JP3054649B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents
プレート式熱交換器Info
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- F28D9/00—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
- F28D9/0031—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
- F28D9/0043—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
- F28D9/005—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another the plates having openings therein for both heat-exchange media
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プレート式熱交換器に関し、特に、清酒、
醤油、ビール等の液体を加熱して殺菌するための液体食
品殺菌装置に使用するのに適した多パス編成のプレート
式熱交換器に関するものである。
醤油、ビール等の液体を加熱して殺菌するための液体食
品殺菌装置に使用するのに適した多パス編成のプレート
式熱交換器に関するものである。
例えば、清酒の製造工程において、清酒を所定の殺菌
温度まで加熱するのに使用される複数の熱交換部を有す
るプレート式熱交換器は、第６図に示すような複数枚の
伝熱プレート（１）、および複数の熱交換部の境界部に
配置される伝熱プレート（1a）（1b）（1c）を、ガスケ
ット（２）を介して積層一体化した構造が一般的であ
る。ただし、積層された複数枚の伝熱プレートのうち、
奇数番目の伝熱プレートは、偶数番目の伝熱プレート
（１）を、平面上で180゜回転させて、伝熱プレート
（１′）とし、これを偶数番目の伝熱プレート（１）と
積層して一体化させる。伝熱プレート（１）は縦長略矩
形の伝熱板で、４隅部に熱交換媒体の出入口となる通路
孔（３）（４）（５）（６）を有し、片面の伝熱面の周
辺部にガスケット（２）が装着される。ガスケット
（２）は、伝熱プレート（１）の全周で、かつ片側上下
２つの通路孔（４）（６）を囲む枠部（2a）と残り２つ
の通路孔（３）（５）を夫々囲む環部（2b）（2b）を有
する。また、複数の熱交換部の境界部に配置される伝熱
プレート（1a）（1b）（1c）は、伝熱プレート（１）
（１′）と同様に縦長略矩形の伝熱板であって、伝熱プ
レート（1a）は、伝熱プレート（１）の通路孔（３）
（４）（５）に対応して３隅部に通路孔（３）（４）
（５）を有し、伝熱プレート（1b）は、伝熱プレート
（１′）の下部の通路（５）（６）に対応して下部に通
路孔（５）（６）を有し、又伝熱プレート（1c）は、伝
熱プレート（１）の通路孔（３）（４）（６）に対応し
て３隅部に通路孔（３）（４）（６）を有している。各
伝熱プレート（1a）（1b）（1c）の片面の伝熱面の周辺
部にはガスケット（２）が夫々装着され、伝熱プレート
（1a）においては、通路孔（４）が枠部（2a）で、通路
孔（３）（５）が環部（2b）（2b）で囲まれ、伝熱プレ
ート（1b）においては、通路孔（６）が枠部（2a）で、
通路孔（５）が環部（2b）で囲まれ、又伝熱プレート
（1c）においては、通路孔（４）（６）が枠部（2a）
で、通路孔（３）が環部（2b）で囲まれる。
温度まで加熱するのに使用される複数の熱交換部を有す
るプレート式熱交換器は、第６図に示すような複数枚の
伝熱プレート（１）、および複数の熱交換部の境界部に
配置される伝熱プレート（1a）（1b）（1c）を、ガスケ
ット（２）を介して積層一体化した構造が一般的であ
る。ただし、積層された複数枚の伝熱プレートのうち、
奇数番目の伝熱プレートは、偶数番目の伝熱プレート
（１）を、平面上で180゜回転させて、伝熱プレート
（１′）とし、これを偶数番目の伝熱プレート（１）と
積層して一体化させる。伝熱プレート（１）は縦長略矩
形の伝熱板で、４隅部に熱交換媒体の出入口となる通路
