JP2020016097A - パネル - Google Patents
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例えば、下記特許文献1には、下端面に設けられた横摺動溝の両側壁面にプラスチックシートが貼着された引戸が開示されている。
なお、以下の各実施形態では、各実施形態に係るパネルを施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るパネル1は、図1に示すように、四周枠11を有したパネル芯材10のパネル厚さ方向両側に面材20を設けた構成とされている。つまり、パネル1は、中実板状ではなく、中空状のパネル芯材10のパネル厚さ方向両側に面材20を設けたいわゆるフラッシュパネル状とされている。
また、このパネル1の下端部には、図1(b)に示すように、ガイド部5が差し込まれる被ガイド溝8が設けられている。つまり、このパネル1は、上端側がパネル幅方向にスライド自在に吊下支持される構成とされている。
また、このパネル1は、図1(a)に示すように、一方向(上下方向)に長尺な略矩形平板状とされている。このパネル1の高さ寸法は、当該パネル1によって開閉される出入口の開口高に応じた寸法としてもよい。また、このパネル1の高さ寸法は、例えば、1800mm〜2100mm程度でもよいが、図例のように、床2から天井3までの天井高と略同高さ、例えば、2400mm〜3000mm程度としてもよい。また、パネル1のパネル幅寸法は、出入口の開口幅に応じた寸法でもよく、例えば、600mm〜1200mm程度でもよい。また、パネル1のパネル厚さ寸法は、例えば、20mm〜40mm程度でもよい。
また、本実施形態では、これら両側の縦桟13,13と上桟12とを縦勝状に接合した構成としている。つまり、両側の縦桟13,13の上端部の互いに向き合う内側面に、上桟12の長手方向の各端面を当接させて接合した構成としている。なお、このような態様に代えて、後記する第2実施形態のように、両側の縦桟13,13と上桟12とを横勝状に接合した構成としてもよい。
また、これら上桟12、両側の縦桟13,13及び中間横桟17は、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、PB(パーティクルボード)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やハードボード等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものでもよい。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)であってもよい。
また、この下桟15は、凹溝16が形成されるように、硬質の合成樹脂系材料から長手方向に沿って押出成形されたものでもよく、射出成形等されたものでもよい。また、この下桟15は、耐摩耗性や摺動性の良好な合成樹脂系材料から形成されたものでもよい。
また、上記した両側の縦桟13,13の下端部に、下桟15の凹溝16に連なるように被ガイド溝8を構成する凹溝14,14を設けた構成としている。これら縦桟13,13の凹溝14,14は、パネル幅方向(溝長手方向)に見て、下桟15の凹溝16に一致するように形成されたものでもよい。または、これら縦桟13,13の凹溝14,14は、下桟15の凹溝16よりも溝幅及び溝深さが大とされ、被ガイド溝8を構成する樹脂製の溝部材が嵌め込まれるものでもよい。
なお、面材20は、パネル芯材10の四周表面に適宜の接着剤等によって貼着されたものでもよい。また、面材20は、パネル芯材10の四周表面に設けられたものに限られず、パネル厚さ方向両側のみに設けられたものでもよい。また、パネル1のパネル幅方向一側端部の適宜の位置に、手掛部やハンドル等の引手部材を設けた構成としてもよい。また、図例では、パネル1の厚さ方向両面を平坦面状とした例を示しているが、鏡板状の凹部やその他の凹凸部、透光部、ガラリ等の通気部等が設けられたものでもよい。
つまり、パネル芯材10の四周枠11を構成する下桟15を、被ガイド溝8を構成する凹溝16が長手方向に延びるように設けられた樹脂成型材としている。従って、被ガイド溝8を構成する凹溝16が樹脂成型材に設けられているので、木屑等の発生を抑制することができる。また、木質桟に長手方向に延びる凹溝を加工したり、木屑等の発生を抑制するためにプラスチックシートを貼着したりする必要があるものと比べて生産性の良好なものとなる。また、四周枠11を構成する上桟12及び両側の縦桟13,13を従来同様、木質系材料から形成されたものとしているので、パネル芯材10を組み付ける際に、これら上桟12、縦桟13,13及び下桟15を上記のような止具18によって固定して組み付けることができる。
また、本実施形態では、下桟15と縦勝状に接合された両側の縦桟13,13の下端部に、下桟15の凹溝16に連なるように被ガイド溝8を構成する凹溝14,14を設けた構成としている。従って、被ガイド溝8を構成する凹溝14,14,16の長手方向の大部分が樹脂成型材からなる下桟15に設けられることとなるので、木質系材料部分への凹溝加工を少なくすることができる。なお、当該パネル1のパネル幅方向への移動が、下桟15のパネル幅方向に沿う寸法内である場合には、このような凹溝14,14を縦桟13,13に設けていない構成としてもよい。また、当該パネル1のパネル幅方向への移動が、下桟15のパネル幅方向に沿う寸法よりも小である場合には、下桟15の長手方向両端部にも凹溝16が設けられていない構成としてもよい。つまり、下桟15の概ね全長に亘って凹溝16を設けた構成としてもよい。
なお、以下の実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図3は、第2実施形態に係るパネルが備えるパネル芯材の一例を模式的に示す図である。なお、図3では、第2実施形態に係るパネル1Aのパネル芯材10Aのみを示しているが、上記同様、パネル芯材10Aの少なくとも厚さ方向両面には、面材20が貼着され、上端部には、被ガイド部材を構成するランナー9,9が設けられる。
この下桟15Aには、上記同様、被ガイド溝8Aを構成する凹溝16Aが全長に亘って設けられている。つまり、本実施形態では、パネル芯材10Aの下端部の凹溝16Aの全体が下桟15Aに設けられている。
このような構成とされた本実施形態に係るパネル1Aにおいても上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、パネル芯材10Aの下端部がパネル幅方向の全体に亘って樹脂成型材からなる下桟15Aによって構成されるので、パネル芯材10Aの下端部への切削による凹溝加工を不要とすることができる。
8,8A 被ガイド溝
10,10A パネル芯材
11,11A 四周枠
12,12A 上桟
13,13A 縦桟
14 凹溝
15,15A 下桟
16,16A 凹溝
20 面材
5 ガイド部
Claims (3)
- 四周枠を有したパネル芯材のパネル厚さ方向両側に面材が設けられ、下端部にガイド部が差し込まれる被ガイド溝が設けられたパネルであって、
前記四周枠を構成する上桟及び両側の縦桟は、木質系材料から形成され、前記四周枠を構成する下桟は、前記被ガイド溝を構成する凹溝が長手方向に延びるように設けられた樹脂成型材であることを特徴とするパネル。 - 請求項1において、
前記下桟と前記両側の縦桟とは、縦勝状に接合されており、
前記両側の縦桟の下端部には、前記凹溝に連なるように前記被ガイド溝を構成する凹溝が設けられていることを特徴とするパネル。 - 請求項1において、
前記下桟と前記両側の縦桟とは、横勝状に接合されていることを特徴とするパネル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2018-07-26 JP JP2018140526A patent/JP7122626B2/ja active Active
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