JP3245666B2 - 減圧気化冷却装置 - Google Patents
減圧気化冷却装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却室内を減圧状態に
し供給した冷媒でもって被冷却物を気化冷却するものに
関する。具体的には、各種反応を行う反応釜の冷却装
置、食品やフィルムや合成繊維等の気化冷却装置に関す
る。
し供給した冷媒でもって被冷却物を気化冷却するものに
関する。具体的には、各種反応を行う反応釜の冷却装
置、食品やフィルムや合成繊維等の気化冷却装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の冷媒による気化冷却装置として
は、例えば特開平５−１０６９５３号公報に示されたも
のがある。これは、エゼクタとタンクと循環ポンプを組
み合わせた組み合わせポンプと、エゼクタと連通した気
化冷却室と、組み合わせポンプ内を循環する冷媒液を気
化冷却室に供給する冷媒液供給通路とから成るもので、
冷媒を用いることにより急冷を行うことができ、被冷却
物の熱損傷を防止することができるものである。
は、例えば特開平５−１０６９５３号公報に示されたも
のがある。これは、エゼクタとタンクと循環ポンプを組
み合わせた組み合わせポンプと、エゼクタと連通した気
化冷却室と、組み合わせポンプ内を循環する冷媒液を気
化冷却室に供給する冷媒液供給通路とから成るもので、
冷媒を用いることにより急冷を行うことができ、被冷却
物の熱損傷を防止することができるものである。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来のもので
は、冷媒の濃度が変化することにより、気化冷却の温度
を精度良く維持することができない問題があった。通
常、冷媒は水等により希釈して所望の濃度にして使用す
るのであるが、使用期間を経ると共に水が混入して濃度
が薄くなってしまうためである。冷媒の濃度が変化する
と、同じ圧力状態であっても気化温度あるいは気化量が
変化して気化冷却の温度も変化してしまうのである。
は、冷媒の濃度が変化することにより、気化冷却の温度
を精度良く維持することができない問題があった。通
常、冷媒は水等により希釈して所望の濃度にして使用す
るのであるが、使用期間を経ると共に水が混入して濃度
が薄くなってしまうためである。冷媒の濃度が変化する
と、同じ圧力状態であっても気化温度あるいは気化量が
変化して気化冷却の温度も変化してしまうのである。
【０００４】従って本発明の技術的課題は、冷媒の濃度
の変化を防止して気化冷却の温度を精度良く維持するこ
とのできる減圧気化冷却装置を得ることである。
の変化を防止して気化冷却の温度を精度良く維持するこ
とのできる減圧気化冷却装置を得ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の減圧気化冷却装
置の構成は次の通りである。エゼクタとタンクと循環ポ
ンプを組み合わせた組み合わせポンプと、該エゼクタと
連通した気化冷却室と、組み合わせポンプ内を循環する
冷媒液を上記気化冷却室に供給する冷媒液供給通路とか
ら成るものにおいて、組み合わせポンプのタンクに減圧
吸引手段を設けて、冷媒液の濃度が薄くなると当該減圧
吸引手段により冷媒液中の水分を吸引するものである。
置の構成は次の通りである。エゼクタとタンクと循環ポ
ンプを組み合わせた組み合わせポンプと、該エゼクタと
連通した気化冷却室と、組み合わせポンプ内を循環する
冷媒液を上記気化冷却室に供給する冷媒液供給通路とか
ら成るものにおいて、組み合わせポンプのタンクに減圧
吸引手段を設けて、冷媒液の濃度が薄くなると当該減圧
吸引手段により冷媒液中の水分を吸引するものである。
【０００６】
【作用】組み合わせポンプに減圧吸引手段を設けたこと
により、冷媒の濃度が薄くなると減圧吸引手段により冷
媒中の水分を減圧吸引することによって冷媒濃度を濃く
することができる。
により、冷媒の濃度が薄くなると減圧吸引手段により冷
媒中の水分を減圧吸引することによって冷媒濃度を濃く
することができる。
【０００７】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。本実施例に
おいては、気化冷却装置として反応釜を用いた例を示
す。気化冷却室としてのジャケット部５を備えた反応釜
２１と、組み合わせポンプ２２と、補給水供給通路８及
び減圧吸引手段としてのスチ―ムエゼクタ９とで減圧気
化冷却装置を構成する。反応釜２１には被冷却物として
の原料入口３、製品出口４、撹拌器６、温度センサ―２
０を備え、ジャケット部５には冷媒供給口１と冷媒排出
口２，７を設ける。
おいては、気化冷却装置として反応釜を用いた例を示
す。気化冷却室としてのジャケット部５を備えた反応釜
