JP3238896U - ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止するとともに、ロータ室の液体や気体がベアリング側へ漏出するのを防止し、省エネルギーの運転が可能で、製造コストを低減できる軸封機構を備えたルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプを提供する。【解決手段】ルーツ式ブロワ10は、Oリング22を介してフリキリ板21をシャフト15aに固着し、ベアリング16から漏出してフリキリ板21のリング溝に侵入した潤滑油25をシャフト15aの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路12dを通して貯留部14aへ戻すので、潤滑油25がケーシング11のロータ室11aに侵入するのを防止する。ケーシング11の内部の圧力によってギヤカバー14内の圧力が変動するのをラビリンス溝15bのシール機能によって防止する。ラビリンス溝15bから漏れ出るロータ室11aの流体の流れをスリーブ28の端面で開放窓12eへ向け、大気中に放出する。【選択図】図1
Description
本考案は、ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプに関し、より詳しくはロータのシャフトの軸封機構に関する。
ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプは、ケーシングに設けたロータ室に、互いに逆方向に回転される一対のロータが組み込まれている。このロータのシャフトはケーシングに組み付けたハウジングに組み込んだベアリングで回転可能に支持されている。
ハウジングには、シャフトに組み付けたタイミングギヤを覆うギヤカバーが組み付けられている。このギヤカバーの内部にはタイミングギヤとベアリングへ給油される潤滑油の貯留部が設けられている。
そして、ハウジングには、ロータ室の液体や気体がベアリング側へ漏出するのを防止するとともに、ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止するため軸封機構が設けられている。
ハウジングには、シャフトに組み付けたタイミングギヤを覆うギヤカバーが組み付けられている。このギヤカバーの内部にはタイミングギヤとベアリングへ給油される潤滑油の貯留部が設けられている。
そして、ハウジングには、ロータ室の液体や気体がベアリング側へ漏出するのを防止するとともに、ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止するため軸封機構が設けられている。
特開平6-101674号公報には軸封機構としてオイルシールを採用したルーツ式ブロワが開示されている。
また、実開昭47-2252号公報には軸封機構としてメカニカルシールを採用したルーツ式ブロワが開示されている。
また、実開昭47-2252号公報には軸封機構としてメカニカルシールを採用したルーツ式ブロワが開示されている。
オイルシールは組み付け作業が容易であるため、製造コストを低減できるものの、オイルシールのリップ部がシャフトに接触し、回転するシャフトに摺動抵抗が生ずるため動力が増加する。また、リップ部が摩耗し、ベアリングの潤滑油がロータ室に侵入するおそれや、ロータ室から蒸気などの凝縮性ガスまたは腐食性ガス等の流体がベアリング側へ漏出するおそれがある。
また、潤滑油やロータ室の流体の漏出量を低減させるためオイルシールを複数枚使用すると、シャフトに対する摺動抵抗が増加し、さらなる発熱及び動力増加が発生する。
また、潤滑油やロータ室の流体の漏出量を低減させるためオイルシールを複数枚使用すると、シャフトに対する摺動抵抗が増加し、さらなる発熱及び動力増加が発生する。
一方、メカニカルシールを採用した軸封機構はオイルシールに比べ、潤滑油や、流体の漏出を抑制できる。しかし、メカニカルシールはシャフトへの組み付け作業が甚だ面倒で手間がかかるため製造コストが高くなる。
また、メカニカルシールの摺接面に介在する潤滑油にドレンとなった腐食性ガスが混入すると潤滑油が劣化し、メカニカルシールの耐久寿命も短くなる。
また、メカニカルシールの摺接面に介在する潤滑油にドレンとなった腐食性ガスが混入すると潤滑油が劣化し、メカニカルシールの耐久寿命も短くなる。
