JP3241501B2 - ダイボンディング装置のチップ突上げユニット - Google Patents

ダイボンディング装置のチップ突上げユニット

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JP3241501B2
JP3241501B2 JP20378193A JP20378193A JP3241501B2 JP 3241501 B2 JP3241501 B2 JP 3241501B2 JP 20378193 A JP20378193 A JP 20378193A JP 20378193 A JP20378193 A JP 20378193A JP 3241501 B2 JP3241501 B2 JP 3241501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粘着テープに貼着さ
れた半導体チップを粘着テープの裏側から突上げて、半
導体チップを剥離させるダイボンディング装置のチップ
突上げユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートに貼着された多数の半導体チ
ップは、ダイボンディング装置を用いて粘着シートから
剥離され、リードフレームのアイランド部にダイボンデ
ィングされる。この工程において、ダイボンディング装
置に備えられたチップ突上げユニットが、半導体チップ
を粘着シートの裏側から突上げピンを用いて突上げて、
この半導体チップを剥離させている。
【0003】上記チップ突上げユニットは、従来、突上
げピンをカムを用いて昇降させるものである。このカム
が連続回転され、突上げピンの昇降速度(突上げ速度)
及び最大昇降ストローク(最大突上げ量)は一定値に設
定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、半導体チッ
プと粘着テープとの貼着力は、一般に半導体チップの大
きさが大きな場合に大きくなり、また経時的にも増大し
てしまう。従って、このような場合、突上げピンの突上
げ速度や突上げ量が一定であると、半導体チップが粘着
シートから剥れず、この半導体チップが突上げピンによ
って損傷してしまう虞れがある。
【0005】本発明は、半導体チップのピックアップ
を、半導体チップを損傷することなく効率良く実施でき
るダイボンディング装置のチップ突上げユニットを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、粘着シートに貼着された半導体チップを上記粘着シ
ートから剥離して被ボンディング物にダイボンディング
するダイボンディング装置に備えられ、上記半導体チッ
プを上記粘着シートの裏側から突上げピンを用いて突上
げてこの半導体チップを剥離させるチップ突上げユニッ
トにおいて、上記突上げピンの突上げ動作に伴い上記半
導体チップに作用する突上げ荷重を測定する荷重測定手
段と、この荷重測定手段の測定値に基づいて上記突上げ
ピンによる突上げ動作を継続させるか停止させるかを選
択し実行する制御手段と、更に粘着シートに貼着された
半導体チップの貼着力を低減させる貼着力低減手段を設
け、上記制御手段は、上記荷重測定手段の測定値が所定
値を越えたことを条件に、この貼着力低減手段を作動さ
せる制御を実行するようにしたものである。
【0007】
【0008】請求項に記載の本発明は、粘着シートに
貼着された半導体チップを上記粘着シートから剥離して
被ボンディング物にダイボンディングするダイボンディ
ング装置に備えられ、上記半導体チップを上記粘着シー
トの裏面から突上げピンを用いて突上げてこの半導体チ
ップを剥離させるチップ突上げユニットにおいて、上記
突上げピンの突上げ動作に伴い上記半導体チップに作用
する突上げ荷重を測定する荷重測定手段と、上記突上げ
ピンの移動量を測定する移動量測定手段と、この移動量
測定手段と上記荷重測定手段の各測定値に基づいて上記
突上げピンによる突上げ動作を継続させるか停止させる
かを選択し実行する制御手段と、を有するようにしたも
のである。
【0009】請求項に記載の本発明は、請求項に記
載の本発明において、更に粘着シートに貼着された半導
体チップの貼着力を低減させる貼着力低減手段を設け、
上記制御手段は、上記荷重測定手段及び上記移動量測定
手段の少なくとも一方の測定値が所定値を越えたことを
条件に、この貼着力低減手段を作動させる制御を実行す
ようにしたものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、荷重測定手
段により、突上げピンの突上げ動作に伴い半導体チップ
に作用する突上げ荷重が測定され、この測定値に基づい
て制御手段により突上げピンの突き上げ動作を継続させ
