JP3239499B2 - 可変容量型過給機 - Google Patents

可変容量型過給機

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弘 古川
好則 磯部
健 三堀
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導入されるガスの流量を
調整できるようにした可変容量型過給機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複数のノズルベーンを組み込んでタービ
ンへ導入されるガス流量を、該ノズルベーン間のスロー
トを変えることにより調整するようにしたタービン車室
を有する可変容量型過給機は、従来より採用されてお
り、その一例を示すと、図6及び図7に示す構成のもの
がある。すなわち、タービン車室1とブロワ車室2とを
軸受車室3を介して一体構造とし、タービン車室1内の
タービン翼車4とブロワ車室2内のブロワ扇車5とを、
軸受車室3内に軸受7で回転自在に支承されたタービン
軸6にて連結し、タービン翼車4をガス流により回転さ
せることによりブロワ扇車5を回転させて空気を吸収し
圧縮して吐出させるようにし、更に、上記タービン翼車
4を回転させるガスを、ガス入口8から導入し、ガスの
通路となるようにタービンシュラウド9の外周に設けた
スクロール10を通してタービン翼車4に導くようにし
てある構成において、上記スクロール10部からタービ
ン翼車4の外周部に至る間のガス流路11部に、円周方
向に複数のノズルベーン12を配列し、該各ノズルベー
ン12を、タービンシュラウド9を貫通させた軸13の
内端に各々固定する。一方、上記各軸13の外端には、
各々リンク14板の一端部を取り付け、上記各隣り合う
リンク板14の他端部間を、タービンシュラウド9の外
側に配置したチェーンリンクの如き連結板15にて周方
向にピン16で連結し、図示しないアクチュエータによ
りレバー19、軸17、アーム18を介して連結板15
を周方向へ移動させることによりリンク板14、軸13
の回転を介し各ノズルベーン12の開閉角度が変えられ
るようにし、各ノズルベーン12の開閉角度をコントロ
ールすることで各ノズルベーン12間のスロートSを広
狭調整することによりガスの流量を大流量から小流量に
変えることができるようにした構成としてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
可変容量型過給機の場合、エンジンからの排気ガスによ
り各ノズルベーン12間に脈動圧が発生し、この脈動圧
がノズルベーン12からリンク板14、ピン16を介し
て連結板15に伝わるため、連結板15とピン16との
間で異常摩耗が発生する問題がある。すなわち、上記連
結板15に伝えられる脈動圧は連結板15を周方向へ振
動させるように作用するため、連結板15のピン孔とピ
ン16との間が一点局部的に衝突を繰り返すことによる
フレッティング摩耗という異常摩耗の原因となる。特
に、上記リンク板14や連結板15は高温無潤滑で動か
されるため、上記問題は顕著である。
【0004】そこで、本発明は、連結板のピン孔とピン
との間で一点局部的な衝突が起らないようにして、連結
板とピンとの連結部に異常摩耗が発生することがないよ
うにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、タービン車室内のタービン翼車の外周に
配列した複数のノズルベーンにそれぞれリンク板の一端
部を結合すると共に、該各隣り合うリンク板の他端部間
を連結板により周方向にピン連結し、該連結板の周方向
移動変位をリンク板を介して各ノズルベーンに伝えるこ
とにより各ノズルベーン間のスロートを調整するように
してある可変容量型過給機において、上記連結板を、ピ
ン孔を設けた両端の環状部と該環状部間を一体連結する
アーム部とからなる構成とし、且つ両ピン孔の中心を結
ぶ直線に対してアーム部を適宜傾斜させてなる構成とす
る。
【0006】
【作用】各ノズルベーンに結合したリンク板を連結する
連結板が、環状部のピン孔中心間を結ぶ直線に対してア
ーム部を傾斜させた形状となっているため、ノズルベー
ン間に発生した脈動が連結板に周方向の振動として伝わ
っても、連結板のピン孔とピンとの衝突力がピン回りに
分散されること、更には連結板が弾性変形させられるこ
とから、連結板とピンとの連結部に一点局部的な繰り返
しの衝突力が加わらなくなり、異常摩耗が防止されるこ
とになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0008】図1乃至図3は本発明の一実施例を示すも
ので、図6及び図7に示すものと同様に、タービン車室
1内のタービン翼車4の外周に配列した複数のノズルベ
ーン12にそれぞれリンク板14の一端部を結合し、該
各隣り合うリンク板14の他端部間を連結板15により
ピン16を用いて周方向に連結し、該連結板15の周方
向移動変位をリンク板14を介して各ノズルベーン12
に伝えることにより、各ノズルベーン12間のスロート
Sを広狭調整してエンジンから導入されるガスの流量を
調整させられるようにしてある可変容量型過給機におい
て、上記連結板15を、図3に拡大して示す如く、ピン
孔22を設けた両端の環状部20と、該環状部20間を
一体連結するアーム部21とからなる構成とし、且つ上
記両ピン孔22の中心O間を結ぶ直線Aに対して上記ア
ーム部21の軸心線(長手方向中心線)Bを適宜角度α
傾斜させてなる構成とする。
【0009】上記アーム部21の傾斜角αは、ピン16
とピン孔22との間のクリアランスをaとし、アーム部
21の長手方向中心線Bに対するピン孔22の中心Oか
らの垂線距離をbとしたとき、b>2aの関係となるよ
うに選定する。
【0010】ノズルベーン12間に脈動が発生し、その
脈動がノズルベーン12からリンク板14、ピン16を
介して連結板15に周方向の振動として伝わると、従来
では、連結板15とピン16との連結部に一点局部的な
衝突力が作用していたが、本発明においては、連結板1
5の形状が、環状部20のピン孔中心O間を結ぶ直線A
に対してアーム部21を傾斜させた形状となっているた
め、上記一点局部的な衝突力が緩衝緩和されることにな
る。
【0011】すなわち、本発明の場合、連結板15は、
環状部20のピン孔中心O間を結ぶ直線Aに対して、環
状部20間を一体連結するアーム部21の長手方向中心
線Bが傾斜しているため、脈動に起因する振動が発生し
ても、その力が一方の環状部20からアーム部21を介
して他方の環状部20へ伝わろうとするときに、連結板
15全体を重心Gを中心にねじる(回転させる)ような
力の伝達が行われることになり、これによりピン孔22
とピン16との衝突力がピン16回りに分散されること
になる。又、アーム部21が傾斜していることから、上
記ねじり力が発生すると、連結板15は環状部20間で
弾性変形させられることになる。したがって、連結板1
5とピン16との連結部には一点局部的な繰り返しの衝
突力が作用しなくなり、異常摩耗の発生が防止される。
【0012】因に、本発明の過給機と従来の過給機との
ピン連結部の摩耗量を経時的に比較したところ、図5に
示す如く、本発明の場合、曲線イの如くなり、従来例の
曲線ロに比して1/3程度の摩耗量であるという結果が
得られた。
【0013】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、連結板15としては、図4に示す如き
S字形のものを用いるようにしてもよいこと、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0014】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の可変容量型過
給機によれば、各ノズルベーンに結合したリンク板を周
方向にピン連結するための連結板を、環状部のピン孔中
心間を結ぶ直線に対してアーム部が傾斜するような形状
としたので、ノズルベーン間の脈動が連結板に周方向の
振動として伝えられても、連結板のピン孔とピンとの衝
突力をピン回りに分散させることができると共に、連結
板を弾性変形させることができ、これにより、連結板と
ピンとの連結部に一点局部的に加えられようとする衝突
力を緩衝緩和させることができ、異常摩耗の発生を防止
することができる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変容量型過給機の一実施例を示す部
分概略図である。
【図2】図1の一部を切断して示す平面図である。
【図3】連結板の拡大図である。
【図4】連結板の他の例を示す拡大図である。
【図5】本発明と従来例とのピン連結部摩耗量を比較し
た実験結果を示す図である。
【図6】従来の可変容量型過給機の一例を示す概要図で
ある。
【図7】図6の VII方向矢視図である。
【符号の説明】
1 タービン車室 4 タービン翼車 12 ノズルベーン 14 リンク板 15 連結板 16 ピン 20 環状部 21 アーム部 22 ピン孔 S スロート O 中心 A 直線 α 傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三堀 健 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 37/24 F01D 17/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン車室内のタービン翼車の外周に
    配列した複数のノズルベーンにそれぞれリンク板の一端
    部を結合すると共に、該各隣り合うリンク板の他端部間
    を連結板により周方向にピン連結し、該連結板の周方向
    移動変位をリンク板を介して各ノズルベーンに伝えるこ
    とにより各ノズルベーン間のスロートを調整するように
    してある可変容量型過給機において、上記連結板を、ピ
    ン孔を設けた両端の環状部と該環状部間を一体連結する
    アーム部とからなる構成とし、且つ両ピン孔の中心を結
    ぶ直線に対してアーム部を適宜傾斜させてなる構成とし
    たことを特徴とする可変容量型過給機。
JP35488192A 1992-12-18 1992-12-18 可変容量型過給機 Expired - Fee Related JP3239499B2 (ja)

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