JP3243376U - 配管取付金具セットおよびそれを構成する配管支持突設体および配管支持バンド - Google Patents
配管取付金具セットおよびそれを構成する配管支持突設体および配管支持バンド Download PDFInfo
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Abstract
【課題】構造的強度を強化し、配管支持バンドの取り付け角度の自由度を増した配管支持バンド取付金具を提供する。【解決手段】中空柱状体110が壁面に突設した場合の高さ方向を法線とする断面が多角形の中空筐体であり側面のそれぞれに開口111a~111dが設けられている。多角形としては四角形、六角形、八角形などがあり、側面同士として対向し合う2面が複数セットある。例えば、四角柱中空体であれば、配管支持突設体を取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う2面の1セットと、垂直方向に対向し合う2面の1セットができ、配管支持バンドを取り付ける角度の自由度が増す。【選択図】図1
Description
本考案は、壁面に沿って配される配管を抱持支承する配管支持バンドを壁面より突設状態に取り付けるために壁面に取り付けられる配管支持突設体とそれに取り付ける配管支持バンドとのセットである配管支持バンド取付金具セットに関するものである。
従来技術における配管支持バンド取付金具1は、図24に示すように、取り付け金具本体2の形状が平面的で1枚板のようなものであった。取り付け金具本体2の中央付近には貫通孔3を有し、基端の座板4の裏面にネジ5などを有しているものである。取り付け手順としては、まず、配管の取り付け対象となる壁部に当該ネジ5を打ち込んで突設し、取り付け金具本体2が垂直方向(つまり縦方向)になる姿勢に止着する。この配管支持バンド取付金具1に対して配管支持バンド10を取り付けて固定する。
配管支持バンド10は、通称「縦バンド」とも呼ばれている。
従来の配管支持バンド10は、内側に支持対象の配管が挿通可能なように円環状に湾曲形成され、開放される端部同士が対向する配管挿通部11と、互いに対向する一対の取付足部となる締着片12を備え、これらの締着片12には貫通孔13が設けられている。配管20を円環状の配管挿通部11内に挿通した状態で、締着片12に形成された貫通孔13と、配管支持バンド取付金具1の貫通孔3にボルトを一気通貫に挿通して螺合させることにより、配管挿通部11に挿通された配管20を支持・固定するものである。
従来技術において、上記の配管支持バンド取付金具について、以下のように改良が試みられている。
従来の配管支持バンド10は、内側に支持対象の配管が挿通可能なように円環状に湾曲形成され、開放される端部同士が対向する配管挿通部11と、互いに対向する一対の取付足部となる締着片12を備え、これらの締着片12には貫通孔13が設けられている。配管20を円環状の配管挿通部11内に挿通した状態で、締着片12に形成された貫通孔13と、配管支持バンド取付金具1の貫通孔3にボルトを一気通貫に挿通して螺合させることにより、配管挿通部11に挿通された配管20を支持・固定するものである。
従来技術において、上記の配管支持バンド取付金具について、以下のように改良が試みられている。
例えば、図25に示す実開平6-54981号公報(特許文献1)や実開平7-14282号公報(特許文献2)に開示された配管支持バンド取付金具は、取り付け金具本体7が座板である支承基体4とは裏面で溶接されるものである。係合凸体11を介して支承基体4の貫通孔10および当接面部8の係合貫通孔9に係合させた後に溶接することで取り付ける両者を一体化するものである。これは配管支持バンド取付金具の外面の見栄えを良くする工夫である。配管支持バンド取付金具は外壁面などに突設されるため、溶接個所が剥き出しのまま建物外壁に取り付けられると見栄えを悪くしてしまう。そこで、実開平6-54981号公報(特許文献1)や実開平7-14282号公報(特許文献2)に記載された配管支持バンド取付金具は支承基体4の裏面側に溶接個所を隠してしまうものである。
また、例えば、図26に示す実開昭54-175020号(特許文献3)公報および実開昭54-182933号公報(特許文献4)に開示された技術は、取り付ける高さの調整機能を付与したものである。それら文献において目的として記載されている通り、配管用バンド2と支持金具3との重ね合わせ位置を自在に調節可能とし、1組(特許文献3)または2組(特許文献4)のボルトナットで簡単に連結できることを目的としている。実開昭54-175020号(特許文献3)公報および実開昭54-182933号公報(特許文献4)とも、配管用バンド2、支持金具3の他に、第3の部材として連結部材1を提供し、この第3の部材である連結部材1が、一端側で配管用バンド2を取り付け、他端側で支持金具3を取り付けることにより、配管用バンド2と支持金具3との距離を自在としている。連結部材1はエッジを折り曲げることによりガイドが付けられており、配管用バンド2と支持金具3をそれぞれスライドする際のガイドとなっており、正しい位置合わせができるように工夫されている。
しかし、これら従来技術における配管支持バンド取付金具には、実際の作業現場では解決すべき課題があった。
図25に示す実開平6-54981号公報(特許文献1)や実開平7-14282号公報(特許文献2)に開示された配管支持バンド取付金具によれば、確かに溶接跡などが表面には出ないものであり、美観は向上する。しかし、構造的強度が不十分なものである。取り付け金具本体は平面的で1枚板のようなものであったため、取り付け金具本体面に対する法線方向の力に対して構造的に耐力が大きいとは言えないものであった。溶接個所が裏面側の小領域の2点のみであり、かつ、それが平行に並んでいるため、取り付け金具本体平面に対する法線方向の力に対する耐力を向上するものとはなっていない。
図25に示す実開平6-54981号公報(特許文献1)や実開平7-14282号公報(特許文献2)に開示された配管支持バンド取付金具によれば、確かに溶接跡などが表面には出ないものであり、美観は向上する。しかし、構造的強度が不十分なものである。取り付け金具本体は平面的で1枚板のようなものであったため、取り付け金具本体面に対する法線方向の力に対して構造的に耐力が大きいとは言えないものであった。溶接個所が裏面側の小領域の2点のみであり、かつ、それが平行に並んでいるため、取り付け金具本体平面に対する法線方向の力に対する耐力を向上するものとはなっていない。
次に、図26に示す実開昭54-175020号(特許文献3)公報および実開昭54-182933号公報(特許文献4)に開示された技術は、取り付ける高さの調整機能を付与したものであるが、調節は配管用バンド2と配管支持バンド取付金具3との距離を接近させるか離隔させるかという出し入れ方向のみであり、配管支持バンドの配管支持バンド取付金具に対する取り付け角度の自由度はなく、固定的なものであった。つまり、作業現場において配管支持バンド取付金具を突設した後は配管支持バンドの取り付け角度は調整することができず、単に両者の間隔を接近させるか離隔させるかという高さ方向のみが調整できるだけである。
また、配管支持バンド取付金具3は、従来技術のままであるので、構造的強度が不十分であるという課題は、上記実開平6-54981号公報(特許文献1)や実開平7-14282号公報(特許文献2)に開示された配管支持バンド取付金具と同様である。つまり、取り付け金具本体は平面的で1枚板のようなものであるため、取り付け金具本体面に対する法線方向の力に対して構造的に耐力が大きいとは言えないものである。
また、配管支持バンド取付金具3は、従来技術のままであるので、構造的強度が不十分であるという課題は、上記実開平6-54981号公報(特許文献1)や実開平7-14282号公報(特許文献2)に開示された配管支持バンド取付金具と同様である。つまり、取り付け金具本体は平面的で1枚板のようなものであるため、取り付け金具本体面に対する法線方向の力に対して構造的に耐力が大きいとは言えないものである。
考案者吉岡貴大は、このような従来の問題点に鑑み、構造について考察し、本考案をするに至った。
本考案は、従来技術では課題であった構造的強度を強化した配管支持バンド取付金具を提供することを目的とする。つまり、取り付け金具本体面に対する法線方向の力に対して構造的に耐力が大きくなるように改善せしめ、さらに、配管支持バンドの取り付け角度の自由度を増し、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめた配管支持バンド取付金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の配管支持バンド取付金具セットは、基端を配管の取り付け壁面に突設支承する配管支持突設体と、前記配管支持突設体に取り付けて前記配管を支持する配管支持バンドとの配管取付金具セットであって、前記配管支持突設体が上面、側面および底面を備えた中空柱状体であって、正四角柱状体、正六角柱状体または正八角柱状体のいずれかの中空柱状体であり、前記底面を前記配管の取り付け壁面に対して立設して突設し、各々の前記側面に側面開口が設けられており、立設支持された前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを取り付けて支持することを特徴とする配管取付金具セットである。
上記構成により、本考案の配管支持バンド取付金具セットは、構造的強度を強化したものとなっている。つまり、従来の配管支持バンド取付金具のように平面的で1枚板のようなものではなく、配管支持突設体が中空筐体でその断面が四角形や六角形や八角形など立体的なものであり、あらゆる取り付け方向に対する力に対して構造的に耐力が大きくなっており、明らかに構造的強度が向上している。従来の平面的な配管支持バンド取付金具では平板面に垂直に力が掛かると強度不足となるため、配管の水平取り付け工事は避けることが推奨されていたが、本考案の配管支持バンド取付金具であれば水平・垂直などあらゆる方向に十分な構造的強度を発揮することができ、配管の水平取り付け工事も可能となる。
つまり、配管支持突設体は、上面が正四角形、正六角形または正八角形の中空柱状体(つまり、いわゆる正四角柱状体、正六角柱状体または正八角柱状体で、内部が中空のもの)であり強度は相当強い部材である。
上記構成により、本考案の配管支持バンド取付金具セットは、構造的強度を強化したものとなっている。つまり、従来の配管支持バンド取付金具のように平面的で1枚板のようなものではなく、配管支持突設体が中空筐体でその断面が四角形や六角形や八角形など立体的なものであり、あらゆる取り付け方向に対する力に対して構造的に耐力が大きくなっており、明らかに構造的強度が向上している。従来の平面的な配管支持バンド取付金具では平板面に垂直に力が掛かると強度不足となるため、配管の水平取り付け工事は避けることが推奨されていたが、本考案の配管支持バンド取付金具であれば水平・垂直などあらゆる方向に十分な構造的強度を発揮することができ、配管の水平取り付け工事も可能となる。
つまり、配管支持突設体は、上面が正四角形、正六角形または正八角形の中空柱状体(つまり、いわゆる正四角柱状体、正六角柱状体または正八角柱状体で、内部が中空のもの)であり強度は相当強い部材である。
配管支持バンドとして以下の工夫を行う。
配管支持バンドの構成を、内面が周回円帯であり、前記配管を囲繞できる配管支持輪部と、前記配管支持輪部から延設され、所定間隔で対向し合う一対の取付脚板と、前記取付脚板における前記配管支持輪部からの延設端側において、前記取付脚板間の間隙を埋める当接体と、前記取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、前記取付脚板と前記配管支持バンド取付金具を一体に締結する留め具を備えた構造とする。
なお、前記配管支持輪部と前記当接体が切れ目を有し、前記留め具を締結することにより、前記切れ目を境目として前記配管支持輪部同士、および、前記当接体同士が当接し合うものとすることができる。
配管支持バンドの構成を、内面が周回円帯であり、前記配管を囲繞できる配管支持輪部と、前記配管支持輪部から延設され、所定間隔で対向し合う一対の取付脚板と、前記取付脚板における前記配管支持輪部からの延設端側において、前記取付脚板間の間隙を埋める当接体と、前記取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、前記取付脚板と前記配管支持バンド取付金具を一体に締結する留め具を備えた構造とする。
なお、前記配管支持輪部と前記当接体が切れ目を有し、前記留め具を締結することにより、前記切れ目を境目として前記配管支持輪部同士、および、前記当接体同士が当接し合うものとすることができる。
次に、配管支持バンドの構成を、前記配管を囲繞する配管囲繞支持部と、前記配管囲繞支持部の一端から延設されその先端に開口を持つ中空箱体と、前記配管囲繞支持部の他端から延設され前記中空箱体の側面の外壁に沿う取付脚板を備えた構成とすることもできる。
前記中空箱体は、前記配管支持突設体の前記柱状体の外壁面形状に沿う正四角柱箱体、正六角柱箱体または正八角柱箱体形状のいずれかの中空箱体とする。そのため強度は相当強い部材である。
