JP3069607U - 環境保護のための紙製棺構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、環境保護のための紙製棺構造に関
する。特に高尚で、丈夫で、経済的，更に環境保護を考
慮した環境保護のための紙製棺構造を提供する。 【解決手段】 二つの上蓋１０，２０及び一つの棺３０
により構成される。上蓋は段ボール紙製でその外表面に
は木目装飾紙が貼られ、上蓋の形は台形を成している、
上蓋のひとつは上半身を蓋い、その内側の周囲には台形
板紙を接着し、さらに綿布１２を接着し外観を一般の棺
より格調高くする。また下半身を蓋う上蓋の内面は平ら
な板紙２１を接着する。棺は板紙を裁断し、凹型に折り
曲げ，接着し、四層の板紙を積み重ねて粘着した構造
で、その第一層及び第三層は同様の構造をし、また第二
層及び第四層は同様の構造をする。棺３０を構成した
後、その外表面に木目装飾紙が貼られ、内表面には防水
紙４が貼られる。棺の開口部周辺には波形装飾３５が施
され、棺の両側面には運搬者のための取っ手３６が設け
られる。その後二つの上蓋１０，２０と棺３０の連結に
は蝶番９０、上蓋を支える支柱ヒンジ８０を使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、環境保護のための紙製棺構造に関する。特に高尚で、丈夫で、経済 的，更に環境保護を考慮した環境保護のための紙製棺構造に係る。

【０００２】

【従来の技術】

現在遺体を火葬する前、普通葬儀社は木製の棺に遺体を収め、火葬炉で棺の火 葬を行うが、一般にその棺は粗末で、作りがいい加減であるため、故人及び遺族 に対して失礼であり、またベニヤ板が化葬の際に空気汚染を引き起こすと言う環 境問題や、火葬前に最後に遺体を仰ぎ見る際、このような棺では明らかに上品で はない等の欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は上記の公知構造のさまざまな欠点を改善するため、環境保 護のための紙製棺構造の提供を課題とする。その主要目的は構造が堅固、外観が 高尚で、環境保護を考慮し、死者を尊ぶことができる棺を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、下記の環境保護のための紙製棺構造を提供する。そ れは主に二つの上蓋及び一つの棺により構成される。上蓋は段ボール紙製でその 外表面には木目装飾紙が貼られ、上蓋の形は台形を成している、その上蓋のひと つは上半身を蓋い、その内側の周囲には台形板紙を接着し、さらに綿布を接着し 外観を一般の棺より格調高くする。また下半身を蓋う上蓋の内面は平らな板紙を 接着する。棺は四層の板紙を積み重ねて粘着した構造で、その第一層及び第三層 は同様の構造をし、また第二層及び第四層は同様の構造をする。板紙を裁断して 予定の大きさ、形にし、凹型に折り曲げる。また板紙の延長部を折り曲げ棺の頭 端部及び足端部を形成する。第二層及び第四層は五枚の板紙から構成され、その 形状は第一層及び第三層と同様であるが、唯一頭端部、足端部の板紙の大きさが 第一層及び第三層のものより小さいものとする。上記の四層の板紙を重ね合わせ 粘着固定して棺を構成した後、その外表面に木目装飾紙が貼られ、内表面には防 水紙が貼られる。棺の開口部周辺には波形装飾が施され、棺の両側面には運搬者 のための取っ手が設けられる。その後二つの上蓋と棺の連結には開閉が便利な蝶 番、上蓋を支える支柱ヒンジを使い、蓋の開閉を可能にし、また葬儀参列者が遺 体を仰ぎ見る際に簡単に開閉できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

