JP3240526U - 小物収納具 - Google Patents

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林宏 梶本
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東邦産業株式会社
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【課題】 取扱い性および収納性に優れる小物収納具を提供する。【解決手段】 4つの内壁面15a,15b,15c,15dによって矩形状の第1の開口部12が上部に形成された有底筐体状の第1の容器10と、偏平筒状に形成されて少なくとも一方端に第2の開口部21を有する第2の容器20とを備え、被収納物Aを収納した第2の容器20が第1の容器10に収納される小物収納具1であって、第1の容器10は、互いに対向する内壁面15a,15b,15c,15dの互いに対向する位置に、第2の容器20の端部を保持する保持部16a,16b,16c,16dをそれぞれ備える。【選択図】 図1

Description

本考案は、小物類の収納に使用される小物収納具に関する。
釣り用具等の小物類を収納する容器として、例えば、特許文献1に開示された構成が知られている。この容器は、合成樹脂からなる容器体の対向する外壁体の間に、複数の仕切板が着脱機構により着脱自在に配設されており、容器体内の区画の大きさを、収納する小物類の大きさに応じて変更可能に構成されている。
特開2004-268978号公報
上記従来の容器は、仕切板により仕切られた容器体内の同一区画内に釣り用のルアーを複数収納すると、ルアーのフック同士が互いに絡まることで取り扱いが煩雑になり易いという問題があった。
一方、各区画にルアーを個別に収納する場合には、デッドスペースが大きくなるために収納効率が低下し易いという問題があった。
そこで、本考案は、取扱い性および収納性に優れる小物収納具の提供を目的とする。
本考案の前記目的は、4つの内壁面によって矩形状の第1の開口部が上部に形成された有底筐体状の第1の容器と、偏平筒状に形成されて少なくとも一方端に第2の開口部を有する第2の容器とを備え、被収納物を収納した前記第2の容器が前記第1の容器に収納される小物収納具であって、前記第1の容器は、互いに対向する前記内壁面の互いに対向する位置に、前記第2の容器の端部を保持する保持部をそれぞれ備える小物収納具により達成される。
この小物収納具において、前記保持部は、前記内壁面から互いに平行に突出する一対の突片を備えることが好ましく、一対の前記突片は、上下に延びる帯状に形成されており、前記第2の容器を偏平方向が上下方向となるように保持することが好ましい。
前記第2の容器は、偏平方向の両側縁部に水抜孔がそれぞれ形成されていることが好ましい。
本考案によれば、取扱い性および収納性に優れる小物収納具の提供を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る小物収納具の斜視図である。 図1に示す小物収納具の要部を示す(a)展開図および(b)側面図である。 図1に示す小物収納具の他の要部を示す平面図である。
以下、本考案の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る小物収納具の斜視図である。図1に示すように、小物収納具1は、第1の容器10と、第1の容器10に収納される第2の容器20とを備えている。第2の容器20は、図1では1つのみを図示しているが、複数備えることが好ましい。
第1の容器10は、例えば合成樹脂からなり、容器本体11と蓋体13とを備えている。容器本体11は、有底筐体状に形成されており、4つの内壁面15a,15b,15c,15dによって矩形状の第1の開口部12が上部に形成されている。蓋体13は、第1の開口部12の長辺に沿うようにヒンジを介して容器本体11に回動自在に取り付けられており、端部に設けられたバックル14の操作により、第1の開口部12を塞いだ状態で容器本体11に固定することができる。
容器本体11の各内壁面15a,15b,15c,15dには、保持部16a,16b,16c,16dがそれぞれに複数設けられている。各保持部16a,16b,16c,16dは、互いに対向する内壁面15a,15b,15c,15d(すなわち、内壁面15aと内壁面15b、および、内壁面15cと内壁面15d)において互いに対向する位置に、それぞれ配置されている。
各保持部16a,16b,16c,16dは、内壁面15a,15b,15c,15dから水平方向に互いに平行に突出する一対の突片17a,17b,17c,17dを備えている。各突片17a,17b,17c,17dは、第1の開口部12の近傍から容器本体11の底部近傍に向けて上下に延びる帯状に形成されており、一対の突片の間に第2の容器20の端部を保持することができる。
図2は、図1の第2の容器20を示す図であり、図2(a)が展開図、図2(b)が側面図である。図2(a)に示すように、第2の容器20は、例えば1枚のブランクシートを打ち抜いて形成することができ、2つの矩形状の側板23,24が連接部25を介して互いに連接されている。一方の側板23の幅方向縁部には、側板23の長手方向に延びる帯状の糊代片26が設けられている。第2の容器20の材料は特に限定されないが、弾性変形可能な可撓性を有する材料が好ましく、例えば、硬質の合成樹脂により形成することができる。第2の容器20は、被収納物を外部から容易に視認できるように透明であることが好ましいが、非透明であってもよい。
