JP3239428B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3239428B2
JP3239428B2 JP07965992A JP7965992A JP3239428B2 JP 3239428 B2 JP3239428 B2 JP 3239428B2 JP 07965992 A JP07965992 A JP 07965992A JP 7965992 A JP7965992 A JP 7965992A JP 3239428 B2 JP3239428 B2 JP 3239428B2
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雅浩 石丸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関し、
特には車室内温度を車室内の右側と左側とで独立にコン
トロールする車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内温度を車室内の右側と左側とで独
立にコントロールする車両用空調装置の従来例として、
特開昭57−130815号公報に開示されているもの
がある。この車両用空調装置は、送風機を収納するブロ
ワケースと、蒸発器を収納するクーラケースと、加熱
器、温度制御ダンパ、吹出口切替ダンパ等を収納するヒ
ータケースとを備えており、かつこれらのケースのうち
ヒータケース内には仕切り板が設けられている。そして
この仕切り板によって分割された左右2つの空間内に別
々の温度制御ダンパがそれぞれ設けられ、それぞれの温
度制御ダンパが独立に動くことによって各空間内の空気
を独立に温度コントロールしている。そしてこの独立に
温度コントロールされた空調空気が右席および左席へそ
れぞれ吹き出されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ヒータ
ケースを組付けるとき、まず一方(右席側)のヒータケ
ースに右席用温度制御ダンパを組付け、その上から仕切
り板をかぶせるように固定し、かつこの仕切り板の上に
左席用温度制御ダンパを組付け、最後にもう一方(左席
側)のヒータケースを上からかぶせるように固定してい
た。
【0004】このように、従来はヒータケースを組み立
てる際に右席用温度制御ダンパと仕切り板と左席用温度
制御ダンパとを順番に組付なければならず、作業性、生
産性が非常に悪かったという問題を有している。
【0005】そこで本発明は上記問題に鑑み、車室内温
度を左側および右側で独立にコントロールできる車両用
空調装置を、良好な作業性および生産性にて提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車室内へ空気を導く通風路と、前記通風路
を介して車室内へ空気を送風する送風手段と、前記送風
手段によって送風される空気を冷却するエバポレータ
と、前記通風路のうち前記エバポレータの空気下流側部
位に配設され、前記空気を加熱する加熱器と、前記エバ
ポレータによって冷却された冷風が前記加熱器をバイパ
スして通る冷風通路と、前記加熱器によって加熱された
温風が通る温風通路と、前記冷風通路と前記温風通路と
が混合する混合部と、前記通風路のうち前記混合部より
も空気下流側部位に形成され、前記混合部からの空気を
車両右席乗員に向かって吹き出すための右席用吹出口
と、前記通風路のうち前記混合部よりも空気下流側部位
に形成され、前記混合部からの空気を車両左席乗員に向
かって吹き出すための左席用吹出口と、前記右席用吹出
口側における前記混合部に設けられた右側回転式ダンパ
と、前記左席用吹出口側における前記混合部に設けられ
左側回転式ダンパと、前記右側回転式ダンパを回転さ
せる右側駆動手段と、前記左側回転式ダンパを回転させ
る左側駆動手段とを備え、 前記右側回転式ダンパは、前
記ケーシング内に回転自在に設けられた2枚の右席用側
