JP3241596B2 - 光ファイバケーブルの接続具および接続方法 - Google Patents

光ファイバケーブルの接続具および接続方法

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JP3241596B2
JP3241596B2 JP14264696A JP14264696A JP3241596B2 JP 3241596 B2 JP3241596 B2 JP 3241596B2 JP 14264696 A JP14264696 A JP 14264696A JP 14264696 A JP14264696 A JP 14264696A JP 3241596 B2 JP3241596 B2 JP 3241596B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の信
号伝送用配線に広く使用される光ファイバケーブルの接
続具および接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インテリジェントビル等における
コンピュータ化や家庭におけるホームオートメーション
化に伴い、光通信や光LAN等の信号伝送用として光フ
ァイバケーブルが多く使用されるようになって、ビルお
よび建屋の建築時、あるいは建築後に光ファイバケーブ
ルが布線されているが、ビルまたは建屋に電子機器を設
置すると光ファイバケーブルの延長あるいは余長の切断
処理がしばしば必要となってくる。そのため、光ファイ
バケーブルの接続に光アダプタによる接続法やスプライ
シング接続法が一般的に使用されてきているが、光アダ
プタによるものは、高価な光アダプタと光コネクタが必
要であり、スプライシング接続法は特殊な装置および高
度な技術が必要であるという点で、どちらも、コスト低
減化、作業の簡単化というような技術革新の流れにそう
ものではなかった。
【0003】そこで、接続コストを低減でき、しかも、
接続作業を容易なものとする工夫が種々なされてきてお
り、それらの中に、例えば、特開平4−124606号
公報に開示されたような光ファイバケーブルの接続方法
がある。この従来の接続方法は、添付図面の図9の概略
断面図に示すように、接続すべき光ファイバケーブル1
の芯線1Aが挿入できる内径の小径部2Aを中央に有
し、この小径部2Aと同心状でその光ファイバケーブル
1のシース1Bが挿入できる内径の咬持部2Bを両端に
有した金属円筒からなる接続部材2を使用して行うもの
である。
【0004】この従来の接続方法によれば、光ファイバ
ケーブル1同志を接続するために、先ず、接続すべき各
光ファイバケーブル1の端部のシース1Bを除去して一
定長さだけ、芯線1Aを露出させ、各芯線1Aの先端面
を研磨する。次いで、接続部材2の両端面よりそれぞれ
光ファイバケーブル1のシース1Bを咬持部2Bへ挿入
することにより、小径部2Aにそれぞれ芯線1Aを挿入
して各先端面を密着させる。そして、最後に、咬持部2
Bの外周面を押圧して凹ませることにより当該咬持部2
Bをシース1Bに圧着させるようにする。このような圧
着接続完了後の状態を、図9は示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の接続
方法は、接続部材が簡単な構成であり、光ファイバケー
ブルの接続作業も容易であるので、接続コストを低減で
きるものではあったが、次の点で問題の多いものであっ
た。
【0006】例えば、この種の接続部材は、主となる電
線を家庭用に配線するのに電柱に設けられたクロージャ
内に配置されて、光ファイバケーブル同志を接続するの
に使用されることも多い。ところが、このように屋外に
あって直射日光を受ける電柱上のクロージャ内は、昼間
においては、太陽熱がこもり、温度上昇が激しいもので
ある。このような温度上昇の激しい環境においては、前
述したような接続部材によって互いに接続された光ファ
イバケーブルの芯線の先端面同志が離れてしまうという
ような問題が生じてしまう。何故ならば、前述した従来
の接続部材では、光ファイバケーブルのシースのみが咬
持部に圧着されているだけで、芯線は、接続部材のどこ
にも固定されていないので、接続部材にカシメられてい
るシースが熱膨張することにより、シース内の芯線の
み、各芯線の対向する方向へ動いてしまい、このため
に、接続されている芯線の先端面同志が離れてしまうか
らである。このように従来の接続部材では、悪条件にお
いて確実な接続が得られなかった。
【0007】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解消しうるような光ファイバケーブルの接続具およ
び接続方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光ファ
イバケーブル同志を互いに接続するための接続具におい
て、全体として筒状の第1のカシメフランジおよび第2
のカシメフランジと、前記第1のカシメフランジ内に挿
入固定される第1のパイプと、前記第2のカシメフラン
ジ内に挿入固定される第2のパイプと、前記第1のカシ
メフランジと前記第2のカシメフランジとの間に装着さ
れるフェルールとを備えており、前記第1のカシメフラ
