JP3245637U - 搬送用容器およびコーナー部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体へのコーナー部材の取付が容易で、従来の利点を損なうことなく、フレーム部材を備えない搬送用容器において使用可能であり、コーナー部材の不慮の脱落を生じることがない優れた搬送用容器を提供する。【解決手段】上方に開口し、四隅にコーナー部材2を備え、フレーム部材を有さず、コーナー部材は、コーナー部材外壁20と、コーナー部材内壁21と、これらの上縁18を連結する載置板22と、垂直な規制板23とを備え、溝部25を有する底面視L字状であり、容器本体1の係合穴と係合し相互に対向する第1の係合突起24a、第2の係合突起24bを、コーナー部材の底面視L字状をなす各一辺となる溝部内でそれぞれ複数備え、第1係合突起と第2の係合突起の最短距離が、容器本体の側壁板の厚さTより小で、第1係合突起、第2係合突起は下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備える。【選択図】図7

Description

本考案は、主として物品を収納して搬送するための搬送用容器に関し、特には段積みが可能となる搬送用容器と、該搬送用容器に使用されるコーナー部材に関するものである。
従来、段積み可能な搬送用容器として、合成樹脂製のコーナー部材を備えるとともに、コーナー部材間に容器本体の上縁を覆う合成樹脂製のフレーム部材を備えない搬送用容器が公知である。当該搬送用容器は、コーナー部材により段積みされた搬送用容器の左右方向のずれを防止することができる。またコーナー部材間にフレーム部材を備えないことで、搬送用箱の軽量化が図られるとともに、組み立てが容易となり、さらには、限られた大きさの範囲で、側壁面に印刷などを行う表示部を極力大きくとることができる利点がある。
上記のような搬送用容器としては、角部で交わる2つの側片1、1、挿入溝2、2および棚部3、3をそれぞれ形成した断面ほぼh字形の複数のコーナー部材(中継駒4、4)と、これらコーナー部材の前記挿入溝2にその棚部3まで上部角縁を挿入した下箱5と、前記コーナー部材の各側片1、1間でその棚部3、3上に載置した上箱6と、前記コーナー部材の各側片1、1から突出した上箱6の上部に重ねた天蓋7とをそれぞれ具備してなる積み重ね箱が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
また、プラスチック板等を用いた組み立て用ケースと、コーナー部材(プラスチック製の簡易組立箱コーナー)とから構成され、コーナー部材間にはフレーム部材を備えていない分解可能な搬送用容器(運搬用又は収納用ケース)が公知である(例えば、特許文献2参照。)。
実開平2-144536 実登3052184
上記特許文献1に係る搬送用容器は、下箱の上縁四隅にコーナー部材を有する。コーナー部材は、上記したように断面ほぼh字形として構成されるが、内側の側片1および外側の側片1はいずれも平滑な板状体である。このため、当該コーナー部材は、下箱の側板12との摩擦抵抗が小さく、下箱の上縁から離脱し易く、作業時にコーナー部材が浮き上がったり、脱落したりするおそれがある。
上記特許文献2に係る搬送用容器においては、コーナー部材は抜け止めとして機能する突起を側片に有しており、重合される側板の一の側板に設けた穴に突起がはまり、コーナー部材が容易に外れない仕組みになっている。
しかしながら、当該特許文献2におけるコーナー部材は、突起を有する側片が外方に開放可能な構成であることから、作業時にコーナー部材に指を掛けると、突起が外れ、コーナー部材が脱落するおそれがある。また、一側面のひとつの角に対して、穴および突起が各一つずつであるため、コーナー部材のがたつきを生じやすい欠点もある。
本考案は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、容器本体へのコーナー部材の取付が容易である従来の利点を損なうことなく、フレーム部材を備えない搬送用容器において使用可能であり、コーナー部材のがたつきが抑制でき、コーナー部材の不慮の脱落を生じることがない優れた搬送用容器の提供を、考案が解決しようとする課題とする。
