JP3243823U - 融雪槽及び融雪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 施工が容易でラニングコストを抑えた融雪槽及び融雪装置を提供する。【解決手段】 コンクリート製の底壁及びこれに連接する左右側壁で構成する壁部からなり上部が開口する横断面U字形の融雪槽12であって、上部開口22から底壁までの寸法が300~700mmであり、壁部内に温水循環路18が埋設されている融雪槽12と、これを備えた融雪装置10である。この融雪槽12及び融雪装置10は施工が容易であり、また、コンクリート製の壁部が蓄熱するため融雪槽12内に温水を蓄えておく必要がなく、清掃も行いやすく維持・メンテナンスが容易なためランニングコストを低く抑えることができる。【選択図】 図1

Description

本考案は融雪槽とこれを用いた融雪装置に関するものである。
豪雪地帯では住宅敷地内の除排雪に係る負担を軽減するために融雪装置が多く使用されている。融雪装置としては特許文献1のような融雪槽を備えるものが代表的である。
特開2000-154512号公報
特許文献1の融雪装置は、融雪槽を地下に埋設し上方の開口部から融雪槽内に雪を投入するものである。投入された雪は融雪槽内の加温や散水により融かされ排水されるものである。
しかし、このような地下埋設型の融雪装置は深さ1.5m以上の大きな融雪槽を要する。そのため設置には地面を深く掘り下げる必要があり施工コストがかかる。また、融雪槽内には一定量の温水を貯めおく必要があり、さらに雪に混じり投入されたゴミや汚泥を定期的に清掃する必要があるなど、その維持にも大きなコストを要する。このように従来の融雪装置は施工コストだけでなくランニングコストもかかるものであった。
本考案は、上記課題を解決するものであって、施工が容易でラニングコストを抑えた融雪槽及び融雪装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は以下の態様を含む。
[1] コンクリート製の底壁及びこれに連接する左右側壁で構成する壁部からなり上部が開口する横断面U字形の融雪槽であって、上部開口から底壁までの寸法が300~700mmであり、壁部内に温水循環路が埋設されている融雪槽。
[2] 前記底壁及び前記側壁の厚さが100~300mmであり、前記温水循環路は、壁部の内面から70~120mmの深さに100~200mmの間隔で平行に埋設された温水配管である[1]に記載の融雪槽。
[3] 前記底壁及び前記側壁の厚さが40~260mmであり、前記壁部の内面側にプレキャストコンクリート製U字状ブロックからなる保護部を備え、前記温水循環路は、前記保護部の内面から70~120mmの深さに100~200mmの間隔で平行に埋設された温水配管である[1]に記載の融雪槽。
[4]上記[1]~[3]のいずれかに記載の融雪槽と、温水を加熱する加熱手段と、温水を前記温水循環路中に流通させるポンプとを備えた融雪装置。
本考案の融雪槽は、横断面U字状で壁内に温水循環路を備えたものであり、上部開口から底壁までの寸法が300~700mmと従来の融雪槽に比べて浅い。そのため、施工場所を深く掘り下げる必要が無く施工が容易である。また、コンクリート製壁部が蓄熱するため融雪槽内に温水を蓄えておく必要が無く、融雪槽内の清掃も行いやすいのでランニングコストを低く抑えることができる。
さらに、温水循環路を、壁部の内面から70~120mmの深さに100~200mmの間隔で平行に埋設された温水配管で構成することにより、融雪槽内の雪に空洞が発生することを防止して効率的な融雪が可能になる。
また、上記に加えて壁部の内面側にプレキャストコンクリート製U字状ブロックからなる保護部を備えることで、自動車などの荷重に耐えられる高強度の融雪槽が得られると共に施工期間を短縮することができる。
上記の融雪槽は、ボイラーなどの加熱手段及びポンプなどの温水循環手段といった公知の装置と組み合わせて融雪装置を構成することできる。本考案により施工が容易でランニングコストを抑えた融雪装置が得られる。
融雪装置の構成を示す斜視図である。 融雪槽の斜視図とA-A線断面図(横断面図)である。 融雪槽による融雪状態を比較する図である。 保護部を備えた融雪槽の横断面図である。
本考案は、容易に施工でき、維持・メンテナンスが容易でランニングコストを抑えた融雪槽及び融雪装置を提供するものである。
本考案の融雪槽及び融雪装置を図に基づいて説明する。図1は融雪装置の構成を示す斜視図である。本考案の融雪装置10は、地中に埋設した融雪槽12、加熱手段14、及び温水循環手段16を備える。これらは融雪槽12に埋設された温水循環路18によって接続されている。
融雪槽12は、図2(a)のようにコンクリート製の底壁20a及びこれに連接する左右側壁20bで構成する壁部20からなる。図2(b)はA-A線断面図(横断面図)である。融雪槽12は上部が開口する横断面U字形であり、左右側壁20bの高さ、即ち上部開口22から底壁20までの寸法Cは300~700mmである。
図1に示すように、融雪槽12は上部開口22を地表60側に向けて地中62に埋設し、上部開口22から雪40を投入できるようになっている。上部開口22には雪40の投入を妨げない程度にグレーチング50を設置してもよい。なお、本考案の融雪槽12は水を貯える必要が無い。そのため、前後の側壁は必ずしも設ける必要はないが、融雪槽12の前後方向に側壁を設けてもよいし側溝など既設の排水設備に前後の開口部を接続してもよい(図示せず)。
融雪槽12の壁部20内には温水循環路18が埋設されている。温水循環路18は外径が概ね20~40mmの温水配管18であり、例えば架橋ポリエチレンなどの樹脂製配管を使用する。温水配管18は、融雪槽12の全体に行き渡るよう、図1及び図2(a)に示すように蛇行させながら平行に埋設するのが望ましい。
