JP3238428U - 敷パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】対象寝具等の表面に対する表面滑りが抑制されると共に、屈曲によって一部が捲れた或いは捻れた状態から元の形状に回復する定型性を有することで、良好な寝心地を保つことができる敷パッドを提供する。【解決手段】敷パッド1は、ユーザーの寝臥面となるシート状の第1面部21と、第1面21の反対に配置され、滑り止め構造部221が設けられたシート状の第2面部22と、第1面21と第2面22の間に挟んで配置されると共に、第1面21及び第2面22の各々と分離不能に固着され、屈曲力に対する復元性を有する略平坦なクッション部3とを備える。【選択図】図2
Description
本考案は、敷パッドに関する。更に詳しくは、対象寝具等の表面に対する表面滑りが抑制されると共に、屈曲によって一部が捲れた或いは捻れた状態から元の形状に回復する定型性を有することで、良好な寝心地を保つことができるものに関する。
従来から、マットレスや布団等の寝具(以下「対象寝具等」という)に敷く敷パッドが使用されており、例えば、下記の非特許文献1に示されているような敷パッドが提案されている。
非特許文献1に記載された敷パッドは、中材がポリエステル綿であって、四隅にゴムバンド(以下「ベルト」という)が設けられたものであり、これを対象寝具等に敷いて使用することにより、対象寝具等を単体で使用するよりもクッション性が上がり、肌当たりがソフトになって寝心地が良くなるとされる。
冷感敷きパッド レノ シングル/セミダブル/ダブル ひんやり インターネット<URL:https://www.ikehikoshop.jp/view/item/000000001500?category_page_id=shiki-pad>
非特許文献1に記載された敷パッドは、角部に設けたベルトを対象寝具等に回し掛け、敷パッドを対象寝具等に取り付ける構造のものであるが、洗濯等や繰り返しの使用によりベルトが伸び、用をなさないようになることがあった。
また、非特許文献1に記載された敷パッドは、中材がポリエステル綿であって薄手であることから、敷パッドが曲がって一部捲れる或いは捻れたときには元の形状に回復せず、この結果、一部捲れ等に起因する対象寝具等への寝汗等の付着が生じて、そのまま放置すると対象寝具等が不潔になるおそれが否定できず、また、敷パッドの一部捲れ等によって露出した対象寝具等にユーザーの肌が直接接触して不快な寝心地となる可能性も否定できない。
本考案は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、対象寝具等の表面に対する表面滑りが抑制されると共に、屈曲によって一部が捲れた或いは捻れた状態から元の形状に回復する定型性を有することで、良好な寝心地を保つことができる、敷パッドを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本考案の敷パッドは、ユーザーの寝臥面となるシート状の第1面部と、第1面の反対に配置され、滑り止め構造部が設けられたシート状の第2面部と、第1面と第2面の間に挟んで配置されると共に、同第1面及び同第2面の各々と分離不能に固着され、屈曲力に対する復元性を有する略平坦なクッション部と、を備える。
敷パッドは、前述した第1面部を有することにより、ユーザーが寝臥可能であると共に、ユーザーの肌がクッション部に直接触れないため、寝心地が良い。
敷パッドは、前述した第2面部を有することにより、敷パッドを敷く対象寝具等の表面に対して滑る(以下「表面滑り」という)ことを抑制することができる。これにより、例えば、従来の敷パッドで生じていた表面滑りに起因する対象寝具等への寝汗等の付着を抑制し、対象寝具等を清潔に保つことができ、また、敷パッドの表面滑りによって露出した対象寝具等にユーザーの肌が直接接触することが抑制されるので、良好な寝心地が保たれる。
ところで、従来の角部に設けたベルトを有する敷パッドは、洗濯等や繰り返しの使用によりベルトが伸び、用をなさないようになることがあったが、本考案の敷パッドは、敷パッドを対象寝具等に取り付ける部分が前述の滑り止め構造部であるため、洗濯等や繰り返しの使用を行ったとしても劣化しにくい構造となっている。
