JP3245567U - 収納箱及び棺 - Google Patents

Abstract

【課題】箱の表面及び内面に心尽くしの装飾を施し、自分にとって特別な思いのあるものや相手への思いや願いを込めて納めることができるような収納箱や棺を提供する。【解決手段】収納箱および棺は、上蓋と側面及び上蓋内面に吉祥文様によるレリーフ装飾を埋め込む。箱本体と上蓋を開閉回動可能に蝶着するヒンジ及び上開き状態に保持可能なストッパーを備え、蓋を開けた際に箱に納めたものをじっくり眺めることができる。【選択図】図２

Description

本考案は，自分にとって特別な思いのあるものや相手に対して，ものと共に思いや願いを込めて納めることができる収納箱及び棺に関するものである。

自分にとって特別な思いのある相手に対して，贈り物をする際には相手の嗜好をいろいろ考え，相手の幸せを願って贈りものを考える。例えば，それは贈る相手の方の特別な思いのあるものを収納する収納箱であったりする。

また，自分にとって特別な思いのある相手やペットとの死別の際には，荘厳さと豪華さを演出するための家紋や社章等の紋様付きの遺体を収納する棺がある（特許文献１）。

古くから伝わる吉祥紋様のような古典文様には意味が込められており，慶事には「鶴」，「亀」，「松竹梅」，「鳳凰」などが利用され，「波」，「雲」，「流水」「紗綾型」は弔事にも利用される。その他，子供の健やかな成長の願いを込めた「麻の葉」や厄除けや健康を願う「入子菱」など，ものと共に贈る側の思いを伝えてくれる。

実用新案登録第３１５１５５０号

自分にとって大事な存在である家族，友人，知人，ペットに対して，相手を思う気持ちを古くから伝わる吉祥紋様や古典文様に込められた意味合いに重ねてデザイン化した収納箱及び棺を提供することを目的とする。

前記課題を解決するため，本考案の収納箱及び棺は，物品を収納する箱本体と，前記箱本体に開閉回動可能に蝶着され，上開き状態に保持可能な上蓋からなり，前記箱本体及び前記上蓋及び前記上蓋の開閉回動可能に蝶着されたヒンジ及び上開き状態に保持可能な上蓋ストッパーのすべての素材が可燃性の素材からなり，前記上蓋の内面と外面の両方又はいずれかと，前記箱本体の外側側面又と内側側面と内側底面の全て又はいずれか，又はその複数面に吉祥紋様に代表される意味合いを有する古典文様を施されたことを特徴とする構成とした。

収納箱及び棺の周りを吉祥文様で覆うことで，様々な思いや願いを重ねて大切なものを箱に納めることができる。

本考案の収納箱，棺の上蓋を閉じた状態の一実施例である。 本考案の収納箱，棺の上蓋を開けた状態の一実施例である。 本考案の収納箱，棺のヒンジ・上蓋ストッパーの部品の一実施例である。

本考案の収納箱及び棺は，物品を収納する箱本体と，前記箱本体に開閉回動可能に蝶着され，上開き状態に保持可能な上蓋からなり，前記箱本体及び前記上蓋及び前記上蓋の開閉回動可能に蝶着されたヒンジ及び上開き状態に保持可能な上蓋ストッパーを有し，前記上蓋の内面と外面の両方又はいずれかと，前記箱本体の外側側面又と内側側面と内側底面の全て又はいずれか，又はその複数面に吉祥紋様に代表される意味合いを有する古典文様を施されたことを特徴とする構成としたことで，送る側の思いを込めた収納箱及び棺となる。また，収納箱及び棺と収納箱及び棺に使用される部材全てが可燃性素材である。

以下，添付図面に従って，本考案の収納箱及び棺を木製とした場合の一実施例を説明する。１は箱の上蓋，２は箱本体，３は上蓋と箱本体４を開閉可能に蝶着されたヒンジ，４は箱本体側面の装飾パネル，５は持ち手の切り欠きである。

上蓋１の上面（上蓋を閉じた際に外面となる）と下面（上蓋を閉じた際にには内面となる）の両方，又はいずれか一方に，意味合いを有する吉祥紋様を透かし彫りした装飾パネル２と同じ寸法の凹面を設けて嵌めこむ。

前記装飾パネルについては，直接上蓋に加工したり，直接上蓋に印刷したりしても良いし，各面の全体を覆うように貼り付けるものであっても構わない。この場合はレリーフ装飾パネルを嵌めこむ凹面は設けなくても良い。

箱本体２の外側側面と内側側面の全て又はいすれか，又はその複数面に設けられる側面装飾パネル４についても同様で，透かし彫りのパネルと同じ寸法の凹面を設けてはめ込む以外に，直接側面にレリーフ加工したり，直性印刷したりしても良いし，各面の全体を覆うように貼り付けるものであっても構わない。この場合はレリーフ装飾パネルを嵌めこむ凹面は設けなくても良い。

本考案の装飾パネル４は同じ吉祥紋様を使用しても，異なる吉祥紋様を組み合わせて使用しても良いし，各面の全体を覆うようにしたり，額縁状にして中を空けたり，上蓋と箱本体が接する線の両側にまたがるように帯状にしたりしても良いし，動物や任意の図形状に施しても良い。

３は箱本体及び前記上蓋及び前記上蓋の開閉回動可能に蝶着されたヒンジである。

６は上蓋ストッパーで，上蓋を一定の角度で保持可能としていることで，上蓋内面に思い出の写真などを飾ることができる。上蓋内面には，写真等をはめ込む枠を設けても良い。

図３のａはヒンジの部品である。７は上蓋側ヒンジ管で，上蓋の取り付け位置の円柱状の切削面に接着固定される。８は箱本体側ヒンジ管で，箱本体側の上蓋の取り付け位置の円柱状の切削面に接着固定される。９はヒンジ軸棒で，上蓋側ヒンジ管７と箱本体側ヒンジ管８の空洞部に挿入され，箱本体側ヒンジ管８に接着される。上蓋側ヒンジ管と箱本体側ヒンジ管の数は３個以上の奇数とし，その両端を箱本体側に取り付け，上蓋の開閉を支える強度が保てるよう箱の大きさに応じて数を増やしていく。上蓋側ヒンジ管と箱本体側ヒンジ管は，丸棒の端に円柱状の穴を開けたものにして，接合部にヒンジ軸棒を挿入する構造にしても良い。

図３のbは上蓋ストッパーの部品で，上蓋を閉じた時の状態である。１０は上蓋側上蓋ストッパー固定軸で，上蓋側上蓋ストッパー固定軸受穴１１の丸穴を通して上蓋内側面に差し込み固定する。１２は箱本体側上蓋ストッパー固定軸で，上蓋ストッパー下部を角丸長方形型に切り抜いた箱本体側上蓋ストッパー固定軸受穴１３を通して箱本体内側面に差し込み固定する。１４は上蓋ストッパー固定軸頭で，上蓋ストッパーが上蓋側上蓋ストッパー固定軸及び箱本体側上蓋ストッパー固定軸から外れないように支える。右図のように上蓋が閉じている時の上蓋ストパーは，上蓋側上蓋ストッパー固定軸１０により押し下げられ，箱本体側上蓋ストッパー固定軸は箱本体側上蓋ストッパー固定軸受穴１３の上端で止まっている。

図３のｃは上蓋ストッパーの部品で，上蓋を開けた時の状態である。１０〜１４の各部品は前述のとおりである。右図のように上蓋が開いている時の上蓋ストパーは，上蓋側上蓋ストッパー固定軸１０により引き上げられ，箱本体側上蓋ストッパー固定軸は箱本体側上蓋ストッパー固定軸受穴１３の下端で止まり，上蓋を一定角度で支える。

上蓋と箱本体を繋ぐヒンジと上蓋ストッパーは，上記実施例以外に丈夫な紐や布を用いても良い。

棺として使用する場合には，上蓋上面に箱を閉じたまま内部を覗く窓や扉を設けても良い。

本考案は，上記実施例以外に，上蓋を蝶着せず，重ね蓋にしても良いし，上蓋の形状はかまぼこ型にしても良い。

本考案は，木材に限定せず，紙等の可燃性素材でつくっても良い。

１ 上蓋
２ 箱本体
３ ヒンジ
４ 装飾パネル
５ 持ち手
６ 上蓋ストッパー
７ 上蓋側ヒンジ管
８ 箱本体側ヒンジ管
９ ヒンジ軸棒
１０ 上蓋側上蓋ストッパー固定軸
１１ 上蓋側上蓋ストッパー固定軸受穴
１２ 箱本体側上蓋ストッパー固定軸
１３ 箱本体側上蓋ストッパー固定軸受穴
１４ 上蓋ストッパー固定軸頭

Claims (2)

1. 物品を収納する箱本体と，前記箱本体に開閉回動可能に蝶着され上開き状態に保持可能な上蓋からなる収納箱において，前記箱本体及び前記上蓋及び前記上蓋の開閉回動可能に蝶着されたヒンジ及び上開き状態に保持可能な上蓋ストッパーのすべての素材が可燃性の素材からなり，前記上蓋の内面と外面の両方又はいずれかと前記箱本体の外側側面又と内側側面と内側底面の全て又はいずれか，又はその複数面に吉祥紋様に代表される意味合いを有する古典文様を施されたことを特徴とする収納箱。
2. 物品を収納する箱本体と，前記箱本体に開閉回動可能に蝶着され，上開き状態に保持可能な上蓋からなる棺において，前記箱本体及び前記上蓋及び前記上蓋の開閉回動可能に蝶着されたヒンジ及び上開き状態に保持可能な上蓋ストッパーのすべての素材が可燃性の素材からなり，前記上蓋の内面と外面の両方又はいずれかと，前記箱本体の外側側面又と内側側面と内側底面の全て又はいずれか，又はその複数面に吉祥紋様に代表される意味合いを有する古典文様を施されたことを特徴とする棺。