板と、これら右席用側板の間に設けられた第1および第
2右席用湾曲板とを有し、前記第1右席用湾曲板は、前
記右側回転式ダンパの回動に伴って、前記冷風通路と前
記温風通路との開口面積比と調節し、前記第2右席用湾
曲板は、前記右側回転式ダンパの回動に伴って、前記右
席用吹出口を開閉するように設けられており、 前記左側
回転式ダンパは、前記ケーシング内に回転自在に設けら
れた2枚の左席用側板と、これら左席用側板の間に設け
られた第1および第2左席用湾曲板とを有し、前記第1
左席用湾曲板は、前記左側回転式ダンパの回動に伴っ
て、前記冷風通路と前記温風通路との開口面積比を調節
し、前記第2左席用湾曲板は、前記左側回転式ダンパの
回動に伴って、前記左席用吹出口を開閉するように設け
られている車両用空調装置をその要旨とする。
【0007】
【作用】本発明における車両用空調装置によると、送風
手段より通風路を介して送風される空気をエバポレータ
が冷却し加熱器が加熱する。また、エバポレータによっ
て冷却された冷風が加熱器をバイパスして通る冷風通路
と加熱器によって加熱された空気が通る温風通路とが混
合する混合部に、右側回転式ダンパおよび左側回転式ダ
ンパがそれぞれ回転自在に設けられている。
【0008】ところで右側回転式ダンパは、ケーシング
内に回転自在に設けられた2枚の右席用側板と、これら
右席用側板の間に設けられた第1および第2右席用湾曲
板とを有し、前記第1右席用湾曲板は、前記右側回転式
ダンパの回動に伴って、前記冷風通路と前記温風通路と
の開口面積比を調節し、前記第2右席用湾曲板は、前記
右側回転式ダンパの回動に伴って、前記右席用吹出口を
開閉するように設けられている。それ故、右側駆動手段
にて右側回転式ダンパを回動させるのに伴って第1右席
用湾曲板が回動すると、第1右席用湾曲板と第2右席用
湾曲板との間に形成される前記混合部へ流入される冷風
および温風の量が調節される。 また、右側駆動手段にて
右側回転式ダンパを回動させるのに伴って第2右席用湾
曲板が回動すると、右席用吹出口の開閉が行われる。
【0009】また左側回転式ダンパは、ケーシング内に
回転自在に設けられた2枚の左席用側板と、これら左席
用側板の間に設けられた第1および第2左席用湾曲板と
を有し、前記第1左席用湾曲板は、前記左側回転式ダン
パの回動に伴って、前記冷風通路と前記温風通路との開
口面積比を調節し、前記第2左席用湾曲板は、前記左側
回転式ダンパの回動に伴って、前記左席用吹出口を開閉
するように設けられている。それ故、左側駆動手段にて
左側回転式ダンパを回動させるのに伴って第1左席用湾
曲板が回動すると、第1左席用湾曲板と第2左席用湾曲
板との間に形成される前記混合部へ流入される冷風およ
び温風の量が調節される。 また、左側駆動手段にて左側
回転式ダンパを回動させるのに伴って第2左席用湾曲板
が回動すると、左席用吹出口の開閉が行われる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では車室内の
右席および左席へ吹き出す空気を、別体の仕切り板を用
いることなくそれぞれ独立に温度コントロールすること
ができるので、従来に比べて部品点数が低減し、その結
果作業性および生産性が向上する。また、本発明では左
右各席の吹出温度調節と吹出口開閉を共通のダンパ(回
転式ダンパ)にて行うことができるので、吹出温度調節
と吹出口開閉をそれぞれ別のダンパにて行う場合に比べ
て、ダンパの数を低減することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明車両用空調装置の一実施例につ
いて図に従って説明する。一実施例では、車室内の右席
と左席とを独立に温度コントロールできるようにユニッ
トを左右対称に構成しており、図1はそのうち右席用の
ユニットの断面図を示している(図3参照)。
【0012】図1中、1はエアコンユニットを収納する
ためのケースである。2は内部を冷えた冷媒が流れるエ
バポレータであり、エバポレータ2を通過する空気を冷
却する。20はエバポレータ2の表面に発生したドレン
水を車室外へ排出するためのドレン水排出口である。3
は図示せぬエンジンの熱によって温められたエンジン冷
却水が内部を流れるヒ−タコアであり、ヒ−タコア3を
通過する空気を加熱する。
【0013】ケース1には、車室内の前部右席に座る乗
員の足元へ空気を吹き出すための右側フロントヒート吹
出口41a、後部右席に座る乗員の足元へ空気を吹き出
すための右側リアヒート吹出口41b、前部右席に座る
乗員の上半身に向かって空気を吹き出すための右側ベン
ト吹出口51、およびフロントガラスに向かって空気を
吹き出すためのデフ吹出口6が形成されている。なお、
前述したように図1は右席用のユニットの断面図であり
図1には図示されなかったが、実際には図1紙面手前側
のケース1に、左側フロントヒート吹出口42a、左側
リアヒート吹出口42b、左側ベント吹出口52、およ
びデフ吹出口6が形成されている(図3参照)。
【0014】7および8は、エバポレータ2にて冷却さ
れた冷風がヒ−タコア3をバイパスして通る第1冷風通
路および第2冷風通路である。9および10は、ヒ−タ
コア3によって加熱された温風が通る第1温風通路およ
び第2温風通路である。11はエバポレータ2によって
冷却された冷風およびヒ−タコア3によって加熱された
温風をデフ吹出口6に向かって流すためのデフ用通路で
ある。
【0015】湾曲形状をした第1右席用湾曲板121a
および第2右席用湾曲板121bは第1右側回転式ダン
パ121の一部である。ここで、図1では第1右席用湾
曲板121aおよび第2右席用湾曲板121bが第1右
側回転式ダンパ121のどの部分に相当するのかがわか
りにくいので、図2を用いて第1右側回転式ダンパ12
1の形状について説明する。
【0016】図2(a)および図2(b)に示すよう
に、第1右側回転式ダンパ121は、互いに対称的に直
面し合っている第1右席用湾曲板121aと第2右席用
湾曲板121bの両端に、円盤形状をした側板としての
上底部22と下底部23とがそれぞれ接続されることに
よって形成されている。なお、これら121a、121
b、22、および23は、それぞれ樹脂で一体的に成形
されている。また、上記121a、121b、22、お
よび23のそれぞれに囲まれる空間部分にて、開口部4
4aから開口部45aにかけて第1右側ガイド用通路6
1aが形成されている。
【0017】また、上底部22には突出部24aが形成
されており、下底部23には突出部24bが形成されて
いる。ところで、図1には図示されていないが、ケース
1内の図1紙面手前側には第1左側回転式ダンパ122
(図14)が配設されている。図14に示すように、第
1左側回転式ダンパ122の外形形状は第1右側回転式
ダンパ121と同じであるが、唯一突出部25aの形状
が異なる。この突出部25aは突出部24bを把持でき
るようにリング形状をしている。また第1左側回転式ダ
ンパ122は、開口部44bから45bにかけて第1左
側ガイド用通路62aを有している。
【0018】このような第1左側回転式ダンパ122が
第1右側回転式ダンパ121の図1紙面手前側に配設さ
れており、第1右側回転式ダンパ121の突出部24b
と第1左側回転式ダンパ122の突出部25aとが互い
に嵌合している。そして第1右側回転式ダンパ121の
突出部24aが図1紙面奥側のケース1に支持され、第
1左側回転式ダンパ122の突出部25bが紙面手前側
のケース1(図1参照)に支持されている。なお、突出
部24aの端部には、右側駆動手段としての第1右側サ
ーボモータ31a(図4参照)がケース1を挟んで連結
されており、突出部25bの端部には、左側駆動手段と
しての第1左側サーボモータ32a(図3、図4参照
がケース1を挟んで連結されている。
【0019】第1右側回転式ダンパ121は、ケース1
の一部である14部分、16部分、および23部分を常
に摺動しながら前記突出部24a(図2)を軸として回
動し、これに伴って第1右席用湾曲板121aが回動す
ることによって、第1冷風通路7と第1温風通路9との
開口面積比を調節する。この開口面積比を調節すること
によって、第1冷風通路7と第1温風通路9との混合部
でもある第1右側ガイド用通路61aへ流入する冷風の
量と温風の量とが調節され、右側フロントヒート吹出口
41aおよび右側リアヒート吹出口41bからの吹出温
度が調節される。
【0020】また第1右側回転式ダンパ121は、前記
回動に伴って第2右席用湾曲板121bが回動すること
によって、右側フロントヒート吹出口41aの開口面積
および右側リアヒート吹出口41bの開口面積を調節す
る。これらの開口面積が調節されることによって、右側
フロントヒート吹出口41aおよび右側リアヒート吹出
口41bからの吹出風量が調節される。なお、第1右側
回転式ダンパ121は、図2に示したように開口部44
aから開口部45aにかけて両側が上底部22および下
底部23にて閉塞されている形状をしているので、第1
右側ガイド用通路61aへ流入した冷風および温風を、
図1紙面手前に配設されている第1左側回転式ダンパ1
22内へ混入させることなく、全てを右側フロントヒー
ト吹出口41aおよび右側リアヒート吹出口41bから
吹き出すことができる。
【0021】また図1で、湾曲形状をした第1右席用湾
曲板131aおよび第2右席用湾曲板131bは第2右
側回転式ダンパ131の一部である。この第2右側回転
式ダンパ131の形状は図2で示した第1右側回転式ダ
ンパ121の形状と同じであり、大きさがそれぞれ異な
るだけである。また、第2右側回転式ダンパ131は開
口部46aから開口部47aにかけて第2右側ガイド用
通路61bを有している。なお、第2右側回転式ダンパ
131の形状についての詳しい説明は省略する。
【0022】また、図1には図示されていないが、ケー
ス1内の図1紙面手前側には第2左側回転式ダンパが配
設されている。この第2左側回転式ダンパと第2右側回
転式ダンパ131との結合状態は、前述した第1右側回
転式ダンパ121と第1左側回転式ダンパ122との結
合状態と同じである。また、ダンパ121および122
と同様に、第2右側回転式ダンパ131および第2左側
回転式ダンパは、それぞれに設けられた図示しない突出
部にてケース1に支持されている。なお、前記それぞれ
の突出部には、右側駆動手段としての第2右側サーボモ
ータ31b(図4参照)、および左側駆動手段としての
第2左側サーボモータ32b(図3、図4参照)が、そ
れぞれケース1を挟んで連結されている。
【0023】第2右側回転式ダンパ131は、ケース1
の一部である18部分および48部分を常に摺動しなが
ら前記突出部(図示しない)を軸として回動し、これに
伴って第1右席用湾曲板131aが回動することによっ
て、第2冷風通路8と第2温風通路10との開口面積比
を調節する。この開口面積比を調節することによって、
第2冷風通路8と第2温風通路10との混合部でもある
第2右側ガイド用通路61bへ流入する冷風の量と温風
の量とが調節され、右側ベント吹出口51からの吹出温
度が調節される。
【0024】また第2右側回転式ダンパ131は、前記
回動に伴って第2右席用湾曲板131bが回動すること
によって、右側ベント吹出口51の開口面積を調節す
る。右側ベント吹出口51の開口面積が調節されること
によって、右側ベント吹出口51からの吹出風量が調節
される。なお、第2右側回転式ダンパ131は、開口部
46aから開口部47aにかけて両側が上底部および下
底部にて閉塞されている形状をしているので、第2右側
ガイド用通路61bへ流入した冷風および温風を、図1
紙面手前に配設されている第2左側回転式ダンパ内へ混
入させることなく、全てを右側ベント吹出口51から吹
き出すことができる。
【0025】また、デフ吹出口6からの吹出風量につい
ては、デフ用通路11内に配設されたデフ用ダンパ19
の開度によって制御される。図1においてはエアコンユ
ニットのみを図示したが、このエアコンユニットに空気
を発生させるためのブロワユニットは図1の43に示す
部分にて連結している。以下、図3を用いてブロワユニ
ットの説明を簡単に行う。図3はエアコンユニットとブ
ロワユニットとが一体となったときの両ユニットを示す
斜視図である。
【0026】図3の図中左側半分がブロワユニットであ
り、右側半分がエアコンユニットである。ブロワユニッ
トにおいて26は車室内の空気をブロワユニットへ取り
入れるための内気導入口であり、27は車室外の空気を
ブロワユニットに取り入れるための外気導入口である。
車室内から取り入れる空気の量と車室外から取り入れる
量との割合は図示しない内外気切替ダンパによって行わ
れる。28は空気流を発生させるためのブロワを収納す
るブロワケースであり、29はブロワを駆動するブロワ
モータである。そしてブロワによって発生した空気流
は、連通ケース30を通って図1の43部分に送風さ
れ、エアコンユニット全体へ送風される。な、図中矢印
は空気の流れを示す。なお一実施例においては、送風手
段をブロワおよびブロワモータ29にて構成している。
【0027】次に図4を用いてこの実施例の制御系を説
明する。図4はこの実施例の制御系を示したブロック図
である。車室内の温度を検出する内気温度センサ33か
らの出力信号Tr 、車室外の温度を検出する外気温度セ
ンサ34からの出力信号Tam、太陽の位置および日射の
強度を検出する日射センサ35からの出力信号Ts 、右
席側車室内温度を設定するための右側温度設定器36か
らの出力信号Tsetr、および左席側車室内温度を設定す
るための左側温度設定器37からの出力信号Tsetlは全
てECU38に入力される。
【0028】ECU38は中央演算処理装置(CP
U)、ROM、RAM、および入出力インターフェイス
を備えた周知のマイクロコンピュータから構成されてい
る。そして上記各出力信号に基づいてあらかじめ決めら
れたプログラムおよび相関関係に従って演算処理し、ブ
ロワモータ29、第1右側サ−ボモ−タ31a、第2右
側サ−ボモ−タ31b、第1左側サ−ボモ−タ32a、
第2左側サ−ボモ−タ32b、および内外気切替ダンパ
を駆動する内外気サ−ボモ−タ42を制御する信号を出
力する。
【0029】上記マイクロコンピュータは上記各信号を
入力し、下記数式1および数式2に示すようなあらかじ
め決められた数式に基づいて、右席側に向かって吹き出
す空気の目標値である右側目標吹出空気温度TAOr
と、左席に向かって吹き出す空気の目標値である左側目
標吹出温度TAOlとを演算する。
【0030】
【数1】 TAOr=K1 *f(Tsetr,l)−K2 *Tr −K3 *Tam−K4 *Tsr+K5
【0031】
【数2】 上記数式1においてf(Tsetr,l)はTsetrとTsetl
の関数を表しており、例えばTsetrとTsetlとの平均値
としても良い。
【0032】上記数式1および数式2によってTAOr
およびTAOl(以下、双方を総称してTAOという)
を求めたら、図5に示す相関関係に従ってブロワの吹出
風量を求めるべくブロワモータ29への印加電圧を求め
る。ここで図5はTAOに応じたブロワモータ29への
印加電圧を示す相関関係図である。
【0033】内気と外気とを切り替える内外気切替制御
信号、第1右側回転式ダンパ121への制御信号、第1
左側回転式ダンパ122への制御信号、第2右側回転式
ダンパ131への制御信号、および第2左側回転式ダン
パへの制御信号も上記TAOに従って求められる。
【0034】図6は一実施例で用いるエアコンパネルを
示す正面図である。図6中、39はブロワ吹出風量を乗
員がマニュアルで調節するためのブロワスイッチであ
り、反時計周りに回せば風量が小さくなり時計周りに回
せば風量が大きくなるように構成されている。また40
は、右席側の吹出モードがバイレベルモードのときに右
席のベントの吹出空気温度および吹出風量を調節するた
めの右側ベントスイッチであり、反時計周りに回せば温
度が下がって風量が増大し、時計周りに回せば温度が高
くなって風量が低下するように構成されている。また4
1は、左席側の吹出モードがバイレベルモードのときに
左席のベントの吹出空気温度および吹出風量を調節する
ための左側ベントスイッチであり、反時計周りに回せば
温度が下がって風量は増大し、時計周りに回せば温度が
高くなって風量が低下するように構成されている。
【0035】次に、上記構成における作動を図7ないし
図13に従って説明する。なお、下記作動説明は右席側
に関するものである。左席側の作動は右席側の作動と同
様であるのでその説明は省略する。
【0036】図7左に示すように、右側ベントスイッチ
40を中間位置に設定し、右側温度設定器36によって
右側室内温度を16℃に設定したとき、第1右側回転式
ダンパ121および第2右側回転式ダンパ131は図7
右に示す位置に移動する。つまり、右側フロントヒート
吹出口41aおよび右側リアヒート吹出口41b(以
下、双方を総称して右側ヒート吹出口41という)が全
て遮断し、右側ベント吹出口51が全て開口するベント
モードとなる。また第2右側回転式ダンパ131は第2
温風通路10を遮断しているので、右側ベント吹出口5
1から吹き出される吹出温度は最も低い。またデフ用ダ
ンパ19はデフ吹出口6を全て遮断している。
【0037】右側ベントスイッチ40を中間位置に固定
したまま設定温度を徐々に上げていき、図8左に示すよ
うに右側室内温度を22℃に設定したとき、第1右側回
転式ダンパ121および第2右側回転式ダンパ131は
図8右に示す位置に移動する。つまり第1右側回転式ダ
ンパ121は右側ヒート吹出口41を約半分開口し、か
つ第1右側ガイド用通路61a内へ冷風および温風の両
方を取り込むように第1冷風通路7および第1温風通路
9を開口している。また第2右側回転式ダンパ131は
右側ベント吹出口51およびデフ用通路11を約半分ず
つ開口し、かつ第2エアミックスチャンバ17内へ冷風
および温風の両方を取り込むように第2冷風通路8およ
び第2温風通路10を開口している。このときデフ用ダ
ンパ19はデフ吹出口6を少し開口しているので、デフ
吹出口6からも少し空気が車室内へ流れる。
【0038】同様に右側ベントスイッチ40を固定した
まま右側設定温度だけを変えていき、図9左に示すよう
に右側室内温度を28℃に設定したとき、第1右側回転
式ダンパ121および第2右側回転式ダンパ131は図
9右に示す位置に移動する。つまり右側ヒート吹出口4
1が全て開口し、右側ベント吹出口51が全て遮断する
ヒートモードとなる。第1冷風通路7および第2冷風通
路8は第1右側回転式ダンパ121および第2右側回転
式ダンパ131によってすべて遮断されるので、右側ヒ
ート吹出口41およびデフ吹出口6からの吹出温度は最
も高くなる。このときデフ用ダンパ19はデフ吹出口6
を少し開口している。
【0039】また、車両運転中に急に窓ガラスが曇った
場合、今まで吹出モードがオートで制御されていたとし
ても、乗員はマニュアルでデフモードに切り替えるであ
ろう。このような場合、第1右側回転式ダンパ121お
よび第2右側回転式ダンパ131は図10右に示す位置
に移動する。つまり第1右側回転式ダンパ121が右側
ヒート吹出口41を全て遮断し、第2右側回転式ダンパ
131が右側ベント吹出口51を全て遮断する。そして
デフ用ダンパ19はデフ吹出口6を全て開口する。
【0040】また一実施例は、左席側と右席側とを独立
に温度コントロールできるだけでなく、各席の上側およ
び下側を独立に温度コントロールできるように構成され
ている。これについて図11ないし図13を用いて説明
する。
【0041】図11左に示すように、右側温度設定器3
6によって右側室内温度を22℃に設定して右側ベント
スイッチ40の位置を中間位置に設定し、またその結果
第1右側回転式ダンパ121および第2右側回転式ダン
パ131が図11右のように位置するとき、右席側乗員
が右側ベント吹出風に違和感を感じたとする。
【0042】このようなときには、右席側乗員は右側ベ
ントスイッチ40を図12左に示すように反時計周りに
回転させれば良い。すると図12右に示すように、第1
右側回転式ダンパ121は動かないのに対して、第2右
側回転式ダンパ131のみが反時計周りに回転する。そ
の結果、第2右側回転式ダンパ131は第2温風通路1
0を遮断するのと同時に第2冷風通路8を開口する。そ
の結果右側ベント吹出温度は最も低くなる。また右側ベ
ント吹出口51の開口面積も最大になり、右側ベント吹
出風量は最大となる。
【0043】右側ベント吹出温度および右側ベント吹出
風量は右側ベントスイッチ40の回し度合いによって調
節できるので、右席側乗員か上半身に感じる暑さの度合
いに応じて右側ベントスイッチ40の回し度合いを調節
し、この暑さを解消することができる。
【0044】一方、右席側乗員が上半身に冷感を感じた
場合には、右側ベントスイッチ40を図13左に示すよ
うに時計周りに回転させれば良い。すると図13右に示
すように、第1右側回転式ダンパ121は動かないのに
対して、第2右側回転式ダンパ131のみが時計周りに
回転する。その結果、第2右側回転式ダンパ131は右
側ベント吹出口51を遮断して右側ベント吹出口51か
ら冷風が吹き出されなくなる。
【0045】上記説明のように、右側ベントスイッチ4
0を時計周りに回すことによって右側ベント吹出温度は
高くなり、かつ右側ベント吹出風量は少なくなる。それ
故、右席側乗員が上半身に感じる冷感に応じて右側ベン
トスイッチ40の回し度合いを調節し、右側ベント吹出
温度を下げるのと同時に風量も下げることによって、こ
の冷感を解消することができる。
【0046】以上詳述したように、上記一実施例におい
ては、右側ガイド用通路内および左側ガイド用通路内に
てそれぞれ独立して空気を温度コントロールし、その空
気を他方のガイド用通路内へ混入させることなく所定の
吹出口から吹き出すことができる。
【0047】また一実施例では、ケース1とは別体の、
従来用いていた仕切り板を設けることなく、ケース1内
で右側と左側とに吹き出す空気の温度を独立にコントロ
ールできるので、従来に比べて部品点数が少なくなり、
かつ作業性、生産性が向上する。
【0048】また一実施例では、右側回転式ダンパおよ
び右側回転式ダンパを湾曲形状にて構成したので、右側
ガイド用通路内および左側ガイド用通路内にて確実に冷
風と温風とを混合させることができる。その結果、吹出
風は2層になることはなく、乗員は快適な吹出温度を体
感することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で用いるエアコンユニットの
構成を示す断面図である。
【図2】上記一実施例における右側回転式ダンパの形状
を示す図であり、(a)は側面図、(b)は図2(a)
のA−A矢視断面図である。
【図3】上記一実施例におけるエアコンユニットとブロ
ワユニットとの結合状態を示す斜視図である。
【図4】上記一実施例の制御系を示したブロック図であ
る。
【図5】上記一実施例における目標吹出温度TAOに応
じたブロワモータへの印加電圧を示す相関関係図であ
る。
【図6】上記一実施例のエアコンパネルを示す正面図で
ある。
【図7】上記一実施例において右席側吹出モードがベン
トモードのときの各右側回転式ダンパの位置を示す模式
図である。
【図8】上記一実施例において右席側吹出モードがバイ
レベルモードのときの各右側回転式ダンパの位置を示す
模式図である。
【図9】上記一実施例において右席側吹出モードがヒー
トモードのときの各右側回転式ダンパの位置を示す模式
図である。
【図10】上記一実施例において右席側吹出モードがデ
フモードのときの各右側回転式ダンパの位置を示す模式
図である。
【図11】上記一実施例において右席側吹出モードがバ
イレベルモードのときに右側ベントスイッチを中間位置
に設定したときの各右側回転式ダンパの位置を示す模式
図である。
【図12】上記一実施例において右席側吹出モードがバ
イレベルモードのときに右側ベントスイッチを左側へ一
杯に回した位置に設定したときの各右側回転式ダンパの
位置を示す模式図である。
【図13】上記一実施例において右席側吹出モードがバ
イレベルモードのときに右側ベントスイッチを右側へ一
杯に回した位置に設定したときの各右側回転式ダンパの
位置を示す模式図である。
【図14】右側回転式ダンパと左側回転式ダンパとの結
合状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 通風路としてのケース 2 エバポレータ 3 加熱器としてのヒ−タコア 7 第1冷風通路 8 第2冷風通路 9 第1温風通路 10 第2温風通路 29 送風手段とてのブロワモータ 41a 右席用吹出口としての右側フロントヒート吹出
口 41b 右席用吹出口としての右側リアヒート吹出口 42a 左席用吹出口としての左側フロントヒート吹出
口 42b 左席用吹出口としての左側リアヒート吹出口 51 右席用吹出口としての右側ベント吹出口 52 左席用吹出口としての左側ベント吹出口 61a 第1右側ガイド用通路 61b 第2右側ガイド用通路 62a 第1左側ガイド用通路 121 第1右側回転式ダンパ 122 第1左側回転式ダンパ 131 第2右側回転式ダンパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ空気を導く通風路と、 前記通風路を介して車室内へ空気を送風する送風手段
    と、 前記送風手段によって送風される空気を冷却するエバポ
    レータと、 前記通風路のうち前記エバポレータの空気下流側部位に
    配設され、前記空気を加熱する加熱器と、 前記エバポレータによって冷却された冷風が前記加熱器
    をバイパスして通る冷風通路と、 前記加熱器によって加熱された温風が通る温風通路と、 前記冷風通路と前記温風通路とが混合する混合部と、 前記通風路のうち前記混合部よりも空気下流側部位に形
    成され、前記混合部からの空気を車両右席乗員に向かっ
    て吹き出すための右席用吹出口と、 前記通風路のうち前記混合部よりも空気下流側部位に形
    成され、前記混合部からの空気を車両左席乗員に向かっ
    て吹き出すための左席用吹出口と、前記右席用吹出口側における前記混合部に設けられた
    側回転式ダンパと、前記左席用吹出口側における前記混合部に設けられた
    側回転式ダンパと、 前記右側回転式ダンパを回転させる右側駆動手段と、 前記左側回転式ダンパを回転させる左側駆動手段とを
    え、 前記右側回転式ダンパは、前記ケーシング内に回転自在
    に設けられた2枚の右席用側板と、これら右席用側板の
    間に設けられた第1および第2右席用湾曲板とを有し、
    前記第1右席用湾曲板は、前記右側回転式ダンパの回動
    に伴って、前記冷風通路と前記温風通路との開口面積比
    を調節し、前記第2右席用湾曲板は、前記右側回転式ダ
    ンパの回動に伴って、前記右席用吹出口を開閉するよう
    に設けられており、 前記左側回転式ダンパは、前記ケーシング内に回転自在
    に設けられた2枚の左席用側板と、これら左席用側板の
    間に設けられた第1および第2左席用湾曲板とを有し、
    前記第1左席用湾曲板は、前記左側回転式ダンパの回動
    に伴って、前記冷風通路と前記温風通路との開口面積比
    を調節し、前記第2左席用湾曲板は、前記左側回転式ダ
    ンパの回動に伴って、前記左席用吹出口を開閉するよう
    に設けられている ことを特徴とする車両用空調装置。
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