JP3238881B2 - 熱収縮性ポリスチレン系チューブ - Google Patents

熱収縮性ポリスチレン系チューブ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱収縮性ポリスチ
レン系チューブに係り、特にリチウムイオン2次電池等
の電池の外面被覆用として好適に使用できる耐有機溶剤
性に優れた熱収縮性ポリスチレン系チューブに関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】乾電池の亜鉛缶被覆用、ある
いはキャップシールや各種物品の収縮被覆用として用い
られる熱収縮性チューブとしては、ポリ塩化ビニル樹脂
(PVC)から製膜されるPVCチューブが広く使用さ
れている。このPVCチューブは優れた実用特性と低コ
ストという利点を有しているものの、廃棄後、焼却する
と環境に対する懸念があることから、近年、PVC以外
の樹脂材料が要望されるようになってきた。
【0003】このような樹脂材料の1つとして、収縮フ
ィルムの分野で実用化されているスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体が検討されている。
【0004】しかしながら、このスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体を製膜して得られる熱収縮性チューブ
は、有機溶剤等の薬品に侵されやすく、例えば2次電池
の電解液の主成分である炭酸プロピレンのような極性の
強い有機溶剤が付着した場合、付着部分より微細なクラ
ックが発生し易く、電池の絶縁性付与という熱収縮性チ
ューブ本来の役割を果たさなくなるという危険性があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消できる有機溶剤の耐性に優れた熱収縮性ポリスチレン
系チューブを見出したものであり、その要旨とするとこ
ろは、共役ジエン系炭化水素粒子が分散された耐衝撃性
ポリスチレン(A成分)90〜50重量%と、オレフィ
ン系炭化水素を主体としたオレフィン系重合体(B成
分)を10〜50重量%の範囲で配合した混合物からな
るチューブを100℃熱水中、30秒間での収縮率が長
さ方向で40%以下、径方向に40%以上となるように
延伸してなる熱収縮性ポリスチレン系チューブにある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で使用する混合重合体の(A成分)は共役ジエン
系炭化水素粒子が分散された耐衝撃性ポリスチレンを使
用する。耐衝撃性ポリスチレン(以下、「HIPS」と
いう)は、スチレン系重合体中に共役ジエン系炭化水素
重合体粒子が分散したものであるが、スチレン系重合体
としては、例えばスチレン、o−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、α−メチルスチレン等の単独重合体、
及びこれらの成分からなる共重合体、さらにスチレン系
炭化水素以外の共重合可能なモノマーを含む共重合体等
が挙げられ、これらの混合物であってもよい。
【0007】また、共役ジエン系炭化水素重合体粒子
(以下、「ゴム粒子」という)は、常温でゴム弾性を示
すものであればよく、例えばブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエン等の単独重合体、それらの共重合
体、共役ジエン系炭化水素以外の共重合可能なモノマ
ー、例えばスチレンモノマーを含む共重合体等があり、
熱可塑性エラストマーでもよい。HIPSの重合形態と
しては、ラジカル重合、アニオン重合等、通常の重合形
態によればよい。
【0008】上述したように、スチレン系重合体として
はHIPSが総合的な物性とコスト性に優れており、H
IPSの中でもゴム粒子としてアクリルゴムを用いたも
の(例えば住友化学(株)製HIPS:スミブライトD
Jシリーズ)が特に良好である。
【0009】本発明のチューブでは、上記スチレン系重
合体(A成分)に他の成分として、オレフィン系重合体
(B成分)を配合する必要がある。このオレフィン系重
合体は特に限定されないが、コストを考えた場合、汎用
のオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が好ましい。さ
らに低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)等の結晶性の低いものがスチ
レン系重合体との相溶性が優れており、好適に使用でき
る。
【0010】また、高密度ポリエチレン(HDPE)
や、ポリプロピレン(PP)のように比較的結晶性の高
いオレフィン系重合体を用いる場合は、スチレン系炭化
水素とオレフィン系炭化水素とからなるブロック共重合
体及び/又はグラフト共重合体(C成分)を、スチレン
系重合体(A成分)に添加するオレフィン系重合体(B
成分)の量を基準として、3〜100重量%配合すれば
スチレン系重合体とオレフィン系重合体との相溶性が向
上し、それに伴ないチューブの引張り強度や耐冷熱衝撃
性等の機械的物性が向上する。
【0011】上記のブロック共重合体及び/又はグラフ
ト共重合体(C成分)の具体的樹脂としては、スチレン