本考案は、平面視矩形の底板と該底板の周囲に起立形成される各側壁板とを有し上方に開口する容器本体と、該容器本体の上部四隅に配置されるコーナー部材とを備え、当該コーナー部材間には容器本体の上縁を被覆するフレーム部材を有さないものとし、前記コーナー部材は、前記側壁板の外側面に当接するコーナー部材外壁と、前記側壁板の内側面に当接するコーナー部材内壁と、前記コーナー部材外壁の上縁と前記コーナー部材内壁の上縁とを連結する載置板と、当該載置板に垂直に設けられ、積載される搬送用容器の左右方向の移動を阻止する規制板とを備え、前記コーナー部材外壁と前記コーナー部材内壁と前記載置板とによって底面視L字状の溝部を有し、前記溝部内に臨んで前記コーナー部材外壁もしくは前記コーナー部材内壁に係合突起を備え、前記係合突起が、容器本体に設けた係合穴と係合する構成を備える搬送用容器において、
前記コーナー部材の前記係合突起は、前記コーナー部材の底面視L字状をなす各一辺でそれぞれ前記コーナー部材外壁に設けられる複数の第1係合突起と前記コーナー部材内壁に設けられる複数の第2係合突起を備え、前記複数の第1係合突起と前記複数の第2係合突起は対向して設けられており、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離(D0)が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されており、前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えていることを特徴とする搬送用容器を、上記課題を解決するための手段とする。
本考案によれば、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離(D0)が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されているものの、前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えているため、溝部に対して側壁板を差し込むと、側壁板の上縁が案内部にガイドされて進行し、側壁板に形成した複数の係合穴(貫通穴)の両側から複数の第1係合突起と複数の第2係合突起がそれぞれ嵌り込み、強固な係合状態が確保され、側壁板からコーナー部材が脱落することが防止される。また、一側面のひとつの角部において複数の係合穴に複数の第1係合突起と複数の第2係合突起が嵌り込むため、複数箇所で位置決めができることから、がたつきを抑制することができる。
本考案の実施例1に係る搬送用容器の平面、正面、右側面を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る搬送用容器を構成する容器本体の平面、正面、右側面を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る搬送用容器の容器本体を形成する合成樹脂板を示す平面図である。 本考案の実施例1に係る搬送用容器の容器本体を形成する合成樹脂板の(a)平板状態を示す斜視図、(b)前側壁板、後側壁板を形成した状態を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る搬送用容器の容器本体を形成する合成樹脂板の(a)左側壁板、右側壁板を形成した状態を示す斜視図、(b)左側壁板、右側壁板を起立させた状態を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る搬送用容器を構成するコーナー部材の(a)平面、正面、左側面を示す斜視図、(b)平面図、(c)正面図、(d)底面図である。 本考案の実施例1に係る搬送用容器の容器本体とコーナー部材との(a)取付前の状態を示す一部断面図、(b)取り付けた状態を示す一部断面図、(c)(a)の一部拡大図である。 本考案の実施例2に係る搬送用容器の容器本体を形成する合成樹脂板を示す平面図である。 本考案の実施例2に係る搬送用容器を構成する容器本体の平面、正面、右側面を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係る搬送用容器の平面、正面、右側面を示す斜視図である。 本考案の他の実施例に係る搬送用容器の容器本体とコーナー部材との(a)取付前の状態を示す一部断面図、(b)取り付けた状態を示す一部断面図、(c)(a)の一部拡大図である。
本考案は、平面視矩形の底板と該底板の周囲に起立形成される各側壁板とを有し上方に開口する容器本体と、該容器本体の上部四隅に配置されるコーナー部材とを備え、当該コーナー部材間には容器本体の上縁を被覆するフレーム部材を有さないものとし、前記コーナー部材は、前記側壁板の外側面に当接するコーナー部材外壁と、前記側壁板の内側面に当接するコーナー部材内壁と、前記コーナー部材外壁の上縁と前記コーナー部材内壁の上縁とを連結する載置板と、当該載置板に垂直に設けられ、積載される搬送用容器の左右方向の移動を阻止する規制板とを備え、前記コーナー部材外壁と前記コーナー部材内壁と前記載置板とによって底面視L字状の溝部を有し、前記溝部内に臨んで前記コーナー部材外壁もしくは前記コーナー部材内壁に係合突起を備え、前記係合突起が、容器本体に設けた係合穴と係合する構成を備える搬送用容器において、
