JP3240070U - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003240070000001
【課題】フィット性が高い吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性物品は、液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コア16を有し上記表面シート及び上記裏面シートの間に配置された吸収体11と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び上記縦方向に直交する横方向を有する。上記吸収性コアは、上記縦方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、上記前方コア部及び上記後方コア部の間に位置し、上記前方コア部及び上記後方コア部よりも幅の狭い中間コア部と、を有する。上記中間コア部は、上記横方向中央に位置し、上記裏面シート側に突出する高坪量部23と、上記高坪量部より低い坪量を有し上記高坪量部の上記横方向側部に形成された低坪量部24と、を含む。
【選択図】図5

Description

本考案は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等のように、下着の内側に配して使用するタイプの吸収性物品は、経血等の液状物を吸収するための吸収体を備えている。吸収体は、当該液状物を吸収し拡散する吸収性コアのほか、当該吸収性コアを被覆するコアラップシート等を有する。例えば特許文献1には、装着者の排泄領域に対向する吸収性コアの中央領域に、排泄領域に対するフィット性を高めるための突出部が設けられた吸収性物品が開示されている。
特開2014-104093号公報
吸収性物品の着用時には、当該吸収性物品に対し、着用者から多様な外力が付加される。例えば、吸収性物品の中間部には、着用者の左右の脚から横方向の外力が付加される。また、吸収性物品の表面シート側には、着用者からの厚み方向の圧力が付加される。したがって、これらの外力を受けた場合にも、高いフィット性を維持できるような吸収性物品が求められている。
本考案の課題は、フィット性が高い吸収性物品に関する。
本考案の一形態に係る吸収性物品は、
液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し上記表面シート及び上記裏面シートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び上記縦方向に直交する横方向を有する。
上記吸収性コアは、上記縦方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、上記前方コア部及び上記後方コア部の間に位置し、上記前方コア部及び上記後方コア部よりも幅の狭い中間コア部と、を有する。
上記中間コア部は、上記横方向中央に位置し、上記裏面シート側に突出する高坪量部と、上記高坪量部より低い坪量を有し上記高坪量部の上記横方向側部に形成された低坪量部と、を含む。
本考案の吸収性物品によれば、フィット性を高めることができる。
本考案の一実施形態の吸収性物品を示す斜視図である。 上記吸収性物品を示す平面図である。 図2のIII-III線で切断した断面図である。 上記吸収性物品の吸収性コアを示す図であり、下面側から見た裏面図である。 上記吸収性コアの中間コア部の構成を模式的に示す断面図であり、図5Aは非着用時、図5Bは着用時を示す。 上記吸収性物品の吸収体の裏面図である。 上記吸収性物品を着用した際の着用者の臀部の臀裂と上記吸収性コアの後方コア部における変形状態との関係を説明する模式図である。 上記後方コア部における横溝部及び立体ガードの位置関係を示す上記吸収性物品の平面図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
図1及び図2に示す吸収性物品1は、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の立体ガードGと、一対の後方フラップ部Fと、圧搾溝部Eと、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上、着衣に近い側を下という事がある。
ナプキン1は、就寝時に使用されてもよく、例えば縦方向Xに沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の下着の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体11を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
立体ガードGは、本体Mの横方向Y周縁に設けられ、縦方向Xに延びるように配置される。立体ガードGは、着用時に厚み方向Zに起立し、横方向Yの液の漏れを防止することができる。なお、「厚み方向に起立する」とは、着用者側に向かって起立することを意味する。
圧搾溝部Eは、後述する表面シート12から厚み方向Z下方に向かって圧縮されて形成され、例えば、本体Mの周縁部を囲むように構成される。
ウイング部Wは、本体Mから横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
後方フラップ部Fは、本体Mの後方部において横方向Yの外方に膨出するように構成される。
なお、ナプキン1は、ウイング部W、立体ガードG、圧搾溝部E及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
図3に示すように、ナプキン1は、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、一対のサイドシート14と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート13、吸収体11、及び表面シート12が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び圧搾溝部Eによるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
吸収体11は、縦方向Xに沿って延び、表面シート12と裏面シート13との間に配置される。吸収体11は、液を表面シート12から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体11は、吸収性コア16と、コアラップシート17と、を有する。
吸収性コア16は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。
コアラップシート17は、吸収性コア16を被覆し、例えば吸収性コア16の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート17は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
吸収体11の詳細については後述する。
表面シート12は、液透過性のシート材として構成され、吸収体11の厚み方向Z上方に配置される。表面シート12の外面(上面)を、受液面12aとする。なお、表面シート12と吸収体11との間には、表面シート12から吸収体11への液の透過性の向上、吸収体11に吸収された液の表面シート12への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。
