JP3238433B2 - 線形の低密度エチレン共重合体を製造する方法 - Google Patents

線形の低密度エチレン共重合体を製造する方法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線形の低密度エチレン
共重合体(LLDPE)を製造する方法に関する。より
具体的には、本発明は、エチレンと、少なくとも4個の
炭素原子を含有する少量のオレフィンとの線形の低密度
共重合体(LLDPE)に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,405,774号におい
て、トリアルキルアルミニウムのような有機金属化合物
とマグネシウム化合物及びチタニウム化合物の接触生成
物とからなる触媒を利用して、エチレンと4乃至10個
の炭素原子を含むα−オレフィンとを共重合することに
より製造される透明性に優れたLLDPEが開示されて
いる。この共重合は少なくとも1つの連続的な攪拌反応
器又は少なくとも1つの連続的な管形反応器内で行うこ
とが出来る。
【0003】米国特許第4,530,983号は、次の
成分からなる触媒の存在下にて、エチレンと3乃至14
個の炭素原子を有するα−オレフィンとを共重合するこ
とによりLLDPEを製造する方法を開示している。即
ち、(A)マグネシウムハライド、チタニウムトリクロ
ライド及び電子供与体を混合しかつ細砕することにより
製造された固体組成物、及び(B)ハロゲンを含む有機
アルミニウム化合物。
【0004】米国特許第3,509,115号は、生成
物が高圧の回収工程に置かれて、未反応エチレンが除去
され、その回収工程前に、エチレンを生成物流中に添加
することにより、回収工程中、温度を低下させ、共重合
体中の酢酸の臭いを軽減する高温及び高圧にてエチレン
−ビニルアセテート共重合体を製造する方法を開示して
いる。
【0005】米国特許第4,215,207号は、反応
器よりも実質的に低圧にて作動する分離装置を使用して
エチレンを重合又は共重合させる高圧方法を記載してお
り、ここで分離装置の温度は、分離装置に入る前に分離
装置より低い圧力にてモノマーを反応器の排出液中に注
入することにより低下させる。
【0006】米国特許第4,558,105号は、液体
の凝縮を回避しかつ重合体の密度を制御する目的にて、
エタンのような不活性ガスの比率改質剤の存在下、高級
1−オレフィンとエチレンとを共重合する方法を開示し
ている。
【0007】1986年12月6日に公開された日本特
許出願公開昭61−276,804号〔86−276,
804号〕〔C.A.106:157041U(198
7)に要約されている〕は、3価のTi、Mg及びCl
を含む固体化合物、有機アルミニウム化合物及びC−O
又はC−N基を有する電子供与体にてα−オレフィンを
予備重合することにより製造された触媒の存在下、エチ
レンとα−オレフィンとを共重合することによりLLD
PEを製造する方法を開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】エチレンと少なくとも
4個の炭素原子を含有する1−オレフィンすなわち1−
アルケンとのほぼ線状のコポリマーである線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)は、管状又は連続的な攪拌反
応器内で比較的高圧、例えば500乃至300バールの
圧力にてコモノマーをチーグラ触媒に接触させることに
より製造することが出来る。次に、反応器からの排出液
は「高圧分離装置」(HPS)に送られ、ここで稠密な
相にて存在する重合体が、軽い相に存在する未反応の重
合体から分離される。この分離は反応器の圧力よりは幾
分低いが、依然高圧である圧力にて行われる。
【0009】エチレンは、1−オレフィンコモノマーよ
りより容易に重合する傾向があるため、HPS内におけ
る未重合状態の1−オレフィンの濃度は重合体(重合形
態の)の濃度又は反応器供給混合体中の濃度より通常著
しく高い。更に、かかる濃度は重合体の転化率の増加に
伴って増大する。これに伴う望ましくない結果は、重合
体が、未反応モノマーを含む軽い相にある1−オレフィ
ンの比率が転化率の増加に伴って増大するにつれて、こ
の軽い相においてより可溶性となることである。このた
め、モノマーの転化率の最高限度があり、その限度は、
上述の特定のLLDPE製造装置において、軽い相にあ
る未反応の1−オレフィンの比率が十分に増大し、十分
な重合体が軽い相で溶けて、分離装置の下流にて装置を
詰まらせる可能性を生ずる。更に、軽い相にある溶解し
た重合体の含有量が増大した場合、容易に回収すること
が出来ず、従ってこの工程による重合体の収率を著しく