本考案はかかる問題点に鑑み、ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止するとともに、ロータ室の液体や気体がベアリング側へ漏出するのを防止し、省エネルギーの運転が可能で、製造コストを低減できる軸封機構を備えたルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプを提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、ケーシングに設けたロータ室にロータを回転可能に組み付け、
貫通穴と凹部が設けられ、貫通穴にロータのシャフトを貫通し、凹部にシャフトを回転可能に支持するベアリングを組み込んだハウジングをケーシングに組み付け、
ハウジングから突出するシャフトの端部に組み付けたタイミングギヤを覆うとともに、タイミングギヤとベアリングへ給油される潤滑油の貯留部を内部に設けたギヤカバーをハウジングに組み付け、
ロータ室の流体がベアリング側へ漏出するのを防止するとともに、ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止する軸封機構をハウジングに設けたルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプであって、
前記軸封機構として、ハウジングに、凹部に隣接する空隙部と、空隙部とギヤカバーの貯留部を連通するオイル通路を形成し、
リング溝を形成したフリキリ板を、リング溝がベアリングの側面に対向するように空隙部に組み込むとともに、Oリングを介してシャフトに固着し、
ベアリングから漏出してリング溝に侵入した潤滑油をシャフトの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路を通して貯留部へ戻し、
ハウジングの凹部にOリングを介してベアリングを嵌着するとともに、ベアリングとしてラバーシールベアリングを用い、
ロータ室とベアリングの間でシャフトにラビリンス機構を設け、
ラビリンス機構と空隙部の間でハウジングの貫通穴を大気に連通する開放窓を形成するとともに、
開放窓と空隙部を隔絶する隔壁にスリーブ装着穴を形成し、
スリーブ装着穴にスリーブを嵌着して、スリーブの端面を開放窓中に突出させ、
スリーブにシャフトを貫通し、
ロータ室からラビリンス機構を通って漏出しシャフトと平行に流れる圧縮空気がスリーブの端面に衝当して開放窓へと流れるようにしたことを特徴とする。
貫通穴と凹部が設けられ、貫通穴にロータのシャフトを貫通し、凹部にシャフトを回転可能に支持するベアリングを組み込んだハウジングをケーシングに組み付け、
ハウジングから突出するシャフトの端部に組み付けたタイミングギヤを覆うとともに、タイミングギヤとベアリングへ給油される潤滑油の貯留部を内部に設けたギヤカバーをハウジングに組み付け、
ロータ室の流体がベアリング側へ漏出するのを防止するとともに、ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止する軸封機構をハウジングに設けたルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプであって、
前記軸封機構として、ハウジングに、凹部に隣接する空隙部と、空隙部とギヤカバーの貯留部を連通するオイル通路を形成し、
リング溝を形成したフリキリ板を、リング溝がベアリングの側面に対向するように空隙部に組み込むとともに、Oリングを介してシャフトに固着し、
ベアリングから漏出してリング溝に侵入した潤滑油をシャフトの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路を通して貯留部へ戻し、
ハウジングの凹部にOリングを介してベアリングを嵌着するとともに、ベアリングとしてラバーシールベアリングを用い、
ロータ室とベアリングの間でシャフトにラビリンス機構を設け、
ラビリンス機構と空隙部の間でハウジングの貫通穴を大気に連通する開放窓を形成するとともに、
開放窓と空隙部を隔絶する隔壁にスリーブ装着穴を形成し、
スリーブ装着穴にスリーブを嵌着して、スリーブの端面を開放窓中に突出させ、
スリーブにシャフトを貫通し、
ロータ室からラビリンス機構を通って漏出しシャフトと平行に流れる圧縮空気がスリーブの端面に衝当して開放窓へと流れるようにしたことを特徴とする。
本考案によれば、Oリングを介してフリキリ板をシャフトに固着し、ベアリングから漏出してフリキリ板のリング溝に侵入した潤滑油をシャフトの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路を通して貯留部へ戻すので、潤滑油がケーシングのロータ室に侵入するのを防止できる。