ンジおよび第2のカシメフランジには、外周部からそれ
ぞれ第1のパイプおよび第2のパイプの外周部へのアク
セスを許す芯線圧着用孔が形成されており、前記第1の
カシメフランジおよび第2のカシメフランジの前記フェ
ルールの装着されている端部とは反対側の端部には、そ
れぞれ対応する光ファイバケーブルのシースが嵌まりう
るシース圧着孔が形成されており、前記第1のカシメフ
ランジ、前記第2のカシメフランジ、前記第1のパイ
プ、前記第2のパイプおよび前記フェルールの長さ寸法
は、各対応する光ファイバケーブルの接続端部のシース
を剥離して露出された芯線を、それぞれ対応する第1の
カシメフランジおよび第2のカシメフランジの前記シー
ス圧着孔を通して、さらにそれぞれ対応する前記第1の
パイプおよび第2のパイプを通して、前記フェルールの
それぞれ対応する端部からその軸孔へと挿通させて、各
芯線の先端面同志が対向した状態において、各光ファイ
バケーブルのシースがそれぞれ対応する前記第1のカシ
メフランジおよび第2のカシメフランジの前記シース圧
着孔に嵌まるように選定されていることを特徴とする。
【0009】本発明のある実施の形態によれば、前記第
1のカシメフランジおよび前記第2のカシメフランジの
前記シース圧着孔の内周には、ネジが設けられている。
【0010】本発明の別の実施の形態によれば、前記第
1のカシメフランジ、前記第2のカシメフランジ、前記
第1のパイプ、前記第2のパイプおよび前記フェルール
の組合せ体の外周部に装着されるカバーを備える。
【0011】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記カバーの内周部には、前記第1のカシメフランジお
よび前記第2のカシメフランジの前記芯線圧着用孔を塞
ぐための突起が設けられている。
【0012】本発明のさらにまた別の実施の形態によれ
ば、前記フェルールには、整合材を付与するための穴が
形成されている。
【0013】本発明による光ファイバケーブルの接続方
法は、前述したような構成の接続具を用意して、互いに
接続すべき各光ファイバケーブルの接続端部のシースを
剥離して芯線を露出させて端末処理する工程と、各対応
する光ファイバケーブルの接続端部のシースを剥離して
露出された芯線を、それぞれ対応する第1のカシメフラ
ンジおよび第2のカシメフランジの前記シース圧着孔を
通して、さらにそれぞれ対応する前記第1のパイプおよ
び第2のパイプを通して、前記フェルールのそれぞれ対
応する端部からその軸孔へと挿通させて、各芯線の先端
面同志が対向し、各光ファイバケーブルのシースがそれ
ぞれ対応する前記第1のカシメフランジおよび第2のカ
シメフランジのシース圧着孔に嵌まるようにする工程
と、前記第1のカシメフランジの前記対応する光ファイ
バケーブルのシースに対する前記シース圧着孔の個所で
の圧着、前記第2のカシメフランジの前記対応する光フ
ァイバケーブルのシースに対する前記シース圧着孔の個
所での圧着、前記第1のパイプの前記対応する光ファイ
バケーブルの芯線に対する、前記芯線圧着用孔を通して
の圧着、および前記第2のパイプの前記対応する光ファ
イバケーブルの芯線に対する、前記芯線圧着用孔を通し
ての圧着を行なう工程とを含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明の別の特徴によれば、光ファ
イバケーブル同志を互いに接続するための接続具は、全
体として筒状の第1のカシメフランジおよび第2のカシ
メフランジと、前記第1のカシメフランジと前記第2の
カシメフランジとの間に装着されるフェルールとを備え
ており、前記第1のカシメフランジおよび第2のカシメ
フランジの前記フェルールの装着されている端部とは反
対側の端部には、それぞれ対応する光ファイバケーブル
のシースが嵌まりうるシース圧着孔が形成されており、
前記フェルールには、整合材を付与するための穴が形成
されており、さらに、前記フェルールに対して前記穴を
塞ぐように装着される蓋部材を備えており、該蓋部材に
は、前記穴内に突出して前記光ファイバケーブルの芯線
同志を整列固定する作用をする突出部が設けられてお
り、前記第1のカシメフランジ、前記第2のカシメフラ
ンジ、および前記フェルールの長さ寸法は、各対応する
光ファイバケーブルの接続端部のシースを剥離して露出
された芯線を、それぞれ対応する第1のカシメフランジ
および第2のカシメフランジの前記シース圧着孔を通し
て、前記フェルールのそれぞれ対応する端部からその軸
孔へと挿通させて、各芯線の先端面同志が前記穴内にて
対向した状態において、各光ファイバケーブルのシース
がそれぞれ対応する前記第1のカシメフランジおよび第
2のカシメフランジの前記シース圧着孔に嵌まるように
選定されている。
【0015】また、本発明のこの別の特徴による接続具
による光ファイバケーブルの接続方法は、前述したよう
な構成の接続具を用意して、互いに接続すべき各光ファ
イバケーブルの接続端部のシースを剥離して芯線を露出
させて端末処理する工程と、各対応する光ファイバケー
ブルの接続端部のシースを剥離して露出された芯線を、
それぞれ対応する第1のカシメフランジおよび第2のカ
シメフランジの前記シース圧着孔を通して、さらに前記
フェルールのそれぞれ対応する端部からその軸孔へと挿
通させて、各芯線の先端面同志が前記フェルールの前記
穴内にて対向し、各光ファイバケーブルのシースがそれ
ぞれ対応する前記第1のカシメフランジおよび第2のカ
シメフランジのシース圧着孔に嵌まるようにする工程
と、前記蓋部材を前記フェルールに対して装着して、前
記蓋部材の前記突出部により各芯線の先端部が整列固定
されるようにする工程と、前記第1のカシメフランジの
前記対応する光ファイバケーブルのシースに対する前記
シース圧着孔の個所での圧着、前記第2のカシメフラン
ジの前記対応する光ファイバケーブルのシースに対する
前記シース圧着孔の個所での圧着を行なう工程とを含む
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面の図1から図8、
および図10から図12を特に参照して、本発明の実施
例について、本発明をより詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例としての光ファ
イバケーブルの接続具を用いて、光ファイバケーブル同
志を接続した状態を示す概略断面図であり、図2は、そ
の側面図である。これら図1および図2に示されるよう
に、この実施例の接続具100は、光ファイバケーブル
1同志を互いに接続するためのものであり、主として、
全体として円筒状の、例えば、アルミニウム合金で形成
された第1のカシメフランジ10および第2のカシメフ
ランジ20と、第1のカシメフランジ10内に挿入固定
される、例えば、脱リン酸銅で形成された第1のパイプ
30Aと、第2のカシメフランジ20内に挿入固定され
る、例えば、脱リン酸銅で形成された第2のパイプ30
Bと、第1のカシメフランジ10と第2のカシメフラン
ジ20との間に挿着される、例えば、ジルコニアで形成
されたフェルール40と、第1のカシメフランジ10、
第2のカシメフランジ20、第1のパイプ30A、第2
のパイプ30Bおよびフェルール40の組合せ体の外周
部に装着される、例えば、合成樹脂で形成されたカバー
50とを備える。
【0018】次に、この実施例の接続具100を構成す
る各部材の詳細構造について順番に説明する。先ず、図
3は、第1のカシメフランジ10の拡大平面図であり、
図4は、その第1のカシメフランジ10の拡大断面図で
ある。これら図3および図4によく示されているよう
に、第1のカシメフランジ10は、一端の外周部にカバ
ー50を係止するための鍔部11が形成されている。ま
た、第1のカシメフランジ10の中心軸にそって、光フ
ァイバケーブル1のシース1Bを嵌めるシース圧着孔1
2、光ファイバケーブル1の芯線1Aを通すための軸孔
13、第1のパイプ30Aを挿入固定するためのパイプ
圧入孔14、光ファイバケーブル1の芯線1Aを通すた
めの軸孔15およびフェルール40の一端を圧入するた
めのフェルール圧入孔16が順に形成されている。シー
ス圧着孔12の内周には、後述するような作用を果たす
ネジ12Aが形成されている。さらにまた、第1のカシ
メフランジ10には、外周部からパイプ圧入孔14へと
通ずる芯線圧着用孔17が形成されている。第1のカシ
メフランジ10は、後述するような作用を果たすため、
第2のカシメフランジ20より長く、後述するフェルー
ル40の穴42を塞ぐ長さとなっている。
【0019】図5は、第2のカシメフランジ20の拡大
平面図であり、図6は、その第2のカシメフランジ20
の拡大断面図である。これら図5および図6によく示さ
れているように、第2のカシメフランジ20は、一端の
外周部にカバー50を係止するための鍔部21が形成さ
れている。また、第2のカシメフランジ20の中心軸に
そって、光ファイバケーブル1のシース1Bを嵌めるシ
ース圧着孔22、光ファイバケーブル1の芯線1Aを通
すための軸孔23、第2のパイプ30Bを挿入固定する
ためのパイプ圧入孔24、光ファイバケーブル1の芯線
1Aを通すための軸孔25およびフェルール40の他端
を圧入するためのフェルール圧入孔26が順に形成され
ている。シース圧着孔22の内周には、後述するような
作用を果たすネジ22Aが形成されている。さらにま
た、第2のカシメフランジ20には、外周部からパイプ
圧入孔24へと通ずる芯線圧着用孔27が形成されてい
る。第2のカシメフランジ20は、第1のカシメフラン
ジ10より短い長さとなっている。
【0020】図7は、第1のパイプ30Aおよび第2の
パイプ30Bを示す拡大断面図である。図7によく示さ
れるように、第1のパイプ30Aおよび第2のパイプ3
0Bは、同一形状のものでよく、中心軸にそって、光フ
ァイバケーブル1の芯線1Aを通すための軸孔31Aお
よび31Bがそれぞれ形成されている。
【0021】図8は、フェルール40を示す拡大断面図
である。この図8によく示されるように、このフェルー
ル40の中心軸には、光ファイバケーブル1の芯線1A
を通すための軸孔41が形成されており、また、フェル
ール40の外周部には、整合材(マッチングオイル)を
付与するための穴42が、軸孔41に通ずるようにして
形成されている。
【0022】第1のカシメフランジ10、第2のカシメ
フランジ20、第1のパイプ30A、第2のパイプ30
B、フェルール40のそれぞれの長さは、種々選定しう
るものであるが、本発明において重要なことは、第1の
カシメフランジ10、第2のカシメフランジ20、第1
のパイプ30A、第2のパイプ30B、フェルール40
のそれぞれの長さは、それらを後述するように組み合わ
せた状態において、各対応する光ファイバケーブル1の
接続端部のシース1Bを剥離して露出された芯線1A
を、それぞれ対応する第1のカシメフランジ10および
第2のカシメフランジ20のシース圧着孔12および2
2を通して、さらにそれぞれ対応する第1のパイプ30
Aおよび第2のパイプ30Bを通して、フェルール40
のそれぞれ対応する端部からその軸孔41へと挿通させ
て、各芯線1Aの先端面同志が対向した状態において、
各光ファイバケーブル1のシース1Bがそれぞれ対応す
る第1のカシメフランジ10および第2のカシメフラン
ジ20のシース圧着孔12および22に嵌まるように選
定されていることである。
【0023】カバー50は、特に個品図としては示して
はいないが、図1および図2から容易に理解できるよう
に、外周部に長手方向にそってスリ割り51が形成され
た、全体として円筒状のものであり、内周面両端には、
第1のカシメフランジ10の鍔部11および第2のカシ
メフランジ20の鍔部22のそれぞれに係合する段部5
2および53が形成されている。さらにまた、図1によ
く示されるように、カバー50の内周部には、第1のカ
シメフランジ10および第2のカシメフランジ20の芯
線圧着用孔17および27を塞ぐための突起54および
55が設けられている。
【0024】次に、前述したような構成を有する本発明
の光ファイバケーブルの接続具を用いて、光ファイバケ
ーブル同志を接続する方法について説明する。
【0025】先ず、第1のカシメフランジ10のパイプ
圧入孔14へ第1のパイプ30Aを圧入固定する。この
第1のパイプ30Aの第1のカシメフランジ10に対す
る挿入固定は、圧入によらず、接着によってもよい。一
方、第2のカシメフランジ20のパイプ圧入孔24へ
も、第2のパイプ30Bを圧入固定する。この第2のパ
イプ30Bの第2のカシメフランジ20に対する挿入固
定も、圧入によらず、接着によってもよい。
【0026】フェルール40の穴42内に整合材(マッ
チングオイル)を塗布し、このフェルール40の一端
を、第1のカシメフランジ10のフェルール圧入孔16
へと圧入する。第1のカシメフランジ10は、第2のカ
シメフランジ20より長く、フェルール40の穴42か
らの粉塵の侵入を防ぐため穴42を塞ぐ長さとなってい
る。最後に、このように圧入固定されたフェルール40
の他端を、第2のカシメフランジ20のフェルール圧入
孔26へと圧入する。これで、本発明の光ファイバケー
ブルの接続具の組立て作業は完了する。このような組立
て作業は、光ファイバケーブル同志を接続するような必
要のある現場以外のところで、予め行っておくとよい。
例えば、接続具の供給側でこのような組立てを行って、
それら組合せ体とカバー50とを対として、ユーザ側へ
供給するようにすることができる。
【0027】現場において光ファイバケーブル同志を接
続したいユーザは、先ず、接続すべき各光ファイバケー
ブル1の接続端部のシース1Bを適当な長さだけ剥離し
て、芯線1Aの適当な長さ部分を露出させる。その芯線
1Aの先端面は、研磨処理しても良い。次いで、このよ
うにして端末処理した一方の光ファイバケーブル1の露
出された芯線1Aを、前述したような組合せ体の、例え
ば、第1のカシメフランジ10のシース圧着孔12を通
して、さらに軸孔13、第1のパイプ30Aの軸孔31
Aを通して、それから、軸孔15を通して、最後に、フ
ェルール40の一端からその軸孔41を通して、芯線1
Aの先端面が穴42の丁度中心まで達するようにし、こ
の時、その光ファイバケーブル1のシース1Bが第1の
カシメフランジ10のシース圧着孔12内に配置される
ようにする。一方、他方の光ファイバケーブル1の露出
された芯線1Aを、前述したような組合せ体の、第2の
カシメフランジ20のシース圧着孔22を通して、さら
に軸孔23、第2のパイプ30Bの軸孔31Bを通し
て、それから、軸孔25を通して、最後に、フェルール
40の他端からその軸孔41を通して、芯線1Aの先端
面が穴42内において、一方の光ファイバケーブル1の
芯線1Aの先端面に当接するようにし、この時、その光
ファイバケーブル1のシース1Bが第2のカシメフラン
ジ20のシース圧着孔22内に配置されるようにする。
【0028】次に、第1のカシメフランジ10の芯線圧
着用孔17へ適当な治具を挿入することにより、第1の
パイプ30Aを一方の光ファイバケーブル1の芯線1A
に対して圧着させ、同様に、第2のカシメフランジ20
の芯線圧着用孔27へ適当な治具を挿入することによ
り、第2のパイプ30Bを他方の光ファイバケーブル1
の芯線1Aに対して圧着させる。これらの芯線1Aに対
する圧着は、片方づつ行ってもよく、または、両方同時
に行ってもよい。
【0029】それから、第1のカシメフランジ10を一
方の光ファイバケーブル1のシース1Bに対して、シー
ス圧着孔12の個所で圧着させ、第2のカシメフランジ
20を他方の光ファイバケーブル1のシース1Bに対し
て、シース圧着孔22の個所で圧着させる。これらのシ
ース1Bに対する圧着は、片方づつ行ってもよく、また
は、両方同時に行ってもよい。シース圧着孔12および
22の内周に設けたネジ12Aおよび22Aは、このよ
うな圧着作業時に、各光ファイバケーブル1が第1のカ
シメフランジ10および第2のカシメフランジ20から
抜け出るような方向へ移動しないように作用するもので
ある。
【0030】こうして、光ファイバケーブル1同志の接
続完了した状態の組合せ体に対して、カバー50を装着
させる。この状態を、図1の断面図は示している。図2
によく示されているように、カバー50にはスリ割り5
1が形成されているので、このスリ割り51のところで
弾性的に開くようにして、組合せ状態にある第1のカシ
メフランジ10、フェルール40および第2のカシメフ
ランジ20の外周部からはめ込むようにすることによ
り、カバー50は、組合せ体にぱちんと被せることがで
きる。このとき、カバー50の段部52は、第1のカシ
メフランジ10の鍔部11に係合し、カバー50の突起
54は、第1のカシメフランジ10の芯線圧着用孔17
に嵌まり、カバー50の突起55は、第2のカシメフラ
ンジ20の芯線圧着用孔27に嵌まり、カバー50の段
部53は、第2のカシメフランジ20の鍔部21に係合
するようになっている。
【0031】このようなカバー50を被せることによ
り、カバー50がプラスチック等の絶縁物で形成されて
いる場合には、電気的絶縁を行なうことができる。ま
た、カバー50の内周の突起54および55によって、
芯線圧着用孔17および27が塞がれるので、防塵効果
が充分に得られるので、好ましい。
【0032】図1に示したような接続完了状態において
は、各光ファイバケーブル1の芯線1Aの先端面同志
は、フェルール40の穴42に塗布した整合材(マッチ
ングオイル)により、確実に整合されている。整合材と
は、光を吸収するオイルであり、各芯線同志の若干の軸
ずれがあっても光を吸収し、光を導通させるためのもの
である。前述した従来例のものでは、整合材の許容する
範囲外まで各芯線同志が離れてしまうので、光がそこで
途絶えてしまうことがあるのである。
【0033】なお、パイプと芯線、及びカシメフランジ
とシースの圧着工程の順序は、それぞれの組み合わせだ
け可能であり、例えば、第一に、第1のカシメフランジ
10とシース1Bを圧着し、第二に、第1のパイプ30
Aと芯線1A、第2のパイプ30Bと芯線1Aを片方づ
つ、又は、同時に圧着する。第三に、第2のカシメフラ
ンジ20とシース1Bを圧着する。または、第1、第2
のカシメフランジとシースおよび第1、第2のパイプと
芯線を同時に圧着するようにしても良く、または、その
他の順番でも良い。
【0034】図10は、本発明の別の実施例としての光
ファイバケーブルの接続具を用いて、光ファイバケーブ
ル同志を接続した状態を示す図1と同様の概略断面図で
ある。この実施例の光ファイバケーブルの接続具100
Aは、図1から図8に関して前述した実施例の接続具1
00における第1のパイプ30Aおよび第2のパイプ3
0Bの代わりに、蓋部材60を使用した以外は、この接
続具100の構成と実質的に同様であるので、同様の部
分については、繰り返し説明はしない。
【0035】この実施例の接続具100Aにおける第1
のカシメフランジ10には、一端の外周部にカバー50
を係止するための鍔部11が形成されており、中心軸に
そって、光ファイバケーブル1のシース1Bを嵌めるシ
ース圧着孔12、光ファイバケーブル1の芯線1Aを通
すための軸孔13およびフェルール40の一端を圧入す
るためのフェルール圧入孔16が形成されているが、第
1のパイプ30Aを使用しないので、パイプ圧入孔や芯
線圧着用孔は形成されていない。同様に、この実施例の
接続具100Aにおける第2のカシメフランジ20に
は、一端の外周部にカバー50を係止するための鍔部2
1が形成されており、中心軸にそって、光ファイバケー
ブル1のシース1Bを嵌めるシース圧着孔22、光ファ
イバケーブル1の芯線1Aを通すための軸孔23および
フェルール40の他端を圧入するためのフェルール圧入
孔26が形成されているが、第2のパイプ30Bを使用
しないので、パイプ圧入孔や芯線圧着用孔は形成されて
いない。したがって、この実施例の接続具100Aのカ
バー50には、芯線圧着用孔を塞ぐための突起等は設け
られていない。
【0036】この実施例の接続具100Aに使用される
フェルール40は、前述した実施例の接続具100にお
いて使用したフェルール40と全く同一のものでよく、
このフェルール40の中心軸には、光ファイバケーブル
1の芯線1Aを通すための軸孔41が形成されており、
また、フェルール40の外周部には、整合材を付与する
ための穴42が、軸孔41に通ずるようにして形成され
ている。この実施例の接続具100Aにおいては、互い
に接続すべき光ファイバケーブル1の芯線1Aの整列お
よび固定を第1のパイプおよび第2のパイプを使用する
代わりに、フェルール40の穴42を塞ぐための蓋部材
を利用することによって行なうものである。
【0037】図11は、このようなフェルール40と蓋
部材60との関係を分かり易く示すための概略斜視図で
ある。この図11に示されるように、フェルール40の
穴42に現れる軸穴41は、略半円状である。蓋部材6
0は、フェルール40の外周に対して装着されるよう
な、全体として円筒状のもので、外周の一箇所に縦方向
のすり割り部61が形成されている。また、蓋部材60
の内側には、フェルール40の穴42内へと突出する突
出部62が形成されている。この突出部62の突出長さ
は、この蓋部材60を後述するようにフェルール40に
対して装着したとき、その下面62Aが、フェルール6
0の穴42の底面より若干離れた位置、例えば、光ファ
イバケーブル1の芯線1Aの半径より若干短い距離だけ
離れた位置となる程度のものとされている。蓋部材60
は、突出部62の両端から軸方向に延長して係合部63
を構成する部分を有している。この係合部63は、すり
割り部61があるために、両側へと弾性的に開いて、フ
ェルール40の外周へとぱちんと嵌合しうるようなもの
とされている。このような蓋部材60を使用するため、
第1のカシメフランジ10は、第2のカシメフランジ2
0と同じ長さでよい。
【0038】次に、このような構成を有する接続具10
0Aを用いて、光ファイバケーブル同志を接続する方法
について説明する。フェルール40の穴42内に整合材
を塗布し、このフェルール40の一端を、第1のカシメ
フランジ10のフェルール圧入孔16へと圧入し、この
ように圧入固定されたフェルール40の他端を、第2の
カシメフランジ20のフェルール圧入孔26へと圧入す
る。このような組立て作業は、光ファイバケーブル同志
を接続するような必要のある現場以外のところで、予め
行っておくとよい。例えば、接続具の供給側でこのよう
な組立てを行って、それら組合せ体と蓋部材60および
カバー50とを対として、ユーザ側へ供給するようにす
ることができる。
【0039】現場において光ファイバケーブル同志を接
続したいユーザは、先ず、接続すべき各光ファイバケー
ブル1の接続端部のシース1Bを適当な長さだけ剥離し
て、芯線1Aの適当な長さ部分を露出させる。その芯線
1Aの先端面は、研磨処理してもよい。次いで、このよ
うにして端末処理した一方の光ファイバケーブル1の露
出された芯線1Aを、前述したような組合せ体の、例え
ば、第1のカシメフランジ10のシース圧着孔12を通
して、さらに軸孔13を通して、フェルール40の一端
からその軸孔41を通して、芯線1Aの先端面が穴42
の丁度中心まで達するようにし、この時、その光ファイ
バケーブル1のシース1Bが第1のカシメフランジ10
のシース圧着孔12内に配置されるようにする。一方、
他方の光ファイバケーブル1の露出された芯線1Aを、
前述したような組合せ体の、第2のカシメフランジ20
のシース圧着孔22を通して、さらに軸孔23を通し
て、フェルール40の他端からその軸孔41を通して、
芯線1Aの先端面が穴42内において、一方の光ファイ
バケーブル1の芯線1Aの先端面に当接するようにし、
この時、その光ファイバケーブル1のシース1Bが第2
のカシメフランジ20のシース圧着孔22内に配置され
るようにする。
【0040】次に、蓋部材60を、フェルール40の穴
42へその突出部62が嵌合するようにして、フェルー
ル40に対して装着させる。このように蓋部材60をフ
ェルール40に対して装着する際において、図12の
(A) の概略断面図に示すように、フェルール40の軸孔
41へ通した光ファイバケーブル1の芯線1Aの端部が
軸孔41から若干外れている場合でも、蓋部材60の突
出部62の下面62Aによる整列作用を受けて、芯線1
Aの端面同志は、軸孔41の軸心にそって対向整列させ
られる。図12の(B) は、このような整列状態を示して
いる。この図12の(B) に示されるように、フェルール
40に対して蓋部材60を装着させた状態では、芯線1
A同志は、蓋部材60の突出部62の下面62Aによっ
て押さえられて軸孔41の中心に位置させられており、
芯線1Aの先端面同志が離れてしまうことがなく、芯線
の確実な接続、整合状態を維持することができる。この
状態において、蓋部材60は、フェルール40の穴42
より大きいため、穴42内へ粉塵が侵入するようなこと
はない。突出部62の下面62Aは、軸孔41の近傍に
配置されていれば良く、穴42の面全体に接する大きさ
でも良い。
【0041】それから、第1のカシメフランジ10を一
方の光ファイアケーブル1のシース1Bに対して、シー
ス圧着孔12の個所で圧着させ、第2のカシメフランジ
20を他方の光ファイバケーブル1のシース1Bに対し
て、シース圧着孔22の個所で圧着させる。こうして、
光ファイバケーブル1同志の接続完了した状態の組合せ
体に対して、カバー50を装着させる。この状態を、図
10の断面図は示している。
【0042】
【発明の効果】本発明の接続具によれば、互いに接続さ
れた光ファイバケーブルの芯線が接続具に固定されてい
るので、芯線の先端面同志が離れてしまうようなことが
なく、芯線の確実な接続、整合状態を維持することがで
きる。しかも、互いに接続された光ファイバケーブルの
シースも、接続具に固定されているので、接続部の強度
も充分に得られる。
【0043】カバーを設けて、芯線圧着用孔のそれぞれ
を塞ぐようにする場合には、防塵効果も充分なものとす
ることができる。
【0044】光ファイバ同志の接続に光アダプタや光コ
ネクタを用いる必要がなく、接続作業も簡単に行えるの
で、全体として接続コストを低減することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての光ファイバケーブル
の接続具を用いて、光ファイバケーブル同志を接続した
状態を示す概略断面図である。
【図2】図1の接続具の側面図である。
【図3】図1の接続具の第1のカシメフランジの拡大平
面図である。
【図4】図3の第1のカシメフランジの拡大断面図であ
る。
【図5】図1の接続具の第2のカシメフランジの拡大平
面図である。
【図6】図5の第2のカシメフランジの拡大断面図であ
る。
【図7】図1の接続具の第1のパイプおよび第2のパイ
プを示す拡大断面図である。
【図8】図1の接続具のフェルールを示す拡大断面図で
ある。
【図9】従来の光ファイバケーブルの接続方法の一例を
説明するための概略断面図である。
【図10】本発明の別の実施例としての光ファイバケー
ブルの接続具を用いて、光ファイバケーブル同志を接続
した状態を示す図1と同様の概略断面図である。
【図11】図10の接続具に使用するフェルールと蓋部
材とを示す概略斜視図である。
【図12】図10の接続具にて芯線の先端面間の整列固
定の動作を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル 1A 芯線 1B シース 10 第1のカシメフランジ 11 鍔部 12 シース圧着孔 12A ネジ 13 軸孔 14 パイプ圧入孔 15 軸孔 16 フェルール圧入孔 17 芯線圧着用孔 20 第2のカシメフランジ 21 鍔部 22 シース圧着孔 22A ネジ 23 軸孔 24 パイプ圧入孔 25 軸孔 26 フェルール圧入孔 27 芯線圧着用孔 30A 第1のパイプ 31A 軸孔 30B 第2のパイプ 31B 軸孔 40 フェルール 41 軸孔 42 孔 60 蓋部材 62 突出部 62A 下面 63 係合部 100 接続具 100A 接続具
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−304643(JP,A) 特開 平6−34847(JP,A) 特開 平5−323152(JP,A) 特開 平5−303026(JP,A) 特開 平5−119236(JP,A) 特開 平3−39909(JP,A) 特開 平8−15548(JP,A) 特開 平7−98425(JP,A) 特開 昭61−246708(JP,A) 特開 平7−181344(JP,A) 特開 平7−248433(JP,A) 特開 平4−287005(JP,A) 特開 平5−181074(JP,A) 実開 平1−92609(JP,U) 実開 平5−20011(JP,U) 実開 平4−96702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/43

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバケーブル同志を互いに接続す
    るための接続具において、全体として筒状の第1のカシ
    メフランジおよび第2のカシメフランジと、前記第1の
    カシメフランジ内に挿入固定される第1のパイプと、前
    記第2のカシメフランジ内に挿入固定される第2のパイ
    プと、前記第1のカシメフランジと前記第2のカシメフ
    ランジとの間に装着されるフェルールとを備えており、
    前記第1のカシメフランジおよび第2のカシメフランジ
    には、外周部からそれぞれ第1のパイプおよび第2のパ
    イプの外周部へのアクセスを許す芯線圧着用孔が形成さ
    れており、前記第1のカシメフランジおよび第2のカシ
    メフランジの前記フェルールの装着されている端部とは
    反対側の端部には、それぞれ対応する光ファイバケーブ
    ルのシースが嵌まりうるシース圧着孔が形成されてお
    り、前記第1のカシメフランジ、前記第2のカシメフラ
    ンジ、前記第1のパイプ、前記第2のパイプおよび前記
    フェルールの長さ寸法は、各対応する光ファイバケーブ
    ルの接続端部のシースを剥離して露出された芯線を、そ
    れぞれ対応する第1のカシメフランジおよび第2のカシ
    メフランジの前記シース圧着孔を通して、さらにそれぞ
    れ対応する前記第1のパイプおよび第2のパイプを通し
    て、前記フェルールのそれぞれ対応する端部からその軸
    孔へと挿通させて、各芯線の先端面同志が対向した状態
    において、各光ファイバケーブルのシースがそれぞれ対
    応する前記第1のカシメフランジおよび第2のカシメフ
    ランジの前記シース圧着孔に嵌まるように選定されてい
    ることを特徴とする光ファイバケーブルの接続具。
  2. 【請求項2】 前記第1のカシメフランジおよび前記第
    2のカシメフランジの前記シース圧着孔の内周には、ネ
    ジが設けられている請求項1記載の光ファイバケーブル
    の接続具。
  3. 【請求項3】 前記第1のカシメフランジ、前記第2の
    カシメフランジ、前記第1のパイプ、前記第2のパイプ
    および前記フェルールの組合せ体の外周部に装着される
    カバーを備えた請求項1または2記載の光ファイバケー
    ブルの接続具。
  4. 【請求項4】 前記カバーの内周部には、前記第1のカ
    シメフランジおよび前記第2のカシメフランジの前記芯
    線圧着用孔を塞ぐための突起が設けられている請求項3
    記載の光ファイバケーブルの接続具。
  5. 【請求項5】 前記フェルールには、整合材を付与する
    ための穴が形成されている請求項1または2または3ま
    たは4記載の光ファイバケーブルの接続具。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちのいずれか
    に記載した光ファイバケーブルの接続具を用いて、光フ
    ァイバケーブルを接続する方法において、互いに接続す
    べき各光ファイバケーブルの接続端部のシースを剥離し
    て芯線を露出させて端末処理する工程と、各対応する光
    ファイバケーブルの接続端部のシースを剥離して露出さ
    れた芯線を、それぞれ対応する第1のカシメフランジお
    よび第2のカシメフランジの前記シース圧着孔を通し
    て、さらにそれぞれ対応する前記第1のパイプおよび第
    2のパイプを通して、前記フェルールのそれぞれ対応す
    る端部からその軸孔へと挿通させて、各芯線の先端面同
    志が対向し、各光ファイバケーブルのシースがそれぞれ
    対応する前記第1のカシメフランジおよび第2のカシメ
    フランジのシース圧着孔に嵌まるようにする工程と、前
    記第1のカシメフランジの前記対応する光ファイバケー
    ブルのシースに対する前記シース圧着孔の個所での圧
    着、前記第2のカシメフランジの前記対応する光ファイ
    バケーブルのシースに対する前記シース圧着孔の個所で
    の圧着、前記第1のパイプの前記対応する光ファイバケ
    ーブルの芯線に対する、前記芯線圧着用孔を通しての圧
    着、および前記第2のパイプの前記対応する光ファイバ
    ケーブルの芯線に対する、前記芯線圧着用孔を通しての
    圧着を行なう工程とを含むことを特徴とする光ファイバ
    ケーブルの接続方法。
  7. 【請求項7】 光ファイバケーブル同志を互いに接続す
    るための接続具において、全体として筒状の第1のカシ
    メフランジおよび第2のカシメフランジと、前記第1の
    カシメフランジと前記第2のカシメフランジとの間に装
    着されるフェルールとを備えており、前記第1のカシメ
    フランジおよび第2のカシメフランジの前記フェルール
    の装着されている端部とは反対側の端部には、それぞれ
    対応する光ファイバケーブルのシースが嵌まりうるシー
    ス圧着孔が形成されており、前記フェルールには、整合
    材を付与するための穴が形成されており、さらに、前記
    フェルールに対して前記穴を塞ぐように装着される蓋部
    材を備えており、該蓋部材には、前記穴内に突出して前
    記光ファイバケーブルの芯線同志を整列固定する作用を
    する突出部が設けられており、前記第1のカシメフラン
    ジ、前記第2のカシメフランジ、および前記フェルール
    の長さ寸法は、各対応する光ファイバケーブルの接続端
    部のシースを剥離して露出された芯線を、それぞれ対応
    する第1のカシメフランジおよび第2のカシメフランジ
    の前記シース圧着孔を通して、前記フェルールのそれぞ
    れ対応する端部からその軸孔へと挿通させて、各芯線の
    先端面同志が前記穴内にて対向した状態において、各光
    ファイバケーブルのシースがそれぞれ対応する前記第1
    のカシメフランジおよび第2のカシメフランジの前記シ
    ース圧着孔に嵌まるように選定されていることを特徴と
    する光ファイバケーブルの接続具。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した光ファイバケーブル
    の接続具を用いて、光ファイバケーブルを接続する方法
    において、互いに接続すべき各光ファイバケーブルの接
    続端部のシースを剥離して芯線を露出させて端末処理す
    る工程と、各対応する光ファイバケーブルの接続端部の
    シースを剥離して露出された芯線を、それぞれ対応する
    第1のカシメフランジおよび第2のカシメフランジの前
    記シース圧着孔を通して、さらに前記フェルールのそれ
    ぞれ対応する端部からその軸孔へと挿通させて、各芯線
    の先端面同志が前記フェルールの前記穴内にて対向し、
    各光ファイバケーブルのシースがそれぞれ対応する前記
    第1のカシメフランジおよび第2のカシメフランジのシ
    ース圧着孔に嵌まるようにする工程と、前記蓋部材を前
    記フェルールに対して装着して、前記蓋部材の前記突出
    部により各芯線の先端部が整列固定されるようにする工
    程と、前記第1のカシメフランジの前記対応する光ファ
    イバケーブルのシースに対する前記シース圧着孔の個所
    での圧着、前記第2のカシメフランジの前記対応する光
    ファイバケーブルのシースに対する前記シース圧着孔の
    個所での圧着を行なう工程とを含むことを特徴とする光
    ファイバケーブルの接続方法。
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