低下させる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、エチレ
ンと、2以上の炭素原子を含む少量の1−オレフィンと
の略線形の共重合体を製造する方法にして、共重合反応
領域内で高温度及び高圧力にて上記エチレン及び1−オ
レフィンをチーグラ触媒に接触させる段階と、重合体及
び未反応モノマーから成る重合反応混合体を、反応領域
よりも低圧にて作用する高圧の分離装置(HPS)内で
新たに供給されたエチレンと接触させ、分離装置の内容
物を大部分の重合体を含む超密な相と大部分の未反応モ
ノマーを含む軽い相とに分離されるようにする段階と、
上記2つの相をHPSから別個に取り出す段階と、共重
合体生成物を稠密な相から回収する段階とを備える方法
が提供される。
【0011】軽い相の非反応モノマーは、反応領域に再
循環することが望ましい。本方法は好ましくは連続法で
ある。
【0012】HPS内で分離するため新たに供給された
エチレンを反応混合体中に注入する結果、添加されたエ
チレンの希釈効果により、HPS内に存在する軽い相の
1−オレフィンの濃度が低下する。その結果、軽い相の
重合体の溶解度が低下し、これにより収率を増大させ、
溶解した重合体がHPSの下流側でかかる軽い相を取り
扱う装置を詰まらせる傾向が最小となる。かかる装置の
詰まりが軽減される傾向から、軽い相の重合体の濃度が
破壊的な詰まりを生じさせるのに十分な程度になる前
に、より高いモノマー転化率で反応を行わせることが可
能となる。
【0013】次に、本発明による方法を示す略図的な線
図である添付図面を参照して説明する。
【0014】本発明の方法により製造される線形の低密
度のエチレン共重合体(LLDPE)は、例えばエチレ
ンと、2以上の炭素原子を含有する、例えば0.5乃至
17wt%、望ましくは約2乃至10wt%の少量の1
−オレフィンコモノマー、望ましくは4乃至10の炭素
原子を含有する1−アルケンとの線状コポリマーであっ
て、約0.89乃至0.96、望ましくは約0.91乃
至0.94の密度、約110℃乃至130℃の融点、及
び約0.1乃至1000、望ましくは約0.2乃至20
0g/10minの溶融指数を有するものであることが
出来る。採用可能なコモノマーの1−オレフィンは、例
えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン及び
その混合体である。
【0015】共重合工程に使用されるモノマー混合体
は、かかる混合体すなわちエチレンと1−オレフィンと
の総量に基づき、共重合体生成物に望ましい(重合した
形態にて)よりも高比率の1−オレフィンを含む。その
理由は、エチレンは、上述のように、1−オレフィンコ
モノマーと比べて重合が容易である傾向にあるからであ
る。殆どの場合、モノマー混合物は、エチレン及び1−
オレフィン全量に基づいて、約0.5乃至85、望まし
くは約0.5乃至70のモル%の1−オレフィンを含有
している。この重合に使用される触媒は、文献にて配位
金属触媒としてチーグラーナッタ触媒と称されるチーグ
ラ触媒である。これら触媒は、遷移金属ハライド及び還
元剤から成り、一般に有機金属化合物、例えば、トリア
ルキルアルミニウム又は金属ハイドライドのような金属
アルキルである。遷移金属は、例えば、周期表のIVb
乃至VIb族の任意のものとするこことが出来、望まし
くはチタニウム、例えばチタニウムトリクロライド又は
テトラクロライドの形態である。一方、有機金属化合物
又は金属ハイドライドの金属は周期表のIa又はIIa
又はIIIa族とから選択することが出来、アルキルア
ルミニウムハライド又はトリアルキルアルミウニムのよ
うなアルキルアルミニウム形態のアルミニウムであるこ
とが望ましい。
【0016】本発明を実施する比較的高い温度及び圧力
に鑑み、遷移金属ハライドは、周期表の銅以外のII
a、IIIa群からの金属又は第1の遷移シリーズ、例
えば、塩化マグネシウムのようなマグネシウムハライド
である支持基上に位置決めした形態にて使用することが
出来る。担持された遷移金属ハライド成分は、例えば、
遷移金属ハライド、支持基及び電子供与体、例えばC−
O又はC−N結合を含むものを共細片させ、少なくとも
4つの炭素原子を含む1−オレフィンと細片化した支持
遷移金属成分とを重合させることにより予備重合触媒成
分を形成させることにより製造することが出来る。この
予備重合成分は、次に有機金属成分又は金属ハイドライ
ドと組み合わせて本発明で用いる触媒を形成する。Ia
−IIIa群の金属と遷移金属との原子の比は、一般に
約3ないし200の範囲であり、望ましくは約6ないし
20とする。触媒は、例えば、上述の米国特許第4,4
05,774号及び米国特許第4,530,774号及
び日本特許出願公開第86−276,804に記載され
