JP3240203B2 - 給湯器およびその燃焼制御方法 - Google Patents

給湯器およびその燃焼制御方法

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JP3240203B2
JP3240203B2 JP34318292A JP34318292A JP3240203B2 JP 3240203 B2 JP3240203 B2 JP 3240203B2 JP 34318292 A JP34318292 A JP 34318292A JP 34318292 A JP34318292 A JP 34318292A JP 3240203 B2 JP3240203 B2 JP 3240203B2
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祥光 松本
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器の初期出湯時の
湯温の安定化を行うための給湯器およびその燃焼制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯器を使用後、燃焼を停止すると、熱
交換器内の湯が次第に冷却されて行き、燃焼停止後長時
間経過した後に、再度湯を出湯させると、長い停止期間
のうちに熱交換器内の湯が冷めて、給湯の設定温度より
もかなり低い温度の湯が最初に出た後、次に、熱交換器
の燃焼加熱により、設定温度の湯が出るという如く、出
湯湯温のばらつきにより、湯の使用者に不快感を与える
という問題がある。
【0003】このような問題を解消するために、最近に
おいては、給湯器の出湯時における湯温の安定化を図る
ための様々な方法が講じられている。そのうちの一つ
は、給湯器の使用終了時に、消火タイミングを少し遅ら
せて、水栓を閉めた後、直ちに燃焼停止を行わずに、燃
焼を短時間継続して熱交換器を加熱し、熱交換器内の湯
の温度を上げ、燃焼停止後、湯温が下がるまでの時間を
稼ぎ、次に、湯を出湯するときに、できるだけ設定温度
に近い湯を出湯するようにしたものである。
【0004】また、湯温安定化の他の方法は、熱交換器
を加熱する主バーナの他に熱交換器を局部的に加熱する
補助用のパイロットバーナを設け、湯の使用後、主バー
ナを燃焼停止した後に、パイロットバーナを所定の短時
間だけ引き続き燃焼して熱交換器内の湯温の低下を防止
し、次に湯を出湯させるときに、できるだけ設定温度の
近い湯を出湯させるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水栓停
止後、バーナの消火タイミングを遅らせる方式は、図5
の曲線Aに示すように、水栓停止後の燃焼加熱により、
熱交換器内の湯の温度が設定温度に対する上限許容温度
を越えて過熱され、水栓を閉めた直後に再び水栓を開け
て湯を出すと、高温の湯が出るという問題があり、ま
た、消火タイミングを遅らせて熱交換器内の湯の温度を
高めても、給湯停止時間が長くなると、熱交換器内の湯
の温度が次第に冷えて、設定温度の下限許容温度を下方
に越えた低い湯温になってしまい、給湯器の出湯時にお
ける湯温の安定化を図ることができなくなるという問題
がある。
【0006】また、主バーナの燃焼停止後、所定の短時
間だけパイロットバーナを燃焼する方式は、図5の曲線
Bに示すように、パイロットバーナの加熱エネルギが小
さいために、このパイロットバーナの加熱により熱交換
器内の湯温が設定温度の上限許容温度を越えて高くなる
ことは防げるが、熱交換器が局部的に加熱されるため、
熱交換器内の湯温に温度むらが発生し、安定した湯温の
湯を出湯できなくなるという問題が生じる。また、パイ
ロットバーナを用いる方式も、パイロットバーナの消火
以降は熱交換器内の湯温が次第に冷却されて設定温度の
下限許容温度を越えて低下するので、設定温度に近い安
定した湯を出湯することができなくなるという問題があ
る。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、給湯器の使用停止
後、長時間経過した後に再び湯を出湯させるときにおい
ても、湯温の安定した湯を出湯させることができる給湯
およびその燃焼制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、第
1の発明における給湯器の燃焼制御方法は、給湯器の燃