ここで、前記中空箱体の内壁面形状は、前記配管支持突設体の前記中空柱状体の外壁面形状に沿う形状をもち、前記立設体の上面から前記中空箱体の前記対向開口に対して挿入してゆき少なくとも前記立設体の上部に対して前記中空箱体が挿入可能であり、前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを挿入して取り付けるものとする。
取り付けについては、前記取り付け壁面に突設支承した前記配管支持突設体に前記中空箱体を挿入して取り付けることにより、前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを取り付ける。
このように、立設体の上部に対して中空箱体を挿入可能とすることで、構造的に耐力が大きくなっており、明らかに構造的強度が向上している。
前記中空箱体は、前記配管支持突設体の前記柱状体の外壁面形状に沿う正四角柱箱体、正六角柱箱体または正八角柱箱体形状のいずれかの中空箱体とする。そのため強度は相当強い部材である。
ここで、前記中空箱体の内壁面形状は、前記配管支持突設体の前記中空柱状体の外壁面形状に沿う形状をもち、前記立設体の上面から前記中空箱体の前記対向開口に対して挿入してゆき少なくとも前記立設体の上部に対して前記中空箱体が挿入可能であり、前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを挿入して取り付けるものとする。
取り付けについては、前記取り付け壁面に突設支承した前記配管支持突設体に前記中空箱体を挿入して取り付けることにより、前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを取り付ける。
このように、立設体の上部に対して中空箱体を挿入可能とすることで、構造的に耐力が大きくなっており、明らかに構造的強度が向上している。
なお、両者を強固に締結する工夫を行うことも好ましい。例えば、前記中空箱体の側面に中空箱体側面開口が設けられ、前記取付脚板の側面にも取付脚板側面開口が設けられ、前記中空箱体側面開口と前記取付脚板側面開口と前記配管支持突設体の前記側面開口がそれぞれ対応し合う位置に穿たれており、前記中空箱体と前記配管支持突設体と前記取付脚板とを一気通貫に貫くように締結具を締結して取り付け可能とする。
このように、配管支持突設体に挿入した中空箱体、内部の配管支持突設体、中空箱体に当接している取付脚板の3者を一気通貫に貫いて締結具を締結するので、3者が強固に締結される。
なお、配管支持バンドで配管を囲繞するが、配管支持突設体に配管支持バンドの中空箱体を挿入した段階では、まだ、取付脚板が中空箱体の側面の外壁に締結されていないので、取付脚板と中空箱体の側面の外壁との間に隙間があるので、当該隙間から配管を配管支持バンドの内部に入れ、その後に締結具により締結することにより囲繞を行うことができる。
このように、配管支持突設体に挿入した中空箱体、内部の配管支持突設体、中空箱体に当接している取付脚板の3者を一気通貫に貫いて締結具を締結するので、3者が強固に締結される。
なお、配管支持バンドで配管を囲繞するが、配管支持突設体に配管支持バンドの中空箱体を挿入した段階では、まだ、取付脚板が中空箱体の側面の外壁に締結されていないので、取付脚板と中空箱体の側面の外壁との間に隙間があるので、当該隙間から配管を配管支持バンドの内部に入れ、その後に締結具により締結することにより囲繞を行うことができる。
次に、配管を囲繞する配管支持バンドの取付姿勢が多様な方向にすることができれば、配管工事の配管方向の自由度が大きくなる。
例えば、前記配管支持突設体が正四角柱状体であり、配管支持バンドの前記中空箱体が正四角柱箱体とする例がある。
この形状であれば、前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体を前記配管支持突設体への前記挿入方向が4通りとなり、自由度が大きくなる。
例えば、前記配管支持突設体が正四角柱状体であり、配管支持バンドの前記中空箱体が正四角柱箱体とする例がある。
この形状であれば、前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体を前記配管支持突設体への前記挿入方向が4通りとなり、自由度が大きくなる。
例えば、前記配管支持突設体が正六角柱状体であり、配管支持バンドの前記中空箱体が正六角柱箱体とする例がある。
この形状であれば、前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体を前記配管支持突設体への前記挿入方向が4通りとなり、さらに自由度が大きくなる。
この形状であれば、前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体を前記配管支持突設体への前記挿入方向が4通りとなり、さらに自由度が大きくなる。
例えば、前記配管支持突設体が正八角柱状体であり、配管支持バンドの前記中空箱体が正八角柱箱体とする例がある。
この形状であれば、前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体を前記配管支持突設体への前記挿入方向が8通りとなり、さらに自由度が大きくなる。
配管支持バンドの配管支持バンド取付金具に対する取り付け角度の自由度が増せば、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめることができる。
この形状であれば、前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体を前記配管支持突設体への前記挿入方向が8通りとなり、さらに自由度が大きくなる。
配管支持バンドの配管支持バンド取付金具に対する取り付け角度の自由度が増せば、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめることができる。
次に、上記した本考案の配管支持バンド取付金具セットにおいて、前記配管支持突設体の基端側に座板を備え、前記座板の大きさが前記配管支持突設体の基端側の大きさより大きいものであり、前記配管支持突設体の基端側が前記座板に対して嵌合または埋設溶接されているものとすることができる。
上記構成により、壁に取り付けられた大きな座板に対して中空筐体を突設支承し、かつ、中空筐体である配管支持突設体の基端側が大きな座板に対して嵌合または埋設溶接されているため、中空筐体が壁面にしっかりと固定され、中空筐体が座板に対して回転したり抜け出たりすることがない。
上記構成により、壁に取り付けられた大きな座板に対して中空筐体を突設支承し、かつ、中空筐体である配管支持突設体の基端側が大きな座板に対して嵌合または埋設溶接されているため、中空筐体が壁面にしっかりと固定され、中空筐体が座板に対して回転したり抜け出たりすることがない。
本考案にかかる配管支持バンド取付金具によれば、配管支持突設体がその上面が正四角形、正六角形または正八角形の中空柱状体であり強度が相当強い部材である上に、配管支持バンド側も配管囲繞支持部の一端から延設された中空箱体がいわゆる正四角柱箱体、正六角柱箱体または正八角柱箱体であり、強度は相当強い部材である。
このようにいずれも立体的で強度の強い2つの部材を、内壁面と外壁面を当接させつつ取り付けるため、強度は相当強い取り付け構造となる。
また、本考案にかかる配管支持バンド取付金具によれば、配管支持バンドの配管支持バンド取付金具に対する取り付け角度の自由度が増し、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめることができる。
このようにいずれも立体的で強度の強い2つの部材を、内壁面と外壁面を当接させつつ取り付けるため、強度は相当強い取り付け構造となる。
また、本考案にかかる配管支持バンド取付金具によれば、配管支持バンドの配管支持バンド取付金具に対する取り付け角度の自由度が増し、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめることができる。
以下、本考案の配管支持バンド取付金具の実施例を説明する。なお、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。本考案の範囲は以下の実施例に示した具体的な用途、形状、個数などには限定されないことは言うまでもない。
以下、実施例として、配管支持突設体100の中空柱状体110が正四角中空柱状体(図1等に示すように、壁面に突設する突設ネジ112が設けられている方向を底面方向とし、壁面に突設する法線方向を高さ方向とし、法線方向に直交する横断面において正四角形の枠体である中空柱状体)の例や、配管支持突設体100の中空柱状体110が高さ方向を法線とする断面において正八角中空柱状体(図9に示すように、壁面に突設する突設ネジ112が設けられている方向を底面方向とし、壁面に突設する法線方向を高さ方向とし、法線方向に直交する横断面において正八角形の枠体である中空柱状体)の例などを示すが、正六角柱状体(正四角柱状体や正八角柱状体と同様の方向において、法線方向に直交する横断面が正六角形の枠体の中空柱状体)についても同様に考えれば良い。
なお、各々の部材素材は、基本的にはステンレスなどの金属素材が好ましい。なお、対候性に優れているプラスチック樹脂製やゴム製や布製なども採用可能な場合がある。
以下、実施例として、配管支持突設体100の中空柱状体110が正四角中空柱状体(図1等に示すように、壁面に突設する突設ネジ112が設けられている方向を底面方向とし、壁面に突設する法線方向を高さ方向とし、法線方向に直交する横断面において正四角形の枠体である中空柱状体)の例や、配管支持突設体100の中空柱状体110が高さ方向を法線とする断面において正八角中空柱状体(図9に示すように、壁面に突設する突設ネジ112が設けられている方向を底面方向とし、壁面に突設する法線方向を高さ方向とし、法線方向に直交する横断面において正八角形の枠体である中空柱状体)の例などを示すが、正六角柱状体(正四角柱状体や正八角柱状体と同様の方向において、法線方向に直交する横断面が正六角形の枠体の中空柱状体)についても同様に考えれば良い。
なお、各々の部材素材は、基本的にはステンレスなどの金属素材が好ましい。なお、対候性に優れているプラスチック樹脂製やゴム製や布製なども採用可能な場合がある。
図1および図2と、図3および図4は、それぞれ本発明の配管支持バンド取付金具100の構成例を示す図である。
実施例1にかかる配管支持バンド取付金具100は、突設体110、座板120、突設子130を備えた構成となっている。
実施例1にかかる配管支持バンド取付金具100は、突設体110、座板120、突設子130を備えた構成となっている。
突設体110は、中空筐体であり、この実施例1では中空筐体の長さ方向を法線とする断面が多角形となっている。
図1および図2に示す例では、突設体110の断面形状が正方形で正四角柱中空体となっており、中空筐体の側面4面のうち2面の対向面のそれぞれの面に開口111aと111cが設けられている。中空筐体の側面4面のうち残りの2面には開口が設けられていない例である。
この図1、図2では、開口111aと開口111cが対向し合っており、突設体110は中空筐体であるので、開口111aと開口111cの1セットのみが中空の内部空間を介して直接対向し合っている。
つまり、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う1セットのみにそれぞれ開口111aと開口111cが設けられている。
一方、図3および図4に示す例では、突設体110の断面形状が正方形で正四角柱中空体となっており、中空筐体の側面4面すべてにそれぞれ開口111a~111dが設けられている。
この図3および図4では、開口111aと開口111cが対向し合っており、開口111bと開口111dが対向し合っている。つまり2セットある。突設体110は中空筐体であるので、開口111aと開口111cは中空の内部空間を介して直接対向し合っており、開口111bと開口111dは中空の内部空間を介して直接対向し合っている。
このように、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向の対向面の1セットと、垂直方向の対向面の1セットの合計2セットを備えたものとなっている。つまり、図3、図4の図示において、開口111aと開口111cが水平方向に対向する1セットとなっており、開口111bと開口111dが垂直方向に対向する1セットとなっている。
図1および図2に示す例では、突設体110の断面形状が正方形で正四角柱中空体となっており、中空筐体の側面4面のうち2面の対向面のそれぞれの面に開口111aと111cが設けられている。中空筐体の側面4面のうち残りの2面には開口が設けられていない例である。
この図1、図2では、開口111aと開口111cが対向し合っており、突設体110は中空筐体であるので、開口111aと開口111cの1セットのみが中空の内部空間を介して直接対向し合っている。
つまり、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う1セットのみにそれぞれ開口111aと開口111cが設けられている。