孔（３）（４）（５）（６）を有し、片面の伝熱面の周
辺部にガスケット（２）が装着される。ガスケット
（２）は、伝熱プレート（１）の全周で、かつ片側上下
２つの通路孔（４）（６）を囲む枠部（2a）と残り２つ
の通路孔（３）（５）を夫々囲む環部（2b）（2b）を有
する。また、複数の熱交換部の境界部に配置される伝熱
プレート（1a）（1b）（1c）は、伝熱プレート（１）
（１′）と同様に縦長略矩形の伝熱板であって、伝熱プ
レート（1a）は、伝熱プレート（１）の通路孔（３）
（４）（５）に対応して３隅部に通路孔（３）（４）
（５）を有し、伝熱プレート（1b）は、伝熱プレート
（１′）の下部の通路（５）（６）に対応して下部に通
路孔（５）（６）を有し、又伝熱プレート（1c）は、伝
熱プレート（１）の通路孔（３）（４）（６）に対応し
て３隅部に通路孔（３）（４）（６）を有している。各
伝熱プレート（1a）（1b）（1c）の片面の伝熱面の周辺
部にはガスケット（２）が夫々装着され、伝熱プレート
（1a）においては、通路孔（４）が枠部（2a）で、通路
孔（３）（５）が環部（2b）（2b）で囲まれ、伝熱プレ
ート（1b）においては、通路孔（６）が枠部（2a）で、
通路孔（５）が環部（2b）で囲まれ、又伝熱プレート
（1c）においては、通路孔（４）（６）が枠部（2a）
で、通路孔（３）が環部（2b）で囲まれる。
そして、複数枚の伝熱プレート（１）（１′）、およ
び（1a）（1b）（1c）を、第８図に示すようにガスケッ
ト（２）を介して積層して、伝熱プレート間に、受熱媒
体および与熱媒体の異種の熱交換媒体の媒体通路である
第１乃至第６の受熱媒体通路（7a）（7b）（7c）（7d）
（7e）（7f）および第１乃至第６の与熱媒体通路（8a）
（8b）（8c）（8d）（8e）（8f）を形成し、かつ、この
異種の媒体通路（7a）〜（7f）と（8f）〜（8a）を交互
に配置して、第７図に示すように、第１および第２の熱
交換部（９）（９′）をプレート積層方向に連設し、第
１の熱交換部（９）は、第１乃至第３の受熱媒体通路
（7a）（7b）（7c）と第６乃至第４の与熱媒体通路（8
f）（8e）（8d）とで構成し、第２の熱交換部（９′）
は、第４乃至第６の受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）と
第３乃至第１の与熱媒体通路（8c）（8b）（8a）とで構
成する。このとき第１の熱交換部（９）の第４の与熱媒
体通路（8d）と第２の熱交換部（９′）の第４の受熱媒
体通路（7d）とは伝熱プレート（1b）を介して隣接す
る。上記伝熱プレート（１）（１′）（1a）（1b）（1
c）の上部側において、通路孔（３）（６）により、第
１および第２の熱交換部（９）（９′）に、受熱媒体通
路（7a）〜（7c）および（7d）〜（7f）に連通する第１
の媒体供給通路（10）および第１の媒体導出通路（11）
を形成し、又通路孔（４）（５）によって第２および第
１の熱交換部（９′）（９）に、第２の媒体供給通路
（12）および第２の媒体導出通路（13）を形成する。ま
た、伝熱プレート（１）（１′）（1a）（1b）（1c）の
下部側において、通路孔（４）（５）により、第１およ
び第２の熱交換部（９）（９′）の受熱媒体通路（7a）
（7b）（7c）および（7d）（7e）（7f）を介して第１の
媒体供給通路（10）および第１の媒体導出通路（11）に
連通する第１の媒体集液通路（14）を形成し、又通路孔
（３）（６）により、第２および第１の熱交換部（９）
（９′）の与熱媒体通路（8a）（8b）（8c）および（8
d）（8e）（8f）を介して第２の媒体供給通路（12）お
よび第２媒体導出通路（13）に連通する第２の媒体集液
通路（15）を形成してある。
び（1a）（1b）（1c）を、第８図に示すようにガスケッ
ト（２）を介して積層して、伝熱プレート間に、受熱媒
体および与熱媒体の異種の熱交換媒体の媒体通路である
第１乃至第６の受熱媒体通路（7a）（7b）（7c）（7d）
（7e）（7f）および第１乃至第６の与熱媒体通路（8a）
（8b）（8c）（8d）（8e）（8f）を形成し、かつ、この
異種の媒体通路（7a）〜（7f）と（8f）〜（8a）を交互
に配置して、第７図に示すように、第１および第２の熱
