JP3243130U - 冷感プラッシュ生地およびホームファニシング - Google Patents

Abstract

【課題】夏場の使用に適した、冷感プラッシュ生地およびホームファニシングを提供する。【解決手段】ベース生地１および第１冷感プラッシュ層２を含み、第１冷感プラッシュ層はベース生地の上面に織られ、第１冷感プラッシュ層は仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、又はＦＤＹナイロン繊維、又はＦＤＹポリエステル繊維、又はＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、又はこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、又は仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、又はこの２つの糸が撚られた繊維、又は仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、又はこの２つの糸が撚られた繊維によって織られた物であり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、第１冷感プラッシュ層における繊維長さは１～４０ｍｍである。【選択図】図１

Description

本考案は、紡績品の技術分野に関し、特に、冷感プラッシュ生地およびホームファニシングに関する。

人々の生活水準が全体的に向上するにつれて、消費者のホームファニシング（home furnishing）に対する要求もますます高くなってきている。ホームファニシングについては、実用性を追求する一方で、快適性を重視する傾向が強くなっている。イミテーションのラビットファー（ウサギの毛皮）は化学繊維の織物の一種で、既存の技術では通常ＦＤＹ（fully draw yarn、無加工糸）ポリエステル繊維を使用しているため、高い柔らかさ、良好な保温性、強い温感という利点があり、冬の寒い時期に適している。例えば、イミテーションラビットファーカーペット、フロアマット、座布団、クッション、マットレス、枕マット、ブランケット、キルト、キルトカバー、ベッドカバー、枕カバーなどは、パイル面が長く、強い暖かさと柔らかさがあり、冬の使用に適している。

しかし、現在のプラッシュ生地（添毛織物の一種）は、その柔らかさ、保温性、強い温感性から、冬場の使用にのみ適し、暑い夏場には適していない。このため、夏場の使用に適した一種の冷感イミテーションラビットファープラッシュ生地または冷感フリース生地を提供することが急務である。

本考案の目的は、既存技術におけるプラッシュ生地が冬にしか使用できないという技術的問題を解決するための、冷感プラッシュ生地およびホームファニシングを提供することである。本考案が提供する多くの技術的解決策における好ましい技術的解決策によって生じる様々な技術的効果は以下に詳細に説明される。

上記の目的を達成するために、本考案は以下の技術的解決策を提供する。

本考案が提供する冷感プラッシュ生地は、ベース生地および第１冷感プラッシュ層を含み、ここで、前記第１冷感プラッシュ層は前記ベース生地の上面に織られ、前記第１冷感プラッシュ層は、仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、前記第１冷感プラッシュ層における繊維長さは１～４０ｍｍである。

好ましい実施形態によれば、前記第１冷感プラッシュ層の繊維と前記ベース生地は経編または横編みによって織られる。

好ましい実施形態によれば、第２冷感プラッシュ層をさらに含み、前記第２冷感プラッシュ層は前記ベース生地の下面に位置し、前記第２冷感プラッシュ層は、仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、前記第２冷感プラッシュ層における繊維長さは１～４０ｍｍである。

好ましい実施形態によれば、前記第２冷感プラッシュ層は、前記第１冷感プラッシュ層の繊維が反対方向に引き寄せられて前記ベース生地の下面に形成される。

好ましい実施形態によれば、前記ベース生地は、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹポリエステル繊維、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維、２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹポリエステル繊維の撚り糸、２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維の撚り糸、または２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコース、アクリルとＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹ プロピレン繊維の撚り糸によって織られてなるものである。

本出願は、上記の冷感プラッシュ生地によって作られるホームファニシングをさらに提供する。

好ましい実施形態によれば、前記ホームファニシングは、カーペット、フロアマット、座布団、クッション、マットレス、枕マット、ブランケット、キルト、キルトカバー、ベッドカバーまたは枕カバーである。

上記の技術的解決策に基づいて、本出願の冷感プラッシュ生地およびホームファニシングは少なくとも以下の技術的効果を有する。

本出願が提供する冷感プラッシュ生地は、ベース生地および第１冷感プラッシュ層を含み、第１冷感プラッシュ層はベース生地の上面に織られ、第１冷感プラッシュ層は、仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、第１冷感プラッシュ層における繊維長さは１～４０ｍｍである。本出願は、ベース生地の上面に冷感プラッシュ層を設け、冷感プラッシュ層はＦＤＹポリエチレン繊維、またはＦＤＹナイロン繊維、またはＦＤＹポリエステル繊維、またはＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合繊維、またはＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合繊維、またはＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合繊維によって織られてなるものであるので、この繊維は優れた熱伝導性能を有し、プラッシュ生地は冷感とソフトの特性を有し、このプラッシュ生地からなるホームファニシング夏や暑い地域での使用に適し、夏や暑い地域でのホームファニシングの快適性を大幅に向上させる。

本考案の実施例または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下実施例または先行技術の説明で使用される図面を簡単に説明するが、明らかに、以下で説明される図面は本考案のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
本考案の好ましい実施形態の冷感プラッシュ生地の断面概略図である。 本考案の別の好ましい実施形態の冷感プラッシュ生地の断面概略図である。 本考案の好ましい実施形態のホームファニシングの断面概略図である。 本考案の好ましい実施形態のホームファニシングの上面図である。

本考案の目的、技術的解決策および利点をより明らかにするために、以下本考案の技術的解決策を詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本考案の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施形態は、すべて本考案の保護範囲に含まれる。

以下、明細書の図面と併せて本考案の技術的解決策を詳細に説明する。

＜実施例１＞
図１に示すように、本実施例が提供する冷感プラッシュ生地は、ベース生地１および第１冷感プラッシュ層２を含む。ここで、第１冷感プラッシュ層２はベース生地１の上面に織られ、第１冷感プラッシュ層２は仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、第１冷感プラッシュ層２中繊維長さは１～４０ｍｍである。

好ましくは、第１冷感プラッシュ層を織るための繊維は染色可能なヤーンまたは着色ヤーンであり、着色ヤーンは染色せずにマスターバッチを噴霧したヤーンである。

本出願は、ベース生地の上面に冷感プラッシュ層を設け、冷感プラッシュ層は優れた熱伝導性能を有するＦＤＹポリエチレン繊維、またはＦＤＹナイロン繊維、またはＦＤＹポリエステル繊維、またはＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸合股并合繊維、またはＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸并合繊維、またはＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸合股并合繊維によって織られてなるものであるので、プラッシュ生地は冷感とソフトの特性を有し、夏や暑い地域での使用に適し、夏や暑い地域でのホームファニシングの快適性を大幅に向上させる。

この実施例では、ベース生地１は、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹポリエステル繊維、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維、２１ｓ‐６０ｓ テンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹポリエステル繊維の撚り糸、２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維の撚り糸、または２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコース、アクリルとＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹ プロピレン繊維の撚り糸によって織られてなるものである。好ましくは、ベース生地１と第１冷感プラッシュ層繊維は経編または横編みによって織られる。

本実施例の冷感プラッシュ生地は、カーペット、フロアマット、座布団、クッション、マットレス、ブランケット、キルト、枕マット、ベッドシート、キルトカバーまたは枕カバーなどに適用され、夏や暑い地域での使用に適し、夏や暑い地域のホームファニシングの快適性を大幅に向上させる。

＜実施例２＞
図２に示すように、本実施例が提供する別の冷感プラッシュ生地は、ベース生地１、第１冷感プラッシュ層２および第２冷感プラッシュ層３を含む。ここで、第１冷感プラッシュ層２および第２冷感プラッシュ層３はそれぞれベース生地１の上面と下面に形成され、第１冷感プラッシュ層２および第２冷感プラッシュ層３は、仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造である。冷感プラッシュ層は、超ソフトで繊細な手触り、より優れた熱伝導性及び水分伝導性を有するものにすることができる。

