JP3243861U - 断熱材固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】床の根太や大引、また屋根の垂木・母屋の部材の間に板状断熱材を落とし込むために多くはその材を跨ぐ金属製の断熱材固定具を使用するが、断熱性能が高まるに比例し結露害の発生が増えており樹脂製品が求められている。製造に関しては、木部の母屋、垂木、根太、大引、土台の背の幅が多種で、断熱材も厚みが45mmから100mmまで多種であり、その組み合わせとなり多種であるため射出成型では金型の投資が問題となる。多品種生産に対応しようとし3Dプリンターを使用すると薄物では層間剥離を起こし易くその補強が課題となる。【解決手段】金属製の断熱材固定具6を樹脂製とし、3Dプリンターで樹脂製の断熱材固定具を作り金型代の費用を解決し、製品設計の段階で3Dプリンターでの薄物の層間剥離の問題を解決する。【選択図】図5

Description

本考案は、3Dプリンターにより製造する樹脂製の断熱材固定具に関するものである。
省エネのため、床や屋根の根太や大引、また垂木・母屋の部材の間に板状断熱材を落とし込むために多くはその材を跨ぐ金属製の断熱材固定具を使用する。
断熱材の性能が高まったため、冬季の結露は勿論夏季の逆転結露(夏季結露)を発生させやすくなり、金属製品は結露しやすく、金属製の断熱材固定具と木部の母屋、垂木、根太、大引、土台との接点で水分を供給し木部にカビを映えさせ、腐朽菌の温床となりやすく結露害の発生がしやすい。
「木野内化成産業株式会社 パイピン製品リーフレット 2018年6月26日」
「デュポン・スタイロ株式会社ホームページ 2022年4月版カタログ ダブルZピン」https://www.dupontstyro.co.jp/images/catalog/styrofoam_sougou.pdf?202204
金属製の板状断熱材固定具は、断熱材の性能が高まったため、冬季は勿論夏季の逆転結露(夏季結露)を発生させやすくなり、金属製品は結露し木部の根太、大引、土台との接点で水分を供給し木部にカビを映えさせ、腐朽菌の温床となりやすい。
樹脂製の固定具を供給するにあたり、 木部の母屋、垂木、根太、大引、土台に嵌め込み断熱材の落とし込めるようにするには、母屋、垂木、根太、大引、土台の寸法の背の幅の種類と断熱材厚みに合わせた背の高さの種類の膨大な品種の品揃えが必要になる。
主な背の幅だけでも母屋90mm、垂木45mm・60mm、根太40mm・45mm、大引90・105・120mm、土台105・120mmと主要なサイズで6種類ある。
断熱材の厚みは、地域、構造、使用部位、断熱材の素材・品種により主要サイズで40・45・50・60・65・75・80・90mmとこれも8種類ある。
最低でもこの背の幅、高さに対応すると48種類の品種が必要であり、インジェクションで造るとなると金型製造の費用が膨大な金額となる。
本考案は、樹脂製の断熱材固定具を造り、冬季の結露はもとより夏季結露時も部材に結露を発生しにくくすることを目的とし、更に金型に膨大な金額がかかるという問題点を解決しようとするものである。
本考案は温度伝導度が高い金属ではなく、冬季の結露はもとより夏季結露時も部材に結露を発生しにくくする為に、温度伝導度も低く断熱性も高い樹脂製として、3Dプリンターで樹脂製の板状断熱材固定具を製作することにより、高額な金型製作費を不要とすることにより問題点を解決するものである。
板状断熱材固定具は、床板や野地板がその上に施工されるため、背の部分の厚みを0.4mmから0.9mmとする。
板状断熱材固定具の側面も断熱材落とし込みの為、厚みが薄い方が良く0.4mmから0.9mmとする。
3Dプリンターで樹脂製の板状断熱材固定具を製作する場合、板状断熱材固定具を立面図を寝かせた状態でプリントを積層していくことになるが、その為層間の剥離や隅角部分の強度が弱くなる。
隅角部分の強度を補強するため、入隅に三角柱の補強又はアール型の補強部分を造り、端部にも角柱の補強で厚みを増し、隅角部分の強度、端部の強度を補強し層間の剥離を防ぐ効果を持たせる。
上述のように、本考案の樹脂製の断熱材固定金具は、樹脂製であることにより結露しにくく、結露害のカビや腐朽菌の被害を抑える効果がある。
3Dプリンターにより製造することで高額な金型の投資を不要とし、多品種の製品製造に対処することができる。
3Dプリンターにより薄物を製造する弱点となる層間の剥離、隅角の強度不足は、三角柱あるいは四角柱又はアール型による補強により補強され、薄い構造での隅角及び端部の製品強度を増し、その効果で層間剥離の強度を強化する効果が得られる。
本考案の断熱材固定具の一実施例を示す正面図、平面図、側面図、である。 図1に示す本考案の底板の断熱材を止める棒状突起の代わりに三角形の仕切り板を備えた図である。 断熱材を止める棒状突起及び三角形の仕切り板を省略することも可であり、棒状突起部を省略した形状の具体例である。 棒状突起及び三角形の仕切り板を省略した断熱材固定具の図 断熱材固定具と、二つ割り固定具で断熱材を固定する施工図
本考案の断熱材固定具は本体の断熱材側側面に、半球型の突起を設けている。(図1)
本考案は、3Dプリンターで薄物を作るときの弱点の層間部分及び隅角部分の強度を補強するため、入隅に三角柱の補強又はアール型の補強部分を造り、端部にも角柱の補強で厚みを増し、隅角部分の強度、端部の強度を補強する。(図1)-11
入隅の三角柱の補強部分は辺の長さが1mm程度が望ましく、アールの場合はR=1mmから2mmが望ましい。
底辺の断熱材受の補強の代替として断熱材受の厚みを1mmから2mmの厚みとすることも可能である。
(図2)は、棒状突起の代わりに三角形の仕切り板を設けた形態
(図3)は、棒状突起及び三角形の仕切り板も省略した形態
(図4)は、尖塔型三角形の突起部を側面全面あるいは一部に有する形態2種の正面図と側面図の2種。
(図5)は本考案の断熱材固定具を床面に取付け断熱材を落とし込んだ図
1 二つに背割りするときの背割り用欠き込み部分
2 断熱材固定の突起
3 断熱材抑えの半球の突起部
4 背割りのための穴
5 2つ割時固定用の穴
6 断熱材固定具
7 断熱材
8 根太又は大引
9 土台
10 二つ割りにした固定具
11 隅角、端部の三角柱やアール上の厚み増の補強
12 仕切り板
13 尖塔型突起部
本考案は、3Dプリンターにより製造する樹脂製の断熱材固定具に関するものである。
省エネのため、床や屋根の根太や大引、また垂木・母屋の部材の間に板状断熱材を落とし込むために多くはその材を跨ぐ金属製の断熱材固定具を使用する。
断熱材の性能が高まったため、冬季の結露は勿論夏季の逆転結露(夏季結露)を発生させやすくなり、金属製品は結露しやすく、金属製の断熱材固定具と木部の母屋、垂木、根太、大引、土台との接点で水分を供給し木部にカビを映えさせ、腐朽菌の温床となりやすく結露害の発生がしやすい。
「木野内化成産業株式会社 パイピン製品リーフレット 2018年6月26日」
「デュポン・スタイロ株式会社ホームページ 2022年4月版カタログ ダブルZピン」https://www.dupontstyro.co.jp/images/catalog/styrofoam_sougou.pdf?202204
金属製の板状断熱材固定具は、断熱材の性能が高まったため、冬季は勿論夏季の逆転結露(夏季結露)を発生させやすくなり、金属製品は結露し木部の根太、大引、土台との接点で水分を供給し木部にカビを映えさせ、腐朽菌の温床となりやすい。
樹脂製の固定具を供給するにあたり、 木部の母屋、垂木、根太、大引、土台に嵌め込み断熱材の落とし込めるようにするには、母屋、垂木、根太、大引、土台の寸法の背の幅の種類と断熱材厚みに合わせた背の高さの種類の膨大な品種の品揃えが必要になる。
主な背の幅だけでも母屋90mm、垂木45mm・60mm、根太40mm・45mm、大引90・105・120mm、土台105・120mmと主要なサイズで6種類ある。
断熱材の厚みは、地域、構造、使用部位、断熱材の素材・品種により主要サイズで40・45・50・60・65・75・80・90mmとこれも8種類ある。
最低でもこの背の幅、高さに対応すると48種類の品種が必要であり、インジェクションで造るとなると金型製造の費用が膨大な金額となる。
本考案は、樹脂製の断熱材固定具を造り、冬季の結露はもとより夏季結露時も部材に結露を発生しにくくすることを目的とし、更に金型に膨大な金額がかかるという問題点を解決しようとするものである。
本考案は温度伝導度が高い金属ではなく、冬季の結露はもとより夏季結露時も部材に結露を発生しにくくする為に、温度伝導度も低く断熱性も高い樹脂製として、3Dプリンターで樹脂製の板状断熱材固定具を製作することにより、高額な金型製作費を不要とすることにより問題点を解決するものである。
板状断熱材固定具は、床板や野地板がその上に施工されるため、背の部分の厚みを0.4mmから0.9mmとする。
板状断熱材固定具の側面も断熱材落とし込みの為、厚みが薄い方が良く0.4mmから0.9mmとする。
3Dプリンターで樹脂製の板状断熱材固定具を製作する場合、板状断熱材固定具を立面図を寝かせた状態でプリントを積層していくことになるが、その為層間の剥離や隅角部分の強度が弱くなる。
隅角部分の強度を補強するため、入隅に三角柱の補強又はアール型の補強部分を造り、端部にも角柱の補強で厚みを増し、隅角部分の強度、端部の強度を補強し層間の剥離を防ぐ効果を持たせる。
上述のように、本考案の樹脂製の断熱材固定金具は、樹脂製であることにより結露しにくく、結露害のカビや腐朽菌の被害を抑える効果がある。
3Dプリンターにより製造することで高額な金型の投資を不要とし、多品種の製品製造に対処することができる。
3Dプリンターにより薄物を製造する弱点となる層間の剥離、隅角の強度不足は、三角柱あるいは四角柱又はアール型による補強により補強され、薄い構造での隅角及び端部の製品強度を増し、その効果で層間剥離の強度を強化する効果が得られる。
本考案の断熱材固定具の一実施例を示す正面図、平面図、側面図、である。 図1に示す本考案の底板の断熱材を止める棒状突起の代わりに三角形の仕切り板を備えた図である。 断熱材を止める棒状突起及び三角形の仕切り板を省略することも可であり、棒状突起部を省略した形状の具体例である。 尖塔型三角形の凸部を側面全面あるいは一部に有する形態2種の図 底辺の三角形又はアール部をの補強部分を大きくした形状 断熱材固定具を取り付け断熱材を落とし込んで固定した施工図
本考案の断熱材固定具は本体の断熱材側側面に、半球型の突起を設けている。(図1)
本考案は、3Dプリンターで薄物を作るときの弱点の層間部分及び隅角部分の強度を補強するため、入隅に三角柱の補強又はアール型の補強部分を造り、端部にも角柱の補強で厚みを増し、隅角部分の強度、端部の強度を補強する。(図1)-11
入隅の三角柱の補強部分は辺の長さが1mm程度が望ましく、アールの場合は R=1mmから2mmが望ましい。
底辺の断熱材受の補強の代替として断熱材受の厚みを1mmから2mmの厚みとすることも可能である。
1 二つに背割りするときの背割り用欠き込み部分
2 断熱材固定の突起
3 断熱材抑えの半球の突起部
4 背割りのための穴
5 2つ割時固定用の穴
6 断熱材固定仕切り板
7 尖塔型突起部
8 根太又は大引
9 土台
10 二つ割りにした固定具
11 断熱材固定具
12 断熱材
13 基礎

Claims (2)

  1. 床の根太や大引、あるいは屋根の母屋や垂木に跨がせ、押出発泡ポリスチレンに代表される板状断熱材を落とし込んで留め付けるに、結露をより防ぎ易い樹脂製とし、多品種をカバーする為、3Dプリンターで製造することを特徴とする樹脂製断熱材固定具。
  2. 3Dプリンターにより1mm以下の厚みの薄物素材を作るときの弱点の層間部分及び隅角部分の強度の補強に関する。
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