焼停止時毎にその燃焼停止の前の給湯動作条件から熱交
換器内の湯の後沸き量を演算によって求め、次に、燃焼
停止後の放熱条件に基づき後沸きの湯温が設定温度の下
限許容温度範囲内に定めた下限動作温度又はこの温度に
対応する温度まで低下するのに要する燃焼停止後からの
待機時間と、前記下限動作温度又はこの温度に対応する
温度から設定温度の上限許容温度範囲内に定めた所定の
加熱上限温度又はこの温度に対応する温度まで熱交換器
内の湯温を上昇させるのに必要なバックアップ熱量とを
演算によって求め、燃焼停止時から前記待機時間が経過
する毎に点火を行い前記バックアップ熱量を補充するた
めの間欠燃焼を行うことを特徴として構成されている。
また、第2の発明における給湯器の燃焼制御方法は、給
湯器の燃焼停止期間中に後沸きが終了して熱交換器内に
滞留している湯水の温度が低下し始め該熱交換器内の滞
留湯水を加熱するための点火条件が満たされたときに
ーナを点火して熱交換器内の滞留湯水の温度を設定温度
の上限許容温度範囲内に定めた所定の加熱上限温度又は
この温度に対応する温度まで高めるバックアップ熱量を
熱交換器内の滞留湯水に与え、燃焼停止条件が満たされ
たときにバーナ燃焼を停止するという如く、間欠燃焼を
行って熱交換器内の滞留湯水の温度を所定の温度範囲内
に保温し、給湯器のバーナ燃焼停止後に給湯の設定温度
が変更されたときにはこの変更された設定温度に対応し
て前記上限許容温度範囲および加熱上限温度を自動変更
することを特徴として構成されている。さらに、第3の
発明における給湯器は、該給湯器の燃焼停止時毎にその
燃焼停止の前の給湯動作条件から熱交換器内の湯の後沸
き量を演算によって求める後沸き量演算部と、燃焼停止
後の放熱条件に基づき後沸きの湯温が設定温度の下限許
容温度範囲内に定めた下限動作温度又はこの温度に対応
する温度まで低下するのに要する燃焼停止後からの待機
時間を設定する待機時間設定部と、前記下限動作温度又
はこの温度に対応する温度から設定温度の上限許容温度
範囲内に定めた所定の加熱上限温度又はこの温度に対応
する温度まで熱交換器内の湯温を上昇させるのに必要な
バックアップ熱量を演算によって求めるバックアップ熱
量演算部と、燃焼停止時から前記待機時間が経過する毎
に点火を行い前記バックアップ熱量を補充するための間
欠燃焼を行う燃焼制御部とを有することを特徴として構
成されている。さらにまた、第4の発明における給湯器
は、該給湯器の燃焼停止期間中に後沸きが終了して熱交
換器内に滞留している湯水の温度が低下し始め該熱交換
器内の滞留湯水を加熱するための点火条件が満たされた
ときにバーナを点火して熱交換器内の滞留湯水の温度を
設定温度の上限許容温度範囲内に定めた所定の加熱上限
温度又はこの温度に対応する温度まで高めるバックアッ
プ熱量を熱交換器内の滞留湯水に与え、燃焼停止条件が
満たされたときにバーナ燃焼を停止するという如く、間
欠燃焼を行って熱交換器内の滞留湯水の温度を所定の温
度範囲内に保温する燃焼制御部を有し、さらに、給湯器
のバーナ燃焼停止後に給湯の設定温度が変更されたとき
にはこの変更された設定温度に対応して前記上限許容温
度範囲および加熱上限温度を自動変更する手段を有する
ことを特徴として構成されている。
【0009】
【作用】上記構成の本発明において、例えば、給湯器の
使用後燃焼を停止したときに、熱交換器内の湯の後沸き
量が演算により求められ、次に、この後沸きの湯温が下
限動作温度(又はこの温度に対応する温度)まで低下す
るのに要する待機時間が熱交換器の放熱条件に基づき演
算により求められる。燃焼停止後この待機時間が経過す
るときに熱交換器内の湯温は下限動作温度(又はこの温
度に対応する温度)まで低下するが、このとき、加熱上
限温度(又はこの温度に対応する温度)まで湯温を上昇
させるのに必要なバックアップ熱量分だけ間欠燃焼が行
われるため、熱交換器内の湯温は常に設定温度の上限許
容温度と下限許容温度(又はこれらの温度に対応する温
度)の範囲内に保たれ、次に湯を出湯するときに、ほぼ
設定温度に近い湯温の湯を水栓から出湯させることがで
き、湯の使用者は湯温の変動による不快感を受けること
なく気持ち良く湯の使用が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は、本発明が適用される給湯器のシステム例
を示したもので、同図の(a)は複合給湯器のシステム
例を、同図の(b)は単機能給湯器のシステム例をそれ
