JP3791944B2 - 真空ユニット - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、真空ユニットに関し、特に、クリーンルーム等の清浄性が要求される液晶部品等の吸着搬送に使用することが可能な真空ユニット若しくは禁油仕様の真空ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、ワークの搬送手段、位置決め手段等として真空ユニットが用いられている。この真空ユニットは、真空ユニット本体にパッド等の吸着手段を接続し、前記真空ユニット本体から供給される負圧作用下に前記吸着手段によってワークを吸着し、前記吸着状態を保持しながらワークを変位させ、且つ前記吸着状態を解除することにより所定位置にワークを離脱させて該ワークの搬送等を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術に係る真空ユニットでは、吸着手段に対して供給される真空破壊用エアによって吸着状態にあるワークを吸着手段から離脱させている。このため、塵埃等を含む真空破壊用エアが吸着手段の吸引孔からクリーンルーム内に排出されて該クリーンルームの空気が汚染されてしまうという不都合がある。
【0004】
また、真空破壊用エアの供給通路を切り換える弁体内に存するグリスが真空破壊用エアに混入し、ワークを吸着手段から離脱させる際、前記グリスを含んだ空気がクリーンルーム内に排出され、あるいはワークにグリスが付着してしまうという不都合がある。
【0005】
本発明は、クリーンルーム内の空気が汚染されることを防止するとともに、ワークにグリス等が付着すること阻止し、特に、清浄性が要求される液晶部品等を好適に吸着搬送することが可能な真空ユニット若しくは禁油仕様の真空ユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、負圧作用下にワークを吸着するとともに負圧状態の解除作用下に前記ワークを離脱させることにより、該ワークの搬送等を行う真空ユニットにおいて、
少なくとも、負圧発生源に接続される負圧供給ポートと、圧縮空気供給源に接続され、真空破壊用圧縮空気を供給する真空破壊用圧縮空気供給ポートと、ワークを吸着する吸着手段側に負圧流体を導出する真空ポートとを有するブロック体と、
前記ブロック体の一側面に付設される流路切換弁部と、
前記負圧供給ポートと真空ポートとを連通させる通路に設けられた第1フィルタと、
前記真空破壊用圧縮空気供給ポートと真空ポートとを連通させる通路に設けられた第2フィルタと、
を備え、前記流路切換弁部は、前記真空破壊用圧縮空気供給ポートと第2フィルタとを連通させる通路を開閉するダイヤフラム弁を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記の本発明に係る真空ユニットでは、負圧発生源に接続される負圧供給ポートを介して負圧流体が導入され、流路切換弁部による流路切換作用下に前記負圧流体が真空ポートに供給され、前記真空ポートに連通する吸着手段の吸引作用下にワークが吸着される。その際、第1フィルタは、前記吸着手段によってワークを吸着するために吸引される空気中の塵埃を除去する。
【0008】
一方、ダイヤフラム弁の開成作用下に真空破壊用圧縮空気供給ポートを介して真空破壊用圧縮空気が真空ポートに導入され、真空ポートを通じて前記真空破壊用圧縮空気を吸着手段に供給することにより吸着手段によるワークの吸着状態が解除され、該吸着手段からワークが離脱する。この場合、ダイヤフラム弁によって真空破壊用圧縮空気が流通する通路内に潤滑油等が混入することが阻止されるとともに、第2フィルタによって吸着手段に供給される真空破壊用圧縮空気中に含まれる塵埃等が除去される。
【0009】
従って、クリーンルーム等の清浄性が要求される場所を汚染することなく液晶部品等を好適に吸着搬送することが可能となる。
【0010】
【実施例】
次に、本発明に係る真空ユニットについて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施例に係る真空ユニットの斜視図、図2は、図1に示す真空ユニットの平面図である。
【0012】
この真空ユニット10は、基本的には、略直方体状のマニホールドブロック12と、前記マニホールドブロック12の上面に搭載される流路切換弁部14と、前記流路切換弁部14に隣接し、流体通路を通流する圧力流体に含まれる塵埃等を除去するフィルタ部16と、流体通路を通流する圧力流体の圧力値を検出する検出部18とから構成される。なお、前記マニホールドブロック12の材質としてアルミニウムが用いられ、マニホールドブロック12からの発塵を防ぐために、該マニホールドブロック12内に画成される流体通路を含む全表面に、膜厚30μm程度のアルマイト処理を施すとよい。
