JP3238581U - 商品陳列用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スーパーマーケット等の店舗内において商品を上下方向に陳列する際に用いられる商品陳列用具であって、陳列品とともにこん包して配送することができ、軽量で、かつ、陳列品を吊り下げたときにその傾きを抑えることができる商品陳列用具を提供する。【解決手段】商品陳列用具1は、短冊状のシート2から成り、シート2の長手方向に沿って間隔をあけて設けた複数の貫通穴4と、シート2の幅方向に延びるミシン目状の切込み線5と、を有し、それぞれの貫通穴4が、逆U字状に切り抜くことにより上方に向けて延びる舌片部6を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、スーパーマーケット等の店舗内において商品を上下方向に陳列する際に用いられる商品陳列用具に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内において、吊り下げ用の小孔又は切込みを備える小袋や小箱に収容された衛生用マスクやスナック菓子等の商品(以下「陳列品」という。)を上下方向に並べて陳列することが可能な用具として、従来、特許文献1に開示される組立シートが知られている。この組立シートを用いて組み立てられた商品陳列用具のフックFに、当該小孔又は切込みを挿入して吊り下げることにより、複数の陳列品を上下方向に並べて陳列することができる。かかる組み立てシートでは、使用前の状態においては出っ張り部分がない平板状であるためコンパクトで納入保管がしやすく、かつ、使用時には容易に立体的に組み立てることができ、さらに、使用終了時には折り曲げて廃棄・焼却処分が容易で、環境負荷が低い。
実用新案登録第3233553号公報
特許文献1に示す商品陳列用具のように、組立て後の状態においてL字型のフックFが基板面上から突出するタイプのものは、フックFと基板紙片(基板面)との間にスペースが確保されるので、陳列品を傷めずに様々な形状の商品を吊り下げやすいという特長がある。もっとも、組立て後の状態において、フックが基板面上から常時突出しているため、フックから吊り下げたときに陳列品の背面が下段にあるフックに当たって傾いてしまう場合があった。
商品陳列用具は商品の搬送先で使用されるものであるから、陳列品とともに、よりコンパクトにこん包して一緒に配送することができれば便利である。また、商品陳列用具は、一般に、より軽量であることが望ましい。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、陳列品とともに、よりコンパクトにこん包して配送することができ、軽量で、かつ、陳列品を吊り下げたときにその傾きを抑えることができる商品陳列用具を提供することを目的とする。
本考案に係る商品陳列用具は、
短冊状のシートから成る商品陳列用具であって、
前記シートの長手方向に沿って間隔をあけて設けた複数の貫通穴と、
前記シートの幅方向に延びるミシン目状又は溝状の切込み線と、
を有し、
前記貫通穴が、逆凹形状又は逆U字状に切り抜いて形成してあることにより上方に向けて延びる舌片部を備えることを特徴とする。
前記商品陳列用具は、前記シートが紙製であって上端部に吊るし孔を有し、前記貫通穴の間隔が少なくとも50mm以上であることが好ましい。
また、前記商品陳列用具は、前記舌片部の上端から前記貫通穴の上辺までの長さが少なくとも15mm以上であり、前記切込み線が前記シートの表面側又は裏面側いずれか一方向のみから設けてあることが好ましい。
本考案によれば、陳列品とともに、コンパクトにこん包して配送することができ、軽量で、かつ、陳列品を吊り下げたときにその傾きを抑えることができる商品陳列用具を提供することができる。
本考案の実施例1の商品陳列用具を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図である。 実施例1の商品陳列用具を折り畳んで陳列品とともにこん包する過程を示す図である。 実施例1の商品陳列用具に陳列品を吊り下げた状態を示す図である。 実施例1の商品陳列用具を複数枚同時に製作することが可能な厚紙シートの一例を示す図である。
以下、適宜図面を参照しつつ本考案を具体的に説明するが、本考案は図面に示す実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない限りにおいて適宜変更可能である。なお、「山折り」又は「谷折り」の文言は、商品陳列用具を正面から見た状態を基準として用いる。
図1は、本考案の実施例1の商品陳列用具を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図である。なお、商品陳列用具1の左側面図は、右側面図と対称に表れる。本考案の実施例1の商品陳列用具1は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内において、吊り下げ用の小孔h又は切込みを備えるビニール製の小袋や紙製の小箱に収容された衛生用マスクやスナック菓子等の商品Gを上下方向に並べて陳列することが可能な用具として使用される。
