JP3245465B2 - 凍結乾燥器棚 - Google Patents

凍結乾燥器棚

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JP3245465B2
JP3245465B2 JP32515392A JP32515392A JP3245465B2 JP 3245465 B2 JP3245465 B2 JP 3245465B2 JP 32515392 A JP32515392 A JP 32515392A JP 32515392 A JP32515392 A JP 32515392A JP 3245465 B2 JP3245465 B2 JP 3245465B2
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    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B5/00Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat
    • F26B5/04Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat by evaporation or sublimation of moisture under reduced pressure, e.g. in a vacuum
    • F26B5/06Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat by evaporation or sublimation of moisture under reduced pressure, e.g. in a vacuum the process involving freezing

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物質又は物質を収容し
たバイアルやトレーなどの物品を凍結乾燥器中に支持す
るための凍結乾燥器棚に関する。さらに詳細には本発明
は、凍結乾燥プロセスの凍結・昇華局面において、その
棚自体が、棚を通過する透熱性流体の循環により物品を
凍結又は加熱するよう機能する凍結乾燥器棚に関する。
【0002】
【従来の技術】凍結乾燥器棚は、生物学的物質あるいは
さらに一般的には凍結乾燥すべき生物学的物質を収容し
たバイアルなどの物品を支持するために、凍結乾燥器の
凍結乾燥用チャンバー中に設けられている。凍結乾燥器
棚は、バイアルに栓をするために折りたたみ可能な垂直
スタック中に配置されている。
【0003】凍結乾燥器棚はさらに、アルコール、グリ
コール、及び鉱油などの透熱性流体と凍結乾燥すべき物
品との間に熱を伝達するよう機能する。凍結乾燥プロセ
ス時、物品中に存在する水分が凍結する。凍結した後、
物品は、凍結した水分を蒸気に昇華させうるだけの十分
に低い減圧にさらされる。熱を物品から透熱性流体に伝
達させるために、そしてこれによって物品中に含まれて
いる水分の凍結を起こさせるために、先ず最初に、凍結
乾燥器棚中で循環している透熱性流体が、外部冷却回路
によって冷却される。昇華時、昇華のためのエネルギー
を供給するために、外部ヒーターによって透熱性流体が
いくらか加熱される。
【0004】凍結乾燥プロセスは低圧環境にて行われる
ので、物品と透熱性流体との間の熱伝達は、主として伝
導によって行われる。周知のように、棚と物品との接触
を最大にするためには、棚をできるだけフラットにする
ことが大切である。このように接触を最大にすると、物
品と棚(したがって透熱性流体)との間の伝導による熱
伝達の程度が最大となる。
【0005】従来技術においては、凍結乾燥器棚は、端
部が鋼の中実のフレームで囲まれた2つの相対するステ
ンレス鋼プレートによって形成されている。鋼の中実の
フレームは、プレート間にあるスペースを形成させるた
めのものである。透熱性流体のための流路を形成させる
ために、プレート間のスペースを中実のリブが横切って
いる。ある1つのタイプの設計では、リブはプレートに
長さ方向にて溶接されており、プレートとリブが組み立
てられるときに、かみ合わさった形で流路を形成するよ
