JP3239956B2 - 織機における光電式緯糸検知装置 - Google Patents

織機における光電式緯糸検知装置

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JP3239956B2 JP07218792A JP7218792A JP3239956B2 JP 3239956 B2 JP3239956 B2 JP 3239956B2 JP 07218792 A JP07218792 A JP 07218792A JP 7218792 A JP7218792 A JP 7218792A JP 3239956 B2 JP3239956 B2 JP 3239956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯糸の有無の判定に用
いる光電式の緯糸検知装置に関し、特に緯入れの成否を
判定する装置として好適な緯糸検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光電式の緯糸検知装置は、フィーラすな
わち緯糸検出器への入射光量が緯糸の有無に応じて異な
ることを利用して緯糸を検知する。この種の光電式緯糸
検知装置においては、フィーラへの入射光量が緯糸の有
無のみならず筬の振動に起因して変化するから、フィー
ラの出力信号すなわちフィーラ信号が筬の振動に起因す
る周波数すなわち筬振動周波数の成分を含んだ振動波形
を有する信号となる。
【0003】たとえば、反射式のフィーラの場合、筬が
振動すると、筬羽の光反射面が振動するから、これに起
因してフィーラへの入射光量が変化し、フィーラ信号の
振幅が筬の振動周波数に対応する周波数で変化する。ま
た、透過式フィーラの場合も、送光素子および受光素子
の一方が筬に設けられていると、フィーラ信号の振幅
は、筬の振動周波数に対応する周波数で変化する。筬の
振動は織機の回転数が高いほど大きくなり、したがって
フィーラ信号の振動すなわち振幅も織機の回転数が高い
ほど大きくなる。
【0004】上記のように、フィーラ信号の振幅が筬の
振動周波数に対応する周波数で変化すると、緯糸の有無
に起因する信号変化と筬の振動に起因する信号変化とを
電気的に区別することができないから、たとえば、細い
緯糸、筬羽の色に近似した色の緯糸等を用いた場合、実
際には正常な緯入れであるにもかかわらず、緯入れ不良
と判断したり(いわゆる、空止まり)、これとは逆に、
実際には緯入れ不良であるにもかかわらず、これを正常
な緯入れと判断すること(いわゆる、見逃し)がある。
【0005】前記した空止まりおよび見逃しを防止すべ
く、緯糸がないときのフィーラ信号を記憶させておき、
緯糸検知時にフィーラ信号から記憶した信号分を差し引
くようにした緯糸検知装置が提案されている(たとえ
ば、特公昭64−1574号公報、実開平3−5588
3号公報)。
【0006】しかし、緯糸がないときのフィーラ信号の
レベル自体が一定ではないし、緯糸がないときのフィー
ラ信号の振幅が筬の振動に起因して変化するから、記憶
する信号の振幅またはレベルが記憶のタイミングにより
異なる。このため、変動要素を含んだ記憶値を用いてそ
の後に減算処理をする前記した従来の緯糸検知装置で
は、筬の振動に起因する空止まりおよび見逃しを防止す
ることができない。
【0007】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、筬の振動の
影響を受けることなく、緯糸の有無に起因する信号変化
を確実に判別できるようにすることにある。
【0008】
【解決手段、作用、効果】本発明の光電式緯糸検知装置
は、緯糸の存在を検知して対応する電気信号を出力する
光電式のフィーラと、筬の振動に起因する筬振動周波数
を有する信号成分をその周波数に基づいてフィーラの出
力信号から除去するフィルタとを含むことを特徴とす
る。
【0009】フィーラへの入射光量は、緯糸の有無、筬
の振動等に起因して変化する。このため、フィーラの出
力信号は、筬の振動に起因するいわゆる筬振動周波数の
成分を含む振動波形を有する。しかし、フィーラの出力
信号中の前記筬振動周波数の成分はフィルタにおいて除
去され、フィルタの出力信号は筬の振動に起因する筬振
動周波数の成分を含まない。
【0010】本発明によれば、フィーラの出力信号中の
筬振動周波数の成分はフィルタにおいて除去されるか
ら、筬の振動の影響を受けることなく、緯糸の有無に起
因する信号変化を確実に判別することができ、筬の振動
に起因する空止まりおよび見逃しを防止することができ
る。
【0011】さらに、前記フィルタで除去すべき周波数
成分を変更する周波数変更回路を含むことができる。こ
の場合、さらに、織機の特定角度において出力されるフ
ィーラ信号を基に前記筬振動周波数の実際値を測定し、
測定した実際値を除去すべき周波数成分として前記周波
数変更回路に出力する周波数測定器を含むことが好まし
い。
【0012】このようにすれば、フィーラの出力信号中
の筬振動周波数の成分が実測された筬振動周波数を基に
して除去されるから、筬用の駆動機構の経時変化等によ
り筬振動周波数が変化しても、フィルタにおいて除去さ
れる周波数が実際の筬振動周波数の変化に追従し、した
がって緯糸の有無に起因する信号変化をより確実に判別
することができる。
【0013】
【実施例】図1を参照するに、緯糸検知装置10は、緯
糸の通路を透過した光、緯糸により反射した光等の光線
12を受光する受光素子すなわちフィーラヘッド14を
含む。光線12は、織機の回転周波数より高い周波数で
間欠的にフィーラヘッド14に入射する。
【0014】フィーラヘッド14は、入射光量に比例し
た振幅を有する電気信号を発生し、該電気信号を増幅回
路16に供給する。増幅回路16は、フィーラヘッド1
4からの入力信号の電圧レベルを所定のレベルに増幅し
た後、検波回路18に供給する。
【0015】検波回路18は、増幅回路16からの入力
信号の包絡線を検出して対応する電気信号を出力する包
絡線検波回路であり、フィーラヘッド14および増幅回
路16とともに緯糸検出器すなわちフィーラ20を構成
する。検波回路18の出力信号は、所定の周波数帯域の
信号成分を除去する帯域除去フィルタ22と、検波回路
18の出力信号を基にして筬の振動に起因するいわゆる
筬振動周波数の実際値を測定する周波数測定回路24と
に供給される。
【0016】フィルタ22により除去する信号の中心周
波数は、周波数変更回路26により設定される。周波数
測定回路24は、タイミング信号が端子28に供給され
るたびに、筬振動周波数の実際値を測定し、測定した実
際値を周波数変更回路26に供給する。このため、周波
数変更回路26は、周波数測定回路24から筬振動周波
数が供給されるたびに、フィルタ22において除去する
信号の中心周波数を変更する。上記タイミング信号は、
織機1回転毎に特定の角度で発生するもの、または織機
の複数回転毎に特定の角度で発生するものを使用するこ
とができる。
【0017】フィーラヘッド14への入射光線が間欠的
であり、またフィーラヘッド14への入射光量が緯糸の
有無および筬の振動により変化するから、フィーラヘッ
ド14の出力信号の電圧レベルは包絡線が緯糸の有無お
よび筬の振動に応じて変化する。このため、増幅回路1
6の出力信号Aは、図2(A)に示すように、包絡線が
緯糸の有無および筬の振動に応じて変化する振動波形を
有し、また検波回路18の出力信号Bは、図2(B)に
示すように、振幅が緯糸の有無および筬の振動に応じて
変化する振動波形を有する。
【0018】図2(A)および(B)において、部位3
0は筬の振動に起因して比較的ゆっくりと変化する正弦
波状の信号部を示し、部位32は緯糸の有無の変化に応
じて急激に変化する信号部を示す。
【0019】周波数測定回路24が、検波回路18の出
力信号を基に筬振動周波数の実際値を測定し、測定した
実際値を周波数変更回路26に供給するから、フィルタ
22において除去される信号の中心周波数は、周波数測
定回路24から周波数変更回路26に供給される筬振動
周波数の実際値に変更される。これにより、検波回路1
8からフィルタ22へ供給される信号中の筬振動周波数
の成分はフィルタ22において確実に除去される。
【0020】フィルタ22の出力信号Cは、図2(C)
に示す波形を有する。図2(C)において、部位32は
緯糸の有無の変化に応じて急激に変化する信号部を示
す。フィルタ22の出力信号Cは、図示しない緯糸判別
回路に供給される。この緯糸判別回路は、図2(C)に
示す信号のレベル差を利用して緯糸の有無を検知する既
知の回路である。
【0021】緯糸検知装置10によれば、筬振動周波数
の成分がフィルタ22において除去されるから、筬の振
動の影響を受けることなく、緯糸の有無に起因する信号
変化を確実に判別することができる。また、フィルタ2
2において除去すべき信号の周波数が実測された筬振動
周波数を基にして変更されるから、筬振動周波数の実際
値が変化しても、フィルタにおいて除去される周波数が
筬振動周波数の実際値の変化に追従し、したがって緯糸
の有無に起因する信号変化をより確実に判別することが
できる。
【0022】なお、筬振動周波数が織機の回転数に比例
することから、織機の回転周波数を検出し、検出した周
波数に対応する周波数成分をフィルタ22において除去
するようにしてもよい。また、織機の回転数が一般にほ
ぼ一定であることから、織機に設定された回転数から織
機の回転周波数を算出し、算出した周波数に対応する周
波数成分をフィルタ22において除去するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緯糸検知装置の一実施例を示す電
気回路のブロック図である。
【図2】図1の緯糸検知装置における電気信号の波形を
示す図である。
【符号の説明】
10 緯糸検知装置 12 入射光線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−50758(JP,A) 特開 平1−135445(JP,A) 特開 昭62−184148(JP,A) 特開 昭62−47705(JP,A) 特開 平3−221354(JP,A) 特開 平3−199454(JP,A) 実開 昭63−154687(JP,U) 特公 昭64−1574(JP,B2) 特公 平3−35419(JP,B2) 特公 昭57−47298(JP,B2) 特公 昭57−14456(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸の存在を検知して対応する電気信号
    を出力する光電式のフィーラと、筬の振動に起因する筬
    振動周波数を有する信号成分をその周波数に基づいてフ
    ィーラの出力信号から除去するフィルタとを含む、織機
    における光電式緯糸検知装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記フィルタで除去すべき周波
    数成分を変更する周波数変更回路を含む、請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 さらに、織機の特定角度において出力さ
    れるフィーラ信号から前記筬振動周波数の実際値を測定
    し、測定した実際値を除去すべき周波数成分として前記
    周波数変更回路に出力する周波数測定器を含む、請求項
    2に記載の装置。
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