前記コーナー部材の前記係合突起は、前記コーナー部材の底面視L字状をなす各一辺でそれぞれ前記コーナー部材外壁に設けられる複数の第1係合突起と前記コーナー部材内壁に設けられる複数の第2係合突起を備え、前記複数の第1係合突起と前記複数の第2係合突起は対向して設けられており、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離(D0)が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されており、前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えていることを特徴とする搬送用容器とすることができる(第1の構成)。
上記第1の構成によれば、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離(D0)が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されているものの、前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えているため、溝部に対して側壁板を差し込むと、側壁板の上縁が案内部にガイドされて進行し、側壁板に形成した複数の係合穴(貫通穴)の両側から複数の第1係合突起と複数の第2係合突起がそれぞれ嵌り込み、強固な係合状態が確保され、側壁板からコーナー部材が脱落することが防止される。
また本考案は、上記第1の構成を前提として、前記コーナー部材における前記コーナー部材外壁とコーナー部材内壁との基端位置での距離を第1の距離(D1)とし、前記コーナー部材内壁下端からコーナー部材外壁の対向位置までの距離を第2の距離(D2)とし、前記コーナー部材は、前記第2の距離(D2)が第1の距離(D1)よりも小さく形成されていることを特徴とする搬送用容器とすることができる(第2の構成)。
上記第2の構成によれば、上記第1の構成の作用効果を奏する上に、第2の距離が第1の距離よりも小さく形成されることで、コーナー部材のコーナー部材外壁とコーナー部材内壁とが傾斜して対向し、コーナー部材の下端側において接近してすぼんだ状態とし、外側へ開き難くなり、係合突起が係合穴(貫通穴)から外れることを抑止できる。
また本考案は、平面視矩形の底板と該底板の周囲に起立形成される各側壁板とを有し上方に開口する容器本体の上部四隅に配置されるコーナー部材であって、前記側壁板の外側面に当接するコーナー部材外壁と、前記側壁板の内側面に当接するコーナー部材内壁と、前記コーナー部材外壁の上縁と前記コーナー部材内壁の上縁とを連結する載置板と、当該載置板に垂直に設けられ、積載される搬送用容器の左右方向の移動を阻止する規制板とを備え、前記コーナー部材外壁と前記コーナー部材内壁と前記載置板とによって底面視L字状の溝部を有し、前記溝部内に臨んで前記コーナー部材外壁もしくは前記コーナー部材内壁に係合突起を備えるコーナー部材において、
前記コーナー部材の前記係合突起は、前記コーナー部材の底面視L字状をなす各一辺でそれぞれ前記コーナー部材外壁に設けられる複数の第1係合突起と前記コーナー部材内壁に設けられる複数の第2係合突起を備え、前記複数の第1係合突起と前記複数の第2係合突起は対向して設けられており、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されており、前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えていることを特徴とするコーナー部材とすることができる(第3の構成)。
上記第3の構成によれば、第1の構成と同様に、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離(D0)が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されているものの、前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えているため、溝部に対して側壁板を差し込むと、側壁板の上縁が案内部にガイドされて進行し、側壁板に形成した複数の係合穴(貫通穴)の両側から複数の第1係合突起と複数の第2係合突起がそれぞれ嵌り込み、強固な係合状態が確保され、側壁板からコーナー部材が脱落することが防止される。