なお、敷パッドは、ユーザーとの接触部分となる第1面部と対象寝具等との接触部分となる第2面部を有することにより、クッション部がユーザーや対象寝具等と直接接触しない構造となっている。これにより、例えば、クッション部の表裏面がユーザーや対象寝具等と直接接触して磨損することや摩耗に起因する粉状ゴミ等の発生を抑制することができる。
敷パッドは、前述したクッション部を有することにより、定型性が保たれる。例えば、敷パッドが曲がって一部捲れる或いは捻れたとしても、クッション部の復元力によって元の形状に回復する。これにより、例えば、従来の敷パッドで生じていた一部捲れ等に起因する対象寝具等への寝汗等の付着を抑制し、対象寝具等を清潔に保つことができ、また、敷パッドの一部捲れ等によって露出した対象寝具等にユーザーの肌が直接接触することが抑制されるので、良好な寝心地が保たれる。
クッション部は、第1面及び第2面の各々と分離不能に固着されていることにより、敷パッドの形状が歪むことを抑制することができる。詳しくは、クッション部と第1面又は第2面が分離して、クッション部は形状復元するものの第1面又は第2面が追従しないで、敷パッドの形状が歪んで寝心地が悪化することを抑止する。特に、第1面及び第2面が側端を結合した袋状物であって、クッション部が第1面及び第2面の各々と分離する(固着されていない)構造である場合は、袋状物の内部でクッション部のみが曲がる等して第1面又は第2面と分離することがあるが、本考案の構造であれば、このような事態が生じる可能性が低い。
また、前述の敷パッドにおいて、滑り止め構造部が、略等間隔に設けられた複数の樹脂製点状部分で構成されている場合は、滑り止め構造部の構成部材が比較的少ない数であっても、対象寝具等に対する表面滑りを効果的に抑制することができる。
詳しくは、滑り止め構造部が樹脂製点状部分であることにより、対象寝具等との間に摩擦抵抗を増加させ、比較的簡易な構造でありながら十分な滑り止め効果を確保し、敷パッドの対象寝具等に対する表面滑りを抑制することができる。また、樹脂製点状部分が略等間隔かつ複数設けられていることにより、ユーザーが利用する際に生じうる各方向への(敷パッドの対象寝具等に対する)表面滑りを効果的に抑制することができる。
また、前述の滑り止め構造部が、樹脂製点状部分の長尺部分が1つ当たり3mm以上5mm以下であると共に、樹脂製点状部分の数が5平方センチメートル当たり15以上30以下である場合は、滑り止め効果が更に向上する。
なお、樹脂製点状部分の長尺部分が1つ当たり3mm未満で構成されている場合は滑り止め効果が弱まるため好ましくなく、樹脂製点状部分の長尺部分が1つ当たり5mmを超える場合は滑り止め効果が十分であるものの製造コスト増加を招くため好ましくない。「樹脂製点状部分」の形状は、正円や長円等の円形であってもよいし、四角形等の多角形であってもよい。そして、樹脂製点状部分の「長尺部分」の語は、樹脂製点状部分の最も長い部分を指す意味で使用しており、円形の場合は直径又は長径部分、多角形の場合は中線又は対角線の中で最も長い部分を意味している。
更に、樹脂製点状部分の数が5平方センチメートル当たり20以上25以下である場合、滑り止め効果が十分であり、製造コストも適当であることから、最も好ましい。なお、点状部分が5平方センチメートル当たり15未満の数で構成されている場合は滑り止め効果が弱まるため好ましくなく、点状部分が5平方センチメートル当たり30を超える数で構成されている場合は滑り止め効果が十分であるものの製造コスト増加を招くため好ましくない。
また、前述のクッション部が、JISK6400-2に規定されるA法に準拠して測定した場合に50N(この「N」はニュートン(単位)を意味する。以下同じ)以上170N以下の範囲の硬さの樹脂発泡体で形成されている場合は、屈曲力に対する復元性に加えて、柔軟性及び応力分散性が優れ、寝心地が更に向上する。なお、前述の通り、クッション部の樹脂発泡体の硬さは、前述の数値範囲内であることが好ましいが、100N以上110N以下の範囲内であることが更に好ましく、当該範囲内である場合、前述の効果が更に顕著で、寝心地が更に向上する。
