JP3239348B2 - パネル継ぎ目の平滑化方法 - Google Patents
パネル継ぎ目の平滑化方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車ボディの
組立てにおいて、ルーフとリヤフェンダ、ルーフとピラ
ーなどの車体パネル同士の間に形成される継ぎ目部分を
平滑化することによりパネルの一体感を高め、車体の外
観を向上させるのに利用されるパネル継ぎ目の平滑化方
法に関するものである。
組立てにおいて、ルーフとリヤフェンダ、ルーフとピラ
ーなどの車体パネル同士の間に形成される継ぎ目部分を
平滑化することによりパネルの一体感を高め、車体の外
観を向上させるのに利用されるパネル継ぎ目の平滑化方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車ボディの組立てにおいて
は、上記のような車体パネルの継ぎ目にアークブレージ
ング(例えば、実開平1−89885号公報参照)、あ
るいは溶射(特開平4−17656号公報参照)を施す
ことによって、両パネルのジョグル部を埋めたのち、サ
ンダやグラインダによって表面を平滑にすることによ
り、パネルの接合線を消し、車体の外観を向上させるよ
うにしていた。
は、上記のような車体パネルの継ぎ目にアークブレージ
ング(例えば、実開平1−89885号公報参照)、あ
るいは溶射(特開平4−17656号公報参照)を施す
ことによって、両パネルのジョグル部を埋めたのち、サ
ンダやグラインダによって表面を平滑にすることによ
り、パネルの接合線を消し、車体の外観を向上させるよ
うにしていた。
【0003】そして、溶射を適用する場合には、車体の
搬送やドアの建付作業などによる振動に起因するパネル
間の相対変位に基づく溶射膜の割れや亀裂を防止するた
め、溶射に先だってMIG溶接、あるいはピッチの短い
スポット溶接を施し、両パネルを接合することによって
補強し、パネル間の変位を防止するようにしていた。
搬送やドアの建付作業などによる振動に起因するパネル
間の相対変位に基づく溶射膜の割れや亀裂を防止するた
め、溶射に先だってMIG溶接、あるいはピッチの短い
スポット溶接を施し、両パネルを接合することによって
補強し、パネル間の変位を防止するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶射に
先だってMIG溶接により補強する場合には、グライン
ダにより溶接ビードを研削する必要があるばかりでな
く、パネルに熱歪みが発生するため、溶射時に熱歪みに
よる変形部分をも埋める必要が生じることがあり、仕上
げ工数が増加するという問題点がある。 また、スポッ
ト溶接を行う場合には、ピッチを短くして多数箇所を溶
接する必要があり、変形や打痕による外観不良の発生が
避けられないと共に、インナパネル側に設けた作業用の
バックホールの大きさの制約によってパネル継ぎ目の両
端部分を溶接することができないという問題点があり、
これらの問題点を解決することが溶射法によってパネル
継ぎ目部分を平滑化する場合の作業能率を高め、車体の
外観品質を向上させるための課題となっていた。
先だってMIG溶接により補強する場合には、グライン
ダにより溶接ビードを研削する必要があるばかりでな
く、パネルに熱歪みが発生するため、溶射時に熱歪みに
よる変形部分をも埋める必要が生じることがあり、仕上
げ工数が増加するという問題点がある。 また、スポッ
ト溶接を行う場合には、ピッチを短くして多数箇所を溶
接する必要があり、変形や打痕による外観不良の発生が
避けられないと共に、インナパネル側に設けた作業用の
バックホールの大きさの制約によってパネル継ぎ目の両
端部分を溶接することができないという問題点があり、
これらの問題点を解決することが溶射法によってパネル
継ぎ目部分を平滑化する場合の作業能率を高め、車体の
外観品質を向上させるための課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたものであって、パネルに歪みを生じさせるこ
