JP3239186U - ティッシュボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】天面部に立体的な装飾部を容易に付加できるティッシュボックスを提供する。【解決手段】ティッシュボックス1は、内部にティッシュペーパー30を収容するボックス本体部10と、シート部材からなり、天面部11に設置される装飾部20とを備える。天面部11には、ティッシュペーパー30の取出口13と、天面部11の一辺11aの近傍で一辺11aに平行に設けられる第1切込み14と、取出口13と第1切込み14との間に形成される第2切込み15とが形成される。装飾部20には、シート部材の一端に第1差込片21が形成され、シート部材の他端に第2差込片22が形成される。一端と他端との間でシート部材を折り曲げることにより、第1差込片21と第2差込片22との位置を調整して、第1切込み14に第1差込片21を差し込み、第2切込み15に第2差込片22を差し込むことにより、天面部11に装飾部20を起立させる。【選択図】 図1
Description
本考案は、内部にティッシュペーパーを収容するティッシュボックスに関する。
ティッシュペーパーの販売を促進するために、ティッシュペーパーを収容する直方体のティッシュボックスにキャラクター等の装飾が印刷されることがある。このような装飾は、販売時にユーザーの目に留まりやすいティッシュボックスの側面部を中心に印刷されることが多い。一方で、ユーザーが購入後にティッシュペーパーを使用する際には、ティッシュボックスを上方から見下ろすことも多く、側面部を中心に印刷された装飾が必ずしも見やすいわけではなかった。
ティッシュペーパーを収容するティッシュボックスの天面部(上面部)にキャラクター等の立体装飾が設けられたものとして、例えば特許文献1に記載のティッシュボックスがある。このティッシュボックスは、天面部の一辺に、一辺を軸としてて起立および伏倒が可能な蓋面部が連結されると共に、蓋面部にミシン目で区画された装飾体構成部が設けられており、蓋面部が天面部に対して起立し、かつ、装飾体構成部のミシン目で切り取られてなる装飾体が蓋面部の少なくとも一部と同一面内にない状態で使用される。
しかしながら、特許文献1に示すティッシュボックスは、天面部の一辺に蓋面部が連結される構造であるため、一般的なティッシュボックスとは異なる展開形状にする必要がある。このため、新たに型紙を起こして裁断等を行う必要が生じると共に、既存のティッシュボックスの製造ラインを利用することが容易ではなかった。さらに、このような構造のティッシュボックスを製造する場合には、製造コストが上がってしまうという問題があった。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、既存のティッシュボックスの製造ラインを利用することができ、ユーザーが天面部に立体的な装飾部を容易に付加することが可能なティッシュボックスを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本考案に係るティッシュボックスは、箱形状を呈して、内部にティッシュペーパーを収容するボックス本体部と、シート部材からなり、前記ボックス本体部の天面部に設置される装飾部とを備え、前記天面部には、前記ティッシュペーパーの取出口と、前記天面部の一辺の近傍であって前記一辺に平行に設けられる第1切込みと、前記取出口と前記第1切込みとの間に形成される第2切込みとが形成され、前記装飾部には、前記シート部材の一端に第1差込片が形成される共に、前記シート部材の他端に前記第2差込片が形成され、前記一端と前記他端との間で前記シート部材を折り曲げることにより、前記第1差込片と前記第2差込片との位置を調整して、前記天面部に設けられる前記第1切込みに前記第1差込片を差し込むと共に、前記第2切込みに前記第2差込片を差し込むことにより、前記天面部に前記装飾部を起立させた状態で使用されることを特徴とする。
また、本考案に係るティッシュボックスは、箱形状を呈して、内部にティッシュペーパーを収容するボックス本体部と、シート部材からなり、前記ボックス本体部の天面部に設置される装飾部とを備え、前記天面部には、前記天面部の一辺の近傍であって前記一辺に平行に設けられる第1切込みが形成され、前記装飾部には、前記シート部材に形成される第3切込みにより区画された装飾構成部が設けられると共に、前記シート部材の一端に第1差込片が設けられ、前記第1切込みに前記第1差込片を差し込むと共に、前記シート部材を前記第3切込みに沿って折り曲げることにより、前記天面部に前記装飾部を起立させた状態で使用されることを特徴とする。
さらに、本考案に係るティッシュボックスは、箱形状を呈して、内部にティッシュペーパーを収容するボックス本体部と、シート部材からなり、前記ボックス本体部の天面部に設置される装飾部とを備え、前記天面部には、前記天面部の一辺の近傍であって前記一辺に平行に設けられる第1切込みが形成され、前記装飾部には、前記シート部材の一端に第1差込片が形成され、前記天面部に設けられる前記第1切込みに前記第1差込片を差し込むことにより、前記天面部に前記装飾部を起立させた状態で使用されることを特徴とする。
また、上述したティッシュボックスにおいて、前記第1差込片は、前記ボックス本体部の前記天面部から底面部までの高さ寸法に対応する長さの差込長を有するものであってもよい。
本考案に係るティッシュボックスによれば、既存のティッシュボックスの製造ラインを利用することができ、ユーザーが天面部に立体的な装飾部を容易に付加することが可能になる。
本考案の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は、実施の形態に係るティッシュボックスを示した図である。ティッシュボックス1は、ボックス本体部10と装飾部20とを有している。ボックス本体部10は箱形状を呈し、内部にティッシュペーパー30を収容する。ボックス本体部10の天面部11には、ミシン目で区画された切取部が設けられている。切取部を天面部11から切り取ることにより、ティッシュペーパー30を取り出すための取出口13が形成される。
天面部11には、長手方向の一辺11a(天面部11と側面部との交線)の近傍であって、一辺11aと平行になるようにして一対の第1切込み14,14が設けられている。さらに、天面部11には、第1切込み14と取出口13との間に位置するようにして、一対の第2切込み15,15が設けられている。実施の形態に示すボックス本体部10では、第1切込み14の切り込み長の方が、第2切込み15の切り込み長よりも長いが、この長さは特に限定されない。
装飾部20は、腰がある(こわさの高い、剛度の高い)シート部材であって、左右幅(図3の紙面左右方向の幅)が、天面部11の一辺11aの長さと等しいか、または僅かに短い長さになっている。また、装飾部20の上下幅(図3の紙面上下方向の幅)は、左右幅より短い寸法になっている。なお、上下幅の寸法は左右幅より長くてもよく、また、同じ寸法であってもよい。
装飾部20の上側(一方)の端部(図3の紙面上側の端部)には、一対の第1差込片21,21が形成されている。一対の第1差込片21,21の間の距離は、天面部11に設けられる一対の第1切込み14,14の間の距離と等しくなるように設定されている。第1差込片21,21の左右幅(図1および図3に示す幅R1)は、第1切込み14の切り込み長(図1に示す幅R2)に対応する長さとなっており、具体的には、等しい長さか、または僅かに短い長さ(R1≦R2)になっている。また、一対の第1差込片21,21の差し込み方向(図3の紙面上下方向)の長さ寸法(差込長、図1および図3に示す差込長L1)は、ボックス本体部10の天面部11から底面部16までの高さ寸法(図1に示す高さ寸法L2)に対応する長さとなっており、具体的には、等しい長さか、または僅かに短い長さ(L1≦L2)になっている。
また、装飾部20の下側(他方)の端部(図3の紙面下側の端部)には、一対の第2差込片22,22が形成されている。一対の第2差込片22,22の間の距離は、一対の第2切込み15,15の間の距離と等しくなるように設定されている。第2差込片22の左右幅(図2の紙面左右方向の幅)は、第2切込み15,15の切り込み長に対応する長さとなっており、具体的には、等しい長さか、または僅かに短い長さになっている。また、一対の第2差込片22,22は、第2差込片22,22が第2切込み15,15に差し込まれた際に、第2差込片22,22が簡単に抜けないように、半月形状になっている。
装飾部20の中央部には、左右方向に伸びる折曲線23,23が設けられている。具体的に、装飾部20の中央部には、装飾部20に描かれるデザインの輪郭に対応する第3切込み24が設けられており、折曲線23,23は、第3切込み24の両端から左右方向(両側方向)に延設されている。装飾部20には、図1乃至図3に示すように、自動車のデザインが描かれている。自動車のデザインは、自動車の屋根部分の輪郭に沿うようにして設けられる第3切込み24によって区画されて、装飾構成部を形成している。第3切込み24と折曲線23とに沿って装飾部20を山折りすることにより、図1および図2に示すように、第3切込み24によって自動車の屋根部分が前面上部に表されるようにして、装飾部20を立体的に組み立てることができる。
また、折曲線23において装飾部20を折り曲げることにより、一端に形成された第1差込片21,21と、他端に形成された第2差込片22,22との距離を調整することができる。このため、第1差込片21,21と第2差込片22,22との位置を、ボックス本体部10の天面部11に形成される第1切込み14,14と第2切込み15,15との位置に対応するように調整することが可能になる。
このようにして、第1差込片21,21と第2差込片22,22との位置を調整した状態で、図2に示すように、第1差込片21,21を第1切込み14,14に差し込み、第2差込片22,22を第2切込み15,15に差し込むことにより、装飾部20をボックス本体部10の天面部11に起立させることができる。
