JP3239055B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3239055B2
JP3239055B2 JP26268195A JP26268195A JP3239055B2 JP 3239055 B2 JP3239055 B2 JP 3239055B2 JP 26268195 A JP26268195 A JP 26268195A JP 26268195 A JP26268195 A JP 26268195A JP 3239055 B2 JP3239055 B2 JP 3239055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルが上下
フレームに支持されてなる液晶表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置における液晶パネル
は、液晶パネルの背面からその外周側を支持する例えば
プラスチック成形品からなる下フレームの中にセットさ
れるようになっている。この下フレームには、その各コ
ーナー部分に位置決め用突起部(位置決め用部材)が形
成されており、この位置決め用突起部にて、液晶パネル
の外形のバラツキを吸収しながら、液晶パネル平面方向
の位置決めを行っていた。従来、前記位置決め用突起部
は、下フレームと同一材料からなり、一体化されて形成
されている。
【0003】また、一般的に、前記液晶パネルと下フレ
ームとの間には、緩衝材としてシリコン樹脂等からなる
スペーサ部材が介挿されるようになっている。このスペ
ーサ部材は、液晶パネルに伝わる液晶パネル垂直方向の
振動や衝撃を吸収して、そのストレスを緩和するように
なっている。
【0004】ところが、このように位置決め用突起部
が、下フレームと同一材料のプラスチックからなってい
る場合、振動や衝撃等のストレスがガラスからなる液晶
パネルに直接伝わるため、液晶パネルが破損しやすいと
いう問題点を有している。
【0005】そこで、このような不具合を解消するため
に、図6に示すように、位置決め用突起部12にバネ性
を持たせた構造が特開平1−246587号公報に開示
されている。また、図7に示すように、位置決め用突起
部をシリコン樹脂等の緩衝性のある材料にて下フレーム
11に一体形成させた構造が特開平7−168161号
公報に開示されている。
【0006】これらによれば、位置決め用突起部12が
バネ性または緩衝性を有しているので、振動や衝撃等の
ストレスは、一旦、位置決め用突起部12に吸収されて
から液晶パネル15に伝わる。したがって、そのストレ
スは緩和され、液晶パネル15が破損し難くなり、ひい
ては、液晶表示装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0007】さらに、従来の液晶表示装置は、前記のよ
うに下フレームの中にセットされた液晶表示パネルの上
から、表示窓を有する上フレームをかぶせることによっ
て、液晶パネルを固定していた。この上フレームは、表
示窓の周縁部を液晶パネルの周端部に重ね合わせるよう
にして液晶パネルを上下方向に対して固定している。
【0008】ところが、上フレームと液晶パネルとが直
接接触していると、振動や衝撃等のストレスによって液
晶パネルが容易に破損し易いという問題点を有してい
る。
【0009】そこで、このような不具合を解消するため
に、図8に示すように、上フレーム17と液晶パネル1
5との間に保護カバー19と緩衝材20とを配置させた
構造が特開平4−67013号公報に開示されている。
また、図9に示すように、上フレーム17の少なくとも
長辺に沿って液晶パネル15側に突出する突堤21を有
し、この突堤21と液晶パネル15の端子部との間に両
面に粘着層を形成した樹脂薄板からなるストライプ状ス
ペーサ16を介挿した構造が特開平6−347762号
公報に開示されている。
【0010】前記特開平4−67013号公報の構成に
よれば、上フレーム17と液晶パネル15との間に設け
られた保護カバー19と弾性部材20とによって振動・
衝撃等のストレスが緩和され、外部応力に強い液晶表示
装置が得られる。また、特開平6−347762号公報
の構成によれば、上フレーム17の液晶パネル15に対
面する部分が直接液晶パネル15に接触することが防止
され、外部からの衝撃に対して十分耐え得る液晶表示装
置が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した特
開平1−246587号公報の構成の場合、位置決め用
突起部12が下フレーム11と同一材料で形成されてい
るので、下フレーム11の反りなどの変形を防止するた
めに、下フレーム11の材料として、例えばガラス繊維