た方法により製造することが出来る。
【0017】この触媒は一般に反応器内に直接圧送され
る不活性液体内に分散された形態にて重合工程で使用さ
れる。使用し得る不活性液体は、例えばペンタン、ヘキ
サン、シクロヘキサン又はヘプタンのような飽和脂肪族
炭化水素、トルエンのような芳香族炭化水素、又は上記
の炭化水素の沸点と同様の範囲の沸点を有する不活性石
油留分である。
【0018】重合反応は、例えば、少なくとも約125
℃、望ましくは約150乃至350℃、及び最も望まし
くは約200乃至320℃の温度で、及び少なくとも約
200バール(20MPa)、望ましくは約500乃至
3500バール(50乃至350MPa)及び最も望ま
しくは約700乃至2000バール(70乃至200M
Pa)の圧力にて行うことが出来る。反応領域の滞留時
間は、一般に、例えば約2乃至600秒、望ましくは約
10乃至240秒、及び最も望ましくは約20乃至18
0秒とする。一般に、重合は、モノマーから重合体への
転化率が、約10乃至40%、望ましくは約20乃至3
5%範囲となる状態にて行われる。
【0019】上述のように、高圧分離装置(HPS)内
で適用される温度及び圧力は、反応器内の状態から十分
に低下しており、このため、反応混合体は重合体の多い
稠密な相、及び未反応モノマーの多い軽い相という2つ
の相に分離される。これを実現するためには、HPS内
の温度と殆どの場合、反応器内よりも少なくとも約40
℃、望ましくは30℃、約40乃至210℃、最も望ま
しくは約50乃至150℃低くする。又、圧力は、例え
ば、反応器内より少なくとも約350バール(35MP
a)、望ましくは約350乃至3360(35乃至3
3.6MPa)バール、最も望ましくは約800乃至2
800バール(80乃至280MPa)だけ低くする。
しかし、絶対的表現では、HPS内の温度及び圧力は、
依然標準状態より著しく高い状態にあり、例えば、温度
は約140℃乃至250℃、望ましくは約160乃至2
20℃であり、圧力は約150乃至250バール(15
乃至25MPa)、望ましくは約180乃至220バー
ル(18乃至22MPa)である。
【0020】HPS内で分離される反応混合体中に添加
されるエチレンの量は、軽い相の1−オレフィンコモノ
マーの濃度が十分に低く、軽い相で溶解する重合体の量
が、HPS内で分離される反応混合体にエチレンを添加
しない場合よりも著しく少ないようにする。このため、
軽い相を処理するHPSの下流の装置に溶解した重合体
が詰まる傾向が少なくなる。更に、稠密な相から回収さ
れる重合体の収率は、HPS内で処理されつつある反応
混合体にエチレンを添加しない場合よりも高い。
【0021】重合反応及び高圧分離は、バッチ、半連続
的又は連続的工程で行うことが出来る。例えば、バッチ
運転の場合、反応は、オートクレーブ内で望ましい程度
に行うことが出来、その反応は温度を下げおよび/又は
触媒を不活性にすることにより停止される。新たなエチ
レンの供給と共に別個のHPSに運ばれる反応混合体
は、そのHPSでその状態が制御され、上述のように稠
密な相及び軽い相となり、これら相は別個に取り出さ
れ、稠密な相から重合体を回収しかつ軽い相から未反応
のモノマーを回収し工程中で再利用する。これとは別
に、同一の容器が反応器及びHPSとして機能すること
が出来、反応の終了時、容器内の状態を変化させ、エチ
レンを添加して相を分離し、本発明に従って、重合体生
成物及び未反応モノマーを回収する。一型式の半連続的
運転においては、少なくとも2つのバッチ型式の反応器
を使用し、その運転時間をずらして、反応生成物の連続
的な流れが新たに供給されたエチレンと共に、単一のH
PS内に流動し、ここで、上述のように相の分離及び重
合体及び未反応モノマーの回収が行われる。
【0022】望ましくは、本方法は、連続的に運転し、
モノマー及び触媒が連続的に撹拝されるタンク又はオー
トクレーブ反応器であることが望ましい連続的な管形反
応器に常時供給されるようにする。連続的な管形反応器
内で、反応器の入口及び出口端との間に相当な成分の濃
度勾配が存在する。連続的に撹拝されるタンク又はオー
トクレーブ反応器内で、反応器内には殆ど又は全く濃度
勾配が存在しない。何れの場合でも、反応混合体は、新
たに供給されるエチレンと共に、反応器の出口からHP
Sまで連続的に進み、該HPSにて温度及び圧力状態が
制御され、混合体が重合体の多い稠密な相と未反応モノ
マーの多い軽い相とに分離される。稠密な相はHPSの
下方部分から連続的に取り出されて重合体を回収する一
方、軽い相はHPSの上方部分から連続的に取り出され
て反応器に再循環され、望ましくは流れから運ばれる重
合体を除去する等の中間的浄化後に再循環させる。
【0023】図面には、該方法の連続的な形態が図示さ
