JP3239568B2 - 物体色測定装置 - Google Patents

物体色測定装置

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JP3239568B2
JP3239568B2 JP29607193A JP29607193A JP3239568B2 JP 3239568 B2 JP3239568 B2 JP 3239568B2 JP 29607193 A JP29607193 A JP 29607193A JP 29607193 A JP29607193 A JP 29607193A JP 3239568 B2 JP3239568 B2 JP 3239568B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は照明光に対して物体から
3次元空間に展開される反射光の状態から物体色を測定
する測定装置およびこれに用いる測定ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】物体の色を特定、表示するために、従来
各波長の光の反射率を用いて表現され、例えば「0°入
射/45°受光」などの反射率測定方式がJISその他
に定められている。図11はこれに用いられる従来の入
射受光プローブ1を示し、ケース2の試料窓3に向けて
垂直に設けられた出光部4と受光素子6を試料窓の入射
点に向けて傾斜された受光部5を有し、出光部4には光
ファイバ7により選択された波長の光が供給され、受光
部5からは受光信号ケーブル8が引き出されている。こ
れによりどの波長の光を強く反射する材料であるかがわ
かり、試料物体の色情報が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】色彩学上、色は色相、
明度および彩度の3属性が用いられ、マンセル表示など
が一般的である。また人の視感覚との相関性を表現する
ために三刺激値が定義され、均等色空間という概念が用
いられる。ところで、自動車車体など多くの商品におい
て、単に材料が何色であるかだけでなく材質感と言われ
る異方性反射機能が重要になってきている。例えば光沢
感もそれを構成する一つの要素であるが、これらは照明
の角度や観察の方向によって、明るく輝いて見えたり、
暗く見えたりする。また、ある照明ー観察条件で色が一
致して見えても、他の条件下で一致して見えるとは限ら
ないという特殊性があり、角度によって色度も変化す
る。このような特性はメタリック塗装や布地、あるいは
道路の反射板などに見られる。
【0004】このような変化する色の見え具合を客観的
に表すには、いわゆるソリッドカラーを前提とした色
相、明度、および彩度の三属性だけでなく、光の反射強
度の空間分布およびそれに伴なう三属性の変化を知る必
要がある。したがってこれを特定、表示する際には、光
の物体表面からの正反射光より拡散反射光の方向性と強
度が重要となる。しかし従来JISなどに定められた測
定方式では、反射光の方向が大幅にずれるアニソトロピ
ックな特性を有する物体材料について正確にその空間分
布としての反射特性を得ることが難しい。また上記入射
/受光プローブ1も照射と同一面内の反射光受光に限定
されるとともに、その受光部5は反射光を全面一素子で
受光するようになっているため、これも反射光の平均的
強度しか得られず拡散する反射光の分布状態を知ること
はできない。
【0005】この目的のため、入射角や反射受光角を変
化させることができるゴニオフォトメータを用いること
ができるが、この場合にはこれらの入射角、受光角を変
えながら計測し、また試料を置く角度を変えてその計測
を繰り返す必要があり、作業が大変煩雑となり、測定に
時間を要するという問題がある。測定に時間がかかる
と、フイルム状の試料の場合には光の照射によって加熱
され、形状変化を起こす恐れがあり、また、色素を含む
材料の場合には、それが光反応を起こしたりして、測定
条件が変わってしまうことになる。
【0006】そこで先に、図12に示すような入射・受
光ヘッド20を用いる測定装置が提案された(特願平4
−100476号)。これは、椀型のケーシング22の
内壁に複数のフォトダイオードブロック30が設けら
れ、ケーシングはその開口側を試料当接面として、フォ
トダイオードブロックが試料当接面に中心点P’を有す
る半球面上に位置して、中心点に向けてあるものであ
る。ケーシング端縁のリング23から延びるカバー24
の中央部には、前記の中心点と同心の試料窓25が設け
