JP3078276U - 棺桶及び骨壺収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 豪華で故人の遺徳を偲ばせるものであって、
刺繍が覆われた布で覆わなくてもよい棺桶、刺繍が施さ
れた包み布で包まなくともよい骨壺収納箱を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 遺体を安置する棺桶本体１１０と、この棺桶
本体１１０を閉じる棺桶蓋体１２０とを有する棺桶であ
って、棺桶本体１１０の表面及び棺桶蓋体１２０の表面
には刺繍１３１が施された布１３０が貼り付けられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、棺桶及び骨壺収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

棺桶は、遺体を安置する棺桶本体と、この棺桶本体を閉じる棺桶蓋体とから構 成されている。棺桶本体及び棺桶蓋体は、白木或いは段ボール等の紙から構成さ れている。また、骨壺を収納する骨壺収納箱も骨壺を収納する箱本体と、この箱 蓋体を閉じる箱蓋体とから構成されている。箱本体及び箱蓋体は、白木或いは段 ボール等の紙から構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

棺桶は、祭壇に安置される場合には、刺繍が施された覆い布で覆われることが 多い。また、骨壺収納箱は、刺繍が施された包み布で包まれることが多い。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、刺繍が覆われた布で覆わ なくてもよい棺桶、刺繍が施された包み布で包まなくともよい骨壺収納箱を提供 することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る棺桶は、遺体を安置する棺桶本体と、この棺桶本体を閉じる棺桶 蓋体とを有する棺桶であって、棺桶本体の表面及び棺桶蓋体の表面には刺繍が施 された布が貼り付けられている。

【０００６】 また、本考案に係る骨壺収納箱は、骨壺を収納する箱本体と、この箱蓋体を閉 じる箱蓋体とを有する骨壺収納箱であって、箱本体の表面及び箱蓋体の表面には 刺繍が施された布が貼り付けられている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の実施の形態に係る棺桶の概略的分解斜視図、図２は本考案の実 施の形態に係る骨壺収納箱の概略的分解斜視図である。

【０００８】 本考案の実施の形態に係る棺桶１００は、図１に示すように、遺体を安置する 棺桶本体１１０と、この棺桶本体１１０を閉じる棺桶蓋体１２０とを有する棺桶 であって、棺桶本体１１０の表面及び棺桶蓋体１２０の表面には刺繍１３１が施 された布１３０が貼り付けられている。この棺桶１００は、幅が約５３２ｍｍ、 長さが約１９００ｍｍ、高さが約３９０ｍｍの大きさに設定されている。

【０００９】 棺桶本体１１０は、底面部１１１と、一対の対向する横側面部１１２と、遺体 の頭部が対向する頭部側側面部１１３と、遺体の足部が対向する足部側側面部１ １４とから構成されている。横側側面部１１２と頭部側側面部１１３と足部側側 面部１１４とは、搬送時の体積を小さくするために、ヒンジ１１５で連結されて いる。このヒンジ１１５は、火葬を考慮して金属製或いはプラスチック製ではな く、木製のものが使用される。なお、使用時には、一対の対向する横側面部１１ ２と、遺体の頭部が対向する頭部側側面部１１３と、遺体の足部が対向する足部 側側面部１１４とを木釘によって固定する。

【００１０】 横側面部１１２と頭部側側面部１１３と足部側側面部１１４との下端縁部には 、底面部１１１と組み合わせるための内側を向いた堀込溝（図示省略）が形成さ れている。この堀込溝は、嵌め込まれた底面部１１１と、横側面部１１２等とが 面一になるようにするためのものである。

【００１１】 一方、前記底面部１１１は、棺桶１００の底面になるものであって、幅約５３ ２ｍｍ、長さ約１９００ｍｍの縦長の長方形状に形成されている。この底面部１ １１１は、強度を確保するために、釘で前記横側面部１１２等に固定される。