第１冷感プラッシュ層２および第２冷感プラッシュ層３中の繊維長さは１～４０ｍｍである。本出願はベース生地の上面と下面にそれぞれ冷感プラッシュ層を設け、プラッシュ生地の上面および下面はいずれも冷感とソフトの特性を有し、夏や暑い地域での使用に適し、夏や暑い地域でのホームファニシングの快適性を大幅に向上させる。

好ましくは、第１冷感プラッシュ層および第２冷感プラッシュ層を織るための繊維は染色可能なヤーンまたは着色ヤーンであり、つまり染色せずにマスターバッチを噴霧したヤーンである。

好ましい実施形態によれば、ベース生地１は、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹポリエステル繊維、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維、２１ｓ‐６０ｓ テンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹポリエステル繊維の撚り糸、２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維の撚り糸、または２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコース、アクリルとＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹ プロピレン繊維の撚り糸によって織られてなるものである。好ましくは、ベース生地１と第１冷感プラッシュ層繊維は経編または横編みによって織られる。好ましくは、第２冷感プラッシュ層は、第１冷感プラッシュ層の繊維反対方向に引き寄せられてベース生地の下面に形成される。

本実施例の冷感プラッシュ生地は、カーペット、フロアマット、座布団、クッション、マットレス、ブランケット、キルト、枕マット、ベッドシート、キルトカバーまたは枕カバーなどに適用され、夏や暑い地域での使用に適し、夏や暑い地域のホームファニシングの快適性を大幅に向上させる。

＜実施例３＞
本実施例は、実施例１または実施例２に記載の冷感プラッシュ生地によって作られるホームファニシングをさらに提供する。この実施例では、ホームファニシングは、カーペット、フロアマットまたは座布団である。

図３および図４に示すように、カーペット、フロアマットまたは座布団には底層緩衝層４がさらに含まれ、底層緩衝層４は冷感プラッシュ生地の下方に設けられる。

この実施例のホームファニシングの外縁にオーバーラッピングまたはオーバーロックが設けられる。つまり、オーバーラッピングまたはオーバーロックによって冷感プラッシュ生地の第１冷感プラッシュ層２、ベース生地１および底層緩衝層４または第１冷感プラッシュ層２、ベース生地１、第２冷感プラッシュ層３および底層緩衝層４を固定する。好ましくは、底層緩衝層４はフェルト生地であり得る。好ましくは、この実施例では、ホームファニシングの外縁の４つの角は直角または丸みを帯びた構造である。

さらに、底層緩衝層４の底部に滑り止め層５が設けられる。好ましくは、滑り止め層は、滑り止めの役割を果たすために、底層緩衝層の底部に設けられたシリコンバンプ滑り止め層または非シリコンバンプ滑り止め層とする。もちろん、実際のニーズに応じて、底層緩衝層４の底部に滑り止め層を設けなくてもよい。

＜実施例４＞
本実施例は別のホームファニシングを提供し、このホームファニシングは実施例１または実施例２に記載の冷感プラッシュ生地によって作られる。この実施例中のホームファニシングはマットレスまたは枕マットである。

この実施例では、マットレスまたは枕マットに充填層および底層がさらに含まれ、充填層と底層は順番冷感プラッシュ生地の下方に設けられる。

より好ましくは、底層の底部にシリコンバンプ滑り止め層が設けられる。または、底層の底部にゴムバンドを設けて、ゴムバンドによってベッド面または枕に固定する。

より好ましくは、この実施例のホームファニシングの外縁にオーバーラッピングが設けられる。ソーイングとキルティングによって冷感プラッシュ生地、充填層および底層を固定する。この実施例では、ホームファニシングの外縁４つの縁は直角または丸みを帯びた構造であり得る。この実施例では、充填層と底層はマットレスまたは枕マットに一般的に用いられる構造である。