てあり、また、中心点を通る試料当接面法線から所定の
角度位置に中心点P’に指向する光ファイバが接続され
た出光部40が設けられている。これにより、出光部か
ら試料に照射された光の反射光が複数位置のフォトダイ
オードブロックで受光され、3次元空間方向の色データ
が得られ、反射角と方位角からなる複数の空間方向にお
ける反射光の状態を簡単に測定することができるものと
した。
【0007】しかしながらこの場合、フォトダイオード
ブロックを多数用いるためこれを保持するケーシング、
したがって測定ヘッドの径が大きくなってしまう問題が
ある。また測定ヘッドとしての感度調整が必要なとき、
フォトダイオードブロックの交換で対処しなければなら
ず、いまだ使い勝手が十分とはいえない。したがって、
本発明は感度調整が容易で物体の空間反射光の状態を効
率的に精度よく測定することができるとともに、コンパ
クトに構成される物体色測定装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため請求項1に記載
の本発明は、光を所定角度で試料に照射する照射手段
と、試料からの反射光を複数の空間位置で反射するミラ
ーと、ミラーからの反射光を撮影し画像情報を出力する
撮影手段とを備える測定ヘッドと、前記の複数の空間位
置をそれぞれ測定点として、画像情報を処理して測定点
毎の色データを求める画像処理手段と、撮影された画像
を表示し、各測定点の色データを上記表示された画像上
の反射光が位置する部位に重ねて表示する表示手段とを
有する物体色測定装置とした。また、請求項5に記載の
発明は、これに用いられる測定ヘッドとして、試料窓を
有するケーシングに、平行光を発する光源と、その平行
光を所定角度で試料窓中心に導く照射手段と、試料窓中
心を通る法線上に集光レンズを一致させたカラーCCD
カメラと、前記の法線を中心として囲み、試料窓中心か
らの所定間隔の反射角および所定間隔の方位角上に配設
されたそれぞれ複数のミラーとが設けられ、これら複数
のミラーはそれぞれ試料窓中心からの反射光をカラーC
CDカメラの集光レンズに向け反射するように構成され
ているものとした。
【0009】
【作用】請求項1のものにおいては、測定ヘッドがミラ
ーを備え、試料からの複数方向の反射光をミラーを介し
て撮影手段に一挙に取り込むから、測定ヘッドが小径に
構成される。また、反射光を撮影手段で取り込むから、
そのシャッタースピードを調整するだけで簡単に感度調
節ができ、精度の高い測定ができる。そして表示手段
に、撮影画像とともに各側定点の反射光の部位に重ねて
色データが表示されるから、反射特性が視覚的なイメー
ジとして捉えられ、かつ各色特性が具体的な値として与
えられる。請求項5の測定ヘッドは、撮影手段としてカ
ラーCCDカメラを備えるから、その受光素子はすでに
それぞれ特定の測定点すなわち反射角と方位角に対応し
ており、画像処理手段での処理が簡単となる。また、ケ
ーシングに光源が設けられているから、外部から光を導
く光ファイバなどが不要で、画像処理手段との接続だけ
ですみ、取り扱いが容易である。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の構成を示すブ
ロック図である。後述する光源52とカラーCCDカメ
ラ58とを備える測定ヘッド50と画像処理装置70が
接続され、画像処理装置70の出力がモニタ80に表示
されるようになっている。画像処理装置70は、内部R
AM72と演算部73とを有し、これらはビデオ信号イ
ンタフェース71を介して測定ヘッド50およびモニタ
80と接続されており、とくに画像処理装置70からは
カラーCCDカメラ58に対するシャッタースピード調
整信号が送出され、カラーCCDカメラからはR
(赤)、G(緑)、B(青)各信号が返される。
【0011】測定ヘッドの光源52は、図2に示される
ように、バルブ53からの光をリフレクタ54で反射集
光し投光レンズ55により平行光として出力する。この
光源52は測定ヘッドのケーシング51に固定され、そ
の平行光は入射角45°で試料Sに照射されるように、
同じくケーシング51に支持された送光ミラー56で反
射される。ケーシング51にはその試料窓57の中心P
を通る法線H上に集光レンズ59を一致させてカラーC
CDカメラ58が取り付けられている。そして試料窓5
7近傍には法線Hを中心として囲む2組のミラーセット
61、62が設置されている。
【0012】下側のミラーセット61は照射光の試料S
表面に対して反射角30°の反射光を集光レンズ59へ
向けて反射し、上側のミラーセット62は試料表面に対