【００１２】 また、前記棺桶蓋体１２０の裏面側には、組み立てられた棺桶本体１１０を閉 じた場合にずれないように、突出縁１２１が設けられている。また、この棺桶蓋 体１２０には、遺体の顔面に相当する箇所に観音開きの扉１２２が設けられてい る。

【００１３】 上述した棺桶本体１１０の横側面部１１２と頭部側側面部１１３と足部側側面 部１１４及び棺桶蓋体１２０の表面は、刺繍１３１を施した布１３０である金襴 緞子が接着剤で接着することで覆われている。なお、棺桶本体１１０の底面部１ １１は、目に触れる場所ではないので、布１３０を貼り付ける必要はない。また 、接着剤は、火葬の際にダイオキシン等の発生を予防するために、ホルムアルデ ヒド系合成接着剤ではなく、天然素材のふのり等を使用することが望ましい。

【００１４】 また、布１３０に施される刺繍１３１は、図１に示すように、綾織で形成され た花柄模様や、例えば仏教式の葬儀に用いられるものであれば、仏教的な意味合 いのある模様である仏像、経文の文字、蓮の花、雲等が施される。また、キリス ト教の葬儀に用いられるものであれば、綾織模様の他にキリスト教的な意味合い のある模様である十字架、聖母マリア像等の刺繍１３１が施される。

【００１５】 なお、上述した刺繍１３１の模様は一例であって、他のものであってもよいこ とは勿論である。

【００１６】 このような刺繍１３１の施された布１３０としては、金襴緞子、すなわち生糸 又は練糸を用いた繻子組織の絹織物で、分厚く光沢のあるものが望ましい。また 、この布１３０に施された刺繍は、棺桶本体１１０を棺桶蓋体１２０で閉じた場 合に、つながるように棺桶本体１１０及び棺桶蓋体１２０に貼り付けられる。

【００１７】 一方、本考案に係る骨壺収納箱２００は、図２に示すように、骨壺を収納する 箱本体２１０と、この箱蓋体２１０を閉じる箱蓋体２２０とを有する骨壺収納箱 であって、箱本体２１０の表面及び箱蓋体２２０の表面には刺繍が施された布２ ３０が貼り付けられている。この骨壺収納箱２００は、幅が約３００ｍｍ、長さ が約３００ｍｍ、高さが約３００ｍｍの大きさに設定されている。

【００１８】 前記箱本体２１０は、骨壺が収納できるような大きさであって、底面部２１１ と、４枚の側面部２１２とから構成されている。この４枚の側面部２１２は、後 述する布２３０を貼り付けることによって一体のものとされている。なお、強度 を出すために木釘で固定することも可能である。

【００１９】 一方、前記底面部２１１は、骨壺収納箱２００の底面になるものであって、幅 約３１０ｍｍ、長さ約３１０ｍｍの縦長の正方形状に形成されており、３００ｍ ｍ×３００ｍｍの位置に、枠板２１１Ａが設けられている。この枠板２１１Ａに は、４枚の組み合わされた側面部２１２が嵌まり込むようになっている。４枚の 側面部２１２と底面部２１１とは、接着剤、木釘、木螺子等の適宜な手段で固定 される。

【００２０】 上述した箱本体２１０及び箱蓋体２２０の表面は、刺繍２３１を施した布２３ ０である金襴緞子が接着剤で接着することで覆われている。なお、接着剤は、ホ ルムアルデヒド系合成接着剤ではなく、天然素材のふのり等を使用することが、 ダイオキシン問題等の環境問題の点から望ましい。

【００２１】 また、布２３０に施される刺繍２３１は、綾織模様や、例えば仏教式の葬儀に 用いられるものであれば、仏教的な意味合いのある模様である仏像、経文の文字 、蓮の花等が施される。また、キリスト教の葬儀に用いられるものであれば、キ リスト教的な意味合いのある模様である十字架、聖母マリア像等の刺繍が施され る。

