JP3245393U - サンダル - Google Patents
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Abstract
【課題】かかとが接する部分にクッション性と反発力があり、リズム良く歩行できるサンダルを提供すること。【解決手段】底面が地面に接するソール部と前記ソール部の両端から立設すると共に足の甲を覆う部位であるアッパー部と、前記ソール部の底面の反対面に設けられ、且つ、足の裏に接する中敷部と、前記中敷部のかかとが接する部分に設けられた隆起部と、前記ソール部の底面の中央近傍からかかと側にかけて設けられた凹み部と、を有することを特徴とするサンダルを提供する。【選択図】図2
Description
本考案は、中敷き面のかかと部分に隆起部を備え、対向する下底面に凹み部を備えて、ソール部のかかと部分にクッション性をもたせて、リズム良く、弾むように歩行することができるサンダルに関する。
サンダルは、足の甲を覆うアッパー部が比較的少ない通気性の良い履物であり、アッパーとソールを一体成型して、かかと部分を解放した簡易的なサンダルが多数流通している。サンダルは、ベランダで着用したり、近所に、ちょっと出かける際等に、気軽に着用できる履物である。足の甲のみを多い、かかと部分は開放されている形状のサンダルは、気軽に脱ぎ履きできるというメリットがあるが、足全体を包み込む形状ではないので、歩行時に、脱げやすい面があり、脱げないように気をつけて歩行しなければならない面もあるので、すり足になったり、不自然な歩き方になりやすい。
特許文献1のスリッパは、スリッパ底の中央部上に、プラスチック材からなる弓形状の土踏まずを備えたスリッパであり、スリッパ本体のかかと部と底部との間に、両面不織布と片面不織布を接着したクッション性スポンジを設けた構成のスリッパである。弓形状の土踏まずをスリッパ底に形成することにより、引き摺り徒歩が、軽やかに足が上がりやすくなる。ただ、スリッパ底の弓形状が大きく、踵体に形成した両面不織布と、片面不織布を接着してなるクッション性スポンジが硬いことから、歩行の際に、リズムをつかめず、足が疲れてしまうことがあった。
本考案では、サンダルの中敷部に、かかとの重量がかかると沈み込み、かかとが離れると反発して元の形状に戻って足裏を押し上げる隆起部が設けられていることで、歩行時に足が高く上がり、リズム良く、快適に歩行することができるサンダルを提供する。
本考案のサンダルは、底面が地面に接するソール部と、前記ソール部の両端から立設すると共に足の甲を覆う部位であるアッパー部と、前記ソール部の底面の反対面に設けられ、且つ、足の裏に接する中敷部と、前記中敷部のかかとが接する部分に設けられた隆起部と、前記ソール部の底面の中央近傍からかかと側にかけて設けられた凹み部と、を有することを特徴とする。
この考案によれば、前記ソール部の底面の中央近傍からかかと側にかけて設けられた凹み部があることで、サンダルと床との間には空間が設けられているため、歩行の際、中敷部の隆起部にかかとの重量がかかると、隆起部が下方に押し下げられる。そして、かかとが隆起部から離れると、隆起部が元の形状に戻る反発力で、かかとが押し上げられる。したがって、この考案のサンダルを履いて歩行すると、足を高く上げやすくなり、リズミカルに歩行することができる。
本考案のサンダルの中敷部及びソール部は、弾性を有する素材からなることを特徴とする。
この考案によれば、サンダルの中敷部及びソール部は、ゴム素材であるので、ゴム素材の隆起部及び凹み部の反発力が、歩行時に、かかとを押し上げ、足を上げやすくして、リズミカルな歩行をサポートすることができる。
また、本考案のサンダルは、前記中敷部及び前記ソール部を覆うカバー部を更に備えたことを特徴とする。
この考案によれば、前記中敷部及び前記ソール部を覆うカバー部が供えられているので、凹凸が足裏に直接触れず、履き心地が快適でありながら、歩行の際、中敷部の隆起部にかかとの重量がかかると、隆起部が下方に押し下げられ、かかとが隆起部から離れると、隆起部が元の形状に戻る反発力で、かかとが押し上げられるという機能は維持したサンダルを提供することができる。
前記中敷部及び前記ソール部を覆うカバー部を更に備え、且つ、前記カバー部の底面は、前記カバー部の底面以外の素材と異なる素材であることを特徴とする。
この考案によれば、前記中敷部及び前記ソール部を覆うカバー部が供えられているので、凹凸が足裏に直接触れず、履き心地が快適でありながら、歩行の際、中敷部の隆起部にかかとの重量がかかると、隆起部が下方に押し下げられ、かかとが隆起部から離れると、隆起部が元の形状に戻る反発力で、かかとが押し上げられるという機能は維持したサンダルを提供することができる。たとえば、カバー部の底面に強度の高い素材や生地を用いたり、滑り止め加工がなされている素材や生地を用いることで、歩行の際に、滑りにくく、快適に歩行できるサンダルとすることができる。
以下、考案を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本考案の実施の形態1のサンダル100は、図1に示すように、足の甲を覆うアッパー部1と、地面に接する部位であるソール部3を主に有する。ソール部3の上面は足の裏に接する部位である中敷部2となっている。中敷部2は、かかとが接する部分が盛り上がっており隆起部23となっている。アッパー部1は、足の爪先側が開口しているので、中敷部2のつま先部21が露出している。つま先部2と隆起部23との間は中央部22となっている。中央部22と隆起部23との間には浅い溝が設けられている。