一方、図3および図4に示す例では、突設体110の断面形状が正方形で正四角柱中空体となっており、中空筐体の側面4面すべてにそれぞれ開口111a~111dが設けられている。
この図3および図4では、開口111aと開口111cが対向し合っており、開口111bと開口111dが対向し合っている。つまり2セットある。突設体110は中空筐体であるので、開口111aと開口111cは中空の内部空間を介して直接対向し合っており、開口111bと開口111dは中空の内部空間を介して直接対向し合っている。
このように、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向の対向面の1セットと、垂直方向の対向面の1セットの合計2セットを備えたものとなっている。つまり、図3、図4の図示において、開口111aと開口111cが水平方向に対向する1セットとなっており、開口111bと開口111dが垂直方向に対向する1セットとなっている。
突設体110は中空筐体となっており、この例では外形が矩形、特に正方形となっており、図1や図3の平面図に示したように、突設体110の垂直方向の外形寸法は間隔Wa1、水平方向の外形寸法は間隔Wa2と等距離となっている。
なお、後述するように、この間隔Wa1および間隔Wa2は、配管支持バンド200の一対の取付脚板220の間隔Wbと合致するものとなっている。
開口111の形状は限定されないが、円形よりも、配管300を支持する高さなどにおいて自由度が高くなるように突設体110の高さ方向に沿って長軸を持つ孔である方が好ましい。高さ方向に沿った長軸を持つ孔であれば、そのどの位置でも配管支持バンド200を取り付けることができ、配管支持バンド200の取り付け位置を自在に調節できる。
突設体110は、いわゆる出来合いの角状の鉄パイプを切り出して加工したものでも良く、一枚の平版の鉄片を折り曲げ加工して矩形にしても良い。
なお、後述するように、この間隔Wa1および間隔Wa2は、配管支持バンド200の一対の取付脚板220の間隔Wbと合致するものとなっている。
開口111の形状は限定されないが、円形よりも、配管300を支持する高さなどにおいて自由度が高くなるように突設体110の高さ方向に沿って長軸を持つ孔である方が好ましい。高さ方向に沿った長軸を持つ孔であれば、そのどの位置でも配管支持バンド200を取り付けることができ、配管支持バンド200の取り付け位置を自在に調節できる。
突設体110は、いわゆる出来合いの角状の鉄パイプを切り出して加工したものでも良く、一枚の平版の鉄片を折り曲げ加工して矩形にしても良い。
座板120は、突設体110の基端側に設けられた板状の部材であり、その形状は限定されないが、この図1の例では、平面ではなく、ドーム状に少し盛り上がった形状となっている。つまり、ドーム状の内側空間を備え、その内側空間に突設体110の基端部分を受け入れるものとなっている。
座板120の大きさは限定されないが、突設体110の基端側の大きさより大きいものとなっている。つまり、突設体110の基端側が座板120に対して嵌合されている。特に、裏面側(ドーム状の内側空間側)で突設体110の基端が埋設された形で座板120と溶接されている。
座板120の大きさは限定されないが、突設体110の基端側の大きさより大きいものとなっている。つまり、突設体110の基端側が座板120に対して嵌合されている。特に、裏面側(ドーム状の内側空間側)で突設体110の基端が埋設された形で座板120と溶接されている。
突設子130は、突設体110の基端側の底面から延設されている固定部材であり、突設箇所の外壁面に対して打ち込むことで配管支持バンド取付金具100を突設箇所の外壁面に対して突設した状態で固定する。この例ではアンカーボルトとなっているが、アンカーボルトに限定されず、釘、オニフック、コンクリートリング固定金具など他の固定金具であっても良い。
図1の底面図や図3の底面図に示すように、四角形である突設体110の基端の4点の角の溶接個所122において、座板120と溶接されている。つまり、矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、従来の平行した2点のみの溶接に比べて構造的強度が向上していることが分かる。
また、座板120には中央に突設体110の基端と嵌合するように四角形の嵌合孔121が設けられており、当該座板120の嵌合孔121に対して突設体110の基端が嵌合するように埋設された状態で矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、突設体110が座板120と強固に固定されている。
図1の底面図や図3の底面図に示すように、四角形である突設体110の基端の4点の角の溶接個所122において、座板120と溶接されている。つまり、矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、従来の平行した2点のみの溶接に比べて構造的強度が向上していることが分かる。
また、座板120には中央に突設体110の基端と嵌合するように四角形の嵌合孔121が設けられており、当該座板120の嵌合孔121に対して突設体110の基端が嵌合するように埋設された状態で矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、突設体110が座板120と強固に固定されている。
図5は、配管支持バンド200の構成を簡単に示す図である。
図5に示すように、配管支持バンド200は、配管支持輪部210、取付脚板220、当接体230、内挿空間240、留め具250を備えた構成となっている。
配管支持輪部210は、内面が周回円帯であり、配管を囲繞する輪である。
内側に支持対象の配管が挿通可能なように円環状に湾曲形成された部材である。
この例では、内面が周回円帯として周回する円帯となっているが、配管支持輪部210の一部に切れ目がありその切れ目に当接体230が挟持されている。この当接体230の端面は配管支持輪部210の周回円帯の延長面となっており、その結果、配管支持輪部210の内面と当接体230の端面により綺麗に周回する周回円帯が形成されている。
なお、後述するように、当接体230は左右2片ありその境目に切れ目211があるため、配管支持ワブ210は開閉可能な構造となっている。
なお、蝶番部を備えた構成で開閉可能な構造でも良い。この例では蝶番部が設けられていないが、蝶番部が設けられていても良い。
なお、この場合の開放状態とは、切れ目211を一時的に拡げて配管支持輪部210の径が周回より少し広く開くことであり、閉鎖状態とは、切れ目211を当接させて配管支持輪部210の径が当初の周回となり、取付脚板220同士が対向し合う姿勢となることである。
図5に示すように、配管支持バンド200は、配管支持輪部210、取付脚板220、当接体230、内挿空間240、留め具250を備えた構成となっている。
配管支持輪部210は、内面が周回円帯であり、配管を囲繞する輪である。
内側に支持対象の配管が挿通可能なように円環状に湾曲形成された部材である。
この例では、内面が周回円帯として周回する円帯となっているが、配管支持輪部210の一部に切れ目がありその切れ目に当接体230が挟持されている。この当接体230の端面は配管支持輪部210の周回円帯の延長面となっており、その結果、配管支持輪部210の内面と当接体230の端面により綺麗に周回する周回円帯が形成されている。
なお、後述するように、当接体230は左右2片ありその境目に切れ目211があるため、配管支持ワブ210は開閉可能な構造となっている。
なお、蝶番部を備えた構成で開閉可能な構造でも良い。この例では蝶番部が設けられていないが、蝶番部が設けられていても良い。
なお、この場合の開放状態とは、切れ目211を一時的に拡げて配管支持輪部210の径が周回より少し広く開くことであり、閉鎖状態とは、切れ目211を当接させて配管支持輪部210の径が当初の周回となり、取付脚板220同士が対向し合う姿勢となることである。
取付脚板220は、図5に示すように、配管支持輪部210から延設され、所定間隔で対向し合う一対の板状体であり、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに対向し合うものとなっている。
一対の対向し合う取付脚板220には対向するように貫通孔221が設けられており、この貫通孔221に対して留め具250を取り付けて両者を締結する。この貫通孔221の形状は限定されないが、例えば円形とする。
なお、この図3の例では、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに一対の取付脚板220が対向し合っているときの間隔Wbが、図1で示した突設体110の開口111aと開口111cの間隔Wa1、開口111bと開口111dの間隔Wa2と合致するものとなっている。
一対の対向し合う取付脚板220には対向するように貫通孔221が設けられており、この貫通孔221に対して留め具250を取り付けて両者を締結する。この貫通孔221の形状は限定されないが、例えば円形とする。
なお、この図3の例では、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに一対の取付脚板220が対向し合っているときの間隔Wbが、図1で示した突設体110の開口111aと開口111cの間隔Wa1、開口111bと開口111dの間隔Wa2と合致するものとなっている。
当接体230は、図5に示すように、取付脚板220における配管支持輪部210からの延設端側に設けられた部材であり、取付脚板220間の間隙を埋めるものである。この当接体230が一対の取付脚板220の間に存在するため、取付脚板220同士の間隙が所定の間隔Wbに維持される。
なお、配管支持輪部210、取付脚板220、留め具250など配管支持バンド200はステンレスなどの金属素材が好ましいところ、この当接体230の素材は、金属、ゴム、樹脂など他の素材でも良い。
当接体230を配管支持輪部210や取付脚板220と同じ金属素材で作製する場合、配管支持バンド200全体を当該金属で金型成型などにより一体成型することも可能である。また、当接体230が金属以外の素材の場合、取付脚板220との接合は接着剤などで接合すれば良い。後述するように、留め具250を取付脚板220に取り付けることにより、当接体230が同士が取付脚板220により押圧挟持されて摩擦により強く固定されるからである。
なお、配管支持輪部210、取付脚板220、留め具250など配管支持バンド200はステンレスなどの金属素材が好ましいところ、この当接体230の素材は、金属、ゴム、樹脂など他の素材でも良い。
当接体230を配管支持輪部210や取付脚板220と同じ金属素材で作製する場合、配管支持バンド200全体を当該金属で金型成型などにより一体成型することも可能である。また、当接体230が金属以外の素材の場合、取付脚板220との接合は接着剤などで接合すれば良い。後述するように、留め具250を取付脚板220に取り付けることにより、当接体230が同士が取付脚板220により押圧挟持されて摩擦により強く固定されるからである。
この当接体230の働きにより、2つの効果が得られる。
当接体230の1つ目の効果は、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに図5に示すように、完全な周回状の円帯となる点である。従来の配管支持輪部では、取付脚板220の間隔分、周回が大きく切れて隙間があり、この隙間に配管が触れて配管が傷つくこともあったが、本発明の配管支持バンド200では、当接体230があるので、配管支持輪部210が形成する円周が完全な周回となって配管を傷つけることはない。
当接体230の2つ目の効果は、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに図5に示すように、取付脚板220間の間隔が正しくWbに維持される点である。従来の配管支持輪部では、取付脚板220の間隔分、周回が大きく切れて隙間となっており、取付脚板220の間隔が正しく維持されにくかった。本発明の配管支持バンド200では、当接体230があるので、取付脚板220の間隔が正しく維持される。
なお、後述するように、この取付脚板220の対向面と当接体230により形成される空間240が配管支持バンド取付金具100を内挿する空間として提供される。
当接体230の1つ目の効果は、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに図5に示すように、完全な周回状の円帯となる点である。従来の配管支持輪部では、取付脚板220の間隔分、周回が大きく切れて隙間があり、この隙間に配管が触れて配管が傷つくこともあったが、本発明の配管支持バンド200では、当接体230があるので、配管支持輪部210が形成する円周が完全な周回となって配管を傷つけることはない。
当接体230の2つ目の効果は、配管支持輪部210が閉鎖状態にあるときに図5に示すように、取付脚板220間の間隔が正しくWbに維持される点である。従来の配管支持輪部では、取付脚板220の間隔分、周回が大きく切れて隙間となっており、取付脚板220の間隔が正しく維持されにくかった。本発明の配管支持バンド200では、当接体230があるので、取付脚板220の間隔が正しく維持される。