裏面シート13は、吸収体11の厚み方向Z下方に配置される。裏面シート13は、例えば周縁部において、表面シート12及びサイドシート14と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート13は、接着剤等によって吸収体11に接合されていてもよい。
裏面シート13において、本体Mの外面には、本体粘着部18が設けられ、ウイング部Wの外面には、ウイング粘着部19が設けられる。これらの本体粘着部18及びウイング粘着部19は、ナプキン1を着衣に対して固定させるずれ止め材としての機能を有する。これらの粘着部18,19は、例えば、裏面シート13にホットメルト粘着剤等の粘着剤を塗工することにより形成される。なお、図示はしないが、ナプキン1は、後方フラップ部Fに設けられた後方フラップ粘着部をさらに備えていてもよい。
一対のサイドシート14は、表面シート12を挟んで横方向Yに相互に対向し、ナプキン1の横方向Y周縁に配置される。サイドシート14は、不織布や樹脂製等のフィルムで形成することができる。サイドシート14は、液不透過性、撥水性及び透湿性等の機能を有することが好ましく、積層構造でも、単層構造でもよい。
サイドシート14は、本実施形態において、横方向Y周縁部が外側に折り返されて、立体ガードGを構成する。サイドシート14は、立体ガードGの基部において接着剤15により表面シート12に接合される。立体ガードGの詳細な構成については、後述する。
[吸収性コアの構成]
図3に示すように、吸収性コア16は、厚み方向Z上方(表面シート12側)に位置する上面16aと、厚み方向Z下方(裏面シート13側)に位置する下面16bと、を有する。吸収性コア16は、下面16bに凹凸構造が形成され、後述する各部の坪量が調整される。また、上面16aは、例えば平坦に構成されるが、着用時には、着用者から厚み方向Zの圧力が付加されることで変形し得る。当該変形の詳細については、後述する。
図4に示すように、吸収性コア16は、前方コア部20と、中間コア部21と、後方コア部22と、を有する。前方コア部20、中間コア部21及び後方コア部22は、縦方向Xに沿って並んでいる。すなわち、前方コア部20及び後方コア部22は縦方向Xの両端部側に位置し、前方コア部20及び後方コア部22の間に中間コア部21が位置する。中間コア部21は、着用者の排泄領域に対向する領域であり、前方コア部20及び後方コア部22は、着用者の排泄領域の前方及び後方にそれぞれ対向する部分である。吸収性コア16は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
図4に示すように、中間コア部21は、前方コア部20の幅寸法D1及び後方コア部22の幅寸法D3よりも狭い幅寸法D2を有する。つまり、吸収性コア16は、中間コア部21において横方向Yに括れた平面形状を有する。
中間コア部21の幅寸法D2は、横方向Yにおける最小幅寸法をいうものとする。前方コア部20の幅寸法D1及び後方コア部22の幅寸法D3は、横方向Yにおける最大幅寸法をいうものとする。
吸収性コア16が幅狭な中間コア部21を有することで、着用者の両脚が閉じ股間幅が狭くなった場合に、中間コア部21に付加される横方向Yからの外力を低減させることができる。
前方コア部20の幅寸法D1及び後方コア部22の幅寸法D3は同一でも異なっていてもよく、図4に示す例では、略同一の寸法を有する。
図4に示す例では、中間コア部21の幅寸法D2が縦方向Xに沿って一定に形成されている。また、前方コア部20の幅寸法D1及び後方コア部22の幅寸法D3は、後述する前方テーパ領域20t及び後方テーパ領域22t以外の領域で縦方向Xに沿って一定であるが、これに限定されない。
なお、ある領域において「幅寸法が一定」とは、当該領域の横方向Yにおける最小幅を100%としたときに、当該領域内の幅寸法の差異が20%以下に収まっていることをいう。なお、前方コア部20及び後方コア部22では、横方向Yにおける最小幅を100%としたときに各領域内の幅寸法の差異が10%以下であることが好ましい。
前方コア部20及び後方コア部22の縦方向Xの長さ寸法は同一でも異なっていてもよく、例えば後方コア部22がより長く構成される。
[中間コア部の構成]
中間コア部21は、高坪量部23と、高坪量部23よりも低い坪量を有する低坪量部24と、を有する。図4では、高坪量部23を高密度のドットパターンで示し、低坪量部24を低密度のドットパターンで示している。
高坪量部23は、横方向Y中央に位置し、裏面シート13に向かって突出する。
低坪量部24は、高坪量部23の横方向側部に形成される。図4に示す例では、低坪量部24は、高坪量部23を挟んで左右に分割されている。
吸収性コア16の坪量は、高密度の圧搾溝部以外の領域において、厚みと正の相関を有する。このため、高坪量部23は、低坪量部24から厚み方向Z下方に突出し、低坪量部24よりも厚く構成される。
また、吸収性コア16の坪量は、剛性とも正の相関を有する。つまり、高坪量部23は、低坪量部24よりも剛性が高く、外力に対して変形しにくい。一方で、低坪量部24は、坪量が相対的に低いため、外力に対して変形しやすい構成を有する。
図5の模式的な断面図を用いて、中間コア部21における非着用時(図5A)及び着用時(図5B)の形状について説明する。
図5Aに示すように、中間コア部21は、下面16bにおいて、高坪量部23と低坪量部24との間に形成された段差を有する。
すなわち、高坪量部23は、下面16bにおいて、頂面領域23bと、頂面領域23bから連続して形成された側面領域23eと、を含む。
頂面領域23bは、厚み方向Z下方を向く面であり、全体として平坦に構成されている。
側面領域23eは、厚み方向Z下方に突出する高坪量部23の側面を構成し、例えば横方向Yに向く面である。
図5Aに示す例では、側面領域23eがXY平面に対して垂直になるように構成され、高坪量部23の平面視における面積が頂面領域23bの面積と同一に構成されている。しかし、これに限定されず、例えば側面領域23eがXY平面に対して傾斜していてもよい。
一方、上面16aは、下面16bと比較すると平坦な中央領域23aを含む。
なお、「上面16a又は下面16bが平坦」とは、後述する低坪量の溝部及び圧搾溝部Eを除いた領域が略平坦であることをいい、コア材の繊維等の突出による細かな凹凸は考慮しないものとする。また図5において、当該溝部及び圧搾溝部Eの図示は省略している。
低坪量部24は、上面16aにおいて、第1周縁領域24aを含み、下面16bにおいて、第2周縁領域24bを含む。
第1周縁領域24aは、中央領域23aから連続して平坦に形成され、図5Aに示す非着用時においては中央領域23aと同一平面上に位置している。
第2周縁領域24bは、側面領域23eの端部から横方向Y外方に張り出した領域である。
図5Bに示す着用時において、中間コア部21は、着用者から厚み方向Z下方、すなわち着衣側に向かって圧力が付加された状態となる。下面16bには、高坪量部23である頂面領域23bと低坪量部24である第2周縁領域24bとの間に段差が形成されているため、第2周縁領域24bは、側面領域23e側に押し付けられる。これにより、上面16aは、中央領域23aと第1周縁領域24aとの間で折れ曲がり、第1周縁領域24aが、中央領域23aに接続された基部から端部側に向かって押し下げられる。したがって、第1周縁領域24aが斜面状に変形する。
つまり、着用時には、高坪量部23の横方向Y側部に形成された低坪量部24が、着用者から付加される圧力によって着衣側に押し付けられる。これにより、裏面シート13側に突出する高坪量部23は、相対的に肌側に向かって押し上げられ、中間コア部21が横方向Y中央部において着用者側に盛り上がるように変形する。これにより、高坪量部23が着用者の排泄領域に密着する。
また、吸収性コア16は、上面16a側に段差を有さず、第1周縁領域24aが中央領域23aから連続する斜面状に変形する。これにより、上面16aと排泄領域との間に隙間のできにくい構成となり、排泄領域へのフィット性及び装着感の高いナプキン1となる。
さらに、上記構成では、中間コア部21が幅狭に構成される。これにより、ナプキン1では、着用者の両脚によって付加される横方向Yからの外力が緩和される。
また、低坪量部24は、中間コア部21における易変形領域として機能する。つまり、横方向Yから大きな外力が付加された場合、低剛性の低坪量部24が圧縮変形し、当該外力のエネルギが消費される。これにより、高坪量部23の変形が抑制され、排泄領域との密着性が維持される。
さらに、中間コア部21が幅狭に構成されることで、低坪量部24の圧縮変形が後方コア部22及び前方コア部20に伝搬しにくくなる。したがって、着用者の排泄領域のみならず、その後方及び前方においてもナプキン1と着用者と間の隙間の発生が抑制され、フィット性が高められる。
[高坪量部の平面形状]
図4に示すように、高坪量部23は縦方向Xに沿って延びるが、その前後端部の形状により、縦方向Xにおける低坪量部24の圧縮変形の伝搬を緩和することができる。なお、高坪量部23の平面形状とは、XY平面における形状をいい、ここでは頂面領域23bの平面形状と同義で用いるものとする。
高坪量部23は、縦方向Xの先端に向かって幅寸法が漸減する後方端部23dを含む。つまり、中間コア部21の後方部分では、後方コア部22に向かって高坪量部23の幅が徐々に狭まるとともに、低坪量部24の幅が徐々に広がる構成となる。
上記構成の吸収性コア16では、中間コア部21から後方コア部22に向かって易変形領域が徐々に広がる構成となる。これにより、低坪量部24が横方向Yからの外力によって圧縮変形した場合に、圧縮度が後方コア部22に向かって徐々に緩和され、後方コア部22への変形の影響の伝搬が効果的に抑制される。したがって、排泄領域の後方におけるフィット性がより高められる。
また、高坪量部23では、縦方向Xにおける前方に位置する前方端部23cも、縦方向Xの先端に向かって幅が漸減する構成を有していてもよい。
これにより、上述のように、中間コア部21から前方コア部20に向かって易変形領域が徐々に広がり、低坪量部24の圧縮変形の影響が前方コア部20に伝搬されにくくなる。したがって、排泄領域の前方においても、フィット性がさらに高められる。
図4において、前方端部23c及び後方端部23dは、円弧形状又は楕円弧形状を有している。これにより、前方端部23c及び後方端部23dの先端における幅が0となるため、後方コア部22に隣接する領域における低坪量部24をより幅広に構成することができる。したがって、低坪量部24における圧縮変形が十分に緩和され、当該圧縮変形が後方コア部22に伝搬することを効果的に抑制できる。
高坪量部23の前方端部23c及び後方端部23dの形状は、上記形状に限定されない。
例えば、前方端部23c及び後方端部23dは、先端が鋭角の三角形状を有していてもよい。これによっても、前方端部23c及び後方端部23dが先端に向かって幅が漸減する形状を有し、かつ、前方端部23c及び後方端部23dの先端における幅が0となる。したがって、図4の前方端部23c及び後方端部23dと同様の作用効果を得ることができる。
あるいは、前方端部23c及び後方端部23dは、先端に横方向Yに沿った辺を含む台形状を有してもよいし、角が丸い矩形状を有していてもよい。これらによっても、前方端部23c及び後方端部23dが先端に向かって幅が漸減する形状を有し、低坪量部24による外力緩衝作用を高めることができる。
なお、前方端部23c及び後方端部23dは、先端に向かって幅が漸減する形状を有さず、全体が略同一の幅の矩形状に構成されてもよい。
高坪量部23の縦方向Xの長さ寸法は、特に限定されず、中間コア部21の全長にわたって形成されていてもよく、中間コア部21の一部に形成されていてもよい。
特に、中間コア部21の全長にわたって高坪量部23が形成されることで、排泄領域の全域にわたって着用者に対するフィット性及び液の吸収性が高められる。
また、このように、高坪量部23の後方端部23dが、後方コア部22に隣接する構成となる場合、後方コア部22に以下のようなテーパ領域(後方テーパ領域22t)を設けることで、後方コア部22への圧縮変形の伝搬がさらに抑制される。
[テーパ領域の構成]
図4に示すように、後方コア部22は、中間コア部21に隣接して形成され、縦方向X後方に向かって幅寸法が漸増する後方テーパ領域22tを含む。
後方コア部22は、高坪量部23よりも小さな坪量を有するため、高坪量部23と比較して相対的に変形しやすい。
つまり、上記構成の吸収性コア16では、高坪量部23の後方端部23dが接する境界部P2からさらに縦方向X後方に、易変形領域が徐々に広がる構成となる。これにより、低坪量部24が横方向Yからの外力によって圧縮変形した場合に、当該圧縮変形が後方コア部22においても徐々に緩和される。したがって、当該圧縮変形の後方コア部22への伝搬がさらに抑制され、排泄領域の後方におけるフィット性がより高められる。
また、前方コア部20も、同様のテーパ領域を有していてもよい。すなわち、前方コア部20が、中間コア部21に隣接して形成され、縦方向X前方に向かって幅寸法が漸増する前方テーパ領域20tを含んでいてもよい。これによっても、横方向Yからの圧縮変形の前方コア部20への伝搬が抑制され、排泄領域の前方におけるフィット性が高められる。
なお、後方テーパ領域22t及び前方テーパ領域20tの外縁は直線状に限定されず、曲線状でもよい。後方テーパ領域22t及び前方テーパ領域20tの形状は、前後対称でもよいし、前後非対称でもよい。
[コアラップシートの構成]
図3に示すように、吸収体11は、吸収性コア16の他、コアラップシート17を有する。コアラップシート17は、吸収性コア16の表裏を被覆するように、吸収性コア16の横方向Yに巻き付けられる。コアラップシート17を設けることにより、流通時や着用時において吸収性コア16の構造を保護することができるとともに、上述の外力に対する緩衝作用を高める作用も有する。以下、詳細について説明する。
コアラップシート17は、上述のように、紙、不織布等により形成される。つまり、コアラップシート17は、吸収性コア16よりも剛性が十分に低いシート材で構成されている。コアラップシート17は、1枚のシート材で構成されてもよいし、複数のシート材で構成されてもよい。コアラップシート17は、例えば所定のパターンに塗工された接着剤等によって、表面シート12及び裏面シート13に接合されてもよい。
コアラップシート17の横方向Yに沿った幅寸法は、例えば縦方向Xに沿って一定に構成されるが、これに限定されず、縦方向X中間部で小さい又は大きい幅寸法を有するように構成されてもよい。
コアラップシート17の縦方向Xに沿った長さ寸法は、吸収性コア16の縦方向Xの長さ寸法(全長)と同等に形成されるが、これに限られず、吸収性コア16の全長よりも長くてもよいし短くてもよい。