＜実施例５＞
本実施例は別のホームファニシングを提供し、このホームファニシングは実施例１または実施例２に記載の冷感プラッシュ生地によって作られる。この実施例中のホームファニシングはブランケット、キルトまたはクッションである。

このブランケット、キルトまたはクッションには表層と充填層が含まれ、表層と充填層は冷感プラッシュ生地の上方に設けられる。つまり、使用過程中、冷感プラッシュ生地の第１冷感プラッシュ層２はスキンフレンドリー層（つまり下方）であるため、充填層と表層はスキンフレンドリー層から離れた冷感プラッシュ生地の上方に順番設けられると理解される。

このブランケット、キルトまたはクッションの実施例では、このホームファニシングの外縁にオーバーラッピングが設けられ、オーバーラッピングが設けられていなくてもよく、ソーイングとキルティングによって表層、充填層および冷感プラッシュ生地層を固定する。

＜実施例６＞
本実施例は別のホームファニシングを提供し、このホームファニシングは実施例１または実施例２に記載の冷感プラッシュ生地によって作られる。この実施例中のホームファニシングはキルトカバーである。

好ましくは、キルトカバーに、冷感プラッシュ生地の上方に設けられた表層または芯地をさらに含む。

＜実施例７＞
本実施例は別のホームファニシングを提供し、このホームファニシングは実施例１または実施例２に記載の冷感プラッシュ生地によって作られる。この実施例中のホームファニシングはベッドカバーである。

このベッドカバーに芯地および立起縁が設けられ、ここで、芯地は冷感プラッシュ生地の下方に設けられ、立起縁は冷感プラッシュ生地の周辺に位置し、立起縁と冷感プラッシュ生地はステッチによって固定され、立起層はゴムバンドによってベッド面に固定され得る。

＜実施例８＞
本実施例は冷感プラッシュ生地の好ましい実施形態の加工方法を提供し、この加工方法は、制織（経編または横編みを含む）→染色仕上げ（ブランク整形‐桶染め／浴‐洗浄および軟化‐整形を含む）→イミテーションラビットファー仕上げ（ブロー‐カーディング‐光沢仕上げ）を含み、生地の実際の効果に応じて上記加工手順を繰り返すこともできる。

具体的な制織方法は以下のとおりであり：
ガイドバーＬ１：１０２３コードステッチ、ガイドバーＬ２：１０１２トリコットステッチ、２組７５Ｄ／３６Ｆ ＦＤＹポリエステルフィラメントによりベース生地（前面）を構成する。

ガイドバーＬ３：０１０１ピラーステッチ、７５Ｄ／３６Ｆ（またはＦＤＹ１５０Ｄ／２２Ｆ）ＦＤＹ中分子ポリエチレン扁平フィラメントはプラッシュ層である。ベース生地に「Ｖ」字形のループが形成される。

ガイドバーＬ４：１０１２トリコットステッチ、ガイドバーＬ５：１０２３コードステッチ、２組７５Ｄ／３６Ｆ ＦＤＹポリエステルフィラメントによりベース生地（裏面）を構成する。

＜実施例９＞
本実施例は冷感プラッシュ生地の別の加工方法を提供し、この加工方法は６本ガイドバージャカード経編機で制織され、その中で、ガイドバーＬ１、Ｌ２、Ｌ５、Ｌ６がベース生地を制織し、ガイドバーＬ１が１０２３コードステッチを採用し、ガイドバーＬ２が１０１２トリコットステッチを採用し、ガイドバーＬ５が１０２３コードステッチを採用し、ガイドバーＬ６が１０１２トリコットステッチを採用し、ガイドバーＬ１、Ｌ２、Ｌ５、Ｌ６が７５Ｄ／３６Ｆ ＦＤＹポリエステルフィラメントを使用してベース生地を制織する。

ガイドバーＬ３、Ｌ４が交互に動作し、ガイドバーＬ３の糸掛け数は、０１１１ ０１０１ １１０１であり、ガイドバーＬ４の糸掛け数は、０００１ １１０１ ０１１１であり、ガイドバーＬ３、Ｌ４にプラッシュ糸が通っておる。具体的に、ガイドバーＬ３ 、Ｌ４は７５Ｄ／３６Ｆ ＦＤＹポリエチレン扁平フリース糸または１５０Ｄ／７２Ｆ ＦＤＹナイロン扁平フリース糸を使用する。

ガイドバーＬ３、Ｌ４が交互に動作し、「Ｗ」字形のループを形成し、「Ｗ」字形のループはベース生地にしっかりと織り込まれているので、脱落することがなく、さらにコーティングする必要がなくなる。その後の工程は、整形→染色→乾燥→イミテーションラビットファー仕上げを含み、整形、染色、乾燥、イミテーションラビットファー仕上げはいずれも先行技術であるので繰り返し説明を省略する。

以上、本考案の具体的な実施形態を説明したが、本考案の保護範囲はこれに限定されなく、当業者は、本考案が開示する技術範囲内で容易に想到した変更や置換は、すべて本考案の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本考案の保護範囲は実用新案登録請求の範囲に従うものとする。

１ ベース生地
２ 第１冷感プラッシュ層
３ 第２冷感プラッシュ層
４ 底層緩衝層
５ 滑り止め層

Claims (7)

1. ベース生地（１）および第１冷感プラッシュ層（２）を含み、前記第１冷感プラッシュ層（２）は前記ベース生地（１）の上面に織られ、前記第１冷感プラッシュ層（２）は、仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、前記第１冷感プラッシュ層（２）における繊維長さは１～４０ｍｍである、ことを特徴とする冷感プラッシュ生地。
2. 前記第１冷感プラッシュ層（２）の繊維と前記ベース生地（１）は経編または横編みによって織られる、ことを特徴とする請求項１に記載の冷感プラッシュ生地。
3. 第２冷感プラッシュ層（３）をさらに含み、前記第２冷感プラッシュ層（３）は前記ベース生地（１）の下面に位置し、前記第２冷感プラッシュ層（３）は、仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹナイロン繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエステル繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ナイロン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様５０Ｄ‐３００Ｄ／３６Ｆ～２８８ＦのＦＤＹポリエチレン／プロピレン複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維、または仕様３０Ｄ‐３００Ｄ／１２Ｆ～５７６ＦのＦＤＹポリエチレン／ポリエステル複合コア、またはこの２つの糸が撚られて組み合わせられた繊維によって織られてなるものであり、繊維断面はいずれも扁平または丸穴または十字形の構造であり、前記第２冷感プラッシュ層（３）中繊維長さは１～４０ｍｍである、ことを特徴とする請求項２に記載の冷感プラッシュ生地。
4. 前記第２冷感プラッシュ層（３）は、前記第１冷感プラッシュ層（２）の繊維が反対方向に引き寄せられて前記ベース生地（１）の下面に形成される、ことを特徴とする請求項３に記載の冷感プラッシュ生地。
5. 前記ベース生地（１）は、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹポリエステル繊維、２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維、２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹポリエステル繊維の撚り糸、２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコースまたはアクリルと２０‐２００Ｄ ＦＤＹまたはＤＴＹナイロン繊維の撚り糸、または２１ｓ‐６０ｓテンセル、モダール、ビスコース、アクリルとＦＤＹまたはＤＴＹまたはＡＴＹ プロピレン繊維の撚り糸によって織られてなるものである、ことを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載の冷感プラッシュ生地。
6. 請求項１～４のいずれか１項に記載の冷感プラッシュ生地によって作られる、ことを特徴とするホームファニシング。
7. 前記ホームファニシングは、カーペット、フロアマット、座布団、クッション、マットレス、枕マット、ブランケット、キルト、キルトカバー、ベッドカバーまたは枕カバーである、ことを特徴とする請求項６に記載のホームファニシング。