JP3241928B2 - 電子楽器におけるレジストレーション情報出力装置 - Google Patents

電子楽器におけるレジストレーション情報出力装置

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JP3241928B2
JP3241928B2 JP10486294A JP10486294A JP3241928B2 JP 3241928 B2 JP3241928 B2 JP 3241928B2 JP 10486294 A JP10486294 A JP 10486294A JP 10486294 A JP10486294 A JP 10486294A JP 3241928 B2 JP3241928 B2 JP 3241928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器におけるレジ
ストレーション情報出力装置に関し、さらに詳細には、
音色、音量あるいは動作状態などをワンタッチで切り替
える、所謂、レジストレーション機能を実現することの
できる電子楽器におけるレジストレーション情報出力装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音色、音量あるいは動作状態
などをワンタッチで切り替える、所謂、レジストレーシ
ョン機能を備えた電子楽器が知られている。ここにおい
てレジストレーション機能とは、以下のような機能を指
称している。
【0003】〔レジストレーション機能〕各種操作子の
操作によって適宜設定される音色、音量あるいは動作状
態などの設定状態を示す各種制御データ群を、特定の操
作子(レジストレーション操作子)に対してレジストレ
ーション情報として割り当てる。そして、上記各種制御
データ群を上記レジストレーション操作子にレジストレ
ーション情報として割り当てた後においては、上記各種
制御データ群を設定するために操作した上記各種操作子
を操作することなく、単に上記レジストレーション操作
子を操作するだけのワンタッチ操作によって、レジスト
レーション情報として上記各種制御データ群が連続的に
一度に出力されて、上記各種制御データ群に基づいて音
色、音量あるいは動作状態などの設定変更処理が行われ
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
レジストレーション機能を備えた電子楽器においては、
レジストレーション操作子を操作することにより、当該
レジストレーション操作子にレジストレーション情報と
して割り当てられた各種制御データ群を構成する全デー
タが、連続的に一度に出力されて処理されることにな
る。
【0005】ところで、レジストレーション情報として
割り当てられる各種制御データ群は、音色、音量あるい
は動作状態などに関するものであって、一般にそのデー
タ量は大量となる。
【0006】即ち、従来のレジストレーション機能を備
えた電子楽器においては、レジストレーション操作子の
操作に応じて、こうした大量のデータを連続的に一度に
出力して処理する必要があるため、電子楽器全体の動作
を制御するCPU(中央処理装置)に大きな負担がかか
ることになり、鍵盤の押鍵操作/離鍵操作による演奏中
や自動伴奏中にレジストレーション操作子が操作される
と、鍵盤の押鍵操作による発音や離鍵操作による消音の
レスポンスが遅れたり、演奏中の自動伴奏のテンポが狂
ったりするなど、演奏に悪影響を与える恐れがあるとい
う問題点があった。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、レジストレーション情報を構成する各種制御デ
ータ群を連続的に一度に出力して処理するのではなく、
所定の時間間隔を開けて順次離散的に出力して処理する
ようにしてCPUの負担を軽減し、演奏に悪影響を与え
る恐れのないレジストレーション機能を実現することの
できる電子楽器におけるレジストレーション情報出力装
置を提供しようとするものである。
【0008】また、本発明の目的とするところは、レジ
ストレーション操作子の操作により出力されて処理され
るレジストレーション情報を、レジストレーション情報
を構成する各種制御データ群の中で現在の設定状態とは
異なる制御データのみに制限して、CPUにおけるデー
タ処理量を減らすことによりCPUの負担を軽減し、演
奏に悪影響を与える恐れのないレジストレーション機能
を実現することのできる電子楽器におけるレジストレー
ション情報出力装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電子楽器におけるレジストレーション
情報出力装置は、複数の制御データによって構成される
レジストレーション情報を記憶し、所定の操作子の操作
に基づいて上記レジストレーション情報を出力する電子
楽器におけるレジストレーション情報出力装置におい
て、複数の制御データによって構成されるレジストレー
ション情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶
されたレジストレーション情報の出力を指示する操作子
と、上記操作子の操作に基づいて、上記記憶手段に記憶
された上記レジストレーション情報を構成する複数の制
御データを所定の時間間隔を開けながら順次出力する出
力手段とを有するようにしたものである。
【0010】また、本発明による電子楽器におけるレジ
ストレーション情報出力装置は、複数の制御データによ
って構成される複数のレジストレーション情報を記憶
し、操作子の操作に基づいて上記複数のレジストレーシ
ョン情報の中から所望のレジストレーション情報を出力
する電子楽器におけるレジストレーション情報出力装置
において、複数の制御データによって構成される複数の
レジストレーション情報を記憶する第一の記憶手段と、
上記第一の記憶手段に記憶されたレジストレーション情
報の中から所望のレジストレーション情報の出力を指示
する操作を行う操作子と、上記操作子の操作に基づいて
出力されたレジストレーション情報の中で、最新に出力
されたレジストレーション情報を記憶する第二の記憶手
段と、上記操作子の操作に基づいて、上記第一の記憶手
段に記憶された上記レジストレーション情報の出力が指
示されたときに、出力が指示された上記レジストレーシ
ョン情報と上記第二の記憶手段に記憶されたレジストレ
ーション情報とを比較する比較手段と、上記比較手段の
比較結果に基づいて、上記操作子の操作に基づいて出力
が指示された上記レジストレーション情報の中で、上記