また、一対の第1切込み14,14は、天面部11の長手方向の一辺11aの近傍であって、一辺11aと平行になるようにして設けられているため、第1切込み14,14に差し込まれた第1差込片21,21は、ボックス本体部10の側面17に沿って差し込まれる。このため、第1差込片21,21は、ボックス本体部10の側面17と、収容されたティッシュペーパー30との間に差し込まれることになり、第1差込片21,21がティッシュペーパー30を傷つけたり破損したりすることがない。
さらに、第1差込片21,21の上下方向の寸法L1(差込長L1)は、ボックス本体部10の天面部11から底面部16までの高さ寸法L2に対応する長さ(等しいか僅かに短い長さL1≦L2)になっているため、第1差込片21,21が、天面部11から底面部16までのほぼ全ての高さ位置で、側面17とティッシュペーパー30とに挟まれた状態になる。このため、第1差込片21,21が第1切込み14,14から抜け難くなり、装飾部20がボックス本体部10から簡単に取れてしまうことを防ぐことが可能になる。
特に、ボックス本体部10内のティッシュペーパー30が減っても、残ったティッシュペーパー30と側面17とで第1差込片21,21が挟まれ続けるので、ティッシュペーパー30が無くなるまで、ボックス本体部10から装飾部20が外れ難い状態を維持することになる。
また、第2差込片22,22は、抜け防止のために半月形状に形成されているため、第2切込み15,15に差し込まれた第2差込片22,22も、簡単に抜け落ちることがない。このため、ボックス本体部10に取り付けられた装飾部20が、簡単に取れてしまうことを防止することができる。
さらに、ボックス本体部10は、一般的に製造販売されているティッシュボックスに対して、第1切込み14,14および第2切込み15,15を形成したものである。このため、実施の形態に示すボックス本体部10のために、新しく製造ライン等を設ける必要がなく、従来の製造ラインを利用することが可能である。
さらに、装飾部20は一般的なシート部材であるため、表面にデザイン等を容易に印刷することができる。また、装飾部20はシート部材であるため、運搬等が簡単である。例えば、装飾部20を折曲線23等で折り畳むことにより小さくすることができ、折り畳まれた装飾部20をボックス本体部10の天面部11に重ね合わせることにより、ボックス本体部10と一緒に運搬を行うことができる。
以上、本考案の実施の形態について例示したが、本考案の実施の形態は、上述したものには限られず、考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更等してもよい。例えば、実施の形態に係るティッシュボックスの装飾部20は、折曲線23で折り曲げられるものであったが、装飾部を折り曲げずに用いられるものであってもよい。
図4に示すティッシュボックス1aの装飾部20aは、シート部材の表面に自動車のデザインが描かれており、下端部に一対の第1差込片21,21が設けられている。また、ボックス本体部10aには、第1切込み14だけが設けられており、第2切込み15は設けられていない。ボックス本体部10aに対して、装飾部20aを折り曲げることなく、天面部11の第1切込み14,14に、装飾部20aの第1差込片21,21を差し込むことにより、天面部11に装飾部20aを起立させることが可能になる。このため、実施の形態に係るティッシュボックス1と同様の効果を奏することが可能である。
また、実施の形態に係るティッシュボックス1の装飾部20では、第3切込み24の両端に折曲線23が1つずつしか設けられていなかったが、折曲線23を複数設けて、装飾部20を多段的に折り曲げて各面を立体的に際立たせるようにすることも可能である。
さらに、ボックス本体部10では、第1切込み14,14を天面部11の長辺部分の一辺11aに設ける場合について説明したが、第1切込み14,14を設ける位置は、天面部11の長辺部分だけには限定されず、短辺部分に設けてもよい。
また、実施の形態では、ボックス本体部10に設置される装飾部20が1つの場合について説明したが、ボックス本体部10に設置される装飾部20は、1つには限定されず、1つのボックス本体部10に対して、複数の装飾部20が設置されるものであってもよい。
1,1a …ティッシュボックス
10,10a …ボックス本体部
11 …天面部
11a …(天面部の)一辺
13 …取出口
14 …第1切込み
15 …第2切込み
16 …底面部
17 …側面
20、20a …装飾部
21 …第1差込片
22 …第2差込片
23 …折曲線
24 …第3切込み
30 …ティッシュペーパー
L1 …第1差込片の差込長
L2 …天面部から底面部までの高さ寸法
R1 …第1差込片の幅寸法
R2 …第1切込みの切り込み長
10,10a …ボックス本体部
11 …天面部
11a …(天面部の)一辺
13 …取出口
14 …第1切込み
15 …第2切込み
16 …底面部
17 …側面
20、20a …装飾部
21 …第1差込片
22 …第2差込片
23 …折曲線
24 …第3切込み
30 …ティッシュペーパー
L1 …第1差込片の差込長