まず図１，図２および図３が示すように、本考案の環境保護紙の棺構造は主に 二つの上蓋１０，２０、及び一つの棺３０により構成され、上記の二つの上蓋１ ０，２０は段ボールを裁断し折り曲げたもので、その外表面には木目装飾紙１が 貼られ、形は台形を成している、その上蓋のひとつ上半身を蓋う上蓋１０の内側 の周囲には台形板紙１１を貼り、さらに綿布１２を貼り外観を格調高くする。ま た下半身を蓋う上蓋２０の内面は平らな板紙２１を貼る。 この棺３０は四層の板紙、第一層３１、第二層３２，第三層３３、第四層３４ を積み重ねて粘着した構造で、その第一層３１及び第三層３３は同様の構造をし 、また第二層及び第四層は同様の構造をする。 第一層３１及び第三層３３は各 四枚の板紙３１１，３１２，３１３，３１４，３３１，３３２，３３３，３３４ から構成され、組立て時、まず裁断して予定の大きさ、形にし、図１の破線を折 り線として凹型に折り曲げる、また頭端部、足端部の板紙３１１，３１４は板紙 ２,３の延長部を有し、折り曲げられ棺３０の頭端部及び足端部を形成する。 第二層３２及び第四層は各五枚の板紙３２１，３２２，３２３，３２４，３２ ５，３４１，３４２，３４３，３４４，３４５から構成され、その形状は第一層 ３１及び第三層３３と同様であるが、唯一頭端部、足端部の板紙の大きさが第一 層３１及び第三層３３のものより小さい。 上記の四層、第一層３１，第二層３ ２，第三層３３，第四層３４の折り曲げ及び連結が終わった後、各層を重ね合わ せ強力のりにより粘着固定して棺３０の基本構造が完成した後、棺３０の外表面 に木目装飾紙１が貼られ、外観を格調高くすると共に、内表面には防水紙４が貼 られ、防水し通気を防ぐ。棺３０の開口部周辺には波形装飾３５が施され、棺３ ０の両側面には運搬のための取っ手３６が設けられる。

【０００６】

【考案の効果】

組立てが容易で労働時間、労働力及びコストを節約できる. 本考案の環境保護 のための紙製棺の大部分は紙製のため、火葬の際に空気汚染を起こすことがない ように、環境保護にも配慮してある。荷重は１５０キログラム以上にも耐えられ ほど構造強度は十分で、破損する恐れはまったくない。外観は高尚で家族及び故 人を尊ぶことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体分解図である。

【図２】本考案の立体組立図である。

【図３】本考案の組立断面図である。

【図４】本考案の実施例説明図である。

【図５】本考案の実施例説明図である。

【符号の説明】

１ 木目装飾紙 ２ 板紙 ３ 板紙 ４ 防水紙 １０ 上蓋 ２０ 上蓋 １１ 台形板紙 １２ 綿布 ３０ 棺 ８０ 支柱ヒンジ ２１ 板紙 ３１ 第一層 ３２ 第二層 ３３ 第三層 ３４ 第四層 ３１１，３１２，３１３，３１４ 第一層板紙 ３３１，３３２，３３３，３３４ 第三層板紙 ３２１，３２２，３２３，３２４，３２５ 第二層板紙 ３４１，３４２，３４３，３４４，３２５ 第四層板紙 ３５ 波形装飾 ３６ 取っ手

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つの上蓋は段ボール紙製で、その外表
   面には木目装飾紙が貼られ、上蓋の形は台形を成し、 その上蓋のひとつは上半身を蓋い、内側の周囲には台形
   板紙を接着し、さらに綿布を接着し外観を格調高くし、 下半身を蓋う上蓋の内面には平らな板紙が接着され、 棺は四層の板紙を積み重ねて粘着した構造で、 その第一層及び第三層は同様の構造をし、また第二層及
   び第四層は同様の構造をし、 各層は板紙を裁断して予定の大きさ、形にし、折り線に
   従い凹型に折り曲げ、 繋ぎ合わせたもので、 板紙の延長部を折り曲げ棺の頭端部及び足端部を形成
   し、 第二層及び第四層は五枚の板紙から構成され、その形状
   は第一層及び第三層と同様であるが、唯一頭端部、足端
   部の板紙の大きさが第一層及び第三層のものより小さ
   く、 上記の四層の板紙を重ね合わせ粘着固定して棺を構成
   し、その外表面に木目装飾紙を貼り、内表面には防水紙
   を貼り、 棺の開口部周辺には波形装飾を施し、棺の両側面には運
   搬者のための取っ手を設け、 上記の部材で構成し、二つの上蓋と棺の連結には開閉が
   便利な蝶番、上蓋を支える支柱ヒンジを使い、蓋の開閉
   を可能にし、葬儀参列者が遺体を仰ぎ見る際に簡単に開
   閉でき、火葬の際の環境保護にも配慮してあることを特
   徴とする環境保護のための紙製棺構造。