【0013】
前記マニホールドブロック12の一側面には、図示しないチューブを介して真空ポンプ20(図3参照)が接続され、前記真空ポンプ20から所定圧の負圧流体が供給される負圧供給ポート22と、後述するパイロット弁にパイロット圧を供給するパイロット圧供給ポート24と、ワークWの吸着状態を解除するために真空破壊用圧縮空気を供給する真空破壊用圧縮空気供給ポート26と、後述する二方弁の室内に供給されたパイロット圧を排出するための圧縮空気排出ポート28とが画成される。
【0014】
なお、前記圧縮空気排出ポート28から導出される圧縮空気は、図示しないチューブを介してクリーンルームの外部に排気される。また、前記一側面と反対側の側面には、チューブを介してパッド等の吸着手段30が接続された真空ポート32が画成される(図3参照)。
【0015】
この場合、前記マニホールドブロック12の幅広な一側面には一組の取付用孔部34a、34bが貫通して画成され、図示しない連結用シャフトを前記取付用孔部34a、34bに挿入して複数のマニホールドブロック12を並列に連結することにより、真空ユニット10のマニホールド化を図ることが可能となる。
【0016】
流路切換弁部14は、図3に示されるように、ソレノイドAまたはソレノイドBの付勢作用下に負圧供給ポート22に連通する第1通路36の流路切換作用を行う真空切換弁38と、後述するダイヤフラム弁の変位作用下に真空破壊用圧縮空気供給ポート26に連通された第2通路40を開閉する二方弁42と、パイロット圧供給ポート24に連通された第3通路44を介してパイロット圧が供給され、ソレノイドCの付勢作用下に第4通路46を介して前記二方弁42にパイロット圧を供給するパイロット弁48とを有する。なお、前記パイロット弁48は、第5通路50を介して圧縮空気排出ポート28に連通している。
【0017】
前記二方弁42は、図5に示されるように、それぞれ平板状を呈し、マニホールドブロック12の上面部に一体的に連結される第1ハウジング52aおよび第2ハウジング52bと、前記第1および第2ハウジング52a、52bの内部に画成された室54内に供給されるパイロット圧によって上下方向に変位するピストン56とを含む。
【0018】
さらに、前記二方弁42は、前記ピストン56の中央部に画成された孔部内に設けられ、マニホールドブロック12の上面部に形成された環状の着座部58に着座するダイヤフラム弁60と、前記ピストン56の環状段部に係合するフランジ部が形成され、前記ダイヤフラム弁60のねじ部62に螺合する調整用ナット64と、第1ハウジング52aと第2ハウジング52bの間に介装され、前記調整用ナット64を下方側に向かって押圧するスプリング部材66とを有する。
【0019】
この場合、第4通路46を介して室54内にパイロット圧が導入され、前記パイロット圧によって前記ピストン56を上方に押圧する力が作用し、前記押圧力がスプリング部材66の弾発力に打ち勝って該ピストン56を上方に変位させる。この結果、フランジ部を介して前記ピストン56と係合する調整用ナット64およびダイヤフラム弁60が一体的に上方に変位する。結局、ダイヤフラム弁60が着座部58から離間して第2通路40が開成され、前記第2通路40は隣接する環状通路68と連通する。
【0020】
前記ダイヤフラム弁60は、図5に示されるように、ねじ部62を有する弁本体部70と、前記弁本体部70と一体的に形成されラッパ状に拡開するスカート部72とから構成されている。前記ダイヤフラム弁60の材質としては、ダイヤフラム弁60本体からの発塵を防ぐためにテフロンを用いるとよい。この場合、前記スカート部72の外周端縁部74は、肉厚に形成されて第2ハウジング52bの環状溝に固着されている。なお、前記室54の内壁面にはピストン56を円滑に変位させるためにグリス等の潤滑油が付着されているが、ダイヤフラム弁60の外周端縁部74が第2ハウジング52bに固着されているため、該ダイヤフラム弁60の弁開成作用下に第2通路40から環状通路68側に向かって流通する圧力流体に前記潤滑油が混入することを阻止し、前記圧力流体の清浄性を保持することが可能となる。
【0021】
真空切換弁38は、図6および図7に示されるように、ハウジング76と、前記ハウジング76内に画成された室78内をその長手方向に沿って摺動変位するスプール80とを有する。前記スプール80には、Oリング82aおよび82bと、第1〜第3シール部材84a〜84cが装着され、第2シール部材84bと第3シール部材84cとの間には環状溝86が画成されている。
【0022】