れており、ここで、2以上の炭素原子を有する新たに供
給される1−オレフィンは、その供給源から管1を経て
ポンプ内に流動し、次に管3内に入り、ここで、管18
から再循環されたエチレン及び1−オレフィンと混合さ
れ、重合反応に供されるモノマー全量を形成する。後者
の供給分は、超圧縮器4に入り、ここで反応器の圧力ま
で圧縮され、管形反応器5内に流動し、ここで管6を通
じて反応器に直接圧送された触媒分散液と混合される。
反応器5内で行われる重合反応後、重合体及び未反応の
モノマーを含む反応混合体は、高圧分離装置(HPS)
8内の圧力まで減圧された場合、反応器から管7を通じ
て吸引される。
【0024】分子量を調節するため約2vol%の水素
を含むことの出来る新たなエチレンはその供給源から管
7を通って一次圧縮器10に流入し、該圧縮器が該エチ
レンを分離装置8内の圧力まで圧縮し、エチレンは、次
に、管11から管7に流入し、ここで反応器5からの反
応混合体と組み合わされる。反応器5から出る混合体よ
りも1−オレフィンの濃度が著しく低い、組み合わされ
た混合体は、高圧分離装置8に入り、ここで重合体の多
い稠密な相に分離され、該相は管12を通って分離装置
8の下方部分から取り出される。減圧後、主として稠密
な相の未反応モノマーから成る排出ガスが管13を通じ
て吸引され、残りの重合体は重合体回収装置に送られ
る。未反応モノマーの多い軽い相は、管14を通じて分
離装置8に上方部分から吸引され、冷却装置15内で冷
却された後、ノックアウトポット16に入り、ここで取
り込まれた重合体は分離され、管17から吸引される。
未反応モノマーは、管18から管3に再循環され、ここ
で上述のように新たに供給される1−オレフィンと組み
合わされる。
【0025】図示しないが、該方法の各種の時点にて所
望の温度及び圧力値を達成するために使用される従来の
熱移動及び圧力調節手段が存在する。
【0026】本発明の実験例について以下に更に説明す
る。
【0027】実施例 特許請求の範囲には含まれないが、比較のために記載す
るこの実施例の第1の部分で(「第1の場合」)図面に
図示するような方法で行われ、一次圧縮器10からの新
たなエチレンは、高圧分離装置8に入る直前に管7の反
応混合体と組み合わされず、超圧縮器4内に流動し、反
応器の圧力まで圧縮される前に、管3内の新たな1−ヘ
キセン(1−オレフィンとして)、及び管18内の再循
環された未反応のモノマーと組み合わされた。この方法
によると、一次圧縮器10からの540kg/hrの新
たなエチレン、及びポンプ2からの620kg/hrの
新たな1−ヘキセンが137kg/hrの再循環された
エチレン、及び管18からの1004kg/hrの再循
環された1−ヘキセンと組み合わされ、約29wt%の
エチレン及び71wt%の1−ヘキセンを含む反応器へ
の全供給混合体を形成した。この混合体は、重合反応装
置5内に送られ、ここで温度を約260℃の最高温度に
制御する前に、超圧縮器4内で約1000バール(10
0MPa)に圧縮した。重合体生成物を基にする約20
0−600ppmの量のチーグラ触媒を連続的に管6を
通じて反応器に送り、かかる触媒は米国特許第4,40
5,774号又は米国特許第4,530,983号に記
載されたように調合した。約2分間の滞留時間後、約2
57kg/hrのエチレン、1578kg/hrの1−
ヘキセン、及び475kg/hrの重合体から成り、転
化率が20.6wt%の反応混合体が管7を通って反応
器5から流入し、約200バール(20MPa)の圧力
及び180℃にて作用する高圧分離装置(HPS)8内
に流入し、ここでその混合体は殆ど全ての重合体、及び
幾分かの未反応モノマーを含む稠密な相と、大部分、未
反応モノマー及び少量の溶解した重合体を含む軽い相と
に分離した。稠密な相は、管12を通じてHPS8の下
方部分から吸引され、120kg/hrのエチレン及び
574kg/hrの1−ヘキセンを含むその未反応モノ
マー成分は減圧後に、管17を通じて排出ガスとして分
離され、475kg/hrの量の20重合体成分は、重
合体回収装置に送られた。137kg/hrのエチレン
と、1004kg/hrの1−ヘキセン及び0.5kg
/hr重合体とを含む軽い相は、管14を通じてHPS
8から吸引され、冷却装置15を通ってノックアウトポ
ット16に進み、ここで余分な重合体は管17を通じて
除去した。主としてエチレン及び1−ヘキセンから成る
残りの流れは、管18から管13に再循環され、ここで
ポンプ2からの新たな1−ヘキセン及び一次圧縮器10
からの新たなエチレンと組み合わされた。
【0028】第1の場合のLLDPE生成物は、エチレ
ンと、全重合体の重量を基にして約11.6wt%の1
−ヘキセンとの共重合体である。重合体は、密度約0.