して反射角70°の反射光を集光レンズへ向けて反射す
る。ミラーセット61および62は、図3に示されるよ
うに、それぞれ法線Hを中心として円周方向等分に平板
ミラー61a、62aが8個ずつ並べられている。これ
により、カラーCCDカメラ58には、ミラーセット6
1による8個の30°反射光と、ミラーセット62によ
る8個の70°反射光、および法線上に90°反射光の
合計17個の測定点からの光が取り込まれる。
【0013】なお、図2において、64は測定試料S面
の位置を確定するためケーシング51から延びて設けら
れたスペーサである。また、送光ミラー56、ミラーセ
ット61、62をケーシング51に支持する支持部材6
5、66、67が設けられており、とくに支持部材67
は送光ミラー56から照射される光線および下側ミラー
セット61から反射される光線を遮らない周方向位置に
配置される。
【0014】カラーCCDカメラ58は、上記の各測定
点に対応する結像部位が定まっており、各測定点に対応
してR、G、B別にそれぞれ複数個の受光素子、例えば
縦横各10ドットの100素子から構成されている。以
上のように構成された測定ヘッド50を用いて撮影され
た反射光画像例が図4に示される。この例では、試料か
らの反射角が小さい反射光の像Z1は比較的暗く反射光
強度が低いことがわかり、また特定の方角だけとくに明
かるい像Z2があることから反射方位によって反射特性
に顕著な相違のあることがわかる。
【0015】上記構成における反射光の状態測定は、図
5のフローによって行なわれる。まずステップ100に
おいて、画像処理装置で撮影シャッタースピードが設定
される。ここでは初期設定として十分低いスピードに設
定される。ステップ110で、このシャッタースピード
をもって撮影指令信号が測定ヘッドのカラーCCDカメ
ラ58に送られ、測定試料S面からの反射光が撮影され
る。カラーCCDカメラ58で撮影された画像のビデオ
信号は、つぎのステップ120で、R、G、Bの色別に
反射光強度情報として内部RAM72に格納される。こ
の際の反射光強度情報は、その強度レベルに応じて0〜
255の256段階の数値で表わされる。
【0016】ステップ130において、演算部73で測
定点17個所のそれぞれにおけるR、G、B別の反射光
強度が求められる。ここで、この反射光強度は1測定点
の例えばRについて上記の100個の受光素子で受光さ
れた平均値として求められる。このようにして、各測定
点の反射光強度が求められると、ステップ140におい
て、そのなかからR、G、Bのいずれもそれぞれ200
以下の値を示す測定点が抽出される。抽出された測定点
のデータとして、その測定点の番号、R、GおよびBそ
れぞれの反射光強度ならびに撮影に用いられたシャッタ
ースピードが記憶される。
【0017】ステップ150では、すべての測定点がス
テップ140の条件を満たすものとして抽出されている
かがチェックされる。全測定点の抽出が完了するまでの
間は、得られるRGBの値が小さくなるように、ステッ
プ160でシャッタースピードがより高速側のスピード
に再設定されて、ステップ110〜140が繰り返され
る。 これは、カラーCCDカメラにおけるセンサとし
ての受光素子のダイナミックレンジが最も高い領域での
測定値を用いようとするもので、シャッタースピードを
上げて行き最初に200以下になる値が、最大値255
に対しておよそ80%付近の領域に入るようにしてい
る。
【0018】ステップ140の条件を満たすものとして
全測定点の抽出が終わると、ステップ170に進んで、
各R、G、Bの測定値があらかじめ定められた基準シャ
ッタースピードにより校正される。例えば、基準シャッ
タースピードを1/500(sec)とするとき、シャ
ッタースピードが1/250で測定された測定点の反射
光強度はその1/2とされ、シャッタースピードが1/
1000で測定された測定点の反射光強度はその2倍と
される。
【0019】次のステップ180で、この校正された反
射光強度はあらかじめ測定してある標準白色板のデータ
と比較され、標準白色板に対するパーセント値が輝度と
して求められる。ステップ100〜180が画像処理手
段を構成し、とくにステップ140〜160はレベル制
御手段を構成している。
【0020】そしてこの後、ステップ190において、
図6のように各測定点の輝度がモニタ80上に表示され
る。このとき、モニタにはカラーCCDカメラ58で撮
影された生画像が表示され、上記の輝度はそれぞれの測
定点部位に重ねて表示される。図中、各測定点の数値は
左から順にR、G、そしてBの輝度となる。このステッ
プが表示手段を構成する。なお、モニタにおける表示
は、輝度のかわりにステップ170で得られた反射光強
度の値でもよく、この場合にはステップ180が省かれ
る。
【0021】このように本実施例においては、測定ヘッ
ド50が試料窓の中心を通る法線上に集光レンズを一致
させて取り付けられたカラーCCDカメラ58と、この
法線を中心として囲む複数のミラーセット61、62を
備え、試料からの複数の反射角の反射光を集光レンズに
集め、これを撮影するようにしたから、多数の方位角な
らびに反射角からなる空間位置での反射光が一挙に1画
面の撮影画像として得られ、しかも測定ヘッドが小径で
コンパクトに構成される。
【0022】また、カラーCCDカメラ58においては
測定点毎にその結像位置が定まるから、その受光素子は
すでにそれぞれ特定の測定点すなわち反射角と方位角に
対応しており、画像処理装置70での処理が簡単とな
る。また測定ヘッド50は光源自体も備えているから、
外部から光を導く光ファイバなどが不要で、画像処理装
置との接続だけですみ、取り扱いが容易である。
【0023】そして、カラーCCDカメラによる撮影画
像がモニタ80に表示されるから反射特性がまず視覚的
なイメージとして提供され、全体像の把握が容易とな
る。また、モニタ上において各測定点の反射光画像に重
ねてRGB別のデータ値が表示されるから、全体イメー
ジに加えて色特性が数値により特定される。さらに、色
データとしての反射光強度を求めるに際して、カラーC
CDカメラ58のシャッタースピードを調整して、カメ
ラからの出力レベルが所定範囲に分布するようにしたか
ら、ダイナミックレンジが拡大され、精度の高い測定が
行なわれるという効果を有する。
【0024】次に図7には、本発明の第2の実施例とし
て、測定ヘッドの他の例を示す。測定ヘッド50’は、
その光源52’の投光レンズ55のバルブ53側に乳白
ガラス91が設けられ、投光レンズ55により乳白ガラ
ス91を経た光が送光ミラー56に向けて送出され、前
実施例と同様に反射されるようになっている。さらに、
投光レンズ55の出力側近傍には、光源反射ミラー92
が支持部材93を介して測定ヘッドのケーシング51に
支持されて設置されている。この光源反射ミラー92
は、投光レンズ55からの光線をカラーCCDカメラ5
8の集光レンズ59へ向けて反射する。測定ヘッド5
0’のその他の構成は、第1の実施例における測定ヘッ
ド50と同じである。光源反射ミラー92でカラーCC
Dカメラ58へ向けて反射される光源52’の光線が、
発明の補正光源を構成している。
【0025】測定ヘッド50’が上記のように構成され
ているため、カラーCCDカメラ58による撮影画像
は、図8に示されるように、ミラーセット61および6
2による各8個ずつの反射像および法線上の反射像に加
え、光源反射ミラー92による光源の直接反射像を含む
ものとなる。この画像のビデオ信号は、画像処理装置7
0’に入力され、処理される。また、試料測定にあたっ
ての校正のため、あらかじめ標準白色板の反射光強度を
測定するが、この際同時に上記光源反射ミラー92によ
る光源の直接反射像についても、R、G、B別の反射光
強度が測定される。
【0026】図9は画像処理装置70’における処理の
流れを示すが、基本的に図5のフローチャートと同様で
あり、ステップ120での内部RAMに格納される反射
光強度情報として光源反射ミラー92による光源の直接
反射像のデータが含まれる。そしてこの直接反射像の光
源データがステップ170まで各測定点のデータととも
に処理される。図5におけるステップ番号と同一番号の
ステップは同一処理を表わしている。そしてこのあと、
ステップ280において、各測定点の反射光強度があら
かじめ測定してある標準白色板のデータ(白色板校正デ
ータ)と比較されるとともに、直接反射像による光源デ
ータによって補正され、標準白色板に対するパーセント
値が輝度として求められる。
【0027】すなわち、ここでは次の式によって輝度が
補正される。 輝度=(測定色データ/白色板校正データ)×(白色板
校正時の光源データ/測定色測定時の光源データ) 具体例として、ステップ170において表1に示すデー
タが取得されているとすると、ステップ180で次のよ
うに各輝度が求められることになる。 R=(130/202)×(20/80)=0.16 G=(80/198)×(22/86)=0.10 B=(50/195)×(25/90)=0.07 そして、ステップ190において、各輝度がモニタ80
上に表示される。
【表1】
【0028】この実施例は以上のように構成され、カラ
ーCCDカメラで試料からの反射光データを得ながら、
同時に光源反射ミラーで光源の直接反射像を取り込み、
このデータを用いて試料からの反射光データを補正する
ようにしたから、第1の実施例が奏する効果に加え、カ
ラーCCDカメラの温度などによる感度の変化や光源の
経時劣化がある場合にもこれらが自動的に校正されると
いう効果を有する。また、カメラのシャッタースピード
にばらつきやずれがある場合にも、シャッタースピード
が速くなれば対応して光量が減じるため、その補正も同
時に自動的になされる。
【0029】なお、上記各実施例においては、上下のミ
ラーセット61、62をそれぞれ平面ミラー61a、6
2aの組み合わせで構成したが、これに限定されず、図
10に示すように、コーンリング状のミラー61’、6
2’を用いることもできる。この場合には、光源の反射
像Z3もリング状となるが、カラーCCDカメラにおけ
る受光素子が測定方位を含んで複数の測定点に区分けさ
れるから、画像処理装置70、70’での演算処理など
は前記実施例と同じである。さらに、測定点として反射
角30°および70°の反射光を撮影するようにミラー
セットが設定されたものを示したが、このような反射角
やその他方位角は必要に応じて任意に設定することがで
きる。また、第2の実施例においては、補正用光源とし
て試料を照射する光源の直接反射像を用いているが、こ
れに限定することなく、ハロゲンランプなど安定した独
立の光源を補正用に設置することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、測定ヘッドを
試料からの反射光を複数の空間位置で反射するミラー
と、ミラーからの反射光を撮影し画像情報を出力する撮
影手段とを備えるものとしたから、試料からの複数方向
の反射光がミラーを介して撮影手段に一挙に取り込ま
れ、測定ヘッドが小径にできコンパクトに構成される効
果を有する。また、反射光を撮影手段で取り込むから、
そのシャッタースピードを調整するだけで簡単に感度調
節ができ、この結果ダイナミックレンジが拡大され、精
度の高い測定ができる。反射光を直接受けるフォトダイ
オードの場合感度調整のためにフォトダイオードの交換
を要するのに比べて極めて扱いやすく、これにより測定
時間も大幅に短縮されるという効果がある。そして画像
処理手段で求めた色データは、撮影画像とともに各側定
点の反射光の部位に重ねて表示手段に表示され、視覚的
なイメージとともに各部位の反射特性が具体的な値とし
て与えられるから、測定結果の把握が容易である。従っ
てこのような効果を備える測定装置であるため、自動車
車体の塗装工程において塗装品質を安定させるべく、ロ
ボットに測定ヘッドを取り付けて車体の塗色を計測し
て、塗料供給系にフィードバックするシステムなどに対
し容易に適用することができる。
【0031】さらに、光源を備えるとともに、撮影手段
をカラーCCDカメラとした場合には、外部光源との接
続が不要でコンパクトさに加えて取り扱いがより容易と
なり、またカメラの受光素子がすでにそれぞれ特定の測
定点に対応しているから、その出力信号の画像処理手段
での処理が簡単となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】測定ヘッドの詳細を示す図である。
【図3】ミラーセットの配置を示す図である。
【図4】反射光画像例を示す図である。
【図5】実施例における反射光の状態測定の流れを示す
フローチャートである。
【図6】モニタの表示例を示す図である。
【図7】第2の実施例を示す図である。
【図8】第2の実施例における反射光画像を示す図であ
る。
【図9】第2の実施例における反射光の状態測定の流れ
を示すフローチャートである。
【図10】ミラーセットの変形例を示す図である。
【図11】従来例を示す図である。
【図12】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 入射受光プローブ 2 ケース 3 試料窓 4 出光部 5 受光部 6 受光素子 7 光ファイバ 8 ケーブル 20 入射・受光ヘッド 22 ケーシング 25 試料窓 30 フォトダイオードブロック 40 出光部 50、50’ 測定ヘッド 51 ケーシング 52、52’ 光源 53 バルブ 54 リフレクタ 55 投光レンズ 56 送光ミラー 57 試料窓 58 カラーCCDカメラ 59 集光レンズ 61、61’、62、62’ ミラーセット 61a、62a 平板ミラー 64 スペーサ 65、66、67、93 支持部材 70 画像処理装置 71 ビデオ信号インタフェース 72 内部RAM 73 演算部 80 モニタ 91 乳白ガラス 92 光源反射ミラー H 法線 P 試料窓の中心 S 試料 Z1、Z2、Z3 像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 智裕 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−66445(JP,A) 特開 昭64−35205(JP,A) 特開 昭63−243725(JP,A) 特開 平3−200024(JP,A) 特開 昭63−33627(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 3/00 - 3/52

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を所定角度で試料に照射する照射手段
    と、試料からの反射光を複数の空間位置で反射するミラ
    ーと、該ミラーからの反射光を撮影し画像情報を出力す
    る撮影手段とを備える測定ヘッドと、 前記複数の空間位置をそれぞれ測定点として、前記画像
    情報を処理して前記測定点毎の色データを求める画像処
    理手段と、撮影された画像を表示し、各測定点の前記色データを前
    記表示された画像上の反射光が位置する部位に重ねて
    示する表示手段とを有することを特徴とする物体色測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の空間位置が、前記試料からの
    複数の反射角または方位角で規定されるものであること
    を特徴とする請求項1記載の物体色測定装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影手段はシャッタースピードが可
    変とされ、前記画像情報として色別の反射光強度情報を
    出力し、前記画像処理手段は、前記シャッタースピード
    を制御して前記反射光強度情報のレベルを所定範囲に分
    布させるレベル制御手段を含み、前記反射光強度情報を
    基準のシャッタースピードで校正して前記色データを求
    めるものであることを特徴とする請求項1または2記載
    の物体色測定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定ヘッドは撮影手段に撮影可能に
    設けられた補正光源を備え、 前記画像処理手段は、前記試料の色データを標準白色板
    のデータと比較するとともに、前記試料からの反射光撮
    影時と標準白色板からの反射光撮影時のそれぞれにおけ
    る補正光源の色データに基づいて、前記比較結果を補正
    するものであることを特徴とする請求項1、2または3
    記載の物体色測定装置。
  5. 【請求項5】 試料窓を有するケーシングに、平行光を
    発する光源と、前記平行光を所定角度で試料窓中心に導
    く照射手段と、前記試料窓中心を通る法線上に集光レン
    ズを一致させたカラーCCDカメラと、前記法線を中心
    として囲み、前記試料窓中心からの所定間隔の反射角お
    よび所定間隔の方位角上に配設されたそれぞれ複数のミ
    ラーとが設けられ、該複数のミラーはそれぞれ前記試料
    窓中心 からの反射光を前記カラーCCDカメラの集光レ
    ンズに向け反射するように構成されていることを特徴と
    する物体色測定用測定ヘッド。
  6. 【請求項6】 試料窓を有するケーシングに、光源から
    の光線を所定角度で試料窓中心に導く照射手段と、前記
    試料窓中心を通る法線上に集光レンズを一致させたカラ
    ーCCDカメラと、前記光源からの光線を前記カラーC
    CDカメラへ直接反射させる光源反射ミラーと、前記法
    線を中心として囲み、前記試料窓中心からの所定間隔の
    反射角および所定間隔の方位角上に配設されたそれぞれ
    複数のミラーとが設けられ、該複数のミラーはそれぞれ
    前記試料窓中心からの反射光を前記カラーCCDカメラ
    の集光レンズに向け反射するように構成されていること
    を特徴とする物体色測定用測定ヘッド。
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