系炭化水素と共役ジエン系炭化水素とからなり、完全水
添したブロック共重合体(以下、「SEBS」という)
が挙げられる。
【0012】さらに、ブタジエンゴム及び/又は優位量
のブタジエンと共重合能のある劣位量の単量体との共重
合体粒子にメタクリル酸エステルと芳香族ビニルを重合
させてなるグラフト重合体(以下、「MBS」という)
(D成分)を配合したものを用いることも可能である。
【0013】MBSにおける共重合体粒子にはブタジエ
ンゴムあるいは優位量のブタジエンとそれと共重合能の
ある劣位量の単量体、例えば、アクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸エステル、芳香族ビニル等との共重合体
が挙げられ、単独又は2種以上の混合体で使用できる。
【0014】上記内容のMBSとしては市販のものが使
用できるが、以下の2点を選択の目安とすればよい。 (1)MBSのメタクリル酸エステルと芳香族ビニルの
量を基準として、メタクリル酸エステル(m)と芳香族
ビニル(s)の比率が、スチレン系共重合体の(メタ)
アクリル酸エステル(M)とスチレン系モノマー(S)
の比率に近いもの。
【0015】(2)MBSの共重合体粒子の損失弾性率
(E″)のピーク温度が低温のもの。但し、被覆される
対象物の使用目的・条件によって(1)、(2)のいず
れかを重視し適宜選択する。チューブの透明性を重視す
る場合は(1)を、耐衝撃性を重視する場合は(2)を
選択の目安とすればよい。
【0016】特に(2)において、例えば2次電池等の
使用温度範囲が−30〜20℃から+60〜70℃であ
るものに被覆使用する場合、MBSの共重合体粒子の
E″のピーク温度が−50℃以下のものが、耐冷熱衝撃
性に優れる。
【0017】また、MBSの添加量は使用目的や条件に
より適宜決定されるが、全混合物を基準として3〜25
重量%の範囲が好適である。MBSの添加量が3重量%
未満では十分な耐衝撃性が得られず、50重量%を越え
る場合は、例えば電池等に用いられる高速の自動被覆装
置に使用した場合、チューブの長さ方向の剛性がなく装
置への適性に劣り易くなる。
【0018】本発明のチューブには成形加工性やチュー
ブの物性を改良・調整する目的で、本発明の効果を阻害
しない範囲で、他の高分子材料あるいは耐衝撃性改良
剤、酸化防止剤、滑剤、無機フィラー、紫外線吸収剤、
光安定剤等の添加剤、改質剤を添加することも可能であ
る。また、樹脂の柔軟性調整用に可塑剤を適宜量使用で
きる。
【0019】本発明のチューブは、各種物品の収縮被
覆、収縮結束等に広く使用することができるが、被覆対
象物への被覆を容易にするためにチューブ内面の動摩擦
係数が0.4以下、特に0.3以下であることが好まし
い。チューブ内面の動摩擦係数が0.4よりも大きくな
ると被覆がやりにくくなる場合がある。
【0020】動摩擦係数を0.4以下とする方法として
は、上記低分子化合物の選定とともに滑剤の添加が好ま
しい。使用する滑剤としては、有機系、無機系のいずれ
の滑剤も使用でき、有機系の滑剤としてはパラフィン、
マイクロワックス、低分子量ポリエチレン等の炭化水素
系;高級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系;モノ脂肪
酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の脂肪酸アミ
ド系;脂肪酸低級アルコールエステル、脂肪酸多価アル
コールエステル等のエステル系;脂肪酸アルコール、多
価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール等の
アルコール系;金属石鹸系等が挙げられる。
【0021】また、無機系滑剤としては、カオリン、ク
レー、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カル
シウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシ
ウム、フッ化リチウム等の不活性微粒子が使用でき、添
加量は、動摩擦係数の低下度合いにより適宜決められ
る。
【0022】以上説明した各成分からなる組成物は、通
常の混練機で分散混合できるが、操作の容易さから押出
機、特に2軸押出機を用いるのが好ましい。また、ドラ
イブレンドして直接押出成形してもよい。
【0023】混合された組成物は、押出機によって環状
ダイによりチューブ状に押出される。ついで、この延伸
チューブを長さ方向及び径方向にチューブラー延伸す
る。その際の延伸倍率は要求される熱収縮特性により決
められるが、一般に長さ方向に1〜1.7倍、好ましく
は1〜1.4倍とし、径方向に1.7〜4倍、好ましく
は1.8〜3.5倍の範囲である。延伸温度は組成物の
特性、特にガラス転移温度により異なるが、通常、75
〜100℃の範囲とすればよい。上記のようにして得ら
れるチューブの厚さは特に限定されないが、通常30〜
150μmの範囲である。
【0024】本発明チューブの熱収縮特性は、主に上記
延伸条件により決まるが、例えば乾電池や他の電池の内
缶の被覆のようなスリーブ被覆用としては、100℃熱
水中、30秒間での収縮率が長さ方向で40%以下、好