また本考案は、前記コーナー部材外壁とコーナー部材内壁との基端位置での距離を第1の距離(D1)とし、前記コーナー部材内壁下端からコーナー部材外壁の対向位置までの距離を第2の距離(D2)とし、
前記コーナー部材は、前記第2の距離(D2)が第1の距離(D1)よりも小さく形成されているコーナー部材とすることができる(第4の構成)。
上記第4の構成によれば、第2の構成と同様に、第2の距離が第1の距離よりも小さく形成されることで、コーナー部材のコーナー部材外壁とコーナー部材内壁とが傾斜して対向し、コーナー部材の下端側がすぼんだ状態とし、外側へ開き難くなることで、係合突起が係合穴(貫通穴)から外れることを抑止でき、容器本体に対して強固に固定できるコーナー部材を提供できる。
以下、図面を参照し、本考案の実施例1に係る搬送用容器Cについて説明する。
本考案の実施例1に係る搬送用容器Cは、図1の斜視図に示すように、底板10と該底板10の周囲に起立形成される各側壁板(前側壁板11、後側壁板12、左側壁板13、右側壁板14と)を有し、上方に開口する容器本体1と、該容器本体1の上部の各角部にコーナー部材2を設けてなるものである。
ここで搬送用容器Cの容器本体1は、図2に示すように、各側壁板の両端部側面に、当該側面を貫通する係合穴15を有している。係合穴15は、一つの端部側面当たり2箇所設けてある。当該2箇所の係合穴15は同一の高さで形成されている。
実施例1に係る搬送容器Cを構成する容器本体1は、次の手順によって製造される。容器本体1は、図3の平面図および図4(a)の斜視図に示すように、一枚の合成樹脂板1Aから構成される。実施例1において使用する合成樹脂板1Aは、発泡倍率が3倍程度の低発泡ポリプロピレンにより形成されている。
図3の上方を前方と、下方を後方として説明する。当該合成樹脂板1Aは、底板10と、該底板10の周囲となる前方、後方、左方、右方に、それぞれ前側板11A、後側板12A、左側板13A、右側板14Aを備える。前側板11Aは、その左右側方にそれぞれ延設される接続片110を備える。後側板12Aは、その左右側方にそれぞれ延設される接続片120を備える。左側板13Aは、その両端となる前後方向にそれぞれ接続用切欠部130を備える。右側板14Aは、その両端となる前後方向にそれぞれ接続用切欠部140を備える。
底板10と前側板11Aとの境界に第1境界ラインL1を設定し、底板10と後側板12Aとの境界に第2境界ラインL2を設定し、底板10と左側板13Aとの境界に第3境界ラインL3を設定し、底板10と右側板14Aとの境界に第4境界ラインL4を設定する。ここで、第3境界ラインL3および第4境界ラインL4は、さらにそれぞれ前側板11Aと接続片110の境界、後側板12Aと接続片120の境界を設定する。
左右の接続片110の前方部から前側板11Aに至っては、それぞれ凹部形成用切欠部110Aを備える。前側板11Aから前方に第5境界ラインL5を介して、縁部形成板180を備える。さらに縁部形成板180から前方に第6境界ラインL6を介して、前補強板11Bを備える。前補強板11Bの後方部には、凹部形成用切欠部111を備える。縁部形成板180を挟んで対向するように、前側板11Aの左右前方位置には複数の貫通穴150、前補強板11Bの左右後方位置には複数の貫通穴151がそれぞれ設けられる。
左右の接続片120の後方部から後側板12Aに至っては、それぞれ凹部形成用切欠部120Aを備える。後側板12Aから後方に第7境界ラインL7を介して、縁部形成板180を備える。さらに縁部形成板180から後方に第8境界ラインL8を介して、後補強板12Bを備える。後補強板12Bの前方部には、凹部形成用切欠部121を備える。縁部形成版180を挟んで対向するように、後側板12Aの左右後方位置には複数の貫通穴150、後補強板12Bの左右前方位置には複数の貫通穴151がそれぞれ設けられる。
左側板13Aの両端、即ち、前端および後端には、接続用切欠部130を形成している。左側板13Aから左方に第9境界ラインL9を介して、縁部形成板180を備える。さらに縁部形成板180から左方に第10境界ラインL10を介して、左補強板13Bを備える。縁部形成板180を挟んで対向するように、左側板13Aの前後左方位置には複数の貫通穴150、左補強板13Bの前後右方位置には複数の貫通穴151がそれぞれ設けられる。