交換部（９）（９′）をプレート積層方向に連設し、第
１の熱交換部（９）は、第１乃至第３の受熱媒体通路
（7a）（7b）（7c）と第６乃至第４の与熱媒体通路（8
f）（8e）（8d）とで構成し、第２の熱交換部（９′）
は、第４乃至第６の受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）と
第３乃至第１の与熱媒体通路（8c）（8b）（8a）とで構
成する。このとき第１の熱交換部（９）の第４の与熱媒
体通路（8d）と第２の熱交換部（９′）の第４の受熱媒
体通路（7d）とは伝熱プレート（1b）を介して隣接す
る。上記伝熱プレート（１）（１′）（1a）（1b）（1
c）の上部側において、通路孔（３）（６）により、第
１および第２の熱交換部（９）（９′）に、受熱媒体通
路（7a）〜（7c）および（7d）〜（7f）に連通する第１
の媒体供給通路（10）および第１の媒体導出通路（11）
を形成し、又通路孔（４）（５）によって第２および第
１の熱交換部（９′）（９）に、第２の媒体供給通路
（12）および第２の媒体導出通路（13）を形成する。ま
た、伝熱プレート（１）（１′）（1a）（1b）（1c）の
下部側において、通路孔（４）（５）により、第１およ
び第２の熱交換部（９）（９′）の受熱媒体通路（7a）
（7b）（7c）および（7d）（7e）（7f）を介して第１の
媒体供給通路（10）および第１の媒体導出通路（11）に
連通する第１の媒体集液通路（14）を形成し、又通路孔
（３）（６）により、第２および第１の熱交換部（９）
（９′）の与熱媒体通路（8a）（8b）（8c）および（8
d）（8e）（8f）を介して第２の媒体供給通路（12）お
よび第２媒体導出通路（13）に連通する第２の媒体集液
通路（15）を形成してある。
尚、第８図は、複数枚の伝熱プレート（１）（１′）
および（1a）（1b）（1c）を、両側から端板（16）（1
7）で挾んで積層したプレート式熱交換器の部分断面を
示し、同図の（18）（19）は第１の媒体供給通路（10）
および第１の媒体導出通路（11）に連通開口させた導入
管および導出管であり、矢印は清酒の流れる方向を示
す。
および（1a）（1b）（1c）を、両側から端板（16）（1
7）で挾んで積層したプレート式熱交換器の部分断面を
示し、同図の（18）（19）は第１の媒体供給通路（10）
および第１の媒体導出通路（11）に連通開口させた導入
管および導出管であり、矢印は清酒の流れる方向を示
す。
清酒および熱媒体である温水は、第７図に示すよう
に、第１および第２の熱交換部（９）（９′）の第１お
よび第２の媒体供給通路（10）（12）に夫々供給された
のち、第１の熱交換部（９）の受熱媒体通路（7a）（7
b）（7c）および第２熱交換部（９′）の与熱媒体通路
（8a）（8b）（8c）を介して第１および第２の媒体集液
通路（14）（15）に夫々集められる。しかる後、清酒
は、第１の媒体集液通路（14）から第２の熱交換部
（９′）の受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）を介して第
１の媒体導出通路（11）に導出され、又温水は、第２の
媒体集液通路（15）から第１の熱交換部（９）の与熱媒
体通路（8d）（8e）（8f）を介して第２の媒体導出通路
（13）に導出される。このように温度の異なる清酒と温
水とを、第１および第２の熱交換部（９）（９′）の受
熱媒体および与熱媒体の媒体通路（7a）〜（7f）および
（8a）〜（8f）に流すと、清酒と温水との間で各伝熱プ
レート（１）（１′）（1a）（1b）（1c）を介して熱交
換が行なわれ、清酒は温水の熱によって加熱殺菌され
る。この清酒の殺菌の場合、第２の熱交換部（９′）の
受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）の出口部での清酒の温
度は、バラツキが少ないことが望ましく、仮に温度バラ
ツキがあって、受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）のう
ち、清酒の加熱温度の低い媒体通路では、未殺菌が生
じ、又加熱温度が高くなると、熱による清酒の品質低下
をもたらす。
に、第１および第２の熱交換部（９）（９′）の第１お