う配置されている。他のタイプの設計では、リブが単に
プレートの一方に溶接されているだけである。相対する
側のプレートに孔があけられ、このプレートがリブにプ
ラグ溶接される。このようにして得られた溶接ビード
が、研削され、フラッシされ、そして研磨される。
【0006】従来技術による上記2つのタイプの凍結乾
燥器棚構造物については、溶接部の近くにおいて、溶接
部がプレートに熱的に応力を加えやすい、という問題が
ある。これに付随する溶接部近くのプレートの歪みを、
したがって局部的な変形を少なくするために、棚を製造
する際にはかなり厚いプレートが使用され、また透熱性
流体のための流路を形成する際には中実のリブが使用さ
れる。従来技術の凍結乾燥器棚の場合、こうした中実の
リブや厚いプレートを使用する結果、各棚がかなり大き
質量(mass)又は慣性を有するようになる。こうした
質量や慣性の結果、凍結乾燥プロセスの冷却局面時にお
ける凍結乾燥器のエネルギー必要量の大部分が、棚を冷
却するのに費やされてしまう。
【0007】上記のことに加えて、冷却を行うのに必要
とされるエネルギーはさらに、透熱性流体の冷却時に起
こる熱のリークによっても費やされる。透熱性流体を冷
却するのに使用される冷却回路において、熱を透熱性流
体から回収可能な冷媒(例えばフレオン)に伝達するた
めに外部熱交換器が設けられる。したがって必然的に、
熱交換器や、冷却された透熱性流体を凍結乾燥用チャン
バー中に戻す際に関与するパイプにおいて熱損失が起こ
る。周知のように、こうした熱のリークは、冷却回路に
よって与えられる冷却の程度(したがって冷却を行うの
に必要とされるエネルギーの量)を増大させることによ
って補償しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、必要
とされる棚の平面度を保持しつつ、従来技術の凍結乾燥
器棚構造物より質量の少ない棚設計物を提供することに
ある。
【0009】本発明の他の目的は、透熱性流体の冷却時
における熱のリークを最小限に抑える棚構造物を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、凍結乾
燥すべき物品を凍結乾燥用チャンバー中に支持すべく造
られた凍結乾燥器棚が提供される。本発明の凍結乾燥器
棚は、フラットでかつ平行であって、互いに離れて配置
された一対の相対する第1のプレートと第2のプレー
ト、及び透熱性流体を前記第1と第2のプレート間で循
環させるための流路を画定している複数の平行リブを有
している。前記第1・第2のプレートと前記リブとをつ
なげている連結構造が設けられている。前記第1と第2
のプレートは各々が1.0mm以上で4.0 mm未満の厚さ
を有していて、連結の箇所において第1と第2のプレー
トに本質的に局部変形がない。
【0011】凍結乾燥器棚は、本来的に付随する質量
有する。本発明においては、厚さが小さい第1と第2の
プレートを用いることによって、この質量を減少させて
いる。第1と第2のプレートは、リブの相対するフラッ
トな表面にてリブに連結されている。指摘しておかねば
ならないことは、本発明において与えられる薄いプレー
トの採用は、もし溶接による連結では不可能ではないと
しても困難であろう、ということである。このような構
造物が一緒に溶接されるとしても、棚によって与えられ
るべき、フラットで且つ熱伝導性であることが必要とさ
れる表面を形成させにくくする連結構造部において、局
部的な変形が起こるであろう。しかしながら、前記連結
構造部が、フラットな表面においてリブに内部でろう付
けされた第1と第2のプレートを含み、そして応力が除
去されているならば、前記第1と第2のプレートの厚さ
が小さいことによって前記連結構造部において生じうる
局部変形が実質的に防止されるであろう、ということが
本発明者によって見いだされた。凍結乾燥器棚は、伝導
による熱伝達を最大にするために、凍結乾燥すべき物品
に対してできるだけフラットな表面を与えなければなら
ない。
【0012】他の態様においては、本発明は、凍結乾燥
すべき物品を凍結乾燥用チャンバー中に支持すべく造ら
れた凍結乾燥器棚を提供する。本発明の凍結乾燥器棚
は、透熱性流体を棚中にて循環させるための内部流路を
有する。この透熱性流体は、物品が棚によって支持され