温水配管18は温水循環手段16及び加熱手段14と接続されており、温水が温水循環路18、加熱手段14、及び温水循環手段16とを循環できるようになっている。循環させる温水は水や不凍液を使用しその温度は概ね2~65℃にする。
加熱手段14は、温水を加熱するものであれば特に制限はなく、公知のボイラーやヒートポンプなどを用いることができる。温水循環手段16は、加熱手段14で加熱された温水を温水循環路(温水配管)18に流通させるものであり公知のポンプなどを用いることができる。
上記構成の融雪装置10において、加熱手段14によって温められた温水は温水循環手段16によって温水循環路18に流通し融雪槽12を温める。融雪槽12はコンクリートで構成されており、融雪に必要な熱を蓄える蓄熱層として働く。融雪槽12を通り抜けた温水は再び加熱手段14に戻り温められる。除雪した雪40を上部開口22から融雪槽12に投入すると融雪槽12が蓄えた熱によって雪40が融け、融雪槽12の前後方向70へ流れて排水される。なお、本考案の融雪槽12は深さが浅いため既存の側溝などと接続すると融雪排水をポンプなどで汲み上げることなく排水できる。
このように本考案の融雪槽は上部開口から底壁までの深さが浅い。そのため設置場所を深く掘り下げる必要が無く、様々な場所に容易に施工することができる。また、温水を貯える必要が無く、清掃も容易である。したがって、本考案の融雪槽及びこれを用いた融雪装置は施工が容易でありランニングコストを低く抑えることができる。
本考案の融雪槽12は、より効率的に融雪することを目的に、底壁20a及び側壁20bの厚さeを100~300mmとし、温水配管18の埋設深さdを壁部20の内面から70~120mmとし、温水配管18同士の間隔Wを100~200mmにして平行に埋設するようにしてもよい(図2(b))。なお、本考案において温水配管の埋設深さや間隔の寸法は温水配管の中心軸を基準にしている。
例えば埋設深さdを70mmより浅くすると、融雪槽12内面の温度が不均一になり融雪速度のむらが生じる。融雪速度にむらがあると図3(b)のように槽内の温水配管18近傍に空洞80が発生し熱伝達効率を悪化させる。本考案のように浅い融雪槽12では雪40の自重では空洞80が潰れにくい。そのため、特に底壁20a側に空洞80が生成すると大きく効率を低下させる。そこで上記寸法にすることで融雪槽12内面の温度を均一にすることができ、図3(a)に図示するように空洞の生成を防止できる。その結果、効率的に融雪することが可能となる。
さらに、融雪槽12の強度を高めるため、底壁20a及び側壁20bの厚さeを40~260mmとし、壁部20の内面側にプレキャストコンクリート製U字状ブロックからなる保護部28を備えてもよい(図4)。このとき、温水配管18の埋設深さdは保護部28の内面28aから70~120mmとし、温水配管18同士の間隔Wが100~200mmになるよう平行に埋設する。保護層の厚さfは、上記深さd及び間隔Wで温水配管18を壁部20内に埋設できれば特に制限はなく30~70mm程度である。例えば、厚さfは設置場所を通過する車両重量などに合わせて選択し、一般車両(例えば乗用車等)に対しては40~60mm程度あればよい。プレキャストコンクリート製U字状ブロックとしては公知のものを使用することができ、例えば道路側溝用に提供されているU字溝ブロックなどを好適に用いることができる。
プレキャストコンクリート製U字状ブロックを使用することで、車重などの大きな負荷がかかっても融雪槽18が破損しないよう保護することができる。さらに、施工時においてはコンクリート製融雪槽18が十分な強度に達するまで待つ必要がなくなり施工期間を短縮することができる。また、上記寸法にすることで前述のように空洞の発生も防止できる。
以上のように、本考案によれば施工が容易でランニングコストを低く抑えた融雪槽及び融雪装置を提供することができる。また、本考案の融雪槽は適切な寸法を選択することで効率的に融雪することができ、保護部を備えて自動車などの荷重で破損しにくくすることができる。本考案の融雪槽は住宅の敷地の端や道路境界など雪を捨てる(寄せる)場所にも設置しやすく、様々な場所で除排雪の負担を軽減できるものである。
10 融雪装置
12 融雪槽
14 加熱手段
16 ポンプ
18 温水循環路
20 壁部
20a 底壁
20b 側壁
22 上部開口
28 保護部

Claims (4)

  1. コンクリート製の底壁及びこれに連接する左右側壁で構成する壁部からなり上部が開口する横断面U字形の融雪槽であって、
    上部開口から底壁までの寸法が300~700mmであり、
    壁部内に温水循環路が埋設されている融雪槽。
  2. 前記底壁及び前記側壁の厚さが100~300mmであり、
    前記温水循環路は、壁部の内面から70~120mmの深さに100~200mmの間隔で平行に埋設された温水配管である請求項1に記載の融雪槽。
  3. 前記底壁及び前記側壁の厚さが40~260mmであり、
    前記壁部の内面側にプレキャストコンクリート製U字状ブロックからなる保護部を備え、
    前記温水循環路は、前記保護部の内面から70~120mmの深さに100~200mmの間隔で平行に埋設された温水配管である請求項1に記載の融雪槽。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の融雪槽と、温水を加熱する加熱手段と、
    温水を前記温水循環路中に流通させるポンプとを備えた融雪装置。

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