よび第２の媒体供給通路（10）（12）に夫々供給された
のち、第１の熱交換部（９）の受熱媒体通路（7a）（7
b）（7c）および第２熱交換部（９′）の与熱媒体通路
（8a）（8b）（8c）を介して第１および第２の媒体集液
通路（14）（15）に夫々集められる。しかる後、清酒
は、第１の媒体集液通路（14）から第２の熱交換部
（９′）の受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）を介して第
１の媒体導出通路（11）に導出され、又温水は、第２の
媒体集液通路（15）から第１の熱交換部（９）の与熱媒
体通路（8d）（8e）（8f）を介して第２の媒体導出通路
（13）に導出される。このように温度の異なる清酒と温
水とを、第１および第２の熱交換部（９）（９′）の受
熱媒体および与熱媒体の媒体通路（7a）〜（7f）および
（8a）〜（8f）に流すと、清酒と温水との間で各伝熱プ
レート（１）（１′）（1a）（1b）（1c）を介して熱交
換が行なわれ、清酒は温水の熱によって加熱殺菌され
る。この清酒の殺菌の場合、第２の熱交換部（９′）の
受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）の出口部での清酒の温
度は、バラツキが少ないことが望ましく、仮に温度バラ
ツキがあって、受熱媒体通路（7d）（7e）（7f）のう
ち、清酒の加熱温度の低い媒体通路では、未殺菌が生
じ、又加熱温度が高くなると、熱による清酒の品質低下
をもたらす。
上記のプレート式熱交換器で、清酒と温水とを熱交換
させて、清酒を所定の殺菌温度になるまで加熱すると、
第１の熱交換部（９）と与熱媒体通路（8d）（8e）（8
f）を流れる温水は、第２の熱交換部（９′）における
熱交換により降温している。したがって、従来のプレー
ト式熱交換器によれば、第２の熱交換部（９′）の第４
の受熱媒体通路（7d）は、伝熱プレート（1b）（1c）を
介して第２および第１の熱交換部（９′）（９）の第３
および第４の与熱媒体通路（8c）（8d）と隣接している
ので、上記の第４の受熱媒体通路（7d）を流れる清酒
は、第２の熱交換部（９′）の第３の与熱媒体通路（8
c）を流れる温水によって加熱されるが、これと同時に
第１の熱交換部（９）の第４の与熱媒体通路（8d）を流
れる降温した温水により熱を奪われる。その結果、第２
の熱交換部（９′）においては、第４乃至第６の受熱媒
体通路（7d）（7e）（7f）のうち、第４の受熱媒体通路
（7d）の出口部における清酒の液温が、第５および第６
の受熱媒体通路（7e）（7f）の出口部での清酒の液温よ
り低くなって未殺菌が生じ、しかも、第２の熱交換部
（９′）における第１の媒体導出通路（11）の清酒の合
流温度を所定の殺菌温度にするためには、第５および第
６の受熱媒体通路（7e）（7f）を流れる清酒をオーバ加
熱することが必要となって、清酒の品質が低下するとい
う問題があった。
させて、清酒を所定の殺菌温度になるまで加熱すると、
第１の熱交換部（９）と与熱媒体通路（8d）（8e）（8
f）を流れる温水は、第２の熱交換部（９′）における
熱交換により降温している。したがって、従来のプレー
ト式熱交換器によれば、第２の熱交換部（９′）の第４
の受熱媒体通路（7d）は、伝熱プレート（1b）（1c）を
介して第２および第１の熱交換部（９′）（９）の第３
および第４の与熱媒体通路（8c）（8d）と隣接している
ので、上記の第４の受熱媒体通路（7d）を流れる清酒
は、第２の熱交換部（９′）の第３の与熱媒体通路（8
c）を流れる温水によって加熱されるが、これと同時に
第１の熱交換部（９）の第４の与熱媒体通路（8d）を流
れる降温した温水により熱を奪われる。その結果、第２
の熱交換部（９′）においては、第４乃至第６の受熱媒
体通路（7d）（7e）（7f）のうち、第４の受熱媒体通路
（7d）の出口部における清酒の液温が、第５および第６
の受熱媒体通路（7e）（7f）の出口部での清酒の液温よ
り低くなって未殺菌が生じ、しかも、第２の熱交換部
（９′）における第１の媒体導出通路（11）の清酒の合
流温度を所定の殺菌温度にするためには、第５および第
６の受熱媒体通路（7e）（7f）を流れる清酒をオーバ加
熱することが必要となって、清酒の品質が低下するとい