つつ物品中の水分が凍結するよう、冷媒によって冷却さ
れるようになっている。凍結乾燥器棚は、上部透熱性流
体セクション及び前記上部透熱性流体セクションと良好
な熱的接触状態にある下部冷媒セクションを含む。上部
透熱性流体セクションは、透熱性流体のための流路を有
する。下部冷媒セクションは、透熱性流体が凍結乾燥器
棚を循環しつつ冷却されるよう、下部冷媒セクションに
冷媒を循環させるための流れ通路を有する。
【0013】本発明の上記他の態様にしたがって造られ
た凍結乾燥器棚は、透熱性流体と冷媒との間に熱を伝達
するための外部熱交換器を使用する必要がないが、その
代わり、熱交換器を棚構造物中に一体化して組み込んで
いる。この利点は、本発明の一体形熱交換器が、熱交換
を行いつつ凍結乾燥用チャンバーの低圧環境にさらさ
れ、したがって実際上、熱のリークを実質的に減少させ
るよう真空断熱されている、ということにある。さら
に、外部パイプに沿って凍結用チャンバー中に起こる透
熱性流体への熱リークもなくなる。
【0014】以上のことからわかるように、上記本発明
の態様のいずれかにしたがって設計された凍結乾燥器棚
は、従来技術による棚構造物に比べてエネルギー効率が
格段に良い。したがって、上記本発明の態様のいずれ
も、凍結乾燥器のエネルギー効率を増大させるのに使用
することができる。しかしながら、これら両方の態様を
凍結乾燥器棚設計物中に組み込んで、凍結乾燥器のエネ
ルギー効率をさらに増大させることもできる。
【0015】本明細書は、発明者が本人の発明であると
考える主題を明確に指摘している特許請求の範囲にて結
論を明記しているが、添付の図面と関連させて考察する
と、より一層理解が深まるであろう。
【0016】図1を参照すると、本発明による凍結乾燥
器棚10が示されている。凍結乾燥器棚10は、上部透
熱性流体セクション12を有する。透熱性流体セクショ
ン12は、凍結乾燥すべき物品を支持し、支持されてい
る物品から透熱性流体へと熱が伝達されるよう、冷却さ
れた透熱性流体を収容且つ循環するよう設計されてい
る。下部冷媒セクション14は、透熱性流体セクション
12の下に位置しており、透熱性流体セクション12と
良好な熱的接触状態にある。後述するように、冷媒セク
ション14は、冷媒を収容し且つ循環させて透熱性流体
セクション12を循環している透熱性流体を冷却するよ
う設計されている。
【0017】さらに図2を参照すると、透熱性流体セク
ション12に一対の第1のプレート16と第2のプレー
ト18が取り付けられている。これら両方のプレート
は、フラットで且つ平行であり、互いに離して配置され
ている。第1のプレート16と第2のプレート18の間
に形成されたスペース間に、複数のリブ20が取り付け
られている。リブ20は、透熱性流体のための流路24
を画定するよう離して配置されている。この点に関し
て、リブ20は、透熱性流体セクション12を通して平
行な一連の流路を与えるために、そしてこれによって圧
力降下を最小限に抑えるために互い違いに配置されてい
る。
【0018】リブ20は中空の角形チューブであるのが
好ましい。リブ20はさらに、細長くてフラットな表面
を有するものであればいかなる形状でもよく、例えば本
明細書では参照番号26と28で示されており、それぞ
れ第1のプレート16及び第2のプレート18と接触し
ている。しかしながら、従来技術の場合のようにリブが
中実であれば、棚の質量は、当然のことながら、中空リ
ブを有する図示の実施態様よりは大きくなる。透熱性流
体セクション12は、角形の横断面を有するロッド(参
照番号32,34,36及び38で示す)で造られてい
て、その端部が第1のプレート16と第2のプレート1
8に連結されたフレーム30によって周囲がシールされ
ている。
【0019】透熱性流体は、一組の第1の入口・出口に
よって透熱性流体セクション12に対し流入と排出が行
われる。この入口と出口は、入口タブ部44に連結した
入口パイプ40と、出口タブ部46に連結した出口パイ
プ42によって形成されており、それぞれ内部孔48と
50が設けられている。ロッド32と34にて画定され
ていて、且つ末端タブ部分44と46の内部孔50のそ
れぞれと連通している開口51を介して流路24に透熱
性流体が流入し、そして排出される。入口パイプ40