となく両パネルを補強することができ、もってパネル同
士の相対変位に基づく溶射膜の割れや亀裂を有効に防止
することができるパネル継ぎ目の平滑化方法を提供する
ことを目的としている。
てなされたものであって、パネルに歪みを生じさせるこ
となく両パネルを補強することができ、もってパネル同
士の相対変位に基づく溶射膜の割れや亀裂を有効に防止
することができるパネル継ぎ目の平滑化方法を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるパネル継
ぎ目の平滑化方法は、パネル同士の継ぎ目部分を溶射に
よって平滑化するに際し、溶射時の熱によって硬化する
熱硬化性接着剤と溶接とを併用してパネルを接合したの
ち、パネルのジョグル部に溶射を施し、形成された溶射
層の表面をグラインダあるいはサンダによって平滑仕上
げすることにより当該継ぎ目部分を平滑化する構成とし
たことを特徴としており、このようなパネル継ぎ目の平
滑化方法の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
ぎ目の平滑化方法は、パネル同士の継ぎ目部分を溶射に
よって平滑化するに際し、溶射時の熱によって硬化する
熱硬化性接着剤と溶接とを併用してパネルを接合したの
ち、パネルのジョグル部に溶射を施し、形成された溶射
層の表面をグラインダあるいはサンダによって平滑仕上
げすることにより当該継ぎ目部分を平滑化する構成とし
たことを特徴としており、このようなパネル継ぎ目の平
滑化方法の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
【0007】そして、本発明に係わるパネル継ぎ目の平
滑化方法の実施態様においては、熱硬化性接着剤として
プリキュア性を備えたものを使用したり、熱硬化性接着
剤を内側に位置するパネルの端部近傍に塗布するように
したり、少なくとも一方のパネルに接着剤充填用の溝を
形成したり、さらには、熱硬化性接着剤としてテープタ
イプのものを使用したりすることができ、同じく実施態
様において、パネル継ぎ目に形成するジョグル部を接合
される両パネルに形成することができる。
滑化方法の実施態様においては、熱硬化性接着剤として
プリキュア性を備えたものを使用したり、熱硬化性接着
剤を内側に位置するパネルの端部近傍に塗布するように
したり、少なくとも一方のパネルに接着剤充填用の溝を
形成したり、さらには、熱硬化性接着剤としてテープタ
イプのものを使用したりすることができ、同じく実施態
様において、パネル継ぎ目に形成するジョグル部を接合
される両パネルに形成することができる。
【0008】
【発明の作用】本発明に係わるパネル継ぎ目の平滑化方
法においては、溶射に先だって両パネルを補強するに際
し、例えばスポット溶接あるいはMIG溶接に、熱硬化
性接着剤を併用して両パネルを接合するようにしている
ので、前記スポット溶接あるいはMIG溶接が溶射終了
までのパネル変形を防止するに足る最小限のもので済む
ことから、溶接による歪みや変形がほとんど生じないよ
うになる。 そして熱硬化性接着剤は、溶射時の熱によ
って硬化し、振動によるパネルの相対変位を防止して、
溶射膜に割れや亀裂が生じるのを防止すると共に、パネ
ルの接合強度の向上にも寄与することになる。
法においては、溶射に先だって両パネルを補強するに際
し、例えばスポット溶接あるいはMIG溶接に、熱硬化
性接着剤を併用して両パネルを接合するようにしている
ので、前記スポット溶接あるいはMIG溶接が溶射終了
までのパネル変形を防止するに足る最小限のもので済む
ことから、溶接による歪みや変形がほとんど生じないよ
うになる。 そして熱硬化性接着剤は、溶射時の熱によ
って硬化し、振動によるパネルの相対変位を防止して、
溶射膜に割れや亀裂が生じるのを防止すると共に、パネ
ルの接合強度の向上にも寄与することになる。
【0009】本発明に係わるパネル継ぎ目の平滑化方法
の実施態様においては、熱硬化性接着剤としてプリキュ
ア性を備えたものを使用しているので、溶射時の熱によ
って当該接着剤が仮硬化し、同様に振動によるパネルの
相対変位を防止して溶射膜に割れや亀裂が生じるのを防
止すると共に、例えば、その後の塗装工程における焼付
乾燥時の熱によって完全硬化し、パネルの接合強度を向
上させ、同じく実施態様において、熱硬化性接着剤を内
側に位置するパネルの端部近傍に塗布するようにした
り、少なくとも一方のパネルに接着剤充填用の溝を形成
したり、さらには、熱硬化性接着剤としてテープタイプ
のものを使用したりすることによって、溶射までの間
に、重力によって接着剤が溶射面に垂れたり、グリット
ブラスト時の振動によって接着剤が溶射面にはみ出した
りするのが防止される。
の実施態様においては、熱硬化性接着剤としてプリキュ
ア性を備えたものを使用しているので、溶射時の熱によ
って当該接着剤が仮硬化し、同様に振動によるパネルの
相対変位を防止して溶射膜に割れや亀裂が生じるのを防
止すると共に、例えば、その後の塗装工程における焼付
乾燥時の熱によって完全硬化し、パネルの接合強度を向
上させ、同じく実施態様において、熱硬化性接着剤を内
側に位置するパネルの端部近傍に塗布するようにした
り、少なくとも一方のパネルに接着剤充填用の溝を形成
したり、さらには、熱硬化性接着剤としてテープタイプ
のものを使用したりすることによって、溶射までの間
に、重力によって接着剤が溶射面に垂れたり、グリット
ブラスト時の振動によって接着剤が溶射面にはみ出した
りするのが防止される。
【0010】さらに、実施態様において、パネル継ぎ目
に形成するジョグル部を接合される両パネルに形成し
て、いわゆる2段ジョグルとすることによって、溶接や
溶射によって歪みが生じたとしても当該2段ジョグル部
によって吸収されるので、パネルの変形がさらに少ない
ものとなる。
に形成するジョグル部を接合される両パネルに形成し
て、いわゆる2段ジョグルとすることによって、溶接や
溶射によって歪みが生じたとしても当該2段ジョグル部
によって吸収されるので、パネルの変形がさらに少ない
ものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0012】実施例1 図1は本発明に係わるパネル継ぎ目の平滑化方法の手順
を示す工程図であり、図2(a)ないし(d)は、当該
平滑化方法の第1の実施例の過程を順次示す車体パネル
の断面図であって、記号1はルーフパネル、記号2はリ
ヤフェンダパネルをそれぞれ示すものである。
を示す工程図であり、図2(a)ないし(d)は、当該
平滑化方法の第1の実施例の過程を順次示す車体パネル
の断面図であって、記号1はルーフパネル、記号2はリ
ヤフェンダパネルをそれぞれ示すものである。
【0013】まず、図2(a)に示すように、リヤフェ
ンダパネル2の端部に、プリキュア性を有するアクリル
系の熱硬化性接着剤3(DK60:電気化学工業社製)
を当該リヤフェンダパネル2の幅寸法のほぼ全長に亘っ
て塗布し、その上にルーフパネル1を重ね、図2(b)
に示すように、MIG溶接によって両パネル1および2
を接合した。
ンダパネル2の端部に、プリキュア性を有するアクリル
系の熱硬化性接着剤3(DK60:電気化学工業社製)
を当該リヤフェンダパネル2の幅寸法のほぼ全長に亘っ
て塗布し、その上にルーフパネル1を重ね、図2(b)
に示すように、MIG溶接によって両パネル1および2
を接合した。
【0014】このとき、重力や後述するグリットブラス
ト時の振動によって接着剤が溶射面に垂れたり、はみ出
したりするのを防止する観点から、リヤフェンダパネル
2の端縁2aに近い位置に接着剤3を塗布するようにし
た。 また、MIG溶接による溶接ビード4は、リヤフ
ェンダパネル2の幅方向の2箇所程度に短く形成させ
た。
ト時の振動によって接着剤が溶射面に垂れたり、はみ出
したりするのを防止する観点から、リヤフェンダパネル
2の端縁2aに近い位置に接着剤3を塗布するようにし
た。 また、MIG溶接による溶接ビード4は、リヤフ
ェンダパネル2の幅方向の2箇所程度に短く形成させ
た。
【0015】次に、溶射部の前処理として、両パネル1
および2のジョグル部近傍に、常法に従って脱脂処理を
施すと共に、溶射金属との密着性を向上させるための下
地処理として、グリットブラスト処理を施したのち、当
該ジョグル部に150mmの距離に接近させた溶射ガン
により溶射を施し、図2(c)に示すようにシリコンブ
ロンズからなる溶射層5を生成させ、最後に,図2
(d)に示すようにグラインダあるいはサンダにより溶
射層5の表面を平滑に仕上げた。 なお、前記接着剤3
は、溶射時に約150℃に30秒程度加熱されることに
より仮硬化していた。
および2のジョグル部近傍に、常法に従って脱脂処理を
施すと共に、溶射金属との密着性を向上させるための下
地処理として、グリットブラスト処理を施したのち、当
該ジョグル部に150mmの距離に接近させた溶射ガン
により溶射を施し、図2(c)に示すようにシリコンブ
ロンズからなる溶射層5を生成させ、最後に,図2
(d)に示すようにグラインダあるいはサンダにより溶
射層5の表面を平滑に仕上げた。 なお、前記接着剤3
は、溶射時に約150℃に30秒程度加熱されることに
より仮硬化していた。
【0016】以上の工程により、ルーフパネル1とリヤ
フェンダパネル2の継ぎ目の平滑化処理を終えた車体
は、ドアやトランクリッドなどが取り付けられたのち、
塗装ラインに搬送されて塗装が施され,塗料の焼付乾燥
工程において前記接着剤3が完全硬化するが、この間に
前記溶射層5に割れや亀裂などの発生は全く認められな
かった。
フェンダパネル2の継ぎ目の平滑化処理を終えた車体
は、ドアやトランクリッドなどが取り付けられたのち、
塗装ラインに搬送されて塗装が施され,塗料の焼付乾燥
工程において前記接着剤3が完全硬化するが、この間に
前記溶射層5に割れや亀裂などの発生は全く認められな
かった。
【0017】実施例2 図3(a)ないし(d)は、本発明に係わるパネル継ぎ
目の平滑化方法の第2の実施例の過程を順次説明する車
体パネルの断面図であって、記号11はルーフパネル、
記号12はリヤフェンダパネルをそれぞれ示すものであ
って、この実施例においては、パネルの変形をより完全
に防止する観点から、接合されるルーフパネル11およ
びリヤフェンダパネル12の両方にジョグル部を形成し
た2段ジョグルが用いられている。
目の平滑化方法の第2の実施例の過程を順次説明する車
体パネルの断面図であって、記号11はルーフパネル、
記号12はリヤフェンダパネルをそれぞれ示すものであ
って、この実施例においては、パネルの変形をより完全
に防止する観点から、接合されるルーフパネル11およ
びリヤフェンダパネル12の両方にジョグル部を形成し
た2段ジョグルが用いられている。
【0018】まず、図3(a)に示すように、リヤフェ
ンダパネル12の端部に、プリキュア性を有するエポキ
シ系の熱硬化性接着剤13(サンライン2301N:ア
サヒ社製)を当該リヤフェンダパネル12の幅方向の中
央部を除いた端部側に塗布し(図4参照)、その上にル
ーフパネル11を重ね、図3(b)に示すように、スポ
ット溶接によって両パネル1および2を接合した。 こ
のとき、スポット溶接は、図4に示すように、リヤフェ
ンダパネル12の幅方向の中央寄りの2箇所P,Pに施
し、接着剤13の塗布位置を避けるようにした。
ンダパネル12の端部に、プリキュア性を有するエポキ
シ系の熱硬化性接着剤13(サンライン2301N:ア
サヒ社製)を当該リヤフェンダパネル12の幅方向の中
央部を除いた端部側に塗布し(図4参照)、その上にル
ーフパネル11を重ね、図3(b)に示すように、スポ
ット溶接によって両パネル1および2を接合した。 こ
のとき、スポット溶接は、図4に示すように、リヤフェ
ンダパネル12の幅方向の中央寄りの2箇所P,Pに施
し、接着剤13の塗布位置を避けるようにした。
【0019】次に、前記実施例1と同様に、溶射部の前
処理として、脱脂、およびグリットブラストによる下地
処理を施したのち、ジョグル部に溶射を施し、図3
(c)に示すようにシリコンブロンズからなる溶射層1
5を生成させた。 このとき、接着剤13は溶射時の熱
によって、同様に仮硬化していた。
処理として、脱脂、およびグリットブラストによる下地
処理を施したのち、ジョグル部に溶射を施し、図3
(c)に示すようにシリコンブロンズからなる溶射層1
5を生成させた。 このとき、接着剤13は溶射時の熱
によって、同様に仮硬化していた。
【0020】そして、最後に,図3(d)に示すよう
に、グラインダあるいはサンダにより溶射層15の表面
を平滑に仕上げ、継ぎ目の平滑化処理を終了した。
に、グラインダあるいはサンダにより溶射層15の表面
を平滑に仕上げ、継ぎ目の平滑化処理を終了した。
【0021】このようにして、平滑化処理を終えた車体
は、上記実施例1と同様に、ドアやトランクリッドなど
が取り付けられたのち、塗装ラインに搬送されて塗装が
施されるが、この間に前記溶射層15に割れや亀裂など
の発生は全く認められなかった。 なお、この実施例に
おいては、2段ジョグルを採用したことにより、スポッ
ト溶接部の圧痕が溶射層15によって埋められ、極めて
良好な外観が得られた。
は、上記実施例1と同様に、ドアやトランクリッドなど
が取り付けられたのち、塗装ラインに搬送されて塗装が
施されるが、この間に前記溶射層15に割れや亀裂など
の発生は全く認められなかった。 なお、この実施例に
おいては、2段ジョグルを採用したことにより、スポッ
ト溶接部の圧痕が溶射層15によって埋められ、極めて
良好な外観が得られた。
【0022】上記両実施例においては、いずれもプリキ
ュア性を備えた熱硬化性接着剤を用いたが、本発明にお
いてはプリキュア性のない熱硬化性接着剤をも使用する
ことができ、溶射時の150℃×30秒程度の加熱によ
って完全硬化させるようにしてもよい。 また、上記実
施例では、不定形の接着剤を下側パネル(リヤフェンダ
パネル)に塗布する例を示したが、テープ状の熱硬化性
接着剤を貼着するようにすることもでき、これによって
接着剤の塗布作業が容易になると共に、接着剤の垂れ落
ちやはみ出しが防止できるようになる。
ュア性を備えた熱硬化性接着剤を用いたが、本発明にお
いてはプリキュア性のない熱硬化性接着剤をも使用する
ことができ、溶射時の150℃×30秒程度の加熱によ
って完全硬化させるようにしてもよい。 また、上記実
施例では、不定形の接着剤を下側パネル(リヤフェンダ
パネル)に塗布する例を示したが、テープ状の熱硬化性
接着剤を貼着するようにすることもでき、これによって
接着剤の塗布作業が容易になると共に、接着剤の垂れ落
ちやはみ出しが防止できるようになる。
【0023】さらに、図5に示すように、例えばリヤフ
ェンダパネル22に、接着剤塗布用の溝22aをあらか
じめ形成しておくこともでき、これによっても接着剤の
塗布作業が容易になり、接着剤が所定の位置に保持され
易くなり、接着剤の垂れ落ちやはみ出しが防止できる。
ェンダパネル22に、接着剤塗布用の溝22aをあらか
じめ形成しておくこともでき、これによっても接着剤の
塗布作業が容易になり、接着剤が所定の位置に保持され
易くなり、接着剤の垂れ落ちやはみ出しが防止できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるパ
ネル継ぎ目の平滑化方法は、パネル同士の継ぎ目部分を
溶射によって平滑化するに際し、溶射時の熱によって硬
化する熱硬化性接着剤と溶接とを併用してパネルを接合
したのち、パネルのジョグル部に溶射を施し、形成され
た溶射層の表面をグラインダあるいはサンダによって平
滑仕上げすることにより当該継ぎ目部分を平滑化する構
成としたものであるから、例えばスポット溶接あるいは
MIG溶接が溶射が終了するまでのパネル変形を防止す
るに足る最小限のもので済むことから、溶接による歪み
や変形がほとんど生じないようになり、溶射時の熱によ
って硬化した熱硬化性接着剤がパネル同士の相対変位を
防止するので、溶射膜の割れや亀裂の発生を防止するこ
とができるという極めて優れた効果をもたらすものであ
る。
ネル継ぎ目の平滑化方法は、パネル同士の継ぎ目部分を
溶射によって平滑化するに際し、溶射時の熱によって硬
化する熱硬化性接着剤と溶接とを併用してパネルを接合
したのち、パネルのジョグル部に溶射を施し、形成され
た溶射層の表面をグラインダあるいはサンダによって平
滑仕上げすることにより当該継ぎ目部分を平滑化する構
成としたものであるから、例えばスポット溶接あるいは
MIG溶接が溶射が終了するまでのパネル変形を防止す
るに足る最小限のもので済むことから、溶接による歪み
や変形がほとんど生じないようになり、溶射時の熱によ
って硬化した熱硬化性接着剤がパネル同士の相対変位を
防止するので、溶射膜の割れや亀裂の発生を防止するこ
とができるという極めて優れた効果をもたらすものであ
る。
【0025】本発明の請求項2に係わるパネル継ぎ目の
平滑化方法においては、熱硬化性接着剤としてプリキュ
ア性を備えたものを使用しているので、溶射時の熱によ
って当該接着剤が仮硬化し、例えばその後の塗装工程に
おける焼付乾燥時の熱によって完全硬化するまでの間、
パネル同士の相対変位を防止して溶射膜に割れや亀裂が
発生するのを有効に防止すると共に、完全硬化ののちは
パネルの接合強度を向上させるという効果がもたらされ
る。
平滑化方法においては、熱硬化性接着剤としてプリキュ
ア性を備えたものを使用しているので、溶射時の熱によ
って当該接着剤が仮硬化し、例えばその後の塗装工程に
おける焼付乾燥時の熱によって完全硬化するまでの間、
パネル同士の相対変位を防止して溶射膜に割れや亀裂が
発生するのを有効に防止すると共に、完全硬化ののちは
パネルの接合強度を向上させるという効果がもたらされ
る。
【0026】本発明の請求項3ないし請求項5に係わる
パネル継ぎ目の平滑化方法においては、熱硬化性接着剤
を内側に位置するパネルの端部近傍に塗布するようにし
たり、少なくとも一方のパネルに接着剤充填用の溝を形
成したり、熱硬化性接着剤としてテープタイプのものを
使用したりするようにしているので、溶射までの間に、
重力によって接着剤が溶射面に垂れたり、グリットブラ
スト時の振動によって接着剤が溶射面にはみ出したりす
るのを有効に防止することができるという効果がもたら
される。
パネル継ぎ目の平滑化方法においては、熱硬化性接着剤
を内側に位置するパネルの端部近傍に塗布するようにし
たり、少なくとも一方のパネルに接着剤充填用の溝を形
成したり、熱硬化性接着剤としてテープタイプのものを
使用したりするようにしているので、溶射までの間に、
重力によって接着剤が溶射面に垂れたり、グリットブラ
スト時の振動によって接着剤が溶射面にはみ出したりす
るのを有効に防止することができるという効果がもたら
される。
【0027】さらに、本発明の請求項6に係わるパネル
継ぎ目の平滑化方法においては、接合されるパネルの両
方にジョグル部を形成するようにしたものであるから、
溶接や溶射によって歪みが生じたとしても両ジョグル部
によって吸収され、パネルの変形をさらに少ないものと
することができる。
継ぎ目の平滑化方法においては、接合されるパネルの両
方にジョグル部を形成するようにしたものであるから、
溶接や溶射によって歪みが生じたとしても両ジョグル部
によって吸収され、パネルの変形をさらに少ないものと
することができる。
【図1】本発明に係わるパネル継ぎ目の平滑化方法の手
順を示す工程図である。
順を示す工程図である。
【図2】(a)ないし(b)は本発明に係わるパネル継
ぎ目の平滑化方法の第1の実施例の過程を順次説明する
車体パネルの断面図である。
ぎ目の平滑化方法の第1の実施例の過程を順次説明する
車体パネルの断面図である。
【図3】(a)ないし(b)は本発明に係わるパネル継
ぎ目の平滑化方法の第2の実施例の過程を順次説明する
車体パネルの断面図である。
ぎ目の平滑化方法の第2の実施例の過程を順次説明する
車体パネルの断面図である。
【図4】図3(b)の矢印IV方向からの矢視図である。
【図5】パネル端部に接着剤充填用の溝を設けた例を示
す車体パネルの断面図である。
す車体パネルの断面図である。
1,11 ルーフパネル(パネル) 2,12,22 リヤフェンダパネル(パネル) 3,13 熱硬化性接着剤
Claims (6)
- 【請求項1】 パネル同士の継ぎ目部分を溶射によって
平滑化するに際し、溶射時の熱によって硬化する熱硬化
性接着剤と溶接とを併用してパネルを接合したのち、パ
ネルのジョグル部に溶射を施し、形成された溶射層の表
面をグラインダあるいはサンダによって平滑仕上げする
ことにより当該継ぎ目部分を平滑化することを特徴とす
るパネル継ぎ目の平滑化方法。 - 【請求項2】 熱硬化性接着剤が溶射時の熱によって仮
硬化するプリキュア性を備えたものであることを特徴と
する請求項1記載のパネル継ぎ目の平滑化方法。 - 【請求項3】 熱硬化性接着剤を内側に位置するパネル
の端部近傍に塗布することを特徴とする請求項1または
請求項2記載のパネル継ぎ目の平滑化方法。 - 【請求項4】 少なくとも一方のパネルに接着剤充填用
の溝を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のパネル継ぎ目の平滑化方法。 - 【請求項5】 熱硬化性接着剤がテープタイプであるこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載のパネル継ぎ目の平滑化方法。 - 【請求項6】 ジョグル部を接合される両パネルに形成
したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
かに記載のパネル継ぎ目の平滑化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11687394A JP3239348B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | パネル継ぎ目の平滑化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11687394A JP3239348B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | パネル継ぎ目の平滑化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH07314172A JPH07314172A (ja) | 1995-12-05 |
| JP3239348B2 true JP3239348B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=14697750
Family Applications (1)
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| JP11687394A Expired - Fee Related JP3239348B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | パネル継ぎ目の平滑化方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3239348B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR3025847B1 (fr) * | 2014-09-16 | 2017-03-24 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Procede d’assemblage de deux pieces en tole telles que des pieces de carrosserie pour vehicule. |
-
1994
- 1994-05-30 JP JP11687394A patent/JP3239348B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07314172A (ja) | 1995-12-05 |
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