右側板14Aの両端、即ち、前端および後端には、接続用切欠部140を形成している。右側板14Aから右方に第11境界ラインL11を介して、縁部形成板180を備える。さらに縁部形成板180から右方に第12境界ラインL12を介して、右補強板14Bを備える。縁部形成板180を挟んで対向するように、右側板14Aの前後右方位置には複数の貫通穴150、右補強板14Bの前後左方位置には複数の貫通穴151がそれぞれ設けられる。
本実施例1においては、以上に示した各側板(11A、12A、13A、14A)および各補強板(11B、12B、13B、14B)は、各側壁板(11、12、13、14)を構成するための側壁構成板となる。
図4および図5に示すように、合成樹脂板1Aを折り曲げるためには、加熱押圧手段Mを用いる。加熱押圧手段Mは、下部に直線状の押圧部を有している。第5・第6境界ラインL5・L6、第7・第8境界ラインL7・L8、第9・第10境界ラインL9・L10、第11・第12境界ラインL11・L12に対する加熱押圧は、それぞれ2本の境界ラインに対して一度の処理で行うべく、直線状の押圧部が2本平行に設けられた加熱押圧手段Mを用いている。
先ず、図4(a)に示すように、第5・第6境界ラインL5・L6、第7・第8境界ラインに対して、加熱押圧手段Mによる加熱押圧を行う。そして、第5・第6境界ラインL5・L6、第7・第8境界ラインをそれぞれ谷折りし、その状態で固定する。これによって、図4(b)に示すように、前側壁11、後側壁12がそれぞれ形成される。次に、同図に示すように、第9・第10境界ラインL9・L10、第11・第12境界ラインL11・L12に対して、加熱押圧手段Mによる加熱押圧を行う。そして、第9・第10境界ラインL9・L10、第11・第12境界ラインL11・L12をそれぞれ谷折りし、その状態で固定する。これによって図5(a)に示すように、左側壁13、右側壁14が形成される。
次に、図5(a)に示すように、下部に直線状の押圧部が1本のみ設けられた加熱押圧手段Mにより第3境界ラインL3、第4境界ラインL4に対してそれぞれ加熱押圧を行う。加熱押圧後、第3境界ラインL3、第4境界ラインL4をそれぞれ谷折りし、その状態で固定する。これによって図5(b)に示すように、左側壁13、右側壁14が起立形成することができる。さらに、同図に示すように、第1境界ラインL1、第2境界ラインL2に対してそれぞれ加熱押圧手段Mにより加熱押圧を行う。加熱押圧後、半溶融状態の接続片110、120を、左側壁13および右側壁の接続用切欠部130、140に対して当接することにより、当該箇所が固着され、図2に示す容器本体1が構成される。
そして、コーナー部材2は、図6に示すように、平面視若しくは底面視においてL字形状輪郭を有し、各側壁板11、12、13、14の外側面に当接するコーナー部材外壁20と、側壁板11、12、13、14の内側面に当接するコーナー部材内壁21と、コーナー部材外壁20の上縁と前記コーナー部材内壁21の上縁とを連結する載置板22と、当該載置板22に垂直に設けられ積載される搬送用容器Cの左右方向の移動を阻止する規制板23とを備えている。そして、コーナー部材外壁20とコーナー部材内壁21と載置板22とによって、底面視L字状の溝部25を有する。
ここで、コーナー部材外壁20とコーナー部材内壁21との基端(上端)位置での距離を第1の距離D1とし、コーナー部材内壁21の下端からコーナー部材外壁20の対向位置までの距離を第2の距離D2とすると、第1の距離D1が第2の距離D2よりも大きく形成されている。即ち、図6(c)に示すように、コーナー部材外壁20とコーナー部材内壁21の上端側に対して下端側が傾斜してすぼんだ形状(換言すれば、溝の開口幅が狭くなった形状)となっている。
また、当該図6(d)に示すように、底面視L字形状輪郭の交差部分(角部分)は、第1の距離D1と第2の距離D2はほぼ一致しているが、底面視L字形状輪郭の先端側は、コーナー部材外壁20とコーナー部材内壁21の上端側に対して下端側が傾斜してすぼんだ形状となっている。
また、コーナー部材2は、溝部25内に臨み、コーナー部材内壁21とコーナー部材外壁20の夫々対向する位置に、それぞれ複数の係合突起を備えている。
コーナー部材外壁20に形成される複数の係合突起を第1係合突起24aとし、コーナー部材内壁21に形成される複数の係合突起を第2係合突起24bとする。
第1係合突起24aおよび第2係合突起24bはいずれも、上端側が容器本体1の係合穴15(貫通穴)の両側から嵌り込む直方体形状の係止部240を有しており、当該係止部240の下方に連続して、突出量が漸次減少するように傾斜面を有する案内部241を備えている。
また、底面視L字状の溝部25内に臨み、コーナー部材外壁20の角部分には、突出部26が形成されている。突出部26は、コーナー部材2の強度を確保するとともに、容器本体1へ取り付ける際の位置決めとなる。