しかして、本考案によれば、リップ部が回転するシャフトに接触して摺動するため動力の増加を来すオイルシールを用いなくても、潤滑油がロータ室に侵入するのを防止できるため、ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプを省エネルギーで運転できる。
しかして、本考案によれば、リップ部が回転するシャフトに接触して摺動するため動力の増加を来すオイルシールを用いなくても、潤滑油がロータ室に侵入するのを防止できるため、ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプを省エネルギーで運転できる。
また、潤滑油のロータ室への侵入をOリングとベアリングのラバーシールによってより一層、防止できる。
さらにまた、ケーシング内部の圧力によってギヤカバー内の圧力が変動するのをラビリンス機構のシール機能によって防止できるので、潤滑油がベアリングへ円滑に給油できる。
僅かであってもラビリンス機構から漏れ出るロータ室の流体の流れをスリーブの端面で開放窓へ向け、大気中に放出できるので、ロータ室の流体がベアリングやギヤカバーへ侵入するのを防止できる。
また、ケーシング内部の熱が開放窓を通して大気に放熱されるので、ベアリングやギヤカバーに伝熱してベアリングや潤滑油が劣化するのを防止できる。
また、ケーシング内部の熱が開放窓を通して大気に放熱されるので、ベアリングやギヤカバーに伝熱してベアリングや潤滑油が劣化するのを防止できる。
以下に本考案を図面に基づき説明する。図1には本考案の一実施例に係るルーツ式ブロワ10が示されている。当該ルーツ式ブロワ10はケーシング11とハウジング12,13及びギヤカバー14を備えている。
ケーシング11にはロータ室11aとロータ室11aに連通する吸込口11b及び吐出口11cが設けられ、ロータ室11aに一対のロータ15(一方のロータのみ図示)が回転可能に組み込まれている。
ハウジング12,13はケーシング11の左右の開放端面に組み付けられている。各ハウジング12,13には、それぞれロータ15のシャフト15aが貫通する貫通穴12a,13aと、シャフト15aを回転可能に支持するベアリング16,17を組み込むための凹部12b,13bが設けられている。
凹部12b,13bにはベアリング16,17が嵌着され、スナップリング18,19で抜け止めされている。これらベアリング16,17にはラバーシールベアリングが用いられている。また、図2に拡大して図示するように、右側のハウジング12のベアリング16はOリング20を介して凹部12bに嵌着されている。
右側のハウジング12には、凹部12bに隣接して空隙部12cが設けられ、この空隙部12cにフリキリ板21が組み込まれている。フリキリ板21は図3及び図4に示すように、内孔21aが形成され、内孔21aに沿って内周面21bが立設されるとともに、内周面21bより大径の外周面21cが立設され、内周面21bと外周面21cによってリング溝21dが区画されている。
フリキリ板21はシャフト15aに嵌着したOリング22に内孔21aを嵌合することにより、リング溝21dがベアリング16の側面に対向するように、シャフト15aに固着されている。そして、ハウジング12に、空隙部12cを、後述するギヤカバー14の貯留部14aに連通するオイル通路12dが形成されている。
フリキリ板21はシャフト15aに嵌着したOリング22に内孔21aを嵌合することにより、リング溝21dがベアリング16の側面に対向するように、シャフト15aに固着されている。そして、ハウジング12に、空隙部12cを、後述するギヤカバー14の貯留部14aに連通するオイル通路12dが形成されている。
図1に示すように、シャフト15aにはロータ室11aに近接する部位にラビリンス機構として複数本のラビリンス溝15b,15cが並列するように形成されている。
そして、右側のハウジング12には、ラビリンス溝15bと空隙部12cの間で貫通穴12aを大気に開放する開放窓12eが形成されている。また、開放窓12eと空隙部12cを隔絶する隔壁12fにスリーブ装着穴12gが形成され、スリーブ装着穴12gには図5に示すスリーブ28が嵌着されている。このスリーブ28はその端が開放窓12e中に突出するように設けられている。そして、スリーブ28にシャフト15aが貫通している。
左側のハウジング13にはラビリンス溝15cに近接して開放窓13cが形成されている。