う問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み提案されたもので、複数
の伝熱プレートをガスケットを介して積層して、隣接す
る伝熱プレート間に２種の熱交換媒体の媒体通路を交互
に形成した複数の熱交換部をプレート積層方向に連設
し、２種の熱交換媒体をプレート積層方向の一端から他
端に向けて対向させて供給し、夫々の熱交換部で２種の
熱交換媒体を対向流で、かつ、並列的に分岐流通させ、
しかも、隣接する熱交換部では熱交換媒体の流通方向を
逆方向に設定してなる多パス編成のプレート式熱交換器
において、各熱交換部の境界部に一方の熱交換媒体に対
して伝熱を遮蔽するための１つの断熱層を形成させるた
めに４隅部の上下の通路孔のうちの一方の２つの通路孔
をなくし、他方の２つの通路孔を２種の熱交換媒体の通
過孔とした１枚のプレートを介在させたものである。
の伝熱プレートをガスケットを介して積層して、隣接す
る伝熱プレート間に２種の熱交換媒体の媒体通路を交互
に形成した複数の熱交換部をプレート積層方向に連設
し、２種の熱交換媒体をプレート積層方向の一端から他
端に向けて対向させて供給し、夫々の熱交換部で２種の
熱交換媒体を対向流で、かつ、並列的に分岐流通させ、
しかも、隣接する熱交換部では熱交換媒体の流通方向を
逆方向に設定してなる多パス編成のプレート式熱交換器
において、各熱交換部の境界部に一方の熱交換媒体に対
して伝熱を遮蔽するための１つの断熱層を形成させるた
めに４隅部の上下の通路孔のうちの一方の２つの通路孔
をなくし、他方の２つの通路孔を２種の熱交換媒体の通
過孔とした１枚のプレートを介在させたものである。
本発明は、上記構成とすることによって、４隅部の上
下の通路孔のうちの一方の２つの通路孔をなくし、他方
の２つの通路孔を２種の熱交換媒体の通過孔とした１枚
のプレートを介在させるだけで、多パス編成の各熱交換
部の境界部の熱交換効率の低下を防止して、他の部分と
の熱交換効率を均等化することができ、熱交換媒体の品
質低下等を防止することができる。
下の通路孔のうちの一方の２つの通路孔をなくし、他方
の２つの通路孔を２種の熱交換媒体の通過孔とした１枚
のプレートを介在させるだけで、多パス編成の各熱交換
部の境界部の熱交換効率の低下を防止して、他の部分と
の熱交換効率を均等化することができ、熱交換媒体の品
質低下等を防止することができる。
以下本発明に係るプレート式熱交換器の実施例を第１
図乃至第４図を参照しながら説明すると次の通りであ
る。尚、第６図乃至第８図に示したものと同一物には同
一符号を付して説明を省略する。
図乃至第４図を参照しながら説明すると次の通りであ
る。尚、第６図乃至第８図に示したものと同一物には同
一符号を付して説明を省略する。
本実施例の特徴は、第１図乃至第３図に示すように、
隣接する第１の熱交換部（９）の第４の与熱媒体通路
（8d）と第２の熱交換部（９′）の第４の受熱媒体通路
（7d）との間に、第４図に示すような断熱プレート（2
1）を利用して、断熱層（22）を形成したことである。
上記断熱プレート（21）は、上記伝熱プレート（１）と
同一形状の縦長略矩形の伝熱板で、下部に、各伝熱プレ
ートの下部側の通路孔（４）（５）および（３）（６）
に対応する開口（23）（24）を有し、片面の周辺部にガ
スケット（25）が装着される。ガスケット（25）は、４
隅部に環部（26）を有し、断熱プレート（21）の下部の
２つの開口（23）（24）を下部の環部（26）で囲む。そ
して、上記断熱プレート（21）を、第１および第２の熱
交換部（９）（９′）の境界部に位置する伝熱プレート
（1b）（1c）の間に介在させて、伝熱プレート（1b）と
断熱プレート（21）との間に密閉された空室（27）から
なる断熱層（22）を形成し、かつ、断熱プレート（21）
と伝熱プレート（1c）との間に第２の熱交換部（９′）
の第４の受熱媒体通路（7d）を配置すると共に、下部の
開口（23）（24）を伝熱プレートの下部の通路孔（４）
（５）および（３）（６）と同芯状に配置して、第１お
よび第２の媒体集液通路（14）（15）を構成する。した
がって、プレート積層方向に連設された第１および第２
の熱交換部（９）（９′）の境界部に位置する隣接した
第４の与熱媒体通路（8d）と第４受熱媒体通路（7d）と