を混合して強化したプラスチックや、PPS(Poly
phenylene Sulfide)などの固い材料
を使用した場合、位置決め用突起部12に充分なバネ性
が得られず、振動や衝撃のストレスが充分に緩和されな
いといった事態を招来するという問題点を有していた。
尚、反対に、位置決め用突起部12に充分なバネ性を付
与すべく、下フレーム11に緩衝性のある材料を使用す
ることも考えられるが、そうすると下フレーム11に反
りが生じてしまい、これによって液晶表示装置の信頼性
が低下することとなる。
【0012】また、特開平7−168161号公報の構
成の場合、下フレーム11であるプラスチック部に位置
決め用部材12として弾性部材を一体形成しているため
コストアップを招くという問題点があった。
【0013】また、これらの構成では、位置決め用突起
部12にバネ性もしくは弾性を設けたことにより液晶パ
ネル15の形状のバラツキをある程度吸収することも可
能であるが、夫々のバラツキに適合した吸収はできない
という問題点があった。
【0014】更に、特開平4−67013号公報及び特
開平6−347762号公報の構成の場合、上フレーム
17と液晶パネル15が保護カバー19や緩衝材20、
或いはストライプ状スペーサ16を介して接触している
ので、直接接触した場合に比べて耐衝撃性は上がるもの
の、液晶パネル15のうち最も破損しやすいコーナー部
においては充分な耐衝撃性が得られていないという問題
点を有している。
【0015】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであり、液晶パネル平面方向及び垂直方向に対する
振動・衝撃等のストレスを緩和することのできる液晶表
示装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示装置は、液晶パネルと、この液晶パネルを挾持
する上下フレームとを備え、前記下フレームは液晶パネ
ルの位置決め用突起部が複数設けられてなる液晶表示装
置において、少なくとも前記液晶パネルを構成する2枚
の基板の電極引出部が交差する液晶パネルのコーナー形
状が凹部を有する位置に位置決め用突起部が設けられ
前記位置決め用突起部少なくとも前記液晶パネルとの
接触部が弾性部材で覆われていることを特徴としてい
る。
【0017】本発明の請求項2記載の液晶表示装置は、
請求項1記載の液晶表示装置において、前記弾性部材が
リング状に形成されていることを特徴としている。
【0018】
【0019】
【0020】次に、本発明の作用について以下に説明す
る。
【0021】前記の請求項1記載の構成によれば、液晶
パネル平面方向に対する振動・衝撃等のストレスが効率
良く緩和することができる。
【0022】また、請求項2記載の構成によれば、弾性
部材がリング状に形成されているため、取り付け、取り
外しが容易に行えるので、夫々の液晶パネルの形状のバ
ラツキに応じて、リング状の弾性部材の厚みを適宜変更
することによって確実に液晶パネルを固定することがで
きる。
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
5を用いて説明する。
【0026】[実施の形態1]本実施の形態に係る液晶
表示装置は、液晶表示装置の下フレームに特徴があるも
のであり、図1に示すように、液晶パネルを支持する下
フレーム1を有しており、この下フレーム1と、上フレ
ーム7とによって、同図に示す液晶パネル5が挾持され
た構成を有している。
【0027】前記下フレーム1における4つのコーナー
部分には、液晶パネル平面方向の位置決めを行う位置決
め用突起部2a・2bが形成されている。これらの突起
部のうち、前記液晶パネルを構成する2枚の基板の電極
引出部が交差しないコーナー部に設けられた突起部2a
は、その部分に対応する液晶パネル5のコーナー形状に
合わせて略L字形状としている。前記液晶パネルを構成
する2枚の基板の電極引出部が交差するコーナー部に設
けられた突起部2bは、その部分に対応する液晶パネル
5のコーナー形状が凹部を有するものとなっているの
で、この凹部に合わせた形状をしている。これらの位置
決め用突起部2a・2bによって、下フレーム1の中に
セットされる液晶パネル5の液晶パネル平面方向の位置
決めを行うようになっている。そして、後者の突起部2
bには、その外側を覆うように図2に示すようなリング
状の弾性部材3が嵌め込まれている。このため、たとえ
液晶パネル5の形状にバラツキが生じていたとしても、
夫々のバラツキの程度によって嵌め込む弾性部材3の厚
さを変えることによって効率よくバラツキを吸収すると
共に、液晶パネル5が受ける液晶パネル平面方向に対す
