JP3241091B2 - 歯科総合画像システム - Google Patents

歯科総合画像システム

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JP3241091B2
JP3241091B2 JP12100992A JP12100992A JP3241091B2 JP 3241091 B2 JP3241091 B2 JP 3241091B2 JP 12100992 A JP12100992 A JP 12100992A JP 12100992 A JP12100992 A JP 12100992A JP 3241091 B2 JP3241091 B2 JP 3241091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯科総合画像システムに
係り、特に、歯等の口腔疾患の患部の現在の症状と予定
される治療方法によって得られる治療後の終末処置形態
とを対比させたり、治療計画に沿った治療内容を説明す
るよう、予め用意されている各種の説明画像を表示した
りしながら患者に疾患状況、治療内容その他を説明で
き、治療に対する患者の了解が得られ、また、患者との
一層のコミュニムケーションを図れることで、信頼に基
づく治療を速やかに的確に行なえるように支援する歯科
総合画像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】歯科診療は、歯科医師が行なう歯及び口
腔内各部の診断、治療を主とするもので、診断結果を基
礎にして歯及び口腔内各部の症状に対応させた的確な治
療を行なうものとしている。
【0003】その際、患部の疾患症状の的確な把握のた
めにレントゲン写真が撮影されたり、歯型模型が作成さ
れたりし、歯科医師によって、患者には、疾患名、治療
方法等の診断内容が告知され、また、要治療期間更には
治療費等が説明される。
【0004】ところが、患者にとって、自身の口腔内を
直接に見ることはできず、また、専門的なものであるか
ら、診断内容に関し、歯科医師の判断に負うところが多
い。そのため、歯科医師によって診断され、症状に対応
した的確な治療方法が説明されても、患者がそれを十分
に理解することができないときがあり、しかも、治療後
に予想される治療形態を具体的に把握できないことが極
めて多いものである。特に、歯科治療には、保険診療に
よる場合と自由診療による場合とでその治療方法、内容
に相違があること、また、自然治癒力がない患部の特異
性によって再治療が実質上困難であること等から、歯科
医師による疾患の十分な説明と、患者の十分な理解、治
療方法の承諾がない場合には、患者の希望と治療後の形
態とが大きく異なることになる場合があり、そうなる
と、両者間にトラブルが生じることがある。
【0005】一方、患部の治療データは、患者毎に歯科
診療録であるカルテに記載され、部位、疾患名、処置内
容、治療開始日、治療終了日その他の必要事項が記録さ
れ、一定期間保管される。このカルテは、治療経過を詳
細に逐次記録していくから、その記録量は厖大なものと
なり、また、厖大なものとなっても、患者に対する的確
な治療サービスを主とする場合を鑑みると、その記録
は、通常、患者毎に整理、保管されることが多い。ま
た、患部を撮影したデンタルフイルム、パノラマフイル
ム等のレントゲン写真は、カルテと対応させて整理、保
管されているものである。
【0006】ところが、患者毎に整理、保管されている
と、診療日あるいは患部、傷病例等によってその記録を
参照しようとする場合には、これらに対応できず、傷病
例による現患者に対する治療テータの比較・検討、過去
の症例の研究・応用その他に基づく的確な治療を行なう
ことが困難な場合もあった。
【0007】こうした点から、患者情報、治療データを
コンピュータによって管理し、治療実績の向上を図るば
かりでなく、医院、診療所等の診療機関内の事務処理を
円滑にすることが提案されている。例えば特開平1−2
38855号公報にあるように、患者自身が自分の歯の
症状を容易に理解できるようにした歯科総合画像システ
ム、特公平2−22663号公報にあるように、歯科医
師によって効率的な診断を図ると同時に、患者には診断
に適した楽なポーズをとらせ得るようにした歯科診断装
置、特公平2−41970号公報にあるように、診断専
用の装置によって診断情報の記憶保存、読出し、表示を
可能にして診断精度を向上させるようにした歯科診断装
置、特公平2−41970号公報にあるように、医学的
診断結果を記録、評価すベく、診断結果のデータ処理及
び図解による表示を行なうようにした医学的診断結果を
記録及び評価する装置等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来提案さ
れているコンピュータ利用の診断システムは、患者自身
による症状の理解、歯科医師による傷病例の管理、治療
経過の記録、診断精度の向上を可能にしても、治療を行
なう歯科医師による具体的な治療方法が患者に対して十
分に説明されるようなものではなく、患者自身にとって
は、それが不明瞭であるための不安を解消するものでは
なかった。
【0009】特に、歯科治療の場合、保険診療による場
合の治療方法と自由診療による場合の治療方法とに相違
があることが多く、前者によった場合での不完全、不十
分な治療のために、また、後者によった場合での高額な
治療費のために、患者には十分に満足が得られる治療を
受けることができないことがあった。
【0010】これは、種々に異なる具体的な治療方法の
説明に際し、夫々の治療方法によった場合にどのような
治療後の終末処置形態のものとなり、その耐用期間がど
れくらいか、また、治療費の具体的な金額がどの程度
か、治療期間が長いか短いかの具体的なイメージを、夫
々の治療方法毎の相違その他を患者が十分に把握できな
いことが原因でもあり、また、歯科医師にとって、これ
らを個別に簡単に説明できる適切な方法がないことでも
あった。
【0011】また、歯科医師自身が、自己の研究、学会
での発表、院内での教育その他のために、各傷病例・治
療方法の整理、比較、対照、検討等を行なうとき、従前
の治療例を検索しようとすると、それが厖大であるため
に、しかも、疾患種別に分類されていないために、非常
に時間が掛かり、結局は不十分なものとなるか、断念せ
ざるを得ないものであった。
【0012】そればかりでなく、歯科医師にとって疾患
の現況と治療終了後の終末処置との対比を患者に的確に
説明することで、治療方法その他についての患者の了解
が得られ、後日のトラブルの発生その他が未然に防止で
きるものとしても、患者の疾患部位を記録し、また、患
者に現況を説明するために患部を撮影することは、時間
的に余裕がなく、極めて煩わしいものである。すなわ
ち、歯科医師は、日常診療に多忙なために患者夫々の口
腔等を撮影する時間、手間が大きく制約されており、時
宜に適したタイムリーな説明を患者に提供することが実
質的に不可能なことが多いものであった。
【0013】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、治療を要する歯等の
口腔疾患の患者に、患部の疾患に対応した治療計画に沿
って予め蓄積入力されている治療内容の説明画像を順次
に出力表示したり、また、患部の現況と予定される治療
方法によって得られる治療後の終末処置形態とを画像表
示したりして、患者をして治療方法、内容、終末処置形
態を十分に理解できるようにし、また、患部の各疾患例
の状態、治療後の形態、治療中の経過等を各別に画像と
して記録整理でき、しかも、それらの検索を迅速容易に
行なえるようにし、更に、種々な患者情報を整理し、事
務処理に役立てることができる歯科総合画像システムを
提供することを目的とする。
【0014】すなわち、予め蓄積内蔵させた各種の患部
疾患画像、傷病例のイラスト画像、説明画像その他のサ
ンプル画像、また、治療に伴ない逐次蓄積した患者の患
部写真、その治療経過の各段階毎の写真等の画像等を適
宜に組合せて出力表示させることにより、それらの画像
を利用することで、サンプル画像による一般的な治療内
容の説明、患者個々の患部症状に対応して作成した蓄積
画像による個別的な治療内容の説明、診療した患者の治
療によって得られた各種の画像の組合せによる独自の院
内サンプル画像による治療内容の説明等の説明態様の選
択を可能にし、患者夫々に対応した一層のコミュニムケ
ーションを図ることで、信頼に基づく治療を速やかに的
確に支援できるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、口腔疾患に関する各種の画像
及びこの画像に関連する各種の付随データを入出力する
入出力手段(1,2,3,4,5)と、これらの画像及
び付随データを蓄積記憶するデータ記憶手段(7)と、
画像及び付随データを出力表示する表示手段(3)とを
備えて成る歯科総合画像システムであって、表示手段3
における画面において、入力される各種の画像記録媒体
から得られた所定の画像、蓄積されている画像中から検
索された検索画像を出力表示する画像表示区域11,2
3と、この入出力される画像に関連する各種の付随デー
タを入出力表示するデータ表示区域14,22とを有し
ていることを特徴とする。
【0016】また、データ記憶手段7は、患者の口腔疾
患の患部の現況を撮影した患部画像を付随データと共に
入力、蓄積し、表示手段3は、この患部画像を、この患
部の疾患に対応した予定する治療方法によって治療した
当該疾患の終末処置後の処置画像と対比して出力表示で
きるようにして構成することができ、更には、傷病例の
サンプル画像及びこれの付随データを予め蓄積させて構
成することができる。
【0017】更に、データ記憶手段7には、口腔疾患に
対応した治療内容の説明画像、治療終了後の処置画像等
を付随データと共に予め蓄積させておき、表示手段3
は、患部の疾患に対応した治療計画に沿った治療内容の
説明画像を順次に出力表示できるようにして構成するこ
とができる。
【0018】また、データ記憶手段7には、口腔疾患の
治療内容の段階的な治療形態画像を、その付随データと
共に編集作成して蓄積させ、表示手段3は、治療内容説
明の編集画像を出力表示できるようにして構成すること
ができる。
【0019】そして、これらの治療内容の説明画像は、
夫々の疾患に対応した治療段階毎の治療形態画像とする
ことができる。
【0020】画像表示区域11,23は、画像表示分割
機能によって適当数に分割され、検索後に出力表示され
る複数の画像を各分割域に夫々表示できるようにして構
成することができる。
【0021】
【作用】本発明に係る歯科総合画像システムにあって
は、表示手段(デイスプレー)3に表示された画像ファ
イル画面においては、入力される各種の画像記録媒体か
ら得られた所定の画像は画像表示区域11,23内に表
示され、この入力画像に関連する各種の付随データをデ
ータ表示区域14内に入力表示し、これらが確定される
と、データ記憶手段(データ記憶装置)7に記憶され
る。
【0022】また、データ記憶手段7は、使用者が入力
する画像、これに関連する付随データの外に各種の症例
サンプル画像、これに関連する付随データを予め内蔵し
ており、この予め蓄積されている傷病例のサンプルを指
示することによって、患者に適応する各種の治療内容を
説明するための画像、更にはその説明文を直ちに出力表
示させる。
【0023】画像ファイル画面においての画像表示区域
11内には、データ記憶装置7内に蓄積させた各種の画
像中から、検索条件に合致したものを出力表示させ、そ
の出力表示画像は、例えば予め内蔵させてあるサンプル
画像であり、また、患部の現在の疾患状態の画像であ
り、この疾患を予定した治療方法によって治療した場合
の治療後の状態の画像であり、治療中の各状態の画像で
あり、編集作成した画像である。
【0024】検索後に出力表示された複数の画像は、画
像表示区域11,23内における画像表示分割機能によ
って分割された各域で夫々を一覧式に表示でき、その対
照、比較等を可能にさせる。
【0025】蓄積画像は、予め内蔵された症例サンプ
ル、使用蓄積された傷病例、直接に実施した治療後の治
療例、予め用意された説明用の各種イラストその他によ
るものとでき、一般的な症例・治療内容の説明、独自に
編集したものによる症例・治療内容の説明、患者毎に個
別に対応させた治療内容の説明夫々の選択を可能にさせ
る。また、この画像に関連する各種の付随データは、入
出力に際し、データ表示区域14に入出力表示させ、検
索条件を具体的に設定させる。
【0026】
【実施例】本発明システムは、図1に示すように、中央
演算処理装置(CPU)から成る主装置1、画像処理を
行なう圧縮ボードを備えた画像ボード2、所定の画像、
作業メニュー、その他を表示するデイスプレー(カラー
CRT)3、画像を撮影し、入力する画像入力装置4及
びスキャナー5、デイスプレー3による表示内容、蓄積
格納したデータをプリントアウトする印字プリンター、
ビデオプリンターの如き各種のプリンター6、画像、こ
れに関連する付随データ、患者情報その他を格納記録す
るデータ記憶装置7、これらの主装置1その他を制御す
るキーボード8更には図示を省略したマウスを備えてい
る。
【0027】そして、画像入力装置4は、主として歯等
の口腔疾患の患部をレントゲン撮影したデンタルフイル
ム、患者の歯列全体をレントゲン撮影したパノラマフイ
ルム、更には治療サンプル用のイラスト画、傷病例を撮
影してあるスライドフイルム、ネガフイルム、同じく患
部、疾患状態を画像記録したフロッピーデイスク、雑誌
等に掲載の傷病例その他の各種の画像記録媒体を、ビデ
オカメラ、スチールカメラ、CCDカメラ、ビデオデツ
キ、フォトビックスその他の撮影機によって撮影したも
のを入力し、画像処理する。また、データ記憶装置7
は、ハードデイスク、光デイスク、光磁気デイスク、フ
ロッピーデイスク等を記録媒体として構成されており、
記録する画像がカラーである場合には、可能な限り、大
容量のものとする。
【0028】また、本発明システムにあって、患部写
真、傷病例の記録画像は、各種の患者情報と共にデータ
記憶装置7に記録され、比較、対照その他のためにデイ
スプレー3に表示される。このときの記録された記録画
像の検索には、例えば記録入力順によって自動的に採番
付与される画像番号によって、更には、画像記録媒体の
種別、傷病例の種別、患者情報による条件、歯科医師等
の診療者を主とするの記録者の所見、特別メモその他の
検索条件の設定によって抽出される。
【0029】すなわち、図2に示すように、メインメニ
ュー画面(図3参照)によって選択される作業によって
患者登録画面を呼び出し、必要な患者情報を記録入力し
ておく一方、画像ファイル画面を呼び出し、患部、疾患
状態を撮影した画像情報を各種の条件の登録設定と共に
記録入力する。入力された画像情報は、検索条件が一致
するものが検索されて一覧表示され、この一覧表示され
たものの中から適宜に必要とする画像のデータを抽出
し、画像表示させるものである。
【0030】ここで、表示されたメインメニュー画面に
おける作業メニュー中から処理すべき作業を選択し、こ
れによって各種の作業を処理する場合を、表示されるメ
ニュー画面と共に説明する。
【0031】先ず、図3に示すように、メインメニュー
画面において、「1.患者登録」、「2.画像ファイ
ル」、「3.治療計画設定・連続表示」、「4.患者検
索」、「5.画像検索」、「6.保守」、「7.**終
了**」の各種の作業メニューが表示され、キーボード
8のカーソル移動キーあるいはテンキーによって作業番
号が選択され、実行(リターン)キーによってそれが確
定される。
【0032】図示を省略した患者登録画面においては、
患者自身の個人的な患者情報が入力されるもので、例え
ば「患者番号」、「患者氏名・(そのフリガナ)・生年
月日・性別・保険者名義人との関係」、「患者住所・自
宅電話番号・勤務先電話番号」、「保険者番号・種別・
記号・番号」、「初診日・有効期間・資格期間・最終期
限」、「保険診療による診療費の患者負担割合・公費負
担割合」、「保険変更の有無・回数」、「患者の診療担
当者」その他が、これらを表示する所定の欄枠内にキー
ボード8のキー操作によって入力され、データ記憶装置
7内に記憶される。このとき、各種別毎の患者情報が幾
つかのものから選択されるよう、それらの選択肢が画面
上でウインド表示されるようにしておくと作業能率を飛
躍的に向上できるものである。
【0033】画像ファイル画面においては、図4に示す
ように、記憶すべきあるいは記憶されている蓄積画像を
表示する画像表示区域11、患者名を表示する患者表示
区域12、画像表示区域11内における複数画像の同時
表示時に分割表示位置を指定するための画像表示分割指
示区域13、記憶する画像に関連する特有の各種の付随
データを入力表示するよう、複数の付随データを一覧表
示可能にしてあるデータ表示区域14、更に、この画像
ファイル画面を操作する操作指示区域15を有してい
る。
【0034】患者表示区域12には、「患者番号」、
「患者氏名」、「保険種別」、「初診日」、「年齢」、
「性別」その他が入力表示される。
【0035】また、データ表示区域14は複数にして設
けてあり、このデータ表示区域14夫々には、診療日、
データ入力日、治療日その他の画像特定日である「年月
日」欄14A、画像の色彩表示の有無を特定する色欄1
4B、画像記録媒体の種別を表示する媒体種別欄(「種
類1」)14C、画像の用途を入力表示する用途欄
(「種類2」)14D、歯科医師等の診療者を主とする
入力者の所見メモ等の自由表記を可能にするメモ欄14
E、歯列部位を特定する横長の十文字状の歯列部位表示
欄14F、入力記録時に自動的に採番付与される画像番
号を表示する画像番号欄14G、また、後述するよう
に、入力する画像が治療内容を説明するときに使用する
に適当なものであるときに、これに、説明用に分類され
る症例サンプル集における分類項目を指示する分類項目
指示欄14H等を備える。
【0036】そして、媒体種別欄14Cにおいては、例
えば「デンタル」、「パノラマ」、「スライド」、「写
真」等の前記した疾患画像媒体の種別が、用途欄14D
には、例えば「比較」、「講演」、「説明」、「特殊」
等の前記した画像を使用すべき用途の種別が、メモ欄1
4Eには、例えば「根充後確認」、「療後確認」、「多
数歯疾患」その他の所見等の自由表記内容が夫々入力表
示され、また、歯列部位表示欄14Fには、その左上部
分に上顎右部位、左下部分に下顎右部位、右上部分に上
顎左部位、右上部分に上顎左部位夫々の1〜7乃至8の
歯列番号が入力表示されることで、患部の部位が特定で
きるようにしてある。
【0037】この画像ファイル画面において、前記画像
入力装置4及びスキャナー5等によって各種の画像記録
媒体から所定の画像を入力し、これを画像表示区域11
内に表示させる一方、この画像に特有な付随データをデ
ータ表示区域14内における各欄14A,14B,14
C,14D,14E,14F,14G,14H夫々に入
力し、また、患者表示区域12内における所定の患者情
報も入力表示する。なお、この画像表示区域11内に表
示された画像は、必要があれば拡大表示できるようにし
てある。
【0038】このように入力された各種の付随データが
検索条件を設定するものとなり、また、入力する画像に
関する各種のデータ中には、例えば治療後の見本となる
よう、予め用意されることがある各種の画像、雑誌等に
掲載の傷病例等の患者情報が特定されないものもある。
【0039】また、操作指示区域15には、データ表示
区域14に表示されている複数の付随データを前後にス
クロールさせるための「前」・「後」の、付随データを
確定させるための「確定」の、確定後の付随データを入
力記憶させるための「記憶」の、記憶した各種のデータ
を複写するための「呼出し」の、終了のための「終了」
のキー操作を指定する各表示が説明されている。
【0040】特に、予め蓄積用意される内蔵された各種
の画像では、患部の疾患状況、治療計画その他の一般的
に患者に説明されるべき治療内容に対応した各種の画
像、その説明内容が各種の症例サンプル集として提供で
きるようにしてある。すなわち、この患者説明用の症例
サンプル集として使用される画像、その治療説明は、画
像ファイル画面において、説明すべき治療方法夫々に対
応して予め分類整理されて入力されるようにしてあり、
また、治療計画設定・連続表示画面において、治療方法
を説明するときに、治療方法夫々に対応して患者に直接
に提示できるように呼び出して出力表示されるようにし
てある。
【0041】この症例サンプル集の分類項目は、例えば
画像ファイル画面あるいは治療計画設定・連続表示画面
夫々において、例えばキーボード8における「S」、
「A」あるいは「サ」の選択キーの呼び出し操作によっ
てデイスプレー3に症例サンプル分類項目表示区域20
としてウインド表示される。この症例サンプル分類項目
表示区域20にあっては、画像ファイル画面においての
呼び出し操作によって、図5に示すように、一般的な歯
科診療、治療内容の説明のための「1.ケースプレゼン
テーション」、「2.X線の見方」、「3.歯槽膿漏
(?)」、「4.歯の治療とは?」等の分類項目が、更
にはその治療終了後の終末処置形態を説明するための
「5.クラウン(冠)」、「6.メタルボンド」、
「7.ブリッジ」、「8.インレー」、「9.義歯」等
の分類項目が表示されるようになっている。そして、こ
れらに対応した画像、その治療説明等の症例サンプル集
は、前記の画像ファイル画面において、所定の入力操作
によって予め内蔵蓄積が完了されている。また、本発明
システムが設置された歯科医院Aその他の各種の治療機
関では、図6に示すように、治療計画設定・連続表示画
面においての呼び出し操作によって、症例サンプル分類
項目表示区域20としてウインド表示され、その分類項
目の選択によって症例に対応した一般的な説明が直ちに
行なえるものとなっている。
【0042】更に、この画像ファイル画面において呼び
出してウインド表示された症例サンプル分類項目表示区
域20にあっては、例えばキーボード8の「@」キー操
作によってこのウインド表示区域内が院内サンプル集作
成画面に切り換わる。すなわち、この院内サンプル集作
成画面内に表示された院内サンプル作成分類項目に従っ
た分類入力操作によって、院内において使用されるある
特定の患者に対応した治療内容説明画面、更には症例研
究用の画面や院内独自の一般的な症例説明画面を編集作
成したりすることを可能にする。この院内サンプル集作
成画面にあっては、前記の症例サンプル分類項目表示で
ある「1.ケースプレゼンテーション」、「2.X線の
見方」……「9.義歯」等の分類項目が「院内サンプル
1」、「院内サンプル2」……のように変更されものと
なっていて、院内で独自に指定した分類項目への変更が
入力指示できるようにしてある。また、こうして作成さ
れた院内サンプル集は、治療計画設定・連続表示画面に
おいての呼び出し操作によってウインド表示された症例
サンプル分類項目表示区域20内を同様なキー操作によ
って院内サンプル集画面に切り換え、所定の手順に従っ
たキー操作によって各種の蓄積画像、その説明その他を
ディスプレー3に出力表示させることで患者に提示でき
るものとなっている。
【0043】また、こうして入力される画像及びこれに
関連する各種の付随データは、いずれも、キーボード8
のキー操作によって入力操作されてデータ記憶装置7内
に記憶されるもので、このとき、各種別毎の付随データ
が幾つかのものから選択されるよう、それらの選択肢が
画面上でウインド表示されるようにしておくと作業能率
を飛躍的に向上できるものである。
【0044】ここで、一般的に、疾患状況とその終末処
置形態等を患者に説明するために、治療計画設定・連続
表示画面によって、内蔵された各種の画像を検索し、画
面表示させる検索操作を説明する。
【0045】作業メニュー画面において、「3.治療計
画設定・連続表示」を選択し、この治療計画設定・連続
表示画面が表示された後の症例サンプル集の呼び出し操
作によってデイスプレー3に症例サンプル分類項目表示
区域20がウインド表示される(図6参照)。次いで、
その症例サンプル集の分類番号の選択キー操作によっ
て、図7、図8に示すように、患者に対する口腔疾患の
状況、内容、治療方法その他を説明するための説明画面
が表示される。この説明画面においては、症例サンプル
集の分類内容を説明表示する症例サンプル表題表示欄2
1、疾患内容、治療予定経過・手順、終末処置形態その
他の患者ヘの治療説明内容を表示する説明表示区域2
2、この治療説明内容に対応した画像を表示する画像表
示区域23、同じく治療説明内容に対応して内蔵されて
いる画像の画像番号を表示し、その画像を画像表示区域
23内において分割して表示する場合の表示位置を指示
する画像番号表示区域24、更に、この治療計画設定・
連続表示画面を操作する操作指示区域25を有してい
る。
【0046】説明表示区域22は、前記した症例サンプ
ル集の分類項目に対応し、それを順次に説明した説明段
階毎に区分表示され、例えば図示にあっては、説明段階
が表示される段階欄22Aの段階数字と共に4区分に分
割され、80段階までのものを切換表示できるようにし
てある。そして、この段階欄22A毎に、例えば疾患内
容、治療方針、治療予定経過・手順、治療終了後の終末
処置形態その他の患者への治療内容を説明表示した説明
欄22Bが対応して設けられている。また、治療説明夫
々の内容に対応し、これを説明するのに適当な所定の画
像の画像番号の幾つかが画像番号区域24内において、
その画像を画像表示区域23内で分割表示する位置と共
に表示されるようにリンクされている。ここで、段階数
字をキーボード8によるキー操作によって入力すると、
図8に示すように、例えばディスプレー3の左下に画像
表示区域23がウインド的に出現して、この画像表示区
域23内に、説明段階に対応した適当な内蔵されている
所定の画像が表示され、このとき分割表示されている場
合には、画像番号表示区域24に指示させた表示位置と
対照させて理解されるようにしてある。したがって、説
明欄22Bに対応した段階欄22Aに対応した数字の入
力毎に、これに対応した所定の画像が出力表示され、疾
患内容の症状、原因、治療方法の逐次的な説明、治療予
定の時間的な経過、治療終了後の終末処置形態その他を
患者をして十分理解させて説明できるものとするしてあ
る。
【0047】なお、画像表示区域23内においての分割
方法は、図示例のように、左上、右上、左下、右下の4
域に分割され、その任位置域に、検索された画像を表示
するのである。図示例における分割数、その分割形態
は、上下、左右の4分割としてあるが、この分割数、分
割形態は任意に設定可能である。
【0048】更に、サンプル画像は、一般歯科の診療に
適するもののみならず、矯正、インプラント、小児、審
美等の各歯科に使用されるものとして予め蓄積用意する
ことも可能である。
【0049】また、個別的に、患部の疾患状況と予定さ
れるこれの終末処置形態とを対比して患者に説明するた
めに、画像ファイル画面によって入力記憶された画像を
検索し、画面表示させる検索操作を説明する。
【0050】前記画像ファイル画面における操作指示区
域15内に説明されている「終了」キー操作を行なう
と、図9に示すように、操作指示区域15内において検
索モードが表示される。この検索モードでは、「患者番
号を入れて下さい」との表示がなされ、終了のための
「終了」の、検索のための「検索」の、一覧のための
「一覧」のキー操作を指定する各表示が説明されてい
る。
【0051】このときの「検索」キー操作によって、図
10に示すように、検索すべき付随データにおける検索
条件を設定するための検索画面がデイスプレー3に表示
され、「撮影年月日」欄においては付随データの蓄積期
間の、「種類1」欄においては画像記録媒体の種別の、
「種類2」欄においては用途の、「メモ」欄においては
所見メモの、「部位」欄においては患部の部位の夫々の
画像検索のための条件設定が入力指示される。これらの
条件設定は、検索条件が順次特定されるに従い次欄にお
ける条件の選択肢がウインド表示されると共に、必要に
応じて前欄に戻れるようになっている。
【0052】そして、図10に示すように、種々な検索
条件の設定が終了し、これを確定すると、図11に示す
ように、検索結果表示画面がデイスブレー3に表示さ
れ、検索条件に合致する適数の画像における付随データ
群が一覧表示される。この検索結果表示画面において、
必要に応じて付随データ群がスクロールされながらも、
キーボード8のカーソル移動キーあるいはテンキーによ
ってシーケンス番号が選択され、実行(リターン)キー
によってそれが確定されると、その付随データを有する
画像が、画像出力画面に表示される。
【0053】この画像出力画面は、図4に示す画像ファ
イル画面であり、図13に示すように、画像表示区域1
1内に、この画像表示区域11内における分割された表
示域に検索された画像を表示するのである。ここで、画
像表示区域11内においての分割方法は、この画像表示
区域11上方のデイスプレー3部位である前記の画像表
示分割指示区域13における特定部域を指定することで
行なわれ、図示例のように、左上、右上、左下、右下の
4域に分割され、その任位置域に、検索された画像を表
示するのである。図示例における分割数、その分割形態
は、上下、左右の4分割としてあるが、この分割数、分
割形態は任意に設定可能である。
【0054】このとき表示される画像は、例えば図13
に示すように、現在の疾患状態を撮影した患部画像(図
において左上部分)と、予定された治療方法によってこ
れを治療した後の治療後の形態に対応する予想状態であ
る終末処置画像(図において右上部分)とであり、ま
た、図示を省略したが、同一患部における経時的な治療
状態の変化であり、適数の傷病例であり、その他種々の
ものである。なお、これらの画像は、本発明システムを
利用しながら蓄積した従前に実施した従来の治療後の患
部写真であったり、同様に症例サンプル例、イラスト画
であったりすることが予定されている。
【0055】また、表示された画像に関連する付随デー
タは、データ表示区域14内における各欄14A,14
B,14C,14D,14E,14F,14G,14H
に表示され、表示画像との参照を容易にするようになっ
ている。
【0056】このとき、必要があれば、前述のように、
画像表示区域11内の表示画像は拡大できるようにして
あり、患部の詳細な理解に役立つようにしてある。
【0057】更に、前記作業メニュー中の「4.患者検
索」にあっては、登録管理している患者の各種の条件検
索を可能にし、必要とする条件に合致する患者群を患者
番号順に表示する。
【0058】また、同じく「5.画像検索」にあって
は、入力記憶させて蓄積した画像を任意に検索するもの
で、例えば、撮影年月日、種類、用途、メモ、部位その
他の検索条件を設定することで、それらの条件に合致し
た画像を表示する。
【0059】同じく「6.保守」にあっては、「1.デ
ータコピー」、「2.データ修復」、「3.郵便番号保
守」、「4.印字位置保守」、「5.個別プログラ
ム」、「6.日付修復」等に分類され、これらによって
各種の保守作業が行なわれる。例えば入力記憶された患
者情報、各種の画像、それに関連する付随データその他
の点検、修正、郵便番号の入力によって住所の選択肢を
ウインド表示するときの住所の修正、保険者の入力によ
って保険管掌者の選択肢をウインド表示するときの保険
管掌者の修正、プリンター6にてプリントアウトすると
きの印字位置の修正、バックアップ用のデータコピー、
データの修正等を行なう。
【0060】また、「7.**終了**」にあっては、
作業を終了させる。
【0061】以上のように構成された本発明システムに
あって、歯科医院Aにおいて使用するには、例えば図1
4に示すように、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)を構成し、患者の診察台C毎に対応してデイスプレ
ー3、キーボード8等は複数にして設置され、また、受
付事務担当箇所Dにも備えられ、画像入力装置4及びス
キャナー5は、歯科医師によって操作できる場所に設置
される。また、場合によっては、患者に疾患例、治療方
法その他を説明するためのカウンセリングルームR内
に、主装置1、デイスプレー3、画像入力装置4.スキ
ャナー5、プリンター6、データ記憶装置7、キーボー
ド8等が設置され、画像入力、検索操作その他の一連の
各種作業を行なえるようにする。そして、受付事務担当
箇所Dにあっては、主として患者情報の入力、その他の
事務処理用に使用され、歯科医師の診療室、カウンセリ
ングルームRにあっては、主として患部撮影、これの画
像入力、画像検索その他の診断用に使用されるもので、
患者情報、画像、付随データその他の諸情報は、共通し
ての入力、出力表示、プリントアウトを可能にしておく
とよい。
【0062】しかして、先ず、メインメニュー画面に表
示された作業メニューの中から、「1.患者登録」作業
を選択し、患者登録画面をデイスプレー3に表示させ、
キーボード8のキー操作によって所定の患者情報を入力
表示し、これをデータ記憶装置7に記憶させる。
【0063】一方、口腔疾患に対する治療内容を患者に
説明するには、「3.治療計画・連続表示」作業を選択
し、図6に示すように、呼び出した症例サンプル分類項
目表示区域20内に表示される症例サンプル分類項目か
ら疾患内容に対応した分類項目番号を入力指示すると、
予め内蔵されている各種の説明、これに関連する画像が
ディスプレー3に出力表示される(図7、図8参照)。
すなわち、図示例のように、ブリッジによる治療方法を
説明するのに、これの必要性、治療手順その他の説明文
が説明欄22Bに表示され、これに対応した段階欄22
A毎の分類番号を入力指示すると、画像番号表示区域2
4内に、その説明段階に関連してリンクされている幾つ
かの画像の画像番号及び画像表示区域23内における分
割表示域が表示される(図8参照)。そして、キーボー
ド8のキー操作によって、順次に説明段階毎に切り換わ
り、その段階に対応した幾つかの画像が画像表示区域2
3内に出力表示されるのであり、これによって、疾患に
対応した一般的な各種の説明を患者に行なえる。
【0064】なお、この患者に対する一般的な説明に際
し、予め蓄積内蔵させた症例サンプル集を使用する場合
のみならず、歯科医師等が独自に編集作成した院内サン
プル集を出力表示して使用することもできる。この場合
には、同様に、治療計画設定・連続表示画面においての
呼び出し操作によってウインド表示された症例サンプル
分類項目表示区域20内を、所定のキー操作によって院
内サンプル集画面に切り換えた後、所定の手順に従った
キー操作によって、図7、図8に示すような画面内容を
提示させることで院内で独自に編集した所定内容の説明
を患者に行なえる。
【0065】また、患者個々の患部症状に対応した個別
的な治療内容の説明や、診療した患者の治療によって得
られた各種の画像の組合せによる独自の院内サンプル画
像による治療内容の説明等のために院内サンプル集を作
成する場合には、患者の治療記録に対応した患部画像、
歯科医師等が独自に収集した各種の画像を入力蓄積す
る。このとき、「2.画像ファイル」作業を選択し、画
像ファイル画面をデイスプレー3に表示させ、また、呼
び出してウインド表示させた症例サンプル分類項目表示
区域20の画面切り換えにより院内サンプル集作成画面
を表示させ、画像入力装置4、スキャナー5及びキーボ
ード8のキー操作によって、各種の画像記録媒体から所
定の画像を入力し、その画像表示区域11内にそれを表
示すると共に、これに関連する付随データをデータ表示
区域14内の各欄14A,14B,14C,14D,1
4E,14F,14G,14H夫々に入力表示し、これ
をデータ記憶装置7に記憶させる。
【0066】そして、患者個々に対応した個別的な治療
内容の説明に際しては、患者に対する診断に際し、その
歯等の口腔内の疾患である傷病患部を撮影したレントゲ
ン写真等を画像として入力記憶させる。一方、この疾患
を予定する治療方法によって治療した場合に予想される
治療後の形態になると思われる治療後の画像を、検索画
面によって検索し、検索果表示画面に表示させ、画像フ
ァイル画面中の画像表示区域11内に画像表示させる
(図12参照)。このとき、デイスプレー3を患者に見
せることで、患部の現状と、治療後に予想される終末処
置形態とを同時に分割表示し、どのような治療が最適で
あるかを患者に具体的に説明できる。特に、歯科診療で
は特有な保険診療によった場合、自由診療によった場合
等における各種の治療方法に相違があることによって治
療後に予想される形態の相違を説明でき、しかも、治療
費等との関連からもこれらの相違を患者に具体的に説明
でき、その結果、患者にとって、それらの相違による具
体的な治療方法の選択を容易にする。
【0067】また、治療経過は、その経過毎の患部写真
をこれを画像として、「2.画像ファイル」作業によっ
て付随データと共に入力記憶させておき、本人に対する
治療経過の説明のために、また、他の患者に対する説
明、院内での教育、学会等の発表、講演資料の整理等に
使用する。
【0068】更に、図14においては、本発明歯科総合
画像システムを歯科医院Aにおける各種の事務処理、診
断処理、治療見積り処理その他のシステムとの連動を可
能にさせるための総合的なシステムのフローチャートが
示されている。すなわち、口腔内の疾患の診断に伴なっ
て、口腔診断、これに基づく治療計画及びその見積りを
患者に説明するに際し、患部の現状説明と治療後の形態
との関連によって、種々に相違することがある具体的な
治療方法の説明に一層便利なものとなる。
【0069】また、予診、診察計画、アポイント、レセ
プト作成、カルテ作成、領収証の発行、日計・月計の経
理処理その他の歯科医院A特有の事務処理のための歯科
事務システムとの連動も可能であり、歯科医院A内にお
ける総合的なコンピュータ処理を簡単、迅速に行なうこ
とができる。
【0070】更には、図示を省略したが、ディスプレー
3に表示させる画像上で各種のシュミレーションを行な
うことも可能であり、例えば患部画像中に、予定される
治療後の終末処置形態を重ね合せ、予想される歯の色、
形その他を変更させながら種々な態様を画面表示させる
ようにすることも可能である。
【0071】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
これがため、治療を要する歯疾患患者に、疾患内容の症
状、原因、治療方法の逐次的な説明、治療予定の時間的
な経過、治療終了後の終末処置形態その他の各種の治療
内容を一般的にでも説明できる。すなわち、予め蓄積さ
れている傷病例のサンプル画像によって、本発明システ
ムの導入時での治療説明に不都合はなく、更に、治療の
豊富な実例を付随データベース化することで、種々な傷
病例に対しての検索条件に対応でき、一層の有効利用を
図ることができる。
【0072】また、患者夫々に対しての個別的な説明に
は、患部の疾患現況と予定される治療方法によって得ら
れる治療後の終末処置形態とを画像表示でき、歯科医師
にとって種々に異なる治療方法によった場合での治療後
の形態の相違を簡単に説明でき、しかも、患者にとって
治療後の形態の具体的な状態を十分に理解できるものと
なり、両者の意思の疎通を極めて有効に得ることがで
き、後日に生じ得るトラブルの発生をも未然に防止でき
る。
【0073】更には、院内において独自に入力蓄積した
各種の患部画像、治療段階毎の説明画像、終末処置形態
画像その他によって独自に編集作成した院内サンプル集
によっても一般的な治療内容の説明が行なえ、歯科医師
等にとって最も説明しやすい画像、その付随データ、説
明等の組合せによるものとでき、使い勝手を一段と向上
させたものとすることができる。
【0074】したがって、従来であれば一方通行になり
がちであった医療情報を、治療内容形態が具体的に表現
された画像と共に提示しながらの患者との対話によっ
て、十分に患者に提供でき、その結果、両者間の信頼関
係の確立を図ることができ、治療の支援に大きく役立
ち、ひいては治療を容易に遂行できるばかりでなく、診
断、説明等をスピーデイに処理でき、効率的な診療を可
能にする。
【0075】特に、予め蓄積し、内蔵させてある傷病例
のサンプル画像及びこれに付随するデータを出力表示さ
せるから、例えば分類された傷病例夫々に対応した疾患
内容の症状、原因、治療方法の逐次的な説明、治療予定
の時間的な経過、治療終了後の終末処置形態その他を患
者に具体的、視覚的に説明でき、多忙な歯科医師等であ
っても患者に治療内容をタイムリーに十分に、しかも、
簡単に説明することができる。この患者へのディスプレ
ー3による提示内容の元となる各種の画像、付随データ
等は、本発明システムを使用する院内において独自に蓄
積する必要がないから、設置後直ちに使用でき、また、
院内サンプル集の編集作成に伴なう院内独自のものの追
加、訂正、補充も可能であるから、これらによって独自
の、使用勝手に優れたシステムへの向上を可能にする。
【0076】また、患部の各疾患例の状態、治療後の状
態、治療中の経過等を各別に画像としてデータ記憶装置
7にて記録整理でき、しかも、それらを記憶させてデー
タベース化するに際し、その画像に関連する各種の付随
データをも同時に記憶整理するから、種々の検索条件で
の組合せによる画像検索を容易にし、その結果の一覧表
示によって、所望の画像を瞬時に表示できる。このと
き、自由な所見、その他の内容を記入できるデータ表示
区域14内のメモ欄14Eの積極的な活用は、利用する
歯科医師の任意な検索条件の設定を可能にし、検索条件
を多様化するのに大きく役立つ。
【0077】更に、データベース化された画像及びその
付随データは、デイスプレー3に出力表示させること
で、患者に対する診断、治療形態、治療経過その他の説
明のみならず、院内でのスタッフ教育、スタデイグルー
プの研修、学会等の発表、講演資料の整理等に使用で
き、こうした多重的な活用は、歯科医師自身の研究にも
極めて役立ち、適切な治療の実施を促進させることがで
きる。
【0078】特に、検索後に出力表示された複数の画像
夫々を、画像表示分割機能によって画像表示区域11,
23内における分割された各域で夫々を同時的に一覧式
に表示できるから、その対照、比較、治療経過中の変化
等の説明が極めて容易になり、患者をしてこれらを容易
に理解させ、また、教育、研修効果を一層高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロック図である。
【図2】画像の入出力を説明するチャート図である。
【図3】メインメニュー画面の一例を示す図である。
【図4】画像ファイル画面の一例を示す図である。
【図5】画像ファイル画面上で呼び出した症例サンプル
分類項目表示区域における内容の一例を示す図である。
【図6】治療計画設定・連続表示画面上で呼び出した症
例サンプル分類項目表示区域における内容の一例を示す
図である。
【図7】症例サンプルの説明の一例が表示されたときの
画面例を示す図である。
【図8】症例サンプルの説明に対応した画像が表示され
たときの画面例の一例を示す図である。
【図9】検索モード時における画像ファイル画面の一例
を示す図である。
【図10】検索画面の一例を示す図である。
【図11】検索条件を入力設定した一例を示す図であ
る。
【図12】検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図13】患部の現状の画像と検索された画像とを分割
表示しているときの画像ファイル画面の一例を示す図で
ある。
【図14】歯科医院におけるシステムの配置例の参考概
略平面図である。
【図15】歯科医院における総合的なシステムとした場
合のチャート図である。
【符号の説明】
1 主装置 2 画像ボード 3 デイスプレー 4 画像入力装
置 5 スキャナー 6 プリンター 7 データ記憶装置 8 キーボード 11 画像表示区域 12 患者表示
区域 13 画像表示分割指示区域 14 データ表
示区域 14A 「年月日」欄 14B 色欄 14C 媒体種別欄 14D 用途欄 14E メモ欄 14F 歯列部
位表示欄 14G 画像番号欄 15 操作指示区域 20 症例サンプル分類項目表示区域 21 症例サンプル表題表示欄 22 説明表示
区域 22A 段階欄 22B 説明欄 23 画像表示区域 24 画像番号
表示区域 25 操作指示区域 A 歯科医院 C 診察台 D 受付事務担当箇所 R カウンセリ
ングルーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口腔疾患に関する各種の画像及びこの画
    像に関連する各種の付随データを入出力する入出力手段
    と、これらの画像及び付随データを蓄積記憶するデータ
    記憶手段と、画像及び付随データを出力表示する表示手
    段とを備えて成る歯科総合画像システムであって、表示
    手段における画面において、入力される各種の画像記録
    媒体から得られた所定の画像、蓄積されている画像中か
    ら検索された検索画像を出力表示する画像表示区域と、
    この入出力される画像に関連する各種の付随データを入
    出力表示するデータ表示区域とを有し、データ記憶手段
    は、患者の口腔疾患の患部の現況を撮影した患部画像を
    付随データと共に入力、蓄積し、表示手段は、この患部
    画像を、この患部の疾患に対応した予定する治療方法に
    よって治療した当該疾患の終末処置後の処置画像と対比
    して出力表示できるようにしてあることを特徴とする歯
    科総合画像システム。
  2. 【請求項2】 データ記憶手段には、傷病例のサンプル
    画像及びこれの付随データを予め蓄積させてある請求項
    1記載の歯科総合画像システム。
  3. 【請求項3】 データ記憶手段には、口腔疾患に対応し
    た治療内容の説明画像、治療終了後の処置画像等を付随
    データと共に予め蓄積させておき、表示手段は、患部の
    疾患に対応した治療計画に沿った治療内容の説明画像を
    順次に出力表示できるようにしてある請求項1または2
    記載の歯科総合画像システム。
  4. 【請求項4】 データ記憶手段には、口腔疾患の治療内
    容の段階的な治療形態画像を、その付随データと共に編
    集作成して蓄積させ、表示手段は、治療内容説明の編集
    画像を出力表示できるようにしてある請求項1または2
    記載の歯科総合画像システム。
  5. 【請求項5】 治療内容の説明画像は、夫々の疾患に対
    応した治療段階毎の治療形態画像である請求項3または
    4記載の歯科総合画像システム。
  6. 【請求項6】 画像表示区域は、画像表示分割機能によ
    って適当数に分割され、検索後に出力表示される複数の
    画像を各分割域に夫々表示できるようにしてある請求項
    1乃至5のいずれか記載の歯科総合画像システム。
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