918、融点117−118℃及び溶融指数約5であっ
た。前の方法によりより高い転化率により実質的に同一
の重合体を得ようとする場合、軽い相の未反応の1−ヘ
キセンの含有率は、転化率の低い場合よりも著しく増加
する。それは、かかる未反応の1−ヘキセンは、任意の
特定の条件において、エチレンより重合傾向が少ないか
らである。これによってより多くの重合体が軽い相内で
溶解する。それは該重合体がエチレンにおけるよりも1
−ヘキセンのように2以上の炭素原子を含む1−オレフ
ィン中でより溶解し易いためである。結局、HPSの下
流側の装置は低い転化率におけるよりも高い転化率にて
詰まりの傾向が増す。
【0029】この実施例の第2の部分(「第2の場
合」)は図示するように本発明に従って実施される。こ
の場合、775kg/hrのポンプ2からの自由な1−
ヘキセンは、管18からの677kg/hrの再循環さ
れたエチレン、及び856kg/hrの再循環された1
−ヘキセンと組み合わされ、この実施例の第1の部分で
使用されたと同一の相反応器への供給混合体を形成し
た。即ち、約29wt%のエチレン及び約71wt%の
1−ヘキセンを含む2310kg/hrの混合体が形成
された。この混合体は、反応器5内に送られる前に、超
圧縮器4内にて1000バール(100MPa)に圧縮
した。反応器5内の温度は約250℃の最高温度に制御
し、ここでこの実施例の第1の部分で採用するように同
一の触媒から形成された重合体に基づき200−600
ppmの重合体と組み合わされた。約2分間の滞留時間
後、107kg/hrのエチレン、1559kg/hr
の1−ヘキセン、及び644kg/hrの重合体から成
る約27.9%の重合率の反応混合体30が反応器5か
ら出て、一次圧縮器10からの749kg/hrのエチ
レンと組み合わされ、全体の流れは、約200バールの
圧力(20MPa)及び約180℃で運転されるHPS
8内に送られた。この実施例の第1の部分に説明したよ
うに、ここで稠密な相、及び軽い相に分離される。管1
7を通ってHPS8から出る稠密な相は、略全ての重合
体、即ち、644kg/hr及び179kg/hrエチ
レン、未反応モノマー及び排出ガスとして管17を通じ
て放出される701kg/hrの1−ヘキセンを含む。
677kg/hrのエチレン、858kg/hrの1−
ヘキセン及び0.6kg/hrの重合体を含む軽い相
は、管17を通じてHPS8から出て、冷却装置15内
で冷却された後、重合体のノックアウトポット16内で
除去され、管7を通って吸引される。軽い相のエチレ
ン、及び1−ヘキセンは、上述のようにポンプ2からの
新たな1−ヘキセンと組み合わされた後、超圧縮器4及
び反応器5に再循環される。
【0030】新たなエチレンが反応混合体と共に、直
接、HPSに供給される上記の第2の場合は、第1の場
合に得られるのと略同一の成分、及び性質を有するLL
DPEを生じさせ、この第1の場合、新たなエチレン
は、新たな1−ヘキセン、及び再循環されたモノマーと
共に、反応器に供給されるが、第2の場合よりもモノマ
ーの重合率は著しく高くなる、即ち、第1の場合が2
0.6%であるのに対して27.9%である。更に、こ
れはHPSの下流側の装置に重合体が詰まる傾向を増大
させることなく達成される。それは、HPSから出る軽
い相の重合体の割合は第2の場合は、第1の場合と比べ
て著しく高くないからである。
【0031】第2の場合、新たなエチレンはHPS内に
直接注入されるため、軽い相の1−ヘキサンの割合はエ
チレンより遅く重合されるのにも拘わらず、第1の場合
より著しく低い。このため、第2の場合、第1の場合に
おける程、重合体の詰まる可能性は大きくなく、重合体
が軽い相内で溶解する傾向が減少し、転化率は更に増大
し、及び/又は重合体の密度が低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示す線図である。
【符号の説明】
1 管 2 ポンプ 3 管 4 超圧縮器 5 反応器 6 管 7 管 8 高圧分離装置 10 一次圧縮器 11 管 12 管 13 管 14 管 15 冷却装置 16 ノックアウトポット 17 管 18 管 30 反応混合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−160126(JP,A) 特開 昭49−129781(JP,A) 米国特許3509115(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 210/02 CA(STN)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンと、2以上の炭素原子を含む少量
    の1−オレフインとの略線形の共重合体を製造する方法
    にして、前記エチレン及び1−オレフィンを重合反応領
    域内で125乃至350℃の温度及び500乃至350
    0バール(50乃至350MPa)の圧力にてチーグラ
    触媒に接触させる段階と、重合体及び未反応のモノマー
    を含む重合反応混合体を、反応領域より少なくとも35
    0バール(35MPa)低い圧力にて作用する分離領域
    内で新たに供給されるエチレンと接触させ、分離領域の
    成分が大部分の重合体を含む稠密な相と大部分の未反応
    のモノマーを含む軽い相とに分離されるようにする段階
    と、前記2つの相を該分離領域から別個に取り出す段階
    と、共重合体生成物を稠密な相から回収する段階とを備
    えることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】請求項1の方法にして、前記方法が、連続
    的であり、軽い相の未反応モノマーが前記反応領域に再
    循環されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の方法にして、前記1−オ
    レフインが4乃至10の炭素原子を含む1−アルケンで
    あることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の方法にして、前記1
    −アルケンが、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテ
    ン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン、又はその
    混合体であることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかの方法にして、前
    記反応領域への供給原料が1−オレフインとエチレンの
    全量を基にして、0.5乃至85モル%の前記1−オレ
    フィンを含むことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかの方法にして、前
    記供給原料が1−オレフインとエチレンとの全量を基に
    して、0.5乃至70モル%の前記1−オレフィンを含
    むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れかの方法にして、前
    記方法により利用される新たに供給されるエチレンの全
    量が前記分離領域に供給されることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかの方法にして、重
    合反応が150乃至350℃の温度、500乃至350
    0バール(50乃至350MPa)の圧力、及び10乃
    至240秒の滞留時間で行われることを特徴とする方
    法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れかの方法にして、前
    記温度が200乃至320℃、前記圧力が700乃至2
    000バール(70乃至200MPa)、前記滞留時間
    が20乃至180秒であることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9の何れかの方法にして、
    前記分離領域における分離が、重合反応領域内の温度よ
    り40乃至210℃低い温度、及び重合反応領域内の圧
    力より、350乃至3360バール(35乃至336M
    Pa)低い圧力にて行われることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10の何れかの方法にし
    て、前記分離領域における分離が重合反応領域内の温度
    より、50乃至150℃低い温度、及び重合反応領域内
    の圧力より800乃至2800バール(80乃至280
    MPa)低い圧力にて行われることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11の何れかの方法にし
    て、前記共重合体が2乃至17wt%の重合した1−オレ
    フィンを含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12の何れかの方法にし
    て、前記共重合体が0.89乃至O.96の密度、11
    0乃至130℃の融点、及び0.1乃至1000g/1
    0分のメルトインデックスを有することを特徴とする方
    法。
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