なお、後述するように、この取付脚板220の対向面と当接体230により形成される空間240が配管支持バンド取付金具100を内挿する空間として提供される。
次に、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200の取り付けについて述べる。配管支持バンド取付金具100の例として、図3および図4で示したものを用いて説明する。
図6は、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200を取り付ける様子を示す図である。
図6(a)は、取り付け箇所の建物外壁面等に対して配管支持バンド取付金具100の突設子130を打ち込んで配管支持バンド取付金具100を建物外壁面等の法線方向に突設する。図6は外壁面等の水平断面で図示されており、図6の下方向が建物外壁面等の法線方向となっている。なお、図6の例では、配管支持バンド取付金具100の側面4面のうち、開口111aが見える方向に突設されているものとする。
図6は、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200を取り付ける様子を示す図である。
図6(a)は、取り付け箇所の建物外壁面等に対して配管支持バンド取付金具100の突設子130を打ち込んで配管支持バンド取付金具100を建物外壁面等の法線方向に突設する。図6は外壁面等の水平断面で図示されており、図6の下方向が建物外壁面等の法線方向となっている。なお、図6の例では、配管支持バンド取付金具100の側面4面のうち、開口111aが見える方向に突設されているものとする。
次に、図6(b)は、配管支持バンド200の配管支持輪部210を水平になるように、突設体110の開口111bと開口111dに対して、配管支持バンド200の取付脚板220を装着した様子を示している。
ここでは、まず、配管支持バンド200の一対の取付脚板220と当接体230により囲まれた内挿空間240に内挿するように突設体110を差し込む。突設体110の外形寸法である間隔Wa2は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものであるので、両者がピタリと間挿される。
このように、取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、留め具250によって取付脚板220と配管支持バンド取付金具100を一体に締結する。
留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
このように、留め具250を、取付脚板220の一方の貫通孔221-突設体110の開口111b-突設体の中空-突設体110の開口111d-取付脚板220の他方の貫通孔221を一気通貫に通し入れ、締結して固定する。
ここでは、まず、配管支持バンド200の一対の取付脚板220と当接体230により囲まれた内挿空間240に内挿するように突設体110を差し込む。突設体110の外形寸法である間隔Wa2は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものであるので、両者がピタリと間挿される。
このように、取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、留め具250によって取付脚板220と配管支持バンド取付金具100を一体に締結する。
留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
このように、留め具250を、取付脚板220の一方の貫通孔221-突設体110の開口111b-突設体の中空-突設体110の開口111d-取付脚板220の他方の貫通孔221を一気通貫に通し入れ、締結して固定する。
図7は、配管支持バンド200の配管支持輪部210を垂直となるように、突設体110の開口111aと開口111cに対して、配管支持バンド200の取付脚板220を装着した様子を示している。図6に示した取り付け例に比べて、配管支持バンド200の配管支持輪部210の配管支持バンド取付金具100に対する取り付け角度が90度回転した状態となっている。
図7の図示において、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200の配管支持輪部210を垂直になるように、突設体110の開口111aと開口111cに対して、配管支持バンド200の取付脚板220を装着した様子を示している。つまり、取付脚板220の一片が開口111aの上側から覆い、取付脚板220の他の片が開口111cの下側から覆う状態で取り付けられ、留め具250を垂直方向に取り付けた状態となっている。
この例では、突設体110は四角柱中空体であるので、外形寸法(突設体110の開口111aと開口111cとの間隔Wa1)は、配管支持バンド200の一対の取付脚板220の間隔Wbと合致するものであるので、図6(a)同様、両者がピタリと装着される。その状態で留め具250を取り付けて両者を締結する。
これら4面に開口を備えた配管支持バンド取付金具100と、配管支持バンド200を用いれば、様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することも可能である。
図7の図示において、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200の配管支持輪部210を垂直になるように、突設体110の開口111aと開口111cに対して、配管支持バンド200の取付脚板220を装着した様子を示している。つまり、取付脚板220の一片が開口111aの上側から覆い、取付脚板220の他の片が開口111cの下側から覆う状態で取り付けられ、留め具250を垂直方向に取り付けた状態となっている。
この例では、突設体110は四角柱中空体であるので、外形寸法(突設体110の開口111aと開口111cとの間隔Wa1)は、配管支持バンド200の一対の取付脚板220の間隔Wbと合致するものであるので、図6(a)同様、両者がピタリと装着される。その状態で留め具250を取り付けて両者を締結する。
これら4面に開口を備えた配管支持バンド取付金具100と、配管支持バンド200を用いれば、様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することも可能である。
このように、本発明にかかる配管支持バンド取付金具100によれば、配管支持バンド200の配管支持バンド取付金具100に対する取り付け角度の自由度が増し、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめることができる。
図8は、実施例2にかかる本発明の配管支持バンド取付金具100Aの構成例を示す図である。
実施例2にかかる配管支持バンド取付金具100Aは、図8に示すように、突設体110A、座板120を備えた構成となっているが、突設体110Aが長さ方向を法線とする断面において八角形となっている。つまり、突設体110Aが正八角形中空体となっている例である。なお、実施例1と同様の部分については詳しい説明は省略する。
実施例2にかかる配管支持バンド取付金具100Aは、図8に示すように、突設体110A、座板120を備えた構成となっているが、突設体110Aが長さ方向を法線とする断面において八角形となっている。つまり、突設体110Aが正八角形中空体となっている例である。なお、実施例1と同様の部分については詳しい説明は省略する。
図8に示すように、実施例2では、突設体110Aは正八角形中空体となっている。
図8に示すように、中空筐体である突設体110Aが正八角柱中空体であり、突設体110Aを取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う2面の1セットと、垂直方向に対向し合う2面の1セットと、斜め方向に対向し合う2面の2セットを備えたものである。
図8に示すように、中空筐体である突設体110Aが正八角柱中空体であり、突設体110Aを取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う2面の1セットと、垂直方向に対向し合う2面の1セットと、斜め方向に対向し合う2面の2セットを備えたものである。
なお、突設体110Aの側面8面それぞれに開口111Aa~111Ahが設けられている。
つまり、側面8面として対向し合う2面が4セットあり、この図5では、開口111aと開口111eが対向し合っており、開口111bと開口111fが対向し合っており、開口111cと開口111gが対向し合っており、開口111dと開口111hが対向し合っている。突設体110は中空筐体であるので、それぞれ対向し合っている開口は中空の内部空間を介して直接対向し合っていることとなる。なお、この例では、それら対向し合う開口111Aa~111Ahの間隔は、それぞれ間隔Wa1、間隔Wa2、間隔Wa3、間隔Wa4であり、それぞれが等価となっているものとする。また、間隔Wa1~Wa4は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものとなっている。
つまり、側面8面として対向し合う2面が4セットあり、この図5では、開口111aと開口111eが対向し合っており、開口111bと開口111fが対向し合っており、開口111cと開口111gが対向し合っており、開口111dと開口111hが対向し合っている。突設体110は中空筐体であるので、それぞれ対向し合っている開口は中空の内部空間を介して直接対向し合っていることとなる。なお、この例では、それら対向し合う開口111Aa~111Ahの間隔は、それぞれ間隔Wa1、間隔Wa2、間隔Wa3、間隔Wa4であり、それぞれが等価となっているものとする。また、間隔Wa1~Wa4は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものとなっている。
なお、配管支持バンド取付金具100Aに対して配管支持バンド200の取り付けについては、図6と図7から容易に類推されよう。
突設体110Aを取り付け壁面に突設支承した姿勢において、側面8面として対向し合う2面が4セットあり、これら4セットのうちいずれかを選択して配管支持バンド200の一対の取付脚板220を装着すれば良い。つまり、実施例1では、配管支持バンド200の取り付け姿勢として水平方向と垂直方向の2つから選択できたが、この実施例2では、配管支持バンド200の取り付け姿勢として水平方向と垂直方向と2通りの斜め方向の合計4つから選択できる。
突設体110Aを取り付け壁面に突設支承した姿勢において、側面8面として対向し合う2面が4セットあり、これら4セットのうちいずれかを選択して配管支持バンド200の一対の取付脚板220を装着すれば良い。つまり、実施例1では、配管支持バンド200の取り付け姿勢として水平方向と垂直方向の2つから選択できたが、この実施例2では、配管支持バンド200の取り付け姿勢として水平方向と垂直方向と2通りの斜め方向の合計4つから選択できる。
なお、上記したように、それぞれ対向し合う開口111Aa~111Ahの間隔Wa1~Wa4は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものとなっており、その4つの姿勢において、配管支持バンド200の一対の取付脚板220がピタリと合致するようになっている。
このように、突設体110Aが正八角形中空体であれば、実施例1に比べて、さらに配管支持バンド200の取り付け姿勢の自由度が増すものとなっている。
これら8面に開口を備えた配管支持バンド取付金具100と、配管支持バンド200を用いれば、様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することもでき、斜めに支持することも可能である。
このように、突設体110Aが正八角形中空体であれば、実施例1に比べて、さらに配管支持バンド200の取り付け姿勢の自由度が増すものとなっている。
これら8面に開口を備えた配管支持バンド取付金具100と、配管支持バンド200を用いれば、様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することもでき、斜めに支持することも可能である。
実施例3として、配管支持バンドのさらなる工夫について説明する。
配管支持バンド200Aの一対の取付脚板220の対向面において、折り曲げ片を設けることで連結の機械的強度を向上させる工夫である。
図9は、実施例3の配管支持バンド200Aの構成を簡単に示す図である。
図9に示すように、実施例3にかかる配管支持バンド200Aは、実施例1と同様、配管支持輪部210、取付脚板220、留め具230を備えた構成であるが、取付脚板220において、上縁片221、下縁片222を備えた構成となっている。
上縁片221、下縁片222は、取付脚板220のエッジのうち、配管支持輪部210からの延設方向を延設軸とすると、その延設軸に平行している上下のエッジに設けられている。図9(b)では斜め上からの斜視図となっているが、取付脚板220が立設されており、その上縁に上縁片221、下縁に下縁片222が設けられていることが分かる。