第二の記憶手段に記憶されたレジストレーション情報と
異なる制御データのみを出力する出力手段とを有するよ
うにしたものである。
【0011】
【作用】本発明による電子楽器におけるレジストレーシ
ョン情報出力装置の前者によれば、レジストレーション
情報が所定の時間間隔を開けながら出力されるようにな
るので、CPUがレジストレーション情報を構成する全
制御データを連続的に一度に処理しなくてもよくなるの
で、CPUの負担を大幅に軽減することができるように
なる。
【0012】また、本発明による電子楽器におけるレジ
ストレーション情報出力装置の後者によれば、操作子の
操作によって新たに指定されたレジストレーション情報
が全て出力されるのではなく、現在の設定状態と異なる
制御データのみが出力されるようになるので、CPUに
おけるデータ処理量を減らすことが可能となり、CPU
の負担を大幅に軽減することができるようになる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明による電
子楽器におけるレジストレーション情報出力装置の実施
例を詳細に説明する。
【0014】図1には、本発明の一実施例による電子楽
器におけるレジストレーション情報出力装置を備えた電
子楽器のブロック構成図が示されている。
【0015】この電子楽器は、その全体の動作の制御を
中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構
成されている。このCPU10には、バス12を介し
て、全体の動作の制御のための所定のプログラムや後述
するような処理を実現するためのプログラムなどが格納
されたリード・オンリ・メモリ(ROM)14と、CP
U10による各種プログラムの実行に必要な各種レジス
タ群や後述するパネル操作子群18ならびにレジストレ
ーション操作子群20の操作に基づき設定されるレジス
トレーション情報を記憶する領域などが設定されたワー
キング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモリ
(RAM)16と、レジストレーション情報として記憶
させる各種制御データを設定するためのパネル操作子群
18(図2参照)と、書き込み操作子と複数のレジスト
レーション操作子とを備えたレジストレーション操作子
群20(図3参照)と、手操作される上鍵盤(メロディ
ー音演奏用鍵盤)および下鍵盤(和音演奏用鍵盤)なら
びに足操作されるベース音演奏用のベース鍵盤とよりな
る鍵盤装置22と、音色、音量、テンポなどの設定状態
を表示する表示部24と、パネル操作子群18、レジス
トレーション操作子群20ならびに鍵盤装置22の操作
などに基づきCPU10によって生成される演奏データ
を出力されて記憶する外部記憶装置26と、鍵盤装置2
2の押鍵操作/離鍵操作や外部記憶装置26から出力さ
れる演奏データに基づき楽音を生成するサウンド・ジェ
ネレータ28とが接続されている。
【0016】図2には、上記電子楽器の操作パネルの概
略構成が示されており、パネル操作子群18を構成する
各種制御操作子ならびに音色、音量、テンポなどの設定
状態を表示する表示部(DISPLAY)24などが配
設されている。そして、パネル操作子群18を構成する
各種制御操作子の操作に基づいて、音色の制御、音量の
制御あるいはその他の動作状態の制御などを行うための
制御データが生成され、演奏に必要な制御が行われるも
のである。
【0017】即ち、鍵盤装置22の上(Upper)鍵
盤、下(Lower)鍵盤ならびにベース(Bass)
鍵盤に割り当てられる音色は、トーン(Tone)・セ
クションにおける上鍵盤用音色指定操作子30a、下鍵
盤用音色指定操作子30bならびにベース鍵盤用音色指
定操作子30cの操作により生成される制御データによ
ってそれぞれ指定される。
【0018】また、鍵盤装置22の上鍵盤、下鍵盤なら
びにベース鍵盤に割り当てられる音量は、ボリューム
(Volume)・セクションにおけるアップ・ダウン
・スイッチよりなる上鍵盤用音量指定操作子32a、下
鍵盤用音量指定操作子32bならびにベース鍵盤用音量
指定操作子32cにより生成される制御データによって
それぞれ制御される。
【0019】さらに、音色および音量以外のその他の動
作状態の設定は、ファンクション(Function)
・セクションにおけるファンクション操作子34を適宜
操作することにより生成される制御データによって設定
できるようになされている。
【0020】なお、本実施例における制御データとして
は、パネル操作子群18を構成する各種制御操作子を操
作することにより、図4に示す制御データ番号1乃至1
6によって示される制御データを生成して設定すること
ができるものとされている。
【0021】なお、操作パネルには、レジストレーショ
ン情報の出力状態を示す発光ダイオード(LED)36
a乃至36dが配設されている。
【0022】図3には、上記した操作パネルとは別途構
成されたパネル上に配設されたレジストレーション操作
子群20が示されており、レジストレーション操作子群
20は、書き込み(Write)操作子38とレジスト
レーション番号1乃至8にそれぞれ対応するレジストレ
ーション操作子40a乃至40hとより構成されてい
る。
【0023】そして、この電子楽器においては、CPU
10により、ROM14に記憶されたプログラムとRA
M16に一時的に記憶されたデータとに基づいて、鍵盤
装置22の押鍵操作/離鍵操作に基づく楽音の発音指示
/消音指示がサウンド・ジェネレータ28へ出力されて
楽音の生成/停止が行われ、鍵盤装置22の押鍵操作/
離鍵操作に基づく演奏が実現されることになる。
【0024】また、この電子楽器においては、鍵盤装置
22、パネル操作子群18ならびにレジストレーション
操作子群20の操作に基づき生成される各種データを、
CPU10によって演奏データに変換してRAM16の
所定領域に格納することができる。そして、RAM16
の所定領域に格納された上記演奏データを、CPU10
によって読み出してサウンド・ジェネレータ28に出力
することにより、当該演奏データに基づく自動演奏を行
うことができる。
【0025】さらに、RAM16の所定領域に格納され
た上記演奏データを、ハード・ディスクやフロッピイ・
ディスクなどにより構成される外部記憶装置26に転送
して、外部記憶装置26に記憶させることができる。そ
して、外部記憶装置26に記憶させた演奏データを、C
PU10によって読み出してサウンド・ジェネレータ2
8に出力することにより、当該演奏データに基づく自動
演奏を行うことができる。
【0026】ところで、RAM16には、演奏データを
記憶する上記した所定領域以外にも、種々の記憶領域が
設定されており、まず、パネル操作子群18の操作によ
り演奏者が設定した音色、音量、テンポなどの電子楽器
の状態を示す一群の制御データを、レジストレーション
情報としてレジストレーション番号1乃至8に対応させ
てそれぞれ記憶するレジストレーション情報記憶領域が
設定されている。
【0027】即ち、書き込み操作子38を押し下げ操作
しながら、いずれか所望のレジストレーション番号のレ
ジストレーション操作子40a乃至40hを押し下げ操
作すると、パネル操作子群18の操作に基づく音色、音
量、テンポなどの現在の電子楽器の設定状態を示す一群
の制御データが、押し下げ操作されたレジストレーショ
ン操作子40a乃至40hのレジストレーション番号に
対応するレジストレーション情報記憶領域に、レジスト
レーション情報として記憶されることになる。
【0028】なお、書き込み操作子38を押し下げ操作
せずに、いずれか所望のレジストレーション番号のレジ
ストレーション操作子40a乃至40hを押し下げ操作
すると、当該レジストレーション番号に対応したレジス
トレーション情報記憶領域に記憶されたレジストレーシ
ョン情報が出力されることになる。
【0029】そして、レジストレーション情報記憶領域
は、図5に示すようなデータ構造を備えている。つま
り、レジストレーション番号1乃至8に対応する記憶領
域としてレジストレーション領域1乃至8が設定されて
おり、これらレジストレーション領域1乃至8のそれぞ
れは、ブロック領域1乃至4に細分化されている。さら
に、ブロック領域1乃至4のそれぞれは、パネル操作子
群18によって設定される各制御データ(図4参照)を
それぞれ記憶する領域たるデータ領域1乃至4に細分化
されている。
【0030】レジストレーション操作子40a乃至40
hの押し下げ操作に基づき、こうしたデータ構造のレジ
ストレーション情報が出力される際には、RAM16の
レジストレーション・インターバル・テーブル領域に設
定された各ブロック領域間の制御データの送出の時間間
隔をあけながら、各ブロック領域毎に離散的に出力され
ることになる。
【0031】即ち、レジストレーション・インターバル
・テーブル領域は、図6に示すようなデータ構造を備え
ていて、初期設定としては、 T1:ブロック領域1とブロック領域2との間の時間間
隔=100msec T2:ブロック領域2とブロック領域3との間の時間間
隔=100msec T3:ブロック領域3とブロック領域4との間の時間間
隔=2000msec T4:ブロック領域4の後=0msec として設定されている。従って、このレジストレーショ
ン・インターバル・テーブル領域の初期設定状態におい
て、レジストレーション操作子40a乃至40hが押し
下げ操作された際には、図7に示すように、ブロック領
域1の制御データが出力された後に100msec経過
してからブロック領域2の制御データが出力され、さら
にブロック領域2の制御データが出力された後に100
msec経過してからブロック領域3の制御データが出
力され、さらにまたブロック領域3の制御データが出力
された後に2000msec(2秒)経過してからブロ
ック領域4の制御データが出力されることになる。
【0032】なお、レジストレーション・インターバル
・テーブル領域の記憶内容(各ブロック領域間の制御デ
ータの送出の時間間隔)は、後述するように演奏者が任
意に設定変更することができる。
【0033】ここにおいて、書き込み操作子38と所望
のレジストレーション番号のレジストレーション操作子
40a乃至40hの操作によるレジストレーション番号
の指定とに基づき、指定されたレジストレーション番号
に対応するレジストレーション領域1乃至8において、
ブロック領域1乃至4の何れのブロック領域の中のデー
タ領域1乃至4のいずれのデータ領域に制御データを記
憶させるかは、RAM16に設定されたレジストレーシ
ョン・プライオリティ・テーブル記憶領域の記憶内容に
基づいて決定される。
【0034】即ち、このレジストレーション・プライオ
リティ・テーブル記憶領域の記憶内容に基づいて、レジ
ストレーション情報を構成する各制御データのレジスト
レーション情報記憶領域における記憶位置(出力時にお
ける出力の順番)が決定されるものである。こうしたレ
ジストレーション・プライオリティ・テーブル記憶領域
は、アドレス1乃至16の連続した領域であって、アド
レス1乃至16と図4に示す制御データ番号1乃至16
とは番号順にそれぞれ対応していて、アドレス1乃至1
6に記憶された数字データ「1」乃至「16」に従っ
て、各アドレスに対応する制御データをレジストレーシ
ョン領域1乃至8のどのブロック領域のどのデータ領域
に記憶するかが決定されることになる。
【0035】そして、レジストレーション・プライオリ
ティ・テーブル記憶領域に記憶される数字データとレジ
ストレーション情報記憶領域における制御データの記憶
位置との関係は、図8に示すように設定されており、初
期設定状態においては図9に示すように、アドレス1乃
至16のアドレス番号の数字と数字データ「1」乃至
「16」とが一致するように設定されている。
【0036】従って、レジストレーション・プライオリ
ティ・テーブル記憶領域のアドレス1には、数字データ
「1」=Rn(1,1)(なお、Rn(b,d)は、レ
ジストレーション操作子nが押し下げ操作された際にお
ける、n番目のレジストレーション領域nのb番目のブ
ロック領域bのd番目のデータ領域dを示す。)が記憶
されているものであって、アドレス1に対応する制御デ
ータ番号1の制御データ「音色」は、レジストレーショ
ン操作子群20の操作によって指定されたいずれかのレ
ジストレーション領域1乃至8のブロック領域1のデー
タ領域1に記憶される。このため、当該レジストレーシ
ョン操作子40a乃至40hを押し下げ操作すると、即
座には音色が変化する。
【0037】また、レジストレーション・プライオリテ
ィ・テーブル記憶領域のアドレス13には、数字データ
「13」=Rn(4,1)が記憶されているものであっ
て、アドレス13に対応する制御データ番号13の制御
データ「テンポ」は、レジストレーション操作子群20
の操作によって指定されたいずれかのレジストレーショ
ン領域1乃至8のブロック領域4のデータ領域1に記憶
される。このため、当該レジストレーション操作子40
a乃至40hを押し下げ操作しても、即座にはテンポが
変化することはなく、レジストレーション・インターバ
ル・テーブル領域の初期設定状態においては、レジスト
レーション操作子40a乃至40hの押し下げ操作の後
に2200msec経過後にテンポが変化する。
【0038】なお、レジストレーション・プライオリテ
ィ・テーブル記憶領域の記憶内容(数字データ)は、後
述するように演奏者が任意に設定変更することができる
ものであり、例えば図10に示すように、レジストレー
ション・プライオリティ・テーブル記憶領域のアドレス
1に数字データ「10」=Rn(3,2)が記憶されて
いる場合には、アドレス1に対応する制御データ番号1
の制御データ「音色」は、レジストレーション操作子群
20の操作によって指定されたいずれかのレジストレー
ション領域1乃至8のブロック領域3のデータ領域2に
記憶される。このため、当該レジストレーション操作子
40a乃至40hを押し下げ操作しても、即座には音色
が変化することはなく、レジストレーション・インター
バル・テーブル領域の初期設定状態においては、レジス
トレーション操作子40a乃至40hの押し下げ操作の
後に200msec経過後に音色が変化する。
【0039】さらに、図10に示すように、レジストレ
ーション・プライオリティ・テーブル記憶領域のアドレ
ス13に数字データ「1」=Rn(1,1)が記憶され
ている場合には、アドレス13に対応する制御データ1
3の「テンポ」は、レジストレーション領域1乃至8の
ブロック領域1のデータ領域1に記憶される。このた
め、当該レジストレーション操作子40a乃至40hを
押し下げ操作すると、即座にはテンポが変化する。
【0040】上記のように、CPU10が各制御データ
をレジストレーション情報記憶領域に書き込む場合に
は、CPU10はレジストレーション・プライオリティ
・テーブル記憶領域に記憶される数字データに対応した
アドレスに書き込むことになる。
【0041】従って、レジストレーション情報記憶領域
のなかで前方に位置するブロック領域には、演奏中に速
やかに切り替わった方が好ましい制御データを配置する
ようにし、後方に位置するブロック領域には、演奏前の
設定切り替えとして使用するものであって通常は演奏中
には切り替わることが好ましくない制御データを配置す
るように設定すると、操作性の優れた電子楽器を構成す
ることができるようになる。
【0042】また、RAM16には、、レジストレーシ
ョン情報記憶領域と常に同じ形式で記憶されるカレント
・レジストレーション情報記憶領域が設けられており、
このカレント・レジストレーション情報記憶領域には、
常に現在における最新の制御データの設定状態が書き込
まれている。
【0043】なお、RAM16の上記した各記憶領域な
どは、電子楽器の電源を遮断してもその記憶内容が消去
されないように、電池などによりバックアップされてい
るものとする。
【0044】以上の構成において、図11に示すフロー
チャートを参照しながら、レジストレーション情報を出
力する際の処理を説明するが、この電子楽器において
は、公知の技術に基づいて、鍵盤装置22の操作による
発音指示/消音指示に従った演奏や、RAM16ならび
に外部記憶装置26に記憶された演奏データに基づく自
動演奏などが実現される。一方、レジストレーション操
作子40a乃至40hのいずれかが押し下げ操作される
と、図11に示すレジストレーション情報出力処理ルー
チンが起動され、レジストレーション情報が出力され
る。そして、図11に示すレジストレーション情報出力
処理ルーチンにおいて出力されたレジストレーション情
報に基づいて、レジストレーション情報を構成する各種
制御データによって示される制御が行われることにな
る。
【0045】まず、レジストレーション操作子40a乃
至40hのいずれかが押し下げ操作されると、図11に
示すレジストレーション情報出力処理ルーチンが起動さ
れ、ステップS1102において、CPU10はレジス
トレーション情報のブロック領域の番号を指定するレジ
スタBに「1」をセットする。なお、以下の説明におい
ては理解を容易にするために、レジストレーション番号
nのレジストレーション操作子nが押し下げ操作された
ものとして説明する。
【0046】ステップS1102の処理を終了すると、
ステップS1104へ進み、ブロック領域のデータ領域
の番号を指定するレジスタDに「1」をセットする。
【0047】ステップS1104の処理を終了すると、
ステップS1106へ進み、「Rn(B,D)」と「R
c(B,D)」とが等しいか否かを判断する。なお、
「Rn(B,D)」は、上記したと同様なデータ構造を
意味し、レジストレーション操作子nが押し下げ操作さ
れた際における、n番目のレジストレーション領域nの
B番目のブロック領域BのD番目のデータ領域Dを示
し、また「Rc(B,D)」は、カレント・レジストレ
ーション情報領域のB番目のブロック領域BのD番目の
データ領域Dを示す。
【0048】ステップS1106の判断結果が否定
(N)、即ち、「Rn(B,D)」と「Rc(B,
D)」とが異なる場合には、ステップS1108へ進
み、Rn(B,D)をレジストレーション情報として出
力する。
【0049】ステップS1108の処理を終了すると、
ステップS1110へ進み、レジスタDを「1」インク
リメントする。
【0050】一方、ステップS1106の判断結果が肯
定(Y)、即ち、「Rn(B,D)」と「Rc(B,
D)」とが等しい場合には、Rn(B,D)をレジスト
レーション情報として出力せずに、ステップS1110
へジャンプして、レジスタDを「1」インクリメントす
る。
【0051】ステップS1110の処理を終了すると、
ステップS1112へ進み、レジスタDの値が「5」以
上となったか否かを判断する。
【0052】ステップS1112の判断結果が否定、即
ち、レジスタDの値が「5」以上でない場合には、ステ
ップS1106へ戻って処理を繰り返し、ブロックB内
の全てのデータ領域1乃至4に対する処理を行う。
【0053】そして、ステップSS1112の判断結果
が肯定、即ち、レジスタDの値が「5以上」となって、
ブロックB内の全てのデータ領域1乃至4に対する処理
が行われた場合には、ステップS1114へ進み、LE
D36a乃至36dを点灯して、ブロック領域B内のデ
ータ領域1乃至4の制御データが全て処理されたことを
示す。なお、ブロック領域1(B=1)の制御データが
全て処理された場合にはLED36aが点灯され、ブロ
ック領域2(B=2)の制御データが全て処理された場
合にはLED36bが点灯され、ブロック領域3(B=
3)の制御データが全て処理された場合にはLED36
cが点灯し、ブロック領域4(B=4)の制御データが
全て処理された場合にはLED36dが点灯する。
【0054】即ち、ステップS1106乃至ステップS
1114の処理においては、レジストレーション情報記
憶領域のレジストレーション領域nのブロック領域Bに
含まれるデータ領域Dの内容(制御データ)とカレント
・レジストレーション情報記憶領域のブロック領域Bに
含まれるデータ領域Dの内容(制御データ)とを、レジ
スタDをインクリメントしながら比較し、内容(制御デ
ータ)が同一であれば当該制御データの出力をスキップ
する。
【0055】一方、内容(制御データ)が異なっていれ
ば、その内容(制御データ)をレジストレーション情報
として出力する。そして、「B=1、D=1」のとき出
力される制御データは、上記した初期設定(図8および
図9参照)においては、Rn(1,1)、即ち、レジス
トレーション・プライオリティ・テーブルに「数字デー
タ=1」と書かれている制御データ「音色」である。
【0056】そして、上記した処理は、レジスタDの値
が「1」乃至「4」まで続けられることになり、こうし
て出力された制御データに基づいて、電子楽器の制御が
行われ、また同時に、これら出力された制御データはカ
レント・レジストレーション情報領域に記憶される。
【0057】さらに、ブロック領域B内の全てのデータ
領域Dの処理を完了すると、ブロック領域Bで指定され
たLED36a乃至36dを点灯させる。これにより操
作者は、該当するブロック領域Bの制御データが全て出
力されたことを確認できる。
【0058】上記のようにステップS1106乃至ステ
ップS1114の処理を終了すると、ステップS111
6へ進み、時間情報を得るために、CPU10はインク
リメント・レジスタIRを「0」にクリアする。
【0059】なお、インクリメント・レジスタIRは、
図12に示すフローチャートによるタイマ・インタラプ
ト処理ルーチンにおいて、所定の時間間隔毎に定期的に
値を「1」づつ増加される(ステップS1202)。
【0060】ステップS1116の処理を終了すると、
ステップS1118へ進み、CPU10は、インクリメ
ント・レジスタIRの値とレジストレーション・インタ
ーバル・テーブル記憶領域の値を記憶したコンペア・レ
ジスタCRのB番目の値(B=1のときはT1であり、
B=2のときはT2であり、B=3のときはT3であ
り、B=4のときはT4である。)と逐一比較する。
【0061】ステップS1118の判断結果が否定、即
ち、インクリメント・レジスタIRの値とコンペア・レ
ジスタCRのB番目の値とが一致しない場合には、レジ
ストレーション情報の出力タイミングではないので、ス
テップS1120へ進み、CPU10は発音処理/消音
処理などの通常の動作や演奏データを読み出すなどのそ
の他の処理を行う。
【0062】一方、ステップS1118の判断結果が肯
定、即ち、インクリメント・レジスタIRの値とコンペ
ア・レジスタCRのB番目の値とが一致した場合には、
ステップS1122へ進み、CPU10はレジストレー
ション操作子nがまだ押し下げ操作され続けているか否
かを調べる。
【0063】ステップS1122の判断結果が否定、即
ち、レジストレーション操作子nの押し下げ操作が行わ
れていない場合には、このレジストレーション情報出力
処理ルーチンを終了する。
【0064】一方、ステップS1122の判断結果が肯
定、即ち、レジストレーション操作子nがまだ押し下げ
操作され続けている場合には、ステップS1124へ進
み、次のブロック領域のレジストレーション情報の出力
を指示するために、レジスタBを「1」インクリメント
する。
【0065】ステップS1124の処理を終了すると、
ステップS1126へ進みレジスタBの値が「5」以上
であるか否かを判断する。
【0066】ステップS1126の判断結果が肯定、即
ち、レジスタBの値が「5」以上である場合には、レジ
ストレーション情報の全てのブロック領域(ブロック領
域1乃至4)の制御データの出力は終了しているので、
このレジストレーション情報出力処理ルーチンを終了す
る。
【0067】一方、ステップS1126の判断結果が否
定の場合、即ち、レジスタBの値が「5」以上でない場
合には、ステップS1104へ戻り、ブロック領域Bの
制御データに対する処理を繰り返す。
【0068】従って、図6乃至図9に示す初期設定状態
においては、レジストレーション操作子40a乃至40
hを押し下げ操作すると、即座にブロック領域1の「音
色」、「音量」、「音高」および「音程」に関する制御
データが出力されてLED36aが点灯し、レジストレ
ーション操作子40a乃至40hが押し下げ操作され続
けていれば、100msec後にブロック領域2の「コ
ーラス効果」、「リバーブ効果」、「ホールド効果」、
「ロータリ効果」に関する制御データが出力されてLE
D36bが点灯し、さらにレジストレーション操作子4
0a乃至40hが押し下げ操作され続けていれば、20
0msec後にブロック領域3の「ベース・トゥ・ロワ
ー(BASS to LOWER)」、「ソロ・トゥ・
ロワー(SOLO to LOWER)」、「ベンダー
・レンジ(Bender range)」、「フット・
スイッチ(Foot SW)」に関する制御データが出
力されてLED36cが点灯する。
【0069】そして、ブロック領域3の制御データの送
出からブロック領域4の制御データの送出まで2秒間
(2000msec)あるので、もし操作者がブロック
領域4の制御データ(「テンポ」、「リズム・スタイ
ル」、「アカンプ・スタイル」、「コード認識モー
ド」)を変化させたくなければ、レジストレーション操
作子40a乃至40hの押し下げ操作から2.2秒間経
過しない間に、レジストレーション操作子40a乃至4
0hの押し下げ操作を解除すればよい。
【0070】つまり、レジストレーション操作子40a
乃至40hを短時間(2.2秒未満)押し下げ操作を行
えば、ブロック領域1乃至3の制御データが変化し、レ
ジストレーション操作子40a乃至40hを長時間
(2.2秒以上)押し下げ操作することにより、ブロッ
ク領域4の制御データ(「テンポ」、「リズム・スタイ
ル」、「アカンプ・スタイル」、「コード認識モー
ド」)を変化させることができる。従って、レジストレ
ーション操作子40a乃至40hに対する操作を適宜行
うことにより、レジストレーション情報としてブロック
領域1乃至3に記憶させた音色などの制御データのみを
演奏中に変化させることができるようになるなどのよう
に、レジストレーション情報を出力する際に、レジスト
レーション情報を構成する制御データ毎に選択的に出力
させることができるようになる。
【0071】即ち、例えば一般的に演奏前の設定時に変
化させる制御データであって、演奏中には変化すること
が好ましくない制御データである「テンポ」や「リズム
・スタイル」などは、レジストレーション操作子40a
乃至40hが押し下げ操作されてから出力されるまでに
時間のかかるブロック領域3やブロック領域4などに位
置させることによって、操作者がこれら「テンポ」や
「リズム・スタイル」を変化させたくない場合には、こ
れら「テンポ」や「リズム・スタイル」の制御データが
出力される前に、レジストレーション操作子40a乃至
40hの押し下げ操作を解除すればよい。
【0072】このようにして、レジストレーション情報
のデータ構成やレジストレーション操作子40a乃至4
0hの操作方法により、レジストレーション操作子40
a乃至40hの押し下げ操作により指定したレジストレ
ーション情報から、出力させる制御データを選択するこ
とができるようになる。
【0073】なお、この際に、本実施例におけるブロッ
ク領域3とブロック領域4との時間間隔のように、2秒
間という演奏中における操作時間としては比較長い時間
間隔を設けておき、ブロック領域4に演奏中には変化す
ることが好ましくない制御データを位置させておくと、
レジストレーション操作子40a乃至40hの操作によ
り出力させるレジストレーション情報中の制御データの
選択が容易となる。
【0074】上記したように本発明においては、レジス
トレーション情報を出力する際に各ブロック領域毎に時
間間隔をおいて出力するので、時間間隔の間にCPU1
0はレジストレーション情報を出力して処理すること以
外の処理(例えば、サウンド・ジェンレータ28におけ
る楽音生成処理や、鍵盤装置22における押鍵操作/離
鍵操作の検出処理や、外部記憶装置26への演奏データ
の書き込み処理など。)を行うことができるので、鍵盤
装置22を押鍵操作/離鍵操作してから実際に発音され
るまでの時間が遅れたり、自動演奏のテンポが狂ったり
することを防止することができる。
【0075】なお、上記実施例においては、レジストレ
ーション情報を出力する際に各ブロック領域毎に時間間
隔をおいて出力するので、従来の技術に比較すると、全
てのレジストレーション情報を出力するまでの時間はよ
り長くかかることになる。しかしながら、例えば図6乃
至図9に示す初期設定状態の順番で制御データを出力す
るようにしておくと、一般的に演奏中に即座に変化して
欲しい「音色」、「音量」などは、レジストレーション
操作子40a乃至40hの操作により即座に変化せるこ
とができるので、違和感のない演奏を行うことができる
ようになる。
【0076】ところで、例えば、レジストレーション情
報の制御データ「コード認識モード」を変化させるため
には、CPU10のプログラムを切り替えることのみな
らず、表示部24の表示を変更したり、さらには演奏デ
ータの記憶中であれば、変化された制御データ「コード
認識モード」を記憶する必要がある。このように、レジ
ストレーション情報を変更すると、レジストレーション
情報を構成する各種制御データの変更のために多くの処
理を必要とする。
【0077】しかしながら、レジストレーション情報を
変更しても、レジストレーション情報を構成する制御デ
ータ(例えば、制御データ「コード認識モード」であ
る。)が実質的には変更されていないのであれば、当該
変更されていない制御データのために行われる処理が無
駄になる。
【0078】このため、本実施例においては、現在の制
御データ(カレント・レジストレーション情報記憶領域
に記憶されている制御データ)の内容とレジストレーシ
ョン操作子40a乃至40hの押し下げ操作により選択
されたレジストレーション情報を構成する制御データ
(レジストレーション情報記憶領域に記憶されている制
御データ)の内容とを比較し、現在の設定から変化した
制御データのみを出力するようにし、CPU10の処理
の負担を軽減している。
【0079】即ち、レジストレーション情報の出力前に
おいて、現在の制御データとレジストレーション操作子
40a乃至40hの押し下げ操作により選択されたレジ
ストレーション情報を構成する制御データとを比較する
処理は、単に制御データの数値を比較すればよいだけな
ので極めて簡単な処理で行うことができるので、レジス
トレーション情報を構成する全ての制御データを出力し
て処理するよりも、CPU10の負担は遥かに小さなも
のとなるからである。
【0080】なお、レジストレーション操作子40a乃
至40hの押し下げ操作により選択されたレジストレー
ション情報を構成する全ての制御データが、現在の制御
データと異なる場合には、上記した比較処理を行う必要
はなくなる。しかしながら、一般的にはレジストレーシ
ョン情報としては多くの制御データが設定されており
(本実施例においては理解を容易にするために、制御デ
ータとしては16個の制御データのみをを示した。)、
通常の使用においては、「音色」や「音量」以外は初期
設定状態の通りであるという使用方法がほとんどの場合
であると考えられるため、レジストレーション情報の出
力前に上記した比較を行い、異なる制御データのみ出力
させるようにすることは実用的効果が大きいものであ
る。
【0081】なお、上記実施例においては、インクリメ
ント・レジスタをインクリメントする処理に使用する時
間情報を、図12に示すタイマ・インタラプト処理によ
るタイマのカウントから得ているが、例えば、図13の
ビート・プログレス処理ルーチンに示すように、ビート
・カウント(Beat count)などの単位から時
間情報を得て、インクリメント・レジスタをインクリメ
ントする処理を行ってもよい。
【0082】次に、図14に示す送出間隔変更処理ルー
チンに基づいて、ブロック領域間の制御データの送出の
時間間隔を変更するための処理に関して説明する。
【0083】まず、ファンクション操作子群34の所定
のファンクション操作子によって上記時間間隔の変更が
指示されたら、ステップS1402において、CPU1
0は、ポインタPをレジストレーション・インターバル
・テーブル領域の先頭アドレス(アドレスT1)に設定
する。
【0084】ステップS1402の処理を終了すると、
ステップS1404へ進み、レジスタIに「1」をセッ
トする。
【0085】次に、CPU10は操作者による数値入力
を待ち、数値が入力された場合にはステップS1406
へ進み、レジスタTRに入力された数値を記憶する。
【0086】ステップS1406の処理を終了すると、
ステップS1408へ進み、レジスタTRに記憶された
数値を、レジストレーション・インターバル・テーブル
領域のポインタPの示すアドレスに書き込む。
【0087】ステップS1408の処理を終了すると、
ステップS1410へ進み、レジスタPを「1」インク
リメントする。
【0088】ステップS1410の処理を終了すると、
ステップS1412へ進み、レジスタIを「1」インク
リメントする。
【0089】ステップS1412の処理を終了すると、
ステップS1414へ進み、レジスタIの値が「4」以
上であるか否かを判断する。
【0090】ステップS1414の判断結果が否定、即
ち、レジスタIの値が「4」以上でない場合には、ステ
ップS1406へ戻り、操作者による数値入力待ちの状
態となり、以降の処理を繰り返す。
【0091】一方、ステップS1414の判断結果が肯
定、即ち、レジスタIの値が「4」以上である場合に
は、この送出間隔変更処理ルーチンを終了する。
【0092】さらに、図15に示す出力優先順位設定処
理ルーチンに基づいて、制御データの出力時における出
力の順番(レジストレーション情報を構成する各制御デ
ータのレジストレーション情報記憶領域における記憶位
置)を変更するための処理について説明する。
【0093】まず、ファンクション操作子群34の所定
のファンクション操作子によって上記制御データの出力
時における出力の順番の変更が指示されたら、ステップ
S1502において、CPU10はレジストレーション
・プライオリティ・テーブルの記憶内容を全て「0」に
初期化する(アドレス1乃至アドレス16の記憶内容を
「0」に初期化する。)。
【0094】ステップS1502の処理を終了すると、
ステップS1504へ進み、CPU10は、ポインタp
をレジストレーション・プライオティ・テーブル領域の
先頭アドレス(アドレス1)に設定する。
【0095】ステップS1504の処理を終了すると、
ステップS1506へ進み、レジスタiに「1」をセッ
トする。
【0096】次に、CPU10は操作者による数値(優
先順位)入力を待ち、数値が入力された場合にはステッ
プS1508へ進み、レジスタPRに入力された優先順
位を記憶する。なお、入力可能な数値は「1」乃至「1
6」である。
【0097】ステップS1508の処理を終了すると、
ステップS1510へ進み、ポインタqをレジストレー
ション・プライオティ・テーブル領域の先頭アドレス
(アドレス1)に設定する。
【0098】ステップS1510の処理を終了すると、
ステップS1512へ進み、レジスタJに「1」をセッ
トする。
【0099】ステップS1512の処理を終了すると、
ステップS1514へ進み、レジスタPRに入力した優
先順位とアドレスqのデータの優先順位とが同じである
か否かを判断する。
【0100】ステップS1514の判断結果が肯定、即
ち、レジスタPRに入力した優先順位とアドレスqのデ
ータの優先順位とが同じである場合には、ステップS1
516へ進み、表示部24にエラー・メッセージを表示
する。
【0101】一方、ステップS1514の判断結果が否
定、即ち、レジスタPRに入力した優先順位とアドレス
qのデータの優先順位とが同じでない場合には、ステッ
プS1518へ進み、レジスタqを「1」インクリメン
トする。
【0102】ステップS1518の処理を終了すると、
ステップS1520へ進み、レジスタJを「1」インク
リメントする。
【0103】ステップS1520の処理を終了すると、
ステップS1522へ進み、レジスタJの値がレジスタ
iの値より大きいか否かを判断する。
【0104】ステップS1522の判断結果が否定、即
ち、レジスタJの値がレジスタiの値以下である場合に
は、ステップS1514へ戻り処理を繰り返す。
【0105】一方、ステップS1522の判断結果が肯
定、即ち、レジスタJの値がレジスタiの値より大きい
場合には、ステップS1524へ進み、レジスタPRに
記憶された数値を(優先順位)、レジストレーション・
プライオリティ・テーブル領域のポインタpの示すアド
レスに書き込む。
【0106】ステップS1524の処理を終了すると、
ステップS1526へ進み、レジスタpの値を「1」イ
ンクリメントする。
【0107】ステップS1526の処理を終了すると、
ステップS1528へ進み、レジスタiの値を「1」イ
ンクリメントする。
【0108】ステップS1528の処理を終了すると、
ステップS1530へ進み、レジスタiの値が「17」
以上であるか否かを判断する。
【0109】ステップS1530の判断結果が肯定、即
ち、レジスタiの値が「17」以上である場合には、こ
の出力優先順位設定処理ルーチンを終了する。
【0110】一方、ステップS1530の判断結果が否
定、即ち、レジスタiの値が「17」以上でない場合
は、ステップS1508へ戻り、操作者による数値入力
待ちの状態になる
【0111】即ち、この出力優先順位設定処理ルーチン
においては、ステップS1508の数値入力が終了する
と、レジスタPRに入力された優先順位と同じ優先順位
が、既にレジスタPRの値が入力されたi個の制御デー
タに付けられていないかを調べる。即ち、i番目までの
制御データの優先順位と比較することになる(ステップ
S1508乃至ステップS1522)。
【0112】そして、既に同じ優先順位が設定されてい
ると、表示部24にその旨のエラー表示を行い再入力を
待つ(ステップS1516)。
【0113】また、同じ内容がないときは、レジスタp
の示すアドレスにレジスタPRの値(優先順位)を書き
込むと同時に、レジスタpの値をインクリメントする
(ステップS1524乃至ステップS1526)。
【0114】さらに、レジスタiをインクリメントし
(ステップS1528)、レジスタiの値が「16」を
越えると出力優先順位設定処理ルーチンを終了し、越え
ない場合は、ステップS1508へ戻り数値(優先順
位)入力待ちの状態になる(ステップS1530)。
【0115】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0116】複数の制御データによって構成されるレジ
ストレーション情報を記憶し、所定の操作子の操作に基
づいてレジストレーション情報を出力する電子楽器にお
けるレジストレーション情報出力装置において、複数の
制御データによって構成されるレジストレーション情報
を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたレジスト
レーション情報の出力を指示する操作子と、操作子の操
作に基づいて、記憶手段に記憶されたレジストレーショ
ン情報を構成する複数の制御データを所定の時間間隔を
開けながら順次出力する出力手段とを有するようにした
ため、レジストレーション情報を構成する複数の制御デ
ータが所定の時間間隔を開けながら順次出力されるよう
になり、CPUがレジストレーション情報を構成する全
制御データを連続的に一度に処理しなくてもよくなるか
ら、CPUの負担を大幅に軽減することができる。
【0117】また、複数の制御データによって構成され
る複数のレジストレーション情報を記憶し、操作子の操
作に基づいて複数のレジストレーション情報の中から所
望のレジストレーション情報を出力する電子楽器におけ
るレジストレーション情報出力装置において、複数の制
御データによって構成される複数のレジストレーション
情報を記憶する第一の記憶手段と、第一の記憶手段に記
憶されたレジストレーション情報の中から所望のレジス
トレーション情報の出力を指示する操作を行う操作子
と、操作子の操作に基づいて出力されたレジストレーシ
ョン情報の中で、最新に出力されたレジストレーション
情報を記憶する第二の記憶手段と、操作子の操作に基づ
いて、第一の記憶手段に記憶されたレジストレーション
情報の出力が指示されたときに、出力が指示されたレジ
ストレーション情報と第二の記憶手段に記憶されたレジ
ストレーション情報とを比較する比較手段と、比較手段
の比較結果に基づいて、操作子の操作に基づいて出力が
指示されたレジストレーション情報の中で、第二の記憶
手段に記憶されたレジストレーション情報と異なる制御
データのみを出力する出力手段とを有するようにしたた
め、操作子の操作によって新たに指定されたレジストレ
ーション情報が全て出力されるのではなく、現在の設定
状態と異なる制御データのみが出力されるので、CPU
におけるデータ処理量を減らすことが可能となり、CP
Uの負担を大幅に軽減することができる。
【0118】このように本発明によれば、CPUの負担
を大幅に軽減することができるので、演奏に悪影響を与
える恐れのない電子楽器におけるレジストレーション情
報出力装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子楽器におけるレジ
ストレーション情報出力装置を備えた電子楽器のブロッ
ク構成図である。
【図2】図1に示す電子楽器の操作パネルの概略構成説
明図である。
【図3】図2に示した操作パネルとは別途構成されたパ
ネル上に配設されたレジストレーション操作子群を示す
概略構成説明図である。
【図4】制御データ番号1乃至16によって示される制
御データを示す図表である。
【図5】レジストレーション情報記憶領域のデータ構造
を示す説明図である。
【図6】レジストレーション・インターバル・テーブル
領域のデータ構造を示す説明図である。
【図7】レジストレーション情報の出力の状態を示すタ
イミング・チャートである。
【図8】レジストレーション・プライオリティ・テーブ
ル記憶領域に記憶される数字データとレジストレーショ
ン情報記憶領域における制御データの記憶位置との関係
を示す図表である。
【図9】レジストレーション・プライオリティ・テーブ
ル記憶領域の初期設定状態を示す図表である。
【図10】レジストレーション・プライオリティ・テー
ブル記憶領域の記憶状態を変更した場合の一例を示す図
表である。
【図11】レジストレーション情報出力処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図12】タイマ・インタラプト処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図13】ビート・プログレス処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図14】送出間隔変更処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図15】出力優先順位設定処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 パネル操作子群 20 レジストレーション操作子群 22 鍵盤装置 24 表示部 26 外部記憶装置 28 サウンド・ジェネレータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の制御データによって構成されるレジ
    ストレーション情報を複数記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている複数のレジストレーショ
    ン情報のうちのいずれかを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたレジストレーション情報
    を構成する複数の制御データを所定の時間間隔を開けな
    がら順次音源へ出力する出力手段とを有する電子楽器に
    おけるレジストレーション情報出力装置。
  2. 【請求項2】複数の制御データによって構成されるレジ
    ストレーション情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている複数のレジストレーショ
    ン情報のうちのいずれかを選択し、該選択したレジスト
    レーション情報の出力を指示する操作子と、 前記操作子の操作中は、前記レジストレーション情報の
    制御データを順次出力し、前記操作子の操作を解除する
    とそれ以降の制御データの出力を停止する出力手段とを
    有する電子楽器におけるレジストレーション情報出力装
    置。
  3. 【請求項3】複数の制御データによって構成されるレジ
    ストレーション情報を複数記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている複数のレジストレーショ
    ン情報のうちのいずれかを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたレジストレーション情報
    を構成する複数の制御データのうち前回出力したレジス
    トレーション情報の制御データと値が異なる制御データ
    のみを順次音源へ出力する出力手段とを有する電子楽器
    におけるレジストレーション情報出力装置。
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