る振動・衝撃等のストレスを吸収するようになってい
る。
【0028】また、前記下フレーム1には、突起部2b
同士を結ぶように、液晶パネル垂直方向の緩衝材である
スペーサ部材4が設けられている。これらスペーサ部材
4は、緩衝材料から形成されているので、液晶パネル5
が受ける液晶パネル垂直方向に対する振動・衝撃等のス
トレスを効率よく吸収するようになっている。
【0029】また、液晶パネル5の上に設けられる上フ
レーム7は、アース板8を介して下フレーム1及び液晶
パネル5に取り付けられるようになっている。このと
き、アース板8をバネ性を有する構造としておけば、上
フレーム7の反り等のストレスから液晶パネル5を保護
することができる。また、この上フレーム7の表示窓周
縁部裏側にスペーサ部材(図示せず)を設け、液晶パネ
ル周端部と直接接しないような構成にすれば更に耐衝撃
性が向上する。
【0030】このような構成の液晶表示装置において
は、液晶パネル5に振動・衝撃等のストレスが加わる
と、その内の液晶パネル平面方向の振動・衝撃等のスト
レスは、前記位置決め用突起部2bに嵌め込まれたリン
グ状の弾性部材3にて一旦吸収された後、液晶パネル5
に伝わることとなる。したがって、本液晶表示装置は、
液晶パネルの水平方向に対する耐振動性・耐衝撃性が優
れたものとなる。一方、液晶パネルの垂直方向の振動・
衝撃等のストレスは、液晶パネル5と上下各フレームと
の間に間挿されたスペーサ部材にて一旦吸収された後、
液晶パネル5に伝わることとなる。したがって、本液晶
表示装置では、液晶パネル垂直方向に対する耐振動性・
耐衝撃性も優れたものとなる。
【0031】このように、本液晶表示装置の構成によれ
ば、液晶パネル5に伝わる液晶パネル水平方向・垂直方
向の振動・衝撃等のストレスは、位置決め用突起部2a
・2bに嵌め込まれたリング状の弾性部材3とスペーサ
部材4とで効率よく緩和されるので、液晶パネル平面方
向・垂直方向に対する耐振動性・耐衝撃性が優れたもの
となり、信頼性の高い液晶表示装置が実現されている。
【0032】しかも、位置決め用突起部2bに嵌め込ま
れたリング状の弾性部材3は、取り付け、取り外しが容
易に行えるので、夫々の液晶パネル3の形状のバラツキ
に応じて、リング状の弾性部材3の厚さを変えることに
よって、確実に液晶パネル5を固定することができるた
め、耐振動性・耐衝撃性を更に向上させることができ
る。
【0033】[実施の形態2]本実施の形態に係る液晶
表示装置は、液晶表示装置の上フレームに特徴を有する
ものであり、図3に示すような形状の表示窓を有してい
る。
【0034】前記上フレーム7の表示窓部における4つ
のコーナー部分は、ガラスとの接触を防ぐために、表示
エリアのコーナー部を中心とする円弧に沿ってくり抜か
れている。図3におけるコーナー部断面図を図4に示
す。この図から液晶パネル5のコーナー部と上フレーム
7とが直接的、又は間接的に接触していないことが分か
る。また、コーナー部以外の直線部の液晶パネル接触面
にはスペーサ部材(図示せず)が設けられている。前記
円弧は同一半径でもよいが、端子接続部を有する2辺か
らなるコーナー部は凹形状となっているので、必要に応
じて半径を変えてもよい。また、このまま液晶表示装置
として使用すると、くり抜き部から光り漏れが生ずるた
め、これを防ぐために各くり抜き部に表示エリアに合わ
せて黒色フィルムを貼付してもよい。
【0035】これにより、液晶パネル5の比較的強度の
弱い各コーナー部において、上フレーム7と液晶パネル
5とが直接的、又は間接的に接触することがないため、
液晶パネル5のガラス部に加わる応力が減少し、液晶パ
ネル5のガラス割れを防ぐことができる。また、光り漏
れを防ぐために黒色フィルムを貼付した場合であって
も、この黒色フィルムはメッキ鋼板等からなる上フレー
ム7ほど硬いものではなく、液晶パネル5のコーナー部
に与える応力は小さく抑えることができる。
【0036】このような構成の液晶表示装置において
は、上フレーム7が液晶パネル5のコーナー部において
直接的、又は間接的に上フレーム7と接触することがな
いため、上フレーム7から液晶パネル5に振動・衝撃な
どのストレスが伝わったとしても、各コーナー部におい
てはこのストレスがかなり減少して伝わるので、液晶パ
ネル5のガラス割れを防ぐことができ、耐振動性・耐衝
撃性が優れたものとなる。
【0037】このように、本液晶表示装置の構成によれ
ば、上フレーム7から液晶パネル5に伝わる応力がガラ
ス基板強度の弱いコーナー部においてかなり減少される
ので、耐振動性・耐衝撃性が優れたものとなり、信頼性
の高い液晶表示装置が実現されている。また、メッキ鋼
板等からなる上フレーム7の各コーナー部をくり抜くこ
とによって、液晶表示装置の軽量化を図ることが可能で