また、第1面及び第2面の各外周縁端部にはパイピング部が設けられ、パイピング部が、パイピングテープで囲まれた内部に、第1面及び第2面の各外周縁端部と共にクッション部の外周縁端部を含むように縫着された構造である場合は、敷パッドの外周縁端部が補強され、且つ、クッション部が有する屈曲力に対する復元性をパイピング部にも付加することができる。つまり、その内部にクッション部の外周縁端部を含む構造であるパイピング部を有することで、パイピング部自体の復元力を以て敷パッドの角部や外周縁端部が捲れにくくなり、仮に捲れたとしても元の形状に戻るので、クッション部の中央領域に備わる元々の復元力にパイピング部自体の復元力が相俟って、敷パッド全体の定型性保持効果が更に高まる。
上記の目的を達成するために本考案の敷パッドは、ユーザーの寝臥面となるシート状の第1面部と、略等間隔に設けられた複数の樹脂製点状部分で構成され、同樹脂製点状部分の長尺部分が1つ当たり3mm以上5mm以下であると共に、同樹脂製点状部分の数が5平方センチメートル当たり15以上30以下である滑り止め構造部が設けられ、第1面の反対に配置されたシート状の第2面部と、第1面と第2面の間に挟んで配置され、JISK6400-2に規定されるA法に準拠して測定した場合に50N以上170N以下の範囲の硬さの樹脂発泡体で形成されていると共に、同第1面及び同第2面の各々と分離不能に固着され、屈曲力に対する復元性を有する略平坦なクッション部と、第1面及び第2面の各外周縁端部に、パイピングテープで囲まれた内部に、第1面及び第2面の各外周縁端部と共にクッション部の外周縁端部を含むように縫着された構造で設けられたパイピング部と、を備える。
敷パッドは、対象寝具等の上に敷いて使用され、これにより、第1面部の上にユーザーが寝臥可能である。敷パッドは、第1面部を有することで、ユーザーの肌がクッション部に直接触れず、寝心地が良い。
敷パッドは、前述の滑り止め構造部を設けた第2面部を有することにより、従来の敷パッドのような角部に設けたベルトが存在しなくても、対象寝具等の上面における表面滑りを抑制することができる。これにより、従来の敷パッドで生じていた表面滑りに起因する対象寝具等への寝汗等の付着を抑制し、対象寝具等を清潔に保つことができ、また、敷パッドの表面滑りによって露出した対象寝具等にユーザーの肌が直接接触することが抑制されるので、良好な寝心地が保たれる。
前述した滑り止め構造部は、対象寝具等への取り付け手段であるが、同様の手段である従来の敷パッドにおけるベルトと比較して、洗濯等や繰り返しの使用を行ったとしても劣化しにくい構造となっている。また、滑り止め構造部は、前述したように比較的簡易且つ構成部材が少ない構造でありながら、対象寝具等との間に摩擦抵抗を増加させて十分な滑り止め効果を確保し、対象寝具等に対する敷パッドの表面滑りを抑制することができる。更に、滑り止め構造部は、前述の構成であることから、ユーザーが利用する際に対象寝具等の上面で生じうる各方向への敷パッドの表面滑りを効果的に抑制することができる。
敷パッドは、前述した硬さのクッション部を有することにより、敷パッドが曲がって一部捲れる或いは捻れたとしてもクッション部の復元力によって元の形状に回復し、柔軟性及び応力分散性が優れ、寝心地が良い。そして、クッション部は、第1面又は第2面が分離して敷パッドの形状が歪んで寝心地が悪化することを抑止する。
更に、パイピング部は、敷パッドの外周縁端部を補強し且つクッション部が有する屈曲力に対する復元性を付加するので、パイピング部自体の復元力を以て敷パッドの角部や外周縁端部が捲れにくくなり、仮に捲れたとしても元の形状に戻り、クッション部の中央領域に備わる元々の復元力にパイピング部自体の復元力が相俟って、敷パッド全体の定型性保持効果が更に高まる。
これにより、従来の敷パッドで生じていた一部捲れ等に起因する対象寝具等への寝汗等の付着を抑制し、対象寝具等を清潔に保つことができ、また、敷パッドの一部捲れ等によって露出した対象寝具等にユーザーの肌が直接接触することが抑制されるので、清潔且つ良好な寝心地が保たれる。