ぞれ示している。同図の(a)の複合給湯器は、給湯熱
交換器1と風呂熱交換器2を併設したもので、給湯熱交
換器1側には給湯バーナ3が設けられ、この給湯バーナ
3のガス通路にはガス流量を検出するガス量検出センサ
4が設けられている。
【0011】給湯熱交換器1の入口側には給水管5が接
続されており、この給水管5には給水温度を検出するサ
ーミスタ等の給水温度センサ6と、給水流量を検出する
フローセンサ7とが設けられている。給湯熱交換器1の
出口側には給湯管8が接続され、この給湯管8の出口側
には水栓25が設けられている。さらに給湯管8には出湯
温度を検出する出湯温度センサ10が設けられている。そ
して、給湯熱交換器1にはバイパス通路11が並列に設け
られている(このバイパス通路11は省略されるものもあ
る)。
【0012】前記風呂熱交換器2側には風呂バーナ12が
設けられ、風呂熱交換器2の追い焚き加熱が可能となっ
ている。風呂熱交換器2の入口側には管路13の一端側が
接続され、その管路13の他端側は循環ポンプ14の吐出側
に接続されている。循環ポンプ14の吸込側には追い焚き
循環管路15の戻り管16の出口側が接続され、戻り管16の
入口側(戻り口側)は浴槽17に接続されている。また、
風呂熱交換器2の出口側には追い焚き循環管路15の往管
18の入口側が接続され、往管18の出口側は浴槽17に接続
されている。
【0013】追い焚き循環管路15と給湯管8は連通管20
によって連通接続されており、この連通管20には注湯電
磁弁21が介設されている。また、給湯熱交換器1と風呂
熱交換器2には別個独立の、又は共通のファン、図3の
(a)では共通のファン22から給排気の空気が供給され
るようになっている。このファン22にはファン回転検出
センサ9が設けられており、ファン22の周りには吸気温
を検出する外気温検出センサ(外気温サーミスタ)19が
設けられている。
【0014】この種の器具の給湯運転と風呂の追い焚き
運転は制御装置23により制御されている。この制御装置
23にはリモコン24が接続され、このリモコン24には給湯
の設定温度を設定するボタンや設定温度の表示部が設け
られている。
【0015】図3の(b)に示す単機能給湯器のシステ
ムは、前記図3の(a)の風呂側のシステムを省略した
もので、これらの器具はいずれも水栓25を開けることに
より、給湯熱交換器1に入る水の流れがフローセンサ7
により検出され、このフローセンサ7からの信号を受け
て制御装置23はガスの供給とイグナイタ電極(図示せ
ず)による点火動作を行い、給湯バーナ3を燃焼して給
湯熱交換器1を通る水を加熱して湯にし、この湯を給湯
管8を介して水栓25から出湯させる。そして、水栓25を
閉めて、フローセンサ7が水の流れを検出しなくなった
ときに、そのフローセンサ7からのオフ信号を受けて制
御装置23は給湯バーナ3の燃焼停止を行う。
【0016】図1は給湯器の出湯時における湯温の安定
化を行う制御装置23の燃焼制御部の一実施例を示したも
のである。この燃焼制御部は、後沸き量演算部26と、放
熱量演算部27と、バックアップ熱量演算部28と、待機時
間設定部29と、燃焼時間演算部30と、タイマ31と、燃焼
制御部32とを有して構成されている。後沸き量演算部26
は給湯器の燃焼停止時に、その燃焼停止直前の燃焼状
態、つまり、ガスの燃焼能力、給湯流量、給水温度、給
湯の設定温度等の条件に基づき、燃焼停止後の後沸き量
(後沸きとは、燃焼停止後、給湯熱交換器の保有熱量が
内部の湯に伝わって湯の温度が上昇する現象をいう)を
熱量又は熱交換器内の湯の後沸き温度の値で算出する。
この演算にあたっては、理論式を実験によって補正した
演算式が用いられる。
【0017】放熱量演算部27は、ファン22の吸気温度
と、ファンの能力(ファン風量)と、自然冷却条件等に
基づき、放熱量を予め与えられた演算式を用いて時間の
関数で求める。待機時間設定部29は後沸き量演算部26で
求められた後沸き量と、放熱量演算部27により求められ
た放熱量とにより後沸きにより上昇した熱交換器内の湯
の温度が給湯設定温度の下限許容温度の範囲内で予め設
定された下限動作温度(バイパス通路11を有する給湯器
では下限動作温度に対応する温度)まで低下する待機時
間を演算設定して、タイマ31のタイマ動作を行う。
【0018】一方、バックアップ熱量演算部28は、ガス
能力、給水温度、給水量等の情報に基づき、熱交換器内