このような折り曲げた片が上下エッジにあれば、図9(a)の上段にあるA-A線断面図、B-B線断面図、図10のC-C線断面図に示すように、一対のコの字型に対向するもので配管支持バンド取付金具100の突設体110を囲むことができるため、連結の機械的強度、特に、図5の構成に比べて上下方向の連結強度が向上していることが分かる。
配管支持バンド200Aの一対の取付脚板220の対向面において、折り曲げ片を設けることで連結の機械的強度を向上させる工夫である。
図9は、実施例3の配管支持バンド200Aの構成を簡単に示す図である。
図9に示すように、実施例3にかかる配管支持バンド200Aは、実施例1と同様、配管支持輪部210、取付脚板220、留め具230を備えた構成であるが、取付脚板220において、上縁片221、下縁片222を備えた構成となっている。
上縁片221、下縁片222は、取付脚板220のエッジのうち、配管支持輪部210からの延設方向を延設軸とすると、その延設軸に平行している上下のエッジに設けられている。図9(b)では斜め上からの斜視図となっているが、取付脚板220が立設されており、その上縁に上縁片221、下縁に下縁片222が設けられていることが分かる。
このような折り曲げた片が上下エッジにあれば、図9(a)の上段にあるA-A線断面図、B-B線断面図、図10のC-C線断面図に示すように、一対のコの字型に対向するもので配管支持バンド取付金具100の突設体110を囲むことができるため、連結の機械的強度、特に、図5の構成に比べて上下方向の連結強度が向上していることが分かる。
次に、実施例3の配管支持バンド200Aを配管支持バンド取付金具100に対して取り付け作業について述べる。配管支持バンド取付金具100の例として図3および図4で示したものを用いて説明する。
図10は、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200Aを取り付ける様子を示す図である。
図10(a)に示すように、取り付け箇所の建物外壁面等に対して配管支持バンド取付金具100の突設子130を打ち込んで配管支持バンド取付金具100を建物外壁面等の法線方向に突設する。図10は外壁面等の水平断面で図示されており、図10の下方向が建物外壁面等の法線方向となっている。なお、図10の例では、配管支持バンド取付金具100の側面4面のうち、開口111aが見える方向に突設されているものとする。
図10は、配管支持バンド取付金具100に対して配管支持バンド200Aを取り付ける様子を示す図である。
図10(a)に示すように、取り付け箇所の建物外壁面等に対して配管支持バンド取付金具100の突設子130を打ち込んで配管支持バンド取付金具100を建物外壁面等の法線方向に突設する。図10は外壁面等の水平断面で図示されており、図10の下方向が建物外壁面等の法線方向となっている。なお、図10の例では、配管支持バンド取付金具100の側面4面のうち、開口111aが見える方向に突設されているものとする。
次に、図10(b)は、配管支持バンド200Aの配管支持輪部210を水平になるように、突設体110の開口111bと開口111dに対して、配管支持バンド200Aの取付脚板220を装着した様子を示している。
配管支持バンド200の一対の取付脚板220と当接体230により囲まれた内挿空間240に内挿するように突設体110を差し込むが、図10(b)のC-C線断面図に示すように、実施例3では取付脚板220には上縁片221と下縁片222を備えたコの字形状になっており、一対のコの字形状にて突設体の外周に沿う形となっている。そのため、連結の機械的強度は図6(b)の状態に比べて、上下方向の支持の機械的強度が向上していることが分かる。
このように、取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、留め具250によって取付脚板220と配管支持バンド取付金具100を一体に締結する。
配管支持バンド200の一対の取付脚板220と当接体230により囲まれた内挿空間240に内挿するように突設体110を差し込むが、図10(b)のC-C線断面図に示すように、実施例3では取付脚板220には上縁片221と下縁片222を備えたコの字形状になっており、一対のコの字形状にて突設体の外周に沿う形となっている。そのため、連結の機械的強度は図6(b)の状態に比べて、上下方向の支持の機械的強度が向上していることが分かる。
このように、取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、留め具250によって取付脚板220と配管支持バンド取付金具100を一体に締結する。
実施例3にかかる配管支持バンド200Aを用いた場合も、配管支持輪部210に対して配管を装着する様子は実施例1の図7と同様である。
実施例4として、配管支持バンド200がU字型形状の金具(いわゆるU字金具)である場合について述べる。
図11は、配管支持バンド取付金具100と、実施例4にかかる配管支持バンド200Bを示す図である。
図11(a)の左側には、配管支持バンド取付金具100が図示されているが、これは、図1の配管支持バンド取付金具100と同様のものである。
図11(a)の右側には、実施例4にかかる配管支持バンド200Bが図示されているが、この実施例4にかかる配管支持バンド200Bは、いわゆる一般市場で入手可能ないわゆるU字金具と同様のものである。
このU字金具である配管支持バンド200Bは、配管支持バンド取付金具100の開口111~114に挿通可能なサイズとなっており、壁面に突設させて取り付けた配管支持バンド取付金具100の開口111~114に挿通させてナットを取り付けて固定することができるものとなっている。
図11は、配管支持バンド取付金具100と、実施例4にかかる配管支持バンド200Bを示す図である。
図11(a)の左側には、配管支持バンド取付金具100が図示されているが、これは、図1の配管支持バンド取付金具100と同様のものである。
図11(a)の右側には、実施例4にかかる配管支持バンド200Bが図示されているが、この実施例4にかかる配管支持バンド200Bは、いわゆる一般市場で入手可能ないわゆるU字金具と同様のものである。
このU字金具である配管支持バンド200Bは、配管支持バンド取付金具100の開口111~114に挿通可能なサイズとなっており、壁面に突設させて取り付けた配管支持バンド取付金具100の開口111~114に挿通させてナットを取り付けて固定することができるものとなっている。
これら4面に開口を備えた配管支持バンド取付金具100と、配管支持バンド200Bを用いれば、様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することも可能である。
まず、垂直方向に配設される配管を支持するように配設することも可能である。
図11(b)は、配管支持バンド取付金具100および配管支持バンド200Bの配置として、配管を垂直に立てるように取り付ける配置とした状態を示す図である。図11(b)は上から見た様子となっている。配管は断面図において示している。
図11(b)に示すように、配管支持バンド取付金具100を壁面に突設し、配管支持バンド200BであるU字金具を水平方向に寝かせた状態で取り付ければU字金具で取り囲んだ内部空間が略水平に寝た状態で形成される。その水平に形成されているU字金具の内部空間を法線方向に貫くように配管を通しておけば、垂直方向に配設される配管を支持することができる。
まず、垂直方向に配設される配管を支持するように配設することも可能である。
図11(b)は、配管支持バンド取付金具100および配管支持バンド200Bの配置として、配管を垂直に立てるように取り付ける配置とした状態を示す図である。図11(b)は上から見た様子となっている。配管は断面図において示している。
図11(b)に示すように、配管支持バンド取付金具100を壁面に突設し、配管支持バンド200BであるU字金具を水平方向に寝かせた状態で取り付ければU字金具で取り囲んだ内部空間が略水平に寝た状態で形成される。その水平に形成されているU字金具の内部空間を法線方向に貫くように配管を通しておけば、垂直方向に配設される配管を支持することができる。
また、水平方向に配設される配管を支持するように配設することも可能である。
図11(c)は、配管支持バンド取付金具100および配管支持バンド200Bの配置として、配管を水平方向に寝かせるように取り付ける配置とした状態を示す図である。図11(c)は側面から見た様子となっている。配管は断面図において示している。
図11(c)に示すように、配管支持バンド取付金具100を壁面に突設し、配管支持バンド200BであるU字金具を垂直方向に立てた状態で開口に取り付ければ、U字金具で取り囲んだ内部空間が略垂直に立った状態で形成される。その垂直に形成されているU字金具の内部空間を法線方向に貫くように配管を通しておけば、水平方向に配設される配管を支持することができる。
図11(c)は、配管支持バンド取付金具100および配管支持バンド200Bの配置として、配管を水平方向に寝かせるように取り付ける配置とした状態を示す図である。図11(c)は側面から見た様子となっている。配管は断面図において示している。
図11(c)に示すように、配管支持バンド取付金具100を壁面に突設し、配管支持バンド200BであるU字金具を垂直方向に立てた状態で開口に取り付ければ、U字金具で取り囲んだ内部空間が略垂直に立った状態で形成される。その垂直に形成されているU字金具の内部空間を法線方向に貫くように配管を通しておけば、水平方向に配設される配管を支持することができる。
図12は、実施例5にかかる本考案の配管取付金具セットを構成する配管支持突設体100の構成例を示す図である。
図13は、図12に示した配管支持突設体100の斜視図である。
図14は、本考案の配管取付金具セットを構成する配管支持バンド200の構成例を示す図である。
図15は、図14に示した配管支持バンド200の取付脚板240と正四角中空柱状体230との間に間隙を空けた状態を示す図である。
図13は、図12に示した配管支持突設体100の斜視図である。
図14は、本考案の配管取付金具セットを構成する配管支持バンド200の構成例を示す図である。
図15は、図14に示した配管支持バンド200の取付脚板240と正四角中空柱状体230との間に間隙を空けた状態を示す図である。
図12に示すように、実施例5にかかる配管支持突設体100は、中空柱状体110、座板120、突設子130を備えた構成となっている。
中空柱状体110は、中空筐体であり、この実施例1では突設子130が設けられている中空筐体の方向(突設方向または高さ方向と記すことがある)を法線とする断面が四角形となっている(この例では四角形であるが、実施例2のように八角形、その他にも六角形などがあり得る)。
図12および図13に示す例では、中空柱状体110の高さ方向の断面形状が正方形で正四角柱中空体となっており、中空柱状体110の側面にはそれぞれ中空柱状体側面開口111a、111b、111c、111dが設けられており、対向し合う2セットがある。ここでは、中空柱状体側面開口111aと中空柱状体側面開口111cが中空柱状体110の内部空間を介して対向し合っており、また、中空柱状体側面開口111bと中空柱状体側面開口111dが中空柱状体110の内部空間を介して対向し合っている。
中空柱状体110は、中空筐体であり、この実施例1では突設子130が設けられている中空筐体の方向(突設方向または高さ方向と記すことがある)を法線とする断面が四角形となっている(この例では四角形であるが、実施例2のように八角形、その他にも六角形などがあり得る)。
図12および図13に示す例では、中空柱状体110の高さ方向の断面形状が正方形で正四角柱中空体となっており、中空柱状体110の側面にはそれぞれ中空柱状体側面開口111a、111b、111c、111dが設けられており、対向し合う2セットがある。ここでは、中空柱状体側面開口111aと中空柱状体側面開口111cが中空柱状体110の内部空間を介して対向し合っており、また、中空柱状体側面開口111bと中空柱状体側面開口111dが中空柱状体110の内部空間を介して対向し合っている。
つまり、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、側面開口が対向し合う2セットが90度ずれて存在している。
このように、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向の対向面の1セットと、垂直方向の対向面の1セットの合計2セットを備えたものとなっている。
このように、取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向の対向面の1セットと、垂直方向の対向面の1セットの合計2セットを備えたものとなっている。
中空柱状体110は中空となっており、この例では高さ方向の断面が正方形となっており、図12の平面図に示したように、中空柱状体110の図中の垂直方向の外形寸法は間隔Wa1、図中の水平方向の外形寸法は間隔Wa2と等距離となっている。
なお、この間隔Wa1および間隔Wa2は、後述する図14に示す配管支持バンド200の中空箱体230の対向開口の一辺の間隔Wbと合致するものとなっている。
なお、この間隔Wa1および間隔Wa2は、後述する図14に示す配管支持バンド200の中空箱体230の対向開口の一辺の間隔Wbと合致するものとなっている。
中空柱状体側面開口111の形状は限定されないが、円形よりも、配管300を支持する高さなどにおいて自由度が高くなるように、図12に示すように中空柱状体110の高さ方向(壁面に突設すれば壁面からの高さ方向とも言える)に沿って長軸を持つ孔である方が好ましい。高さ方向に沿った長軸を持つ孔であれば、そのどの位置でも配管支持バンド200を取り付けることができ、配管支持バンド200の取り付け位置を自在に調節できる。
中空柱状体110は、いわゆる出来合いの角状の鉄パイプを切り出して加工したものでも良く、一枚の平版の鉄片を折り曲げ加工して矩形にしても良い。
中空柱状体110は、いわゆる出来合いの角状の鉄パイプを切り出して加工したものでも良く、一枚の平版の鉄片を折り曲げ加工して矩形にしても良い。
座板120は、中空柱状体110の基端側に設けられた板状の部材であり、その形状は限定されないが、この図12の例では、平面ではなく、ドーム状に少し盛り上がった形状となっている。つまり、ドーム状の内側空間を備え、その内側空間に中空柱状体110の基端部分を受け入れるものとなっている。
座板120の大きさは限定されないが、中空柱状体110の基端側の大きさより大きいものとなっている。つまり、中空柱状体110の基端側が座板120に対して嵌合されている。特に、裏面側(ドーム状の内側空間側)で中空柱状体110の基端が埋設された形で座板120と溶接されている。
座板120の大きさは限定されないが、中空柱状体110の基端側の大きさより大きいものとなっている。つまり、中空柱状体110の基端側が座板120に対して嵌合されている。特に、裏面側(ドーム状の内側空間側)で中空柱状体110の基端が埋設された形で座板120と溶接されている。
突設子130は、中空柱状体110の基端側の底面から延設されている固定部材であり、突設箇所の外壁面に対して打ち込むことで配管支持突設体100を突設箇所の外壁面に対して突設した状態で固定する。この例ではアンカーボルトとなっているが、アンカーボルトに限定されず、釘、オニフック、コンクリートリング固定金具など他の固定金具であっても良い。
この構成例では、図12の底面図に示すように、四角形である中空柱状体110の基端の4点の角の溶接個所122において座板120と溶接されている。つまり、矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、従来の平行した2点のみの溶接に比べて構造的強度が向上していることが分かる。
また、座板120には中央に中空柱状体110の基端と嵌合するように四角形の嵌合孔121が設けられており、当該座板120の嵌合孔121に対して中空柱状体110の基端が嵌合するように埋設された状態で矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、中空柱状体110が座板120と強固に固定されているもので良い。
また、座板120には中央に中空柱状体110の基端と嵌合するように四角形の嵌合孔121が設けられており、当該座板120の嵌合孔121に対して中空柱状体110の基端が嵌合するように埋設された状態で矩形に4点の溶接個所122で溶接されており、中空柱状体110が座板120と強固に固定されているもので良い。
次に、実施例5にかかる本考案の配管取付金具セットを構成する配管支持バンド200について説明する。
図14は、配管支持バンド200の構成を簡単に示す図である。
図14に示すように、配管支持バンド200は、配管囲繞支持部210、一片の取付脚板220、中空箱体230、他片の取付脚板240、留め具250を備えた構成となっている。
図14は、配管支持バンド200の構成を簡単に示す図である。
図14に示すように、配管支持バンド200は、配管囲繞支持部210、一片の取付脚板220、中空箱体230、他片の取付脚板240、留め具250を備えた構成となっている。
配管囲繞支持部210は、内面が周回円帯状であり、配管を囲繞して支持する部材である。内側に支持対象の配管が挿通可能なように金属製の帯体を湾曲に形成した部材である。対候性に優れたプラスチック樹脂製を採用できる場合もあり得る。
この例では、内面が周回円帯として周回する円帯となっているが、配管囲繞支持部210の一部に切れ目がありその切れ目から2片の延設部分が設けられている。この例では、図12の正面において左側の一片が取付脚板220、左側の他片が取付脚板240となっている。そして、一片が取付脚板220と他片が取付脚板240との間に中空箱体230が設けられている。詳しくは後述する。
なお、配管囲繞支持部210が蝶番部を備えた構成で周回径を拡径するように開閉可能(つまり平面図において右側片と左側片が開閉可能)な構造でも良い。この例では蝶番部が設けられていない例となっている。配管を配管囲繞支持部210の内部に入れて囲繞する場合、一旦配管囲繞支持部210の周回を解いて拡径して配管を通し入れてから配管囲繞支持部210を縮径して囲繞状態とすると配管の取り付けが簡単となる。
この例では、内面が周回円帯として周回する円帯となっているが、配管囲繞支持部210の一部に切れ目がありその切れ目から2片の延設部分が設けられている。この例では、図12の正面において左側の一片が取付脚板220、左側の他片が取付脚板240となっている。そして、一片が取付脚板220と他片が取付脚板240との間に中空箱体230が設けられている。詳しくは後述する。
なお、配管囲繞支持部210が蝶番部を備えた構成で周回径を拡径するように開閉可能(つまり平面図において右側片と左側片が開閉可能)な構造でも良い。この例では蝶番部が設けられていない例となっている。配管を配管囲繞支持部210の内部に入れて囲繞する場合、一旦配管囲繞支持部210の周回を解いて拡径して配管を通し入れてから配管囲繞支持部210を縮径して囲繞状態とすると配管の取り付けが簡単となる。
取付脚板220と取付脚板240は、図14に示すように、それぞれ配管囲繞支持部210から延設され、所定間隔で対向し合う一対の板状体であり、配管囲繞支持部210が閉鎖状態にあるときに対向し合うものとなっている。なお、詳しく後述するが、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方に中空箱体230が溶接されて固設されている。
取付脚板220の側面には、図14(a)の左側面図に示すように、取付脚板側面開口221が設けられており(この例では221aと221bの2つが設けられている)、この取付脚板側面開口221に対して留め具250を取り付けて両者を締結する。この取付脚板側面開口221の形状は限定されないが、例えば円形とする。
また、取付脚板240の側面にも、図14(a)の右側面図に示すように、取付脚板側面開口241が設けられており(この例では241aと241bの2つが設けられている)、この取付脚板側面開口241に対して留め具250を取り付けて両者を締結する。この取付脚板側面開口241の形状は限定されないが、例えば円形とする。
取付脚板220の側面には、図14(a)の左側面図に示すように、取付脚板側面開口221が設けられており(この例では221aと221bの2つが設けられている)、この取付脚板側面開口221に対して留め具250を取り付けて両者を締結する。この取付脚板側面開口221の形状は限定されないが、例えば円形とする。
また、取付脚板240の側面にも、図14(a)の右側面図に示すように、取付脚板側面開口241が設けられており(この例では241aと241bの2つが設けられている)、この取付脚板側面開口241に対して留め具250を取り付けて両者を締結する。この取付脚板側面開口241の形状は限定されないが、例えば円形とする。
中空箱体230は、図14に示すように、取付脚板220と取付脚板240の間に位置し、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方に固設されているものである。
図15(b)は、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方に固設されている中空箱体230を取り出して示した図である。
図15(b)に示すように、中空箱体230は中空の箱体であるが、配管囲繞支持部210から延設された先端側に先端開口231を持つ箱体である。なお、配管囲繞支持部210の延設の基端側には底面232が設けられている。
後述するように、この先端開口231から、配管支持突設体100の中空柱状体110上面から中空箱体230の内部空間に挿入してゆく(なお、配管支持突設体100が既に壁面に突設されている状態であれば、この先端開口231から中空箱体230を配管支持突設体100の中空柱状体110に対して挿入してゆく関係となる)。
図15(b)は、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方に固設されている中空箱体230を取り出して示した図である。
図15(b)に示すように、中空箱体230は中空の箱体であるが、配管囲繞支持部210から延設された先端側に先端開口231を持つ箱体である。なお、配管囲繞支持部210の延設の基端側には底面232が設けられている。
後述するように、この先端開口231から、配管支持突設体100の中空柱状体110上面から中空箱体230の内部空間に挿入してゆく(なお、配管支持突設体100が既に壁面に突設されている状態であれば、この先端開口231から中空箱体230を配管支持突設体100の中空柱状体110に対して挿入してゆく関係となる)。
中空箱体230の側面には、中空箱体側面開口233が設けられている。この中空箱体側面開口233は、取付脚板220の側面の脚板側面221,取付脚板240の側面の脚板側面241、配管支持突設体110の中空柱状体側面開口111と対応する位置に穿設されており、配管支持バンドの中空箱体230と、配管支持突設体100の中空柱状体110と、配管支持バンド200の取付脚板220および取付脚板240とを一気通貫に貫くように締結具を締結して取り付け可能となっている。
ここで、中空箱体230の作り方には幾つかのパターンかあり得る。
図16は中空箱体230の作り方のパターン例を示した図である。
例えば、図16(a)のパターンがある。
図16(a)の上側の図に示すように、中空箱体230を一つの独立した箱体として作成しておき、後付けにより配管囲繞支持部210の取付脚板220か取付脚板240のいずれか一方の内壁面側(取付脚板220と取付脚板240が対向しあう面)に溶接して固設するパターンがある。この例では取付脚板220の内壁面側に別途独立して作成した中空箱体230を溶接して固設している。
図16は中空箱体230の作り方のパターン例を示した図である。
例えば、図16(a)のパターンがある。
図16(a)の上側の図に示すように、中空箱体230を一つの独立した箱体として作成しておき、後付けにより配管囲繞支持部210の取付脚板220か取付脚板240のいずれか一方の内壁面側(取付脚板220と取付脚板240が対向しあう面)に溶接して固設するパターンがある。この例では取付脚板220の内壁面側に別途独立して作成した中空箱体230を溶接して固設している。
また、例えば、図16(b)に示すパターンがある。
図16(b)の上側の図に示すように、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方を他方に対して大きく確保しておき、図16(b)の下側の図のように板金折り曲げ加工により中空箱体230を形成するパターンである。図16(b)の例では、取付脚板220を板金折り曲げ加工により中空箱体230を形成する例となっている。図16(b)では底面232の作成について詳しく説明していないが、底面232も折り曲げ加工により作成しても良いし、底面232は別途用意した四角形の板片を溶接して取り付けても良い。
図16(b)の上側の図に示すように、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方を他方に対して大きく確保しておき、図16(b)の下側の図のように板金折り曲げ加工により中空箱体230を形成するパターンである。図16(b)の例では、取付脚板220を板金折り曲げ加工により中空箱体230を形成する例となっている。図16(b)では底面232の作成について詳しく説明していないが、底面232も折り曲げ加工により作成しても良いし、底面232は別途用意した四角形の板片を溶接して取り付けても良い。
また、例えば、図16(c)に示すパターンもある。
図16(c)の上側の図に示すように、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方を他方に対して大きく確保して行き、図16(c)の中側の図に示すように、板金折り曲げ加工により中空箱体230の一部を形成し、正四角中空箱体とするための残りの部分を別途独立して成形加工しておき、図16(c)の下側の図のように両者を溶接により合体して固設するパターンである。
図16(c)では底面232の作成について詳しく説明していないが、底面232も折り曲げ加工により作成しても良いし、底面232は別途用意した四角形の板片を溶接して取り付けても良い。
このように、中空箱体2309は、図16(a)、(b)、(c)のどの作り方であっても良い。
本考案では中空箱体230の作成方法は限定されず、他の作成方法であっても良い。いずれの方法で作成しても、中空箱体の対向開口231の開口幅は間隔Wbに作り込むものとする。
図16(c)の上側の図に示すように、取付脚板220と取付脚板240のいずれか一方を他方に対して大きく確保して行き、図16(c)の中側の図に示すように、板金折り曲げ加工により中空箱体230の一部を形成し、正四角中空箱体とするための残りの部分を別途独立して成形加工しておき、図16(c)の下側の図のように両者を溶接により合体して固設するパターンである。
図16(c)では底面232の作成について詳しく説明していないが、底面232も折り曲げ加工により作成しても良いし、底面232は別途用意した四角形の板片を溶接して取り付けても良い。
このように、中空箱体2309は、図16(a)、(b)、(c)のどの作り方であっても良い。
本考案では中空箱体230の作成方法は限定されず、他の作成方法であっても良い。いずれの方法で作成しても、中空箱体の対向開口231の開口幅は間隔Wbに作り込むものとする。
この中空箱体230の底面232は配管囲繞支持部210の周回円帯の延長面でもあるので、底面232を設けておけば、配管囲繞支持部210の内面と中空箱体230の底面232により綺麗に周回する周回円帯が形成されている。
次に、取付脚板220と取付脚板240が、留め具250を取り付けて両者を締結する前は、両者間の間隙を拡げることにより、配管を内部に通し入れることが可能である点について説明する。
図15(a)は、取付脚板220と取付脚板240の間隙を拡径した様子を示す図である。この例では、取付脚板240が中空箱体230と固設されておらず、取付脚板240と中空箱体230との間隙が拡げられる構造となっている。
なお、この場合の拡径状態とは、取付脚板240と中空箱体230との間隙を一時的に拡げて配管を通し入れるために少し広く開くことであり、縮径状態とは、取付脚板240と中空箱体230との間隙を当接させて配管囲繞支持部210が当初の周回となり、締結具250を取り付けられる姿勢となることである。
図15(a)は、取付脚板220と取付脚板240の間隙を拡径した様子を示す図である。この例では、取付脚板240が中空箱体230と固設されておらず、取付脚板240と中空箱体230との間隙が拡げられる構造となっている。
なお、この場合の拡径状態とは、取付脚板240と中空箱体230との間隙を一時的に拡げて配管を通し入れるために少し広く開くことであり、縮径状態とは、取付脚板240と中空箱体230との間隙を当接させて配管囲繞支持部210が当初の周回となり、締結具250を取り付けられる姿勢となることである。
この中空箱体230の働きにより、2つの効果が得られる。
中空箱体230の1つ目の効果は、配管取付金具セットの取り付けにおいて構造強度が相当大きくなる点である。
つまり、配管支持突設体100がもつ中空柱状体110が立体的な正四角中空柱状体や正六角中空柱状体や正八角中空柱状体であり、あらゆる方向に対して構造強度が強いうえ、その中空柱状体110に対して、立体的な正四角中空箱体や正六角中空箱体や正八角中空箱体である配管支持バンド200の中空箱体230を挿入して取り付けるため、さらに、あらゆる方向に対して構造強度が強くなる。
中空箱体230の2つ目の効果は、配管支持バンドの取り付け角度が複数通り可能となり、取り付け工事の自由度が向上する点である。
つまり、配管支持突設体100がもつ中空柱状体110が、立体的な正四角中空柱状体であれば取り付け角度が90度きざみで回転しても対向可能である。もし、立体的な正六角中空柱状体であれば、取り付け角度が60度ずつ回転しても対向可能である。もし、立体的な正八角中空柱状体であれば、取り付け角度が45度ずつ回転しても対向可能である。
中空箱体230の1つ目の効果は、配管取付金具セットの取り付けにおいて構造強度が相当大きくなる点である。
つまり、配管支持突設体100がもつ中空柱状体110が立体的な正四角中空柱状体や正六角中空柱状体や正八角中空柱状体であり、あらゆる方向に対して構造強度が強いうえ、その中空柱状体110に対して、立体的な正四角中空箱体や正六角中空箱体や正八角中空箱体である配管支持バンド200の中空箱体230を挿入して取り付けるため、さらに、あらゆる方向に対して構造強度が強くなる。
中空箱体230の2つ目の効果は、配管支持バンドの取り付け角度が複数通り可能となり、取り付け工事の自由度が向上する点である。
つまり、配管支持突設体100がもつ中空柱状体110が、立体的な正四角中空柱状体であれば取り付け角度が90度きざみで回転しても対向可能である。もし、立体的な正六角中空柱状体であれば、取り付け角度が60度ずつ回転しても対向可能である。もし、立体的な正八角中空柱状体であれば、取り付け角度が45度ずつ回転しても対向可能である。
次に、締結具250を用いた配管支持突設体100と配管支持バンド200との締結について述べる。
図17は、締結具250を用いて配管支持突設体100に対して配管支持バンド200を取り付ける様子を示す図である。
留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
図17(a)は、配管支持バンド200のみで締結具250を取り付けた場合の様子を示す図である。この図17(a)は、配管支持突設体100と組み合わせる前の配管支持バンド200において、締結具250を締結した様子を示している。つまり、一方の取付脚板220の取付脚板側面開口221から中間にある中空箱体230を通過して他方の取付脚板240の取付脚板側面開口241まで貫通する様子が分かる。正面図において、対向開口231から中空箱体230の内部空間の締結具250のネジが見えている。
図17は、締結具250を用いて配管支持突設体100に対して配管支持バンド200を取り付ける様子を示す図である。
留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
図17(a)は、配管支持バンド200のみで締結具250を取り付けた場合の様子を示す図である。この図17(a)は、配管支持突設体100と組み合わせる前の配管支持バンド200において、締結具250を締結した様子を示している。つまり、一方の取付脚板220の取付脚板側面開口221から中間にある中空箱体230を通過して他方の取付脚板240の取付脚板側面開口241まで貫通する様子が分かる。正面図において、対向開口231から中空箱体230の内部空間の締結具250のネジが見えている。
図17(b)は、配管支持バンド200に配管支持突設体100を組み合わせて締結具250を取り付けた場合の様子を示す図である。この図17(b)は、図17(a)と比べて中空箱体230の内部空間に配管支持突設体100の中空柱状体110を挿入した状態において、締結具250を締結した様子を示している。
配管支持突設体100の中空柱状体110にも、中空柱状体110の中空柱状体側面開口111b、中空柱状体110の中空柱状体側面開口111dがあり、締結具250が貫通可能になっている。
図17(b)の状態は、留め具250が、取付脚板220の一方の取付脚板側面開口221-中空柱状体110の中空柱状体側面開口111b―中空箱体230の中空箱体側面開口233―中空箱体230の中空-中空箱体230の中空箱体側面開口233-中空柱状体110の中空柱状体側面開口111d-取付脚板240の他方の取付脚板側面開口241を一気通貫に通し入れられており、それらを締結して固定されている。
留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
配管支持突設体100の中空柱状体110にも、中空柱状体110の中空柱状体側面開口111b、中空柱状体110の中空柱状体側面開口111dがあり、締結具250が貫通可能になっている。
図17(b)の状態は、留め具250が、取付脚板220の一方の取付脚板側面開口221-中空柱状体110の中空柱状体側面開口111b―中空箱体230の中空箱体側面開口233―中空箱体230の中空-中空箱体230の中空箱体側面開口233-中空柱状体110の中空柱状体側面開口111d-取付脚板240の他方の取付脚板側面開口241を一気通貫に通し入れられており、それらを締結して固定されている。
留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
次に、配管支持突設体100に対して配管支持バンド200を取り付ける手順について述べる。
図18から図20は、配管支持突設体100に対して配管支持バンド200を取り付ける手順を示す図である。
まず、図18に示すように、取り付け箇所の建物外壁面等に対して配管支持突設体100の突設子130を打ち込んで配管支持突設体100を建物外壁面等の法線方向に突設する。
図18において、外壁面等は水平断面で図示されており、配管支持突設体100は垂直な壁面に対して水平に立設されている。なお、図18の例では、配管支持突設体100の側面4面のうち、平面図において開口111aが見える姿勢で突設されているものとする。
配管支持バンド200の配管囲繞支持部210を水平になる姿勢において、配管支持バンド200の中空箱体230の先端開口231を、壁面に立設されている配管支持突設体100に対して近づけてゆき、先端開口231の中に配管支持突設体100の上面112を差し込んでゆく。
図18から図20は、配管支持突設体100に対して配管支持バンド200を取り付ける手順を示す図である。
まず、図18に示すように、取り付け箇所の建物外壁面等に対して配管支持突設体100の突設子130を打ち込んで配管支持突設体100を建物外壁面等の法線方向に突設する。
図18において、外壁面等は水平断面で図示されており、配管支持突設体100は垂直な壁面に対して水平に立設されている。なお、図18の例では、配管支持突設体100の側面4面のうち、平面図において開口111aが見える姿勢で突設されているものとする。
配管支持バンド200の配管囲繞支持部210を水平になる姿勢において、配管支持バンド200の中空箱体230の先端開口231を、壁面に立設されている配管支持突設体100に対して近づけてゆき、先端開口231の中に配管支持突設体100の上面112を差し込んでゆく。
図19(a)は、配管支持バンド200と配管支持突設体100を組み合わせた状態を示している。
中空柱状体110の外形寸法である間隔Wa2は、配管支持バンド200の先端開口231の内挿空間の間隔Wbと合致するものであるので、両者がピタリと挿入できる。
次に、図19(b)は、図19(a)の状態から留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結する。留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
図20は、留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結した状態を示す図である。図20(b)は左側面図、図20(c)は右側面図を示している。
留め具250は、取付脚板220の一方の取付脚板側面開口221-中空柱状体110の開口111b-配管支持突設体の中空-中空柱状体110の開口111d-取付脚板240の他方の取付脚板側面開口241を一気通貫に通し入れられており、締結することによりそれらが固定される。
中空柱状体110の外形寸法である間隔Wa2は、配管支持バンド200の先端開口231の内挿空間の間隔Wbと合致するものであるので、両者がピタリと挿入できる。
次に、図19(b)は、図19(a)の状態から留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結する。留め具250はしっかりと締結できるものであれば良く、例えば、ボルトナットのような螺合方式により締結するものでも良い。
図20は、留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結した状態を示す図である。図20(b)は左側面図、図20(c)は右側面図を示している。
留め具250は、取付脚板220の一方の取付脚板側面開口221-中空柱状体110の開口111b-配管支持突設体の中空-中空柱状体110の開口111d-取付脚板240の他方の取付脚板側面開口241を一気通貫に通し入れられており、締結することによりそれらが固定される。
次に、配管支持バンド200の配管囲繞支持部210の取り付け方向を変えた取り付けについて述べる。
図19から図21は、配管支持突設体100に対して配管支持バンド200の取り付け方向を変えた場合の取り付け手順を示す図である。
図19は、配管支持バンド200の配管囲繞支持部210を垂直となる姿勢において、配管支持バンド200の中空箱体230の先端開口231を、壁面に立設されている配管支持突設体100に対して近づけてゆき、先端開口231の中に配管支持突設体100の上面112を差し込んでゆく。図18に示した取り付け例に比べて、配管支持バンド200の配管囲繞支持部210の配管支持突設体100に対する取り付け角度が90度回転した状態となっている。
図19から図21は、配管支持突設体100に対して配管支持バンド200の取り付け方向を変えた場合の取り付け手順を示す図である。
