JP3242470B2 - フィルター内の残留液回収方法 - Google Patents

フィルター内の残留液回収方法

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JP3242470B2
JP3242470B2 JP32275692A JP32275692A JP3242470B2 JP 3242470 B2 JP3242470 B2 JP 3242470B2 JP 32275692 A JP32275692 A JP 32275692A JP 32275692 A JP32275692 A JP 32275692A JP 3242470 B2 JP3242470 B2 JP 3242470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルター内の残留液
回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルターは、例えば輸血する血
液中から、微小凝集塊などを除去するために輸血セット
中に組み込まれたり、また、血液中の所定の物質を除去
するために血液浄化システムの回路中にセットされて使
用されるなど、各種用途に用いられている。
【0003】上記フィルターを用いる場合には、いずれ
も落差によって血液などをフィルター内へ導入し、さら
にその落差によって生ずる圧力によってフィルター内に
血液を通過させることで不純物等を濾別分離している。
【0004】しかし、上記のようなフィルターの濾過方
法では、血液などの液体の濾過が完了しても、フィルタ
ーの濾材内に染み込んでいたり、分離された濾別物に含
まれた液体は回収することができない。このため、フィ
ルターを回路中に有する処理装置などでは、処理前の液
量に比較して処理後の量が少なくなるといった問題があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フィ
ルターを使用した場合、特別の用具を用いることなく、
そのフィルター内からの液体回収効率のよい回収方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明(1)〜(3)により達成される。
【0007】(1) 液流入口と液流出口とを有する変
形可能なハウジングと、前記ハウジング内に収納され、
前記ハウジング内を前記液流入口に連通する液流入空間
と前記液流出口に連通する液流出空間とに分割する濾材
とを有するフィルターと、前記フィルターの前記液流入
口に接続される給液ラインと、前記フィルターの前記液
流出口に直接的または間接的に接続されるポンプとを備
える回路において、前記給液ラインからの給液の終了
後、引き続き前記ポンプを作動させて前記フィルター内
を徐々に減圧して、その圧力を、外気圧未満であって、
前記液流入空間との圧力差を前記濾材のバブルポイント
未満とし、ハウジングをフィルター容積が縮小するよう
に変形させつつ前記液流入空間に残留する液体を回収
し、前記液流出空間内に残留する残留液を回収すること
を特徴とするフィルター内の残留液回収方法。
【0008】(2) さらに前記ポンプを作動して、前
記液流出空間の圧力と前記液流入空間の圧力との圧力差
を前記濾材のバブルポイント程度とし、前記濾材内の前
記液流入空間から前記液流出空間への気体の透過によっ
て、前記濾材内に残留する残留液をも回収する上記
(1)に記載のフィルター内の残留液回収方法。
【0009】(3) 少なくとも液流出空間内におい
て、該濾材とハウジング内壁との間には、内部に気体の
流入空間を有するスぺーサーが設けられている上記
(1)または(2)に記載のフィルター内の残留液回収
方法。
【0010】
【作用】フィルターにおいて、給液ラインから流入する
液体を濾過処理する。フィルターは変形可能に構成さ
れ、処理された液体はポンプの吸引によってフィルター
の液流出口からフィルター外へ導出される。
【0011】給液ラインからの液体の供給が終了した後
も、液流入口を開放した状態で、さらに前記ポンプによ
る吸引を続けると、液流入空間内に残った液体は、ポン
プの吸引によって変形するハウジングに押されることに
より、濾材を透過して液流出空間へ流入する。この時、
残った液体の減少と共に濾材が変形して、液体流入空間
が縮小し、液体が全て流出すると液体流入空間の容積
は、ほぼなくなってしまう。
【0012】例えば、凝集剤入り血漿バッグから接続チ
ューブまで気体が満たされていても、接続チューブ内の
圧力と、液流出空間内の圧力との圧力差が、濾材のバブ
ルポイント以上の圧力とならなれけば、液流入口から液
流出空間へ、気体が濾材を透過して流入することはな
い。
【0013】液流出空間では、ポンプによる吸引によっ
て内圧が下がり、これに伴ってハウジングが変形するた
め、液流出空間の容積が縮小し、液流出空間内の残留液
がフィルター外へ搾り出される。
【0014】さらに、ポンプによる吸引を続行すると、
前記圧力差がバブルポイントに達し、気体が液流入空間
から液流出空間へ、濾材を透過して流入する。この透過
の際に、濾材内に滲み込んでいた液体が液流出空間へ押
し出され、フィルター内の残留液の回収率がさらに向上
する。
【0015】また、液流出空間内で、濾材とハウジング
内壁との間にスペーサーを設ければ、液流出空間の容積
が縮小して、ハウジングと濾材が貼り付いてしまって
も、間にスペーサーが存在するため、液流出空間内の残
留液がフィルター外へ搾り出される時には、該スペーサ
ー内を残留液が通過して、流出が容易となり、また、液
流出空間への気体の流入時には、スペーサー内を通過す
ることによって気体の流通が容易となる。このため、回
収率がさらによくなる。即ち、このスペーサーは液体や
気体の流路形成体として機能する。
【0016】ここで上記液体とは、例えば血液または血
液成分、あるいはその濃厚液、分画液等を含むものであ
る。
【0017】
【具体的構成】以下、本発明のフィルター内の残留液回
収方法の好適実施例について、添付図面に基づいて詳説
する。図1は、本発明のフィルター内の残留液回収方法
を用いる血漿浄化システム1の回路図、図2は、フィル
ターが濾過作用を発揮している時の、ハウジング、液流
入口および液流出口の断面側面図である。
【0018】この血漿浄化システム1は、血漿バッグ
2、フィルター3、ポンプP1 、チャンバ4、透析器
5、ポンプP2 、貯留バッグ6、圧力計7とを有してい
る。
【0019】血漿バッグ2には、患者から採取した血液
から分離された血漿成分と、所定量の空気が収納されて
いる。この血漿バック2内には、予め血漿蛋白質分画分
離剤としての凝集剤が入れられており、血漿バッグ2内
へ導入された血漿は、前記凝集剤の作用により、該血漿
バッグ2内で高分子量蛋白質成分を析出させている。血
漿バッグ2の流出口は、接続チューブ91を介してフィ
ルター3の液流入口31に接続されている。この血漿バ
ッグ2と接続チューブ91とでフィルター3への給液ラ
インが構成される。
【0020】フィルター3は、前記析出物を除去するた
めのものである。このフィルター3は、図2および図3
に示されているように、液流入口31と液流出口32と
が形成されたハウジング30を有し、このハウジング3
0内には袋状に形成されたシート状の濾材33が収納さ
れている。この濾材33には、前記ハウジング30に設
けられている液流入口31に連通する開口部331が形
成されている。さらに、濾材33によって、ハウジング
30内は、液流入口31が連通する液流入空間Aと、液
流出口32が連通する液流出空間Bとに分割される。
【0021】ハウジング30の両側には、規制板36、
37が配置され、その外側は外カバー38によって、ハ
ウジング30全体が覆われている。この外カバー38に
よって、間にハウジング30を位置させている2枚の規
制板36、37の間隔が所定の距離に規制される。この
規制板36、37によって、ハウジング30が膨らん
で、必要以上に液体充填量が増えることが防止される。
また、規制板36、37によって、ハウジング30の一
部が極端に膨らむことがなくなり、濾材33のどの面に
も均等に液体が接触するようになるため、後述するスペ
ーサー35a、35bの作用が有効に発揮される。規制
板36、37の間隔は、例えば3〜20mm程度、さらに
3〜6mm程度であることが好ましい。
【0022】また、規制板36、37の間には、複数の
フィルター3があってもよい。この場合、規制板36、
37の間隔は、フィルター3の枚数に比例して大きくな
る。
【0023】以上のように規制された使用時におけるハ
ウジング30の容積は、30〜700ml程度であり、さ
らに80〜250ml程度であることが好ましい。
【0024】ハウジング30は、変形可能に構成された
ものであり、そのように構成するための材料は、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンビニ
ル、ポリエチレンビニルアセテート(EVA)などの柔
軟な樹脂材料、および、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリル等の
硬質樹脂等の硬質な材料をある程度薄肉に形成したもの
が挙げられるが、内部が肉眼で確認できるように、例え
ば半透明または透明なものであることが望ましい。
【0025】上記のような硬質の材料にてハウジング3
0を構成する場合は、ハウジング30が変形し、かつ変
形により容積が十分小さくなるように、ハウジング30
の肉厚および自然状態におけるハウジング30内の隙間
の大きさを設定する。その大きさは材質により異なる
が、例えばポリプロピレンの場合、厚さは2mm程度以
内、ハウジング30を2枚のシートにて構成した際の自
然状態におけるシート間の距離は、ハウジング30の対
角線の5%以下とすることが好ましい。アクリル樹脂の
場合は、厚さは2mm程度、対角線の長さに対しては3%
以下とすることが好ましい。
【0026】図3に示すように、ハウジング30の形状
は、全体が矩形をなしており、液流入口31と液流出口
32とが、それぞれハウジング30の対角線上の角部の
位置またはその近傍位置に配置されていることが望まし
い。これにより、濾材33の濾過能力や後述する含浸液
体の除去回収をより均一に発揮させることができるから
である。
【0027】図2に示すように、フィルター3の液流入
口31から流入した、析出物を含む血漿は、開口部33
1を通過して袋状の濾材33の内側、即ち、液流入空間
A内に流入し、濾材33を透過する際に析出物が濾別さ
れて浄化血漿となり、液流出空間B内に流入し、液流出
口32から流出する。
【0028】前記袋状に形成されている本実施例におけ
る濾材33は、例えば繊維の集合体をシート状に形成し
たものが好適に使用される。前記繊維体としては、例え
ばナイロン、ポリプロピレンやポリエステルのような合
成繊維を編成して構成され、例えば合成繊維を均一に積
み重ねた不織布や織布などでよい。繊維としては、一本
または複数本の長い繊維よりなるもの、または多数の短
繊維をからませたもの等いかなる形態でもよい。
【0029】また、繊維径は、好ましくは0.1〜20
μm 程度、より好ましくは1〜5μm 程度である。また
濾材33の嵩密度は、好ましくは0.1〜1g/cm3 、よ
り好ましくは0.3〜0.6g/cm3 であり、このような
嵩密度とするために繊維の形状は、直線的なものでもバ
ルキー化されたものでもよい。
【0030】濾材33としては、上記の他、例えば、焼
結体、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どの多孔質材が挙げられ、濾別する物質の大きさや物理
量などによって使用される濾材は異なる。
【0031】このような、濾材33のバブルポイント
は、例えば本実施例のような塩析システムに使用する場
合には100〜350mmHg程度、さらには130〜30
0mmHg程度であることが好ましい。この程度より大き過
ぎると、液体透過速度(濾過速度)の低下を招くととも
に、使用するポンプの吸引能力では空気の透過が難しく
なり、この程度より小さ過ぎると、液流出空間B内の血
漿がほとんど回収される前に、気泡が液流出空間B内に
入ってしまうからである。ここで、濾材33のバブルポ
イントとは、濾材33の一方の側面に牛血漿を接触さ
せ、他方の側面側に空気を接触させた状態で、前記一方
の側面側の圧力に対して、他方の側面側の圧力を上げて
いった時、その牛血漿の接触する他方の側面側に気泡が
生じた時の両側面の圧力差をいう。
【0032】前記袋状に形成された濾材33の外側およ
び内側面には、スぺーサー35a,35bが重ねられて
いる。このスぺーサー35a,35bは、例えば織布、
不織布、メッシュなどのように、通気性および通液性が
良好な材質で構成される。このスぺーサー35a,35
bは、後述するように、液流入空間Aと液流出空間Bと
の差圧が、濾材33のバブルポイントを越えた時、空気
が濾材33内を透過し易いようにする機能を有する。即
ち、スペーサー35aは、密着した濾材33とハウジン
グ30の内壁との間に位置し、空気が濾材33から容易
に抜け出られるような空間を確保する。
【0033】このような効果をより有効に発揮させるた
めには、スぺーサー35a,35bは、前記濾材33よ
りも目の粗い繊維体であることが好ましい。このように
すれば、スぺーサー35a,35bの繊維の間に、空気
が流入するための十分な流入空間が確保され、前記効果
が有効に発揮される。
【0034】スぺーサーを不織布とした場合には、その
厚さは20〜1000μm 程度、目付は10〜250程
度、さらに20〜40程度のものが好ましい。
【0035】前記フィルター3の液流出口32には、接
続チューブ92を介してチャンバ4の流入口が接続され
ている。フィルター3内の血漿を回収する際、血漿に混
入している空気が、前記チャンバ4内において分離され
る。さらに、チャンバ4には圧力計7が接続されてい
る。
【0036】チャンバ4の流出口には、接続チューブ9
3を介して、送液ポンプとしてのポンプP1 の吸入口が
接続されている。このポンプP1 によって、血漿は血漿
バッグ2から導出され、フィルター3内へ導かれる。な
お、本発明では、チャンバ4を省略し、フィルター3の
液流出口32とポンプP1 の吸入口とが接続チューブ9
3等により直接接続されていてもよい。
【0037】前記ポンプP1 の吐出口側には、接続チュ
ーブ94を介して透析器5の血漿導入口が接続されてい
る。
【0038】透析器5は、濾過済血漿中に残存する過剰
の凝集剤を除去するものである。透析器5には、貯留槽
11から透析液がポンプP3 を介して、例えば400〜
600ml/min 程度の流量で送液されるとともに、貯留
槽12に排出される。
【0039】透析器5の血漿液導出口は、接続チューブ
95を介してポンプP2 の吸入口に接続され、ポンプP
2 の吐出口は貯留バッグ6に接続されている。
【0040】ここで、ポンプP1 、P2 の具体例として
は、ポンプP1 はローラーポンプ、ポンプP2 はローラ
ーポンプ、遠心型ポンプなどが挙げられるが、そのなか
でも特にローラーポンプが好ましい。さらに、ポンプP
1 は、送液用のポンプを兼ねることが好ましい。回路が
単純となるからである。
【0041】接続チューブ94には、圧力計を接続する
こともできる。この圧力計にて、透析器5内の圧力を測
定し、その検出値を制御手段に入力する。この制御手段
は、ポンプの駆動を制御するものとし、前記検出値に基
づいて透析器5内の圧力が適正な値に維持されるよう
に、ポンプP2 の(吐出量)回転数を調節する構成とす
ることもできる。また、透析器5とポンプP2 との間ま
たは、ポンプP2 と回収バッグ6との間には、伝導度セ
ンサーを設けることもでき、該伝導度センサーによっ
て、透析器5で過剰な凝集剤が除去されているかを連続
的に確認し、さらに気泡を検知するようにすることもで
きる。
【0042】前記各接続チューブ91〜96の構成材質
は、柔軟性を有し、外側から押し潰して内腔を容易に閉
塞できるものが好ましく、例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、PET、PBTのような
ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウ
レタン、ポリエステルエラストマー、スチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体等の熱可塑性エラストマー等が
挙げられるが、そのなかでも特にポリ塩化ビニルが好ま
しい。
【0043】各接続チューブがポリ塩化ビニル製であれ
ば、十分な可撓性、柔軟性が得られるので取扱が容易
で、またクレンメ等による閉塞に特に適し、しかもバッ
グ2、フィルター3、チャンバ4、透析器5などとの接
合性が良好となるからである。
【0044】次に、上記構成の血漿浄化システム1に適
用した本発明のフィルター内の残留液回収方法について
説明する。ポンプP1 の駆動によって、血漿バッグ2内
の血漿は、接続チューブ91を経てフィルター3内へ流
入する。フィルター3の液流入口31から液流入空間A
に流入した血漿は、濾材33を透過して、液流出空間B
へ流入する。この時、血漿バッグ2内で、既に凝集して
いる高分子量蛋白質成分などの析出物は、濾材33によ
って濾別され、濾別された析出物などは、液流入空間A
内に残る。
【0045】凝集剤を含む血漿は、液流出空間Bから液
流出口32、接続チューブ92を経てチャンバ4内へ流
入する。チャンバ4では、血漿中に混入している気泡
と、血漿とが分離される。気泡が分離された血漿はポン
プP1 の吐出力によって透析器5へ送られる。透析器5
では血漿中に残存する過剰の凝集剤が除去される。
【0046】透析器5で凝集剤が除去された血漿は、ポ
ンプP2 によって貯留バッグ6へ送液される。上記のよ
うに、血漿バッグ2内の、析出物を含む血漿は、フィル
ター3および透析器5によって浄化され、順次貯留バッ
グ6へ送られ、回収される。
【0047】血漿バッグ2内の血漿が全て流出した後
も、ポンプP1 の作動を継続させる。図4に示されてい
るように、液面を液流入口31に保ったままでハウジン
グがフィルター容積を小さくするように変形し、その変
形によってフィルター3の液流入空間A内に存在する血
漿が濾材33を透過して液流出空間Bへ流入する。
【0048】液流入空間Aから、液流出空間Bへ血漿が
全て流出すと同時に、液流入空間Aはフィルター3に潰
されてなくなる。液流入空間A内の血漿が全て液流出空
間Bへ移ると、液流入空間A内と液流出空間B内の圧力
差が、濾材33の片面に血漿を接触させた時のバブルポ
イントに達するまで、濾材33内を空気が透過すること
はない。そして、ポンプP1 の吸引によって液流出空間
B内の血漿の量は減少し続ける。
【0049】血漿を液流出空間B内から吸引し続けるこ
とによって、液流出空間B内と外気との間に圧力差が生
じ、液流出空間Bの体積が減少するように、ハウジング
30が収縮、変形する。さらに吸引を続けると、図5に
示されているように、ハウジング30の内壁は濾材33
の外側に重ねられているスペーサー35aと密着し、液
流出空間B内の血漿は、スペーサー35aの編み目によ
って形成された流路を通って、そのほとんどが回収され
る。この時、ポンプP1 の吸引によって、濾材33は押
し潰されて、各目の体積が縮小し、この縮小量に相当す
る血漿も回収される。
【0050】本発明では、このようにしてフィルター3
内に残留している血漿を回収して、回収率を上げる他、
さらにポンプP1 による吸引を続行して血漿を回収する
こともできる。すなわち、上記のように、ポンプP1
よる吸引を続け、図5に示されているように、ハウジン
グ30の内壁と濾材33の外側に重ねられているスペー
サー35aとが密着した後、さらにポンプP1 の駆動を
続行する。この場合の液流入空間A内の圧力と、液流出
空間B内の圧力の経時変化を示すグラフを図6に示し
た。
【0051】図6中、一点鎖線は接続チューブ91(液
流入空間A)内の圧力曲線、実線は液流出空間Bの圧力
曲線を示すものである。時間軸に表示されている(イ)
の時点は、血漿バッグ2から血漿の液面が液流入口31
に達した時点、(ロ)の時点は、液流入空間Aの液体が
ほぼ濾過されてなくなった時点、(ハ)の時点は、接続
チューブ91と液流出空間Bとの圧力差がバブルポイン
ト(BP)に達し、血漿バッグ2および接続チューブ9
1にある空気が濾材33を透過して、液流出空間B内に
流入した時点を示すものである。
【0052】血漿が全てフィルター3内へ流入してしま
った時点(イ)で、血漿バッグ2および接続チューブ9
1内には空気が残る。このとき、液流入空間Aはまだ液
体で満たされており、ポンプP1 によってさらに吸引を
続けると、血漿はハウジング30の変形と共に濾材33
を透過して液流出口32へ移動する。この時、接続チュ
ーブ91内の圧力は、ほぼ一定に保たれる。一方、前記
(イ)の時点から、液流出空間Bの血漿は、徐々に吸引
されて減少し、ハウジング30は容積が減少するように
変形し、また、これに従って液流出空間Bの内圧も降下
していく。血漿がほぼ全て液流出空間Bに流入してしま
った時点(ロ)で、液流出空間Bの圧力低下はさらに急
激なものとなる。
【0053】そして、液流入空間A内の圧力と、液流出
空間B内の圧力の差が、バブルポイント程度に達した
(ハ)の時点で、血漿バッグ2および接続チューブ91
内の空気が、濾材33を透過して液流出空間B内へ流入
し、圧力が、接続チューブ91内では一時的に低下し、
一方液流出空間Bでは若干上昇してフラットになる。
【0054】ここでバブルポイント程度とは、最初に接
続チューブ91内の空気が液流出空間Bへ流入し始めた
時の、接続チューブ91内の圧力と、液流出空間B内の
圧力との圧力差をいい、換言すると、血漿の濾別分離を
開始してから、濾別分離作業を終わるまでの間におい
て、接続チューブ91内の圧力と、液流出空間B内との
圧力差が最も大きい時の圧力差を言う。
【0055】この時、析出物20中や濾材33中に染み
込んでいた血漿も、透過する空気によって液流出空間B
側へ押し出されて、回収される。ここで、フィルター3
にはスペーサー35aが設けられているので、フィルタ
ー3を透過した空気は、スペーサー35aによって形成
された流路によって容易に液流出口35へ流出する。従
って、空気の透過とともに濾材33から除かれた血漿
も、前記流路によって回収が容易となる。
【0056】また、空気が透過する際に、濾材33の目
の体積が元の大きさに復元し、濾材33の目内に残って
いた血漿は、この濾材33の目の体積の復元と、目を透
過する空気との相互作用によって回収率が向上する。
【0057】(ハ)の時点を過ぎてさらにポンプP1
作動を続行すると、濾材33に染み込んでいた血漿の回
収は、さらに継続されるが、接続チューブ91および液
流出空間Bの内圧も、一定値に収束する傾向を示すの
で、その回収量は除々に減少し、やがて飽和する。従っ
て、適当な時期にポンプP1 を停止する。
【0058】上記は、血漿バッグ2内に、予め所定量の
空気が収納されている場合であるが、この他、フィルタ
ー3の液流入空間Aに別の空気流入路を設け、該空気流
入路から空気が流入するようにすることもできる。この
場合には、該空気流入路に疎水フィルターや細菌除去フ
ィルターを設けることが好ましい。また、この空気流入
路は、必要時にのみ空気流入が可能となるように、コッ
クを設けたり、チューブなどで構成される流入路内で破
断することによって、空気の連通が可能となる連通手段
を、流入路内に設けた構造としてもよい。
【0059】以上のように、ポンプP1 による吸引を継
続して、フィルター3内の血漿を回収する場合には、吸
引回収した血漿に気泡が混ざる可能性があるため、チャ
ンバ4で気泡と血漿が分離される。従って、このチャン
バ4によって、フィルター3に流入した空気が血漿とと
もにチャンバ4に流入する程度まで、フィルター3内の
血漿を吸引し続けることができ、血漿の回収量をできる
だけ稼ぐことができる。
【0060】一方、透析器5において、透析液中に含ま
れている、例えばエンドトキシン等の生体に悪影響を及
ぼす物質が血漿内に流入することを抑えるように、ポン
プP1 およびポンプP2 のそれぞれの吐出量Q1 および
2 を、Q1 ≧Q2 の関係に設定されていることが好ま
しい。
【0061】また既述のように、フィルター3内から強
制的に血漿を吸引していると、フィルター3内の圧力の
低下に伴って、ポンプP1 からの吐出量が低下するが、
前記制御手段では、この吐出量の低下に合わせて、ポン
プP2 の回転量を制御する構成とすることもできる。
【0062】すなわち、ポンプP1 の吐出量が低下する
と、ポンプP1 とポンプP2 の間の回路の圧力が低下す
るため、この低下を透析器5内の圧力を検出する圧力計
8で検出し、その検出値を制御手段へ入力する。制御手
段は、前記圧力計からの入力値に基づいてポンプP2
回転数を制御する。このほか、ポンプP1 の吐出量を検
出する流量計を設けて、その検出値に基づきポンプP2
の吐出量を制御するように構成してもよい。
【0063】以上のように、構成された血漿浄化システ
ム1は、血漿バッグ2から貯留バッグ6へ血漿を送る構
成となっているが、給液ラインは、血漿バッグ2と接続
チューブ91とによって構成されるものに限られない。
給液ラインの他の構成例としては、例えば、患者の血管
から採取した血液を血球成分と血漿とに分離する血漿分
離器と、前記血漿分離器によって分離された血漿に前記
血漿蛋白質分画分離剤を混合して溶解する混合容器とを
有する給液ラインであってもよい。
【0064】本発明の方法によれば、フィルター3から
血漿などの液体を回収する効率が格段に向上する。特
に、液体の濾材中に残留する割合の高いポアーサイズの
小さい濾材を使用したフィルターに対してや、粘性の高
い液体の濾過を行う場合などに、本発明の方法を用いる
ことは、特に効果的である。
【0065】上記説明において、液体とは、血液または
血液成分、あるいはその濃厚液、分画液等を含むもので
ある。なお、本発明の方法については、上記血漿浄化シ
ステム1に限らず、液体の濾過に使用するフィルターで
あればよく、他の種類、例えばフィルターを用いた回
路、輸血用血液フィルター、輸液フィルターにも利用す
ることもでき、またフィルター単独で使用する場合にも
利用することができる。
【0066】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。下記のような回路をそれぞれ構成し、各回収条件に
おいて、フィルターからの回収率を比較した。
【0067】I.回路構成要素 <フィルター>前記具体的構成で説明したフィルターを
用いた。 ・ハウジング材質:ポリ塩化ビニル ・規制板:面積 385cm2 :材質 ポリカーボネート :間隔 5mm ・最大充填容量:180ml ・濾 材:材質 ナイロン30/ポリエステル70 :繊維径 1〜5μm :繊維形状 直線 :嵩密度 0.4g/cm3 :濾過面積 400cm2 ・スぺーサー:不織布 :材質 ナイロン :嵩密度 0.2g/cm3 ・濾材のバブルポイント フィルターの液流出空間内に牛血漿を充填し、液流入空
間内を外部に連通させた状態で、液流出空間内の牛血漿
を吸引し、液流出空間に気泡が発生した時の、液流出空
間と液流入空間との圧力差を測定し、これをバブルポイ
ントとした。その結果、牛血漿を充填した時のバブルポ
イントは140mmHgであった。なお、上記フィルターの
バブルポイントについて、牛血漿の代わりに、生理食塩
水を用いて測定したところ、その値は20mmHgであっ
た。
【0068】<送液ポンプ> ・ローラーポンプ:ローラー回転数 11rpm :チューブ内径 5.0mm
【0069】<給液バッグ>塩析処理前の雌のホルスタ
インの血漿(血漿総蛋白7.3g /dl、A/G比0.4
6)300mlを収容した軟質ポリ塩化ビニル製の袋状の
バッグを用いた。なお、この給液バッグ内には、予め5
0mlの空気が牛血漿とともに収容され、前記血漿には、
凝集剤(塩化ナトリウム84g 、グリシン53.2g)が
混入されており、血漿中の蛋白が析出していた。
【0070】II.回路構成 上記フィルターの液流入口に、前記給液バッグを連結
し、フィルターの液流出口に、前記送液ポンプを連結し
て構成した。
【0071】III .回収方法 前記給液バッグ内の血漿を、前記送液ポンプで30ml/
min で吸引して濾過した。給液バッグ内の血漿が空にな
った所で、フィルター内から血漿を回収する方法とし
て、以下の方法を行い、ポンプから吐出された濾液を回
収して、その量を計量した。
【0072】実施例1:フィルターの回路において、
給液バッグが空となった時に、更にポンプの駆動を継続
させ、液流入空間の血漿が全て液流出空間へ移動し、さ
らにポンプの吸引によって、液流入空間Aと液流出空間
Bの内圧差が140mmHg(バブルポイント未満)となっ
た時に(空気流入の直前)、ポンプを止めて回収量を測
定した。
【0073】実施例2:上記実施例1で、さらにポン
プの駆動を継続させ、ポンプの吸引によって、液流出空
間側に、液流入空間側から空気が透過した時(液流出空
間側に気泡が発生した時)に、ポンプを止めて回収量を
測定した。
【0074】比較例1:フィルターの回路において、
ポンプを駆動させて、給液バッグ内の血漿が空となり、
液流入空間内の血漿が液流出空間内へ全て流れ込んだ時
点(フィルターのハウジングが変形しない程度)でポン
プを止めて回収量を測定した。
【0075】IV.実施結果 上記のような実施例1、2および比較例1で得られた値
を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】表1に示されているように、実施例1,2
では血漿の回収率が比較例に比べて良好で、その値が顕
著に異なることが明らかである。特に、実施例2は、回
収効率が極めて良好なものとなっている。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のフィルター
内の残留液回収方法によれば、フィルターから血漿など
の液体を回収する効率が格段に向上する。特に、回収す
るための特別の回収手順や、回収器具を用いる必要がな
いため、容易かつ迅速、確実に残留液の回収が可能とな
る。
【0079】さらに、吸引を続けて濾材に気体を透過さ
せるようにすると、液体の濾材中に残留する割合の高い
ポアーサイズの小さい濾材を用いて濾過を行う場合や、
粘性の高い液体の濾過を行う場合などには、その効果は
顕著である。また、この時、スペーサーを有するフィル
ターを用いると、気体流入による効果が、より一層発揮
される。
【0080】一方、本発明では、回路に設置されたポン
プを用いてフィルター内を減圧するため、専用の減圧手
段等を別途に設ける必要がなく、回路構成の複雑化を招
くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する血漿浄化システムの全体回路
図である。
【図2】フィルターが濾過作用を発揮している時の、ハ
ウジング、液流入口および液流出口の断面側面図であ
る。
【図3】フィルターが濾過作用を発揮している状態で
の、フィルターの全体斜視図である。
【図4】液面が液流入口に達した状態を示す、フィルタ
ーのハウジング、液流入口および液流出口を示す断面側
面図である。
【図5】液流入空間からほぼ液体がなくなった状態を示
す、フィルターのハウジング、液流入口および液流出口
を示す断面側面図である。
【図6】液流入空間A内の圧力と、液流出空間B内の圧
力の変化の様子を示すグラフである。
【符号の説明】
1 血漿浄化システム 2 血漿バッグ 3 フィルター 30 ハウジング 31 液流入口 32 液流出口 33 濾材 331 開口部 35a,b スぺーサー 36、37 規制板 38 外カバー A 液流入空間 B 液流出空間 4 チャンバ 5 透析器 6 貯留バッグ 7 圧力計 91〜96 チューブ 11、12 貯留槽 20 析出物 P1 〜P3 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−135568(JP,A) 特開 昭53−137595(JP,A) 特開 昭49−12691(JP,A) 実開 昭58−46339(JP,U) 実開 昭49−134697(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/34 500

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液流入口と液流出口とを有する変形可能
    なハウジングと、前記ハウジング内に収納され、前記ハ
    ウジング内を前記液流入口に連通する液流入空間と前記
    液流出口に連通する液流出空間とに分割する濾材とを有
    するフィルターと、 前記フィルターの前記液流入口に接続される給液ライン
    と、 前記フィルターの前記液流出口に直接的または間接的に
    接続されるポンプとを備える回路において、 前記給液ラインからの給液の終了後、引き続き前記ポン
    プを作動させて前記フィルター内を徐々に減圧して、そ
    の圧力を、外気圧未満であって、前記液流入空間との圧
    力差を前記濾材のバブルポイント未満とし、ハウジング
    をフィルター容積が縮小するように変形させつつ前記液
    流入空間に残留する液体を回収し、同時に、前記液流出
    空間内に残留する残留液を回収することを特徴とするフ
    ィルター内の残留液回収方法。
  2. 【請求項2】 さらに前記ポンプを作動して、前記液流
    出空間の圧力と前記液流入空間の圧力との圧力差を前記
    濾材のバブルポイント程度とし、前記濾材内の前記液流
    入空間から前記液流出空間への気体の透過によって、前
    記濾材内に残留する残留液をも回収する請求項1に記載
    のフィルター内の残留液回収方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも液流出空間内において、該濾
    材とハウジング内壁との間には、内部に気体の流入空間
    を有するスぺーサーが設けられている請求項1または2
    に記載のフィルター内の残留液回収方法。
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