そして、右側のハウジング12には、ラビリンス溝15bと空隙部12cの間で貫通穴12aを大気に開放する開放窓12eが形成されている。また、開放窓12eと空隙部12cを隔絶する隔壁12fにスリーブ装着穴12gが形成され、スリーブ装着穴12gには図5に示すスリーブ28が嵌着されている。このスリーブ28はその端が開放窓12e中に突出するように設けられている。そして、スリーブ28にシャフト15aが貫通している。
左側のハウジング13にはラビリンス溝15cに近接して開放窓13cが形成されている。
シャフト15aの右端部にはタイミングギヤ23とオイルフリカケ板24が固着され、ハウジング12に組み付けたギヤカバー14でタイミングギヤ23とオイルフリカケ板24が覆われている。ギヤカバー14の底部には潤滑油25の貯留部14aが設けられている。貯留部14aの潤滑油25はシャフト15aの回転に伴いオイルフリカケ板24で貯留部14aから掻き上げられ、タイミングギヤ23とベアリング16に給油される。
なお、符号26はオイルキャップ、符号27は駆動モータ(図示略)の駆動軸にベルトで連結されるベルト車である。また左側のベアリング17はグリスで潤滑されている。
なお、符号26はオイルキャップ、符号27は駆動モータ(図示略)の駆動軸にベルトで連結されるベルト車である。また左側のベアリング17はグリスで潤滑されている。
本実施例に係るルーツ式ブロワ10の構造は以上の通りであって、
Oリング22を介してフリキリ板21をシャフト15aに固着し、ベアリング16から漏出してフリキリ板21のリング溝21dに侵入した潤滑油25をシャフト15aの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路12dを通して貯留部14aへ戻すので、潤滑油25がケーシング11のロータ室11aに侵入するのを防止できる。
本実施例によれば、リップ部が回転するシャフトに接触して摺動するため動力の増加を来すオイルシールを用いなくても、潤滑油25がロータ室11aに侵入するのを防止できるため、ルーツ式ブロワ10を省エネルギーで運転できる。
Oリング22を介してフリキリ板21をシャフト15aに固着し、ベアリング16から漏出してフリキリ板21のリング溝21dに侵入した潤滑油25をシャフト15aの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路12dを通して貯留部14aへ戻すので、潤滑油25がケーシング11のロータ室11aに侵入するのを防止できる。
本実施例によれば、リップ部が回転するシャフトに接触して摺動するため動力の増加を来すオイルシールを用いなくても、潤滑油25がロータ室11aに侵入するのを防止できるため、ルーツ式ブロワ10を省エネルギーで運転できる。
潤滑油25のロータ室11aへの侵入をOリング20とベアリング16のラバーシールによってより一層、防止できる。
ケーシング11の内部の圧力によってギヤカバー14内の圧力が変動するのをラビリンス溝15bのシール機能によって防止できるので、潤滑油25がベアリング16へ円滑に給油できる。
僅かであってもラビリンス溝15bから漏れ出るロータ室11aの流体の流れを図6に矢印Aで示すように、スリーブ28の端面で開放窓12eへ向け、大気中に放出できるので、ロータ室11aの流体がベアリング16やギヤカバー14へ侵入するのを防止できる。
また、ケーシング11の内部の熱が開放窓12e,13cを通して大気に放熱されるので、ベアリング16,17やギヤカバー14に伝熱してベアリング16,17や潤滑油25が劣化するのを防止できる。
また、ケーシング11の内部の熱が開放窓12e,13cを通して大気に放熱されるので、ベアリング16,17やギヤカバー14に伝熱してベアリング16,17や潤滑油25が劣化するのを防止できる。
本実施例では本考案をルーツ式ブロワ10に適用したが、ルーツ式真空ポンプに適用して同様の作用、効果を得ることができる。
また、ラビリンス機構としてシャフト15aにラビリンス溝15b,15cを形成したが、貫通穴12a,13aの内周面にラビリンス溝を形成しても同様の作用、効果を得ることができる。
ロータ室からラビリンス機構を通って漏出しシャフトと平行に流れる圧縮空気がスリーブの端面に衝当して開放窓へと流れるようにした
また、ラビリンス機構としてシャフト15aにラビリンス溝15b,15cを形成したが、貫通穴12a,13aの内周面にラビリンス溝を形成しても同様の作用、効果を得ることができる。
ロータ室からラビリンス機構を通って漏出しシャフトと平行に流れる圧縮空気がスリーブの端面に衝当して開放窓へと流れるようにした
10…ルーツ式ブロワ
11…ケーシング
11a…ロータ室
11b…吸込口
11c…吐出口
12,13…ハウジング