るか停止させるかが選択され実行される。
【0011】請求項に記載の本発明によれば、更に、
荷重測定手段の測定値が所定値を越えたことを条件に貼
着力低減手段が作動され、これにより、粘着シートと半
導体チップとの貼着力が低下させられる。
【0012】請求項に記載の本発明によれば、荷重測
定手段により、突上げピンの突上げ動作に伴い半導体チ
ップに作用する突上げ荷重が測定されるとともに、移動
量測定手段により突上げピンの移動量が測定され、移動
量測定手段と荷重測定手段の各測定値に基づいて駆動部
による突上げピンの動作状態が制御される。
【0013】請求項に記載の本発明によれば、荷重測
定手段及び移動量測定手段の少なくとも一方の測定値が
所定値を越えたことを条件に貼着力低減手段が作動さ
れ、これにより、粘着シートと半導体チップとの貼着力
が低下させられる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明に係るダイボンディング装置
のチップ突上げユニットの一実施例を示す構成図であ
る。図2は、図1のコントローラの制御を示すフローチ
ャートである。
【0015】ダイボンディング装置は、一般に、チップ
突上げユニット10(図1)及びチップ移送ユニット
(図示せず)を有して構成される。チップ突上げユニッ
ト10は、粘着シート12上に貼着された多数の半導体
チップ11を、粘着シート12から剥離させる。チップ
移送ユニットは、上記剥離された半導体チップ11をコ
レット13を用いて保持し、図示しないリードフレーム
(被ボンディング物)のアイランド部(搭載部)まで移
送し、このアイランド部に設置(ダイボンディング)さ
せる。
【0016】チップ突上げユニット10は、図1に示す
ように、バックアップホルダ14と、ピンメイン支持体
16及びピンサブ支持体17からなるピン支持体15
と、モータ18に駆動されるカム19と、貼着力低減手
段としての熱風送風装置20と、荷重測定手段としての
荷重測定子21及び荷重測定器22と、移動量測定手段
としてのエンコーダ23と、熱風送風装置20及び荷重
測定器22並びにモータ18及びエンコーダ23に接続
された制御手段としてのコントローラ24と、を有して
構成される。
【0017】バックアップホルダ14には、上面に開口
して真空チャンバ25が形成される。このバックアップ
ホルダ14には、真空チャンバ25を貫通して、ピンサ
ブ支持体17が図の上下方向に摺動自在に挿通される。
真空チャンバ25には通路26を経て、図示しない真空
ポンプのホースが接続される。更に、バックアップホル
ダ14の上面には、多数の小孔27が、真空チャンバ2
5に連通して穿設される。上記真空ポンプの作動により
真空チャンバ25内が負圧となり、この負圧が小孔27
を経て粘着シート12に作用し、この粘着シート12の
裏面がバックアップホルダ14の上面に吸着される。
【0018】ピン支持体15は、ピンメイン支持体16
の上部16Aにピンサブ支持体17の下部が、図の上下
方向に移動可能に嵌合され、ピンサブ支持体17の上端
部に突上げピン28が設けられて構成される。突上げピ
ン28は、バックアップホルダ14の上面に形成された
挿通孔29に貫通可能に形成される。ピンメイン支持体
16の下部16Bとピンサブ支持体17の下端部との間
に荷重測定子21が設置される。また、ピンメイン支持
体16の下部16Bに摺接ローラ30が軸支される。ピ
ンメイン支持体16は、スプリング31等の付勢手段を
介して付勢されて、上記摺接ローラ30がカム19に常
時摺接される。
【0019】また、ピンメイン支持体16の上部16A
に長孔32が開口され、ピンサブ支持体17の下部に係
止ピン33が植設される。この係止ピン33が長孔32
に係止されて、ピンメイン支持体16及びピンサブ支持
体17が一体化される。ピンサブ支持体17は、係止ピ
ン33が長孔32の長手方向寸法を移動する範囲で、ピ
ンメイン支持体16に対し図の上下方向に相対移動可能
に設けられ、その荷重が荷重測定子21にて支持され
る。
【0020】カム19を駆動するモータ18は、回転角
を制御可能な例えばステッピングモータであり、正逆回
転可能で、コントローラ24により制御される。また、
カム19は、ピン支持体15のリフト量を回転角に比例
して上昇させるような等速度曲線なるカム面を備える板
カムである。上記モータ18にはエンコーダ23が設置
される。このエンコーダ23は、カム19を回転させる
モータ18の回転角を検出して、ピン支持体15及び突
上げピン28のリフト量(移動量)を測定する。この測
定値は、コントローラ24へ出力される。
【0021】上記荷重測定子21は、ピンサブ支持体1
7の荷重を支持して、ピン支持体15がカム19の作用
で上昇するに伴うピンサブ支持体17の押上力、即ち突
上げピン28が半導体チップに作用する突上げ荷重を随
時測定し、その測定値を荷重測定器22を介してコント
ローラ24へ出力する。
【0022】また、熱風送風装置20は、バックアップ
ホルダ14の近傍に設置される。この熱風送風装置20
は、粘着シート12の裏側から媒体としての熱風を送風
して、突上げピン28による突上げ対象の半導体チップ
11と粘着シート12との間の貼着力を低減させるもの
である。貼着力低減手段として、熱風送風装置20の他
に、紫外線を照射する紫外線照射装置であっても良い。
この紫外線照射装置は、粘着シート12がUVシート
(紫外線照射により粘着力が低下する接着剤が用いられ
たシート)の場合に、とくに有効である。
【0023】コントローラ24は、荷重測定器22から
の荷重測定値と、エンコーダ23からの移動量測定値と
を入力して、熱風送風装置20を作動制御させ、モータ
18を制御してカム19の回転角及び回転速度を制御す
るものである。
【0024】つまり、図2に示すように、コントローラ
24は、所定の半導体チップ11を突上げ作業位置に位
置付け、真空ポンプを作動させてバックアップホルダ1
4の上面に粘着シート12を吸着させた後、モータ18
を駆動させてカム19を基準速度で回転させ、ピン支持
体15を介し突上げピン28を突上げ速度vで上昇させ
る。この上昇により、突上げピン28が粘着シート12
を貫通して、半導体チップ11を突上げる。この突上げ
ピン28の突上げ動作に際して、随時、荷重測定子21
及び荷重測定器22が突上げピン28の突上げ荷重を測
定し(測定値b)、エンコーダ23が突上げピン28の
移動量を測定する(測定値c)。
【0025】コントローラ24には、突上げ荷重の許容
値a及び移動量の基準値hが格納されている。コントロ
ーラ24は、まず、突上げ荷重の測定値bと許容値aと
を比較し、次に、移動量の測定値cと基準値hとを比較
する。
【0026】突上げ荷重の測定値bが許容値a以下であ
り、且つ移動量の測定値cが基準値h以上であれば、半
導体チップ11が粘着シート12から剥離されていると
判断して、コントローラ24は、カム19を停止させて
突上げピン28の上昇を停止させる。コントローラ24
は、その後、突上げピン28を下降させつつ、バックア
ップホルダ14による粘着シート12の吸着を解除し、
粘着シート12を図1の左右方向に移動させて、次の半
導体チップ11を突上げ作業位置に位置付ける。突上げ
ピン28にて突上げられた半導体チップ11は、チップ
移送ユニットのコレット13によって保持され、リード
フレームのアイランド部へ移送される。
【0027】突上げ荷重の測定値bが許容値a以下であ
り、移動量の測定値cが基準値hよりも小さな場合に
は、半導体チップ11が粘着シート12から剥れていな
いと判断して、突上げピン28を更に上昇させる。
【0028】また、突上げ荷重の測定値bが許容値aよ
りも大きなときには、コントローラ24は、半導体チッ
プ11及び粘着シート12間の貼着力が強大であると判
断する。このとき、熱風送風装置20が突上げ対象の半
導体チップ11に対し未だ1度も作動されていない場合
に、コントローラ24は、突上げピン28を元の位置ま
で下降させ、熱風送風装置20を作動させて突上げ対象
の半導体チップ11に向けて熱風を送風する。この送風
後、送風回数nがn=1にカウントされ、この値が検出
される。上記熱風送風後、コントローラ24は、再び突
上げピン28を上昇させて半導体チップ11を突上げ、
この半導体チップ11を粘着シート12から剥離する。
【0029】熱風送風後突上げピン28を上昇させて
も、突上げピン28の移動量がその基準値hに達するま
での間で突上げ荷重の測定値bが許容量aを越えるよう
な場合は、半導体チップ11に対する熱的影響が著しい
ので、コントローラ24は、熱風送風装置20を再度作
動させず、突上げピン28を下降させるとともに、バッ
クアップホルダ14による粘着シート12の吸着を解除
して突上げを中止する。この中止後、コントローラ24
は、次の半導体チップ11を突上げ作業位置に位置付け
る。尚、送風回数nは零にリセットされる。
【0030】上記実施例によれば、荷重測定子21及び
荷重測定器22からの突上げ荷重の測定値bが許容値a
よりも大きくなったときに、コントローラ24は、突上
げピン28を元の位置まで下降させた後、熱風送風装置
20を作動させて熱風を送風し、半導体チップ11と粘
着シート12との貼着力を低減させ、この後、再び突上
げピン28を上昇させるようにしたので、半導体チップ
11と粘着シート12との間の貼着力が強大なときに、
突上げピン28を無理に上昇させることがない。つま
り、半導体チップ11と粘着シート12との貼着力を減
少させてから突上げピン28を再度上昇させて、半導体
チップ11を粘着シート12から剥離させる。この結
果、半導体チップ11を粘着シート12から剥離させ、
コレット13によりピックアップするに際し、突上げピ
ン28による半導体チップ11の損傷を防止できる。
【0031】図3は、この発明に係るダイボンディング
装置のチップ突上げユニットの他の実施例におけるコン
トローラの制御を示すフローチャートである。
【0032】このコントローラ24には、突上げピン2
8における突上げ荷重の許容値aの他に、突上げピン2
8の移動量の許容値s(s>h)が格納されている。コ
ントローラ24は、モータ18を駆動してカム19を回
転させ、突上げピン28を上昇させる間に、突上げピン
28の移動量の測定値c及び突上げ荷重の測定値bを入
力し、移動量の測定値cと許容値sとを比較し、次に突
上げ荷重の測定値bと許容値aとを比較する。
【0033】つまり、コントローラ24は、移動量の測
定値cが許容値sよりも小さく、突上げ荷重の測定値b
が許容値a以下のとき、更に突上げ荷重の測定値bが急
激に低下したり零になったとき、半導体チップ11が粘
着シート12から既に剥離されたと判断して、突上げピ
ン28の上昇を停止させ下降させて、次の半導体チップ
11の突上げ作業へ移行する。
【0034】移動量の測定値cが許容値sよりも小さ
く、突上げ荷重の測定値bが許容値a以下であっても、
この測定値bが急激に低下せず零でもない場合には、コ
ントローラ24は半導体チップ11がまだ剥離されてい
ないと判断して、突上げピン28を更に上昇させる。
【0035】また、移動量の測定値cが許容値sよりも
小さいが、突上げ荷重の測定値bが許容値aよりも大き
なときには、コントローラ24は、半導体チップ11が
粘着シート12から離れる速度よりも速く突上げピン2
8を上昇させていると判断して、モータ18の回転速度
を低下させ、突上げピン28の突上げ速度vを減速させ
る。
【0036】移動量の測定値cが許容値s以上のときに
は、突上げ対象の半導体チップ11に熱風が1度も送風
されていない場合に限り、コントローラ24は、突上げ
ピン28を元の位置まで下降させた後、熱風送風装置2
0を作動させ、突上げ対象の半導体チップ11に向けて
熱風を送風させる。この熱風送風後、送風回数nがn=
1にカウントされて検出される。コントローラ24は、
熱風送風後再び突上げピン28を上昇させる。
【0037】熱風送風後突上げピン28を再度上昇させ
ても、移動量の測定値cが許容値sに達するまでの間で
突上げ荷重の測定値bが急激に低下したり零になること
がない場合は、突上げ不可能と判断し、突上げピン28
を下降させて突上げを中止し、次の半導体チップ11の
突上げ作業へ移行する。
【0038】上記他の実施例によれば、エンコーダ23
からの突上げピン28の移動量の測定値cが許容値s以
上になったときに、コントローラ24は、突上げピン2
8を元の位置まで下降させた後、熱風送風装置20を作
動させて熱風を送風し、半導体チップ11と粘着シート
12との貼着力を低減させ、この後、再び突上げピン2
8を上昇させるようにしたので、半導体チップ11と粘
着シート12との貼着力が強大なときに、突上げピン2
8を無理に上昇させることがない。従って、この他の実
施例の場合にも、半導体チップ11を粘着シート12か
ら剥離させるに際し、突上げピン28による半導体チッ
プ11の損傷を防止できる。
【0039】更に、この他の実施例では、コントローラ
24が、荷重測定器22からの突上げ荷重の測定値bが
急激に低下するか零となった時点で、モータ18を制御
してカム19を停止させ、突上げピン28の突上げを停
止させるようにしたので、突上げピン28の必要以上の
突上げ移動を省略できる。この結果、チップ突上げユニ
ット10の作業速度を向上させることができる。
【0040】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記した2
つの実施例においては、ともに熱風送風装置20を設
け、突上げピン28による突上げ荷重、或いは移動量が
許容値を越えたことを条件に作動させるように構成し
た。然しながら、本発明の実施においては、熱風送風装
置20等の貼着力低減手段を設けず、突上げ荷重、或い
は移動量が所定値を越えた時点で突上げ不可能と判断
し、その半導体チップ11の突上げ作業を中止し、次の
半導体チップ11を突上げ作業位置に位置付けるように
しても良い。
【0041】また、実施例において荷重測定子21と荷
重測定器22にて構成される荷重測定手段や、エンコー
ダ23にて構成される移動量測定手段の測定値を、生産
管理情報として用いることもできる。即ち、半導体チッ
プ11の突上げ作業時において、半導体チップ11が粘
着シート12から剥離されるときの突上げ荷重や突上げ
ピン28の移動量を粘着シート1枚分のすべての半導体
チップ11について求め、そしてその最大値、或いはそ
れらを用い所定式に基づいて算出した値を当該粘着シー
トと半導体チップとの組合わせにおける許容値情報とし
て設定しておき、次回、同一の組合わせのチップに対し
て突上げ作業を行なうときに、この情報を呼出すこと
で、許容値の設定を容易且つ迅速に行なうことができ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、半導体チップのピック
アップを、半導体チップを損傷することなく効率良く実
施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係るダイボンディング装置
のチップ突上げユニットの一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図2は、図1のコントローラの制御を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図3は、この発明に係るダイボンディング装置
のチップ突上げユニットの他の実施例におけるコントロ
ーラの制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 チップ突上げユニット 11 半導体チップ 12 粘着シート 15 ピン支持体 18 モータ 19 カム 20 熱風送風装置 21 荷重測定子 22 荷重測定器 23 エンコーダ 24 コントローラ 28 突上げピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−268047(JP,A) 特開 昭52−135666(JP,A) 特開 昭62−213263(JP,A) 特開 昭63−204624(JP,A) 特開 平2−219247(JP,A) 特開 平3−34443(JP,A) 実開 昭54−53358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/52 H01L 21/68 H01L 21/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着シートに貼着された半導体チップを
    上記粘着シートから剥離して被ボンディング物にダイボ
    ンディングするダイボンディング装置に備えられ、上記
    半導体チップを上記粘着シートの裏側から突上げピンを
    用いて突上げてこの半導体チップを剥離させるチップ突
    上げユニットにおいて、 上記突上げピンの突上げ動作に伴い上記半導体チップに
    作用する突上げ荷重を測定する荷重測定手段と、この荷
    重測定手段の測定値に基づいて上記突上げピンによる突
    上げ動作を継続させるか停止させるかを選択し実行する
    制御手段と、更に粘着シートに貼着された半導体チップ
    の貼着力を低減させる貼着力低減手段を設け、上記制御
    手段は、上記荷重測定手段の測定値が所定値を越えたこ
    とを条件に、この貼着力低減手段を作動させる制御を実
    行することを特徴とするダイボンディング装置のチップ
    突上げユニット。
  2. 【請求項2】 粘着シートに貼着された半導体チップを
    上記粘着シートから剥離して被ボンディング物にダイボ
    ンディングするダイボンディング装置に備えられ、上記
    半導体チップを上記粘着シートの裏面から突上げピンを
    用いて突上げてこの半導体チップを剥離させるチップ突
    上げユニットにおいて、 上記突上げピンの突上げ動作に伴い上記半導体チップに
    作用する突上げ荷重を測定する荷重測定手段と、上記突
    上げピンの移動量を測定する移動量測定手段と、この移
    動量測定手段と上記荷重測定手段の各測定値に基づいて
    上記突上げピンによる突上げ動作を継続させるか停止さ
    せるかを選択し実行する制御手段と、を有することを特
    徴とするダイボンディング装置のチップ突上げユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項に記載のチップ突上げユニット
    において、更に粘着シートに貼着された半導体チップの
    貼着力を低減させる貼着力低減手段を設け、上記制御手
    段は、上記荷重測定手段及び上記移動量測定手段の少な
    くとも一方の測定値が所定値を越えたことを条件に、こ
    貼着力低減手段を作動させる制御を実行することを特
    徴とするダイボンディング装置のチップ突上げユニッ
    ト。
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