出口パイプ42は連結ポイントとして作用し、これらの
連結ポイントにおいて、よく知られているフレキシブル
回旋型のステンレス鋼製のホースが溶接されている。
このようなホースは、透熱性流体のための外部回路につ
ながっており、この外部回路は通常、透熱性流体を循環
させるためのポンプ、及び凍結乾燥プロセスの昇華局面
時において透熱性流体を加熱するための電気ヒーターを
含んでいる。
【0020】本発明による凍結乾燥器棚は、上記で概略
説明したような透熱性流体セクション12を直列にして
組み立てることができる。このような場合においては、
冷媒回路中を流れている冷媒と透熱性流体との間で熱を
伝達するために、外部熱交換器(当分野においてよく知
られている)が組み込まれる。冷媒は、棚を横切ってほ
ぼ均一な温度分布を与えるには実際的でないので、凍結
乾燥器棚を通して循環させるのに単独で使用されること
はない、という点に留意しなければならない。
【0021】本発明による凍結乾燥器棚は、熱を透熱性
流体から冷媒に伝達するための熱交換器として作用する
よう設計されるのが好ましい。図示した実施態様におい
ては、このことは、凍結乾燥器棚10に冷媒セクション
14を設けることによってなされている。図3と図4に
関して説明すると、冷媒セクション14の周辺がフレー
ム54によってシールされている。このフレーム54
は、角形の横断面をもったロッド(参照番号56,5
8,60及び62にて表示)で形成されており、これら
は端部が連結されていて、第2のプレート18及び第3
のプレート52に繋がっている。入口チューブ64と出
口チューブ86によって形成された第2の組の入口と出
口を介して、冷媒が冷媒セクション14に入りそして排
出される。この入口チューブ64は、入口タブ部66に
溶接されていて、入口タブ部66内に設けられている孔
68及び70と連通関係にある。伝達チューブ72は、
孔70からフレーム54のロッド56に隣接している入
口マニホルド74までの流体連通を可能にしている。冷
媒は、フレーム54のロッド58に隣接している出口マ
ニホルド76を介して冷媒セクション14から排出され
る。もう一つの伝達チューブ78が、出口タブ部84内
の孔80及び82との連通を可能にしている。出口チュ
ーブ86は、出口タブ部84に溶接されていて、孔82
と整列している。
【0022】入口パイプ40は入口タブ部44出口タ
ブ部84に、そして出口パイプ42は入口タブ部66と
出口タブ部46にそれぞれ溶接されている、という点に
留意しなければならない。さらに、隣接した入口タブ部
44と出口タブ部84は互いに溶接されていて、入口タ
ブ部66出口タブ部46溶接されている。
【0023】図示してはいないが、冷媒セクション14
を冷媒回路内に連結するために、冷媒ラインが入口チュ
ーブ64と出口チューブ86に溶接されている。このよ
うに、冷媒ラインは、凍結乾燥器棚10の透熱性流体セ
クション12に対して透熱性流体を出入りさせている透
熱性流体ライン中に設けられている。冷媒ラインの冷媒
回路内に連結が必要とされる場合、回旋部分のない硬質
パイプ状セクションが透熱性流体ラインに設けられる。
このような硬質パイプ状セクションには、透熱性流体ラ
インから外に冷媒ラインを通過させるための開口が設け
られている。この開口は、冷媒ライン中に設けられ、開
口を貫いていて、且つ透熱性流体ラインの硬質パイプセ
クションに溶接された90°ベンドによるのが好まし
い。
【0024】入口マニホルド74と出口マニホルド76
は同一の設計であり、両方とも、下方に等間隔で配置さ
れた6つのスロット状開口(例えば、マニホルド74に
対して示されているスロット状開口88)を備えた角形
パイプによって形成されている。
【0025】かなり小さいフリーザーに本発明を応用す
る場合、冷媒のための流れ通路は任意の設計でよい。し
かしながら、大きなスケールの用途に対しては、第2の
プレート18と第3のプレート52を連結するフィン9
0が設けられる。フィン90は、入口マニホルド74と
出口マニホルド76との間で循環する冷媒のための流れ
通路92(図3の矢印で示す)を与える。このような大
きなスケールの用途においては、熱を透熱性流体から冷
媒に伝導するための大きな熱伝達表面を与えるのにフィ
ン90が必要とされる。第2のプレート18及び第3の
