 1999-09-15 | Elpatronic Ag | Vorrichtung zum Verbinden von zwei Werkstuecken. |
US6080961A (en) * | 1996-10-31 | 2000-06-27 | Nissan Motor Co., Ltd. | Blank material positioning device and blank material positioning method |
KR100376090B1 (ko) * | 1998-12-17 | 2003-08-21 | 주식회사 포스코 | 스트립용접장치용스트립단차조절방법 |
KR100376533B1 (ko) * | 1998-12-19 | 2003-08-14 | 주식회사 포스코 | 플래쉬버트용접기의강판실두께측정에의한용접제어장치 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP12341793A patent/JP3246798B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06304786A (ja) | 1994-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6178830B2 (ja) | 少なくとも1つの押圧要素が2つ以上の異なる圧力レベルを加えるのに適している締圧装置を使用して、薄い金属シートを溶加材料なしで突合せ溶接するための方法及び装置 | |
EP0258454B1 (en) | Method and device for cutting and welding steel belts | |
US4854493A (en) | Method and apparatus for cutting welding steel strips | |
US4626651A (en) | Apparatus for butt welding steel strips by using a laser beam in a steel strip-processing line | |
JP2925063B2 (ja) | 薄板ブランクを溶接する装置 | |
JP3246798B2 (ja) | 板材の溶接装置及びその方法 | |
JP4615261B2 (ja) | 帯状金属薄板の突合せ接合装置 | |
JP3326245B2 (ja) | レーザービームにより金属シートを突合せ溶接する方法及びその装置 | |
JP2677097B2 (ja) | シーム溶接装置 | |
JP3112379B2 (ja) | 薄板の突き合わせ溶接機における間隔調整装置 | |
JPS60106684A (ja) | 薄板用レ−ザ溶接治具 | |
JPH0137234B2 (ja) | ||
JP7205395B2 (ja) | 溶接機 | |
JPH0740075A (ja) | 薄板の突き合わせレーザ溶接装置 | |
JPS6355396B2 (ja) | ||
JP2583163B2 (ja) | コイル材突合せ溶接装置 | |
JPH06304787A (ja) | 溶接装置 | |
JPH07323305A (ja) | 圧延材の接合装置及び接合方法 | |
JPS6310234Y2 (ja) | ||
JPS629791A (ja) | 広幅で薄い鋼板ストリツプ間の突合わせ方法 | |
JP2745332B2 (ja) | 鋼帯のレーザ突き合わせ溶接方法ならびにその装置 | |
JPS60106685A (ja) | 金属薄帯の突合せ溶接方法 | |
JPH06198437A (ja) | 異厚金属材の水平突き合わせアーク溶接方法 | |
JPS63165087A (ja) | レ−ザ溶断溶接装置 | |
JP3210585B2 (ja) | 板継溶接装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011009 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |