JP3243829U - 台車用運搬具 - Google Patents

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Abstract

【課題】より狭いスペースで、複数の台車運搬具の保管が可能な台車運搬具を提供する。【解決手段】積載物が載置される載置台D1を有し、載置台D1に車輪D2が取付けられた台車D用の運搬具1において、少なくとも一端が開放端として設けられ、該開放端より複数の台車Dを収容可能に設けられた収容部3を有する押枠2と、押枠2の移動手段8と、開放端側に設けられ、台車Dを押枠2内に保持するための遮断手段6と、を備えるものとし、押枠2に、基端側に少なくとも1つの当接部12を設け、当接部12を、載置台D1と当接可能に設けると共に跳上可能又は回動可能に設ける。【選択図】図1

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り アジア・シームレス物流フォーラム2023(令和5年5月25日~令和5年5月26日)
本考案は、台車用運搬具に関し、より詳細には、積載物が載置された複数の台車を同時に運搬するための台車用運搬具に関する。
従来、複数のコンテナ等(以下、積載物という)を積載して運搬するためのドーリー台車がある。この様な台車は、積載物を載置するための載置台に車輪が接合されたシンプルな構造をしており、衛生面等からの配慮から積載物への接触が好ましくない場合は、着脱式のハンドル等を取り付けて運搬することもあるが、通常は、ハンドル等は、特に設けられてはおらず、積載されたコンテナを押して運搬しているのが現状である。
そのため、積載物が載置された複数のドーリー台車を同時に移動させることは、着脱式のハンドル等有無に関わらず比較的困難である。複数の台車を連結可能とし、より容易に複数の台車を移動可能な台車もあるが、その場合、積載されたコンテナを台車から一旦降ろさなければ、連結を解除することができないものとなっており、不便であった。
上記の課題を解決するものとして、出願人は、ドーリー台車運搬具を開発し、出願をしている(特許文献1を参照)。
特開2019-182080号公報
近年、ドーリー台車は、中間配送センタ等でも使用される様になってきている。中間配送センタにおいては、例えば、行先毎に仕分けされた荷物の入った多くのプラスチックコンテナを日常的に取り扱っており、該プラスチックコンテナを運搬するために、多くのドーリー台車が使用されている。
仮に、この様な中間配送センタに、ドーリー台車運搬具を導入した場合、ドーリー台車の数に応じたそれなりに多くの運搬具が必要になることが予測される一方、中間配送センタは、比較的狭いスペースであることが多く、それら運搬具を保管するための新たなスペースの確保が困難という実情がある。
そこで、本考案においては、より狭いスペースで、複数の台車運搬具の保管が可能な台車運搬具を提供することを目的とする。
本考案は、積載物が載置される載置台を有し、該載置台に車輪が取付けられた台車用の運搬具であって、少なくとも一端が開放端として設けられ、該開放端より複数の台車を収容可能に設けられた収容部を有する押枠と、該押枠の移動手段と、該開放端側に設けられ、該台車を該押枠内に保持するための遮断手段と、を備えており、該押枠は、基端側に少なくとも1つの当接部が設けられており、該当接部は、該載置台と当接可能に設けられていると共に跳上可能又は回動可能に設けられていることを特徴とする台車運搬具である。
尚、本考案は、前記当接部を、複数設け、該当接部の内、少なくとも1つを、前記収容部のスペーサとして機能するものとすることが可能である。又、本考案は、前記押枠を、基端フレームと、側端フレームと、を有するものとし、前記当接部を、該基端フレームに取り付け、該基端フレームを、該側端フレームよりも高い位置に位置するものとすることも可能である。
本考案は、押枠に載置台と当接可能に設けられた当接部を設け、該当接部を跳上可能又は回動可能に設けたので、台車運搬具を重ねて保管が可能となっており、より狭いスペースで、複数の台車運搬具の保管が可能な台車運搬具を提供することが可能である。
本考案の実施形態の背面図である。 本考案の実施形態の右側面図である。 本考案の実施形態の平面図である。 本実施形態の主当接部を示す図であり、図1のIV-IV矢視拡大図に相当する図である。 本考案の実施形態における保管時の様子を示す図であり、副当接部を省略した縮小平面略図である。
本考案の実施形態を、ドーリー台車運搬具を例として、図1乃至図5に基づき説明する。尚、図中の一点鎖線は、各構成の移動前後の状態を示している。台車運搬具1(以下、運搬具1という)は、複数の台車、例えば、ドーリー台車D(以下、台車Dという)、を同時に運搬可能とするための運搬具であり、重ねての保管が可能となっている。
台車Dは、複数の積載物、例えば、プラスチックコンテナC、を載置可能に設けられた載置台D1を有しており、載置台D1の底面の四方には、車輪D2が設けられている。
運搬具1は、押枠2を備えている。押枠2は、少なくともその一端が開放端となっている枠体として形成され、その内方が、該開放端より複数の台車Dが収容可能に設けられた収容部3となっている。本実施形態においては、その先端2aが該開放端として設けられている(以下、先端2aを開放端2aとも表記する)。つまり、押枠2は、両側端に位置する側端フレーム4と、基端2b側に位置する基端フレーム5と、を有する平面視略コ字状をなしている。
本実施形態において、収容部3は、最大で台車Dを4連で収容可能に設けられているが、収容部3に収容可能の台車Dの数等は、必要に応じて適宜選択可能である。
側端フレーム4の少なくとも一方には、台車Dを押枠2内に保持するための遮蔽手段としての先端ストッパ6が取り付けられており、側端フレーム4にはそのための保持ガイド7が設けられている。又、側端フレーム4には、押枠2の移動手段としての車輪8が設けられている。側端フレーム4は、台車Dが横ずれしない様に台車Dを抑える役割を担っており、台車Dの載置台D1と略同程度の高さに位置する様に設けられている。
先端ストッパ6は、保持ガイド7に軸支されると共に開放端2a側に設けられた遮蔽部9及び基端2b側に設けられた把持部10を有しており、略棒状をなしている。そして、先端ストッパ6は、把持部10を一定の方向に回動させることで、それに連動して遮断部1も回動できるものとなっており、それによって、先端ストッパ6の開閉を可能としている。
車輪8は、必要な数、適宜設けられ、自在輪と固定輪の何方であってもよいが、本実施形態においては、先端2a側の車輪8Aは固定輪として、基端2b側の車輪8Bは、自在輪として設けられている。
基端フレーム5は、運搬具1を保管する際の邪魔とはならない様に側端フレーム4よりも高い位置に位置する様に設けられており、ハンドル部11が立設されると共に少なくとも1つの当接部12が取り付けられている。
当接部12は、押枠2の基端2b側に設けられ、台車Dを収容部3に収容した際に、台車Dの載置台D1と当接可能に設けられていると共に跳上可能又は回動可能に設けられている。それによって、運搬具1によって台車Dを移動可能としていると共に運搬具1を重ねて保管することを可能にしている。
尚、当接部12を複数設ける場合には、当接部12の内、少なくとも1つの当接部12を収容部3のスペーサとして機能するものとすることが可能である。本実施形態においては、2つの当接部12が設けられており、一方の当接部12(以下、主当接部12Aという)は、基端フレーム5に垂設されており、他方の当接部12(以下、副当接部12Bという)は、跳ね上げられた状態で基端フレーム5に立設する様に設けられている。
主当接部12Aは、副当接部12Bが跳ね上げられた状態において、収容部3に収容された台車Dの内、最も基端2b側に位置する台車Dの載置台D1と当接可能に設けられており、蝶番13によって、基端フレーム5と連結することで跳上可能となっている。
それによって、運搬具1は、例えば、図5に示す様に複数の運搬具1を重ねて保管可能となっているが、その際に、主当接部12Aは、他の運搬具1Xの側端フレーム4Xによって、基端2b側より押されることで、跳ね上がり、運搬具1を重ね合わせる際の邪魔とはならない様になっている。
副当接部12Bは、基端フレーム5に回動可能に軸支されおり、常時は、跳ね上がった状態で保持され、主当接部12Aと同様に運搬具1を重ね合わせる際の邪魔とはならない様になっている。又、副当接部12Bには、副当接部12Bを回動させる際の持手兼跳ね上がった状態で保持するためのストッパ14が設けられている。
本実施形態において、副当接部12Bは、前記スペーサとして機能する様に設けられ、副当接部12Bを収容部3へと降ろした際に、副当接部12Bが主当接部12Aよりも先端2A側に位置する様になっている。
台車Dは、何かしらの決まった規格があるわけではないので、台車Dの大きさは、メーカーによって異なる場合がある。又、必ずしも収容部3に収容可能な台車Dの最大数収容されるわけではなく、それよりも少ない台数の台車Dが収容される場合もある。その様な場合、収容部3には、ある程度の空きスペースSが生じることとなり、空きスペースSによるがたつきによって、運搬具1の操作に影響が表れる可能性がある。特に、4連以上の台車Dを収容部3に収容可能とする場合に、その影響は顕著に表れる可能性がある。
本実施形態においては、跳ね上がっている副当接部12Bを降ろすことによって、空きスペースSをある程度埋めることが可能であり、それによって、空きスペースSによるがたつきを運搬具1の操作に支障がない程度まで軽減させることが可能となっている。
従って、本実施形態の運搬具1においては、当接部12を跳上可能又は回動可能としたため、運搬具1を重ねて保管しても、当接部12が邪魔とはならない様になっており、それによって、より狭いスペースで、複数の運搬具1の保管が可能となっている。
以上、本考案を、上記実施形態に基づき説明したが、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、考案の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
(1)上記実施形態においては、複数の当接部12を設けたが、当接部12A又は当接部12Bの何れか一方のみを設ける様にしてもよい。
(2)前記スペーサを設ける替わりに、側端フレーム4の長さを調整可能とすることも可能である。又、同様に、基端フレーム5の長さを調整可能とすることも可能である。
(3)台車は、ドーリー台車Dに限られるものではなく、載置台に車輪のついた同様の台車であれば、本考案を適用可能であり、例えば、かご台車(図示せず)であってもよい。
1 台車運搬具 2 押枠 2a 先端
2b 基端 3 収容部 4 側端フレーム
5 基端フレーム 6 先端ストッパ 7 保持ガイド
8 車輪 9 遮蔽部 10 把持部
11 ハンドル部 12 当接部 13 蝶番
14 ストッパ C プラスチックコンテナ D 台車
D1 載置台 D2 車輪 S 空きスペース

Claims (3)

  1. 積載物が載置される載置台を有し、該載置台に車輪が取付けられた台車用の運搬具であって、
    少なくとも一端が開放端として設けられ、該開放端より複数の台車を収容可能に設けられた収容部を有する押枠と、
    該押枠の移動手段と、
    該開放端側に設けられ、該台車を該押枠内に保持するための遮断手段と、を備えており、
    該押枠は、基端側に少なくとも1つの当接部が設けられており、
    該当接部は、該載置台と当接可能に設けられていると共に跳上可能又は回動可能に設けられていることを特徴とする台車運搬具。
  2. 前記当接部は、複数設けられており、
    該当接部の内、少なくとも1つは、前記収容部のスペーサとして機能するものとなっていることを特徴とする請求項1に記載の台車運搬具。
  3. 前記押枠は、基端フレームと、側端フレームと、を有しており、
    前記当接部は、該基端フレームに取り付けられており、
    該基端フレームは、該側端フレームよりも高い位置に位置していることを特徴とする請求項1又は2の記載の台車運搬具。
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