JP3240569U - 紙袋 - Google Patents

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浩史 山中
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有限会社山中紙工所
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Abstract

【課題】持ち手部分の強度を向上させ、かつ、持ち手部分の紙によって利用者が負傷しないような紙袋を提供すること。【解決手段】側面及び底面が閉じられ上側が開口する紙袋100であって、上側が開口する袋本体部200と、前記袋本体部200の裏面側に設けられ、利用者が指又は手を通すことが可能な裏面貫通孔400と、前記袋本体部200の表面側に配置され、前記裏面貫通孔400を通過させて裏面側の前記裏面貫通孔400の上方に折り返される折返し部300と、を含み、前記折返し部300が前記裏面貫通孔400を通過させて裏面側に折り返されることにより、表面側に表面貫通孔330が設けられ、利用者が前記表面貫通孔及び前記裏面貫通孔に指又は手を通すことが可能な紙袋100を提供する。【選択図】図17

Description

本考案は、紙袋に関するものである。
一般的に封筒等の紙袋は、上部(フタ又はフラップ)を折り返し、両面テープ又は糊付けによって、折り返した部分を接着して使用されている。
特許文献1には、指で下げて使用することができ、持ちやすく安全かつ簡単低コストで作成でき、リサイクル可能な紙袋が開示されている。
具体的には、特許文献1に係る紙袋は、袋の開口部寄りの前面と後面に手提げ用の孔を形成し、袋を平坦に畳んだ際は2か所の孔がそれぞれ重なり、折り線で折ったときは4カ所の孔が全て重なる手提げ用の孔が形成され、曲折部は4枚の紙が重なることにより強度が増し破れにくくなるというものである。
実用新案登録第3150081号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、持ち手部分の強度は向上するものの、持ち手部分を単に貫通孔を開けただけでは、利用者の手が持ち手部分の紙によって負傷するおそれがある。
本考案の主な目的は、持ち手部分の強度を向上させ、かつ、持ち手部分の紙によって利用者が負傷しないような紙袋を提供することである。
本考案の他の目的は、利用者が持ち易い紙袋を提供することである。
本考案の第1の局面に係る紙袋は、側面及び底面が閉じられ上側が開口する紙袋であって、
上側が開口する袋本体部と、
前記袋本体部の裏面側に設けられる裏面貫通孔と、
前記袋本体部の表面側に配置され、前記裏面貫通孔を通過させて裏面側の前記裏面貫通孔の上方に折り返される折返し部と、を含み、
前記折返し部が前記裏面貫通孔を通過させて裏面側に折り返されることにより、表面側に表面貫通孔が設けられ、
利用者が前記表面貫通孔及び前記裏面貫通孔に指又は手を通すことが可能な紙袋である。
折返し部が折り返されていることから持ち手部分の強度を向上させることができる。
また、折返し部が折り返されていることによって、持ち手部分の紙によって利用者が負傷し難い。
本考案の第2の局面に係る紙袋は、第1の局面に係る紙袋であって、前記袋本体部は、表面側の表面部と、裏面側の裏面部を有し、
前記表面部の上辺に前記袋本体部の内側又は外側に折り返すことが可能な表面折返し貫通孔部を含み、
前記表面折返し貫通孔部は、前記折返し部を通過させることが可能な表面折返し貫通孔を有し、
前記折返し部が、前記表面折返し貫通孔及び前記裏面貫通孔を通過させて裏面側に折り返される紙袋である。
表面折返し貫通孔部を備えることにより、持ち手部分の強度をさらに向上させることができる。
本考案の第3の局面に係る紙袋は、第2の局面に係る紙袋であって、前記裏面部の上辺に前記袋本体部の内側に折り返すことが可能な裏面折返し貫通孔部を含み、
前記裏面折返し貫通孔部は、前記折返し部を通過させることが可能な裏面折返し貫通孔を有し、
前記折返し部が、前記表面折返し貫通孔、前記裏面折返し貫通孔及び前記裏面貫通孔を通過させて裏面側に折り返される紙袋である。
表面折返し貫通孔部に加えて裏面折返し貫通孔部を備えることにより、持ち手部分の強度をさらに向上させることができる。
本考案の第4の局面に係る紙袋は、第1の局面に係る紙袋であって、前記折返し部の一部が挿入される被挿入部を含み、
前記折返し部に設けられている挿入部を前記被挿入部に着脱可能に挿入することができ、前記折返し部を固定することができる紙袋である。
折返し部が折返されていることから持ち手部分の強度を向上させることができる。
また、折返し部が折り返されていることによって、持ち手部分の紙によって利用者が負傷し難い。
折返し部の挿入部を被挿入部に挿入することにより、折返し部を固定することができ、利用者は煩わしさなく紙袋の持ち手部分を持つことができる。
本考案の第5の局面に係る紙袋は、第1の局面に係る紙袋であって、前記折返し部及び前記表面貫通孔が楕円形状である紙袋である。
折返し部及び表面貫通孔が楕円形状であることにより、利用者が紙袋を持ち易いという利点がある。
本考案の第6の局面に係る紙袋は、第1の局面に係る紙袋であって、前記折返し部が半楕円形状であり、前記表面貫通孔が楕円形状である紙袋である。
折返し部がこのような形状であっても第2の局面と同様の効果を有する。
本考案の第7の局面に係る紙袋は、第1の局面に係る紙袋であって、前記折返し部が折り返されていない状態で、前記挿入部が前記折返し部の下側に配置されている紙袋である。
折返し部を折り返すことにより挿入部が上側になり、挿入部を被挿入部に挿入することにより、折返し部を着脱可能に固定し易くなる。
本考案の第8の局面に係る紙袋は、第1の局面に係る紙袋であって、前記挿入部及び前記被挿入部が複数設けられている紙袋である。
挿入部と被挿入部とが複数有することにより、折返し部を固定し易くなる。
本考案の一実施形態に係る紙袋の正面図。 同実施形態に係る紙袋の背面図。 同実施形態に係る紙袋の折返し部を折り返した状態の背面図。 本考案の一実施形態に係る紙袋の正面図。 同実施形態に係る紙袋の背面図。 同実施形態に係る紙袋の折返し部を折り返した状態の背面図。 本考案の一実施形態に係る紙袋の正面図。 同実施形態に係る紙袋の背面図。 同実施形態に係る紙袋の折返し部を折り返した状態の背面図。 本考案の一実施形態に係る紙袋の正面図。 同実施形態に係る紙袋の背面図。 同実施形態に係る紙袋の折返し部を折り返した状態の背面図。 本考案の一実施形態に係る紙袋の展開図。 同実施形態に係る紙袋の背面図。 同実施形態に係る紙袋の表面折返し貫通孔部を袋本体部の外側に折り返した状態の背面図。 同実施形態に係る紙袋の折返し部を折り返した状態の背面図。 同実施形態に係る紙袋の表面折返し貫通孔部を袋本体部の内側に折返し、さらに、折返し部を折り返した状態の背面図。 本考案の一実施形態に係る紙袋の展開図。 同実施形態に係る紙袋の背面図。 同実施形態に係る紙袋の折返し貫通孔部を袋本体部の内側に折返し、さらに、折返し部を折り返した状態の背面図。
以下、本考案の一例を、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1乃至図3に示すように、第1実施形態に係る紙袋100は、上側(y軸正方向側)が開口する袋本体部200と、
裏面側(z軸負方向側)の上方に折り返される折返し部である第1折返し部300と、
袋本体部200の裏面側(z軸負方向側)に設けられる裏面貫通孔400と、
第1折返し部300の一部が挿入される被挿入部である第1被挿入部500と、を含む。
袋本体部200は、表側(z軸正方向側)に配置される表面部210と、
裏側(z軸負方向側)に配置される裏面部220と、
表面部210と裏面部220とが接続される側面部230と、を含む。
本実施形態では、袋本体部200は、表面部210と裏面部220とが1枚の紙によって構成され、その紙を側面(側面部230)で折り返すことにより表面部210と裏面部220とが構成される。
表面部210は、裏面側(z軸負方向側)に折り返す横側(x軸方向側)に配置される表面横側接続部211と、
裏面側(z軸負方向側)に折り返す下側(y軸負方向側)に配置される表面下側接続部212と、を備える。
裏面部220は、表面横側接続部211と接続する裏面横側接続部221と、
表面下側接続部212と接続する裏面下側接続部222と、を備える。
本実施形態では、表面部210と裏面部220とは、側面接続部231で折り曲げられ、表面横側接続部211と裏面横側接続部221とを糊等によって接着することにより筒状になり、その後、表面下側接続部212を裏面側に折り返して、表面下側接続部212と裏面下側接続部222とを糊等によって接着する。
本実施形態では、表面横側接続部211と裏面横側接続部221とは、裏面部220側(z軸負方向側)で接着される。
これにより、上側(y軸正方向側)が開口した袋本体部200が構成される。
側面部230は、表面部210と裏面部220とを接続する部分である。本実施形態では、側面部230は、1枚の紙を折り返して表面部210と裏面部220とを構成させた折返し部分である。
第1折返し部300は、表面部210の一部から構成されており、上部に配置される折返し線である第1折返し線310と、
第1被挿入部500に挿入する挿入部である第1挿入部320と、を備える。
第1折返し部300は、第1折返し線310を軸として折り返し、裏面貫通孔400を通過させることができる。
第1折返し部300は、第1折返し線310を軸として回転させ、裏側(z軸負方向側)に折り返すことにより、表面貫通孔330が構成される。
第1折返し部300の形状(表面貫通孔330の形状)は、第1挿入部320以外は裏面貫通孔400より若干小さい形状になっており、第1折返し部300が裏面貫通孔400に通過し易い構造になっている。
本実施形態では、裏面貫通孔400がxy平面視略楕円状であるため、折返し部300の形状(表面貫通孔330の形状)もxy平面視略楕円状の形状となっている。
なお、第1折返し部300の形状(表面貫通孔330の形状)は、裏面貫通孔400を通過させ、第1挿入部320が第1被挿入部500に挿入されて固定可能な形状であればよく、その形状は限定されない。
第1挿入部320は、第1折返し部300を第1折返し線310で折り返していない状態では、第1折返し部300の下側(y軸負方向側)に配置されている。
本実施形態では、第1挿入部320は、第1折返し線310で折り返していない状態では、下側(y軸負方向側)の横方向(x軸方向)中央部に突起した突起状の形状である。
裏面貫通孔400は、裏面部220に構成され、xy平面視において、第1折返し部300と同位置に配置され、第1折返し部300が裏面貫通孔400を通過できるように裏面部220に配置されている。
具体的には、裏面貫通孔400は、第1折返し部300より若干大きい形状であり、第1折返し部300が第1折返し線310を軸として裏面部220側に回転したときに、第1折返し部300が裏面貫通孔400を通過し易いように構成されている。
本実施形態では、裏面貫通孔400は、xy平面視略楕円形である。
第1被挿入部500は、裏面部220に設けられる裏面貫通孔400の上側(y軸正方向側)に配置されており、第1折返し部300が裏面側(z軸負方向側)に折り返された場合に、第1挿入部320を差し込む部分である。
第1挿入部320が第1被挿入部500に差し込まれることにより、裏面側(z軸負方向側)に折り返された第1折返し部300が着脱可能な状態で固定される。
これにより、第1折返し部300が開き難くなり、利用者は表面貫通孔330及び裏面貫通孔400に指又は手を通すことにより、紙袋100が持ち易くなる。
また、第1折返し部300が折り返されることにより、持ち手部分の強度が向上し、また、第1折返し線310の部分が利用者の指又は手に当たるため、利用者が紙によって負傷することを有効に防ぐことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態と折返し部の形状及び被挿入部の位置が異なる実施形態である。第1実施形態と同様の構成に関しては、第1実施形態の符号をそのまま使用する。また、第1実施形態と同様の構成に関しては説明を省略又は簡略して説明する。
図4乃至図6に示すように、第2実施形態に係る折返し部である第2折返し部600は、表面部210の一部から構成されており、上部に配置される折返し線である第2折返し線610と、
被挿入部である第2被挿入部650に挿入する挿入部である第2挿入部620と、を備える。
第2折返し部600は、第2折返し線610を軸として折り返し、裏面貫通孔400に通過させることができる。
第2折返し部600の形状は、第2挿入部620以外は裏面貫通孔400より小さい形状になっており、第2折返し部600が裏面貫通孔400に通過し易い構造になっている。
本実施形態では、裏面貫通孔400がxy平面視略楕円状であり、第2折返し部600の形状は、xy平面視略楕円状の半分の形状(半楕円形状)となっている。
なお、第2折返し部600の形状は、裏面貫通孔400を通過させ、第2挿入部620が第2被挿入部650に挿入されて固定可能な形状であればよく、その形状は限定されない。
第2挿入部620は、第2折返し部600を第2折返し線610で折り返していない状態では、第2折返し部600の下側(y軸負方向側)に配置されている。
本実施形態では、第2挿入部620は、第2折返し線610で折り返していない状態では、下側(y軸負方向側)の横方向(x軸方向)中央部にに突起した突起状の形状である。
第2被挿入部650は、裏面部220に設けられる裏面貫通孔400の上側(y軸正方向側)に配置されており、第2折返し部600が裏面側(z軸負方向側)に折り返された場合に、第2挿入部620を差し込む部分である。
第2挿入部620が第2被挿入部650に差し込まれることにより、裏面側(z軸負方向側)に折り返された第2折返し部600が着脱可能な状態で固定される。
これにより、第2折返し部600が開き難くなり、利用者は表面貫通孔330及び裏面貫通孔400に指又は手を通すことにより、紙袋100が持ち易くなる。
また、第2折返し部600が折り返されることにより、持ち手部分の強度が向上し、また、第2折返し線610の部分が利用者の指又は手に当たるため、利用者が紙によって負傷することを有効に防ぐことができる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、折返し部が半楕円形状であり、かつ、挿入部が2カ所あり、被挿入部も2カ所設けられている構成である。第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成に関しては説明を省略又は簡略して説明する。
図7乃至図9に示すように、第3実施形態に係る折返し部である第3折返し部700は、表面部210の一部から構成されており、上部に配置される折返し線である第3折返し線710と、
被挿入部である第3被挿入部750に挿入する挿入部である第3挿入部720と、を備える。
第3折返し部700は、第3折返し線710を軸として折り返し、裏面貫通孔400に通過させることができる。
第3折返し部700の形状は、第3挿入部720以外は裏面貫通孔400より小さい形状になっており、第3折返し部700が裏面貫通孔400に通過し易い構造になっている。
本実施形態では、裏面貫通孔400がxy平面視略楕円状であり、第3折返し部700の形状は、xy平面視略楕円状の半分の形状(半楕円形状)となっている。
なお、第3折返し部700の形状は、裏面貫通孔400を通過させ、第3挿入部720が第3被挿入部750に挿入されて固定可能な形状であればよく、その形状は限定されない。
第3挿入部720は、第3折返し部700の左右両端に配置されており、第3折返し部700を第3折返し線710で折り返していない状態では、第3折返し部700の下方に配置されている。
具体的には、第3挿入部720は、左第3挿入部721と、右第3挿入部722とを有する。
左第3挿入部721は、第3折返し部700の左側(x軸正方向側)の端部の下方側に配置されている。
右第3挿入部722は、第3折返し部700の右側(x軸負方向側)の端部の下方側に配置されている。
第3被挿入部750は、裏面部220に設けられる裏面貫通孔400の上側(y軸正方向側)に配置されており、第3折返し部700が裏面側(z軸負方向側)に折り返された場合に、第3挿入部720を差し込む部分である。
具体的には、第3被挿入部750は、左第3被挿入部751と、右第3被挿入部752とを有する。
左第3被挿入部751は、左側(x軸正方向側)に配置されており、右第3被挿入部752は、右側(x軸負方向側)に配置されている。
第3被挿入部750は、第3挿入部720が挿入可能な位置に配置されており、本実施形態では、下方(y軸負方向)に向けて広がるハの字状の形状である。
第3挿入部720が第3被挿入部750に差し込まれることにより、裏面側(z軸負方向側)に折り返された第3折返し部700が着脱可能な状態で固定される。
これにより、第3折返し部700が開き難くなり、利用者は表面貫通孔330及び裏面貫通孔400に指又は手を通すことにより、紙袋100が持ち易くなる。
また、第3折返し部700が折り返されることにより、持ち手部分の強度が向上し、また、第3折返し線710の部分が利用者の指又は手に当たるため、利用者が紙によって負傷することを有効に防ぐことができる。
<第4実施形態>
第4実施形態は、折返し部が楕円形状であり、かつ、挿入部が2カ所あり、被挿入部も2カ所設けられている構成である。第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態と同様の構成に関しては説明を省略又は簡略して説明する。
図10乃至図12に示すように、第4実施形態に係る折返し部である第4折返し部800は、表面部210の一部から構成されており、上部に配置される折返し線である第4折返し線810と、
被挿入部である第4被挿入部850に挿入する挿入部である第4挿入部820と、を備える。
第4折返し部800は、第4折返し線810を軸として折り返し、裏面貫通孔400に通過させることができる。
第4折返し部800の形状は、第4挿入部820以外は裏面貫通孔400より小さい形状になっており、第4折返し部800が裏面貫通孔400に通過し易い構造になっている。
本実施形態では、裏面貫通孔400がxy平面視略楕円状であり、第4折返し部800の形状は、xy平面視略楕円形状となっている。
なお、第4折返し部800の形状は、裏面貫通孔400を通過させ、第4挿入部820が第4被挿入部850に挿入されて固定可能な形状であればよく、その形状は限定されない。
第4挿入部820は、第4折返し部800の左右両端に配置されている。
具体的には、第4挿入部820は、左第4挿入部821と、右第4挿入部822とを有する。
左第4挿入部821は、第4折返し部800の左側(x軸正方向側)の端部に配置されており、円弧状の形状である。
右第4挿入部822は、第4折返し部800の右側(x軸負方向側)の端部に配置されており、円弧状の形状である。
第4被挿入部850は、裏面部220に設けられる裏面貫通孔400の上側(y軸正方向側)に配置されており、第4折返し部800が裏面側(z軸負方向側)に折り返された場合に、第4挿入部820を差し込む部分である。
具体的には、第4被挿入部850は、左第4被挿入部851と、右第4被挿入部852とを有する。
左第4被挿入部851は、左側(x軸正方向側)に配置されており、右第4被挿入部852は、右側(x軸負方向側)に配置されている。
第4被挿入部850は、第4挿入部820が挿入可能な位置に配置されており、本実施形態では、円弧状の形状である。
第4挿入部820が第4被挿入部850に差し込まれることにより、裏面側(z軸負方向側)に折り返された第4折返し部800が着脱可能な状態で固定される。
これにより、第4折返し部800が開き難くなり、利用者は表面貫通孔330及び裏面貫通孔400に指又は手を通すことにより、紙袋100が持ち易くなる。
また、第4折返し部800が折り返されることにより、持ち手部分の強度が向上し、また、第4折返し線810の部分が利用者の指又は手に当たるため、利用者が紙によって負傷することを有効に防ぐことができる。
<第5実施形態>
第5実施形態は、折返し貫通孔部900が1か所設けられている構成である。第1実施形態乃至第4実施形態と同様の構成に関しては説明を省略又は簡略して説明する。
図13乃至図17に示すように、本実施形態では、折返し貫通孔部900である表面折返し貫通孔部910が設けられている。
表面折返し貫通孔部910は、表面折返し貫通孔911と、表面折返し線912と、第5被挿入部913を有する。
図13は、本実施形態に係る紙袋100の展開図である。図13からわかるように、表面部210の上辺に表面折返し貫通孔部910が設けられている。
表面折返し貫通孔部910は、裏面側(z軸負方向側)に表面折返し線912を軸として折り返される。
図15は、表面折返し貫通孔部910が、裏面部220の外側(z軸負方向側)に折り返した状態の図である。
表面折返し貫通孔911は、裏面貫通孔である第2裏面貫通孔410より、若干大きい貫通孔である。
表面折返し貫通孔部910が折り返された状態のとき、表面折返し貫通孔911の上辺(y軸正方向側)は、第2裏面貫通孔410の上辺(y軸正方向側)と一致又はほぼ一致するように構成されている。
これにより、利用者が指等を入れる手持ち部分の貫通孔の強度が補強される。
本実施形態では、第2裏面貫通孔410は、第1折返し部300の形状と同様の形状で若干大きい形状であり、第1折返し部300が折り返された場合、第2裏面貫通孔410は、第1折返し部300を通すことができる。
表面折返し貫通孔部910が表面折返し線912を軸として折り返された状態で、表面折返し貫通孔911と第2裏面貫通孔410とが重なり合う。
また、第1被挿入部500と第5被挿入部913も同一又はほぼ同一の位置で重なり合う。なお、本実施形態においては、第1被挿入部500はなくてもよい。
第1折返し部300は、第1折返し線310を軸として裏面部220側に折り返えされた場合、第1折返し部300は、第2裏面貫通孔410及び表面折返し貫通孔911を通過して、第5被挿入部913に挿入される。
具体的には、第1折返し部300の第1挿入部320が、第5被挿入部913に挿入され固定される。
なお、第1挿入部320は、第5被挿入部913及び第1被挿入部500に挿入されるようにしてもよい。
次に、表面折返し貫通孔部910を袋本体部200の外側(裏面部220のz軸負方向側)ではなく、袋本体部200の内側に折り込む構成について説明する。
図17に示すように、表面折返し貫通孔部910は、袋本体部200の内側に折り返してもよい。
この場合、第5被挿入部913はなくてもよい。つまり、第1折返し部300の第1挿入部320は、裏面部220の第1被挿入部500に挿入される。
したがって、表面折返し貫通孔部910は、袋本体部200の外側でも内側でも折り返すことが可能である。なお、表面折返し貫通孔部910が、袋本体部200の外側又は内側の一方にだけ折り返すことができる構成であってもよい。
表面折返し貫通孔部910が折り返されることにより、持ち手部分が肉厚となり(z軸方向に厚みが増す。)、持ち手部分の強度が向上し、また、第1折返し線310の部分が利用者の指又は手に当たるため、利用者が紙によって負傷することを有効に防ぐことができる。
なお、本実施形態では、折返し貫通孔部900が1カ所設けられる構成について説明し、その箇所が表面部210の上辺にのみ設けられる構成について説明したが、裏面部220の上辺にのみ設けられるであってもよい。
<第6実施形態>
第6実施形態は、折返し貫通孔部900が2カ所設けられている構成である。第1実施形態乃至第5実施形態と同様の構成に関しては説明を省略又は簡略して説明する。
図18乃至図20に示すように、本実施形態では、折返し貫通孔部900である表面折返し貫通孔部910と、裏面折返し貫通孔部920と、が設けられている。
裏面折返し貫通孔部920は、表面折返し貫通孔部910と同様の構成である。
表面折返し貫通孔部910は、表面折返し貫通孔911と、表面折返し線912と、を有する。
裏面折返し貫通孔部920は、表面折返し貫通孔部910と同様に、裏面折返し貫通孔921と、裏面折返し線922と、を有する。
表面折返し貫通孔部910及び裏面折返し貫通孔部920は、袋本体部200の内側に折り返される。
具体的には、表面折返し貫通孔部910は、表面折返し線912を軸として袋本体部200の内側に折り返される。
同様に、裏面折返し貫通孔部920は、裏面折返し線922を軸として袋本体部200の内側に折り返される。
表面折返し貫通孔911と裏面折返し貫通孔921とは重なり合う。
つまり、表面折返し貫通孔部910及び裏面折返し貫通孔部920が折り返された状態のとき、表面折返し貫通孔911の上辺(y軸正方向側)及び裏面折返し貫通孔921は、第2裏面貫通孔410の上辺(y軸正方向側)と一致又はほぼ一致するように構成されている。
これにより、利用者が指等を入れる手持ち部分の貫通孔の強度が補強される。
したがって、第1折返し部300は、第1折返し線310を軸として裏面部220側に折り返される場合、第1折返し部300は、表面折返し貫通孔911、裏面折返し貫通孔921及び第2裏面貫通孔410を通過して、裏面部220側に折り返される。
そして、第1折返し部300の第1挿入部320は、第1被挿入部500に挿入される。
表面折返し貫通孔部910及び裏面折返し貫通孔部920が袋本体部200の内側に折り返されることにより、持ち手部分が肉厚となり(z軸方向の厚みが増す。)、持ち手部分の強度が向上し、また、第1折返し線310の部分が利用者の指又は手に当たるため、利用者が紙によって負傷することを有効に防ぐことができる。
本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
例えば、表面部210と裏面部220とが逆の構成(裏面部220に折返し部があり、表面部210に被挿入部があるような構成)であってもよい。
100…紙袋
200…袋本体部
210…表面部
211…表面横側接続部
212…表面下側接続部
220…裏面部
221…裏面横側接続部
222…裏面下側接続部
230…側面部
300…第1折返し部
310…第1折返し線
320…第1挿入部
400…裏面貫通孔
410…第2裏面貫通孔
500…第1被挿入部
600…第2折返し部
610…第2折返し線
620…第2挿入部
650…第2被挿入部
700…第3折返し部
800…第4折返し部
900…折返し貫通孔部
910…表面折返し貫通孔部
920…裏面折返し貫通孔部

Claims (7)

  1. 側面及び底面が閉じられ上側が開口する紙袋であって、
    上側が開口する袋本体部と、
    前記袋本体部の裏面側に設けられ、利用者が指又は手を通すことが可能な裏面貫通孔と、
    前記袋本体部の表面側に配置され、前記裏面貫通孔を通過させて裏面側の前記裏面貫通孔の上方に折り返される折返し部と、を含み、
    前記折返し部が前記裏面貫通孔を通過させて裏面側に折り返されることにより、表面側に表面貫通孔が設けられ、
    利用者が前記表面貫通孔及び前記裏面貫通孔に指又は手を通すことが可能な紙袋。
  2. 前記袋本体部は、表面側の表面部と、裏面側の裏面部を有し、
    前記表面部の上辺に前記袋本体部の内側又は外側に折り返すことが可能な表面折返し貫通孔部を含み、
    前記表面折返し貫通孔部は、前記折返し部を通過させることが可能な表面折返し貫通孔を有し、
    前記折返し部が、前記表面折返し貫通孔及び前記裏面貫通孔を通過させて裏面側に折り返される請求項1記載の紙袋。
  3. 前記裏面部の上辺に前記袋本体部の内側に折り返すことが可能な裏面折返し貫通孔部を含み、
    前記裏面折返し貫通孔部は、前記折返し部を通過させることが可能な裏面折返し貫通孔を有し、
    前記折返し部が、前記表面折返し貫通孔、前記裏面折返し貫通孔及び前記裏面貫通孔を通過させて裏面側に折り返される請求項2記載の紙袋。
  4. 前記折返し部の一部が挿入される被挿入部を含み、
    前記折返し部に設けられている挿入部を前記被挿入部に着脱可能に挿入することができ、前記折返し部を固定することができる請求項1記載の紙袋。
  5. 前記折返し部が半楕円形状であり、前記表面貫通孔が楕円形状である請求項1記載の紙袋。
  6. 前記折返し部が折り返されていない状態で、前記挿入部が前記折返し部の下側に配置されている請求項1記載の紙袋。
  7. 前記挿入部及び前記被挿入部が複数設けられている請求項1記載の紙袋。

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