２１と、組み合わせポンプ２２と、補給水供給通路８及
び減圧吸引手段としてのスチ―ムエゼクタ９とで減圧気
化冷却装置を構成する。反応釜２１には被冷却物として
の原料入口３、製品出口４、撹拌器６、温度センサ―２
０を備え、ジャケット部５には冷媒供給口１と冷媒排出
口２，７を設ける。
【０００８】組み合わせポンプ２２はタンク３１と循環
ポンプ３０とエゼクタ３２、及び、タンク３１内に設け
た冷却手段２８とで構成する。タンク３１と循環ポンプ
３０の吸込側を接続して吐出側をエゼクタ３２のノズル
３３に接続し、エゼクタ３２のディフュ―ザ３４をタン
ク３１の上部空間に接続した構成のものであり、エゼク
タ３２と反応釜２１の冷媒排出口２，７とが弁１０、１
１を介して接続されている。この組み合わせポンプ２２
は、循環ポンプ３０の作動によりタンク３１内の循環液
としての冷媒をエゼクタ３２に供給して吸引作用させ、
タンク３１に戻すようになっている。冷媒は従来より用
いられているものを冷却温度に応じて適宜選定するもの
とする。循環液の一部は冷媒液供給通路３６から弁３７
を介して、ジャケット部５の冷媒供給口１へ供給され
る。
ポンプ３０とエゼクタ３２、及び、タンク３１内に設け
た冷却手段２８とで構成する。タンク３１と循環ポンプ
３０の吸込側を接続して吐出側をエゼクタ３２のノズル
３３に接続し、エゼクタ３２のディフュ―ザ３４をタン
ク３１の上部空間に接続した構成のものであり、エゼク
タ３２と反応釜２１の冷媒排出口２，７とが弁１０、１
１を介して接続されている。この組み合わせポンプ２２
は、循環ポンプ３０の作動によりタンク３１内の循環液
としての冷媒をエゼクタ３２に供給して吸引作用させ、
タンク３１に戻すようになっている。冷媒は従来より用
いられているものを冷却温度に応じて適宜選定するもの
とする。循環液の一部は冷媒液供給通路３６から弁３７
を介して、ジャケット部５の冷媒供給口１へ供給され
る。
【０００９】冷却手段２８は、タンク３１内に設けた螺
旋状の熱交換パイプと、冷却流体を供給する弁１２とで
構成する。冷却流体としては、被冷却物の温度にもよる
が、水や冷媒や更に低温冷媒等を用いることができる。
旋状の熱交換パイプと、冷却流体を供給する弁１２とで
構成する。冷却流体としては、被冷却物の温度にもよる
が、水や冷媒や更に低温冷媒等を用いることができる。
【００１０】タンク３１に補給水を供給するための補給
水供給通路８を接続すると共に、上部にスチ―ムエゼク
タ９の吸引室１３と通路１４を介して接続する。スチ―
ムエゼクタ９にはスチ―ム供給通路１５を接続する。ま
た、タンク３１に冷媒そのものを補給するための冷媒補
給管５０を弁５１を介して連通する。これは装置からの
洩れ等により冷媒が減少した場合に補給を行うためのも
のである。タンク３１の下部には、タンク３１内の冷媒
液の温度を検出するための温度センサ―５３を取り付け
る。
水供給通路８を接続すると共に、上部にスチ―ムエゼク
タ９の吸引室１３と通路１４を介して接続する。スチ―
ムエゼクタ９にはスチ―ム供給通路１５を接続する。ま
た、タンク３１に冷媒そのものを補給するための冷媒補
給管５０を弁５１を介して連通する。これは装置からの
洩れ等により冷媒が減少した場合に補給を行うためのも
のである。タンク３１の下部には、タンク３１内の冷媒
液の温度を検出するための温度センサ―５３を取り付け
る。
【００１１】被冷却物を冷却する場合、即ちジャケット
部５で気化冷却を行う場合、循環ポンプ３０を駆動して
タンク３１内の冷媒をエゼクタ３２に供給する。エゼク
タ３２部で生じる吸引力により、ジャケット部５内も減
圧状態となり、供給された冷媒は被冷却物の熱により気
化し、被冷却物を気化冷却する。気化した冷媒の蒸気及
び気化しきれなかった冷媒は弁１１、１０を通り、エゼ
クタ３２に吸引されタンク３１に至る。
部５で気化冷却を行う場合、循環ポンプ３０を駆動して
タンク３１内の冷媒をエゼクタ３２に供給する。エゼク
タ３２部で生じる吸引力により、ジャケット部５内も減
圧状態となり、供給された冷媒は被冷却物の熱により気
化し、被冷却物を気化冷却する。気化した冷媒の蒸気及
び気化しきれなかった冷媒は弁１１、１０を通り、エゼ
クタ３２に吸引されタンク３１に至る。
【００１２】タンク３１に至った冷媒液は、弁１２から
供給される冷却流体によって熱交換され所望温度となっ
てポンプ３０に吸引される。冷媒液の温度は冷却流体供
給量または温度を調節することによりコントロ―ルする
ことができる。
供給される冷却流体によって熱交換され所望温度となっ
てポンプ３０に吸引される。冷媒液の温度は冷却流体供
給量または温度を調節することによりコントロ―ルする
ことができる。
【００１３】タンク３１内の冷媒濃度が所望値よりも薄
くなるとスチ―ムエゼクタ９にスチ―ム供給通路１５か
らスチ―ムを供給して吸引力を発生させることにより、
タンク３１内を減圧して水分が蒸発しやすくすることに
よって水分を優先的に気化して吸引し、冷媒濃度を濃く
することができる。通常、冷媒の蒸発温度は水よりも高
いために、水分を優先的に蒸発させ吸引することができ
るのである。
くなるとスチ―ムエゼクタ９にスチ―ム供給通路１５か
らスチ―ムを供給して吸引力を発生させることにより、
タンク３１内を減圧して水分が蒸発しやすくすることに
よって水分を優先的に気化して吸引し、冷媒濃度を濃く
することができる。通常、冷媒の蒸発温度は水よりも高
いために、水分を優先的に蒸発させ吸引することができ
るのである。
【００１４】本実施例においては、タンク３１内をスチ
―ムエゼクタ９により減圧して水分を吸引する例を示し
たが、必要に応じてタンク３１内に加熱管を設けてタン
ク３１内の流体を加熱し、水の蒸発を助長してスチ―ム
エゼクタ９で吸引することもできる。
―ムエゼクタ９により減圧して水分を吸引する例を示し
たが、必要に応じてタンク３１内に加熱管を設けてタン
ク３１内の流体を加熱し、水の蒸発を助長してスチ―ム
エゼクタ９で吸引することもできる。
【００１５】また本実施例においては、減圧吸引手段と
してスチ―ムエゼクタ９を用いた例を示したが、その
他、水エゼクタや水封式真空ポンプ等従来周知の吸引手
段を用いることもできる。
してスチ―ムエゼクタ９を用いた例を示したが、その
他、水エゼクタや水封式真空ポンプ等従来周知の吸引手
段を用いることもできる。
【００１６】
【発明の効果】組み合わせポンプに減圧吸引手段を設け
て、冷媒濃度が薄くなれば冷媒中の水分を減圧吸引手段
で吸引して冷媒濃度を濃くすることにより、冷媒の濃度
の変化を防止することができ、従って、気化冷却の温度
を精度良く維持することができる。
て、冷媒濃度が薄くなれば冷媒中の水分を減圧吸引手段
で吸引して冷媒濃度を濃くすることにより、冷媒の濃度
の変化を防止することができ、従って、気化冷却の温度
を精度良く維持することができる。
【図１】本発明の減圧気化冷却装置の実施例の構成図で
ある。
ある。
【符号の説明】 ５ ジャケット部 ８ 補給水供給通路 ９ スチ―ムエゼクタ ２１ 反応釜 ２２ 組み合わせポンプ ３０ 循環ポンプ ３１ タンク ３２ エゼクタ
Claims (1)
- 【請求項１】 エゼクタとタンクと循環ポンプを組み合
わせた組み合わせポンプと、該エゼクタと連通した気化
冷却室と、組み合わせポンプ内を循環する冷媒液を上記
気化冷却室に供給する冷媒液供給通路とから成るものに
おいて、組み合わせポンプのタンクに減圧吸引手段を設
けて、冷媒液の濃度が薄くなると当該減圧吸引手段によ
り冷媒液中の水分を吸引することを特徴とする減圧気化
冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15791094A JP3245666B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 減圧気化冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15791094A JP3245666B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 減圧気化冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH085217A JPH085217A (ja) | 1996-01-12 |
| JP3245666B2 true JP3245666B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=15660128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15791094A Expired - Fee Related JP3245666B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 減圧気化冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3245666B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006349254A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP15791094A patent/JP3245666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH085217A (ja) | 1996-01-12 |
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