この真空切換弁38はハウジング76に画成された第1〜第5ポート88a〜88eを有し、前記5つのポート88a〜88eの中、第2ポート88bおよび第3ポート88cの2つのポートを真空ポート32に接続し、一方、第1ポート88aおよび第4ポート88dの2つのポートをそれぞれ負圧供給ポート22に接続している。なお、第5ポート88eはエア排出ポート28に連通するように形成されている。このように、5ポート弁を実質的に3ポート弁として用いることにより、前記室78内の有効断面積を大きくすることができるとともに、短手方向の幅を狭小にして真空ユニット10全体の小型化を図ることができる利点がある。
【0023】
次に、フィルタ部16は、真空切換弁38と真空ポート32とを連通させる第6通路90の途中に設けられ、真空ポート32に接続された吸着手段30がワークWの吸着時に吸引する空気中に含まれる塵埃等を除去するサクションフィルタ92と、前記二方弁42と真空ポート32とを連通させる第7通路94の途中に設けられ、前記第7通路94を流通する真空破壊用圧縮空気に含まれる塵埃、オイル等を除去して、真空ポート32側に清浄な圧力流体を送出するクリーンガスフィルタ96とを有する。前記クリーンガスフィルタ96の材質は、テフロンとポリエチレンから構成され、その濾過精度は、0.01μmの粒子を100%除去する能力を有する。また、前記クリーンガスフィルタ96として、メンブレンフィルタを用いてもよい。なお、前記パイロット弁48とクリーンガスフィルタ96との間には、真空破壊用圧縮空気供給ポート26から供給される真空破壊用圧縮空気の流量を制御する可変絞り弁98が設けられる。
【0024】
図1並びに図4に示されるように、前記サクションフィルタ92は、略直方体状を呈するフィルタケース100と、前記フィルタケース100内に収納される略円筒状のフィルタエレメント102と、前記フィルタケース100をマニホールドブロック12に気密に連結する保持金具104とを有する。一方、クリーンガスフィルタ96は、上面に開口部が画成されたフィルタボデイ106と、該フィルタボデイ106の開口部内に収納されるフィルタエレメント108と、前記開口部を閉塞するフィルタカバー110とを有する。なお、前記サクションフィルタ92およびクリーンガスフィルタ96は、フィルタケース100およびフィルタカバー110を取り外してフィルタエレメント102、108を交換することが可能である。
【0025】
検出部18は、実質的にデジタル真空スイッチからなり、略立方体状のケーシング112と、前記ケーシング112の上面部に設けられ、所望の圧力値の設定等を行う複数の操作ボタン114と、前記設定された圧力値等を表示するデジタル表示部116とから構成される。
【0026】
本発明の実施例に係る真空ユニット10は基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図3に示す回路構成図に沿ってその動作並びに作用効果について説明する。
【0027】
まず、真空ポート32に接続される吸着手段30を介してワークWを吸着する場合について説明する。
【0028】
負圧供給ポート22を介して真空ポンプ20より負圧流体を導入する。この場合、真空切換弁38のソレノイドBをオフ状態とし、且つソレノイドAをオン状態とすることにより弁切換作用が行われ、第1通路36と第6通路90とが連通する。従って、第1通路36を介して真空切換弁38に供給された負圧流体は、第6通路90を通じて真空ポート32に至り、吸着手段30による負圧作用下にワークWが吸着される。前記ワークWは、吸着手段30に吸着された状態を保持しながら図示しない搬送手段によって所望の位置に搬送される。なお、吸着手段30によってワークWを吸着する際、吸引される空気中の塵埃がサクションフィルタ92によって除去される。
【0029】
次に、吸着手段30によって吸着状態が保持されたワークWを該吸着手段30から離脱させ、該ワークWを所定の位置に載置する場合について説明する。
【0030】
まず、図示しない圧縮空気供給源の駆動作用下に、真空破壊用圧縮空気供給ポート26を介して真空破壊用圧縮空気を予め導入しておく。続いて、パイロット圧供給ポート24に連通する第3通路44を介してパイロット弁48にパイロット圧を導入する。そして、ソレノイドCをオン状態にして第3通路44と第4通路46とを連通させる。前記パイロット圧は第4通路46を介して二方弁42に導入され、該パイロット圧の作用下に室54内に配設されたピストン56を上方に変位させる。従って、調整用ナット64を介して前記ピストン56と一体的にダイヤフラム弁60が変位し、該ダイヤフラム弁60は着座部58から離間する。この結果、前記ダイヤフラム弁60によって閉塞されていた第2通路40が開成し、前記第2通路40は隣接する環状通路68と連通する。この場合、室54内に付着された潤滑油が漏出することが前記ダイヤフラム弁60によって阻止され、第2通路40内を流通する真空破壊用圧縮空気に潤滑油が混入することを防止できる。
【0031】