ましくは30%以下、径方向には40%以上、好ましく
は45%以下であることが必要である。径方向の収縮率
が40%未満のときはスリーブ端部が密着せず、立ち上
がった状態となり品質上問題を生じる。また、径方向の
収縮率が40%以上でも長さ方向の収縮率が40%を超
えるものでは被覆位置がずれてしまったり、また、カッ
ト長さを長くしなければならずコスト増の原因になると
いう問題がある。
【0025】本発明のチューブの好適な用途例として
は、リチウムイオン2次電池の負極缶の被覆が挙げられ
る。絶縁等の目的で、負極缶の外周面あるいは負極缶の
外周面から正極蓋にかけて熱収縮性チューブが被覆され
る。リチウムイオン2次電池の電解液には炭酸プロピレ
ン等の極性の強い有機溶剤が用いられるが、電池を繰り
返し使用していると正極蓋から電解液が少量漏れること
も予想され、その際、本発明のチューブは電解液に侵さ
れることなく絶縁の働きを果たすことができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示すが、これらにより本発明
は何ら制限を受けるものではない。なお、実施例中に示
す測定、評価の方法は以下の内容で行なった。
【0027】(1)耐有機溶剤性 折径30mm、カット長さ70mmのチューブを直径1
8mmのリチウムイオン2次電池に被覆後(試料10
個)、炭酸プロピレン(ナカライテスク(株)製)をチ
ューブ表面に適量を塗布し、60℃の恒温槽に5日間放
置後、各チューブの表面を観察した。チューブ表面にク
ラックや、孔あき等が生じなかったものを(○)、10
個中微細なクラックが1〜3個生じたものを(△)、1
0個全てにクラックや、孔あき等が生じたものを(×)
とした。
【0028】(2)耐冷熱衝撃性 タバイエスペック(株)製の冷熱衝撃試験機(TSC−
10)を用い、折径30mm、カット長さ70mmのチ
ューブを直径18mmのリチウムイオン2次電池に被覆
後、−30℃、60℃の各温度で2時間保持して、30
サイクルの耐冷熱衝撃試験を行なった。チューブに何ら
変化のないものを(○)、チューブに小さなクラック等
が発生したものを(△)、チューブに割れや、裂け等が
発生し、電池の被覆機能をなさないものを(×)とし
た。
【0029】(3)収縮率(%) 100℃熱水に30秒浸漬した後、長さ方向及び径方向
について、下記式にて算出した。
【0030】 収縮率(%)=[(L0 −L1 )/L0 ]×100 L0 :収縮前の寸法 L1 :収縮後の寸法
【0031】(4)仕上り性 日本自動精機(株)製の乾電池用自動機(SW−1)を
使い、折径23mm、カット長さ53mmのチューブを
単三乾電池に被覆後、加熱収縮させたとき、被覆の状態
に不都合が全くなかったものを(○)、被覆位置が若干
ずれたり、端部が僅かに、立上がった状態となったもの
を(△)、被覆位置がかなりずれて被覆されたり、端部
が密着せず完全に立上がった状態となったものを(×)
とした。
【0032】(5)動摩擦係数 JIS K−7125に準じ、下側試験片を25mm×
125mm、上側試験片を15mm×120mmの大き
さとし、すべり片を15mm×40mmのおさえ面積を
有する50gのものとして、上側試験片を引張ることに
より測定した。
【0033】(6)乾電池挿入性 上記(4)の乾電池用自動機(SW−1)を用い、上記
チューブへの乾電池挿入作業性を判断した。挿入性が良
く、全くトラブルのないものを(○)、チューブ10個
中、1〜5個の割合で挿入不良を起こしたものを
(△)、10個中、6個以上の挿入不良を起こしたもの
を(×)とした。
【0034】(7)総合評価 チューブをリチウムイオン2次電池用に使用した場合、
コスト面等を含め実用上の評価を総合的に評価したので
あり、良好なものを(○)、評価としては若干悪いが、
実用上問題ないものを(△)とした。
【0035】[実施例1] ポリブタジエン粒子含量10重量%のHIPS(A成
分)(スタイロン475S:旭化成工業(株)製)と、
高密度ポリエチレン(B成分)(以下「HDPE」とい
う)を表1に示した比率で配合した混合物をチューブラ
押出し法で、外径10.0mm、厚さ0.20mmの未
延伸チューブを得た。これを延伸温度110℃で長さ方
向に1.2倍、径方向に2.5倍チューブラ延伸し、延
伸チューブを得た。得られたチューブを用いて表1に示
した各項目を評価した。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示す通り、HIPSに添加するHD
PEの重量比が10重量部以上の実験No.2乃至N
o.6は炭酸プロピレンに侵されることが少なく、HD
PEを無添加のNo.1は炭酸プロピレンに侵されてク
ラックが発生したり、小さな孔があいて有機溶剤性に劣
り、また、HDPEの配合比率が高すぎるNo.6は、
径方向の収縮率が40%に満たず、仕上り性に問題があ
り、実用上問題があることが分かる。
【0038】[実施例2] (A成分)として、ポリブタジエン3重量%を分散粒子
とし、スチレンが50重量%、メチルメタクリレート4
0重量%、ブチルアクリレート10重量%からなる共重
合体が連続相となったHIPS(以下、「透明HIP
S」という)、ゴム粒子としてアクリルゴムを用いたH
IPS(以下、「アクリルゴムHIPS」という)(ス