の湯温が前記下限動作温度(又は下限動作温度に対応す
る温度)から設定温度の上限許容温度範囲内に予め設定
された所定の加熱上限温度(バイパス通路11を有する給
湯器では加熱上限温度に対応する温度)まで上昇させる
のに必要なバックアップ熱量を演算によって求める。燃
焼時間演算部30は前記バックアップ熱量演算部28により
求められたバックアップ熱量を発生するのに要する給湯
バーナの燃焼時間を演算により求める。
【0019】燃焼制御部32は前記待機時間設定部29で設
定された待機時間が給湯バーナの停止後経過するとき
に、燃焼時間演算部30で演算された時間だけ給湯バーナ
3の燃焼を行い、下限動作温度(又は下限動作温度に対
応する温度)まで低下した給湯熱交換器内の湯温を加熱
上限温度(又は加熱上限温度に対応する温度)まで高め
て燃焼を停止する。
【0020】次に、本実施例の具体的な動作を図2に示
すフローチャートに基づき説明する。まず、給湯バーナ
3の燃焼停止後、フローセンサ7の検出信号により、通
水量が零になったか否かを判断し、通水量が零になった
ことを確認した後、ステップ102 で後沸き量演算を行
う。この場合、給湯器のシステムが、前記図3の(a)
に示すようなバイパス通路11を設けたものにあっては、
給湯の設定温度よりも給湯熱交換器1で作り出す湯の作
成温度は高くなる。例えば、給湯の設定温度が40℃で、
上限許容温度が設定温度に対して+3℃、下限許容温度
が設定温度に対して−3℃に設定されるとき、給湯熱交
換器から出る湯と、バイパス通路11を出る水の割合が
8:2でミキシングする場合、水温が15℃のとき、ミキ
シング後の湯温が設定温度の40℃になるためには、給湯
熱交換器の作成温度は約46.2℃にする必要がある。そし
て、この給湯熱交換器で作成された湯が、ミキシング
後、下限許容温度の37℃以内に抑えるためには、給湯熱
交換器内の湯の温度(下限許容温度に対応する温度)を
42.5℃以上に保有する必要があり、また、ミキシング
後、上限許容温度の43℃以内に抑えるためには、給湯熱
交換器内の湯の温度(上限許容温度に対応する温度)を
50℃以内にする必要がある。
【0021】一方、バイパス通路11のない給湯器の場合
には、給湯の設定温度と給湯熱交換器で作り出される湯
の温度とが等しくなる。
【0022】後沸き量演算では、燃焼停止直前のガス能
力、給湯設定温度、給水温度、出湯量(給水量)等の条
件に基づき、燃焼停止後の後沸き量を後沸き熱量又は後
沸き温度の値で求める。
【0023】次に、ステップ103 では給湯バーナ3の燃
焼停止後の放熱量を演算する。この放熱量の演算に際
し、複合給湯器においては、風呂側の風呂バーナ12が燃
焼運転を行っているか否かを考慮に入れる。風呂追い焚
き等の他機能動作が行われているときには、風呂バーナ
と給湯バーナとで共通のファン22を用いているときに
は、そのファン22の回転により、給湯バーナ3と風呂バ
ーナ12とが別個独立のファンを備えているときにも、風
呂バーナ12が燃焼しているときには、風呂側のファンが
回転するとともに、給湯バーナ側のファンも、排気ガス
の再循環を防止するために、ファン回転が行われるの
で、ファンからの風が給湯熱交換器1を通って冷却作用
が生じ、そのファンの風により給湯熱交換器1が放熱す
る。給湯器が単機能の場合は、他機能動作は考慮する必
要はなく、給湯バーナ3の燃焼停止後に給湯熱交換器1
は自然冷却により冷却する。放熱量演算に際しては上記
の各場合分けを行い、給湯熱交換器1の放熱量(時間を
関数とした放熱量)を予め与えられた式を用いて演算に
より求める。
【0024】次に、ステップ104 では後沸き量の熱量
(又は湯温)が放熱量の演算結果から、バイパス通路11
を有するものにあってはミキシング後を想定した出湯温
度、バイパス通路11を有しない給湯器では給湯熱交換器
内の湯の温度が下限許容温度範囲内の下限動作温度、こ
の実施例では、例えば、出湯温度が40℃のときに、下限
許容温度の37℃になる僅か手前の下限動作温度まで冷却
するのに要する待機時間を演算設定する。この設定温度
と、上限許容温度と、下限許容温度と、下限動作温度
と、加熱上限温度との関係は図4に示されている。
【0025】ステップ105 では下限動作温度の湯が設定
温度の上限許容温度の範囲内の加熱上限温度、この実施
例では例えば設定温度40℃に対し、上限許容温度の43℃
の僅か手前の温度を加熱上限温度としており、前記下限
動作温度(バイパス通路11を有する給湯器では下限動作
温度に対応する温度)から加熱上限温度(バイパス通路
11を有する給湯器では加熱上限温度に対応する温度)ま
で湯温を上昇させるのに必要なバックアップ熱量を演算
により求める。そして、ステップ106 でこのバックアッ
プ熱量を発生させるのに要する給湯バーナの点火加熱時
間を演算により求める。
【0026】ステップ107 では前記ステップ103 以降の
動作を行っている間に他機能動作によるファン回転(又
はファン回転の変動)が生じたか否かを判断し、ファン
回転(ファン回転の変動)が生じたときには、放熱量演
算結果や待機時間の演算結果に狂いが生じるので、ステ
ップ103 以降の演算動作をやり直す。ステップ108 では
燃焼停止後からステップ104 で設定された待機時間が経
過したか否かを判断する。図4に示す如く、待機時間が
経過したときには、直ちに点火動作を行い、前記ステッ
プ106 で演算された点火加熱時間だけ給湯バーナを燃焼
する。ステップ110 では点火加熱時間が経過したとき
に、給湯熱交換器に前記ステップ105 で演算されたバッ
クアップ熱量が加えられたものと判断し、消火を行い、
再びステップ101 以降の動作を繰り返す。
【0027】この実施例によれば、給湯熱交換器1の燃
焼停止が行われる毎に、後沸き量の演算と、放熱量演算
と、待機時間の演算設定と、バックアップ熱量の演算
と、点火加熱時間演算とが行われて、出湯可能湯温(バ
イパス通路11を有する給湯器ではミキシング後の想定湯
温、バイパス通路11がない給湯器では給湯熱交換器内の
湯温)が常に設定温度に対する上下許容温度範囲内に維
持されるので、給湯バーナ3を燃焼停止した後、長い時
間経過した後に水栓25を開けて再出湯させるときにも、
設定温度に対する許容温度範囲内の湯を出湯させること
ができ、給湯器の出湯湯温を安定させることができ、湯
温の変動による不快感を受けることなく、気持ち良く湯
の使用を行うことができる。
【0028】また、本実施例によれば、給湯バーナの燃
焼停止後に、給湯の設定温度が変更されたときにも、こ
の変更された設定温度に対応した許容温度範囲と、この
許容温度範囲内の下限動作温度および加熱上限温度が自
動変更されて、待機時間やバックアップ熱量等の演算が
行われるので、燃焼停止後設定温度が変更されても、そ
の変更後の設定温度の許容温度範囲内の安定した湯を出
湯させることができる。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では下限動作温度を設定温度の下限許容温度の手
前の温度で設定したが、これを設定温度の下限許容温度
で設定してもよく、また、同様に実施例では、加熱上限
温度を設定温度の上限許容温度よりも僅かに低い温度に
設定したが、これを設定温度の上限許容温度で設定して
もよい。
【0030】また、図3の(a)ではバイパス通路11を
用いて湯と水をミキシングしているが、他のミキシング
手段を用いた給湯器においても本発明の適用が可能とな
る。
【0031】さらに、実施例では、ガス量検出センサ4
により給湯熱交換器の保有熱量の情報を取り込んでいる
が、従来からのフィードバックフィードフォワード制御
量から保有熱量を算出できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、給湯器の燃焼停止時毎に、
沸きが終了して熱交換器内に滞留している湯水の湯温が
低下し始め、例えば、熱交換器内の滞留湯水の温度が設
定温度の下限許容温度範囲内に定めた下限動作温度まで
低下したときに、点火を行って、熱交換器内の湯温を設
定温度の上限許容温度範囲内に定めた加熱上限温度又は
この温度に対応する温度まで高め、バックアップ熱量を
間欠燃焼により補充するように構成したものであるか
ら、給湯器の燃焼停止後に給湯可能温度常に設定温度
の許容温度範囲内に維持ることが可能となり、給湯燃
焼の停止後長時間経過した後に、給湯動作を行う場合に
おいても、水栓から設定温度に近い安定した湯を出湯さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用する一実施例のブロック構
成図である。
【図2】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施例における給湯器の各種システム例の説
明図である。
【図4】本実施例による湯温制御の態様を示す説明図で
ある。
【図5】従来の出湯湯温制御の各種の場合の湯温変動状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給湯熱交換器 3 給湯バーナ 23 制御装置 26 後沸き量演算部 27 放熱量演算部 28 バックアップ熱量演算部 29 待機時間設定部 30 燃焼時間演算部 31 タイマ 32 燃焼制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/20 F24H 1/10 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯器の燃焼停止時毎にその燃焼停止の
    前の給湯動作条件から熱交換器内の湯の後沸き量を演算
    によって求め、次に、燃焼停止後の放熱条件に基づき後
    沸きの湯温が設定温度の下限許容温度範囲内に定めた下
    限動作温度又はこの温度に対応する温度まで低下するの
    に要する燃焼停止後からの待機時間と、前記下限動作温
    度又はこの温度に対応する温度から設定温度の上限許容
    温度範囲内に定めた所定の加熱上限温度又はこの温度に
    対応する温度まで熱交換器内の湯温を上昇させるのに必
    要なバックアップ熱量とを演算によって求め、燃焼停止
    時から前記待機時間が経過する毎に点火を行い前記バッ
    クアップ熱量を補充するための間欠燃焼を行う給湯器の
    燃焼制御方法。
  2. 【請求項2】 給湯器の燃焼停止期間中に後沸きが終了
    して熱交換器内に滞留している湯水の温度が低下し始め
    該熱交換器内の滞留湯水を加熱するための点火条件が満
    たされたときにバーナを点火して熱交換器内の滞留湯水
    の温度を設定温度の上限許容温度範囲内に定めた所定の
    加熱上限温度又はこの温度に対応する温度まで高めるバ
    ックアップ熱量を熱交換器内の滞留湯水に与え、燃焼停
    止条件が満たされたときにバーナ燃焼を停止するという
    如く、間欠燃焼を行って熱交換器内の滞留湯水の温度を
    所定の温度範囲内に保温し、給湯器のバーナ燃焼停止後
    に給湯の設定温度が変更されたときにはこの変更された
    設定温度に対応して前記上限許容温度範囲および加熱上
    限温度を自動変更する給湯器の燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 給湯器の燃焼停止時毎にその燃焼停止の
    前の給湯動作条件から熱交換器内の湯の後沸き量を演算
    によって求める後沸き量演算部と、燃焼停止後の放熱条
    件に基づき後沸きの湯温が設定温度の下限許容温度範囲
    内に定めた下限動作温度又はこの温度に対応する温度ま
    で低下するのに要する燃焼停止後からの待機時間を設定
    する待機時間設定部と、前記下限動作温度又はこの温度
    に対応する温度から設定温度の上限許容温度範囲内に定
    めた所定の加熱上限温度又はこの温度に対応する温度ま
    で熱交換器内の湯温を上昇させるのに必要なバックアッ
    プ熱量を演算によって求めるバックアップ熱量演算部
    と、燃焼停止時から前記待機時間が経過する毎に点火を
    行い前記バックアップ熱量を補充するための間欠燃焼を
    行う燃焼制御部とを有することを特徴とした給湯器。
  4. 【請求項4】 給湯器の燃焼停止期間中に後沸きが終了
    して熱交換器内に滞留している湯水の温度が低下し始め
    該熱交換器内の滞留湯水を加熱するための点火条件が満
    たされたときにバーナを点火して熱交換器内の滞留湯水
    の温度を設定温度の上限許容温度範囲内に定めた所定の
    加熱上限温度又はこの温度に対応する温度まで高めるバ
    ックアップ熱量を熱交換器内の滞留湯水に与え、燃焼停
    止条件が満たされたときにバーナ燃焼を停止するという
    如く、間欠燃焼を行って熱交換器内の滞留湯水の温度を
    所定の温度範囲内に保温する燃焼制御部を有し、さら
    に、給湯器のバーナ燃焼停止後に給湯の設定温度が変更
    されたときにはこの変更された設定温度に対応して前記
    上限許容温度範囲および加熱上限温度を自動変更する手
    段を有することを特徴とした給湯器。
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