12a,13a…貫通穴
12b,13b…凹部
12c…空隙部
12d…オイル通路
12e,13c…開放窓
12f…隔壁
12g…スリーブ装着穴
14…ギヤカバー
14a…貯留部
15…ロータ
15a…シャフト
15b,15c…ラビリンス溝
16,17…ベアリング
18,19…スナップリング
20…Oリング
21…フリキリ板
21a…内孔
21b…内周面
21c…外周面
21d…リング溝
22…Oリング
23…タイミングギヤ
24…オイルフリカケ板
25…潤滑油
28…スリーブ
11…ケーシング
11a…ロータ室
11b…吸込口
11c…吐出口
12,13…ハウジング
12a,13a…貫通穴
12b,13b…凹部
12c…空隙部
12d…オイル通路
12e,13c…開放窓
12f…隔壁
12g…スリーブ装着穴
14…ギヤカバー
14a…貯留部
15…ロータ
15a…シャフト
15b,15c…ラビリンス溝
16,17…ベアリング
18,19…スナップリング
20…Oリング
21…フリキリ板
21a…内孔
21b…内周面
21c…外周面
21d…リング溝
22…Oリング
23…タイミングギヤ
24…オイルフリカケ板
25…潤滑油
28…スリーブ
Claims (1)
- 請求項1に記載の考案は、ケーシングに設けたロータ室にロータを回転可能に組み付け、
貫通穴と凹部が設けられ、貫通穴にロータのシャフトを貫通し、凹部にシャフトを回転可能に支持するベアリングを組み込んだハウジングをケーシングに組み付け、
ハウジングから突出するシャフトの端部に組み付けたタイミングギヤを覆うとともに、タイミングギヤとベアリングへ給油される潤滑油の貯留部を内部に設けたギヤカバーをハウジングに組み付け、
ロータ室の流体がベアリング側へ漏出するのを防止するとともに、ベアリングから潤滑油がロータ室に侵入するのを防止する軸封機構をハウジングに設けたルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプであって、
前記軸封機構として、ハウジングに、凹部に隣接する空隙部と、空隙部とギヤカバーの貯留部を連通するオイル通路を形成し、
リング溝を形成したフリキリ板を、リング溝がベアリングの側面に対向するように空隙部に組み込むとともに、Oリングを介してシャフトに固着し、
ベアリングから漏出してリング溝に侵入した潤滑油をシャフトの回転に伴う遠心力で振り切り、オイル通路を通して貯留部へ戻し、
ハウジングの凹部にOリングを介してベアリングを嵌着するとともに、ベアリングとしてラバーシールベアリングを用い、
ロータ室とベアリングの間でシャフトにラビリンス機構を設け、
ラビリンス機構と空隙部の間でハウジングの貫通穴を大気に連通する開放窓を形成するとともに、
開放窓と空隙部を隔絶する隔壁にスリーブ装着穴を形成し、
スリーブ装着穴にスリーブを嵌着して、スリーブの端面を開放窓中に突出させ、
スリーブにシャフトを貫通し、
ロータ室からラビリンス機構を通って漏出しシャフトと平行に流れる圧縮空気がスリーブの端面に衝当して開放窓へと流れるようにしたことを特徴とするルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002173U JP3238896U (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002173U JP3238896U (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3238896U true JP3238896U (ja) | 2022-08-26 |
Family
ID=82932830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022002173U Active JP3238896U (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | ルーツ式ブロワ又はルーツ式真空ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3238896U (ja) |
-
2022
- 2022-06-30 JP JP2022002173U patent/JP3238896U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3238896 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |