JP3242003B2 - 油分分離装置 - Google Patents

油分分離装置

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JP3242003B2
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和也 中塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用厨房などに
設置されているグリストラップから、油分を分離回収す
るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ホテル・旅館・飲食店などの
厨房、学校・会社などの給食設備、食品加工工場などに
おいては、油分を含んだ大量の排水が発生し、これらの
排水をそのまま排出すると、終末処理場における水処理
の障害となり、また河川などの水質を悪化させる原因と
なる。
【0003】そのため多くの地域においては、厨房など
の含油排水を生ずる設備にはグリストラップを設置し、
油分が排水中に排出されるのを防止することが義務付け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
グリストラップにおいては、その液面上に油分が溜り、
これを放置すると油分が凝固してオイルボールが生じ、
また油分が腐敗して悪臭を発するなどの問題が生じるの
で、定期的に滞留した油分を回収することが必要である
が、この作業はヒシャクで掬い取るなどの手作業が主体
となり、多大の労力を必要とし、また面倒で汚い作業と
なっていた。
【0005】そこでグリストラップ中の油分を回収する
装置として各種のものがが提案されている。例えば特開
昭59−228987号公報や特開平7−3876号公
報に記載されたものがあるが、構造が複雑で高価であ
り、小規模の厨房などに適用するには不適当である。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、簡単な装置で排水中の油分を分離することがで
き、かつ分離された油分を容易に除去することのでき
る、グリストラップ内に設置するための油分分離装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】而して本発明は、少なく
とも一部が排水の水面上となるように設置される油分回
収タンクと、当該油分回収タンクにおける上部側面を貫
通して開口すると共にその先端が油分回収タンク内の底
部付近に至る略L字状の水排出管と、吸入管と揚水管と
が接続されて略U字状をなし、揚水管の上端に前記油分
回収タンク上部の受入口に嵌合する注入口を有し、吸入
管の上端部に排水の水面付近に開口する吸入口を形成し
た油分回収管と、前記揚水管の他端側に接続された送気
管とよりなることを特徴とするものである。
【0008】本発明においては、前記油分回収管の吸入
口の縁に切り込みを形成することが好ましい。また前記
油分回収管の前記揚水管の前記上端に、当該揚水管に対
して伸縮可能でかつ回動可能の略逆U字状の注入部材の
一端が嵌合されており、その注入部材の他端に下向きの
注入口が形成されたものとすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
したがって説明する。図面は本発明の油分分離装置1を
示すものである。2は油分回収タンクであって、ポリエ
チレンなどのプラスチックをブロー成型してなり、グリ
ストラップ中に設置されてその上部が水面上に露出せし
められている。
【0010】この油分回収タンク2の上部には受入口4
が形成されており、また側面には略L字状の水排出管5
が取付けられている。水排出管5は油分回収タンク2の
内側側面に沿って配置され、外端は油分回収タンク2の
上部側面に開口しており、先端は油分回収タンク2内の
底部に至っている。
【0011】6は油分回収管であって、吸入管7と揚水
管8とが下部において接続されて略U字状をなしてい
る。吸入管7の上端部には排水3の水面付近に開口する
吸入口9が形成され、当該吸入口9には切り込み10が
形成されている。
【0012】また揚水管8の上端には当該揚水管8に対
して伸縮可能でかつ回動可能の注入部材11が嵌合され
ている。当該注入部材11は下向きの注入口12が形成
された略逆U字状であって、その注入口12が油分回収
タンク2の受入口4に着脱可能に嵌合している。
【0013】また揚水管8の下端部には送気管13が接
続され、当該送気管13により揚水管8内に圧縮空気を
圧入するようになっている。
【0014】
【作用】本発明の油分分離装置1は、グリストラップ中
の含油排水3内に設置する。吸入管7の上端の吸入口9
が排水3の水面付近に位置しているため、排水3が吸入
口9から吸入管7内に流入する。このとき油分は排水3
の表面付近に浮いているため、油分回収管6には油分に
富んだ排水3が吸入される。
【0015】また吸入管7の上端に切り込み10を形成
することにより、グリストラップ内の排水3の水面が多
少変動しても、液面の油分に富んだ排水3を確実に吸入
することができる。
【0016】この状態で送気管13から揚水管8内に圧
縮空気を圧入すると、気泡が揚水管8内を上昇し、それ
に伴われて揚水管8内の排水も上昇する。これにより液
面付近の排水3が吸入口9から吸入管7内に吸入され、
揚水管8内を上昇して注入口12から油分回収タンク2
内に注入される。
【0017】油分回収タンク2内に注入された排水3
は、油分回収タンク2内において水3aと油3bとに分
離し、油3bは水3aの上部に浮く。そして油分回収タ
ンク2内の排水3の液面が水排出管5の上部開口の位置
より高くなると、油分回収タンク2の底部の水3aがオ
ーバーフローして、水排出管5の開口部から油分回収タ
ンク2外に排出される。
【0018】すなわち本発明によれば、排水路中の油分
に富んだ排水3が吸入口9から吸入されて油分回収管6
内を通り、油分回収タンク2内に収容され、当該油分回
収タンク2内において油3bから分離された底部付近の
水3aが水排出管5から排出され、油分回収タンク2内
には油が残留する。
【0019】油分回収タンク2内に油3bが溜ったなら
ば、注入部材11を摺動させて注入口12を受入口4か
ら離脱させ、揚水管8に対して回動させておいて、油分
回収タンク2を排水3から取り出し、内部の油3bを廃
棄し、油分回収タンク2を再度セットして油分の分離を
続けることができる。
【0020】
【発明の効果】従って本発明によれば、簡単な装置で排
水3中の油分を分離し、除去することができ、安価で小
規模な厨房などにおいても使用することができると共
に、分離した油3bを容易に除去することができる。
【0021】また油分回収タンク2の位置側部に水排出
管5を取付けているので、油3bの溜った油分回収タン
ク2を排水3から取り出した状態で、水排出管5の開口
部が下向きとなるように傾けることにより、油分回収タ
ンク2内の水3aを水排出管5から注出し、油分回収タ
ンク2内の油3bをより濃縮した状態で、より効率よく
廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油分分離装置の中央縦断面図
【符号の説明】
1 油分分離装置 2 油分回収タンク 3 排水 4 受入口 5 水排出管 6 油分回収管 7 吸入管 8 揚水管 9 吸入口 10 切り込み 11 注入部材 12 注入口 13 送気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 17/00 - 17/12 C02F 1/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が排水(3)の水面上と
    なるように設置される油分回収タンク(2)と、当該油
    分回収タンク(2)における上部側面を貫通して開口す
    ると共にその先端が油分回収タンク(2)内の底部付近
    に至る略L字状の水排出管(5)と、吸入管(7)と揚
    水管(8)とが接続されて略U字状をなし、揚水管
    (8)の上端に前記油分回収タンク(2)上部の受入口
    (4)に嵌合する注入口(12)を有し、吸入管(7)
    上端部に排水(3)水面付近に開口する吸入口
    (9)を形成した油分回収管(6)と、前記揚水管
    (8)の他端側に接続された送気管(13)とよりなる
    ことを特徴とする、油分分離装置
  2. 【請求項2】 前記油分回収管(6)の吸入口(9)の
    縁に切り込み(10)を形成したことを特徴とする、請
    求項1に記載の油分分離装置
  3. 【請求項3】 前記油分回収管(6)の前記揚水管
    (8)の前記上端に、当該揚水管(8)に対して伸縮可
    能でかつ回動可能の略逆U字状の注入部材(11)の一
    端が嵌合されており、その注入部材(11)の他端に下
    向きの注入口(12)が形成されていることを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の油分分離装置
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