第2の容器20は、図2(a)に示す状態から2つの側板23,24を互いに対向するように連接部25で折り曲げて、糊代片26を他方の側板24に貼着することにより、図2(b)に示すように偏平筒状に形成される。図2(b)に示す第2の容器20は、長手方向両端に第2の開口部21,22を有しており、第2の開口部21,22のいずれかを介して釣り用具等の小物類を収納することができる。第2の開口部21,22は、必ずしも第2の容器20の両端に形成する必要はなく、一方端のみに設けて、他方端は折り畳み可能な底部等で閉塞してもよい。
図2(b)に示すように、第2の容器20における偏平方向(第2の容器20の長手方向と直交する幅方向)の両側縁部には、水抜孔27が形成されている。水抜孔27は、図2(a)に示すブランクシートの状態で、糊代片26と一方の側板23との間および2つの側板23,24の間に、それぞれ形成されている。水抜孔27は、第2の容器20の長手方向の略全体にわたって略等間隔に複数形成されることが好ましい。
上記の構成を備える小物収納具1は、図1に示すように、小物類からなる被収納物Aを第2の容器20に収納した後、この第2の容器20を第1の容器10に収納することができる。図3に要部平面図で示すように、第1の容器の容器本体11に収納される第2の容器20は、互いに対向する内壁面15a,15bの間隔よりも若干短い長さで形成されており、長手方向一端部を保持部16aの一対の突片17a,17aの間に収容し、長手方向他端部を保持部16bの一対の突片17b,17bの間に収容することで、偏平方向が上下方向となるように起立した状態で保持される。図3においては、第2の容器20の両端部が、一対の突片17a,17aおよび一対の突片17b,17bの間にそれぞれ挟持されることで、第2の開口部21,22が閉じられた状態となっているが、第2の容器20といずれかの突片17a,17bとの間に若干の隙間が形成されてもよい。一対の突片17a,17a(または17b,17b)の突出長さ(深さ)および間隔は、被収納物を収納することで第2の容器20に膨らみが生じた場合においても、運搬時の振動や衝撃等で第2の容器20の端部が一対の突片17a,17a(または17b,17b)から外れることがないように、適度な大きさを確保することが好ましい。
図1に示すように、第2の容器20は、偏平方向の両側縁部に水抜孔27がそれぞれ形成されているため、第1の容器10に収納保持されると、水抜孔27が上下にそれぞれ配置される。したがって、被収納物Aを小物収納具1に収納した状態で、全体を容易に水洗することができるため、被収納物Aが使用後のルアーのような釣り用具等の場合に特に好適である。第2の容器20に収納された水洗い後のルアーは、第2の容器20が第1の容器10に保持されることで、良好な水捌けおよび通気性を得るのに最適な姿勢が維持されるため、水切りおよび放置乾燥を短時間で確実に行うことができる。
第1の容器10に対する第2の容器20の収納は、第1の開口部12の短辺方向に対向する保持部16a,16bを利用する代わりに、第1の開口部12の長辺方向に対向する保持部16c,16dを利用して行ってもよく、これに合わせた長さの第2の容器20を予め用意することで、長尺の被収納物Aにも対応することができる。
本実施形態の小物収納具1は、被収納物Aがルアー等の互いに絡まり易い小物類であっても、第2の容器20に個別に収納した後に第1の容器20に収納することで、複数の被収納物Aが互いに絡まるのを確実に防止することができ、取扱い性を良好にすることができる。
また、第2の容器20は、偏平方向が上下方向となるように第1の容器10内に保持されるため、第1の容器10に対する第2の容器20の収納および取り出しを容易に行うことができると共に、複数の第2の容器20が第1の容器10内で整列することで収納性を高めることができる。第2の容器20は、被収納物Aの収納だけでなく、仕切板としても機能させることが可能であり、ルアー等の釣り用具を収納する場合に、個別収納におけるデッドスペースの最小化と、より安全なルアー交換のスピードアップ化を実現することができる。
1 小物収納具
10 第1の容器
12 第1の開口部
15a,15b,15c,15d 内壁面
16a,16b,16c,16d 保持部
17a,17b,17c,17d 突片
20 第2の容器
21,22 第2の開口部
27 水抜孔
A 被収納物

Claims (3)

  1. 4つの内壁面によって矩形状の第1の開口部が上部に形成された有底筐体状の第1の容器と、
    偏平筒状に形成されて少なくとも一方端に第2の開口部を有する第2の容器とを備え、
    被収納物を収納した前記第2の容器が前記第1の容器に収納される小物収納具であって、
    前記第1の容器は、互いに対向する前記内壁面の互いに対向する位置に、前記第2の容器の端部を保持する保持部をそれぞれ備える小物収納具。
  2. 前記保持部は、前記内壁面から互いに平行に突出する一対の突片を備え、
    一対の前記突片は、上下に延びる帯状に形成されており、前記第2の容器を偏平方向が上下方向となるように保持する請求項1に記載の小物収納具。
  3. 前記第2の容器は、偏平方向の両側縁部に水抜孔がそれぞれ形成されている請求項2に記載の小物収納具。

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