コーナー部材2の溝部25内に側壁板11(12、13、14)を挿入すると側壁板11の上縁が、複数の第1係合突起24a及び複数の第2係合突起24bにおける案内部241に当接する。側壁板の厚さTは、複数の第1係合突起24a及び複数の第2係合突起24bの間の最短距離D0よりも大きいことから、コーナー部材2のコーナー部材外壁20とコーナー部材内壁21は外方(即ち、溝部の開口が開く方向)へわずかに変形し、当該第1の係合突起24a及び第2の係合突起24bが係合穴(貫通穴)15に嵌り込むこととなる。
ここで第1の係合突起24aを有するコーナー部材外壁20、および、第2の係合突起24bを有するコーナー部材内壁21は、当該第1の係合突起24aおよび第2の係合突起24bが側壁板11によって外方に押圧されることから、当該押圧力によって反発弾性による反発力を生じ、側壁板側へ付勢する。
コーナー部材外壁20とコーナー部材内壁21は、上端側に対して下端側が傾斜して接近し、すぼんだ形状となっていることから、外側へ開き難くなり、係合突起が係合穴(貫通穴)15から外れることを抑止できる。また、第2の距離D2よりも側壁板の厚さTが大きい場合には、第2の距離D2は側壁板の当接によって外方へ押圧され、その反発弾性によって、さらに側壁板側へ付勢することができる。
これらの作用により、作業等を行う際にコーナー部材を外す方向(前記外方)に力がかかっても、コーナー部材は反発弾性を有していることにより、さらに脱落しにくくなる効果が得られる。
尚、上記実施例1においては、容器本体1は、図3に示すように、各側壁板11、12、13、14が各側板11A、12A、13A、14A、各縁部形成板180、各補強板11B、12B、13B、14Bによって構成されるものとしているが、本考案は上記実施例1には限定されない。
例えば、実施例2として、図8に示すように容器本体1の各側壁板11、12、13、14が一枚の板によって構成されるものとすることもできる。即ち、各側壁板11、12、13、14は、単一の側壁構成板のみからなるものとすることができる。
ここで、各側壁板11、12、13、14が一枚の板によって構成される場合には、板厚は、4mm以上であることが望ましい。厚さが4mm以上あることで、単一の側壁構成板からなるものでありながら各側壁板の変形を抑制できる。当該各側壁板11、12、13、14が一枚の板で形成される当該実施例2に係る容器本体1について図9、搬送用容器Cについて図10に示す。
また、上記実施例1、2においては、容器本体1に凹部17を設け、コーナー部材2に対応する突出部26を設けた構成を開示したが、本考案は、必ずしも当該構成を備えるものでなくてもよい。
また、上記実施例1、2においては、容器本体1は発泡ポリプロピレンからなるものとしているが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、発泡ポリエチレン等とすることも可能である。また、発泡合成樹脂材料のみならず、無発泡合成樹脂材料を用いることも可能である。
また、上記実施例1、2においては、第1係合突起24aおよび第2係合突起24bは直方体形状の下方に傾斜面を設けた構成としているが、本考案によれば、必ずしも当該構成に限定されるものではなく、例えば突起の形状を半球状(図11参照。)や、円柱の先端を半球状とした半球円柱状とすることもできる。即ち、突起の下方側は本考案における案内部として機能するものであればよい。図11に示す他の実施例の場合には、第1係合突起および第2係合突起の形状にあわせて係合穴(貫通穴)15は丸穴とすることができる。
C 搬送用容器
D0 最短距離(第1係合突起と第2係合突起との間の最短距離)
D1 第1の距離
D2 第2の距離
L1 第1境界ライン(境界ライン)
L2 第2境界ライン(境界ライン)
L3 第3境界ライン(境界ライン)
L4 第4境界ライン(境界ライン)
L5 第5境界ライン(境界ライン)
L6 第6境界ライン(境界ライン)
L7 第7境界ライン(境界ライン)
L8 第8境界ライン(境界ライン)
L9 第9境界ライン(境界ライン)
L10 第10境界ライン(境界ライン)
L11 第11境界ライン(境界ライン)
L12 第12境界ライン(境界ライン)
T 厚さ(側壁板の厚さ)
1 容器本体
1A 合成樹脂板
10 底板
11 前側壁板(側壁板)
11A 前側板(側板)
11B 前補強板(補強板)
110 接続片
12 後側壁板(側壁板)
12A 後側板(側板)
12B 後補強板(補強板)
120 接続片
13 左側壁板(側壁板)
13A 左側板(側板)
13B 左補強板(補強板)
130 接続用切欠部
14 右側壁板(側壁板)
14A 右側板(側板)
14B 右補強板(補強板)
140 接続用切欠部
15 貫通穴
150 貫通穴
151 貫通穴
17 凹部
18 上縁
2 コーナー部材
20 コーナー部材外壁
21 コーナー部材内壁
22 載置板
23 規制板
24a 第1係合突起
24b 第2係合突起
240 係止部
241 案内部
25 溝部
26 突出部

Claims (4)

  1. 平面視矩形の底板と該底板の周囲に起立形成される各側壁板とを有し上方に開口する容器本体と、該容器本体の上部四隅に配置されるコーナー部材とを備え、当該コーナー部材間には容器本体の上縁を被覆するフレーム部材を有さないものとし、
    前記コーナー部材は、前記側壁板の外側面に当接するコーナー部材外壁と、前記側壁板の内側面に当接するコーナー部材内壁と、前記コーナー部材外壁の上縁と前記コーナー部材内壁の上縁とを連結する載置板と、当該載置板に垂直に設けられ、積載される搬送用容器の左右方向の移動を阻止する規制板とを備え、
    前記コーナー部材外壁と前記コーナー部材内壁と前記載置板とによって底面視L字状の溝部を有し、
    前記溝部内に臨んで前記コーナー部材外壁もしくは前記コーナー部材内壁に係合突起を備え、前記係合突起が、容器本体に設けた係合穴と係合する構成を備える搬送用容器において、
    前記コーナー部材の前記係合突起は、前記コーナー部材の底面視L字状をなす各一辺でそれぞれ前記コーナー部材外壁に設けられる複数の第1係合突起と前記コーナー部材内壁に設けられる複数の第2係合突起を備え、前記複数の第1係合突起と前記複数の第2係合突起は対向して設けられており、対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離(D0)が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されており、
    前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えていることを特徴とする搬送用容器。
  2. 前記コーナー部材における前記コーナー部材外壁とコーナー部材内壁との基端位置での距離を第1の距離(D1)とし、前記コーナー部材内壁下端からコーナー部材外壁の対向位置までの距離を第2の距離(D2)とし、
    前記コーナー部材は、前記第2の距離(D2)が第1の距離(D1)よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送用容器。
  3. 平面視矩形の底板と該底板の周囲に起立形成される各側壁板とを有し上方に開口する容器本体の上部四隅に配置されるコーナー部材であって、
    前記側壁板の外側面に当接するコーナー部材外壁と、前記側壁板の内側面に当接するコーナー部材内壁と、前記コーナー部材外壁の上縁と前記コーナー部材内壁の上縁とを連結する載置板と、当該載置板に垂直に設けられ、積載される搬送用容器の左右方向の移動を阻止する規制板とを備え、
    前記コーナー部材外壁と前記コーナー部材内壁と前記載置板とによって底面視L字状の溝部を有し、前記溝部内に臨んで前記コーナー部材外壁もしくは前記コーナー部材内壁に係合突起を備えるコーナー部材において、
    前記コーナー部材の前記係合突起は、前記コーナー部材の底面視L字状をなす各一辺でそれぞれ前記コーナー部材外壁に設けられる複数の第1係合突起と前記コーナー部材内壁に設けられる複数の第2係合突起を備え、
    前記複数の第1係合突起と前記複数の第2係合突起は対向して設けられており、
    対向する当該複数の第1の係合突起と当該複数の第2の係合突起との間の最短距離が、前記容器本体の側壁板の厚さTよりも小さく形成されており、
    前記複数の第1係合突起および前記複数の第2係合突起は、その下端部に向けて漸次突出量が減少する案内部を備えていることを特徴とするコーナー部材。
  4. 前記コーナー部材外壁とコーナー部材内壁との基端位置での距離を第1の距離(D1)とし、前記コーナー部材内壁下端からコーナー部材外壁の対向位置までの距離を第2の距離(D2)とし、
    前記コーナー部材は、前記第2の距離(D2)が第1の距離(D1)よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコーナー部材。
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