前記ダイヤフラム弁60が開成することにより、真空破壊用圧縮空気供給ポート26に連通する第2通路40と第7通路94とが連通し、真空破壊用圧縮空気は真空ポート32を介して吸着手段30に供給され、負圧作用が解除される。この結果、吸着手段30からワークWが離脱されて、該ワークWを所望の位置に載置することが可能となる。
【0032】
真空ポート32に至る第7通路94を真空破壊用圧縮空気が流通する際、前記真空破壊用圧縮空気は、クリーンガスフィルタ96を通過するため、前記クリーンガスフィルタ96によって該真空破壊用圧縮空気内に混在する塵埃、潤滑油等を除去し、清浄な圧縮空気を真空ポート32側に送出することができる。この結果、クリーンルーム内の空気を汚染することなく、清浄性を保持した状態で真空ユニット10を使用することができる。
【0033】
なお、本実施例に係る真空ユニット10では、負圧供給ポート22に真空ポンプ20を接続する構成を採用したが、これに限定されるものではなくマニホールドブロック12にエゼクタ(図示せず)を付設し、前記エゼクタによって負圧流体を供給してもよいことは勿論である。また、真空ユニット10の圧力設定方法については、本出願人の提案に係る特開平4−268611号公報に開示された内容と同様である。
【0034】
次に、本発明の他の実施例に係る真空ユニット120を図8並びに図9に示す。
【0035】
この真空ユニット120は、調整用摘み122と真空圧力計124とが一体的に組み付けられたレギュレータ126をマニホールドブロック12の一側面に付設している点で図1に示す真空ユニット10と異なる。この場合、前記レギュレータ126に設けられた圧縮空気供給ポート128は、前記実施例におけるパイロット圧供給ポート24と真空破壊用圧縮空気供給ポート26とを兼用するものであり、前記圧縮空気供給ポート128から供給された圧縮空気は、第3通路44を介してパイロット弁48に、第2通路40を介して二方弁42に導入される。なお、その他の構成および動作は、前記実施例と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
【0036】
本実施例に係る真空ユニット120では、レギュレータ126を付設することにより、ワークWの吸着状態を解除する真空破壊用圧縮空気の圧力設定精度を向上させることができ、例えば、半導体部品等の薄板状のワークWに損傷を与えることなく該ワークWを吸着手段30から離脱させて所望の位置に載置することができるという効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る真空ユニットによれば、以下の効果が得られる。
【0038】
すなわち、ワークを吸引する負圧作用を営む負圧流体および前記負圧作用を解除する真空破壊用圧縮空気に含まれる塵埃等が除去されるため、クリーンルーム等の清浄性が要求される場所を汚染することがなく、好適に真空ユニットを使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る真空ユニットの斜視図である。
【図2】図1に示す真空ユニットの平面図である。
【図3】図1に示す真空ユニットの回路構成図である。
【図4】図1に示す真空ユニットの縦断面図である。
【図5】図1に示す真空ユニットを構成する二方弁の一部縦断面図である。
【図6】前記真空ユニットを構成する真空切換弁のオフ状態を示す一部縦断面図である。
【図7】前記真空ユニットを構成する真空切換弁のオン状態を示す一部縦断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る真空ユニットを示す斜視図である。
【図9】図8に示す真空ユニットの回路構成図である。
【符号の説明】
10、120…真空ユニット 12…マニホールドブロック
14…流路切換弁部 16…フィルタ部
18…検出部 20…真空ポンプ
22…負圧供給ポート 24…パイロット圧供給ポート
26…真空破壊用圧縮空気供給ポート 28…圧縮空気排出ポート
30…吸着手段 32…真空ポート
36、40、44、46、50、90、94…通路
38…真空切換弁 42…二方弁
48…パイロット弁 56…ピストン
60…ダイヤフラム弁 92…サクションフィルタ
96…クリーンガスフィルタ 102、108…フィルタエレメント
【産業上の利用分野】
本発明は、真空ユニットに関し、特に、クリーンルーム等の清浄性が要求される液晶部品等の吸着搬送に使用することが可能な真空ユニット若しくは禁油仕様の真空ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、ワークの搬送手段、位置決め手段等として真空ユニットが用いられている。この真空ユニットは、真空ユニット本体にパッド等の吸着手段を接続し、前記真空ユニット本体から供給される負圧作用下に前記吸着手段によってワークを吸着し、前記吸着状態を保持しながらワークを変位させ、且つ前記吸着状態を解除することにより所定位置にワークを離脱させて該ワークの搬送等を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術に係る真空ユニットでは、吸着手段に対して供給される真空破壊用エアによって吸着状態にあるワークを吸着手段から離脱させている。このため、塵埃等を含む真空破壊用エアが吸着手段の吸引孔からクリーンルーム内に排出されて該クリーンルームの空気が汚染されてしまうという不都合がある。