商品陳列用具1は、短冊状のシート2から成る商品陳列用具であって、シート2の長手方向に沿って間隔をあけて設けた複数の貫通穴4と、シート2の幅方向に延びるミシン目状の切込み線5と、を有し、貫通穴4が、逆U字状に切り抜いて形成してあることにより上方に向けて延びる舌片部6を備える。なお、貫通穴としては打ち抜かれた箇所の角部が略直角となる逆凹形状であっても良く、また、切込み線としてはV溝やU溝等であっても良く、シート2の両面に設けられていても良い。
シート2は、好ましくは図示するように左右対称の形状であり、吊るし孔3、貫通穴4、切込み線5、舌片部6のそれぞれを、シート2の中心線を基準として左右対称に設ける。舌片部6は、その先端がアーチ状に湾曲しているが、その先端が三角形や四角形状や台形状のものであっても良い。本実施例では、アーチ状に湾曲しているため、陳列品の吊下げ部(小孔h又は切込みが設けられた部位)に舌片部6をスムーズに挿入して吊り下げることができる。
本実施例では、シート2の上端部には円形の吊るし孔3が穿設してある。吊るし孔3が設けてあるので、使用時に、ダブルクリップ等でシート2を吊り下げるほか、ヒモ等を吊るし孔3に通して金網等に装着したとき、商品陳列用具を鉛直下向きに吊り下げることができる。孔の形状は円形に限定されない。また、上端部の両側にはフラップ3a、3bが設けてある。貫通穴4は、いずれも同形であり、シート2の長手方向(上下方向)に沿って、等間隔で複数(実施例1においては12個)設けてあるが、これに限定されず、間隔や個数それぞれの形状につき任意に変更可能である。貫通穴4の間隔は、本実施例では55mmであるが、これに限定されない。後述する貫通穴の大きさを踏まえた強度の観点から50mm以上の間隔が好ましい。50mmの間隔があれば、連続する上下の貫通穴の舌片部に商品を陳列しても美観が損なわれない。
商品陳列用具1には、3本の切込み線5を設けているが、これに限定されない。好ましくは、陳列品Gを配送するための段ボール(梱包材)Pのサイズに合わせて、任意の間隔で適宜設ける。本実施例においては、図1(a)及び図3に示したように、上から2個目と3個目の貫通穴4との間、6個目と7個目の貫通穴4の間、及び、10個目と11個目の貫通穴4の間に、貫通穴4と重ならないように形成してあるが、これに限定されず、貫通穴と重なるように形成しても良い。ただし、舌片部には切込み線が重ならないようにすることが好ましい。
貫通穴4は、前記形状の舌片部6を形成するとともに、貫通穴4の部分(切抜き部分)が陳列具Gの吊下げ部(小孔h又は切込みが設けられた部位)を差し入れるための隙間となる。舌片部6の上端から貫通穴4の上辺までの長さL(図1参照)は、所定の寸法以上、少なくとも15mm以上であることが好ましい。舌片部6の上端から貫通穴4の上辺までの間に所定の寸法以上の隙間Lを設けることにより、当該小孔hを舌片部6に挿入し易くなり、陳列具Gの吊り下げ作業を効率的に行うことができる。
実施例1の商品陳列用具1の寸法の一例は、商品陳列用具1の全長が695mm、貫通穴4が設けられる部分の幅寸法が30mm、フラップ3a、3bの幅寸法が12mm、舌片部6の根元から上端までの長さが15mm、舌片部6の幅寸法が6mm、舌辺部4から貫通穴4の両側辺までの長さがいずれも6mm、貫通穴4間の長さが25mm、吊るし孔3の内径が8mmである。各サイズについては、これに限定されない。
図2は、実施例1の商品陳列用具1を折り畳んで陳列品Gとともにこん包する過程を示す図である。商品陳列用具1は、切込み線5に沿って折り畳むことにより、コンパクトな状態にして陳列品とともにこん包することもできる。本実施例では、全ての切込み線5は商品陳列用具1の表面側に設けてあり、全て山折りでコンパクトに折り畳むことができる。
なお、切込み線は全て表面側に設けても、全て裏面側に設けても、あるいは、表面側と裏面側とを互い違いに設けてもよい。切込み線の設け方により、折り畳み方は山折であっても谷折りであっても良く、折り畳む方向は任意であり、蛇腹状に折り畳むようにしても良い。
従来、陳列品Gを配送するための段ボール(梱包材)のサイズが小さいと、商品陳列用具を同梱して配送することができない場合があったが、本考案によれば、コンパクトな状態に折り畳んで配送することができる。例えば全長が25cm程度の陳列品であれば、1個から数個程度の陳列品をビニール袋等に入れて配送する場合にも、本実施例の商品陳列用具を一緒に入れてコンパクトに配送することができる。
図3は、実施例1の商品陳列用具1に陳列品Gを吊り下げた状態を示す図である。陳列品Gはその背部にある舌片部6の状況が分かるよう破線で示してある。商品陳列用具1は、折り畳まれた状態にある場合には、これを平板状に戻した後、陳列用具として使用される。
商品陳列用具1は、棚等に立て掛けて使用することも可能であるが、店舗内に固設された陳列棚や金網などから吊り下げて使用する場合には、吊るし孔3に、ヒモやフックFを装着して使用する。吊るし孔を有しない形態の商品陳列用具を使用する場合には、シートの上端部をクリップ留めしたり、シートの上端部を貼付したりして吊り下げて使用することが可能である。
商品陳列用具1は平板状であり(図1(b)参照)、初期の状態において、舌片部6のそれぞれがシート2から突出していないため、陳列品Gを任意の舌片部6から吊り下げたとき、その背面が下段にある舌片部6に当たって傾いてしまうことを防ぐことができる。舌片部6の周辺は貫通穴4であり、陳列具Gの吊下げ部を差し入れることができるので、舌片部6を折り曲げることなく陳列具Gを吊り下げることができる。
本実施例では、舌片部6を折り曲げずに陳列品Gを吊り下げる。したがって、陳列品において吊り下げ部より上の部分を舌片部6で押さえ込む形となるため、上記の効果の他、陳列品Gが落下しにくい、舌片部6が突出しないため通行の妨げとならず人がぶつかって商品が落ちてしまうリスクが減るといった効果もある。
加えて、商品陳列用具1は、複数の貫通穴4を設けてあるので、軽量化を図ることができ、かつ、平板状であるため嵩張らずにコンパクトな形態で搬送や保管することが容易である。また、商品陳列用具1は、組立不要ですぐに使用できる。さらに、商品陳列用具1は、シート2の表面側のみではなく裏面側に陳列品を吊り下げることも可能であるという効果もある。
本実施例では、商品陳列用具1は紙製である。本実施例によれば、使用後には折り曲げて廃棄し易く、焼却処分による環境負荷の低い商品陳列用具を提供することができる。本考案の商品陳列用具は、好ましくは、再利用の古紙にフレッシュパルプを混合した厚紙により作製されるが、樹脂製であっても良い。
図4は、実施例1の商品陳列用具1を複数枚同時に製作することが可能な厚紙シートSの一例を示す図である。厚紙シートSは、所定の形状の金型を厚紙シートの表面側に押し付けて切り込むことにより形成することができ、厚紙シートSからは12枚の商品陳列用具1を切り出すことができる。なお、ミシン目6に代えて、溝状の切込み線を形成する場合には、当該切込み線を設けたい箇所を半切りにする。
シート2の輪郭や貫通穴4、ミシン目6の形状に対応する切込み部を有する金型を厚紙シートの表面に押し付けて切り込むことにより、一度の切込み操作により12枚の商品陳列用具1を製作することができる。本実施例によれば、切込み線で山折りにしてコンパクトに折り畳むことができるので利便性が高く、一方向からの加工で製造できるので製造コストを抑制できる。
本実施例によれば、陳列品に設けられた吊り下げ用の穴に、本実施例の商品陳列用具の舌片部を挿入することにより、複数の陳列品を上下方向に並べて陳列することができ、狭いスペースでも多数の商品を美しく陳列できる。また、使用前及び使用時において、平板状であるためコンパクトである。さらに、平板状であるだけでなくミシン目で容易に折り畳みが可能であるので、陳列品とともに、よりコンパクトにこん包して配送することができる。また、組み立てシートよりもさらに軽量であり、配送時のコストや配送員の負担を軽減できる。
本実施例は舌片部がフック状に張り出していないため、本実施例によれば、陳列品を吊り下げたフックの一段下のフックに陳列品が当たって陳列品が上方向に押し上げられて傾くおそれがない。また、連続した舌片部にそれぞれ陳列品を吊り下げても、下の陳列品により上の陳列品が傾くことを最小限に抑えることができる。さらに、陳列品の傾きを抑えることにより、商品が陳列された状態で美観に優れる。また、使用終了時には折り曲げて廃棄・焼却処分が容易で、環境負荷が低い。
本考案は、上記実施の形態ないし実施例に限定されず、その考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施が可能である。例えば、軽量化のためフラップ2a、2bを省略しても良い。
1 商品陳列用具
2 シート
3 吊るし孔
4 貫通穴
5 ミシン目
6 舌片部
G 陳列品
F フック

Claims (3)

  1. 短冊状のシートから成る商品陳列用具であって、
    前記シートの長手方向に沿って間隔をあけて設けた複数の貫通穴と、
    前記シートの幅方向に延びるミシン目状又は溝状の切込み線と、
    を有し、
    前記貫通穴が、逆凹形状又は逆U字状に切り抜いて形成してあることにより上方に向けて延びる舌片部を備えることを特徴とする商品陳列用具。
  2. 前記舌片部の上端から前記貫通穴の上辺までの長さが少なくとも15mm以上であることを特徴とする請求項1記載の商品陳列用具。
  3. 前記シートが紙製であって上端部に吊るし孔を有し、前記貫通穴の間隔が少なくとも50mm以上であり、前記切込み線が前記シートの表面側又は裏面側いずれか一方向のみから設けてあることを特徴とする請求項1又は2記載の商品陳列用具。
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