L2 …天面部から底面部までの高さ寸法
R1 …第1差込片の幅寸法
R2 …第1切込みの切り込み長
Claims (4)
- 箱形状を呈して、内部にティッシュペーパーを収容するボックス本体部と、
シート部材からなり、前記ボックス本体部の天面部に設置される装飾部と
を備え、
前記天面部には、
前記ティッシュペーパーの取出口と、
前記天面部の一辺の近傍であって前記一辺に平行に設けられる第1切込みと、
前記取出口と前記第1切込みとの間に形成される第2切込みと
が形成され、
前記装飾部には、前記シート部材の一端に第1差込片が形成される共に、前記シート部材の他端に前記第2差込片が形成され、
前記一端と前記他端との間で前記シート部材を折り曲げることにより、前記第1差込片と前記第2差込片との位置を調整して、前記天面部に設けられる前記第1切込みに前記第1差込片を差し込むと共に、前記第2切込みに前記第2差込片を差し込むことにより、前記天面部に前記装飾部を起立させた状態で使用されることを特徴とするティッシュボックス。 - 箱形状を呈して、内部にティッシュペーパーを収容するボックス本体部と、
シート部材からなり、前記ボックス本体部の天面部に設置される装飾部と
を備え、
前記天面部には、前記天面部の一辺の近傍であって前記一辺に平行に設けられる第1切込みが形成され、
前記装飾部には、前記シート部材に形成される第3切込みにより区画された装飾構成部が設けられると共に、前記シート部材の一端に第1差込片が設けられ、
前記第1切込みに前記第1差込片を差し込むと共に、前記シート部材を前記第3切込みに沿って折り曲げることにより、前記天面部に前記装飾部を起立させた状態で使用されることを特徴とするティッシュボックス。 - 箱形状を呈して、内部にティッシュペーパーを収容するボックス本体部と、
シート部材からなり、前記ボックス本体部の天面部に設置される装飾部と
を備え、
前記天面部には、前記天面部の一辺の近傍であって前記一辺に平行に設けられる第1切込みが形成され、
前記装飾部には、前記シート部材の一端に第1差込片が形成され、
前記天面部に設けられる前記第1切込みに前記第1差込片を差し込むことにより、前記天面部に前記装飾部を起立させた状態で使用されることを特徴とするティッシュボックス。 - 前記第1差込片は、前記ボックス本体部の前記天面部から底面部までの高さ寸法に対応する長さの差込長を有すること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のティッシュボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002428U JP3239186U (ja) | 2022-07-25 | 2022-07-25 | ティッシュボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002428U JP3239186U (ja) | 2022-07-25 | 2022-07-25 | ティッシュボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3239186U true JP3239186U (ja) | 2022-09-26 |
Family
ID=83398798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022002428U Active JP3239186U (ja) | 2022-07-25 | 2022-07-25 | ティッシュボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239186U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12062181B2 (en) * | 2018-08-14 | 2024-08-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, image processing method, and storage medium for extracting an irradiation field of a radiograph |
-
2022
- 2022-07-25 JP JP2022002428U patent/JP3239186U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12062181B2 (en) * | 2018-08-14 | 2024-08-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, image processing method, and storage medium for extracting an irradiation field of a radiograph |
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