ある。
【0038】[実施の形態3]本実施の形態に係る液晶
表示装置は、上述した2つの実施の形態における特徴を
合わせ持ち、液晶表示装置の上下フレームに特徴を有す
るものであり、図5に示すように、液晶パネルを支持す
る下フレーム1と、同図に示すような形状の表示窓を有
する上フレーム7とを有しており、これら上下フレーム
1、7によって、同図に示す液晶パネル5が挾持された
構成を有している。
【0039】前記下フレーム1における4つのコーナー
部分には、液晶パネル平面方向の位置決めを行う位置決
め用突起部2a・2bが形成されている。これらの突起
部のうち、前記液晶パネルを構成する2枚の基板の電極
引出部が交差しないコーナー部に設けられた突起部2a
は、その部分に対応する液晶パネル5のコーナー形状に
合わせて略L字形状としている。前記液晶パネルを構成
する2枚の基板の電極引出部が交差するコーナー部に設
けられた突起部2bは、その部分に対応する液晶パネル
5のコーナー形状が凹部を有するものとなっているの
で、この凹部に合わせた形状をしている。これらの位置
決め用突起部2a・2bによって、下フレーム1の中に
セットされる液晶パネル5の液晶パネル平面方向の位置
決めを行うようになっている。そして、後者の突起部2
bには、その外側を覆うように図2に示すようなリング
状の弾性部材3が嵌め込まれている。このため、たとえ
液晶パネル5の形状にバラツキが生じていたとしても、
夫々のバラツキの程度によって嵌め込む弾性部材の厚さ
を変えることによって効率よくバラツキを吸収すると共
に、液晶パネル5が受ける液晶パネル平面方向に対する
振動・衝撃等のストレスを吸収するようになっている。
【0040】また、前記下フレーム1には、突起部2b
同士を結ぶように、液晶パネル垂直方向の緩衝材である
スペーサ部材4が設けられている。このスペーサ部材4
は、緩衝材料から形成されているので、液晶パネル5が
受ける液晶パネル垂直方向に対する振動・衝撃等のスト
レスを効率よく吸収するようになっている。
【0041】次に、前記上フレーム7の表示窓部におけ
る4つのコーナー部分は、ガラスとの接触を防ぐため
に、表示エリアのコーナー部を中心とする円弧に沿って
くり抜かれている。また、コーナー部以外の直線部の液
晶パネル接触面にはスペーサ部材(図示せず)が設けら
れている。また、前記円弧は同一半径でもよいが、端子
接続部を有する2辺からなるコーナー部は、凹形状とな
っているので、必要に応じて半径を変えてもよい。ま
た、このまま液晶表示装置として使用すると、くり抜き
部から光り漏れが生ずるため、これを防ぐために各くり
抜き部に表示エリアに合わせて黒色フィルムを貼付して
もよい。
【0042】このような構成の液晶表示装置において
は、液晶パネル5に振動・衝撃等のストレスが加わる
と、液晶パネル平面方向のストレスに対しては前記位置
決め用突起部2a・2bに嵌め込まれたリング状の弾性
部材3にて一旦吸収された後、液晶パネル5に伝わるこ
ととなる。したがって、本液晶表示装置は、液晶パネル
5の水平方向に対する耐振動性・耐衝撃性が優れたもの
となる。
【0043】更に、液晶パネル垂直方向のストレスに対
しては、液晶パネル5と上下各フレームとの間に介挿さ
れたスペーサ部材にて一旦吸収された後、液晶パネル5
に伝わることとなる。また、上フレーム7が液晶パネル
5のコーナー部において直接的、又は間接的に上フレー
ム7と接触することがないため、上フレーム7から液晶
パネル5に振動・衝撃などのストレスが伝わったとして
も、各コーナー部においてはこのストレスがかなり減少
して伝わることとなる。したがって、本液晶表示装置
は、液晶パネル5の垂直方向に対する耐振動性・耐衝撃
性も優れたものとなる。
【0044】このように、本液晶表示装置の構成によれ
ば、液晶パネル5に伝わる液晶パネル平面方向・垂直方
向の振動・衝撃等のストレスは、位置決め用突起部2a
・2bに嵌め込まれたリング状の弾性部材3と、液晶パ
ネル5と上下各フレームとの間に介挿されたスペーサ部
材とで効率よく緩和されるので、液晶パネル平面方向・
垂直方向の耐振動性・耐衝撃性が優れたものとなり、信
頼性の高い液晶表示装置が実現されている。更に、上フ
レーム7の表示窓のコーナー部を円弧状にくり抜いてい
るため、上フレーム7から液晶パネル5に伝わる振動・
衝撃等のストレスがガラス基板強度の弱いコーナー部に
おいてかなり減少されることとなり、液晶パネル5のガ
ラス強度の弱いコーナー部にかかるストレスがかなり減
少されるので、液晶パネル5のコーナー部におけるガラ
ス割れ等の破損を防ぐことができる。また、メッキ鋼板
等からなる上フレーム7の各コーナー部をくり抜くこと
によって、液晶表示装置の軽量化を図ることが可能であ
る。
【0045】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、これらの実施の形態において、位置決め用突起部
a・2bに嵌め込む弾性部材3は、突起部に嵌め込み易
くさせるために内径に少し余裕を持たせても良い。ま
た、作業の効率を上げるため、他の部品と識別し易いよ
うに着色しておく、或いは着色されたものを使用しても
良い。また、このリング状の弾性部材3の形状は図2の
ものに限定されることはなく、例えば直方体に穴を空け
た形状にしても良い。さらに、この穴は必ずしも貫通し
ていなくても良い。また、上フレーム7の表示窓の各コ
ーナーをくり抜く形状は円弧状に限定されないことは言
うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の液晶表示装置
は、以上のように、少なくとも前記液晶パネル5を構成
する2枚の基板の電極引出部が交差する液晶パネル5の
コーナー形状が凹部を有する位置に位置決め用突起部2
bが設けられ位置決め用突起部2b少なくとも前記
液晶パネルとの接触部が弾性部材3で覆われている構成
である。
【0047】したがって、液晶パネル平面方向に対する
振動・衝撃等のストレスが効率良く緩和されるという効
果を奏する。
【0048】また、請求項2記載の液晶表示装置は、前
記弾性部材3がリング状に形成されている構成である。
【0049】したがって、この弾性部材3の取り付け、
取り外しが容易に行えるので、夫々の液晶パネル5の形
状のバラツキに応じて、リング状の弾性部材3の厚みを
適宜変更することによって確実に液晶パネル5を固定す
ることができる。また、このリング状の弾性部材3の内
径を位置決め用突起部2a・2bの外径よりも大きく形
成しておくと、作業性が向上するという効果も奏する。
また、このリング状の弾性部材3を、他の部品と識別で
きるように着色しておくと更に作業性が向上する。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すもので、液晶表示
装置における下フレームと、液晶パネルと、上フレーム
とを示す斜視図である。
【図2】リング状の弾性部材を拡大した図である。
【図3】本発明の別の実施の形態を示すもので、液晶表
示装置における液晶パネル部を上から見た図である。
【図4】図4におけるコーナー部断面図である。
【図5】本発明の更に別の実施の形態を示すもので、液
晶表示装置における下フレームと、液晶パネルと、上フ
レームとを示す斜視図である。
【図6】従来の液晶表示装置における下フレームと液晶
パネルを示す断面図である。
【図7】従来の液晶表示装置における下フレームと液晶
パネルを示す断面図である。
【図8】従来の液晶表示装置における下フレームと液晶
パネルと上フレームとを示す断面図である。
【図9】従来の液晶表示装置における下フレームと液晶
パネルと上フレームとを示す断面図である。
【符号の説明】
1 下フレーム2a・2b 位置決め用突起部 3 リング状弾性部材 4 スペーサ部材 5 液晶パネル 7 上フレーム 8 アース板
フロントページの続き (72)発明者 菊野 正幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−222335(JP,A) 特開 平7−168161(JP,A) 特開 昭64−91114(JP,A) 実開 昭58−166669(JP,U) 実開 平5−50428(JP,U) 実開 昭62−84081(JP,U) 実開 平1−133640(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333 G09F 9/00 341 G09F 9/00 350

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネルと、この液晶パネルを挾持す
    る上下フレームとを備え、前記下フレームは液晶パネル
    の位置決め用突起部が複数設けられてなる液晶表示装置
    において、 少なくとも前記液晶パネルを構成する2枚の基板の電極
    引出部が交差する液晶パネルのコーナー形状が凹部を有
    する位置に位置決め用突起部が設けられ、前記位置決め
    用突起部少なくとも前記液晶パネルとの接触部が弾性
    部材で覆われていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材がリング状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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