JP3243033B2 - 半導体集積回路及びその素子配置配線方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその素子配置配線方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路の素子配
置配線方法及び半導体集積回路に関し、特にディレイ調
整のために駆動能力の高いバッファゲ−トを自動挿入す
る技術及び前記バッファゲ−トから後段素子までの間の
配線の配線幅を自動拡張する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】高速動作を目的として、ディレイを考慮
した従来の半導体集積回路の配置配線技術に関し、第1
の技術として特開昭62−39024号公報に開示され
ているように、素子の配置後にスタイナ−ツリ−法によ
りネットの配線長予測を行ってディレイ計算を行い、基
準値を超えた、すなわちMAX違反した素子間について
素子間のネットのうち配線が長くなってしまったネット
につながっている素子をインタラクティブに近づけて配
置し直すという技術がある。
【0003】第2の技術として特願平02−12133
1号公報に開示されているように、配線の長くなってし
まったネットに対して素子を移動させるのではなく、配
線長で中心の位置にバッファゲ−トを挿入することでデ
ィレイ基準を守らせる技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の技術は、素
子を近づけて配置することにより素子間の配線長抵抗を
小さくしてディレイを小さくするというものである。ま
た、上記第2の技術は配線の長くなってしまったネット
に対して素子を移動させるのではなく、配線長で中心の
位置にバッファゲ−トを挿入することでバッファゲ−ト
挿入前よりもディレイを小さくするというものである。
【0005】ところが、近年の大規模化する半導体集積
回路ではチップ面積が広がっており、上記第1の技術の
ように素子を近づけて配置する配置考慮だけでは充分な
ディレイ対策を行うことができなくなってきている。
【0006】また、回路無負荷ディレイが比較的小さい
バッファゲ−トを挿入する場合は、上記第2の技術のよ
うに素子間の配線の配線長で中心の位置に挿入すること
によりMAX違反となったディレイの対策を最適に行う
ことができる。しかし、チップ面積が広がったことによ
り駆動能力の大きいバッファゲートを挿入する必要が生
じているが、このような回路無負荷ディレイが大きいバ
ッファゲ−ト(駆動能力が大きい)を挿入した場合は素
子間の配線の配線長で中心の位置に挿入したのではMA
X違反となったディレイをさらに大きくMAX違反させ
てしまうという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、駆動能力の大きいバッフ
ァゲートを用いた場合でも、素子間の配置位置を変える
ことなく信号遅延時間(ディレイ)を基準値未満にする
ことができる半導体回路の素子配置配線方法及び半導体
集積回路を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基本的に前段素子よりも駆動能力の高い
バッファゲートを前段素子の位置と前段素子から後段素
子までの配線長の中心位置との間に挿入する。
【0009】また、前記前段素子と後段素子との間に挿
入したバッファゲートから後段素子までの配線幅を前段
素子と後段素子との間の配線幅より広げて配線する。
【0010】また、広げる配線幅は通常配線幅の奇数倍
にする。
【0011】
【作用】素子間のディレイdWはdW=α×r×c×l2
(α:比例定数、r:単位長当りの抵抗、c:単位長当
りの負荷容量、l:配線長)で表される。ディレイは配
線長lの自乗に比例して大きくなるため、このディレイ
を小さくするために駆動能力の高いバッファゲートを挿
入する場合、バッファゲート挿入時のディレイと配線長
lとの特性から、前段素子側に挿入するとディレイは小
さくなる。また、バッファゲートから後段素子にかけて
配線幅を広げ、抵抗と容量の積を小さくすることによ
り、さらにディレイは小さくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳細に説