の間に断熱層（22）が介在する。
隣接する第１の熱交換部（９）の第４の与熱媒体通路
（8d）と第２の熱交換部（９′）の第４の受熱媒体通路
（7d）との間に、第４図に示すような断熱プレート（2
1）を利用して、断熱層（22）を形成したことである。
上記断熱プレート（21）は、上記伝熱プレート（１）と
同一形状の縦長略矩形の伝熱板で、下部に、各伝熱プレ
ートの下部側の通路孔（４）（５）および（３）（６）
に対応する開口（23）（24）を有し、片面の周辺部にガ
スケット（25）が装着される。ガスケット（25）は、４
隅部に環部（26）を有し、断熱プレート（21）の下部の
２つの開口（23）（24）を下部の環部（26）で囲む。そ
して、上記断熱プレート（21）を、第１および第２の熱
交換部（９）（９′）の境界部に位置する伝熱プレート
（1b）（1c）の間に介在させて、伝熱プレート（1b）と
断熱プレート（21）との間に密閉された空室（27）から
なる断熱層（22）を形成し、かつ、断熱プレート（21）
と伝熱プレート（1c）との間に第２の熱交換部（９′）
の第４の受熱媒体通路（7d）を配置すると共に、下部の
開口（23）（24）を伝熱プレートの下部の通路孔（４）
（５）および（３）（６）と同芯状に配置して、第１お
よび第２の媒体集液通路（14）（15）を構成する。した
がって、プレート積層方向に連設された第１および第２
の熱交換部（９）（９′）の境界部に位置する隣接した
第４の与熱媒体通路（8d）と第４受熱媒体通路（7d）と
の間に断熱層（22）が介在する。
そうして、温度の異なる清酒と温水とを、第１および
第２の熱交換部（９）（９′）の第１および第２の媒体
供給通路（10）（12）および媒体集液通路（14）（15）
を介して、第１乃至第６の受熱媒体通路（7a）〜（7f）
および与熱媒体通路（8a）〜（8f）に流すと、清酒と温
水との間で各伝熱プレート（１）（１′）を介して熱交
換が行なわれ、清酒は温水の熱によって加熱殺菌され
る。この加熱殺菌時、第１の熱交換部（９）の第４乃至
第６の与熱媒体通路（8d）（8e）（8f）を流れる温水
は、第２の熱交換部（９′）における熱交換により降温
するが、第１および第２の熱交換部（９）（９′）の境
界部に位置する隣接した第４の与熱媒体通路（8d）と第
４の受熱媒体通路（7d）との間には断熱層（22）が介在
しているので、この断熱層（22）により上記第４の与熱
媒体通路（8d）と第４の受熱媒体通路（7d）との間にお
ける熱交換が防止され、第４の受熱媒体通路（7d）の清
酒は、第３の与熱媒体通路（8c）の温水で加熱されて所
定の殺菌温度となる。
第２の熱交換部（９）（９′）の第１および第２の媒体
供給通路（10）（12）および媒体集液通路（14）（15）
を介して、第１乃至第６の受熱媒体通路（7a）〜（7f）
および与熱媒体通路（8a）〜（8f）に流すと、清酒と温
水との間で各伝熱プレート（１）（１′）を介して熱交
換が行なわれ、清酒は温水の熱によって加熱殺菌され
る。この加熱殺菌時、第１の熱交換部（９）の第４乃至
第６の与熱媒体通路（8d）（8e）（8f）を流れる温水
は、第２の熱交換部（９′）における熱交換により降温
するが、第１および第２の熱交換部（９）（９′）の境
界部に位置する隣接した第４の与熱媒体通路（8d）と第
４の受熱媒体通路（7d）との間には断熱層（22）が介在
しているので、この断熱層（22）により上記第４の与熱
媒体通路（8d）と第４の受熱媒体通路（7d）との間にお
ける熱交換が防止され、第４の受熱媒体通路（7d）の清
酒は、第３の与熱媒体通路（8c）の温水で加熱されて所
定の殺菌温度となる。
第１の熱交換部（９）と第２の熱交換部（９′）との
境界部に介在させた断熱層（22）は、第５図に示す縦長
略矩形の断熱仕切板（28）を伝熱プレート（1b）（1c）
間に介在させることにより形成してもよい。この断熱仕
切板（28）は、熱伝導率の小さい材料で製作することが
好ましく、下部の隅部には、伝熱プレート（１）
（１′）の下部の通路孔（４）（５）および（３）
（６）とで第１および第２の媒体集液通路（14）（15）
を構成する開口（29）（29）を形成してある。
境界部に介在させた断熱層（22）は、第５図に示す縦長
略矩形の断熱仕切板（28）を伝熱プレート（1b）（1c）
