JP3240036B2 - 真空供給装置 - Google Patents

真空供給装置

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JP3240036B2
JP3240036B2 JP20801295A JP20801295A JP3240036B2 JP 3240036 B2 JP3240036 B2 JP 3240036B2 JP 20801295 A JP20801295 A JP 20801295A JP 20801295 A JP20801295 A JP 20801295A JP 3240036 B2 JP3240036 B2 JP 3240036B2
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茂和 永井
宏 松島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸着用パッド等の作業
機器に連通して物品の保持あるいは搬送等を行うための
真空供給装置に関し、一層詳細には、弁機構部に設けら
れた供給弁のパイロット弁方式をノーマルオープン型と
ノーマルクローズ型との間で相互に簡単に変更すること
が可能な真空供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空供給装置においては、吸着用パッド
等の作業機器に負圧あるいは空気を供給する供給弁およ
び真空破壊弁等を備えたブロック体を画成し、この内部
にそれぞれのパイロット弁に対して連通する通路を形成
している。
【0003】例えば、供給弁のパイロット弁方式をノー
マルクローズ型にする場合には、一方の圧力室には、流
体圧が供給されるようにパイロット弁に連通する通路を
形成し、他方の圧力室には、ばねが配設されている。こ
のように供給弁を構成することにより、一方の圧力室に
流体圧が供給されないときには、常に他方の圧力室に配
設されたばねの弾発力によって、供給弁が閉成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成されて
いる真空供給装置は、接続される作業機器の種類等、使
用目的の変更によって供給弁のパイロット弁方式が変更
になることがある。例えば、通路が内部に一体的に形成
されている場合、この内部通路を変更することはできな
いので、供給弁を内蔵しているブロック体ごと交換せざ
るを得ない。したがって、ユーザーは、供給弁のパイロ
ット弁方式の数だけ、ブロック体を備えなければならな
い。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するために
なされたものであって、供給弁のパイロット弁方式を変
更する際、なるべく少ない部品点数を交換するのみで簡
単にパイロット弁方式が変更できる真空供給装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、吸着用パッド等の作業機器に連通して
物品の保持あるいは搬送等を行うための真空供給装置で
あって、電磁パイロット弁部と、 前記電磁パイロット弁
部に連通する流体通路と、少なくとも圧力流体または負
圧を供給するためのポートとを有し、前記ポートから導
入された圧力流体または負圧の供給または遮断を行う供
給弁が設けられた弁機構部と、 前記電磁パイロット弁部
と前記弁機構部との間に装着され、前記電磁パイロット
弁部と前記弁機構部とを連通する流体通路を選択的に変
更または遮断する孔部が形成されることにより、前記
機構部に設けられた供給弁のパイロット弁方式をノーマ
ルオープン型とノーマルクローズ型との間で相互に変更
する流路切換用プレートと、前記供給弁のパイロット
式をノーマルクローズ型とノーマルオープン型との間
で相互に変更する場合、前記供給弁を構成する弁体の一
端部または他端部に付設されて前記弁体をその軸線方向
に沿って押圧するばね部材と、を備えることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】供給弁が設けられた弁機構部と電磁パイロット
弁部との間に、前記弁機構部と電磁パイロット弁部とを
連通する流体通路を選択的に変更または遮断する孔部が
形成された流路切換用プレートを装着する。さらに、前
記供給弁のパイロット弁方式をノーマルクローズ型とノ
ーマルオープン型との間で相互に変更する場合、供給弁
構成する弁体をその軸線方向に沿って押圧するばね部
材を前記弁体の一端部または他端部に付設することによ
り、前記弁機構部と電磁パイロット弁部とを連通する流
体通路の変更が行える。したがって、弁機構部に設けら
れた供給弁のパイロット弁方式が容易に変更できる。
【0008】
【実施例】本発明に係る真空供給装置について、好適な
実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0009】先ず、図1に示すダブルソレノイド型バル
ブユニット10a、接続プレート14、エゼクタ16と
圧力検出ユニット18とを一体化したフィルタユニット
20から構成されたエゼクタ仕様の真空供給装置24a
について説明する。
【0010】この真空供給装置24aは、図2および図
3に示すように構成される。すなわち、バルブユニット
10aは、矩形体からなる弁機構部26を有し、その上
部に電磁パイロット弁部29がねじによって装着され
る。
【0011】前記弁機構部26の一側面部には接続プレ
ート14が当接する。弁機構部26側には流体通路に対
応してパッキンが装着されており、平板な接続プレート
14に当接することで気密性を保つ。前記弁機構部26
の他側面部には、下部より供給ポート30、パイロット
弁供給ポート32、真空破壊ポート34、パイロット弁
排気ポート36が画成されている。前記パイロット弁供
給ポート32と真空破壊ポート34の近傍には螺孔が形
成され、この螺孔に実質的に流量調節弁を構成する弁体
38を螺合している。
【0012】前記弁機構部26の内部には、軸方向が図
面と直交する方向に延在する2ポート2位置型の供給弁
40、真空破壊弁42を配設し、前記供給弁40、真空
破壊弁42、ポート30、32、34、および36、電
磁パイロット弁部29および接続プレート14を結ぶ通
路が画成されている。パイロット弁供給ポート32に連
通する通路には、チェック弁43a(図3参照)を備え
る。チェック弁43aは圧縮空気の供給が停止した場合
に、弁体への供給圧力保持時間を延長させるためのもの
である。また、チェック弁43bはパイロット弁排気ポ
ート36から背圧がかかるのを防止するためのものであ
る。
【0013】供給弁40の構造を図4を参照して説明す
る。供給弁40は、弁体44と弁座46からなる。弁体
44の両端部の周溝48には、第1と第2の可撓性リン
グ体50、52が装着され、前記弁体44の中間部に
は、傾斜面を有する第3の可撓性リング体54が構成さ
れている。このように構成された供給弁40は、電磁パ
イロット弁部29から供給される流体が第1パイロット
室56あるいは第2パイロット室58に達して弁体44
を変位させ、空間60、62を遮断、もしくは連通す
る。真空破壊弁42も略同形状に構成されている。
【0014】前記弁機構部26の上部に第1および第2
インタフェース(流路切換用プレート)27、28が載
置されている。該インタフェース27、28は、内部に
供給弁40、真空破壊弁42と後述する第1乃至第3電
磁パイロット弁64、66、68(図1参照)を連通す
る通路(孔部)を形成している。
【0015】該インタフェース27、28を挟んで弁機
構部26の上部に設置される電磁パイロット弁部29
は、前記弁機構部26を構成する供給弁40、および真
空破壊弁42のON/OFF動作を行う5ポート2位置
型からなる第1電磁パイロット弁64、第2電磁パイロ
ット弁66、第3電磁パイロット弁68を有する。
【0016】第1電磁パイロット弁64は、図5に示す
ように、基本的に電磁弁70a、着座部72a、パイロ
ット弁本体74a、エンドプレート76aから構成され
ている。着座部72aには、第1ポート78a乃至第5
ポート86aが設けられ、パイロット弁排気ポート3
6、供給弁40の第2パイロット室58、パイロット弁
供給ポート32、供給弁40の第1パイロット室56、
パイロット弁排気ポート36に各々連通している。
【0017】第2電磁パイロット弁66は、図6に示す
ように、基本的に第1電磁パイロット弁64と略同様に
構成されているが、パイロット弁本体74bは、固定さ
れているので第2ポート80bと第4ポート84bは閉
塞される。また、パイロット弁本体74bの内部に貫通
孔88を形成している。
【0018】第1電磁パイロット弁64と第2電磁パイ
ロット弁66のエンドプレート76に設けられているそ
れぞれのパイロット室90a、90bは、孔部92によ
って連通している。
【0019】第3電磁パイロット弁68は、図7に示す
ように、基本的に第1電磁パイロット弁64と略同様の
構成をしているが、パイロット弁本体74cとエンドプ
レート76cが異っているのと、前記エンドプレート7
6cのパイロット室90cと着座部の通路130が連通
している点が異なっている。
【0020】前記エゼクタ16は矩形体からなり、図2
に示すように、その内部に所定の口径のノズル部102
とこのノズル部102に連接されるディフューザ部10
4を有し、前記ディフューザ部104は真空発生部10
6に連通している。前記ディフューザ部104は臭いを
除去する活性炭を有するフィルタでサイレンサエレメン
トを構成したサイレンサ108を経て外部に連通してい
る。
【0021】前記エゼクタ16には、負圧を検出し、信
号を発して作業機器を制御する圧力検出ユニット18お
よび真空ポートユニット21が装着されている。前記圧
力検出ユニット18は箱型形状を呈し、その内部に真空
スイッチ110が設けられている。この真空スイッチ1
10は、好ましくは、抵抗型あるいは容量型半導体圧力
センサで構成され、真空発生部106で発生する負圧を
後述する真空ポート96に連通する通路112を介して
検出し、作業機器を制御するための信号を発する。
【0022】また、圧力検出ユニット18の内部にある
基板、例えば、フレキシブル基板には、マイクロコンピ
ュータ、もしくはワンチップマイコンを用い、電子式圧
力センサの出力信号を得て、圧力設定、圧力調整、警報
発生・停止、ON/OFF動作、ヒシテリシス除去、モ
ード切換、真空発生用ユニットの内部状態モニタの故障
予知機能等を備え、真空発生用ユニット全体の作動状況
を含めて制御することが可能である。予め自動的にプロ
グラムに従ってプレ動作させON/OFF設定を自動設
定し、また作動後は他のセンサで検出される基準圧力の
変動をフィードバックし、設定値を自動的に変更させて
もよい。
【0023】さらに、ファジイ理論を用いて吸着状態の
予測制御も可能である。また、上記機能に関して図示し
ない液晶(カラーLCD)、発光ダイオード(LED)
等のデジタル表示装置とともに用いることもできる。前
記圧力検出ユニット18と真空ポートユニット21との
境界面にはフィルタ114が介装されている。
【0024】真空ポートユニット21は、矩形体形状
で、エゼクタ16側の一側面部から可撓性部材で形成さ
れたチェック弁116、フィルタユニット20へ連通す
る通路118と他側面部に設けられた真空ポート96と
を有し、前記真空ポート96から圧力検出ユニット18
へ指向する通路112が画成されている。なお、前記真
空破壊弁42と真空ポート96との間には、両者を連通
させる通路119が画成されている。
【0025】フィルタユニット20は、圧力検出ユニッ
ト18に隣接し、この圧力検出ユニット18と真空ポー
トユニット21に対して固定される。フィルタユニット
20は透明な蓋部材120によってフィルタ本体122
を閉塞している。フィルタユニット20の内部には、フ
ィルタ本体122が配設されるとともに、このフィルタ
ユニット20は先端部にねじ溝を形成したスタッド12
4を有する摘み126で真空ポートユニット21に固着
される。したがって、前記摘み126を螺回することに
より前記フィルタ本体122を交換することが可能であ
る。
【0026】また、前記フィルタ本体122およびフィ
ルタ114は、真空ポート96から流入する油分を取り
除く吸油エレメントや流入する水分を取り除く疎水性エ
レメント、フッ素樹脂メンブラン、中空糸等の水分分離
機能を有するエレメントを用いたり、また、これらを併
用することが可能である。これにより、弁、真空スイッ
チ、サイレンサ等を水分から保護できる。また、ドレン
手段を設けてその水分を排出することも可能である。
【0027】以上のように構成される真空供給装置24
aについて、次にその動作を説明する。
【0028】最初に図示しないコンプレッサ等の圧縮空
気供給源が付勢され、圧縮空気はバルブユニット10a
のパイロット弁供給ポート32を通り、弁機構部26の
内部の通路を経て第1電磁パイロット弁64の第3ポー
ト82aに達する。電磁弁70aを付勢することによ
り、圧縮空気は第3ポート82aから電磁弁70aを経
て、パイロット室152aに達してパイロット弁本体7
4aを図面上右向きに変位させる(図5参照)。この
際、エンドプレート76aのパイロット室90aの空気
は、孔部92を介して第2電磁パイロット弁66のパイ
ロット室90bに達する。さらに前記空気は、第5ポー
ト86bに到達し、弁機構部26の内部の通路を経てパ
イロット弁排気ポート36に排出される(図6参照)。
【0029】以上のようにして第1電磁パイロット弁6
4のパイロット弁本体74aが図面上右向きに変位し、
第3ポート82aは、第2ポート80aと連通し、第4
ポート84aは、第5ポート86aと連通する(図5参
照)。したがって、第3ポート82aに供給された圧力
流体は、第2ポート80aから通路160を介して第2
パイロット室58に達して供給弁40を図面上左方向に
変位させる(図8参照)。すなわち、弁体44が左方向
に変位して第3の可撓性リング体54を弁座46から離
し、空間60と空間62を連通して前記供給弁40を開
成する(図4参照)。その際、第1パイロット室56の
空気は、通路128を介して第4ポート84aに達し、
第5ポート86aからパイロット弁排気ポート36に排
出される(図5および図8参照)。
【0030】このようにして供給弁40が開成されるた
め、バルブユニット10aの供給ポート30とエゼクタ
16が連通して前記エゼクタ16に圧縮空気が供給され
る(図3参照)。こうしてエゼクタ16で負圧が発生
し、この負圧により可撓性部材で形成されたチェック弁
116が開き、吸着用パッドの空気を吸引してワークを
吸着する。すなわち、前記負圧によって、真空ポート9
6側の空気は、塵芥を除去するフィルタ本体122、通
路118を経てチェック弁116を開成し、真空発生部
106を介して、ディフューザ部104に吸引される。
【0031】その際、真空ポート96から圧力検出ユニ
ット18に連通している通路112を介して、圧力検出
ユニット18の真空スイッチ110は真空ポート96に
おける負圧を測定し、その出力信号で作業機器を制御す
る。
【0032】一方、ディフューザ部104に真空ポート
96より吸引された空気、およびノズル部102より噴
出された圧縮空気は、前記ディフューザ部104からサ
イレンサ108を経て外部に排出される(図2および図
3参照)。
【0033】次に、搬送後に吸着用パッドからワークを
離脱する場合には、以下に述べるように行う。すなわ
ち、第1電磁パイロット弁64の電磁弁70aを滅勢
し、第2電磁パイロット弁66の電磁弁70bと第3電
磁パイロット弁68の電磁弁70cを付勢する。第2電
磁パイロット弁66の電磁弁70bを付勢すると、電磁
弁70aを付勢した場合と同様に、着座部72bの第3
ポート82bから電磁弁70bに達した圧縮空気は、パ
イロット弁本体74bを経てエンドプレート76のパイ
ロット室90bから孔部92を介して第1電磁パイロッ
ト弁64のエンドプレート76のパイロット室90aに
到達し、第1電磁パイロット弁64のパイロット弁本体
74aを図面上左方向に変位させる(図5参照)。この
変位に伴い第1電磁パイロット弁64のパイロット室1
52aの空気(図5参照)は、第5ポート86aからバ
ルブユニット10aのパイロット弁排気ポート36に排
気される。
【0034】以上のようにして第1電磁パイロット弁6
4のパイロット弁本体74aが図面上左向きに変位し、
第3ポート82aは第4ポート84aと連通し、第2ポ
ート80aは第1ポート78aと連通する(図5参
照)。したがって、第3ポート82aに供給された圧力
流体は、第4ポート84aから通路128を介して第1
パイロット室56に達して供給弁40を閉成する(図8
参照)。その際、第2パイロット室58の空気は、通路
160を介して第2ポート80aに達し、第1ポート7
8aからバルブユニット10aのパイロット弁排気ポー
ト36へ達して排出される。したがって、エゼクタ16
に圧縮空気が供給されず、負圧が吸着用パッドに供給さ
れることはない(図3参照)。
【0035】第3電磁パイロット弁68の電磁弁70c
を付勢すると、第1電磁弁70aと同様に、着座部72
cの第3ポート82cから電磁弁70cに達した圧縮空
気はパイロット室152cに到達する(図6参照)。一
方、第3ポート82cから供給される圧縮空気は、同時
にエンドプレート76cのパイロット室90cに達す
る。上記のようにしてパイロット弁本体74cの両端に
達した圧縮空気は、前記パイロット弁本体74cの両端
部の受圧面積の差異(パイロット室152側>パイロッ
ト室90c側)により押圧力に差が生じ、第3電磁パイ
ロット弁68のパイロット弁本体74cを図面上右向き
に変位させる(図7参照)。
【0036】以上のようにして第3電磁パイロット弁6
8のパイロット弁本体74cが図面上右向きに変位し、
第3ポート82cは第2ポート80cと連通し、第4ポ
ート84cは第5ポート86cと連通する。したがっ
て、第3ポート82cに供給された圧力流体は、第2ポ
ート80cから通路164を介して第2パイロット室1
66に達して真空破壊弁42を開成する(図8参照)。
その際、第1パイロット室168の圧力流体は、通路1
70を介して第4ポート84cに達し、第5ポート86
cからパイロット弁排気ポート36へ達して排出され
る。したがって、圧縮空気は、バルブユニット10aの
真空破壊ポート34から真空破壊弁42および通路11
9を介して真空ポート96に達し、吸着用パッドの負圧
状態を素早く解除してワークを離脱させる(図3参
照)。
【0037】吸着用パッドがワークを離脱した後、再び
ワークを吸着するまでの間は、第3電磁パイロット弁6
8の電磁弁70cを滅勢する。電磁弁70aと同様に、
電磁弁70cが作動するため、第3ポート82cからパ
イロット室152に供給される圧縮空気はなく、着座部
72cの第3ポート82cから通路130を経てエンド
プレート76cのパイロット室90cに達する圧縮空気
により、パイロット弁本体74cは図面上左向きに変位
する(図7参照)。
【0038】以上のようにして第3電磁パイロット弁6
8のパイロット弁本体74cが図面上左向きに変位し、
第3ポート82cは第4ポート84cと連通し、第2ポ
ート80cは第1ポート78cと連通する。したがっ
て、第3ポート82cに供給された圧力流体は、第4ポ
ート84cから通路170を介して真空破壊弁42の第
1パイロット室168に達し、弁体を右方向に変位させ
て、真空破壊弁42を閉成する(図8参照)。その際、
第2パイロット室166の空気は、通路164を介して
第2ポート80cに達し、第1ポート78cからパイロ
ット弁排気ポート36へ達して排出される。したがっ
て、真空破壊弁42が閉成しているため、圧力流体がバ
ルブユニット10aの真空破壊ポート34から真空ポー
ト96に達することはない(図3参照)。これにより、
例えば、吸着用パッドがワークを離脱した後に再びワー
クを吸着するまでの間に圧縮空気を無駄に使うことを阻
止できる。
【0039】また、第1電磁パイロット弁64と第2電
磁パイロット弁66をエンドプレート76aで連通して
ダブルソレノイド型としているため、停電時にもパイロ
ット弁本体74aは切り換わることなく、例えば、ワー
クを吸着搬送中に停電しても吸着状態が解除されること
なく、吸着用パッドからワークが落下するおそれはな
い。
【0040】次に第2実施例として、真空ポンプ仕様の
真空供給装置24bについて説明する。なお、第1実施
例と同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0041】エゼクタ仕様の真空供給装置24aは、容
易に真空ポンプ仕様の真空供給装置24bに組み換え可
能である。すなわち、真空供給装置24aからエゼクタ
16を取り除き、バルブユニット10aの供給ポート3
0に真空ポンプを接続することにより真空ポンプ仕様の
真空供給装置24bとなる(図9および図10参照)。
【0042】真空供給装置24bも真空供給装置24a
と同様に、パイロット弁供給ポート32から供給された
圧力流体が第1電磁パイロット弁64を経て、供給弁4
0を開成する。したがって、真空ポンプと真空ポート9
6が連通し、負圧が吸着用パッド等の作業機器に供給さ
れ、ワークを吸着する。吸入される空気は、フィルタ本
体122、通路118、チェック弁116を経て、供給
ポート30から真空ポンプに達する(図10参照)。他
の動作は、エゼクタ仕様の真空供給装置24aと全く同
様である。
【0043】このように構成される真空供給装置24
a、24bは、供給弁40のパイロット弁方式がノーマ
ルクローズ型に変更されることがある。
【0044】この場合には、先ず、真空供給装置24a
の弁機構部26の上部に載置されてる3個の電磁パイロ
ット弁64、66、68に換えて第3電磁パイロット弁
68と同型の第1、第2電磁パイロット弁200、20
2が載置される(図11参照)。また、供給弁40を収
納しているバルブユニット10aの蓋204を取り外し
て、供給弁40の第1パイロット室56にばね206a
(図4破線部参照)を挿入する。さらに、図1に示す第
1、第2インタフェース27、28を新たな第3インタ
フェース31および第4インタフェース33に組み換え
て、第1パイロット室56に連通する通路128に第1
電磁パイロット弁200から空気が流入しないように遮
断する(図8、図11および図12参照)。
【0045】このように構成された真空供給装置24c
は、図8および図12に示すように、第1電磁パイロッ
ト弁200を付勢することにより、真空供給装置24a
と同様に、第2パイロット室58に圧縮空気が達し、供
給弁40が開成する。一方、第1電磁パイロット弁20
0を滅勢するとばね206aの弾発力により弁体44が
図面上右方向に変位して供給弁40を閉成させる(図4
参照)。
【0046】他の動作は、真空供給装置24aと同一で
ある。
【0047】さらに供給弁40のパイロット弁方式をノ
ーマルクローズ型からノーマルオープン型に変更する場
合には、バルブユニット10aの蓋204を取り外して
第1パイロット室56のばね206aを第2パイロット
室58に移す。なお、図4における参照符号206b
は、第2パイロット室58に移し返されたばねを示す。
また、第1、第2インタフェース27、28を組み換え
て、第2パイロット室58に連通する通路128に第1
電磁パイロット弁200から空気が流入しないように遮
断する(図8および図13参照)。
【0048】このように構成された真空供給装置24d
は、図13に示すように、第1電磁パイロット弁200
を付勢しても供給弁40に圧縮空気が達することはな
い。しかしながら、ばね206aの弾発力により、供給
弁40が開成する。一方、第1電磁パイロット弁200
を滅勢すると第1電磁パイロット弁200から圧縮空気
が供給弁40の第1パイロット室56に達し、弁体44
を図面上右方向に変位させて供給弁40を閉成させる。
【0049】他の動作は、真空供給装置24aと同一で
ある。
【0050】このように、真空供給装置24a乃至24
dでは、第1、第2インタフェース27、28、電磁パ
イロット弁64、66、68、200、202を適宜、
交換することにより、また、ばね206a、206bを
供給弁40の第1、第2パイロット室56、58に挿入
することにより、簡単に少ない部品交換でパイロット弁
方式をノーマルクローズ型、ノーマルオープン型に相互
変更できる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る真空供給装置によれば、以
下の効果が得られる。
【0052】すなわち、供給弁が設けられた弁機構部と
電磁パイロット弁部との間に流路切換用プレートを装着
し、さらに供給弁のパイロット弁方式に応じてばね部材
を弁体の一端部あるいは他端部に適宜付設することによ
り、弁機構部と電磁パイロット弁部とを連通する流体通
路の変更が行える。したがって、供給弁のパイロット弁
方式をその使用目的に合わせて、ノーマルオープン型
ノーマルクローズ型の間で相互に変更することができ
る。このように、少ない部品交換で簡単に供給弁のパイ
ロット弁方式を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空供給装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る真空供給装置の断面図である。
【図3】本発明に係る真空供給装置の流体回路図であ
る。
【図4】本発明に係る真空供給装置の供給弁の断面図で
ある。
【図5】本発明に係る真空供給装置の第1電磁パイロッ
ト弁の断面図である。
【図6】本発明に係る真空供給装置の第2電磁パイロッ
ト弁の断面図である。
【図7】本発明に係る真空供給装置の第3電磁パイロッ
ト弁の断面図である。
【図8】本発明に係る真空供給装置のバルブユニットの
一部断面図である。
【図9】本発明に係る真空ポンプ仕様の真空供給装置の
断面図である。
【図10】本発明に係る真空ポンプ仕様の真空供給装置
の流体回路図である。
【図11】本発明に係る真空供給装置の斜視図である。
【図12】本発明に係る真空供給装置の流体回路図であ
る。
【図13】本発明に係る真空供給装置の流体回路図であ
る。
【符号の説明】
10…バルブユニット 16…エゼクタ 18…圧力検出ユニット 20…フィルタ
ユニット 24…真空供給装置 26…弁機構部 27…第1インタフェース 28…第2イン
タフェース 29…電磁パイロット弁部 31…第3イン
タフェース 33…第4インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−154900(JP,A) 特開 昭63−275860(JP,A) 特開 昭51−24477(JP,A) 特開 昭52−40280(JP,A) 特開 昭54−147379(JP,A) 実開 昭59−13705(JP,U) 実開 昭64−38304(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/06 F15B 11/00 F16K 27/00 F16K 51/00 F04F 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸着用パッド等の作業機器に連通して物品
    の保持あるいは搬送等を行うための真空供給装置であっ
    て、電磁パイロット弁部と、 前記電磁パイロット弁部に連通する流体通路と、少なく
    とも圧力流体または負圧を供給するためのポートとを有
    し、前記ポートから導入された圧力流体または負圧の供
    給または遮断を行う供給弁が設けられた弁機構部と、 前記電磁パイロット弁部と前記弁機構部 との間に装着さ
    れ、前記電磁パイロット弁部と前記弁機構部とを連通す
    る流体通路を選択的に変更または遮断する孔部が形成さ
    れることにより、前記弁機構部に設けられた供給弁の
    イロット弁方式をノーマルオープン型とノーマルクロー
    ズ型との間で相互に変更する流路切換用プレートと、 前記供給弁のパイロット弁方式をノーマルクローズ型と
    ノーマルオープン型との間で相互に変更する場合、前記
    供給弁を構成する弁体の一端部または他端部に付設され
    て前記弁体をその軸線方向に沿って押圧するばね部材
    と、 を備えることを特徴とする真空供給装置。
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