JP3243959B2 - 光ディスクの再生信号処理方法および再生信号処理回路並びに光ディスク - Google Patents

光ディスクの再生信号処理方法および再生信号処理回路並びに光ディスク

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JP3243959B2
JP3243959B2 JP04697495A JP4697495A JP3243959B2 JP 3243959 B2 JP3243959 B2 JP 3243959B2 JP 04697495 A JP04697495 A JP 04697495A JP 4697495 A JP4697495 A JP 4697495A JP 3243959 B2 JP3243959 B2 JP 3243959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度な光ディスクを
再生する際の読み取り誤り率(エラーレート)を低減さ
せることが可能な光ディスクの再生信号処理方法、再生
信号処理回路、および光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスクの再生信号処理方法
は、以下のようにして行われる。 (a)信号ピットがあるか、ないかによってディジタル
信号が記録された光ディスク上に、レンズにより絞り込
んだ光スポットを照射し、その反射光量の変化をディテ
クタで検出して、アナログ信号として読み出す。 (b)基準レベルを設定し、その値より大きいか小さい
かで2値化する。 (c)2値化された信号を、ビット間隔の整数倍よりな
る信号長さnT(T:ビット間隔、n:正整数)の列に
置換した後、検出窓幅を単位とする0、1情報に置換す
る。
【0003】また、上記の(c)の変わりに、下記の
(c’)の場合もある。すなわち、(c’)2値化され
た信号を、ビット間隔を単位とする0、1情報に置換す
る。
【0004】ただし、信号ピットの長さのばらつき、制
御のゆらぎ、電気ノイズ等の影響により、一般には、2
値化された信号区間の長さが、精確にはビット間隔の整
数倍にならないが、その場合、より確からしい方に、例
えば、ある信号区間の長さを、その長さに最も近い、ビ
ット間隔の整数倍となる長さとして、信号再生してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では以下に述べるような問題があった。
【0006】光ディスクに高い密度で信号を記録すると
いうことは、より小さな信号ピット列を記録するという
ことである。
【0007】小さなピットを再生する場合、再生のため
の光スポット径が大きさを持つために符号間干渉という
現象が発生し、そのピットを正しい長さとして再生しな
くなる。符号間干渉の影響が現れるのは、再生ヘッド
の、再生波長をλおよび対物レンズ開口をNAとする
と、λ/2NAより多少長めの長さ以下のピットを再生
する場合である。
【0008】このような場合、信号ピットは、本来の長
さと異なる信号長さとして再生される。この長さの変化
は、従来の光ディスクの再生信号処理方法のところで説
明した値より大きくなることがあり、その場合、ビット
間隔の整数倍となる長さに置き換える際、誤って信号長
さを認識してしまう。すなわち、読み取り誤り率(エラ
ーレート)が高くなるという問題があった。
【0009】本発明は上記従来技術の課題に鑑み、高密
度な光ディスクを再生する際の、エラーレートを低減さ
せる再生信号処理方法、再生信号処理回路、および光デ
ィスクの構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の発明は、再生信号処理方法として、信
号再生時に基準レベルを横切る点の近傍でのアナログ信
号波形の傾きを検出しておき、2値化された信号をビッ
ト間隔の整数倍よりなる信号長さnTの列に復元する際
に、検出窓の境界値に近いパルス長さに対しては、その
パルスの始端および終端に相当する基準レベル近傍での
信号波形の傾きの大きさで、nTと(n+1)Tとの違
いを認識する。
【0011】また、第2の発明は、信号処理方法とし
て、信号再生時に各信号区間での振幅最大値を検出して
おき、2値化された信号をビット間隔の整数倍よりなる
信号長さnT(T:ビット間隔、n:正整数)の列に復
元する際に、検出窓の境界値に近い長さの信号区間に対
しては、その信号区間の前後の信号区間の振幅最大値
で、nTと(n+1)Tとの違いを認識する。
【0012】
【0013】また、第の発明は、信号処理回路とし
て、アナログ信号を2値化するための2値化回路と、ア
ナログ信号から傾きを検出するための回路と、信号区間
の始端および終端の傾きとしきい値とを比較するための
比較回路、前記2値化回路からの2値化信号を、前記比
較回路で処理された信号を利用してビット長の整数倍の
長さ列に変換する変換回路を有する。
【0014】また、第の発明は、信号処理回路とし
て、アナログ信号を2値化するための2値化回路と、ア
ナログ信号が基準レベルを横切る点間(信号区間)の振
幅最大値を検出するための振幅検出回路と、各信号区間
の振幅最大値としきい値とを比較するための比較回路
と、前記2値化回路からの2値化信号を、前記比較回路
で処理された信号を利用してビット長の整数倍の長さ列
に変換する変換回路を有する。
【0015】また、第の発明は、信号処理回路とし
て、アナログ信号を2値化するための2値化回路と、ア
ナログ信号が基準レベルと交差する点間の振幅最大値を
検出するための振幅検出回路と、基準レベルと交差する
点の前後の信号区間の振幅最大値を比較する比較回路
と、前記2値化回路からの2値化信号を、前記比較回路
で処理された信号を利用してビット間隔を単位とする
0、1情報に変換するための変換回路を有する。
【0016】また、第の発明は、光ディスクに、前述
の信号処理で用いるしきい値を設定するための参照信号
列を含む、学習領域を設ける。
【0017】
【作用】上記手段によれば、次のような作用が得られ
る。
【0018】読みとり誤り率が大きくなるのは、符号間
干渉の影響で、長めに再生されたnTの信号と、短めに
再生された(n+1)Tの信号の長さが同程度になり判
別不能となるためである。また、信号が長めに再生され
るのは、隣接信号が短い信号の場合であり、逆に短めに
再生されるのは、隣接信号が長い信号の場合である。
【0019】両者におけるアナログ信号の形状の違い
(波形の傾き、あるいは振幅最大値)を検出することに
より、判別不能の場合に2つの信号の違いを判別するこ
とが可能となる。
【0020】
【実施例】以下具体的な例をもって本発明を詳述する。
【0021】(実施例1)実施例1として、EFM(3
T〜11Tが存在)変調方式を用い、ディスク上の最短
ピット長(3Tの長さ)が0.40μm、再生系のレー
ザ波長が680nm、対物レンズの開口NAが0.6で
ある構成において、3Tと4Tの区別を正しく行う場合
を例として説明する。
【0022】本実施例の場合、再生時の符号間干渉が発
生するのは、およそ0.56μm強のピット長さである
ので、5T以下の長さにおいて符号間干渉が発生すると
考える。
【0023】図1に実施例1の信号処理方法を実現する
ための信号処理回路の模式図を示す。
【0024】図1において、1はアナログ信号を2値化
するための2値化回路、2はアナログ信号から傾きを検
出するための微分回路、3は各信号区間の始端および終
端の傾きと、しきい値とを比較するための比較回路、4
は2値化回路1の2値化信号を、微分回路3で処理され
た信号を利用してビット長の整数倍の長さ列に変換する
変換回路である。
【0025】図1の信号処理回路による信号処理の流れ
を以下に説明する。まず、光ディスクから得られたアナ
ログ信号は、2値化回路1内に設定された基準レベルに
より、それより大きい場合と小さい場合の2値化信号に
変換される。また同時に、前記アナログ信号は、微分回
路2によって振幅変化率を示す微分波形に変換された
後、比較回路3に送られる。
【0026】ここで比較回路3の説明を説明するに際し
て、先に、変換回路4の働きについて簡単に説明してお
く。
【0027】変換回路の基本的な働きは、2値化された
信号を、ビット間隔の整数倍よりなる信号長さnTの列
に変換するものである。
【0028】しかし、前述した符号間干渉の影響で、検
出窓の境界値に近い長さの信号、例えば3Tと4Tの場
合には3.5T近傍の長さを持つ信号が現れる。各Tは
短め、長めの長ささまざまに再生されるので、3.5T
近傍の長さには、長めの3Tと短めの4Tの両者が混じ
った状態であり、いずれか区別できない。
【0029】ところで、図2に3Tピットの再生長さの
分布を示す。図2に示されるように、再生長さは、両端
のスペースの長さによって異なり、符号間干渉の影響の
少ない6T以上のスペースに囲まれる場合は最も短く、
符号間干渉の影響を最も受ける3Tのスペースに囲まれ
る場合に最も長く再生される。これは、3Tスペース、
4Tピットおよび4Tスペースに関しても同様である。
【0030】すなわち、3.5T近傍の長さを持つ信号
は、隣接する2つのスペースの少なくとも一方が3Tで
ある長めの3Tと、隣接スペースの少なくとも一方が6
T以上である短めの4Tによって主に構成されていると
言える。
【0031】なお、片側が3Tスペースで、もう一方が
6T以上のスペースの場合は、長さの分布の中心付近に
あるため、3.5T近傍の長さは持たないと言える。
【0032】次に、隣接するスペースが3Tの場合と6
T以上の場合の再生アナログ信号を、図3に示す。図3
より、隣接するスペースが3Tの場合と6T以上の場合
では、基準レベルと交差する点近傍での波形の傾き(絶
対値。以降の「傾き」も全て絶対値を示す)が異なる。
すなわち、前者の場合は傾きは小さく、後者の場合は大
きい。
【0033】このことより、再生信号長さが3.5T付
近に分布する、本来の信号が3Tの場合はその両端の傾
きの少なくとも一方が小さく、4Tの場合はそれらの少
なくとも一方が大きいことがわかる。
【0034】そこで比較回路3は、あるしきい値を設定
しておき、各信号区間の両端での傾きの絶対値とそのし
きい値とを比較し、その情報を変換回路4に送るもので
ある。
【0035】そして変換回路4は、本実施例の変換ルー
ルを示した(表1)に示す通り、信号再生長さが3.5
Tのあたりとなった場合、比較回路3からの信号を参照
し、その両端の傾きの少なくとも一方がしきい値よりも
小さい場合には、その信号は3T、逆に少なくとも一方
がしきい値よりも大きい場合には4Tに変換する。
【0036】
【表1】
【0037】これにより、3.5T近傍の長さを持つ2
値化信号を、より高い確率で精確に変換することができ
る。
【0038】次に比較回路3における、しきい値の設定
方法の一つの例を説明する。ディスク原盤に変調信号を
記録するのと同条件にて、3T〜6Tの単一周波数のパ
ターンを参照信号として記録する。この単一周波数パタ
ーンをそれぞれ再生し、それを微分回路2により微分波
形を得る。それを各Tで並べて示すと図4となる。
【0039】図4(a)の場合には、しきい値は図中の
ように、3Tの傾きのレベルを越えるレベルに設定すれ
ば良い。このときの変換ルールは、始端、終端の少なく
とも一方の傾きがこのしきい値を越えない場合を3T、
それ以外を4Tと変換するものになる。
【0040】一方、図4(b)の場合には、しきい値は
図中のように、6Tの傾きのレベルより小さい値に設定
すれば良い。このときの変換ルールは、始端、終端の少
なくとも一方の傾きがこのしきい値を越える場合を4
T、それ以外を3Tと変換するものになる。
【0041】またしきい値は1つである必要はなく、図
4(c)のようにしきい値を2つ設定することにより、
より変換の精確さを大きくすることもできる。
【0042】なお、このしきい値の設定は、上記のよう
にあらかじめ設定しておくこともできるが、ディスク原
盤記録装置の能力差等による、記録された信号ピットの
形状が各ディスクによって異なり、しきい値がそのディ
スクに対して適当でない場合が生じ得る。
【0043】そのような場合には、上記の信号を学習領
域として、製品となる各ディスクに設けておくことによ
り、ディスク再生の際にまずその領域を再生し、前記し
た方法と同様にして、しきい値を最適に設定することが
できる。
【0044】以上、本実施例によれば、3.5T近傍の
長さを持つ2値化信号を、より精確に3Tと4Tに変換
することが可能となる。
【0045】なお、本実施例においては、最短長さであ
る3Tと、4Tとの区別のみを行う方法として説明して
きたが、適当なしきい値を設定することで、他の長さに
おいても同様の方法を用いて、nTと(n+1)Tとの
区別を行うことができる。
【0046】例えば、しきい値設定用の単一パターン
が、図4(d)のような場合には、4Tと5Tとの区別
も一つのしきい値によって行うことができる。
【0047】また、すべてのnTと(n+1)Tを区別
する場合には、しきい値設定の方法は例えば以下のよう
にする。
【0048】(表2)は、しきい値を設定するための参
照信号を示した表であり、(表2)に示したような基本
パターンを参照信号として、変調信号を記録するのと同
条件にて記録する。(表1)において、4Tと5Tを区
別する場合のしきい値設定は、3Tスペース−4Tピッ
トの繰り返しパターンと6Tスペース−5Tピットの繰
り返しパターンを用い、それを再生して微分処理するこ
とにより、2つのパターンの傾きの違いを求める(図
5)。この2つの傾きの大きさの中間に、しきい値を設
定し、以下同様の変換ルールにより2種の長さを区別す
ることができる。この場合、2つの傾きの大きさの差が
大きいほど精確に区別することが可能である。
【0049】
【表2】
【0050】また本実施例において、しきい値は微分波
形の最大値より求めたが、基準レベルとの交差点での傾
きを用いれば、当然のことながら、より厳密な変換が可
能となる。
【0051】(実施例2)次に、実施例2として、実施
例1と同様にEFM(3T〜11Tが存在)変調方式を
用い、ディスク上の最短ピット長(3Tの長さ)が0.
40μm、再生系のレーザ波長が680nm、対物レン
ズの開口NAが0.6である構成において、3Tと4T
の区別を正しく行う場合を例として説明する。
【0052】図6に本実施例2における、信号処理方法
を実現するための信号処理回路の模式図を示す。
【0053】図6において、実施例1と異なる部分は、
基準レベルを横切る点間の振幅最大値を検出するための
振幅検出回路5と、各信号区間の振幅最大値と、しきい
値とを比較するための比較回路6と、2値化回路1の2
値化信号を、比較回路6で処理された信号を利用してビ
ット長の整数倍の長さ列に変換する変換回路7である。
【0054】図6の信号処理回路による信号処理の流れ
を以下説明する。実施例1と同様に2値化信号を得る。
また同時に振幅検出回路5により振幅最大値信号を得た
後、振幅最大値信号は比較回路6に送られる。なお、振
幅最大値とは信号区間内における、基準レベルと、基準
レベルとの差が最も大きい値との差の絶対値とする。
【0055】次に比較回路6について説明する。実施例
1で説明したのと同様の原因により、検出窓の境界値に
近い長さ、本実施例においても3.5T近傍の長さに
は、隣接する2つのスペースの少なくとも一方が3Tで
ある長めの3Tと、隣接スペースの少なくとも一方が6
T以上である短めの4Tが存在する。
【0056】図3からわかるように、対象となる信号区
間(図3ではピット)に隣接する信号区間(図3ではス
ペース)3Tの場合には、隣接する信号区間の最大振幅
が小さい。
【0057】それに対して、隣接する信号区間が6Tの
場合には、隣接する信号区間の最大振幅が大きい。
【0058】これより、再生信号長さが3.5T付近に
分布する、本来の信号が3Tの場合はそれと隣接する信
号区間の最大振幅の少なくとも一方が小さく、4Tの場
合はそれらの少なくとも一方が大きいことがわかる。
【0059】そこで比較回路6は、あるしきい値を設定
しておき、各信号区間の振幅最大値と、そのしきい値と
を比較して、その情報を変換回路7に送るものである。
【0060】そして変換回路7は、信号再生長さが3.
5T近傍の値となった場合、比較回路6からの信号を参
照し、その隣接する信号区間の振幅最大値の少なくとも
一方がしきい値よりも小さい場合には、その信号は3
T、逆に少なくとも一方がしきい値よりも大きい場合に
は4Tに変換する。
【0061】これにより、実施例1と同様、3.5T近
傍の長さを持つ2値化信号を、より高い確率で精確に変
換することができる。
【0062】次に比較回路6における、しきい値の設定
方法の一つの例を説明する。参照信号については、実施
例1の単一周波数パターンで良い。
【0063】それぞれのパターンを再生した際の、振幅
最大値を求める。それを各Tで並べると図7のようにな
る。しきい値は図7中のように、3Tの振幅最大値と6
Tの振幅最大値との間で設定すれば良い。
【0064】このときの変換ルールは、前後の信号区間
の少なくとも一方の振幅最大値がこのしきい値を越えな
い場合を3T、それ以外を4Tと変換するものか、ある
いは、振幅最大値の少なくとも一方の傾きがこのしきい
値を越える場合を4T、それ以外を3Tと変換するもの
になる。以上は図4(a)の場合に相当し、他の場合も
同様にすれば良い。
【0065】なお、このしきい値の設定は、上記のよう
にあらかじめ設定しておくこともできるが、実施例1と
同様、上記の信号を学習領域として、製品となる各ディ
スクに設けておくことにより、ディスク再生の際にまず
その領域を再生し、前記した方法と同様にして、しきい
値を最適に設定することができる。
【0066】以上、本実施例によれば、実施例1と同様
に、3.5T近傍の長さを持つ2値化信号を、より精確
に3Tと4Tに変換することが可能となる。
【0067】なお、本実施例においては、3Tと4Tの
区別について説明したが、すべてのnTと(n+1)T
を区別する場合にも、上記しきい値を用いることにより
同様に2種の長さを区別して変換することができる。
【0068】(実施例3)次に、実施例3として、実施
例1と同様に、EFM(3T〜11Tが存在)変調方式
を用い、ディスク上の最短ピット長(3Tの長さ)が
0.40μm、再生系のレーザ波長が680nm、対物
レンズの開口NAが0.6である構成をとる場合を例と
して説明する。
【0069】図8に実施例3の信号処理方法を実現する
ための信号処理回路の模式図を示す。
【0070】図8において、実施例2と異なる部分は、
基準レベルを横切る点の前後の信号区間の振幅最大値を
比較する比較回路8と、2値化回路1の2値化信号を、
比較回路8により処理された信号を利用して、ビット間
隔を単位とする0、1情報に変換するための変換回路9
を有するところである。
【0071】図8の信号処理回路による信号処理の流れ
を以下説明する。実施例2と同様に2値化信号および振
幅最大値信号を得た後、振幅最大値信号は比較回路8に
送られる。
【0072】ここで比較回路8の説明を説明するに際し
て、先に、変換回路9の働きについて簡単に説明してお
く。
【0073】基本的な働きは、2値化された信号を、ビ
ット間隔を単位とする0、1情報に変換するものであ
る。例えば図9に示すように、信号をビット間隔で0、
1のいずれかに置き換える作用をする。
【0074】しかし、実施例1で述べたのと同様の原因
により、図10に示すような、0か1かの判断が困難な
場合が発生する。この現象は符号間干渉の影響で2値化
信号の長さが短く、または長くなったことによる。
【0075】そこで比較回路8において、基準レベルと
の交差点の前後の、スペース−ピット対、あるいはピッ
ト−スペース対において前後の信号のいずれが符号間干
渉の影響をより受けているかを調べて、2値化信号が短
くなっているのか、長くなっているのかを判断すること
により、図10の信号が0か1かを決定する。
【0076】実施例2で説明したように、隣接する信号
区間が符号間干渉の影響が大きい3Tスペースの場合に
は、振幅最大値は小さく、その影響が小さい6Tスペー
スの場合には振幅最大値は大きくなるが、一般に、振幅
最大値は符号間干渉の影響の大きさと反比例すると言え
る。
【0077】すなわち、基準レベルとの交差点の前後の
信号区間の振幅最大値を比較し、その値の大きい方が符
号間干渉の影響が小さく、逆に小さい方が符号間干渉の
影響が大きい。さらに、符号間干渉の影響が大きいほど
信号長さは長めに再生される。
【0078】すなわち比較回路8は、基準レベルを横切
る前後の信号区間の振幅最大値を比較して、その情報を
変換回路9に送るものである。
【0079】そして、 変換回路8は、図10に示され
たような0か1かの判断が困難な場合に、比較回路8か
らの信号を参照し、前側の振幅最大値が大きい場合に、
その前の信号が0ならば0、1ならば1のように信号を
反転させず、後側の振幅最大値が大きい場合には、その
前の信号が0ならば1、1ならば0のように信号を反転
させる。
【0080】以上、本実施例によれば、判断困難な信号
長さが出現した場合にも、より精確な変換を可能とす
る。
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】以上実施例1、2、3によって本発明の詳
細な説明を行った。
【0086】
【発明の効果】ディジタル信号が記録された光ディスク
から読みだしたアナログ信号を、アナログ信号を2値化
するための2値化回路と、アナログ信号の形状情報(波
形の傾き、あるいは振幅最大値)を検出するための回路
と、前記検出回路からの信号を比較するための比較回路
と、前記2値化回路からの2値化信号を、前記比較回路
で処理された信号を利用して原変調信号に戻すための変
換回路を有する再生信号処理回路を用いることにより、
符号間干渉の影響で、長めに再生されたnTの信号と、
短めに再生された(n+1)Tの信号の長さが同程度に
なり判別不能となる場合に、両者におけるアナログ信号
の形状の違い(波形の傾き、あるいは振幅最大値)を検
出し、それを参照することにより2つの信号の違いを判
別することができ、高密度な光ディスクを再生する際
の、エラーレートを低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の方法を実現するための
信号処理回路の模式図
【図2】同実施例で再生しようとする光ディスクにおけ
る3Tピットの再生長さの分布図
【図3】同実施例で再生しようとする光ディスクにおけ
る、隣接するスペースが3Tの場合と6T以上の場合の
再生アナログ信号図
【図4】同実施例において再生された参照信号の微分波
形を各Tで並べて示した図
【図5】同実施例における2種ピットの判別方法の説明
【図6】本発明の第2の実施例の方法を実現するための
信号処理回路の模式図
【図7】同実施例において再生された参照信号の振幅最
大値を各T並べて示した図
【図8】本発明の第3の実施例の方法を実現するための
信号処理回路の模式図
【図9】同実施例において、2値化信号をビット間隔を
単位とする0、1信号に変換するための説明図
【図10】0、1信号への変換が困難な場合の説明図

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号が記録された光ディスクか
    ら読みだしたアナログ信号が、基準レベルより大きいか
    小さいかで2値化し、元のディジタル信号に復元する信
    号再生方法であって、 信号再生時に基準レベルを横切る点の近傍でのアナログ
    信号波形の傾きを検出しておき、2値化された信号をビ
    ット間隔の整数倍よりなる信号長さnT(T:ビット間
    隔、n:正整数)の列に復元する際に、検出窓の境界値
    に近い長さの信号区間(基準レベルを横切る点間)に対
    しては、そのパルスの始端および終端に相当する、前記
    基準レベル近傍での信号波形の傾きの大きさに基づいて
    nTもしくは(n+1)Tの信号長さの列に復元するこ
    とを特徴とする光ディスクの再生信号処理方法。
  2. 【請求項2】信号波形の傾きの大きさに基づくnTもし
    くは(n+1)Tの信号長さの列への復元を、最短パル
    スとそれよりTだけ大きいパルスに対して行う請求項1
    記載の光ディスクの再生信号処理方法。
  3. 【請求項3】始端、終端の少なくとも一方の傾きがある
    しきい値を越えない場合をnT、それ以外を(n+1)
    Tと判断するする請求項1記載の光ディスクの再生信号
    処理方法。
  4. 【請求項4】始端、終端の少なくとも一方の傾きがある
    しきい値を越える場合を(n+1)T、それ以外をnT
    と判断する請求項1記載の光ディスクの再生信号処理方
    法。
  5. 【請求項5】再生アナログ信号の傾きの検出を、その信
    号の微分波形を用いて行う請求項1記載の光ディスクの
    再生信号処理方法。
  6. 【請求項6】ディジタル信号が記録された光ディスクか
    ら読みだしたアナログ信号が、基準レベルより大きいか
    小さいかで2値化し、元のディジタル信号に復元する再
    生信号処理方法であって、 信号再生時に各信号区間での振幅最大値を検出してお
    き、2値化された信号をビット間隔の整数倍よりなる信
    号長さnTの列に復元する際に、検出窓の境界値に近い
    長さの信号区間に対しては、その信号区間の前後の信号
    区間の振幅最大値に基づいてnTもしくは(n+1)T
    の信号長さの列に復元することを特徴とする光ディスク
    の再生信号処理方法。
  7. 【請求項7】振幅最大値に基づくnTもしくは(n+
    1)Tの信号長さの列の復元を、最短パルスとそれより
    Tだけ大きいパルスに対して行う請求項6記載の光ディ
    スクの再生信号処理方法。
  8. 【請求項8】前後の信号区間の振幅最大値の少なくとも
    一方が、あるしきい値を越えない場合をnT、それ以外
    を(n+1)Tと判断するする請求項6記載の光ディス
    クの再生信号処理方法。
  9. 【請求項9】前後の信号区間の振幅最大値の少なくとも
    一方が、あるしきい値を越える場合を(n+1)T、そ
    れ以外をnTと判断する請求項6記載の光ディスクの再
    生信号処理方法。
  10. 【請求項10】信号処理回路として、アナログ信号を2
    値化するための2値化回路と、アナログ信号から傾きを
    検出するための回路と、信号区間の始端および終端の傾
    きとしきい値とを比較するための比較回路、前記2値化
    回路からの2値化信号を、前記比較回路で処理された信
    号を利用してビット長の整数倍の長さ列に変換する変換
    回路を有する光ディスクの再生信号処理回路。
  11. 【請求項11】信号処理回路として、アナログ信号を2
    値化するための2値化回路と、アナログ信号が基準レベ
    ルを横切る点間(信号区間)の振幅最大値を検出するた
    めの振幅検出回路と、各信号区間の振幅最大値としきい
    値とを比較するための比較回路と、前記2値化回路から
    の2値化信号を、前記比較回路で処理された信号を利用
    してビット長の整数倍の長さ列に変換する変換回路を有
    する光ディスクの再生信号処理回路。
  12. 【請求項12】信号処理回路として、アナログ信号を2
    値化するための2値化回路と、アナログ信号が基準レベ
    ルと交差する点間の振幅最大値を検出するための振幅検
    出回路と、基準レベルと交差する点の前後の信号区間の
    振幅最大値を比較する比較回路と、前記2値化回路から
    の2値化信号を、前記比較回路で処理された信号を利用
    してビット間隔を単位とする0、1情報に変換するため
    の変換回路を有する光ディスクの再生信号処理回路。
  13. 【請求項13】請求項1または6に記載された信号処理
    方法で用いるしきい値を設定するための信号列を含む、
    学習領域を具備したことを特徴とする光ディスク。
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