JP3244012U - 多重リボン、ランドセル - Google Patents
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Abstract
【課題】華やかな印象を与えることができる多重リボンを提供する。【解決手段】第1リボン71と、第1リボン71に重ねられた第2リボン72と、第1リボン71と第2リボン72とを一括りにする結び目73と、第1リボン71をランドセル本体のカブセ5に取り付けるために、第1リボン71の両端部近傍に配置された第1取付具74と、第2リボン72をランドセル本体のカブセ5に取り付けるために、第2リボン72の両端部近傍に配置された第2取付具75とを備えた多重リボン。第1リボン71と第2リボン72とが、長手方向の略中央で交差するように重なっている。【選択図】図3
Description
実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年3月4日に店舗(ラトリエ デュ カルターブル)にて、縁取り部を有する多重リボンと、縁取り部と同一の縁取りがカブセに施されたランドセル本体にその多重リボンを取り付けたランドセルとを展示
この考案は、被取付体を装飾するための多重リボンと、この多重リボンを取り付けたランドセルに関する。
特許文献1の図4には、ランドセルの蓋部に立体物としてリボンを取り付けることが記載されている。
本考案は、より華やかな印象を与えることができる多重リボンの提供を目的とする。
本考案の多重リボンは、第1リボン71と、第1リボン71に重ねられた第2リボン72と、第1リボン71を被取付体(ランドセル本体2のカブセ5)に取り付けるために、第1リボン71の両端部近傍に配置された第1取付具74と、第2リボン72を被取付体(ランドセル本体2のカブセ5)に取り付けるために、第2リボン72の両端部近傍に配置された第2取付具75とを備えることを特徴としている。
上記多重リボンは、第1リボン71と第2リボン72とが、長手方向の略中央で交差するように重なっていることが好ましい。
また、第1リボン71と第2リボン72とを一括りにする結び目73を備え、結び目73が、重なり合った第1リボン71と第2リボン72の外周に巻き付けられた帯状体からなり、巻き付けの始点となる一方の端部73aに重なるように2回巻き付けられ、且つ巻き付けの終端となる他方の端部73bが巻き付けた部分に差し込まれていることが好ましい。
また、第1リボン71と第2リボン72がそれぞれ、基部Bと、基部Bの長辺を縁取る縁取り部Eとを備え、基部Bと縁取り部Eとが異種材及び/又は異色とされていることが好ましい。
本考案のランドセルは、多重リボン7を、第1取付具74及び第2取付具75によって被取付体であるランドセル本体2のカブセ5に取り付けたことを特徴としている。
上記ランドセルは、カブセ5に、第1取付具74及び第2取付具75を取り付けるための孔5a、8aが4つ設けられており、うち2つの孔8aが、カブセ5とYベルト6とを連結する連結具8によって形成されていることが好ましい。
また、他の2つの孔5aが、カブセ5の内面側において被覆材(ポケット)5bによって覆い隠されていることが好ましい。
本考案の別のランドセルは、縁取り部Eを備える多重リボン7Aを、第1取付具74及び第2取付具75によって被取付体であるランドセル本体2のカブセ5に取り付けたランドセルであって、カブセ5に、多重リボン7Aの縁取り部Eと同一の縁取り5cが施されていることを特徴としている。
本考案の多重リボンは、第1リボンと第2リボンの2つのリボンを備えているため、リボンが1つであるものと比べて華やかな印象を与えることができる。また、第1リボンと第2リボンにそれぞれ取付具が配置されているため、各リボンの被取付体への取り付け状態が安定し、華やかな状態を維持することができる。
上記多重リボンにおいて、第1リボンと第2リボンとが、長手方向の略中央で交差するように重なっている場合、より華やかさが増す。
第1リボンと第2リボンとを一括りにする結び目を備え、結び目が、重なり合った第1リボンと第2リボンの外周に巻き付けられた帯状体からなり、巻き付けの始点となる一方の端部に重なるように2回巻き付けられ、且つ巻き付けの終端となる他方の端部が巻き付けた部分に差し込まれている場合、帯状体の端部を外部から視認し難く、デザイン性に富む。
第1リボンと第2リボンがそれぞれ、基部と、基部の長辺を縁取る縁取り部とを備え、基部と縁取り部とが異種材及び/又は異色とされている場合、より華やかさが増す。
本考案のランドセルは、カブセに上記多重リボンを取り付けているため、華やかな印象を与えることができる。
上記ランドセルにおいて、カブセに、第1取付具及び第2取付具を取り付けるための孔が4つ設けられており、うち2つの孔が、カブセとYベルトとを連結する連結具によって形成されている場合、連結具を多重リボンで覆うことができ、ランドセル全体のデザイン性を向上させることができる。
他の2つの孔が、カブセの内面側において被覆材によって覆い隠されている場合も、ランドセル全体のデザイン性を向上させることができる。
本考案の別のランドセルは、多重リボンの縁取り部と同一の縁取りがカブセに施されているため、華やかさと統一感とを演出することができる。
次に、この考案のランドセル1の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本考案のランドセル1は、図1に示すように、ランドセル本体2と、ランドセル本体2に取り付けられる多重リボン7とを備えている。
ランドセル本体2は、上部に開口3aを有する収容部3と、収容部3に連結された背負いベルト4、4と、収容部3の開口3aに被さるとともに、収容部3の底部近傍まで延設されたカブセ5と、カブセ5の下端を収容部3の底部に着脱可能に留め付けるYベルト6(図3参照)とを備えている。
収容部3は箱状であって、ランドセル1を背負った際に背中側に位置する背板部と、この背板部と間隔を開けて対向する前板部と、背板部の側端と前板部の側端との間に介在する側板部と、底を塞ぐ底板部とから構成されており、内部に教科書などを収容するための空間が形成されている。各板部は、板状の芯材の表面を、天然皮革や合成皮革、人工皮革など(以下、単に皮革という)で覆うことで構成されている。なお背板部については、別途クッション材を入れても良い。
背負いベルト4は、その一端が、背板部の上部近傍に取り付けられた背鐶(図示しない)に連結され、他端が、底板部の中央近傍に取り付けられたダルマ鐶(図示しない)に連結されている。この背負いベルト4は、可撓性を有する芯材の表面を皮革で覆うことで構成されており、身体に沿って比較的自由に変形できるようになっている。
カブセ5は、その一端が背板部の上端に連結されている。そして、収容部3の開口3a及び前板部の外面を覆いながら、他端が底板部近傍まで延びている。このカブセ5は、背負いベルト4と同様に、可撓性を有する芯材の表面を皮革で覆うことで構成されており、収容部3に被せた状態では、収容部3の外形に沿って弧を描くように変形し、収容部3から離した状態(蓋を開けた状態)では、ほぼ平らな板状に変形する。このカブセ5には、図3に示すように、Yベルト6よりも上の位置において、横方向に並ぶ2つの孔5aが設けられている。この2つの孔5aは、図4に示すように、カブセ5の内面(収容部3に被せた状態において前板部と対向する面)側において、被覆材5bによって覆い隠されている。被覆材5bは、例えばカブセ5の内面に時間割等を入れるためのポケットである。
Yベルト6は略Y字状であって、二股に分かれた上端側がそれぞれカブセ5に連結されている。カブセ5とYベルト6とを連結する連結具8はハトメ鋲であって、ハトメ鋲の中心にはカブセ5とYベルト6とを貫通する孔8aが設けられている。Yベルト6の下端には、収容部3の底板部の中央近傍に取り付けられた錠前(図示しない)に着脱可能に留め付けるための掛止板6aが設けられている。Yベルト6についても可撓性を有しており、収容部3の外形に沿って適宜変形する。
多重リボン7は、図1及び図2aに示すように、第1リボン71と、第1リボン71に重ねられた第2リボン72と、第1リボン71と第2リボン72とを一括りにする結び目73と、第1リボン71を被取付体(ランドセル本体2のカブセ5)に取り付けるために、第1リボン71の両端部近傍に配置された第1取付具74と、第2リボン72を被取付体(ランドセル本体2のカブセ5)に取り付けるために、第2リボン72の両端部近傍に配置された第2取付具75と、を備えている。
第1リボン71は、可撓性を有する帯状のシート材の両端を連結して扁平な環状に形成するとともに、長手方向の略中央を絞ることで構成されている。材質としては、カブセ5の表面を覆う皮革と同素材で同色のものを使用することが好ましい。ただ、これに限らず、同素材で異色のものを用いたり、異種材で異色のものを用いても良い。
第2リボン72は、第1リボン71と同一の構成である。第2リボン72は、第1リボン71の上に重ねられている。換言すれば、多重リボン7の裏面側に第1リボン71が位置し、表面側に第2リボン72が位置している。また、第1リボン71と第2リボン72とは、長手方向の略中央で交差するように重なっている。第1リボン71と第2リボン72は結び目73によって互いに固定されていてもよいし、結び目73とは別の固定手段(図示しない紐等)によって互いに固定されていてもよい。また、一方のリボンを他方のリボンに結び付けることで固定してもよい。
結び目73は、重なり合った第1リボン71と第2リボン72の外周に巻き付けられた帯状体からなる。巻き付ける位置は、第1リボン71と第2リボン72の長手方向の略中央である。帯状体は、巻き付けの始点となる一方の端部73aに重なるように2回巻き付けられ、且つ巻き付けの終端となる他方の端部73bが巻き付けた部分に差し込まれている。そのため、両端部73a、73bを外部から視認し難い。なお、両端部73a、73bは多重リボン7の裏面側に位置させることが好ましい。両端部73a、73bはそれぞれ自身や第1リボン71及び/又は第2リボン72に縫い付ける等して固定されている。両端部73a、73bの間の中間部73cは、多重リボン7の表面側において互いに重ならず、ずらして巻き付けられていることが好ましい。
第1取付具74は、図5に示すように、雄ネジ9と雌ネジ10とを備えている。雄ネジ9は、雄ネジ部9aと、雄ネジ部9aの一端に位置するネジ頭9bとを備えている。雌ネジ10は、予め第1リボン71に取り付けておくものであって、雄ネジ9と螺合するための本体ネジ11と、本体ネジ11を立体物7に取り付けるための取付ネジ12とからなる。本体ネジ11は、雌ネジ部11aが形成された軸部11bと、軸部11bの上部から径外方向に延設されたフランジ部11cとを有している。取付ネジ12は、雌ネジ部11aに対応する雄ネジ部12aと、雄ネジ部12aの上端に設けられた円板状のネジ頭12bとを有している。
そして、取付ネジ12の雄ネジ部12aを第1リボン71の内側から外方に突出させるとともに、その突出した雄ネジ部12aに、本体ネジ11の雌ネジ部11aを第1リボン71の外側から螺合させることで、ネジ頭12bとフランジ部11cとによって第1リボン71を挟持し、雌ネジ10が第1リボンに回転不可の状態で固定されている。なお、雌ネジ10の第1リボン71への固定をより強固なものとするために、フランジ部11cやネジ頭12bの表面(第1リボン71に当接する面)に接着剤を塗布したり、粘着性の両面テープを貼り付けておいても良い。
第2取付具75は、第1取付具74と同一の構成である。ただ、リボンへの配置位置が異なる。具体的には、第1取付具74は、図2において、第1リボン71の左下と右上に配置されているが、第2取付具75は、第2リボン72の左上と右下に配置されている。
上記構成の多重リボン7は、以下のようにしてランドセル本体2のカブセ5に取り付けられる。図3に示すように、矩形ないし上辺が下辺よりも小とされた台形の4つ角にそれぞれ配置するように設けられている4つの孔5a、8aのうち、左下の孔8aに一方の第1取付具74が取り付けられ、その孔8aと対角となる右上の孔5aに他方の第1取付具74が取り付けられ、左上の孔5aに一方の第2取付具75が取り付けられ、その孔5aと対角となる右下の孔8aに他方の第2取付具75が取り付けられる。このように取り付けることで、第1リボン71と第2リボン72とが交差した状態を安定して維持することができる。
なお、各取付具74、75の孔5a、8aへの取り付けは、雄ネジ9のネジ頭9bと雌ネジ10のフランジ部11cとで孔5a、8aを挟むようにして、雄ネジ9を雌ネジ10に螺合させる。多重リボン7を取り外すときは、雄ネジ9を緩める方向に回せばよい。このように、多重リボン7はカブセ5に対して着脱可能である。
次に、縁取り部Eを有する多重リボン7Aについて説明する。図6に示すように、この多重リボン7Aでは、第1リボン71が、基部Bと、基部Bの長辺を縁取る縁取り部Eとを備えており、基部Bと縁取り部Eとが異種材及び/又は異色とされている。例えば、基部Bは薄水色とされ、縁取り部Eはベージュとされている。第2リボン72は第1リボン71と同一の構成である。このように、基部Bと縁取り部Eとを異ならせることによって、より華やかな印象を与えることができる。なお、結び目73を縁取り部Eと同素材及び/又は同色としてもよい。
また、図7に示すように、カブセ5に縁取り部Eと同一の縁取り5cが施されている場合、華やかさと統一感とを演出することができる。
以上に、この考案の実施形態について説明したが、この考案は上記実施形態に限定されるものではなく、この考案の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施形態の多重リボン7、7Aは、2つのリボンを重ねていたが、3つ以上のリボンを重ねてもよい。
1 ランドセル
2 ランドセル本体
3 収容部
3a 開口
4 背負いベルト
5 カブセ
5a 孔
5b 被覆材(ポケット)
5c 縁取り
6 Yベルト
6a 掛止板
7、7A 多重リボン
71 第1リボン
B 基部
E 縁取り部
72 第2リボン
73 結び目
73a 一方の端部
73b 他方の端部
73c 中間部
74 第1取付具
75 第2取付具
8 連結具(ハトメ鋲)
8a 孔
9 雄ネジ
9a 雄ネジ部
9b ネジ頭
10 雌ネジ
11 本体ネジ
11a 雌ネジ部
11b 軸部
11c フランジ部
12 取付ネジ
12a 雄ネジ部
12b ネジ頭
2 ランドセル本体
3 収容部
3a 開口
4 背負いベルト
5 カブセ
5a 孔
5b 被覆材(ポケット)
5c 縁取り
6 Yベルト
6a 掛止板
7、7A 多重リボン
71 第1リボン
B 基部
E 縁取り部
72 第2リボン
73 結び目
73a 一方の端部
73b 他方の端部
73c 中間部
74 第1取付具
75 第2取付具
8 連結具(ハトメ鋲)
8a 孔
9 雄ネジ
9a 雄ネジ部
9b ネジ頭
10 雌ネジ
11 本体ネジ
11a 雌ネジ部
11b 軸部
11c フランジ部
12 取付ネジ
12a 雄ネジ部
12b ネジ頭
Claims (8)
- 第1リボンと、
第1リボンに重ねられた第2リボンと、
第1リボンを被取付体に取り付けるために、第1リボンの両端部近傍に配置された第1取付具と、
第2リボンを被取付体に取り付けるために、第2リボンの両端部近傍に配置された第2取付具と、を備えた多重リボン。 - 第1リボンと第2リボンとが、長手方向の略中央で交差するように重なっている、請求項1記載の多重リボン。
- 第1リボンと第2リボンとを一括りにする結び目を備え、
結び目が、重なり合った第1リボンと第2リボンの外周に巻き付けられた帯状体からなり、巻き付けの始点となる一方の端部に重なるように2回巻き付けられ、且つ巻き付けの終端となる他方の端部が巻き付けた部分に差し込まれている、請求項2記載の多重リボン。 - 第1リボンと第2リボンがそれぞれ、基部と、基部の長辺を縁取る縁取り部とを備え、基部と縁取り部とが異種材及び/又は異色とされている、請求項1~3のいずれかに記載の多重リボン。
- 請求項1~3のいずれかに記載の多重リボンを、第1取付具及び第2取付具によって被取付体であるランドセル本体のカブセに取り付けた、ランドセル。
- カブセに、第1取付具及び第2取付具を取り付けるための孔が4つ設けられており、
うち2つの孔が、カブセとYベルトとを連結する連結具によって形成されている、請求項5記載のランドセル。 - 他の2つの孔が、カブセの内面側において被覆材によって覆い隠されている、請求項6記載のランドセル。
- 請求項4記載の多重リボンを、第1取付具及び第2取付具によって被取付体であるランドセル本体のカブセに取り付けたランドセルであって、
カブセに、多重リボンの縁取り部と同一の縁取りが施されている、ランドセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023002843U JP3244012U (ja) | 2023-08-04 | 2023-08-04 | 多重リボン、ランドセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023002843U JP3244012U (ja) | 2023-08-04 | 2023-08-04 | 多重リボン、ランドセル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3244012U true JP3244012U (ja) | 2023-10-02 |
Family
ID=88203978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023002843U Active JP3244012U (ja) | 2023-08-04 | 2023-08-04 | 多重リボン、ランドセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3244012U (ja) |
-
2023
- 2023-08-04 JP JP2023002843U patent/JP3244012U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20230818 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3244012 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |