JP3241562B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP3241562B2
JP3241562B2 JP05915695A JP5915695A JP3241562B2 JP 3241562 B2 JP3241562 B2 JP 3241562B2 JP 05915695 A JP05915695 A JP 05915695A JP 5915695 A JP5915695 A JP 5915695A JP 3241562 B2 JP3241562 B2 JP 3241562B2
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drum
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敏之 宮寺
文雄 松井
直樹 吉田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドからの
熱をインクフィルムに与えて印画を行うサーマルプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタは、絶縁基板上に多数
配設された発熱抵抗体を具備するサーマルヘッドを有
し、発熱抵抗体に選択的に通電して発生するジュール熱
を、熱によって発色する感熱紙又は熱によって色を紙に
写す転写用フィルムに伝達し、ドットのモザイクとして
絵や文字等を印画するものである。
【0003】このようなサーマルプリンタは、現像や定
着等の後処理を必要としない印画機構が小形、低価格で
あるばかりか、臭気、電気的雑音の発生が無く、しかも
取扱い操作性が良く保守も容易であるといった特徴があ
り、ファクシミリをはじめ、漢字を含む各種端末用プリ
ンタや計測器等の広範な分野で用いられている。
【0004】図1は、このようなサーマルプリンタの基
本構成を示すものであり、クランプ機構によってドラム
3にクランプされた印画紙1の印画面に多色構成とされ
ているインクフィルム4が位置し、サーマルヘッド2に
よってインクフィルム4が印画紙1の印画面に押し付け
られた状態で、サーマルヘッド2からの熱によりインク
フィルム4のインクが印画紙1に転写されるようになっ
ている。
【0005】図2は、サーマルヘッド2の一構成例を示
すものであり、サーマルヘッド2のアルミベース5の下
面側に、発熱体(図示省略)を有するセラミックベース
6及び保護カバー8によって保護された発熱体駆動回路
基板7が配設されている。アルミベース5の上部には、
支持部材10と一体化された放熱フィン11が配設され
ている。
【0006】図3は、ドラム3に印画紙1をクランプす
るためのクランプ機構の一構成例を示すものであり、ク
ランプ機構20の押圧片21がドラム3に対して接離自
在とされており、印画紙1がクランプ機構20のストッ
パ片22に当接するまで紙送りされると、印画紙1の先
頭部がクランプ機構20の押圧片21によってドラム3
にクランプされる。また、印画動作に伴ってドラム3が
回転すると、ドラム3の外周面に印画紙1が徐々に巻き
込まれ、押圧ローラ体23によって印画紙1がドラム3
に押し付けられることにより、ドラム3の外周面に沿っ
て印画紙1が固定される。
【0007】このような構成では、印画動作が行われる
場合、ドラム3にクランプされた印画紙1に対しサーマ
ルヘッド2によってインクフィルム4が印画面上に押し
付けられると、サーマルヘッド2からの熱によってイン
クフィルム4のインクが印画紙1に転写される。このと
き、ドラム3は、サーマルヘッド2による印画速度に合
わせて回転し、同時にインクフィルム4もドラム3の回
転と同じ速度で送り出される。ここで、インクフィルム
4はたとえばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シ
アン),K(黒)の4色のパターンの連続した構成とさ
れており、1色目の印画が終了すると、ドラム3がホー
ムポジョンに戻され、印画紙1と2色目のインクフィル
ム4との頭出しが同時に行われてから、上記同様にして
2色目の印画が行われ、続いて3色目以降の印画も同様
にして行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のサーマルプリンタにおけるサーマルヘッド2は、た
とえばサーマルプリンタ本体に対し開閉自在とされた蓋
体にブラケットを介して回動自在に支持されるととも
に、ドラム3に対して接離自在とされた構成がとられて
いる。
【0009】これにより、印画時以外のドラム3の回転
動作である印画紙1のクランプ時や印画紙1の排出時等
においては、サーマルヘッド2がドラム3から離れるた
め、ドラム3がサーマルヘッド2に接触することなく回
転することができるので、サーマルヘッド2の破損等が
防止されるようになっている。
【0010】ところが、このようなサーマルヘッド2の
支持構成においては、サーマルヘッド2が単にブラケッ
トに回動自在に支持される構成とされていることから、
印画時においてサーマルヘッド2が印画紙1に当接した
際、印画紙1の部分的な厚みの変化に対しての変化を吸
収することができないため、印画紙1に対してサーマル
ヘッド2を均等に当接させることが不可能となり、場合
によっては印画時における色ムラが発生してしまうおそ
れがある。
【0011】また、サーマルヘッド2が単にブラケット
に回動自在に支持される構成がとられることから、ドラ
ム3に対してサーマルヘッド2の相対位置が調整されて
いるにも拘らず、印画の際等にサーマルヘッド2が印画
紙1を挟んでドラム3に当接する度に、ドラム3側から
の振動を受けてしまうことになり、その振動を吸収する
ことができないために、ドラム3に対するサーマルヘッ
ド2の相対位置が徐々に変化してしまい、信頼性を向上
させる上で妨げとなっている。
【0012】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、鮮明な印画画像を得ることができるととも
に、信頼性を向上させることができるサーマルプリンタ
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、給紙された印画紙に直接、もしくはイン
クフィルムを介してヘッドユニットのサーマルヘッドか
らの熱を与えて印刷を行うサーマルプリンタであって、
前記ヘッドユニットの両側端部に一対のブラケットの一
端を各々軸支し、該ブラケットに対して前記ヘッドユニ
ットを印字面と略垂直方向に揺動自在に支持し、前記一
対のブラケットの他端には前記ヘッドユニットの揺動方
向に沿った第1の長孔を各々形成し、これら第1の長孔
間に長軸を貫挿させるとともに、前記ヘッドユニットの
中央部に突設したブラケットの先端には、前記長軸の軸
方向に長い第2の長孔を形成し、該長孔に前記長軸の中
央部に垂直上方に突設した軸を遊貫してなり、前記ヘッ
ドユニットを前記軸を支点として前記印字面に対し平行
且つ平行状態を保ったままの揺動を許容するようにした
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明のサーマルプリンタでは、ヘッドユニッ
トを印字面と略垂直方向に揺動自在に支持する一対のブ
ラケットの他端に揺動方向に沿った第1の長孔を形成
し、これら第1の長孔間に貫挿させた長軸の中央部の軸
をヘッドユニットの中央部に突設したブラケットの先端
の長軸の軸方向に長い第2の長孔に遊貫し、ヘッドユニ
ットを長軸の中央部の軸を支点として印字面に対し平行
且つ平行状態を保ったままの揺動を許容するようにした
ので、ヘッドユニットのサーマルヘッドとドラムの軸方
向における平行間隔を一定に保持したまま、印画紙の部
分的な厚みの変化に対しての変化吸収度を高めることが
でき、印画紙に対してサーマルヘッドを平行且つ均等に
当接させることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図4及び図5は、本発明のサーマルプリン
タの一実施例を示すものである。これらの図に示すよう
に、サーマルプリンタ30のケーシング31の前部側に
は、給排紙部40が設けられている。給排紙部40の給
排紙台41には、複数のリブ42が設けられており、給
排紙台41に印画の済んだ印画紙52が排出されると、
給排紙台41から若干浮いた状態で給排紙台41上に載
置され、静電気等による印画紙52の給排紙台41上へ
の吸着が防止されるようになっている。
【0016】また、給排紙台41の奥側には給紙口44
が形成されており、リブ42の両側に設けられているガ
イド突起43に沿って印画紙52をセットし、給紙口4
4に印画紙52の先頭部を差し込むことによって手差し
による印画紙52の給紙が可能となっているため、給排
紙部40は印画紙52の排出と手差しによる印画紙52
の給紙との兼用とされている。
【0017】給排紙台41の下部には、複数枚の印画紙
52を保持するためのホルダー51が装着されるホルダ
ー装着部50が設けられている。更に、ケーシング31
の前面部には、サーマルプリンタ30の動作モードを設
定するためのモード設定パネル32が設けられている。
【0018】ケーシング31の奥部には、軸61を支点
として開閉自在とされた蓋体60が設けられている。蓋
体60の前方部には、軸62を支点として回動自在とさ
れるとともに、バネ64によって下方に付勢されている
ロック解除部材63が設けられている。ロック解除部材
63には、フック部材65が軸62に回動自在に取付け
られており、蓋体60が閉じられたとき、フック部材6
5の係止凹部66が係止シャフト67に係止され、蓋体
60の開放が阻止されるようになっている。
【0019】蓋体60を開放する場合には、ロック解除
部材63を引き上げてフック部材65の係止凹部66を
係止シャフト67から外すことにより、蓋体60を開け
ることができるようになっている。
【0020】給排紙台41の下方には、ホルダー51に
収納されている印画紙52を給紙するための給紙ローラ
70及び各種電子部品を搭載した回路基板55が配設さ
れている。
【0021】ホルダー51内部には、印画紙52を給紙
ローラ70に押し付けるための押上部材54が軸53を
支点として回動自在に設けられており、ホルダー51が
ホルダー装着部50に装着されたとき、ホルダー装着部
50内部に設けられている図示省略の押上突起により押
上部材54が押し上げられるようになっている。
【0022】給紙ローラ70によってホルダー51内部
から引き出された印画紙52は、ガイド部材71によっ
て給紙ローラ体72,73に突き当たるまでガイドされ
ると、これら給紙ローラ体72,73によって巻き込ま
れ、ドラム80側に送り出される。
【0023】給紙ローラ体72,73の駆動力は、給排
紙モータ80のプーリ81に張架されているベルト82
によって伝達されるようになっている。また、後述する
排紙ローラ体74,75の駆動力は、ベルト83によっ
て給紙ローラ体73側から伝達されるようになってい
る。
【0024】給紙ローラ体72,73によって印画紙5
2が給紙されるとき、軸90aを支点として回転自在と
されたドラム90はホームポジションHから給紙ローラ
体72,73側に寄ったポジションH1 側に回動し、ク
ランプ機構100によって印画紙52の先端部をクラン
プするようになっているが、クランプ機構100の詳細
については後述する。
【0025】ドラム90の周囲には、押圧ローラ体9
1,92,93が配設されており、印画紙52の先端部
がクランプ機構100によってクランプされた後、ドラ
ム90が回転することにより印画紙52が空送りされ、
これら押圧ローラ体91,92,93により印画紙52
に対して予め所定のテンションが掛けられた状態で印画
紙52がドラム90の外周面に押し付けるようになって
いる。
【0026】このとき、印画紙52の後端部側はフリー
状態とされており、印画紙52の排出時には、その後端
部側が後述するガイド部材76,77間に差し込まれる
ようになっているが、この排出の詳細に関しても後述す
る。
【0027】ドラム90の駆動力は、ドラムモータ11
0から得られるようになっている。すなわち、図6に示
すように、5相パルスモータであるドラムモータ110
からの駆動力は、駆動プーリ111に掛け渡されている
タイミングベルト112を介して中継プーリ113に伝
達される。中継プーリ113からの駆動力は、中継プー
リ113と同軸上に配設されている小径プーリ114に
掛け渡されたタイミングベルト115を介してプーリ1
16に伝達される。
【0028】ここで、各タイミングベルト112,11
5の内側には突起(図示省略)が設けられており、各駆
動プーリ111、中継プーリ113、小径プーリ114
及びプーリ116の外周面に形成されている図示省略の
溝に嵌り込むようになっている。また、各駆動プーリ1
11、中継プーリ113、小径プーリ114及びプーリ
116の外周面に形成されている溝の数はそれぞれ整数
倍に設定されている。これにより、駆動力伝達時におい
てはそれぞれのタイミングベルトとプーリとの滑りによ
る伝達ロスがなくなるばかりか、各プーリの溝の数はそ
れぞれ整数倍に設定されているため、重ね印画を行う際
には後述するヘッドユニット120のサーマルヘッド1
23に対する印画紙52の位置の位置合わせが高精度で
行われる。
【0029】印画の終了した印画紙52が排出されると
き、上述したようにドラム90が反時計方向に回転さ
れ、フリーとされている印画紙52の後端部側がガイド
部材76,77間に差し込まれると、排紙ローラ体7
4,75によって巻き込まれつつ給排紙台41側に排出
される。このとき、クランプ機構100による印画紙5
2のクランプが解除され、排紙ローラ体74,75によ
っての印画紙52の排出が支障なく行われるようになっ
ている。
【0030】更に、手差しによって印画紙52を給紙す
る場合、上述したように、給紙口44に印画紙52を差
し込むと、印画紙52の先端部側がガイド部材78,7
9間でガイドされつつ、給紙ローラ体72,73に突き
当てられ、これら給紙ローラ体72,73によってドラ
ム90側に送り出された後、印画紙52の先端部がドラ
ム90のクランプ機構100によってクランプされる。
印画の終了した印画紙52は、上記同様に、ドラム90
の反時計方向への回転によって、排紙ローラ体74,7
5により巻き込まれ、給排紙台41側に排出される。
【0031】印画紙52に対して印画を行うヘッドユニ
ット120は、図7に示す支持構成とされている。すな
わち、ヘッドユニット120の両端部には、固定軸12
5aを介してx軸方向に延びるブラケット125が取付
けられている。ブラケット125の先端部側に形成され
ているz方向に延びた第1の長孔としての縦長の長孔1
25bは、蓋体60側に固定されたブラケット130側
に取付けられている軸131に対して遊挿されている。
ここで、縦長の長孔125bは、固定軸125aを支点
としてヘッドユニット120をy軸の軸周りに若干回動
可能とするものの、x方向に対してはヘッドユニット1
20をガタ付かせない程度の幅をもった形状とされてい
る。
【0032】また、ヘッドユニット120の中央部分に
取付けられているブラケット126のy方向に延びた第
2の長孔としての横長の長孔126aは、軸131に取
り付けられているボルト127に遊挿されている。ここ
で、横長の長孔126aは、ボルト127を支点として
ヘッドユニット120をx軸の軸周りに若干回動可能と
するものの、上記同様に、x方向に対してはヘッドユニ
ット120をガタ付かせない程度の幅をもった形状とさ
れている。
【0033】要するに、長孔125b及び長孔126a
は、ヘッドユニット120をz軸の軸周り(印画方向に
対してずれる方向)に回動させない形状とされ、ヘッド
ユニット120のサーマルヘッド123とドラム90の
軸方向における平行間隔が変化しないように設定されて
いるので、印画紙52の部分的な厚みの変化に対しての
変化吸収度が高められ、印画紙52に対してサーマルヘ
ッド123を均等に当接させることが可能となってい
る。更には、ブラケット126と軸131との間には、
スプリング128が介在されており、印画の際等にヘッ
ドユニット120が印画紙52を挟んでドラム90に当
接した場合であっても、ヘッドユニット120に加わる
振動が吸収されるようになっているため、経年変化に伴
うヘッドユニット120のドラム90に対する位置ずれ
等が極力小さくされるので、信頼性が高められるように
なっている。
【0034】ヘッドユニット120の他端部側は、スプ
リング121によって上方に付勢されている。また、ヘ
ッドユニット120の他端部側には、ローラ体122が
設けられており、ヘッド駆動モータ140の駆動力によ
って回転するカム141に当接することによって、ヘッ
ドユニット120の他端部側がアップ/ダウンし、ドラ
ム90に対して接離するようになっている。
【0035】また、ブラケット130には、冷却ファン
135が設けられており、冷却ファン135からの冷却
風によって熱を発するヘッドユニット120のサーマル
ヘッド123が冷却され、サーマルヘッド123の温度
が制御されるようになっている。
【0036】更に、ヘッドユニット120の一端部側に
は、後述するインクフィルム151に当接し、インクフ
ィルム151をドラム90に巻き付けられた印画紙52
に押し付けるシャフト124が設けられている。
【0037】インクフィルム151を収納しているフィ
ルムユニット150の低部には、係合凹部152,15
3が設けられており、これら係合凹部152,153を
ケーシング31内部に配設されているシャフト33,3
4に係合することで、ケーシング31内部におけるフィ
ルムユニット150の位置決めが行われるようになって
いる。
【0038】また、フィルムユニット150内部の一側
部側には、図8に示すように、滑りクラッチ154が取
付けられており、滑りクラッチ154の摩擦力は滑りク
ラッチ154に取付けられているテンションバネ155
によって得られるようになっている。
【0039】フィルムユニット150内部の他側部側に
は、スプリング157によってフィルムユニット150
の内側に付勢されている保持部材156が設けられてい
る。滑りクラッチ154と保持部材156との間には、
インクフィルム151を担持する筒体158,159が
配設されている。
【0040】ここで、筒体158は巻取り側であり、筒
体159は供給側とされている。またここで、インクフ
ィルム151は、たとえばY(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),K(黒)の4色のパターンの連続
した構成とされている。更に、インクフィルム151の
端縁部には、色を識別させるための識別マーク151a
が付されている。識別マーク151aの付設状態は、た
とえば色パターン毎にその数が変えられている。
【0041】インクフィルム151が送られる際には、
図示省略のインクフィルムセンサによって識別マーク1
51aが検出されるようになっており、この検出結果に
基づいて印画紙52に対するインクフィルム151の位
置出しが行われる。更にまた、インクフィルム151の
各色の領域は、印画紙52より若干大きめに設定されて
おり、印画紙52に対してのインクフィルム151の位
置合わせを行う場合には、印画紙52全体がそれぞれの
色の領域によって覆われる程度に調整される。
【0042】また、フィルムユニット150を装着した
状態では、供給側の筒体159がテンションバネ155
により、外側に回転するように付勢力が与えられてい
る。これにより、ギヤ161を介して得られるインクフ
ィルムモータ160の駆動力により筒体158が巻取る
側に回転された場合、各滑りクラッチ154の滑り摩擦
によってインクフィルム151に対し所定のテンション
が掛けられるようになっている。ここで、インクフィル
ムモータ160は、ステッピングモータによって構成さ
れており、パルス制御によって駆動されることで安定し
た回転制御が行われるため、インクフィルム151の送
りムラの発生が無くなり、画質改善が図られている。
【0043】図9は、上述したクランプ機構100の詳
細を示すものである。同図に示すように、クランプ機構
100には、図9(a)に示すように、ドラム90の両
側端面側に配設され、ドラム90の半径方向に沿って移
動自在とされるとともに、スプリング100aによって
ドラム90の中心部側に付勢されたスライド部材101
が設けられている。スライド部材101には、ガイド溝
102が形成されており、ドラム90の側端面に突設さ
れたガイドピン103に嵌り込むことで、移動方向及び
移動量が規制されている。
【0044】一方のスライド部材101の端部には、ド
ラム90の側端面に突設されている軸104を支点とし
て回動自在に配設されたL字形状の回動アーム105の
一端部106a側が回動軸106cを介して連結されて
いる。ドラム90の一側端面近傍には、ドラム90の回
転に伴う回動アーム105の移動軌跡上に対して進退自
在とされた移動部材170が配設されており、図9
(d)に示すように、移動部材170が回動アーム10
5の移動軌跡上に送り出された場合には、回動アーム1
05の他端部106bが移動部材170の係合突起17
2に当接するようになっている。
【0045】移動部材170の進退動作は、シャフト1
71が図示省略のソレノイドによって押し出されたり引
き込まれたりすることによって行われるようになってお
り、図9(d)に示すように、シャフト171が回動ア
ーム105の移動軌跡上に押し出された状態で、図9
(c)に示すように、ドラム90が反時計方向に回転す
ると、回動アーム105の他端部106bが移動部材1
70の係合突起172に当接し軸104を支点として回
動し、スライド部材101をスプリング100aの付勢
力に抗して押し上げるようになっている。
【0046】各スライド部材101間には、ドラム90
の外周部に軸方向に沿って形成された長溝94に嵌り込
む程度の略コ字形状の金具107が取り付けられてい
る。金具107には、板バネ109によって個別に保持
された複数のクランプ部材108が取付けられている。
このように、これらクランプ部材108が金具107に
対して独立懸架されることにより、印画紙52の厚みが
部分的に異なる場合であっても、印画紙52の先頭部に
対してのクランプ圧を均等に掛けることができ、印画動
作時における印画紙52のズレ等が解消されるようにな
っている。
【0047】続いて、このような構成のサーマルプリン
タの動作について説明する。まず、電源がオンされる
と、イニシャライズ動作が行われる。すなわち、まずド
ラムモータ110が駆動されることにより、タイミング
ベルト112を介して中継プーリ113に駆動力が伝達
されると、中継プーリ113と同軸上に配設されている
小径プーリ114に掛け渡されているタイミングベルト
115を介してプーリ116に駆動力が伝達され、ドラ
ム90が回転される。
【0048】このときのドラム90の回転方向は、たと
えばドラム90が図9(c)の状態にあるとき、図9
(a)に示すホームポジョンまで時計方向に回転され
る。このとき、図9(d)に示すように、移動部材17
0が回動アーム105の移動軌跡上に送り出された状態
にあるが、ドラム90の回転によって、回動アーム10
5の他端部106bが移動部材170の係合突起172
から離れるので、スライド部材101がスプリング10
0aの付勢力によってドラム90の中心部側に引き込ま
れ、金具107が長溝94内に戻される。
【0049】またこのとき、図示省略のクランプセンサ
によってクランプDOWN状態が検出されるようになっ
ており、クランプDOWNが検出されると、図9(d)
に示すように、図示省略のソレノイドによってシャフト
171が引き込まれ、移動部材170の係合突起172
が回動アーム105の移動軌跡上から離される。
【0050】また、ドラム90のホームポジョンHは、
図示省略のホームポジョンセンサによって検出されるよ
うになっており、ホームポジョンが検出されると、ドラ
ムモータ110の駆動が停止され、続いてヘッド駆動モ
ータ140が駆動される。ヘッド駆動モータ140の駆
動によってカム141が回転すると、スプリング121
による付勢力によってローラ体122がカム141のカ
ム面を摺接しつつ上方に変位するため、ヘッドユニット
120がドラム90から離される。このとき、図示省略
のヘッドアップセンサによってヘッドアップ状態が検出
されるようになっており、ヘッドアップ状態が検出され
ると、ヘッド駆動モータ140の駆動が停止され、続い
てインクフィルムモータ160が駆動される。
【0051】インクフィルムモータ160の駆動力によ
り滑りクラッチ154を介して筒体158が巻取る側に
回転されると、インクフィルム151が筒体158側に
巻取られる。このとき、図示省略のインクフィルムセン
サによってインクフィルム151の識別マーク151a
が検出されるようになっており、印画すべきインクフィ
ルム151の色が識別されると、印画紙52に対するイ
ンクフィルム151の位置出しが行われる。インクフィ
ルム151の位置出しに際しては、上述したように、イ
ンクフィルム151の各色の領域が、印画紙52より若
干大きめに設定されていることから、インクフィルム1
51によって印画紙52全体を覆う程度とされる。
【0052】次いで、印画紙52のクランプ動作が行わ
れる。すなわち、図9(a)のように、ドラム90がホ
ームポジションHにあるとき、図示省略のソレノイドに
よってシャフト171が押し出され、図9(d)のよう
に、移動部材170の係合突起172が回動アーム10
5の移動軌跡上に押し出される。この状態でドラム90
が反時計方向に回転されると、回動アーム105の他端
部106bが移動部材170の係合突起172によって
押し付けられ、回動アーム105が軸104を支点とし
て時計方向に回動する。回動アーム105の回動によ
り、回動アーム105の一端部106a側に連結されて
いるスライド部材101がスプリング100aの付勢力
に抗して押し上げられ、図9(c)のように、金具10
7に独立懸架されているクランプ部材108がドラム9
0から離される。このとき、図示省略のクランプセンサ
によってクランプUP状態が検出される。
【0053】クランプセンサによってクランプUPが検
出されると、ドラムモータ110の駆動が停止され、給
紙ローラ70が駆動される。給紙ローラ70の駆動によ
ってホルダー51にストックされている印画紙52がホ
ルダー51から引き出され、ガイド部材71によってガ
イドされつつ給紙ローラ体72,73に突き当たるまで
送り出されると、これら給紙ローラ体72,73によっ
て巻き込まれ、ドラム90側に送り出される。
【0054】このとき、ドラム90は図9(c)に示す
ポジションH1 に位置するとともに、クランプ機構10
0はクランプUP状態にあり、ドラム90側に送り出さ
れた印画紙52の先端部がクランプ部材108を支持し
ている金具107に押し付けられることで、アライニン
グが行われる。この状態から、ドラム90が時計方向に
回転されると、上述したように、回動アーム105の他
端部106bから移動部材170の係合突起172が離
れ、スライド部材101がスプリング100aによって
ドラム90の中心部側に引き戻されるため、印画紙52
の先端部がクランプ部材108によってドラム90との
間にクランプされる。このとき、上述したように、クラ
ンプ部材108が金具107に対して独立懸架されてい
るため、印画紙52の厚みが部分的に異なる場合であっ
ても、印画紙52の先端部に対してのクランプ圧が均等
に掛けられ、印画動作時における印画紙52のズレ等が
解消される。
【0055】またこのとき、図示省略のクランプセンサ
によってクランプDOWN状態が検出されると、図9
(b)のように、シャフト171が引き戻され、移動部
材170の係合突起172が回動アーム105の移動軌
跡上から外される。
【0056】次いで、ドラム90が図9(c)の状態か
ら図9(a)の状態まで時計方向に回転(一回転強)さ
れることで、印画紙52の空送りが行われる。このと
き、印画紙52の先端部がクランプ部材108によって
クランプされており、ドラム90の回転に伴い、印画紙
52がドラム90の外周面に徐々に巻き付けられると、
ドラム90の周囲に設けられている押圧ローラ体91,
92,93によって印画紙52がドラム90に押し付け
られ、ドラム90の外周面に押圧固定される。このとき
の印画紙52の空送りの際、印画紙52に対しこれら押
圧ローラ体91,92,93によって予め所定のテンシ
ョンが掛けられるため、インクフィルム151の1〜4
色目までの印画時に印画紙52に掛かるテンションが同
程度とされることから、各色間での色ズレの発生が抑え
られる。
【0057】ここまでが、イニシャライズ動作である。
一方、手差しによって印画紙52を給紙する場合、上述
したように、給紙口44から差し込まれた印画紙52の
先端部がガイド部材78,79間でガイドされつつ、給
紙ローラ体72,73に突き当てられた後、これら給紙
ローラ体72,73によってドラム90側に送り出され
るが、この場合のイニシャライズ動作も上述したホルダ
ー51からの自動給紙と同様にして行われる。
【0058】給紙動作が終了すると、印画紙52に対し
てのインクフィルム151のY(イエロー),M(マゼ
ンタ),C(シアン),K(黒)の4色のパターンによ
る印画動作が行われる。
【0059】すなわち、Y(イエロー)による印画が行
われる場合、まずヘッド駆動モータ140の駆動によっ
てヘッドユニット120のサーマルヘッド123がドラ
ム90側に接近し、インクフィルム151を印画紙52
に押し付ける状態がとられると、ヘッド駆動モータ14
0の駆動が停止される。
【0060】このとき、ヘッドユニット120を支持す
るためのブラケット125,126の長孔125b及び
長孔126aは、上述したように、ヘッドユニット12
0をz軸の軸周り(印画方向に対してずれる方向)に回
動させない形状とされ、ヘッドユニット120のサーマ
ルヘッド123とドラム90の軸方向における平行間隔
が変化しないように設定されているので、印画の際にヘ
ッドユニット120のサーマルヘッド123がドラム9
0上の印画紙52に当接した際、印画紙52に部分的な
厚みの変化がある場合でも変化吸収度が高められるの
で、印画紙52に対してサーマルヘッド123を均等に
当接させることができる。
【0061】また、ブラケット126と軸131との間
にスプリング128が介在されているので、印画の際等
にヘッドユニット120がドラム90に対して衝接した
場合であっても、スプリング128の弾性力によってヘ
ッドユニット120に加わる振動が吸収されるため、経
年変化に伴うヘッドユニット120のドラム90に対す
る位置ずれ等が極力小さくされる。
【0062】ヘッド駆動モータ140の駆動が停止され
ると、ドラムモータ110及びインクフィルムモータ1
60が同時に駆動され、インクフィルム151のY(イ
エロー)による印画が行われる。
【0063】このとき、ブラケット130に取付けられ
ている冷却ファン135からの冷却風によってサーマル
ヘッド123の温度がコントロールされることで、階調
制御が行われる。
【0064】インクフィルム151のY(イエロー)に
よる印画が終了すると、ドラムモータ110及びインク
フィルムモータ160の駆動が同時に停止される。
【0065】これらドラムモータ110及びインクフィ
ルムモータ160の駆動が停止されると同時に、印画紙
52とインクフィルム151との頭出しが同時に行われ
る。すなわち、まずヘッド駆動モータ140の駆動によ
ってヘッドユニット120のサーマルヘッド123がド
ラム100から離されると、ヘッド駆動モータ140の
駆動が停止され、次いでドラムモータ110及びインク
フィルムモータ160が同時に駆動され、印画紙52と
M(マゼンタ)のインクフィルム151との頭出しが同
時に行われる。
【0066】続いて、インクフィルム151のM(マゼ
ンタ)による印画が上記同様にして行われる。ここで、
M(マゼンタ)によるヘッド印画が行われる場合、上記
のY(イエロー)による印画が行われた上から重ねて印
画が行われることになり、ドラム90の回転によって印
画紙52の頭出しが行われるが、上述したように、各駆
動プーリ111、中継プーリ113、小径プーリ114
及びプーリ116の外周面に形成されている溝の数はそ
れぞれ整数倍に設定されているため、ドラムモータ11
0の駆動によってドラム90が回転した場合であって
も、重ね印画を行わせるべき適切な位置まで印画紙52
を移動させることができる。また、印画紙52は、印画
が行われる前のイニシャライズ動作時において、各押圧
ローラ体91,92,93により予め所定のテンション
が掛けられており、M(マゼンタ)による印画が行われ
る場合もY(イエロー)の印画時に掛けられているテン
ションと同程度とされるため、Y(イエロー)とM(マ
ゼンタ)との各色間での色ズレの発生が抑えられる。
【0067】M(マゼンタ)による印画が終了すると、
ドラムモータ110及びインクフィルムモータ151の
駆動が停止され、ヘッド駆動モータ140の駆動によっ
てヘッドユニット120のサーマルヘッド123がドラ
ム90から離された後、印画紙52とC(シアン)のイ
ンクフィルム151との頭出しが同時に行われ、上記と
同様にしてC(シアン)による印画が行われる。この場
合も、同様に、イニシャライズ動作時において、各押圧
ローラ体91,92,93により予め所定のテンション
が掛けられているため、Y(イエロー)及びM(マゼン
タ)とC(シアン)との各色間での色ズレの発生が抑え
られる。
【0068】C(シアン)による印画が終了すると、上
記と同様にして印画紙52とK(黒)のインクフィルム
151との頭出しが同時に行われ、この場合も印画紙5
2に対して予め所定のテンションが掛けられているた
め、Y(イエロー),M(マゼンタ)及びC(シアン)
とK(黒)との各色間での色ズレの発生が抑えられる。
【0069】印画の終了した印画紙52の排出は、次の
通りである。まず、ヘッド駆動モータ140の駆動によ
ってヘッドユニット120のサーマルヘッド123がド
ラム90から離され、この状態でドラムモータ110が
駆動され、ドラム90が反時計方向に回転される。この
とき、印画紙52の先端部は、クランプ機構100によ
ってクランプされているが、その後端部側はフリーとさ
れているため、ドラム90の反時計方向への回転に伴っ
てその後端部側がガイド部材76,77間に差し込ま
れ、排紙ローラ体74,75によって巻き込まれた後、
給排紙台41側に排出される。また、印画紙52の排出
の際には、クランプ機構100による印画紙52のクラ
ンプが解除されるため、排紙ローラ体74,75による
給排紙台41側への印画紙52の押出しがスムースに行
われる。
【0070】更に、手差しによって給紙された印画紙5
2に対しての排出のときも、上記同様に、ドラム90が
反時計方向に回転し、排紙ローラ体74,75によって
巻き込まれ、給排紙台41側に排出される。
【0071】このように、本実施例では、ヘッドユニッ
ト120の両端部に固定軸125aを介してブラケット
125を取付けるとともに、ブラケット125の先端部
側に形成されている縦長の長孔125bを蓋体60側に
固定されたブラケット130側に取付けられている軸1
31に対して遊挿し、ヘッドユニット120の中央部分
に取付けられているブラケット126の横長の長孔12
6aを軸131に取り付けられているボルト127に遊
挿した。
【0072】要するに、長孔125b及び長孔126a
は、ヘッドユニット120をz軸の軸周り(印画方向に
対してずれる方向)に回動させない形状とされ、ヘッド
ユニット120のサーマルヘッド123とドラム90の
軸方向における平行間隔が変化しないように設定されて
いるので、印画紙52の部分的な厚みの変化に対しての
変化吸収度が高められ、印画紙52に対してサーマルヘ
ッド123を均等に当接させることが可能となる。ま
た、ブラケット126と軸131との間に、スプリング
128を介在し、印画の際等にヘッドユニット120が
印画紙52を挟んでドラム90に当接した場合であって
も、ヘッドユニット120に加わる振動を吸収するよう
にしたので、経年変化に伴うヘッドユニット120のド
ラム90に対する位置ずれ等を極力小さくすることがで
き、信頼性が高められる。
【0073】また、給紙された印画紙52の先端部をク
ランプ機構100のクランプ部材108によってクラン
プした後、ドラム90を回転させて印画紙52を空送り
し、印画が行われる前に予め印画紙52に対して所定の
テンションを掛けるようにしたので、インクフィルム1
51のY(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン),K(黒)のそれぞれの印画時に印画紙52に掛け
られるテンションを同程度とすることができ、各色間で
の印画位置のズレが抑制され色ズレの発生が抑えられる
ことから、鮮明な印画画像が得られる。
【0074】更に、排紙ローラ体74,75によって印
画の終了した印画紙52を給排紙部40側に排出すると
ともに、給排紙台41の奥側に形成された給紙口44に
対しリブ42の両側もしくは片側に設けられているガイ
ド突起43に沿って印画紙52をセットし、給紙口44
に印画紙52の先頭部を差し込むことにより手差しによ
る印画紙52の給紙を可能としたので、給排紙部40を
印画紙52の排出と手差しによる印画紙52の給紙の兼
用とすることができ、サーマルプリンタの小型化が図れ
る。
【0075】更にまた、印画紙52の給紙時において、
給紙ローラ体72,73により送り出された印画紙52
の先端部をクランプ部材108を支持している金具10
7に押し付けてアライニングした後、クランプ部材10
8により印画紙52の先端部をクランプしてドラム90
に巻き付けるようにしたので、印画紙52をドラム90
に対して傾きの無い状態で固定することができる。
【0076】また、金具107に対しクランプ部材10
8を板バネ109によって個別に保持し独立懸架とした
ので、印画紙52の厚みが部分的に異なる場合であって
も、印画紙52の先頭部に対してのクランプ圧を均等に
掛けることができ、印画動作時における印画紙52のズ
レ等を防止することができる。
【0077】更に、クランプ機構100に対してクラン
プアップを行わせる場合、ソレノイドにより移動部材1
70を回動アーム105の移動軌跡上に押し出し、ドラ
ム90の回転に伴い回動アーム105の他端部106b
を移動部材170の係合突起172に当接させて回動ア
ーム105を回動させ、スライド部材101をスプリン
グ100aの付勢力に抗して押し上げ、クランプ部材1
08をドラム90から離すようにした。一方、クランプ
ダウンを行わせる場合には、ドラム90を逆回転させ移
動部材170の係合突起172から回動アーム105の
他端部106bを離すことにより、スライド部材101
をスプリング100aの付勢力によってドラム90の中
心部側に戻し、クランプ部材108をドラム90に当接
させるようにし、更に、クランプダウン時においてはド
ラム90の回転に邪魔にならないように、ソレノイドに
よって移動部材170を回動アーム105の移動軌跡上
から離すようにした。したがって、クランプアップ/ダ
ウンは、ドラム90の回転力とソレノイドによって押し
出された移動部材170の係合突起172の押し付け力
によって行われるため、クランプアップ/ダウンを行わ
せる機構を簡単なものとすることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
プリンタによれば、ヘッドユニットを印字面と略垂直方
向に揺動自在に支持する一対のブラケットの他端に揺動
方向に沿った第1の長孔を形成し、これら第1の長孔間
に貫挿させた長軸の中央部の軸をヘッドユニットの中央
部に突設したブラケットの先端の長軸の軸方向に長い第
2の長孔に遊貫し、ヘッドユニットを長軸の中央部の軸
を支点として印字面に対し平行且つ平行状態を保ったま
まの揺動を許容するようにしたので、ヘッドユニットの
サーマルヘッドとドラムの軸方向における平行間隔を一
定に保持したまま、印画紙の部分的な厚みの変化に対し
ての変化吸収度を高めることができ、印画紙に対してサ
ーマルヘッドを平行且つ均等に当接させることが可能と
なることから、鮮明な印画画像を得ることができる。
【0079】また、一対のブラケットによってヘッドユ
ニットを印字面と略垂直方向に揺動自在に支持し、更に
ヘッドユニットを長軸の中央部の軸を支点として印字面
に対し平行且つ平行状態を保ったままの揺動を許容する
ようにしたので、印画の際等にヘッドユニットが印画紙
を挟んでドラムに衝接した場合であっても、ヘッドユニ
ットに加わる振動を吸収することができ、経年変化に伴
うヘッドユニットのドラムに対する位置ずれ等が極力小
さくされるので、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のサーマルプリンタの基本構成を示す図で
ある。
【図2】図1のサーマルヘッドを示す斜視図である。
【図3】図1のクランプ機構を示す図である。
【図4】本発明のサーマルプリンタの一実施例を示す斜
視図である。
【図5】図4のサーマルプリンタの内部構成を示す断面
図である。
【図6】図4のサーマルプリンタのドラム駆動系を示す
斜視図である。
【図7】図4のサーマルプリンタのヘッドユニットの支
持構成を示す図である。
【図8】図4のサーマルプリンタに装着されたフィルム
ユニットを示す斜視図である。
【図9】図4のサーマルプリンタのクランプ機構の動作
を説明するための図である。
【符号の説明】
30 サーマルプリンタ 31 ケーシング 40 給排紙部 41 給排紙台 43 ガイド突起 44 給紙口 51 ホルダー 52 印画紙 60 蓋体 70 給紙ローラ 90 ドラム 91,92,93 押圧ローラ体 100 クランプ機構 101 スライド部材 105 回動アーム 108 クランプ部材 109 板バネ 110 ドラムモータ 120 ヘッドユニット 123 サーマルヘッド 151 インクフィルム 150 フィルムユニット 160 インクフィルムモータ 170 移動部材 172 係合突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−268981(JP,A) 特開 平3−81172(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 25/312 B41J 2/32 B41J 25/316

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙された印画紙に直接、もしくはイン
    クフィルムを介してヘッドユニットのサーマルヘッドか
    らの熱を与えて印刷を行うサーマルプリンタであって、 前記ヘッドユニットの両側端部に一対のブラケットの一
    端を各々軸支し、該ブラケットに対して前記ヘッドユニ
    ットを印字面と略垂直方向に揺動自在に支持し、 前記一対のブラケットの他端には前記ヘッドユニットの
    揺動方向に沿った第1の長孔を各々形成し、 これら第1の長孔間に長軸を貫挿させるとともに、 前記ヘッドユニットの中央部に突設したブラケットの先
    端には、前記長軸の軸方向に長い第2の長孔を形成し、 該長孔に前記長軸の中央部に垂直上方に突設した軸を遊
    貫してなり、 前記ヘッドユニットを前記軸を支点として前記印字面に
    対し平行且つ平行状態を保ったままの揺動を許容するよ
    うにしたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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