ミブライトDJ−8000:住友化学工業(株)製)を
使用し、また、オレフィン系重合体(B成分)として高
密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)を使用した。
【0039】また、スチレン40重量%とブタジエン6
0重量%とからなり、完全水添したブロック共重合体
(SEBS C成分)(タフテックH1051:旭化成
工業(株)製)を用い、実施例1と同様にして延伸チュ
ーブを得て(収縮率は長さ方向で15%、径方向に50
%となる延伸条件)評価を行ない、結果を表2に示し
た。
【0040】
【表2】
【0041】表2に示す通り、LDPE、HDPEとい
ったオレフィン系重合体を20重量部添加した実験N
o.7乃至No.12は全てにおいて炭酸プロピレンに
侵されることはなく耐有機溶剤性に優れていることが分
かる。一方、オレフィン系重合体の量を基準に3重量部
以上のSEBSを添加した実験No.9、11乃至12
はさらに耐冷熱衝撃性の向上が見られる。
【0042】[実施例3] ポリブタジエン3重量%を分散粒子とし、スチレンが5
0重量%、メチルメタクリレート40重量%、ブチルア
クリレート10重量%からなる共重合体が連続相となっ
た透明HIPS(A成分)、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(B成分)(以下、「EVA」という)(LV−4
40:三菱化学(株)製)、衝撃改良剤MBS(D成
分)(カネエースB−21:鐘淵化学工業(株)製)、
SEBS(C成分)(タフテックH1051:旭化成工
業(株)製)、酸化防止剤及び、有機系滑剤(エルカ酸
アミド)を表3に示した比率で混合した混合物を用い、
実施例1と同様にして延伸チューブを得、評価した結果
を表3に示した。
【0043】
【表3】
【0044】表3に示す通り、長さ方向収縮率40%以
下、径方向収縮率40%以上の実験No.13〜17は
仕上り性良好である。
【0045】また、動摩擦係数0.4以下である実験N
o.14〜17は電池挿入性に優れており、0.4を超
える実験No.13はやや劣ることが分かる。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明のポリスチレン
系熱収縮性チューブにおいては、スチレン系炭化水素を
主体としたスチレン系重合体とオレフィン系炭化水素を
主体としたオレフィン系重合体を用いることによって、
スチレン系重合体により得られるチューブの弱点であ
る、有機溶剤等の耐薬品性が改良された非PVC系熱収
縮性チューブとなり、リチウムイオン2次電池の負極缶
の被覆用等としての利用性が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01M 10/02 H01M 10/02 // B29K 25:00 B29K 25:00 105:02 105:02 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 B29C 61/08 C08L 23/00 - 25/18 C08L 51/04 H01M 2/02 H01M 10/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン系炭化水素粒子が分散された
    耐衝撃性ポリスチレン(A成分)90〜50重量%と、
    オレフィン系炭化水素を主体としたオレフィン系重合体
    (B成分)を10〜50重量%の範囲で配合した混合物
    からなるチューブを100℃熱水中、30秒間での収縮
    率が長さ方向で40%以下、径方向に40%以上となる
    ように延伸してなる熱収縮性ポリスチレン系チューブ。
  2. 【請求項2】 オレフィン系重合体(B成分)100重
    量%に対してスチレン系炭化水素とオレフィン系炭化水
    素からなるブロック共重合体及び/又はグラフト共重合
    (C成分)を3〜100重量%の範囲で配合してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の熱収縮性ポリスチレン
    系チューブ。
  3. 【請求項3】 ブタジエンゴム及び/又は優位量のブタ
    ジエンと共重合能のある劣位量の単量体との共重合体粒
    子にメタクリル酸エステルと芳香族ビニルを重合させて
    なるグラフト重合体(MBS)(D成分)を、全混合物
    を基準として、3〜25重量%さらに配合してなる請求
    項1乃至2記載の熱収縮性ポリスチレン系チューブ。
  4. 【請求項4】 押出機によって環状ダイによりチューブ
    状に押出されたチューブを長さ方向に1〜1.7倍、径
    方向に1.7〜4倍の延伸倍率でチューブラー延伸して
    なる請求項1乃至3記載の熱収縮性ポリスチレン系チュ
    ーブ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の熱収縮性ポリスチ
    レン系チューブを負極缶の外周面に収縮被覆してなるリ
    チウムイオン2次電池。
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