【0004】
また、真空破壊用エアの供給通路を切り換える弁体内に存するグリスが真空破壊用エアに混入し、ワークを吸着手段から離脱させる際、前記グリスを含んだ空気がクリーンルーム内に排出され、あるいはワークにグリスが付着してしまうという不都合がある。
【0005】
本発明は、クリーンルーム内の空気が汚染されることを防止するとともに、ワークにグリス等が付着すること阻止し、特に、清浄性が要求される液晶部品等を好適に吸着搬送することが可能な真空ユニット若しくは禁油仕様の真空ユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、負圧作用下にワークを吸着するとともに負圧状態の解除作用下に前記ワークを離脱させることにより、該ワークの搬送等を行う真空ユニットにおいて、
少なくとも、負圧発生源に接続される負圧供給ポートと、圧縮空気供給源に接続され、真空破壊用圧縮空気を供給する真空破壊用圧縮空気供給ポートと、ワークを吸着する吸着手段側に負圧流体を導出する真空ポートとを有するブロック体と、
前記ブロック体の一側面に付設される流路切換弁部と、
前記負圧供給ポートと真空ポートとを連通させる通路に設けられた第1フィルタと、
前記真空破壊用圧縮空気供給ポートと真空ポートとを連通させる通路に設けられた第2フィルタと、
を備え、前記流路切換弁部は、前記真空破壊用圧縮空気供給ポートと第2フィルタとを連通させる通路を開閉するダイヤフラム弁を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記の本発明に係る真空ユニットでは、負圧発生源に接続される負圧供給ポートを介して負圧流体が導入され、流路切換弁部による流路切換作用下に前記負圧流体が真空ポートに供給され、前記真空ポートに連通する吸着手段の吸引作用下にワークが吸着される。その際、第1フィルタは、前記吸着手段によってワークを吸着するために吸引される空気中の塵埃を除去する。
【0008】
一方、ダイヤフラム弁の開成作用下に真空破壊用圧縮空気供給ポートを介して真空破壊用圧縮空気が真空ポートに導入され、真空ポートを通じて前記真空破壊用圧縮空気を吸着手段に供給することにより吸着手段によるワークの吸着状態が解除され、該吸着手段からワークが離脱する。この場合、ダイヤフラム弁によって真空破壊用圧縮空気が流通する通路内に潤滑油等が混入することが阻止されるとともに、第2フィルタによって吸着手段に供給される真空破壊用圧縮空気中に含まれる塵埃等が除去される。
【0009】
従って、クリーンルーム等の清浄性が要求される場所を汚染することなく液晶部品等を好適に吸着搬送することが可能となる。
【0010】
【実施例】
次に、本発明に係る真空ユニットについて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施例に係る真空ユニットの斜視図、図2は、図1に示す真空ユニットの平面図である。
【0012】
この真空ユニット10は、基本的には、略直方体状のマニホールドブロック12と、前記マニホールドブロック12の上面に搭載される流路切換弁部14と、前記流路切換弁部14に隣接し、流体通路を通流する圧力流体に含まれる塵埃等を除去するフィルタ部16と、流体通路を通流する圧力流体の圧力値を検出する検出部18とから構成される。なお、前記マニホールドブロック12の材質としてアルミニウムが用いられ、マニホールドブロック12からの発塵を防ぐために、該マニホールドブロック12内に画成される流体通路を含む全表面に、膜厚30μm程度のアルマイト処理を施すとよい。
【0013】
前記マニホールドブロック12の一側面には、図示しないチューブを介して真空ポンプ20(図3参照)が接続され、前記真空ポンプ20から所定圧の負圧流体が供給される負圧供給ポート22と、後述するパイロット弁にパイロット圧を供給するパイロット圧供給ポート24と、ワークWの吸着状態を解除するために真空破壊用圧縮空気を供給する真空破壊用圧縮空気供給ポート26と、後述する二方弁の室内に供給されたパイロット圧を排出するための圧縮空気排出ポート28とが画成される。
【0014】
なお、前記圧縮空気排出ポート28から導出される圧縮空気は、図示しないチューブを介してクリーンルームの外部に排気される。また、前記一側面と反対側の側面には、チューブを介してパッド等の吸着手段30が接続された真空ポート32が画成される(図3参照)。
【0015】
この場合、前記マニホールドブロック12の幅広な一側面には一組の取付用孔部34a、34bが貫通して画成され、図示しない連結用シャフトを前記取付用孔部34a、34bに挿入して複数のマニホールドブロック12を並列に連結することにより、真空ユニット10のマニホールド化を図ることが可能となる。
【0016】
流路切換弁部14は、図3に示されるように、ソレノイドAまたはソレノイドBの付勢作用下に負圧供給ポート22に連通する第1通路36の流路切換作用を行う真空切換弁38と、後述するダイヤフラム弁の変位作用下に真空破壊用圧縮空気供給ポート26に連通された第2通路40を開閉する二方弁42と、パイロット圧供給ポート24に連通された第3通路44を介してパイロット圧が供給され、ソレノイドCの付勢作用下に第4通路46を介して前記二方弁42にパイロット圧を供給するパイロット弁48とを有する。なお、前記パイロット弁48は、第5通路50を介して圧縮空気排出ポート28に連通している。
【0017】
前記二方弁42は、図5に示されるように、それぞれ平板状を呈し、マニホールドブロック12の上面部に一体的に連結される第1ハウジング52aおよび第2ハウジング52bと、前記第1および第2ハウジング52a、52bの内部に画成された室54内に供給されるパイロット圧によって上下方向に変位するピストン56とを含む。
【0018】
さらに、前記二方弁42は、前記ピストン56の中央部に画成された孔部内に設けられ、マニホールドブロック12の上面部に形成された環状の着座部58に着座するダイヤフラム弁60と、前記ピストン56の環状段部に係合するフランジ部が形成され、前記ダイヤフラム弁60のねじ部62に螺合する調整用ナット64と、第1ハウジング52aと第2ハウジング52bの間に介装され、前記調整用ナット64を下方側に向かって押圧するスプリング部材66とを有する。
【0019】
この場合、第4通路46を介して室54内にパイロット圧が導入され、前記パイロット圧によって前記ピストン56を上方に押圧する力が作用し、前記押圧力がスプリング部材66の弾発力に打ち勝って該ピストン56を上方に変位させる。この結果、フランジ部を介して前記ピストン56と係合する調整用ナット64およびダイヤフラム弁60が一体的に上方に変位する。結局、ダイヤフラム弁60が着座部58から離間して第2通路40が開成され、前記第2通路40は隣接する環状通路68と連通する。
【0020】
前記ダイヤフラム弁60は、図5に示されるように、ねじ部62を有する弁本体部70と、前記弁本体部70と一体的に形成されラッパ状に拡開するスカート部72とから構成されている。前記ダイヤフラム弁60の材質としては、ダイヤフラム弁60本体からの発塵を防ぐためにテフロンを用いるとよい。この場合、前記スカート部72の外周端縁部74は、肉厚に形成されて第2ハウジング52bの環状溝に固着されている。なお、前記室54の内壁面にはピストン56を円滑に変位させるためにグリス等の潤滑油が付着されているが、ダイヤフラム弁60の外周端縁部74が第2ハウジング52bに固着されているため、該ダイヤフラム弁60の弁開成作用下に第2通路40から環状通路68側に向かって流通する圧力流体に前記潤滑油が混入することを阻止し、前記圧力流体の清浄性を保持することが可能となる。
【0021】
真空切換弁38は、図6および図7に示されるように、ハウジング76と、前記ハウジング76内に画成された室78内をその長手方向に沿って摺動変位するスプール80とを有する。前記スプール80には、Oリング82aおよび82bと、第1〜第3シール部材84a〜84cが装着され、第2シール部材84bと第3シール部材84cとの間には環状溝86が画成されている。
【0022】
この真空切換弁38はハウジング76に画成された第1〜第5ポート88a〜88eを有し、前記5つのポート88a〜88eの中、第2ポート88bおよび第3ポート88cの2つのポートを真空ポート32に接続し、一方、第1ポート88aおよび第4ポート88dの2つのポートをそれぞれ負圧供給ポート22に接続している。なお、第5ポート88eはエア排出ポート28に連通するように形成されている。このように、5ポート弁を実質的に3ポート弁として用いることにより、前記室78内の有効断面積を大きくすることができるとともに、短手方向の幅を狭小にして真空ユニット10全体の小型化を図ることができる利点がある。
【0023】
次に、フィルタ部16は、真空切換弁38と真空ポート32とを連通させる第6通路90の途中に設けられ、真空ポート32に接続された吸着手段30がワークWの吸着時に吸引する空気中に含まれる塵埃等を除去するサクションフィルタ92と、前記二方弁42と真空ポート32とを連通させる第7通路94の途中に設けられ、前記第7通路94を流通する真空破壊用圧縮空気に含まれる塵埃、オイル等を除去して、真空ポート32側に清浄な圧力流体を送出するクリーンガスフィルタ96とを有する。前記クリーンガスフィルタ96の材質は、テフロンとポリエチレンから構成され、その濾過精度は、0.01μmの粒子を100%除去する能力を有する。また、前記クリーンガスフィルタ96として、メンブレンフィルタを用いてもよい。なお、前記パイロット弁48とクリーンガスフィルタ96との間には、真空破壊用圧縮空気供給ポート26から供給される真空破壊用圧縮空気の流量を制御する可変絞り弁98が設けられる。
【0024】
図1並びに図4に示されるように、前記サクションフィルタ92は、略直方体状を呈するフィルタケース100と、前記フィルタケース100内に収納される略円筒状のフィルタエレメント102と、前記フィルタケース100をマニホールドブロック12に気密に連結する保持金具104とを有する。一方、クリーンガスフィルタ96は、上面に開口部が画成されたフィルタボデイ106と、該フィルタボデイ106の開口部内に収納されるフィルタエレメント108と、前記開口部を閉塞するフィルタカバー110とを有する。なお、前記サクションフィルタ92およびクリーンガスフィルタ96は、フィルタケース100およびフィルタカバー110を取り外してフィルタエレメント102、108を交換することが可能である。
【0025】
検出部18は、実質的にデジタル真空スイッチからなり、略立方体状のケーシング112と、前記ケーシング112の上面部に設けられ、所望の圧力値の設定等を行う複数の操作ボタン114と、前記設定された圧力値等を表示するデジタル表示部116とから構成される。
【0026】
本発明の実施例に係る真空ユニット10は基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図3に示す回路構成図に沿ってその動作並びに作用効果について説明する。
【0027】
まず、真空ポート32に接続される吸着手段30を介してワークWを吸着する場合について説明する。
【0028】
負圧供給ポート22を介して真空ポンプ20より負圧流体を導入する。この場合、真空切換弁38のソレノイドBをオフ状態とし、且つソレノイドAをオン状態とすることにより弁切換作用が行われ、第1通路36と第6通路90とが連通する。従って、第1通路36を介して真空切換弁38に供給された負圧流体は、第6通路90を通じて真空ポート32に至り、吸着手段30による負圧作用下にワークWが吸着される。前記ワークWは、吸着手段30に吸着された状態を保持しながら図示しない搬送手段によって所望の位置に搬送される。なお、吸着手段30によってワークWを吸着する際、吸引される空気中の塵埃がサクションフィルタ92によって除去される。
【0029】
次に、吸着手段30によって吸着状態が保持されたワークWを該吸着手段30から離脱させ、該ワークWを所定の位置に載置する場合について説明する。
【0030】
まず、図示しない圧縮空気供給源の駆動作用下に、真空破壊用圧縮空気供給ポート26を介して真空破壊用圧縮空気を予め導入しておく。続いて、パイロット圧供給ポート24に連通する第3通路44を介してパイロット弁48にパイロット圧を導入する。そして、ソレノイドCをオン状態にして第3通路44と第4通路46とを連通させる。前記パイロット圧は第4通路46を介して二方弁42に導入され、該パイロット圧の作用下に室54内に配設されたピストン56を上方に変位させる。従って、調整用ナット64を介して前記ピストン56と一体的にダイヤフラム弁60が変位し、該ダイヤフラム弁60は着座部58から離間する。この結果、前記ダイヤフラム弁60によって閉塞されていた第2通路40が開成し、前記第2通路40は隣接する環状通路68と連通する。この場合、室54内に付着された潤滑油が漏出することが前記ダイヤフラム弁60によって阻止され、第2通路40内を流通する真空破壊用圧縮空気に潤滑油が混入することを防止できる。
【0031】
前記ダイヤフラム弁60が開成することにより、真空破壊用圧縮空気供給ポート26に連通する第2通路40と第7通路94とが連通し、真空破壊用圧縮空気は真空ポート32を介して吸着手段30に供給され、負圧作用が解除される。この結果、吸着手段30からワークWが離脱されて、該ワークWを所望の位置に載置することが可能となる。
【0032】
真空ポート32に至る第7通路94を真空破壊用圧縮空気が流通する際、前記真空破壊用圧縮空気は、クリーンガスフィルタ96を通過するため、前記クリーンガスフィルタ96によって該真空破壊用圧縮空気内に混在する塵埃、潤滑油等を除去し、清浄な圧縮空気を真空ポート32側に送出することができる。この結果、クリーンルーム内の空気を汚染することなく、清浄性を保持した状態で真空ユニット10を使用することができる。
【0033】
なお、本実施例に係る真空ユニット10では、負圧供給ポート22に真空ポンプ20を接続する構成を採用したが、これに限定されるものではなくマニホールドブロック12にエゼクタ(図示せず)を付設し、前記エゼクタによって負圧流体を供給してもよいことは勿論である。また、真空ユニット10の圧力設定方法については、本出願人の提案に係る特開平4−268611号公報に開示された内容と同様である。
【0034】
次に、本発明の他の実施例に係る真空ユニット120を図8並びに図9に示す。
【0035】
この真空ユニット120は、調整用摘み122と真空圧力計124とが一体的に組み付けられたレギュレータ126をマニホールドブロック12の一側面に付設している点で図1に示す真空ユニット10と異なる。この場合、前記レギュレータ126に設けられた圧縮空気供給ポート128は、前記実施例におけるパイロット圧供給ポート24と真空破壊用圧縮空気供給ポート26とを兼用するものであり、前記圧縮空気供給ポート128から供給された圧縮空気は、第3通路44を介してパイロット弁48に、第2通路40を介して二方弁42に導入される。なお、その他の構成および動作は、前記実施例と同一であるのでその詳細な説明を省略する。
【0036】
本実施例に係る真空ユニット120では、レギュレータ126を付設することにより、ワークWの吸着状態を解除する真空破壊用圧縮空気の圧力設定精度を向上させることができ、例えば、半導体部品等の薄板状のワークWに損傷を与えることなく該ワークWを吸着手段30から離脱させて所望の位置に載置することができるという効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る真空ユニットによれば、以下の効果が得られる。
【0038】
すなわち、ワークを吸引する負圧作用を営む負圧流体および前記負圧作用を解除する真空破壊用圧縮空気に含まれる塵埃等が除去されるため、クリーンルーム等の清浄性が要求される場所を汚染することがなく、好適に真空ユニットを使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る真空ユニットの斜視図である。
【図2】図1に示す真空ユニットの平面図である。
【図3】図1に示す真空ユニットの回路構成図である。
【図4】図1に示す真空ユニットの縦断面図である。
【図5】図1に示す真空ユニットを構成する二方弁の一部縦断面図である。
【図6】前記真空ユニットを構成する真空切換弁のオフ状態を示す一部縦断面図である。
【図7】前記真空ユニットを構成する真空切換弁のオン状態を示す一部縦断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る真空ユニットを示す斜視図である。
【図9】図8に示す真空ユニットの回路構成図である。
【符号の説明】
10、120…真空ユニット 12…マニホールドブロック
14…流路切換弁部 16…フィルタ部
18…検出部 20…真空ポンプ
22…負圧供給ポート 24…パイロット圧供給ポート
26…真空破壊用圧縮空気供給ポート 28…圧縮空気排出ポート
30…吸着手段 32…真空ポート
36、40、44、46、50、90、94…通路
38…真空切換弁 42…二方弁
48…パイロット弁 56…ピストン
60…ダイヤフラム弁 92…サクションフィルタ
96…クリーンガスフィルタ 102、108…フィルタエレメント
Claims (3)
- 負圧作用下にワークを吸着するとともに負圧状態の解除作用下に前記ワークを離脱させることにより、該ワークの搬送等を行う真空ユニットにおいて、
少なくとも、負圧発生源に接続される負圧供給ポートと、圧縮空気供給源に接続され、真空破壊用圧縮空気を供給する真空破壊用圧縮空気供給ポートと、ワークを吸着する吸着手段側に負圧流体を導出する真空ポートとを有するブロック体と、
前記ブロック体の一側面に付設される流路切換弁部と、
前記負圧供給ポートと真空ポートとを連通させる通路に設けられた第1フィルタと、
前記真空破壊用圧縮空気供給ポートと真空ポートとを連通させる通路に設けられた第2フィルタと、
を備え、前記流路切換弁部は、前記真空破壊用圧縮空気供給ポートと第2フィルタとを連通させる通路を開閉するダイヤフラム弁を有することを特徴とする真空ユニット。 - 請求項1記載の真空ユニットにおいて、第1フィルタは、ワークを吸着する際に吸引する空気中の塵埃等を除去するサクションフィルタからなり、第2フィルタは、真空破壊用圧縮空気に含まれる塵埃等を除去するクリーンガスフィルタからなることを特徴とする真空ユニット。
- 請求項1記載の真空ユニットにおいて、ダイヤフラム弁はパイロット圧によって作動するピストンと一体的に変位し、前記ダイヤフラム弁の外周端縁部がハウジングに固着されて流体通路内への潤滑油の進入を阻止することを特徴とする真空ユニット。
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