JP3246133B2 - 内燃機関用スタータの換気装置 - Google Patents

内燃機関用スタータの換気装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ室及びスイッチ
室への雨水の浸水及び吸入を防止する内燃機関用スター
タの換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スタータモータの内部の浸水を水
抜きする手段としては、スタータ外部に突出させて迷路
構造を有する、水抜きパイプを穿設する構造であった
が、周囲と干渉しやすく破損、脱落が心配される。そこ
で、日本電装社公開技報44−031号において、スタ
ータモータにおける水抜構造が提案されている。その水
抜構造によると図6に示すように、エンドブラケット1
の肉厚の大きい所を利用し、その場所に貫通穴1aを開
け、そこに樹脂等により迷路構造を形成した水抜きパイ
プ2を圧入等の方法により埋設するものである。排水位
置に十分な肉厚がない場合には、ブラケット1の内外部
に肉を盛ることにより容易に肉厚を確保することができ
る。かくすることにより、エンドブラケット1内部の空
間を制約することなく、スタータモータ内部の水等を水
抜きし、また外部からの水の浸水を防止することができ
る。また、スタータモータの外部に突出していないから
周囲と干渉することがなく破損、脱落等の心配もない。
【0003】しかしながら、前記水抜構造によると、水
抜パイプ2を迷路構造にすることによりスタータモータ
内への水の浸水を防いでいるが、スタータ外部からの高
圧被水に対しては、効果が低下し、スタータモータに侵
水することがあった。それに対する改良策として、本出
願人は日本電装社公開技報54−047号において水抜
アンダーカバーを設けたスタータの提案を行っている。
それによると、図7に示すようなスイッチ部H、モータ
部I、及びクラッチ部Jよりなるスタータにおいて、ス
イッチ部Hは図8に示すように、スイッチセンタケース
1には、水抜穴1aが有り、この水抜穴1aを、カバー
するため、スイッチカバー2を利用し一部を直角に折り
曲げ水抜穴1aと対抗する水抜きアンダーカバー2aを
成形する。またモータ部Iは図9に示すように、エンド
フレーム3には、水抜穴3aが有り、この水抜穴3aを
カバーする為、カバーステー4を折り曲げ、水抜きアン
ダーカバー4aで、水抜穴3aをカバーする。カバース
テー4の固定は、エンドフレーム3を固定するためのス
ルーボルト5にて固定する。
【0004】上記構成によると、浸水による害を受け易
いスイッチ部H及びモータ部Iの水抜穴1a,3aをカ
バーする水抜アンダーカバー2a,4aを設けることに
より、下方からの高圧飛水に対しても、スタータのスイ
ッチ部H及びモータ部I内への水の侵水を防止できる。
また、スイッチ部H及びモータ部Iが多量の雨水にさら
された場合、水抜アンダーカバー2a,4a内に侵入し
た水が、スタータ内に入り込まない様に、水抜アンダー
カバー2a,4aのサイドに水逃げ穴2b,4bを設け
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方式では、水抜穴1a,3aまたは水抜アンダーカバ
ー2a,4aに多量の雨水が降りかかった場合に、スイ
ッチ部H及びモータ部Iの内部が冷却された時に生ずる
内部負圧の作用で、前記水抜穴1a,3aから逆にスイ
ッチ部H及びモータ部Iに浸水する虞れがあった。ま
た、水抜穴及び水抜アンダーカバー等の加工費及び部品
費が高価であるという問題がある。
【0006】本発明は、モータ室及びスイッチ室への吸
水および雨水の浸水の防止を水抜穴,水抜アンダーカバ
ー等の加工費及び部品費なしで達成することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1においては、スタ
ータハウジングの厚肉部に成形性の改善、軽量化等を目
的として中空状の肉盗み空間が設けられることに着目
し、この中空状の肉盗み空間を複数設けるとともに、こ
の複数の中空状の肉盗み空間の相互の間を連通孔により
直列に連通させ、モータ室及びスイッチ室のうち少なく
とも一方の換気経路中に、上記直列に連通する複数の肉
盗み空間を包含する連通路を介在させ、これらの室を前
記連通路を介してスタータ外部へ連通させるという技術
手段を採用するものである。また、請求項2において
は、スタータハウジングの厚肉部に、クラッチ室と連通
する中空状の肉盗み空間を設け、モータ室およびスイッ
チ室のうち少なくとも一方を、クラッチ室および肉盗み
空間を介して外部へ連通させたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、モータ室またはスイ
ッチ室は、直列に連通する複数の肉盗み空間を包含する
連通路を介してスタータ外部へ通ずるため、長い換気経
路を構成できる。そのため、外部からのモータ室または
スイッチ室への浸水の防止が容易にできる。請求項2で
は、モータ室またはスイッチ室は、クラッチ室および肉
盗み空間を介してスタータ外部へ通ずるため、長い換気
経路を構成できる。そのため、外部からのモータ室また
はスイッチ室への浸水の防止が容易にできる。
【0009】
【実施例】本発明の第1の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本実施例による内燃機関用スタータの換気装
置を設けたスタータの要部を断面で示す部分断面図であ
る。スタータハウジングはモータケース1とスイッチケ
ース2とクラッチケース3から構成される。モータケー
ス1は、外部をOリング7a、7b及びゴムカバー8で
シールされ、スイッチケース2に取付けられることによ
り、モータ室Aを形成している。 このモータ室Aには、
アーマチュアコイル1cが巻装されたアーマチュア1
a、及びステータ1bを内蔵する。このステータ1b
は、アーマチュアコイル1cに作用してアーマチュア1
aを回転させる磁束を発生する。スイッチケース2は、
後部をカバー11で覆って、該カバー11の隙間をパッ
キン10でシールし、他端を隔壁2bで隔てることによ
りスイッチ室Cを形成している。該スイッチ室C内に
は、請求項1、2のスイッチを構成するプランジャ12
及びコイル装置13を格納する。該コイル装置13の取
付金具14を固定する取付ボルト15はOリング9によ
ってシールされる。
【0010】図2はクラッチケース3の当接面3aを示
し、図3はスイッチケース2の当接面2aを示す。スイ
ッチケース2は、クラッチケース3と当接し、その当接
面2a、3aにシール剤を塗布することによって、両者
の当接面2a、3aをシールする。そして、スイッチケ
ース2のモータ室換気孔(第2の換気孔)Bは、型形成さ
れ隣り合うモータ室Aとクラッチケース3の肉盗み空間
Fとを連通する。より具体的に説明すると、この肉盗み
空間Fは、図2に示すようにクラッチケース3の厚肉部
に複数設けられた中空状のものであって、クラッチケー
ス3の成形性の改善、軽量化等を目的として設けられ
る。そして、複数の肉盗み空間Fの間は型形成された連
通孔Faでおのおのが通じる(本実施例では4カ所)。
こで、複数の肉盗み空間Fの相互の間は、図2および後
述の図4に示すように連通孔Faにより直列に連通す
る。また、隔壁2bは、図3に示すように、型形成によ
る内径部のスイッチ室換気孔(第3の換気孔)Dにてスイ
ッチ室Cとクラッチ室Eを連通させている。クラッチ室
Eは、クラッチケース3によって形成され、クラッチ4
が格納される。該クラッチ4の前部及びベアリング部4
aが、それぞれシール5及びOリング6によってシール
される。また、クラッチケース3の下側にスタータ外部
へ通じ、折曲って型形成される折曲り換気孔(第1の換
気孔)Gを設ける。後述の図4に示すように、上記の
列に連通する複数の肉盗み空間Fと連通孔Faとにより
一連の連通路が構成され、この連通路の一端側はクラッ
チ室Eを介して折曲り換気孔(第1の換気孔)Gによりス
タータ外部へ連通する。また、この連通路の他端側はモ
ータ室換気孔(第2の換気孔)Bによりモータ室Aと連通
する。
【0011】図4は、本実施例による換気経路の説明図
である。モータ室Aからは、モータ室A→モータ室換気
孔B→肉盗み空間F→連通孔Fa→クラッチ室E→折曲
り換気孔Gの順序からなる換気経路となる。またスイッ
チ室Cからは、スイッチ室C→スイッチ室換気孔D→ク
ラッチ室E→折曲り換気孔Gの順序からなる換気経路と
なる。かくすることによって、複雑な通路形状となり、
換気経路を長く設定することができる。
【0012】次に、上記構成よりなる第1の実施例の作
動について説明する。外部をシールされたモータ室A
は、モータ室換気孔B、4カ所の肉盗み空間F、連通孔
Fa、クラッチ室E、及び外部へ通じる折曲り換気孔G
へ連通する。また、同様に外部をシールされた、スイッ
チ室Cは、スイッチ室換気孔D、クラッチ室E、及び外
部へ通じる折曲り換気孔Gへ連通する。従って、長い換
気経路とすることができる。そのため、下方向の外部へ
の折曲り換気孔Gに多量の雨水が降りかかった場合に、
モータ室A及びスイッチ室C等の冷却により内部負圧が
発生しても、長い換気経路と複雑な通路形状によって、
特に浸水に弱いモータ室A及びスイッチ室Cが浸水に至
ることはなく、スタータを雨水の浸水から防護すること
ができる。
【0013】次に、第2の実施例として、図5に示すよ
うに、モータ室Aからは、モータ室A→第2の換気孔を
なすモータ室換気孔B→肉盗み空間F→連通孔Fa→第
1の換気孔をなす折曲り換気孔Gの順序からなる換気経
路と、またスイッチ室Cからは、スイッチ室C→第3の
換気孔をなすスイッチ室換気孔D→クラッチ室E→肉盗
み空間F→連通孔Fa→折曲り換気孔Gの順序からなる
換気経路に分離して設けても同様な効果が得られる。
【発明の効果】本発明は上記したように、雨水の吸水お
よび浸水を防止するとことができると共に、これを水抜
穴,水抜アンダーカバー等の加工費及び部品費なしで達
成できるため安価な構成とし、各通路が型成形できるた
め製造の面でも優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例によるスタータを示す部分断面図で
ある。
【図2】クラッチケースの当接面を示す側面図である。
【図3】スイッチケースの当接面を示す側面図である。
【図4】第1実施例の換気経路を表す説明図である。
【図5】第2実施例の換気経路を表す説明図である。
【図6】従来の水抜構造を示す断面図である。
【図7】従来のスタータを示す正面図である。
【図8】従来のスイッチ部の水抜構造を示す断面図であ
る。
【図9】従来のモータ部の水抜構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1...モータケース、 2...スイッチケース、 3...
クラッチケース、 A...モータ室、 B...第2の換気
孔をなすモータ室換気孔、 C...スイッチ室、D...第
3の換気孔をなすスイッチ室換気孔、 E...クラッチ
室、 F...肉盗み空間、 Fa...連通孔、 G...第
1の換気孔をなす折曲り換気孔。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチを収納するスイッチ室と、 前記スイッチにより通電されるアーマチュアコイルが巻
    装されたアーマチュア及び、前記アーマチュアコイルに
    作用して前記アーマチュアを回転させる磁束を発生する
    ステータを収納するモータ室とを形成するスタータハウ
    ジングを有する内燃機関用スタータの換気装置におい
    て、 前記スタータハウジングの厚肉部に、複数の中空状の肉
    盗み空間、及び前記複数の肉盗み空間の相互の間を直列
    連通する連通を設け、 前記直列に連通する複数の肉盗み空間を包含する連通路
    の一端側を第1の換気孔により外部に連通させ、 前記連通路の他端側を第2の換気孔により前記モータ室
    及び前記スイッチ室のうち少なくとも一方と連通させた
    ことを特徴とする内燃機関用スタータの換気装置。
  2. 【請求項2】 スイッチを収納するスイッチ室と、 前記スイッチにより通電されるアーマチュアコイルが巻
    装されたアーマチュア及び、前記アーマチュアコイルに
    作用して前記アーマチュアを回転させる磁束を発生する
    ステータを収納するモータ室と、 前記アーマチュアの回転を内燃機関に伝えるクラッチを
    収納するクラッチ室とを形成するスタータハウジングを
    有する内燃機関用スタータの換気装置において、 前記スタータハウジングの厚肉部に、前記クラッチ室と
    連通する中空状の肉盗み空間を設け、 前記モータ室および前記スイッチ室のうち少なくとも一
    を、前記クラッチ室および前記肉盗み空間を介して外
    部へ連通させたことを特徴とする内燃機関用スタータの
    換気装置。
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