間に介在させることにより形成してもよい。この断熱仕
切板（28）は、熱伝導率の小さい材料で製作することが
好ましく、下部の隅部には、伝熱プレート（１）
（１′）の下部の通路孔（４）（５）および（３）
（６）とで第１および第２の媒体集液通路（14）（15）
を構成する開口（29）（29）を形成してある。
尚、上記実施例では、第１および第２の熱交換部を連
設した場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるわけではなく、２以上の熱交換部をプレート積層方
向に連設した場合に広く適用し得る。また、清酒だけで
なく、醤油、ビール等の液体食品を加熱および冷却する
場合に広く利用することができるのは勿論である。
設した場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるわけではなく、２以上の熱交換部をプレート積層方
向に連設した場合に広く適用し得る。また、清酒だけで
なく、醤油、ビール等の液体食品を加熱および冷却する
場合に広く利用することができるのは勿論である。
本発明によれば、４隅部の上下の通路孔のうちの一方
の２つの通路孔をなくし、他方の２つの通路孔を２種の
熱交換媒体の通路孔とした１枚のプレートを介在させる
だけで、多パス編成の各熱交換部の境界部の熱交換効率
の低下を防止して、他の部分との熱交換効率を均等化す
ることができ、熱交換媒体の品質低下等を防止すること
ができる。
の２つの通路孔をなくし、他方の２つの通路孔を２種の
熱交換媒体の通路孔とした１枚のプレートを介在させる
だけで、多パス編成の各熱交換部の境界部の熱交換効率
の低下を防止して、他の部分との熱交換効率を均等化す
ることができ、熱交換媒体の品質低下等を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係るプレート式熱交換器の実施例を示
す概略説明図、第２図は伝熱プレートの分解斜視図、第
３図は熱交換器の部分断面図、第４図はガスケットを装
着した断熱層を形成するための断熱プレートの正面図、
第５図は断熱層を形成するための他の具体例である断熱
仕切板の斜視図である。 第６図は従来のプレート式熱交換器の伝熱プレートの分
解斜視図、第７図は熱交換器の概略説明図、第８図は熱
交換器の部分断面図である。 （１）（１′）……伝熱プレート、 （２）（27）……ガスケット、 （7a）〜（7f）、（8a）〜（8f）……媒体通路、 （９）……前方の熱交換部、 （９′）……後方の熱交換部、 （10）（12）……媒体供給通路、 （14）（15）……媒体集液通路、 （22）……断熱層。
す概略説明図、第２図は伝熱プレートの分解斜視図、第
３図は熱交換器の部分断面図、第４図はガスケットを装
着した断熱層を形成するための断熱プレートの正面図、
第５図は断熱層を形成するための他の具体例である断熱
仕切板の斜視図である。 第６図は従来のプレート式熱交換器の伝熱プレートの分
解斜視図、第７図は熱交換器の概略説明図、第８図は熱
交換器の部分断面図である。 （１）（１′）……伝熱プレート、 （２）（27）……ガスケット、 （7a）〜（7f）、（8a）〜（8f）……媒体通路、 （９）……前方の熱交換部、 （９′）……後方の熱交換部、 （10）（12）……媒体供給通路、 （14）（15）……媒体集液通路、 （22）……断熱層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F28F 3/00 - 3/14 F28D 9/00 - 9/04
Claims (1)
- 【請求項１】複数の伝熱プレートをガスケットを介して
積層して、隣接する伝熱プレート間に２種の熱交換媒体
の媒体通路を交互に形成した複数の熱交換部をプレート
積層方向に連設し、２種の熱交換媒体をプレート積層方
向の一端から他端に向けて対向させて供給し、夫々の熱
交換部で２種の熱交換媒体を対向流で、かつ、並列的に
分岐流通させ、しかも、隣接する熱交換部では熱交換媒
体の流通方向を逆方向に設定してなる多パス編成のプレ
ート式熱交換器において、各熱交換部の境界部に一方の
熱交換媒体に対して伝熱を遮蔽するための１つの断熱層
を形成させるために４隅部の上下の通路孔のうちの一方
の２つの通路孔をなくし、他方の２つの通路孔を２種の