プレート52と接触状態にある上部と下部の交互の細長
い表面94を与えるために、フィン90は、本質的に角
形の縦断面の細長い浮き出し模様で長さ方向に型押され
たステンレス鋼シートを含む予め組み立てられた材料で
造られるのが好ましい。このような材料はさらに、流体
接触を増大させるために、例えば孔抜き(piercing)9
6によって横方向に孔抜きされる。透熱性流体セクショ
ン12に関しては、組み立て物が応力除去処理されるよ
う、第2のプレート18と第3のプレート52が、表面
94にてフィン90を構成している材料に内部ろう付け
されている。このような材料は、ロビンソン・フィン・
マシーンズ社,(13670ハイウェイ68,サウスケ
ントン,オハイオ州)から入手することができる。
【0026】フィン90は、透熱性流体から熱を伝える
冷媒のための大きな接触表面積を与えるだけでなく、凍
結乾燥器棚10が、棚10の下に配置されている同一設
計の棚によって支持されたバイアルの栓上に載ることが
できるよう、冷媒セクションに対する充分な構造支持体
をなしている。この点に関して、棚10には、当分野で
よく知られている支持ロッドを受け入れるための開口1
08,110,112,及び114を有する4つの棚支
持用ブロック100,102,104,及び106が取
り付けられていて、これらにより凍結乾燥器棚10が、
凍結乾燥器棚10の上と下に配置された同一設計の棚に
連結されている。
【0027】凍結乾燥器棚10は、種々のサイズ(例え
ば、600mm×450mm,600mm×900m
m,900mm×1200mm,又は1500mm×1
800mmなど)で造ることができる。600×900
mmの棚と900×1200mmの棚は、約9.525
mm角のパイプで造られたリブを組み込むことができ
る。600mm×450mmの棚は、約12.7mm×
6.35mmの角形パイプで造られたリブを組み込むこ
とができ、また1500mm×1800mmの棚は、約
19.05mm角のパイプで造られたリブを組み込むこ
とができる。すべての実施態様において、予め組み立て
られたフィン材料は、厚さが約0.2mmで、高さと幅
が6mm〜8mmであってもよい。リブ間のスペース
は、棚が受ける圧力及び必要とされる機械的強度によっ
て異なる。より小さな棚においては、中心間のスペース
は70mmで充分であり、より大きな棚(例えば150
0mm×1800mm)の場合は、45mmのスペース
を使用することができる。
【0028】凍結乾燥器棚10の滅菌処理用途に使用さ
れる部材(生物学的製剤を製造する際の例として)はい
ずれも、ステンレス鋼で製造されなければならない。棚
10を製造するために、よく知られているタイプのニッ
ケルろう付け物質(自己接着性の裏材料上にニッケル粉
末を含んでもよい)が、第1のプレート16とリブ20
との間に、リブ20と第2プレート18との間に、第2
のプレート18の下側とフィン材料90との間に、そし
フィン材料90と第3のプレート52との間にサンド
イッチされる。次いでこの集成体をグラファイトブロッ
ク又は熱伝導性材料の間にサンドイッチし、真空誘導炉
中に配置する。次いでこの集成体を、炉中で室温からニ
ッケルの融点の約10℃上の温度(約482℃)まで加
熱する。この温度で一定に保持した後、再びニッケルの
融点及びステンレス鋼の結晶化温度へと進めていく。集
成体から応力除去するために、この温度で15〜20分
保持する。その後、204℃に達するまで炉を約12時
間冷却し、この時点で集成体全体を不活性ガス(窒素で
もよい)で急冷する。次に、この集成体を室温に放置冷
却する。次いでフレーム30と54がプレートに溶接さ
れ、そして好ましくは、研削され、平滑化され、研磨さ
れる。
【0029】上記の組み立て方法から得られる最終的な
結果は、溶接を行うことなく凍結乾燥器棚12が製造で
きること、及び従来技術による凍結乾燥器棚より質量
少ない凍結乾燥器棚が製造できること、である。この点
に関して、すべての実施態様における第1、第2、及び
第3のプレートの厚さは、わずか約1.0mmである。
従来技術においては、凍結乾燥器棚を造り上げている鋼
プレートの厚さは約4.0mmである。
【0030】好ましい実施態様を挙げて本発明を詳細に
説明してきたが、当業者にとっては、本発明の精神と範
囲を逸脱することなく、多くの変形や改良形が可能であ
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による凍結乾燥器棚の斜視図であり、一
部を切り取ってその内部構造がわかるようにした図であ
る。
【図2】図1の凍結乾燥器棚の上面図であり、上部プレ
ートを取り除いて、凍結乾燥器棚における上部透熱性流
体セクションの内部構造がわかるようにした図である。
【図3】図1の凍結乾燥器棚の上面図であり、凍結乾燥
器棚の上部透熱性流体セクションを取り除いて、凍結乾
燥器棚の下部冷媒セクションの内部構造がわかるように
した図である。
【図4】図1の凍結乾燥器棚の一部分解透視図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−82448(JP,A) 特開 昭58−74103(JP,A) 特開 昭60−53772(JP,A) 実開 昭61−181975(JP,U) 実開 昭63−132292(JP,U) 実開 昭62−101727(JP,U) 特公 昭60−15867(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 25/06 - 25/18 F26B 5/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凍結乾燥すべき物品を凍結乾燥用チャン
    バー中に支持すべく造られていて、 (a) フラットでかつ平行であって、互いに離れて配
    置された一対の相対する第1のプレート(16)と第2のプ
    レート(18); (b) 透熱性流体を前記第1と第2のプレート(16、1
    8)間で循環させるための流路(24)を画定している複数の
    平行リブ(20);及び (c) 前記第1・第2のプレート(16、18)と前記リブ
    (20)との連結構造;を有する凍結乾燥器棚(10)であっ
    て、このとき改良点が、 (i) 前記第1と第2のプレート(16、18)の各々が1.
    0mm以上で4.0mm未満の厚さを有すること; (ii) 前記リブ(20)が角形パイプであって、細長くて
    相対するフラットな表面(26、28)を有すること;及び (iii) 前記第1と第2のプレート(16、18)が前記フラ
    ットな表面において前記リブ(20)に内部ろう付けされて
    いて、そして前記第1と第2のプレート(16、18)及びリ
    ブ(20)の間で応力が除去された前記連結構造が形成され
    ていること; を含むことにある前記凍結乾燥器棚。
  2. 【請求項2】 (a) 前記第1と第2のプレート(16、
    18)間に配置されていて、凍結乾燥器棚(10)を周辺から
    シールするよう前記第1と第2のプレート(16、18)に溶
    接されている角形フレーム(30);及び (b) 透熱性流体を凍結乾燥器棚(10)に対して導入・
    排出するための、前記角形フレーム(30)を貫いている入
    口手段と出口手段; をさらに含む、請求項1記載の凍結乾燥器棚。
  3. 【請求項3】 前記角形パイプ(20)が、流路(24)の一連
    の平行配列を形成するよう、前記第1と第2のプレート
    (16、18)間に配置されている、請求項1記載の凍結乾燥
    器棚。
  4. 【請求項4】 凍結乾燥すべき物品を凍結乾燥器の凍結
    乾燥用チャンバー中に支持すべく造られている凍結乾燥
    器棚(10)であって、透熱性流体を前記凍結乾燥器棚(10)
    中にて循環させるための内部流路(24)を有しており、前
    記透熱性流体は、前記物品が凍結乾燥器棚(10)によって
    支持されつつ前記物品中の水分が凍結するよう、冷媒に
    よって冷却されるようになっており、このとき改良点
    が、 (a) 前記凍結乾燥器棚(10)が、前記物品を支持すべ
    く構成されている上部透熱性流体セクション(12)、及び
    前記上部透熱性流体セクション(12)と良好な熱的接触状
    態にある下部冷媒セクション(14)を含むこと; (b) 前記上部透熱性流体セクション(12)が、透熱性
    流体のための流路(24)を有すること; (c) 透熱性流体が凍結乾燥器棚(10)を介して循環し