図6に示すように、コアラップシート17は、吸収性コア16の各部を被覆するコア被覆部17cと、低坪量部24の横方向Y外方へ延出する延出部17sと、を有する。図6には、吸収性コア16並びに高坪量部23及び低坪量部24の概形が破線で示される。
コアラップシート17は、吸収性コア16よりも剛性が十分に低いシート材で構成されているため、吸収性コア16の形状に対応する形状で吸収性コア16を被覆する。
図5に示すように、延出部17sは、中間コア部21の括れ形状を形成する空間領域Sを区画するように構成される。すなわち、延出部17sの内部には、吸収性コア16を構成するコア材が存在していない。但し、空間領域Sには、コア材の本体は存在しないが、吸収性コア16の周縁から外方へ突出した繊維や、吸収性コア16から分離したコア材の一部が部分的に存在してもよい。
吸収体11のうち、延出部17sは、低坪量部24よりも低い坪量で構成され、より変形し易く構成される。
図5に示すように、着用時には、コアラップシート17の延出部17sが、着用者から厚み方向Z下方(着衣側)に向かって圧力を受ける。コアラップシート17は、吸収性コア16よりも十分に低い剛性を有するため、延出部17sは、当該圧力によって着衣に沿うように押し付けられた状態が維持される。つまり、コアラップシート17の延出部17sが厚み方向Z下方に押し付けられていることで、コアラップシート17の内部に位置する低坪量部24も、厚み方向Z下方に押し下げられた状態に維持される。
このように、低坪量部24のさらに横方向Y外方にコアラップシート17の延出部17sが存在することで、低坪量部24が自身の弾性力によって着用前の形状に戻ることを防止できる。これにより、高坪量部23が相対的に厚み方向Z上方に盛り上がった状態に維持される。したがって、着用者の動作時においても、高坪量部23と排泄領域との間の密着性が維持され、ナプキン1では高いフィット性が維持される。
[溝部の構成]
図4に示すように、吸収性コア16は、低坪量の縦溝部26、境界溝部27c,27d、環状溝部28及び横溝部29によってブロック状に分割されている。これらの溝部は、吸収性コア16の下面16bに開口し、厚み方向Z上方に向かって形成された溝を有し、周囲より低い坪量を有する。
これらの溝部により、着用時における吸収性コア16の変形をより効果的に制御することができる。以下、各溝部の構成と作用について説明する。
(縦溝部)
図4に示すように、吸収性コア16は、後方コア部22の横方向Y中央部22cに形成され、縦方向Xに延びる低坪量の縦溝部26cを有する。坪量と剛性とは相関関係を有することから、縦溝部26cは、溝部以外の領域と比較して変形しやすい部分となる。
後方コア部22の横方向中央部22cとは、後方コア部22を横方向Yに3等分したうちの中央の部分をいう。これに対し、後方コア部22の横方向Y両側方の部分を、側部22dとする。
図4に示す例において、縦溝部26cは、縦方向Xにおいて、後方コア部22の全長にわたって形成されているが、後方コア部22の一部に形成されていてもよい。
図7を用いて、縦溝部26cの着用時における作用について説明する。
同図に示すように、後方コア部22は、着用時に着用者の臀部Hに対向し得る。また、臀部Hは臀裂H1を有し、左右に分かれた形状を有する。
後方コア部22では、剛性の低い縦溝部26cが変形の起点となりやすい。このため、図7に模式的に示すように、後方コア部22では、着用時に縦溝部26cの位置する横方向Y中央部22cが厚み方向Z上方に突出し、臀裂H1に沿うように変形する。したがって、着用者の臀裂H1とナプキン1との間の隙間が小さくなり、排泄領域の後方におけるナプキン1のフィット性を高めることができる。またこれにより、ナプキン1では、後方における隙間に起因する液の伝い漏れが抑制される。
なお、吸収性コア16は、縦溝部26cの他、後方コア部22に形成された他の縦溝部を有していてもよい。吸収性コア16に形成された縦溝部を総称して、「縦溝部26」と称する。これらの縦溝部26は、吸収性コア16に柔軟性を付与するとともに、着用者の身体へのフィット性を高めることができる。縦溝部26c以外の縦溝部26の構成については、後述する。
(境界溝部)
吸収性コア16は、中間コア部21と後方コア部22との境界部に形成され、横方向Yに延びる低坪量の境界溝部27dをさらに有する。図4に示す例では、境界溝部27dが、高坪量部23の後方端部23dに隣接して形成される。
なお、以下の説明において境界部P2とは、後方コア部22及び中間コア部21の間のいずれにも属さない部分をいう。また、同様に、境界部P1とは、前方コア部20及び中間コア部21の間のいずれにも属さない部分をいう。
図5で説明したように、着用時に、高坪量部23は、坪量の低い後方コア部22に対しても厚み方向Z上方に盛り上がるように変形する。境界溝部27を形成することで、中間コア部21の上記変形に起因する内部応力(張力)が、境界部P2を跨いで後方コア部22にまで伝搬することを抑制できる。これにより、高坪量部23の変形に追従した後方コア部22の変形が抑制され、後方コア部22の臀部に沿った好ましい変形が誘導されやすくなる(図7参照)。したがって、ナプキン1の後方においてもフィット性が高められる。
さらに、吸収性コア16は、中間コア部21と前方コア部20との境界部P1に形成され、横方向Yに延びる低坪量の境界溝部27cをさらに有していてもよい。境界溝部27cは、例えば高坪量部23の前方端部23cに隣接して形成される。このような境界溝部27cによっても、境界溝部27dと同様に、中間コア部21の変形に基づく内部応力が、前方コア部20へ伝搬することが抑制され、高坪量部23の変形に追従した前方コア部20の変形が防止される。
(環状溝部)
さらに、吸収性コア16は、高坪量部23の周囲を環状に囲うように、高坪量部23の外縁に沿って形成されている環状溝部28を有していてもよい。環状溝部28を設けることで、着用者から厚み方向Z下方に圧力が付加された場合、環状溝部28が折れ曲がる起点となり得、低坪量部24の厚み方向Z下方への変形がより容易になる。
(横溝部)
吸収性コア16は、後方コア部22に形成され、縦溝部26cと交差して横方向にそれぞれ延びる低坪量の複数の横溝部29をさらに有する。図4に示す後方コア部22には、等間隔で5つの横溝部29が配列されているが、本数及び配置はこれに限定されない。
なお、吸収性コア16は、横溝部29の他、前方コア部20及び中間コア部21に形成された横溝部29をさらに有していてもよい。これらの横溝部29は、吸収性コア16に柔軟性を付与するとともに、着用者の身体へのフィット性を高めることができる。なお、これらの横溝部29の構成等については、後述する。
上述のように、坪量と剛性とは相関を有することから、横溝部29は、吸収性コア16に変形性を付与できる。一方で、ナプキン1の横方向Y周縁部には、立体ガードGが形成されている。ナプキン1では、立体ガードGに配された弾性部材143の弾性力と、各横溝部29による変形性とを利用して、フィット性をさらに高める湾曲形状が誘導される。
以下、立体ガードGの構成等について説明する。
[立体ガードの構成]
図2及び図3に示すように、立体ガードGは、折返し領域141と、固定端部142と、弾性部材143とを有する。立体ガードGは、本実施形態においてサイドシート14で構成されるが、サイドシート14とは別のシート材で形成されてもよい。
折返し領域141は、サイドシート14において、横方向Y外方に折り返された部分である。
固定端部142は、立体ガードGの横方向Y内側の端部であり、表面シート12の受液面12aに接合される立体ガードGの基部である。固定端部142は、本実施形態において接着剤15を用いて表面シート12に接合される。
弾性部材143は、折返し領域141に配置され、縦方向Xに伸縮可能な複数の糸状弾性部材を含む。弾性部材143は、XY平面に引き延ばされた状態のサイドシート14に、縦方向Xに伸長された状態で取り付けられる。これにより、着用時に、弾性部材143が縦方向Xに収縮して受液面12aが緩やかに凹むように本体Mが湾曲し、折返し領域141が厚み方向Zに起立することができる。起立した折返し領域141の肌側の面は、着用者の肌と当接し得る面となり、横方向Yの液漏れが防止される。
図2に示すように、立体ガードGは、本実施形態において、本体Mの縦方向X全長にわたって配置され、少なくとも一部が起立可能に構成される。
立体ガードGは、起立領域G1と非起立領域G2とを有する。
起立領域G1は、厚み方向Zに起立可能に構成される。起立領域G1は、中間コア部21を跨いで前方コア部20及び後方コア部22の一部まで配置される。
非起立領域G2は、起立領域G1の後方及び前方にそれぞれ形成される。非起立領域G2は、例えばサイドシート14が折り返された状態でサイドシート14の外面と厚み方向Zに接合される。これにより、非起立領域G2では折返し領域141が起立しないように構成される。
弾性部材143は、実際には非起立領域G2を含む立体ガードG全体に配置されているが、少なくとも起立領域G1に配置されていればよい。図2では、非起立領域G2における弾性部材143の図示を省略している。
[横溝部及び立体ガードの位置関係]
上述のように、後方コア部22には、5本の横溝部29が形成されている。なお、図8において、他の溝部は省略している。
図8を参照し、これらの横溝部29のうち、前方の横溝部29(以下、第1横溝部29cと称する)は、一対の立体ガードG各々の起立領域G1の対向領域に延在し、後方の横溝部29(以下、第2横溝部29dと称する)は、一対の立体ガードG各々の非起立領域G2の対向領域に延在する。なお、「横溝部が起立領域又は非起立領域の対向領域に延在する」とは、各横溝部29が、ナプキン1における一対の起立領域G1又は非起立領域G2間の領域の一部又は全体にわたって横方向Yに延びていることをいい、立体ガードG下、あるいはその横方向Y外方まで延びる態様も含む。
図8に示すナプキン1についてより具体的に説明すると、後方コア部22に形成された横溝部29のうち、最もナプキン1の前端側に位置する横溝部29が第1横溝部29cとなり、それよりもナプキン1の後端側に位置する全ての横溝部29が第2横溝部29dとなっている。ナプキン1では、後方コア部22において、5本の横溝部29のうち、3本は前方に位置し、2本は後方に位置している。したがって、後方コア部22を縦方向Xに2分割した場合、後方コア22の前半分の領域に位置する横溝部29のうち1本が第1横溝部29c、残り全部が第2横溝部29dとなっている。勿論、本考案はこれに限られず、後方コア22の前半分の領域に位置する横溝部29全てが第1横溝部29cであってもよい。また、後方コア22の後半分の領域のナプキン最後端側に位置する横溝部29cのみが第2横溝部29dであってもよい。
図8に示すナプキン1において、起立領域G1は、着用時に、弾性部材143が縦方向Xに沿って収縮し、厚み方向Z上方に起立する。第1横溝部29cは、吸収性コア16の溝部以外の領域と比較して低剛性であるため、弾性部材143の収縮に伴って溝の底部を起点に折れ曲がる。これにより、第1横溝部29cが存在する排泄領域の後方において、吸収性コア16が上方へ向かって湾曲できる。したがって、排泄領域を包み込むようにナプキン1が湾曲し、着用者の排泄領域に対する密着性を確保できる。
一方、非起立領域G2では、弾性力が発揮されない。このため、各第2横溝部29dは、その易変形性を活かして後方コア部22の柔軟性を高めることができ、後方コア部22を、臀部にフィットするように緩やかに湾曲させることができる。
さらに、図7で説明したように、後方コア部22は、縦溝部26cによって臀裂に沿って突出するように変形できる。第2横溝部29dが非起立領域G2の対向領域に設けられることで、第2横溝部29dが縦方向Xに沿って折れ曲がる変形は起こり難くなり、後方コア部22の臀裂にフィットする変形が妨げられない。したがって、ナプキン1の臀部における密着性を高めることができる。
つまり、上記構成の横溝部29及び立体ガードにより、吸収性コア16の排泄領域におけるフィット性と、排泄領域後方の臀部におけるフィット性とを両立させることができる。
上述した、着用者の排泄領域及び臀部への密着性の観点からは、後方コア部22の後半分の領域に位置する横溝部29は全て第2横溝部29dであることが好ましい。同様の観点から、後方コア部22の前半分の領域に位置する横溝部29のうち、縦方向Xに関して、前半分の領域における更に前端側1/2の領域に位置する横溝部29が第1横溝部29cであり、後端側1/2の領域に位置する横溝部29が第2横溝部29dであることが好ましい。
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
(吸収性コアの各部の幅)
前方コア部20及び後方コア部22の幅寸法D1,D3は、好ましくは60mm以上100mm以下であり、より好ましくは70mm以上90mm以下である。
中間コア部21の最も狭い部分の幅寸法D2は、好ましくは40mm以上75mm以下であり、より好ましくは50mm以上70mm以下である。
(吸収性コアの坪量)
縦溝部26、境界溝部27c,27d、環状溝部28及び横溝部29を除く吸収性コア16の坪量は、好ましくは100g/m以上1000g/m以下であり、より好ましくは150g/m以上900g/m以下である。
また、高坪量部23の坪量は、好ましくは400g/m以上1000g/m以下であり、より好ましくは500g/m以上900g/m以下である。
(吸収性コアの坪量の測定方法)
吸収性コア16の測定対象領域を、フェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR-300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
(中間コア部の厚み寸法)
高坪量部23及び低坪量部24の厚み寸法は、坪量を考慮して設定することができる。
高坪量部23の厚み方向Zの寸法は、例えば、3mm以上15mm以下であり、好ましくは、5mm以上13mm以下である。
低坪量部24の厚み方向Zの寸法は、例えば、2mm以上12mm以下、好ましくは、3mm以上10mm以下である。
(縦溝部、横溝部及び環状溝部の構成)
吸収性コア16には、後方コア部22の横方向Y中央部22cに位置する縦溝部26c以外にも、縦方向Xに延びる縦溝部26が形成されていてもよい。なお、以下の説明において、横方向Y中央部の縦溝部26を第1縦溝部26cとし、その横方向Y両側に形成された縦溝部26を、第2縦溝部26d及び第3縦溝部26eとする。
図4に示す後方コア部22において、第2縦溝部26dは、中央部22cと側部22dとの境界に形成され、第3縦溝部26eは、側部22dにそれぞれ形成されている。これに限定されず、例えば第2縦溝部26dが中央部22cに形成されていてもよいし、側部22dに形成されていてもよい。第1縦溝部26c、第2縦溝部26d及び第3縦溝部26eは、横方向Yに等間隔で配置されているが、等間隔でなくてもよい。
さらに、第1縦溝部26c、第2縦溝部26d及び第3縦溝部26eの溝幅は、異なっていてもよいし、同一でもよい。例えば、第1縦溝部26cの溝幅が、側部22dに位置する縦溝部、すなわち、本実施形態では、第3縦溝部26eの溝幅よりも大きいことで、中央部22cの臀部に沿った変形をより促し易くなる。特に、第1縦溝部26c及び第2縦溝部26dの溝幅を第3縦溝部26eの溝幅よりも大きく構成することで、図4で説明した、中央部22cの臀裂に沿った変形をより促しやすくなる。
また、縦溝部26は、後方コア部22のみならず、中間コア部21及び前方コア部20にも形成されていてもよい。図4に示す例では、第1縦溝部26cは、吸収性コア16の縦方向X全長にわたって延びている。第2縦溝部26d及び第3縦溝部26eは、後方コア部22及び前方コア部20の縦方向X全長にわたって延びている。これらの縦溝部26の構成は限定されず、各部の縦方向Xの一部に形成されていてもよいし、溝幅が一定でなくてもよい。
上述のように、横方向Yに沿って延びる横溝部29は、後方コア部22の他、例えば、中間コア部21及び前方コア部20にも形成されていてもよい。横溝部29の配列間隔は、等間隔に限定されず、異なっていてもよい。また、各横溝部29は、吸収性コア16の横方向Y全長にわたって形成されているが、横方向Yの一部のみに形成されていてもよい。また、各横溝部29の溝幅は、同一でもよいし、異なっていてもよい。
縦溝部26、横溝部29及び環状溝部28の溝幅は、好ましくは、0.5mm以上10mm以下であり、より好ましくは、1mm以上5mm以下である。環状溝部28の深さは、例えば、0.5mm以上10mm以下であり、縦溝部26及び横溝部29の深さは、例えば、0.5mm以上10mm以下である。
上記で説明した他にも、縦溝部26、境界溝部27c,27d、環状溝部28及び横溝部29の形状や配置などの構成は、図4に記載された構成に限定されず、吸収性コア16の形状や要求される機能等に基づいて適宜設定され得る。また、ナプキン1では、吸収性コア16が、縦溝部26、境界溝部27c,27d、環状溝部28及び横溝部29のうち少なくとも一つを有していなくてもよい。
なお、各溝部26~29の「低坪量」とは、吸収性コア16の材料が存在する形態の他、吸収性コア16の材料が存在しない形態も含む概念である。各溝部26~29で吸収性コア16の材料が存在する形態では、各溝部26~29を介してその両側に位置する吸収性コア16のブロック状部位が接続されているため、吸収性コア16が動きによってヨレ・破壊・千切れ等が生じ難く、かつ柔軟性を付与することが出来るためより好ましい。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本考案の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。特に、本考案は、生理用ナプキン、尿取りパット及びおりものシート等のパッド状吸収性物品に有用である。
(1)液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し前記表面シート及び前記裏面シートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記縦方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅の狭い中間コア部と、を有し、前記中間コア部は、前記横方向中央に位置し、前記裏面シート側に突出する高坪量部と、前記高坪量部より低い坪量を有し前記高坪量部の前記横方向側部に形成された低坪量部と、を含む吸収性物品。
(2)前記高坪量部は、前記縦方向の先端に向かって幅が漸減する後方端部を含む前記(1)に記載の吸収性物品。
(3)前記高坪量部は、前記中間コア部の全長にわたって形成され、前記後方コア部は、前記中間コア部に隣接して形成され、前記縦方向後方へ向かって幅寸法が漸増するテーパ領域を含む(1)又は(2)に記載の吸収性物品。
(4)前記吸収体は、前記吸収性コアを被覆するコア被覆部と、前記低坪量部の前記横方向外方へ延出する延出部と、を含むコアラップシートをさらに有する(1)~(3)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(5)前記吸収性コアは、前記後方コア部の前記横方向中央部に形成され、前記縦方向に延びる低坪量の縦溝部をさらに有する(1)~(4)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(6)前記吸収性コアは、前記中間コア部と前記後方コア部との境界部に形成され、前記横方向に延びる低坪量の境界溝部をさらに有する(1)~(5)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(7)前記吸収性物品は、前記横方向周縁部に設けられ、前記縦方向に延びる一対の立体ガードをさらに備え、前記一対の立体ガードは、前記吸収性物品の厚み方向に起立可能に構成された起立領域と、前記起立領域の後方に形成された非起立領域と、を有し、前記吸収性コアは、前記後方コア部に形成され、前記縦溝部と交差して前記横方向にそれぞれ延びる低坪量の複数の横溝部をさらに有し、前記複数の横溝部は、前記一対の立体ガード各々の前記起立領域の対向領域に延在する前方の横溝部と、前記一対の立体ガード各々の前記非起立領域の対向領域に延在する後方の横溝部と、に区分される(5)又は(6)に記載の吸収性物品。
(8)前記後方コア部を縦方向に2分割した際に、前記後方コアの前半分の領域に位置する前記横溝部の最も前側に前記前方の横溝部があり、残りは前記後方の横溝部である前記(7)に記載の吸収性物品。
(9)前記後方コア部の後半分の領域に位置する横溝部は全て後方の横溝部である前記(8)に記載の吸収性物品。
(10)前記後方コア部の前記前半分の領域に位置する前記横溝部のうち、前記縦方向に関して、前記前半分の領域における更に前端側1/2の領域に位置する前記横溝部が前記前方の横溝部であり、後端側1/2の領域に位置する前記横溝部が前記後方の横溝部である前記(8)又は(9)に記載の吸収性物品。
(11)前記前方コア部、前記中間コア部及び前記後方コア部それぞれの幅寸法は、該各領域の前記横方向における最小幅を100%としたときに、各領域内の幅寸法の差異が20%以下に収まっている(1)~(10)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(12)前記前方コア部及び前記後方コア部では、前記横方向における最小幅を100%としたときに各領域内の幅寸法の差異が10%以下である前記(11)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(13)前記吸収性コアは、前記高坪量部の周囲を環状に囲うように、前記高坪量部の外縁に沿って形成されている環状溝部を有する前記(1)~(12)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(14)前記吸収性物品は、前記表面シートを挟んで前記横方向周囲に配置された一対のサイドシートをさらに備え、前記立体ガードは、前記サイドシートの前記横方向の折り返し部に弾性部材が配置され、前記縦方向に伸縮可能に構成された前記(1)~(13)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(15)前記前方コア部及び前記後方コア部の幅寸法は60mm以上100mm以下であり、好ましくは70mm以上90mm以下である前記(1)~(14)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(16)前記中間コア部の最も狭い部分の幅寸法は、40mm以上75mm以下であり、好ましくは50mm以上70mm以下である前記(1)~(15)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(17)前記吸収性コアの前記高坪量部の坪量は400g/m以上1000g/m以下であり、より好ましくは500g/m以上900g/m以下である前記(1)~(16)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(18)前記高坪量部の厚み方向の寸法は、3mm以上15mm以下であり、好ましくは、5mm以上13mm以下である前記(1)~(17)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(19)前記低坪量部の厚み方向の寸法は、2mm以上12mm以下、好ましくは、3mm以上10mm以下である前記(1)~(18)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(20)前記横溝部の溝幅は、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは、1mm以上5mm以下である前記(7)~(10)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(21)前記環状溝部の溝幅は、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは、1mm以上5mm以下である前記(13)に記載の吸収性物品。
(22)前記環状溝部の深さは、0.5mm以上10mm以下である前記(13)に記載の吸収性物品。
(23)前記縦溝部の深さは、0.5mm以上10mm以下である前記(5)に記載の吸収性物品。
(24)前記横溝部の深さは、0.5mm以上10mm以下である前記(7)~(10)及び(20)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(25)前記吸収性コアは、前記後方コア部に位置する縦溝部を複数本備えており、前記横方向中央部に位置する縦溝部は、前記横方向側部に位置する縦溝部よりも溝幅が大きい、前記(1)~(24)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
(26)前記横方向中央部の前記縦溝部を第1縦溝部とし、その前記横方向両側に形成された縦溝部を、該第1縦溝部に近い方から順に第2縦溝部及び第3縦溝部としたときに、前記第1縦溝部と前記第2縦溝部の幅が前記第3縦溝部の幅よりも大きい、前記(25)に記載の吸収性物品。
(27)前記吸収性物品は生理用ナプキンである前記(1)~(26)のいずれか1つに記載の吸収性物品。
以下、本考案を実施例によりさらに具体的に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
[評価用の生理用ナプキンの作製]
(実施例1)
図4~6に示す吸収体を備えた、図2に示す生理用ナプキン(ナプキン)を作成した。
親水性繊維としてのパルプ繊維及び吸水性ポリマーで構成された吸収性コアの外面全体を坪量16g/mの紙製コアラップシートで被覆して、吸収体を作成した。パルプ繊維として針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を用いた。吸水性ポリマーは、アクリル酸重合体部分ナトリウム塩(株式会社日本触媒社製、アクアリックCAW)を用い、坪量は24g/mとした。
吸収性コアの長さは、全長が324mm、前方コア部が50mm、中間コア部が130mm、後方コア部が144mmであった。
吸収性コアの幅は、中間コア部で65mm、前方コア部及び後方コア部で80mmとした。パルプ繊維の坪量は、中間コア部の高坪量部で700g/m、低坪量部で200g/mとし、前方コア部及び後方コア部では200g/mとした。
吸収性コアの縦溝部の幅は、中間コア部では1.5mmとした。前方コア部及び後方コア部では、横方向中央部に位置する第1縦溝部とその両側の第2縦溝部が4mm、さらに両側の横方向側部に位置する第3縦溝部が1.5mmであった。また、横溝部の幅は全て2mmであり、環状溝部の幅は1.5mmであった。
(実施例2)
後方コア部の縦溝部の幅を全て1.5mmとした以外は実施例1と同様に、実施例2のナプキンを作成した。
(比較例)
吸収性コアの幅を全長にわたって80mmと均一にした以外は実施例2と同様に、比較例のナプキンを作成した。
[評価試験]
実施例1及び2並びに比較例のナプキンについて、各方法により、就寝姿勢における装着者の股間部及び臀部に対するフィット性を評価した。
(ナプキンのヨレ率及び液流れ距離の測定方法)
各実施例及び比較例のナプキンを、成人女性の腰部を再現したナプキン装着用の歩行動作可能な下半身モデルに装着した。装着前に、予め、中間コア部に相当する位置のナプキンの幅Aを測定した。歩行動作は、脚部に連動するモータによって制御された。
下半身モデルは、中空構造で、女性の膣口に対応する股間部から液体を排出可能な穴を有している。該穴には通液可能なチューブが接続されていて、下半身モデルの外部から所望の液体を導通させて、該穴から排出できるよう設計されている。
下半身モデルに対するナプキンの装着は、生理用ショーツ(花王株式会社製「ロリエアクティブガード(しっかりモード)」、Lサイズ)の下半身モデルと対向する面側に、生理用ナプキンを固定することで行った。
ナプキンを装着した状態で、3gの馬脱繊維血液を4秒かけてナプキンに注入する操作を3分間隔で4回(測定開始0分後、3分後、6分後、9分後)行い、計12gの馬脱繊維血液を各ナプキンに注入した。なお、測定開始後、最初の5分間は、下半身モデルの両脚を、1分間に100歩のスピードで動かし、その後の4分間は下半身モデルの両脚を股間幅42mmの開脚状態で固定した。
馬脱繊維血液は、B型粘度計(東機産業株式会社製 型番TVB-10M、測定条件:ローターNo.19、30rpm、25℃、60秒間)を用いて測定した粘度が8mPa・sになるように、脱繊維馬血(日本バイオテスト株式会社製)の血球・血漿比率を調製したものである。
歩行後、装着したナプキンの変形状態を維持した状態でモデルから取り外し、中間コア部に相当する位置のナプキンの幅Bを測定し、以下の式にて、ナプキンのヨレ率を算出した。
ヨレ率={(幅A-幅B)/幅A}×100
また、ナプキンの表面シート上の縦方向における液拡散距離を金尺を用いて測定し、ナプキンの液流れ距離とした。
これらの測定結果を、表1に示す。
Figure 0003240070000002
(ナプキンの圧縮力の測定方法)
各実施例及び比較例のナプキンを、生理用ショーツ(花王株式会社製「ロリエアクティブガード(しっかりモード)」、Lサイズ)の内側に固定させて、前述の下半身モデルに装着した。
測定前に、予め下半身モデルの股間部の、チューブが接続された穴と脚部付け根との間に、圧力センサー(株式会社テック技販製「小型3軸力覚センサUSL06-H5-50N」)を配置した。
開脚角度を左右各20°に設定し、ナプキンを装着した後、5°へ変更し、開脚角度5°での圧力センサーの値を読み取った。各サンプルにつき3回の測定を実施し、それらの平均値をナプキンの圧縮力とした。
測定結果を、表1に示す。
(ナプキン後方部の剛性の測定方法)
各実施例及び比較例のナプキンを、中間コア部(幅80mm×長さ100mm)と後方コア部(幅80mm×長さ90mm)に相当する境界部で裁断し、後方コア部を含む側を測定サンプルとして使用した。
各測定サンプルを、温度23℃、湿度50%の試験室に24時間保存した後、ハンドルオメータ法(JIS L-1096)に準じて測定用サンプルの剛性値を測定した。ハンドルオメータは、大栄科学精機製作所製の形式:HOM-200を用いた。
測定サンプルの裏面シート側を上側に向け、かつナプキンの長手方向が幅40mmのスリットと平行になるように、測定サンプルをハンドルオメータに配置した。そして、吸収性コアの第1縦溝部に相当する位置に、200mm/minの一定速度でペネトレーターのブレードを下降させ、指示計(荷重計)が示す最高値を読み取った。各測定サンプルにつき測定は3回実施し、それらの平均値をナプキン後方部の曲げ剛性とした。
測定結果を、表1に示す。
(ナプキン後方部と装着者との隙間の測定方法)
各実施例及び比較例のナプキンを、生理用ショーツ(花王株式会社製「ロリエアクティブガード(しっかりモード)」、Lサイズ)の内側に固定させて、成人女性の就寝時の腰部を再現したナプキン装着用の透明モデルに装着した。
ナプキンを装着した後、モデル肌面とナプキン表面の間隔を金尺を用いて測定し、装着者との隙間とした。測定位置は、透明モデルの臀部を床面に接地させた状態(仰向け状態)で、真横から見てモデルの臀部肌面とナプキン表面が最も離間した位置とした。
測定結果を、表1に示す。
(ナプキンの圧縮力及びヨレ率の測定結果)
表1に示すように、比較例では、圧縮力が1.30Nであったが、実施例1及び2では、圧縮力がそれぞれ0.71N及び0.72Nであり、比較例よりも小さい値であった。これにより、中間コア部が括れた形状の実施例1及び2のナプキンでは、括れのない比較例1のナプキンと比較して、横方向から圧縮する方向の外力に対する圧縮力(抗力)が小さくなることが確認された。したがって、実施例1及び2のナプキンでは、股間幅が狭まって両脚から外力を受けた場合のヨレが小さくなるものと推認された。
実際に、ナプキンのヨレ率を算出した結果についても、実施例1及び2では、ヨレ率がいずれも5.6%であったが、比較例では15.0%であり、より大きい値であった。
これらの結果から、実施例1及び2のナプキンでは、中間コア部におけるヨレを防止でき、装着者の股間部におけるフィット性を高められることが確認された。
(ナプキン後方部の剛性及び隙間の測定結果)
表1に示すように、ナプキン後方部の横方向中央部の剛性については、実施例2及び比較例がいずれも70gfであったにもかかわらず、ナプキン後方部と装着者の隙間は、比較例では10mmであったのに対し、実施例2で5.7mmであった。更に、実施例1では、ナプキン後方部と装着者の隙間は3.3mmとなっていた。これにより、実施例1及び2のナプキンでは、就寝姿勢の装着者とナプキン後方部との隙間の発生を抑制できることが確認された。また、実施例2のナプキンでは、後方コア部の構成は比較例とほぼ同一であるにもかかわらず、隙間を大きく低減できることが確認された。この結果から、中間コア部に括れを設けることで、後方コア部についても好ましい変形を誘導できることが確認された。
さらに、横方向中央部の第1縦溝部及びその両側の第2縦溝部が側部の第3縦溝部よりも太い実施例1では、縦溝部が全て同一の幅の実施例2と比較して、隙間をより低減できた。これにより、後方コア部において、横方向中央部及びその両側の第1縦溝部及び第2縦溝部を、横方向側部の第3縦溝部に対して太く構成することで、ナプキンの臀部におけるフィット性をより高められることが確認された。
(液流れ距離の測定結果)
表1に示すように、液流れ距離は、比較例では111mmであったのに対し、実施例1では67mm、実施例2では76mmであった。この結果から、実施例1及び2のナプキンでは、就寝姿勢における液流れを抑制でき、液漏れを効果的に防止できることが確認された。以上の結果から、実施例1及び2のナプキンでは、ナプキン全体におけるフィット性を高められることが確認された。
1…ナプキン(吸収性物品)
11…吸収体
12…表面シート
13…裏面シート
16…吸収性コア
20…前方コア部
21…中間コア部
22…後方コア部
23…高坪量部
24…低坪量部

Claims (7)

  1. 液透過性の表面シートと、裏面シートと、吸収性コアを有し前記表面シート及び前記裏面シートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、
    前記縦方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、
    前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅の狭い中間コア部と、を有し、
    前記中間コア部は、
    前記横方向中央に位置し、前記裏面シート側に突出する高坪量部と、
    前記高坪量部より低い坪量を有し前記高坪量部の前記横方向側部に形成された低坪量部と、を含む
    吸収性物品。
  2. 前記高坪量部は、
    前記縦方向の先端に向かって幅が漸減する後方端部を含む
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記高坪量部は、前記中間コア部の全長にわたって形成され、
    前記後方コア部は、前記中間コア部に隣接して形成され、前記縦方向後方へ向かって幅寸法が漸増するテーパ領域を含む
    請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体は、
    前記吸収性コアを被覆するコア被覆部と、前記低坪量部の前記横方向外方へ延出する延出部と、を含むコアラップシートをさらに有する
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性コアは、
    前記後方コア部の前記横方向中央部に形成され、前記縦方向に延びる低坪量の縦溝部をさらに有する
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性コアは、
    前記中間コア部と前記後方コア部との境界部に形成され、前記横方向に延びる低坪量の境界溝部をさらに有する
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品は、
    前記横方向周縁部に設けられ、前記縦方向に延びる一対の立体ガードをさらに備え、
    前記一対の立体ガードは、
    前記吸収性物品の厚み方向に起立可能に構成された起立領域と、
    前記起立領域の後方に形成された非起立領域と、を有し、
    前記吸収性コアは、
    前記後方コア部に形成され、前記縦溝部と交差して前記横方向にそれぞれ延びる低坪量の複数の横溝部をさらに有し、
    前記複数の横溝部は、
    前記一対の立体ガード各々の前記起立領域の対向領域に延在する前方の横溝部と、
    前記一対の立体ガード各々の前記非起立領域の対向領域に延在する後方の横溝部と、に区分される
    請求項5に記載の吸収性物品。
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