図19は、配管支持バンド200の配管囲繞支持部210を垂直となる姿勢において、配管支持バンド200の中空箱体230の先端開口231を、壁面に立設されている配管支持突設体100に対して近づけてゆき、先端開口231の中に配管支持突設体100の上面112を差し込んでゆく。図18に示した取り付け例に比べて、配管支持バンド200の配管囲繞支持部210の配管支持突設体100に対する取り付け角度が90度回転した状態となっている。
図20(a)は、配管支持バンド200と配管支持突設体100を組み合わせた状態を示している。
次に、図20(b)は、図20(a)の状態から留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結する。
図21は、留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結した状態を示す図である。図21(b)は左側面図を示している。
配管支持突設体100は、正四角形中空柱状体であり、4面の中空柱状体側面開口を備えているので、配管支持バンド200の角度を90度ごとに変化させることができ、4パターンの姿勢が可能である。
次に、図20(b)は、図20(a)の状態から留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結する。
図21は、留め具250によって配管支持バンド200と配管支持突設体100を一体に締結した状態を示す図である。図21(b)は左側面図を示している。
配管支持突設体100は、正四角形中空柱状体であり、4面の中空柱状体側面開口を備えているので、配管支持バンド200の角度を90度ごとに変化させることができ、4パターンの姿勢が可能である。
このように、本考案にかかる配管取付金具セットによれば、配管支持バンド200の配管支持突設体100に対する取り付け角度の自由度が増し、取り付け作業現場において作業効率を向上せしめることができる。
図22は、実施例6にかかる本考案の配管支持突設体100Aの構成例を示す図である。
実施例5にかかる配管支持突設体100は正四角形中空柱状体であったが、実施例6にかかる配管支持突設体100Aは正八角形中空柱状体となっている。
ここでは、他の実施例と同様の部分については詳しい説明は省略する。
実施例5にかかる配管支持突設体100は正四角形中空柱状体であったが、実施例6にかかる配管支持突設体100Aは正八角形中空柱状体となっている。
ここでは、他の実施例と同様の部分については詳しい説明は省略する。
図22に示す例では、正八角形中空柱状体で8つの側面があり、中空柱状体110Aの側面にはそれぞれ中空柱状体側面開口111aから111hが設けられており、対向し合う4セットがある。
この図22では、中空柱状体側面開口111aと中空柱状体側面開口111eが対向し合っており、中空柱状体側面開口111bと中空柱状体側面開口111fが対向し合っており、中空柱状体側面開口111cと中空柱状体側面開口111gが対向し合っており、中空柱状体側面開口111dと中空柱状体側面開口111hが対向し合っている。中空柱状体110は中空筐体であるので、それぞれ対向し合っている中空柱状体側面開口は中空の内部空間を介して直接対向し合っていることとなる。
つまり、中空柱状体110Aを取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う2面の1セットと、垂直方向に対向し合う2面の1セットと、斜め方向に対向し合う2面の2セットを備えたものである。
なお、図22の平面図に示すように、対向し合うこれら中空柱状体側面開口111Aa~111Ahの間隔は、それぞれ間隔Wa1、間隔Wa2、間隔Wa3、間隔Wa4であり、それぞれが同じサイズとなっているものとする。これら間隔Wa1~Wa4は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものとなっている。
この図22では、中空柱状体側面開口111aと中空柱状体側面開口111eが対向し合っており、中空柱状体側面開口111bと中空柱状体側面開口111fが対向し合っており、中空柱状体側面開口111cと中空柱状体側面開口111gが対向し合っており、中空柱状体側面開口111dと中空柱状体側面開口111hが対向し合っている。中空柱状体110は中空筐体であるので、それぞれ対向し合っている中空柱状体側面開口は中空の内部空間を介して直接対向し合っていることとなる。
つまり、中空柱状体110Aを取り付け壁面に突設支承した姿勢において、水平方向に対向し合う2面の1セットと、垂直方向に対向し合う2面の1セットと、斜め方向に対向し合う2面の2セットを備えたものである。
なお、図22の平面図に示すように、対向し合うこれら中空柱状体側面開口111Aa~111Ahの間隔は、それぞれ間隔Wa1、間隔Wa2、間隔Wa3、間隔Wa4であり、それぞれが同じサイズとなっているものとする。これら間隔Wa1~Wa4は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものとなっている。
図23は、配管支持突設体100Aに対して配管支持バンド200の取り付けパターンを示すものである。図23(a)では配管支持突設体100Aが壁面に立設した状態となっている。図23(a)は配管支持突設体100Aを立設した壁面方向(水平方向)から見た図となっている(つまり配管支持突設体100Aの上面112Aが対向して見えている)。
図23(a)では配管支持バンド200の配管囲繞支持部210が水平になる姿勢において、配管支持バンド200の中空箱体230の先端開口231を、壁面に立設されている配管支持突設体100Aに対して近づけてゆき、先端開口231の中に配管支持突設体100Aの上面112Aを差し込んでゆく。
図23(a)では配管支持バンド200の配管囲繞支持部210が水平になる姿勢において、配管支持バンド200の中空箱体230の先端開口231を、壁面に立設されている配管支持突設体100Aに対して近づけてゆき、先端開口231の中に配管支持突設体100Aの上面112Aを差し込んでゆく。
図23(b)は配管支持バンド200の取り付け姿勢のパターンを示したものである。この実施例6では、45度きざみで回転できるので8パターンとも言えるが、事実上、図示したように、配管支持バンド200の取り付け姿勢として水平方向と垂直方向と2通りの斜め方向の合計4つから選択できる。
なお、上記したように、それぞれ対向し合う開口111Aa~111Ahの間隔Wa1~Wa4は、配管支持バンド200の内挿空間240の間隔Wb(一対の取付脚板220の間隔Wb)と合致するものとなっており、その4つの姿勢において、配管支持バンド200の一対の取付脚板220がピタリと合致するようになっている。
このように、中空柱状体110Aが正八角形中空体であれば、実施例1に比べて、さらに配管支持バンド200の取り付け姿勢の自由度が増すものとなっている。
以上、実施例6にかかる配管取付金具セットによれば、配管支持バンド200を様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することもでき、斜めに支持することも可能である。
このように、中空柱状体110Aが正八角形中空体であれば、実施例1に比べて、さらに配管支持バンド200の取り付け姿勢の自由度が増すものとなっている。
以上、実施例6にかかる配管取付金具セットによれば、配管支持バンド200を様々な角度、例えば、配管を垂直方向に支持することもできれば水平方向に支持することもでき、斜めに支持することも可能である。
以上、本考案の配管支持バンド取付金具の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案の装置の配管支持バンド取付金具は、建物などの外壁面に配管を設置する配管支持バンド取付金具として広く適用することができる。
100 配管支持バンド取付金具
110 配管支持突設体
111 開口
120 座板
121 嵌合孔
122 溶接個所
130 突設子
200 配管支持バンド
210 配管囲繞支持部
211 蝶番部
220 取付脚板
230 留め具
110 配管支持突設体
111 開口
120 座板
121 嵌合孔
122 溶接個所
130 突設子
200 配管支持バンド
210 配管囲繞支持部
211 蝶番部
220 取付脚板
230 留め具
Claims (10)
- 基端を配管の取り付け壁面に突設支承する配管支持突設体と、前記配管支持突設体に取り付けて前記配管を支持する配管支持バンドとの配管取付金具セットであって、
前記配管支持突設体が上面、側面および底面を備えた正四角柱状体、正六角柱状体または正八角柱状体のいずれかの中空柱状体を備え、前記底面を前記配管の取り付け壁面に対して立設して突設し、各々の前記側面に中空柱状体側面開口が設けられており、
立設支持された前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを取り付けて支持することを特徴とする配管取付金具セット。 - 前記配管支持バンドが、
内面が周回円帯であり、前記配管を囲繞できる配管支持輪部と、
前記配管支持輪部から延設され、所定間隔で対向し合う一対の取付脚板と、
前記取付脚板における前記配管支持輪部からの延設端側において、前記取付脚板間の間隙を埋める当接体と、
前記取付脚板の対向面と前記当接体に形成される空間に前記配管支持バンド取付金具を内挿した状態で、前記取付脚板と前記配管支持バンド取付金具を一体に締結する留め具を備えたことを特徴とする請求項1に記載の配管取付金具セット。 - 前記配管支持輪部と前記当接体が切れ目を有し、前記留め具を締結することにより、前記切れ目を境目として前記配管支持輪部同士、および、前記当接体同士が当接し合うものである請求項2に記載の配管取付金具セット。
- 前記配管支持バンドが、前記配管を囲繞する配管囲繞支持部と、前記配管囲繞支持部の一端から延設されその先端に対向開口を持つ中空箱体と、前記配管囲繞支持部の他端から延設され前記中空箱体の側面の外壁に沿う取付脚板を備え、
前記中空箱体が、前記配管支持突設体の前記中空柱状体の外壁面形状に沿う正四角柱箱体、正六角柱箱体または正八角柱箱体形状のいずれかの中空箱体であり、
前記中空箱体の内壁面形状が前記配管支持突設体の前記中空柱状体の外壁面形状に沿う形状をもち、前記配管支持突設体の前記中空柱状体の上面に対して前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記対向開口を挿入してゆき少なくとも前記配管支持突設体の一部が挿入可能であり、
前記配管支持突設体に対して前記配管支持バンドを挿入して取り付けることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の配管取付金具セット。 - 前記中空箱体の側面に中空箱体側面開口が設けられ、前記取付脚板の側面にも取付脚板側面開口が設けられ、前記中空箱体側面開口と前記取付脚板側面開口と前記配管支持突設体の前記中空柱状体側面開口がそれぞれ対応し合う位置に穿たれており、
前記配管支持バンドの前記中空箱体と、前記配管支持突設体の前記中空柱状体と、前記配管支持バンドの前記取付脚板とを一気通貫に貫くように締結具を締結して取り付け可能とした請求項4に記載の配管取付金具セット。 - 前記配管支持突設体の前記上面が正四角形で、前記中空柱状体が正四角柱状体であり、
前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記先端開口が前記正四角形の前記中空柱状体に対応する正四角形であり
前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記配管支持突設体への前記挿入方向が4通りあることを特徴とする請求項5に記載の配管取付金具セット。 - 前記配管支持突設体の前記上面が正六角形で、前記中空柱状体が正六角柱状体であり、
前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記先端開口が前記正六角形の前記中空柱状体に対応する正六角形であり
前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記配管支持突設体への前記挿入方向が6通りあることを特徴とする請求項5に記載の配管取付金具セット。 - 前記配管支持突設体の前記上面が正八角形で、前記中空柱状体が正八角柱状体であり、
前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記先端開口が前記正八角形の前記中空柱状体に対応する正八角形であり
前記配管支持突設体を前記取り付け壁面に突設支承した姿勢において、前記配管支持バンドの前記中空箱体の前記配管支持突設体への前記挿入方向が8通りあることを特徴とする請求項5に記載の配管取付金具セット。 - 請求項1から8のいずれかに記載の配管取付金具セットを構成する前記配管支持突設体。
- 請求項1から8のいずれかに記載の配管取付金具セットを構成する前記配管支持バンド。
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2023
- 2023-06-21 JP JP2023002182U patent/JP3243376U/ja active Active
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