    つつ冷却されるよう、前記下部冷媒セクション(14)が、
    前記下部冷媒セクション(14)を介して冷媒を循環させる
    ための流れ通路(92)を有すること; (d) 透熱性流体を凍結乾燥器棚(10)の前記透熱性流
    体セクション(12)に導入し、そして透熱性流体を凍結乾
    燥器棚(10)の前記透熱性流体セクション(12)から排出す
    るための、第1の組の入口・出口手段;及び (e) 冷媒を凍結乾燥器棚(10)の前記冷媒セクション
    (14)に導入し、そして冷媒を凍結乾燥器棚(10)の前記冷
    媒セクション(14)から排出するための、第2の組の入口
    ・出口手段; を含むことにある前記凍結乾燥器棚。
  5. 【請求項5】 前記上部透熱性流体セクション(12)と前
    記下部冷媒セクション(14)が、 (a) 互いに離して配置された3つ一組の平行でフラ
    ットなプレート(16、18、52); (b) 第1と第2のプレート(16、18)間で流路(24)を
    形成するための第1の手段、及び第2と第3のプレート
    (18、52)間で流れ通路(92)を形成するための第2の手
    段;及び (c) 第1と第2のプレート(16、18)及び第2と第3
    のプレート(18、52)を周辺からシールするための周辺シ
    ール手段; を含み、そして透熱性流体が導入されて前記第1と第2
    のプレート(16、18)間にて前記流路(24)から排出される
    よう、そして冷媒が導入されて前記第2と第3のプレー
    ト(18、52)間にて前記流れ通路(92)から排出されるよ
    う、前記第1の組の入口・出口手段及び前記第2の組の
    入口・出口手段が前記周辺シール手段を貫いている、 請求項4記載の凍結乾燥器棚。
  6. 【請求項6】 前記第1の手段が、前記第1と第2のプ
    レート(16、18)に接触していて且つ相対している細長い
    フラットな表面(26、28)を有する複数の中空チューブ(2
    0)であり、このとき前記中空チューブ(20)が、透熱性流
    体に対する流路(24)を形成するよう離して配置されてお
    り; 前記第2の手段が、冷媒に対する流れ通路(92)を形成す
    るための、横方向に細長い長方形の浮き出し模様を有す
    る型押シート(90)であり、このとき前記浮き出し模様
    は、前記第2と第3のプレート(18、52)と接触していて
    且つ実質的に平行で相対している複数のフラットな表面
    (94)を有しており;そして第1と第2のプレート(16、1
    8)、中空チューブ(20)の細長いフラットな表面(26、2
    8)、第2と第3のプレート(18、52)、及び前記浮き出し
    模様の相対するフラットな表面(94)が一緒にろう付けさ
    れ、そして応力が除去されていて、それによって第1の
    プレート(16)、第2のプレート(18)、第3のプレート(5
    2)、中空チューブ(20)の細長いフラットな表面(26、2
    8)、及び前記浮き出し模様の相対するフラットな表面(9
    4)のろう付け時において、第1のプレート(16)の上表面
    において局部的な表面変形が本質的に生じていない; 請求項5記載の凍結乾燥器棚。
  7. 【請求項7】 前記浮き出し模様と中空チューブ(20)が
    互いに直角に配置されている、請求項6記載の凍結乾燥
    器棚。
  8. 【請求項8】 前記中空チューブ(20)が、前記透熱性流
    体セクション(12)を通る一連の平行流路(24)を形成する
    ように配列されている、請求項6又は7に記載の凍結乾
    燥器棚。
  9. 【請求項9】 前記中空チューブ(20)が角形パイプであ
    る、請求項8記載の凍結乾燥器棚。
  10. 【請求項10】 前記周辺シール手段が、前記の第1、
    第2、及び第3のプレート(16、18、52)間に配置され且つ
    溶接された2つのフレーム(30、54)を含む、請求項9記
    載の凍結乾燥器棚。
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