【００２２】 このような刺繍の施された布２３０としては、金襴緞子、すなわち生糸又は練 糸を用いた繻子組織の絹織物で、分厚く光沢のあるものが望ましい。また、この 布２３０に施された刺繍２３１は、箱本体２１０を箱蓋体２２０で閉じた場合に 、つながるように箱本体２１０及び箱蓋体２２０に貼り付けられる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案に係る棺桶は、遺体を安置する棺桶本体と、この棺桶本体を閉じる棺桶 蓋体とを有する棺桶であって、棺桶本体の表面及び棺桶蓋体の表面には刺繍が施 された布が貼り付けられている。

【００２４】 従って、この棺桶であれば、特に刺繍が施された布で覆うことなく、見た目に も豪華で故人の遺徳が偲ばれるようなものとなる。特に、棺桶が木製ではなく、 段ボール等の紙材で構成されている場合には、布を貼り付けることによって補強 の役目をも兼ねることができる。

【００２５】 また、前記刺繍が施された布が金襴緞子であれば、より豪華さを延出すること ができる。

【００２６】 さらに、前記棺桶本体及び棺桶蓋体に貼り付けられた布に施された刺繍は、前 記棺桶本体を棺桶蓋体で閉じた場合に、つながるようになっていると、棺桶本体 と棺桶蓋体との一体感がもたらされるという効果がある。

【００２７】 一方、本考案に係る骨壺収納箱は、骨壺を収納する箱本体と、この箱蓋体を閉 じる箱蓋体とを有する骨壺収納箱において、箱本体の表面及び箱蓋体の表面には 刺繍が施された布が貼り付けられている。

【００２８】 従って、この骨壺収納箱であれば、特に刺繍が施された包み布で包むことなく 、見た目にも豪華で故人の遺徳が偲ばれるようなものとなる。特に、骨壺収納箱 が木製ではなく、段ボール等の紙材で構成されている場合には、布を貼り付ける ことによって補強の役目をも兼ねることができる。

【００２９】 また、前記刺繍が施された布が金襴緞子であれば、より豪華さを延出すること ができる。

【００３０】 さらに、前記箱本体及び箱蓋体に貼り付けられた布に施された刺繍は、前記箱 本体を箱蓋体で閉じた場合に、つながるようになっていると、箱本体と箱蓋体と の一体感がもたらされるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係る棺桶の概略的分解斜
視図である。

【図２】本考案の実施の形態に係る骨壺収納箱の概略的
分解斜視図である。

【符号の説明】

１００ 棺桶 １１０ 棺桶本体 １２０ 棺桶蓋体 １３０ 布 １３１ （布に施された）刺繍

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遺体を安置する棺桶本体と、この棺桶本
   体を閉じる棺桶蓋体とを有する棺桶において、棺桶本体
   の表面及び棺桶蓋体の表面には刺繍が施された布が貼り
   付けられていることを特徴とする棺桶。
2. 【請求項２】 前記刺繍が施された布は、金襴緞子であ
   ることを特徴とする請求項１記載の棺桶。
3. 【請求項３】 前記棺桶本体及び棺桶蓋体に貼り付けら
   れた布に施された刺繍は、前記棺桶本体を棺桶蓋体で閉
   じた場合に、つながるようになっていることを特徴とす
   る請求項１又は２記載の棺桶。
4. 【請求項４】 骨壺を収納する箱本体と、この箱蓋体を
   閉じる箱蓋体とを有する骨壺収納箱において、箱本体の
   表面及び箱蓋体の表面には刺繍が施された布が貼り付け
   られていることを特徴とする骨壺収納箱。
5. 【請求項５】 前記刺繍が施された布は、金襴緞子であ
   ることを特徴とする請求項４記載の骨壺収納箱。
6. 【請求項６】 前記箱本体及び箱蓋体に貼り付けられた
   布に施された刺繍は、前記箱本体を箱蓋体で閉じた場合
   に、つながるようになっていることを特徴とする請求項
   ４又は５記載の棺桶。