明する。
【0013】まず、素子間ディレイとは、例えば、図1
(a)に示すようにゲ−ト3,4を含む素子1と素子2
の間のディレイの和であり、D=d1+d2+d3で計算
することができる。また、図1(b)に示すようにゲ−
ト1段分のディレイはソ−スとなるゲ−ト3の駆動能
力、シンクとなるゲ−ト4の負荷容量、配線容量及びソ
−ス、シンク間の配線抵抗に依存して決まり、次式のよ
うに表現できる。
【0014】
【数1】d=dCL+dW=dC+dL+dW(dC:回路デ
ィレイすなわちゲ−ト無負荷ディレイ、dL:ゲ−ト負
荷ディレイすなわちdCに対する負荷による増分、dW
配線ディレイ) これらの成分別ディレイはネット構成(ソ−スゲ−ト、
ファンアウト等)が同じ場合、配線長に依存して増減す
る。
【0015】このうち、ディレイdWはdW=α×R×C
=α×(rl)×(cl)=α×r×c×l2(α:比
例定数、R:ソ−スシンク間の抵抗、C:ネットの負荷
容量、r:単位長当りの抵抗、c:単位長当りの負荷容
量、l:配線長)で表され、図2(a)に示すように配
線長の自乗(l2)に比例して増加する。
【0016】一方、図2(b)に示すように回路負荷デ
ィレイ(dCL)は配線長による負荷容量に対してある範
囲を超えるとほぼ一定の値となる。このことにより、図
3(a)バッファゲート挿入なしの通常配線幅のディレ
イdは図3(b)に示すように初期値をdCL1 としてl
2に比例する形となる。
【0017】さて、挿入するバッファゲ−トの特性を図
4及び図5に示す。
【0018】図4(a)は素子1よりも駆動能力の高い
バッファゲ−ト6を素子1の位置に配置する。図4
(b)は、その特性グラフであり、回路負荷ディレイd
CL6 は素子1の回路負荷ディレイdCL1 よりも大きい
が、駆動能力が高いため特性グラフの傾きが小さい。こ
のため、配線長がlのところでは図3(b)に比べΔd
6だけディレイが小さいことを示している。大部分のバ
ッファゲ−トの特性は図4の通りである。
【0019】また、図5(a)は素子1よりも駆動能力
の高いバッファゲ−ト7を素子1の位置に配置する。図
5(b)は、その特性グラフであり、回路負荷ディレイ
dCL7 は素子1の回路負荷ディレイdCL1 よりも小さ
く、かつ、駆動能力が高いため特性グラフの傾きが小さ
い。このため、配線長がlのところでは図3(b)に比
べΔd7だけディレイが小さいことを示している。少数
であるが、図5(b)のような特性を持つバッファゲ−
トも存在する。
【0020】また、配線の幅を変えることによりディレ
イを小さくすることが、可能である。図6(a)は、幅
広化配線の例として3倍幅配線を示したものであり、図
6(b)は、その要部拡大斜視図である。図6(c)
は、通常配線(1倍幅配線)の要部拡大斜視図である。
【0021】3倍幅配線の長さl,厚さdは、1倍幅配
線に等しく、幅m3のみが1倍幅配線の幅m1の3倍にな
っている。この3倍幅配線の抵抗R3と1倍幅配線の抵
抗R1及び3倍幅配線の容量C3と1倍幅配線の容量C1
のそれぞれの関係は、R3=R1/3,C3<3C1とな
り、従って、R3C3<R1C1となる。ディレイは、前記
よりd=α×R×Cで表すことが可能なため、d3<d1
の関係に帰結する。
【0022】すなわち、配線幅を広げることにより抵抗
はそれに比例して小さくなる。それに対して容量は大き
くなる。しかし、抵抗が小さくなる割合に対し容量が大
きくなる割合が十分に小さく、抵抗と容量の積は1倍幅
配線のその積より小さく、3倍幅配線の方が1倍幅配線
のディレイよりも小さくなる。
【0023】図7は、この幅広化配線の特性グラフで、
回路負荷ディレイdCL1 は同じであるが、図3(b)よ
りも特性グラフの傾きが小さいため、配線長がlのとこ
ろでは図3(b)に比べΔdだけディレイが小さくなる
ことを示す。
【0024】以上のような特性より、バッファゲ−トを
挿入するか、配線を幅広化して特性グラフのl2の傾き
の小さい範囲を有効に利用することができれば素子間の
ディレイを下げることが可能であることが判る。
【0025】すなわち、図8(a)に示すように配線長
がlである素子1と素子2の間に何も挿入しない場合の
配線ディレイと配線を分割してバッファゲ−ト5を挿入
した場合、図8(b)の特性グラフの配線ディレイとの
差Δd5が正であれば、バッファゲ−ト5を挿入するこ
とにより、Δd5だけディレイを小さくできる。
【0026】図8は前に述べたように素子1と素子2の
間に駆動能力の高いバッファゲ−ト5を1段挿入したと
きの特性グラフで、図8の同じ距離lのディレイに比べ
Δd5だけディレイが小さくなった場合を示している。
【0027】ここで、効果的にΔd5が正になるl1の範
囲を探してみる。図8において、バッファゲ−ト5を挿
入しないときの特性グラフをd=a(l−b)2+c、バ
ッファゲ−ト5を挿入したときのl1〜lの範囲の特性
グラフをd=a'(l−b')2+c' で近似する。このと
きΔd5は次式のように表される。
【0028】
【数2】 Δd5=a(l−b)2+c−{a(l1−b)2+c+a'(l2−b')2+c'} ……(1) 一般に特性グラフの2次曲線の軸は縦軸に等しいと近似
できるため、b=b'=0である。すなわちΔd5は次式
のようになる。
【0029】
【数3】 Δd5=al2+c−{al1 2+c+a'l2 2+c'} =a(l2−l1 2)−a'l2 2−c' ……(2) ところで、l=l1+l2すなわちl2=l−l1であるか
【0030】
【数4】 これは上に凸の2次曲線であり、軸は
【0031】
【数5】 である。図4及び図5に示す特性グラフから a=ka',kはk>1の実数 で表されるため、軸は
【0032】
【数6】 すなわち、バッファゲ−ト5を挿入する場合は配線長の
中心の位置より前段素子寄りに挿入することが最も効率
が良いことが判る。
【0033】なお、公知例では素子とバッファゲ−トと
の回路負荷ディレイがほとんど同じであるためa=a'
すなわちk=1であり、
【0034】
【数7】 となる位置、すなわち配線長の中心の位置に挿入するこ
とが最も効率が良いことが判る。
【0035】以上のような特性により、図9(a)のよ
うにバッファゲ−ト5を挿入することでディレイを下げ
ることが効果のある範囲は図9(b)に示すように素子
間の中心より前段素子寄りの範囲に限定されることが判
る。
【0036】また、バッファゲ−ト挿入処理だけではデ
ィレイを下げる効果が不充分である場合は、図10
(a)に示すように、バッファゲ−ト5から後段素子2
までの配線幅を広げて配線してディレイを下げることが
効果のある範囲についても、図7に示す配線幅広化の特
性グラフは図5(b)に示すバッファゲ−ト挿入の特性
グラフと基本的に変わらないため、図10(b)に示す
ように素子間の中心より前段素子寄りの範囲に限定され
ることが判る。
【0037】なお、図8及び図9、図10では素子間の
距離lはバッファゲ−ト挿入後のl1+l2と等しいが、
ディレイを下げるという意味ではl1+l2をlより短く
してもよい。また、図8のようにバッファゲ−ト5を挿
入した場合、その入力容量の影響で素子1のディレイが
見かけ上大きくなるケ−スもあるが、上記のバッファゲ
−ト挿入に関する効果的な特性は同じである。
【0038】以上に述べたように、素子間の中心より前
段素子寄りにバッファゲ−トを挿入し、また、該処理だ
けではディレイを下げる効果が不充分である場合は前記
バッファゲ−トから後段素子の間の配線幅を広げて配線
することでディレイを下げることにより、目的に合った
ディレイに調整することが可能である。
【0039】次に、本発明によるディレイ考慮を自動配
置配線処理で行うフロ−の一実施例を図11に示す。ま
ず、ステップ501の初期配置処理を実行し、全てのゲ
−トを配置する。次に1ネット単位に配線ネット情報を
読み込む(ステップ502)。続いて読み込んだ配線ネ
ット情報が終了したかを判断する(ステップ503)。
【0040】全ての配線ネットに関する配線ネット情報
の読み込みが全て終了したならば、配線処理(ステップ
511)を行う。終了してなければ、読み込んだ配線ネ
ット情報がディレイ考慮を必要とする配線かどうかを判
定する(ステップ504)。
【0041】ディレイ考慮が不要な場合は始めの処理に
戻り、次の配線ネット情報を読み込む(ステップ50
2)。
【0042】ディレイ考慮が必要な場合はステップ50
1の配置結果に基づいて、例えばスタイナツリ−法など
により仮想配線長を計算し(ステップ505)、該配線
長により該配線ネットのディレイ計算を行い(ステップ
506)、該ディレイが制約違反であるかどうかを判定
する(ステップ507)。なお、上記で述べたディレイ
考慮を必要とする配線ネットとは、例えばクロック系の
配線ネットあるいはスキャン系の配線ネットなど厳密な
時間的タイミングを要求されるものが主として挙げられ
る。
【0043】該配線ネットの識別は例えば信号名の一部
にユニ−クなグル−プ番号を付加する、あるいは配線ネ
ット単位にフラグを付加するなどして判定すれば可能で
ある。
【0044】上記の結果、違反している配線ネットにつ
いては論理情報のファイルにバッファゲ−トを追加する
(ステップ508)。但し、物理的及び実装的に論理情
報を追加可能な場合のみでの論理追加となる。
【0045】次に、論理追加したバッファゲ−トを実際
に配置する(ステップ509)。この時のバッファゲ−
トの数及び場所に関しては前記で述べた特性に従い、デ
ィレイを守れる範囲で論理追加及び配置を行う。最後
に、該バッファゲ−トから後段素子までを幅広の配線で
配線する(ステップ510)。
【0046】バッファゲ−トの配置方法はいくつか考え
られる。図12に本発明による一実施例を示す。
【0047】まず始めに、チップ10上のセル列9上に
論理とは無関係の予備ゲ−トエリアを設定しておき、該
エリアには一般論理ゲ−トは配置禁止としておく。該エ
リアは例えば縦方向電源線の下などチップ上に均等に設
定しておくことが望ましいが、チップの特性上、例えば
ある領域に集中して素子を配置するなどの領域がある場
合、該領域内に特に多く設定しておくとよい。チップ上
で配置を行なった結果、例えば素子1と素子2の配線長
からディレイがMAX違反していることが判明した場
合、図13に示すように各々の素子のピンを頂点とする
矩形13内でピン−ピン間を結ぶ線分の中線11上、す
なわち素子1からと素子2からのマンハッタン距離が等
しい線分上より前段素子寄りに挿入範囲12があり、そ
の範囲12内の予備ゲ−トを探索する。
【0048】図12では予備ゲ−ト8がこれに該当す
る。そこで、該予備ゲ−ト8にバッファゲ−トを挿入し
た場合の仮想配線長よりディレイを計算してディレイが
制約値を守っていることが確認できた場合、予備ゲ−ト
8を論理情報にフィ−ドバックして予備ゲ−ト8の位置
に実際にゲ−トを配置する。
【0049】この配置方法ではバッファゲ−ト挿入のた
めに既にあったセルを移動する必要がないので処理が容
易に行なえる特徴がある。
【0050】図12ではバッファゲ−トの挿入が1つの
場合であったが、2個以上のバッファゲ−トを挿入した
場合でも、仮想配線長よりディレイを計算し、ディレイ
が最も小さくなるものを選ぶのが望ましい。更にディレ
イ違反ネットが多数あった場合には、既に使用している
予備ゲ−トでも許される範囲で他の予備ゲ−トと置き換
えるなどしてそこを使用するなどの最適化を行なうよう
にしてもよい。
【0051】また、バッファゲ−トを挿入する処理だけ
ではディレイを下げる効果が不充分である場合は、配線
幅を図14(b)に示すように通常の配線幅の3倍幅配
線15、図14(c)に示すように通常の配線幅の5倍
幅配線16などの奇数倍に広げて配線する。既存の自動
配線プログラムは図14(a)に示すように通常の配線
幅すなわち1倍幅配線14で配線するように作成されて
いるため、奇数倍の配線幅だけであればまず中心線を配
線し、続いて幅を片側に1DA格子、2DA格子などと追加
考慮するだけで幅広配線を行なうことができる。
【0052】このように通常の奇数倍である配線幅のみ
を用いれば、既存の自動配線プログラムを大幅に変更す
ることなく使用することが可能である。
【0053】以上で述べた処理を自動配置プログラムの
中で行うことにより、論理設計者はディレイを考慮した
論理設計を行わなくても自動で論理へのフィ−ドバック
実装を行うことが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明は、前段素子よりも
駆動能力の高いバッファゲートを前段素子の位置と前段
素子から後段素子までの配線長の中心位置との間に挿入
するようにしたので、配線長によるディレイ違反に対し
て素子の配置位置を変えることなくディレイ調整が可能
である。よって、これらディレイ考慮を行う配置配線が
可能となることにより、高速動作可能なLSIを作成す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】素子間のディレイモデル図である。
【図2】配線ディレイと配線長の関係図である。
【図3】バッファゲ−ト及び配線ディレイと配線長の関
係図である。
【図4】バッファゲ−ト及び配線ディレイと配線長の関
係図である。
【図5】バッファゲ−ト及び配線ディレイと配線長の関
係図である。
【図6】幅広化配線ディレイ効果を説明する説明図であ
る。
【図7】幅広化によるディレイと配線長の関係図であ
る。
【図8】バッファゲ−ト挿入による配線ディレイと配線
長の関係図である。
【図9】バッファゲ−ト挿入の有効範囲を示す説明図で
ある。
【図10】配線幅広化の有効範囲図を示す説明図であ
る。
【図11】バッファゲ−ト挿入処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】予備ゲ−トを持ったチップのモデル図であ
る。
【図13】バッファゲ−ト挿入位置を決定するための条
件を説明する説明図である。
【図14】幅広配線の配線幅の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1,2…素子、3,4…ゲ−ト、5,6,7…バッファ
ゲ−ト、8…予備ゲ−ト、9…セル列、10…チップ、
11…中線、12…挿入範囲、13…矩形、14…1倍
幅配線の配線パタ−ン、15…3倍幅配線の配線パタ−
ン、16…5倍幅配線の配線パタ−ン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 哲雄 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 汎用コンピュータ事業部内 (56)参考文献 特開 平4−23347(JP,A) 特開 平4−165647(JP,A) 特開 平1−184937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 H01L 21/82

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子間の信号遅延時間が基準値を超える
    素子間にバッファゲートを挿入して信号遅延時間を調整
    する半導体集積回路の素子配置配線方法において、前記
    バッファゲートとして前段素子よりも駆動能力の高いバ
    ッファゲートを挿入する場合は、前段素子の位置と前段
    素子から後段素子までの配線長の中心位置との間に挿入
    することを特徴とする半導体集積回路の素子配置配線方
    法。
  2. 【請求項2】 前記前段素子と後段素子との間に挿入し
    たバッファゲートから後段素子までの配線幅を前段素子
    と後段素子との間の配線幅より広げて配線することを特
    徴とする請求項1記載の半導体集積回路の素子配置配線
    方法。
  3. 【請求項3】 広げる配線幅は通常配線幅の奇数倍にす
    ることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の素
    子配置配線方法。
  4. 【請求項4】 素子間の信号遅延時間が基準値を超える
    素子間に信号遅延時間を調整するバッファゲートを挿入
    して成る半導体集積回路において、前段素子よりも駆動
    能力の高いバッファゲートは前段素子の位置と前段素子
    から後段素子までの配線長の中心位置との間に挿入した
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記前段素子と後段素子との間に挿入し
    たバッファゲートから後段素子までの配線幅は前段素子
    と後段素子との間の配線幅より広いことを特徴とする請
    求項記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 広げる配線幅は通常配線幅の奇数倍にな
    っていることを特徴とする請求項記載の半導体集積回
    路。
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