本考案の実施の形態1のサンダル100は、図1に示すように、足の甲を覆うアッパー部1と、地面に接する部位であるソール部3を主に有する。ソール部3の上面は足の裏に接する部位である中敷部2となっている。中敷部2は、かかとが接する部分が盛り上がっており隆起部23となっている。アッパー部1は、足の爪先側が開口しているので、中敷部2のつま先部21が露出している。つま先部2と隆起部23との間は中央部22となっている。中央部22と隆起部23との間には浅い溝が設けられている。
図2に示すように、サンダル100のアッパー部1は、足の甲を覆う形状であって、くるぶしの下からかかと部にかけては、低い土手形状となっている。サンダル100のアッパー部1と中敷部2とソール部3は、弾性を有する素材であるEVA素材を用いて一体成型されている。サンダル100の硬度は、準拠規格JIS K7312のタイプC硬度計を用いて計測した硬度が35度以上55度以下とするのが良く、望ましくは40度以上50度以下とするのが良い。サンダル100は、EVA素材のほか、ゴム素材、ウレタン素材、樹脂素材、発砲ゴム素材等を用いることができる。図3に示すように、中敷部2の隆起部23は、足のかかとが接する部分がわずかに盛り上がった形状である。サンダル100が弾性を有する素材からなり、かつ、中敷部2に盛り上がった隆起部23が設けられていることで、着用して歩行する際に、かかとが接する部分が歩くたび適度に反発するので、かかとが押し上げられ、足の回転運動がしやすくなる。
図4に示すように、中敷部2の隆起部23は、足裏のかかとが接する領域に設けられている。サンダル100のソール部3の上面は中敷部2となっており、底面は地面に接する面となっているが、ソール部3の底面であって、中敷部2の隆起部23が設けられた場所に対向する場所には、ソール部3の凹部33が設けられている。図5に示すように、ソール部3には、側面図31が側面に設けられ、底面には、つま先側にU字溝33が設けられ、かかと側に凹部34が設けられている。凹部33は、凹んだ形状となっているので、サンダル100を着用して床に立つと、凹部33と床面との間には、空洞が生じる。この空洞は、中敷部2の隆起部23が、かかとの加重がかかった際に、隆起部23が沈み込みやすく、その後、足を上に上げてかかとが持ち上がったときに、隆起部23がかかとを押し上げるので、足が上がりやすくなり、歩行時の足の回転運動を助け、リズムよく、歩きやすくなる。
図6に示すように、ソール部3のつま先側に、サンダル100のつま先側外周に沿ってU字溝33が設けられており、かかと側に凹部34が設けられている。U字溝33は、歩行する際に、床面をしっかりキャッチして滑りにくくするために設けられている。かかと側の凹部34は、かかとにかかる負荷を受け止め、弾性を有する素材からなるので、かかとが着地した際は、しっかりと沈み込み、かかとを上げた際は、沈み込んだあとの反発力でもってかかとを押し上げて、リズム良く歩行することをサポートする。
図7に示すように、サンダル100は、ソールの底面が、床面に接する部位であるソール部3となっており、上面が、足裏が接する部位である中敷部2となっている。中敷部2の隆起部23と対向する部分に、ソール部3の凹部34が設けられている。中敷部2の隆起部23が凸面であるのに対し、ソール部3の凹部34は凹面である凹部34が設けられていることで、床面とソール部3との間に空間が設けられている。床面から凹部34までの高さ寸法aは、隆起部23の上端から床面までの高さ寸法bの3分の1から4分の1までとすることが望ましい。
サンダル100を履いて歩くと、中敷部2の隆起部23に、かかとの加重がかかって、その重みで隆起部23が沈み込むが、隆起部23の下が、凹部34となっており床面とソール部3との間に空間が設けられているので、隆起部23が該空間を狭めるように沈み込みやすくなる。その後、足を蹴りだして歩き、かかとが上に上がると、隆起部23は、すみやかに元の隆起形状に戻り、かかとを強く押し上げる。図8に示すように、本実施の形態1のサンダル100を着用いて歩くと、歩行のたび、かかとが接する隆起部23が、沈み込んだり、かかとを上に押し上げたりして、足を高く上がるようサポートする。したがって、サンダル100を着用して歩行すると、足の回転運動がスムーズで、足が高く上がるようになり、リズム良く歩行することができる。
(実施の形態2)
次に、図9から図11を示しながら本考案の実施の形態2のサンダル200について説明する。図9は、本考案の実施の形態2のサンダル200を示す左側面図であり、図10は平面図である。図11は、図10に示した本考案の実施の形態2のサンダル200のB-B断面図である。本考案の実施の形態2のサンダル200は、中敷部2とソール部3を、すっぽりと覆うカバー部4を有するサンダル200である。カバー部4は、フェルト生地や布地、皮革、人工皮革生地、ビニルクロスシート等を用いて、中敷部2とソール部3を覆った構成である。カバー部4は、中敷部2が供えられたソール部3の外表面を、すっぽりと覆っており、ソール部3は芯材として用いられている。中敷部2のかかとが接する部分に隆起部23が設けられていること、ソール部3の底面の中央近傍からかかと側にかけて凹み部34が設けられていることは実施の形態1のサンダル100と同じである。中敷部2とソール部3を芯材として使用し、カバー部4が中敷部2とソール部3の外側を覆った構成にすることで、外観上、中敷部2の隆起部23の隆起がなだらかに見え、サンダルの底面の窪みも目立たないので、通常のサンダルと、なんら変わらないシンプルな外観とすることができる。本考案の実施の形態2のサンダル200を履いて歩行すると、本考案の実施の形態1のサンダル100と同様に、かかとが接する部分が歩くたび適度に反発して、かかとが押し上げられ、足の回転運動がしやすくなり、快適な歩行を行うことができる。
次に、図9から図11を示しながら本考案の実施の形態2のサンダル200について説明する。図9は、本考案の実施の形態2のサンダル200を示す左側面図であり、図10は平面図である。図11は、図10に示した本考案の実施の形態2のサンダル200のB-B断面図である。本考案の実施の形態2のサンダル200は、中敷部2とソール部3を、すっぽりと覆うカバー部4を有するサンダル200である。カバー部4は、フェルト生地や布地、皮革、人工皮革生地、ビニルクロスシート等を用いて、中敷部2とソール部3を覆った構成である。カバー部4は、中敷部2が供えられたソール部3の外表面を、すっぽりと覆っており、ソール部3は芯材として用いられている。中敷部2のかかとが接する部分に隆起部23が設けられていること、ソール部3の底面の中央近傍からかかと側にかけて凹み部34が設けられていることは実施の形態1のサンダル100と同じである。中敷部2とソール部3を芯材として使用し、カバー部4が中敷部2とソール部3の外側を覆った構成にすることで、外観上、中敷部2の隆起部23の隆起がなだらかに見え、サンダルの底面の窪みも目立たないので、通常のサンダルと、なんら変わらないシンプルな外観とすることができる。本考案の実施の形態2のサンダル200を履いて歩行すると、本考案の実施の形態1のサンダル100と同様に、かかとが接する部分が歩くたび適度に反発して、かかとが押し上げられ、足の回転運動がしやすくなり、快適な歩行を行うことができる。
本考案の実施の形態2のサンダル200は、カバー部4は、フェルト生地や布地、皮革、人工皮革生地、ビニルクロスシート等を用いて、中敷部2とソール部3を覆った構成であるが、カバー部4の底面(地面に接する部分)のみ、カバー部4の他の部分とは異なる素材を用いても良い。たとえば、カバー部4の底面(地面に接する部分)を、カバー部4の他の部分より強度の高い素材や生地を用いたり、滑り止め加工がなされている素材や生地をカバー部4の底面、すなわち地面に接する部分のみに用いることで、歩行の際に、滑りにくく、快適に歩行できるサンダル200とすることができる。
100 サンダル
1 アッパー部
11 縁部
2 中敷部
21 つま先部
22 中央部
23 隆起部
3 ソール部
31 側面部
32 底部
33 U字溝
34 凹部
4 カバー部
H 人
1 アッパー部
11 縁部
2 中敷部
21 つま先部
22 中央部
23 隆起部
3 ソール部
31 側面部
32 底部
33 U字溝
34 凹部
4 カバー部
H 人
Claims (4)
- 底面が地面に接するソール部と
前記ソール部の両端から立設すると共に足の甲を覆う部位であるアッパー部と、
前記ソール部の底面の反対面に設けられ、且つ、足の裏に接する中敷部と、
前記中敷部のかかとが接する部分に設けられた隆起部と、
前記ソール部の底面の中央近傍からかかと側にかけて設けられた凹み部と、を有することを特徴とするサンダル。 - 前記中敷部及び前記ソール部は、弾性を有する素材であることを特徴とする請求項1に記載のサンダル。
- 前記中敷部及び前記ソール部を覆うカバー部を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のサンダル。
- 前記中敷部及び前記ソール部を覆うカバー部を更に備え、且つ、前記カバー部の底面は、前記カバー部の底面以外の素材と異なる素材であることを特徴とする請求項1に記載のサンダル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023004238U JP3245393U (ja) | 2023-11-26 | 2023-11-26 | サンダル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023004238U JP3245393U (ja) | 2023-11-26 | 2023-11-26 | サンダル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3245393U true JP3245393U (ja) | 2024-01-24 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023004238U Active JP3245393U (ja) | 2023-11-26 | 2023-11-26 | サンダル |
Country Status (1)
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2023
- 2023-11-26 JP JP2023004238U patent/JP3245393U/ja active Active
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