熱交換媒体の通過孔とした１枚のプレートを介在したこ
とを特徴とするプレート式熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2261956A JP3054649B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | プレート式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2261956A JP3054649B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | プレート式熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04139389A JPH04139389A (ja) | 1992-05-13 |
| JP3054649B2 true JP3054649B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=17368993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2261956A Expired - Fee Related JP3054649B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | プレート式熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3054649B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3769869B2 (ja) * | 1997-04-21 | 2006-04-26 | ダイキン工業株式会社 | プレート式熱交換器 |
| SE518211C2 (sv) * | 1999-12-15 | 2002-09-10 | Swep Int Ab | Varmvattenberedare omfattande en plattvärmeväxlare och en lagringsbehållare |
| JP2001280886A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Hisaka Works Ltd | プレート式熱交換器 |
| JP2003106782A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Hisaka Works Ltd | 溶接型プレート式熱交換器 |
| US20130087317A1 (en) * | 2011-10-07 | 2013-04-11 | Visteon Global Technologies, Inc. | Internal heat exchanger with external manifolds |
| JP6028473B2 (ja) * | 2012-09-07 | 2016-11-16 | ダイキン工業株式会社 | 熱交換器 |
| JP6450596B2 (ja) * | 2015-01-13 | 2019-01-09 | 東芝キヤリア株式会社 | プレート式熱交換器及び冷凍サイクル装置 |
| WO2017033306A1 (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | 三菱電機株式会社 | プレート式熱交換器 |
| JP2020159608A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 株式会社富士通ゼネラル | 熱交換器及び熱交換器の製造方法 |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP2261956A patent/JP3054649B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04139389A (ja) | 1992-05-13 |
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