なお、敷パッドは、ユーザーとの接触部分となる第1面部と対象寝具等との接触部分となる第2面部を有することにより、クッション部がユーザーや対象寝具等と直接接触しない構造となっている。これにより、クッション部の表裏面がユーザーや対象寝具等と直接接触して磨損することや摩耗に起因する粉状ゴミ等の発生を抑制する。
第1面部は、綿や麻等の天然素材の布地、ナイロンやポリエルテル等の人工素材の布地、又は、混紡の布地のいずれであってもよく、更に、表面に凹凸ワッフルやパイル等の加工が施されたものであってもよいし、加えて、抗菌機能、消臭又は防臭機能、接触冷感機能のいずれか又はこれらの組み合わせを付加したものであってもよい。
第2面部は、第1面部と同様に、天然素材の布地又は人工素材の布地のいずれであってもよく、更に、表面に凹凸ワッフル等の加工が施されたものであってもよいし、加えて、抗菌機能等を付加したものであってもよい。また、滑り止め構造部は、例えば、等間隔に設けた複数の樹脂製点状部分で構成されたものが挙げられるが、これに限定するものではなく、樹脂製網状部分等の他の公知手段であってもよい。更にまた、樹脂製点状部分としては、塩化ビニル樹脂製、シリコン樹脂製、アクリル樹脂製のものが挙げられるが、滑り止め効果を奏する他の樹脂製のものであってもよい。
クッション部は、屈曲力に対する復元性を有する素材で形成されたものであれば特に限定されず、天然素材又は合成素材の別は問わない。そして、クッション部は、軟質ウレタンフォーム製や半硬質ウレタンフォーム製の樹脂発泡体のものが好適に使用されるが、例えば、ポリエステル綿、ウレタンフォーム、ポリエチレン、ポリエステル又はポリプロピレン等を組み合わせた複層クッション材であってもよい。
クッション部は、連続気泡構造の樹脂発泡体のものが好適に使用されるが、これに限定するものではなく、例えば、独立気泡構造、半連続半独立気泡構造(独立気泡構造と連続気泡構造が混在している気泡構造)のものであってもよい。
クッション部が第1面及び第2面の各々と分離不能に固着された態様としては、クッション部と第1面及び第2面が熱溶着された態様が挙げられるが、これに限定するものではなく、他の接合手段であってもよい。
用語「略平坦」は、完全に平坦な形状を含むと共に、僅かに傾斜したものを含む意味で使用しており、クッション部の説明以外で使用される際も同様である。また、用語「略等間隔に設けられた」は、完全に等間隔なものを含むと共に、僅かに等間隔でないものを含む意味で使用している。滑り止め構造部の樹脂製点状部分の説明以外で使用される際も同様である。
本考案によれば、対象寝具等の表面に対する表面滑りが抑制されると共に、屈曲によって一部が捲れた或いは捻れた状態から元の形状に回復する定型性を有することで、良好な寝心地を保つことができる、敷パッドを提供することができる。
図1~図4を参照して、本考案の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。
図1~図4を参照して、本考案の敷パッド1について説明する。敷パッド1は、幅約100cm、長さ約200cmであって、第1面部21、第2面部22及びパイピング部23を有するカバー部2と、カバー部2内部に収まるクッション部3を備える。これら各部については以下詳述する。
(カバー部2)
第1面部21は、起毛加工したマイクロファイバーで形成されたポリエステル製の布地(すなわちシート状物)で形成されており、ユーザーの寝臥面となる箇所である。そして、第1面部21は、その裏面が、相対するクッション部3の面(図2、図4に示すクッション部3の表側となる面)に熱溶着されている。
第1面部21は、起毛加工したマイクロファイバーで形成されたポリエステル製の布地(すなわちシート状物)で形成されており、ユーザーの寝臥面となる箇所である。そして、第1面部21は、その裏面が、相対するクッション部3の面(図2、図4に示すクッション部3の表側となる面)に熱溶着されている。
第2面部22は、滑り止め構造部221が設けられたポリエステル製の布地(すなわちシート状物)で形成されており、クッション部3を挟んで第1面21の反対に配置されている。第2面部22は、相対するクッション部3の面(図2、図4に示すクッション部3の裏側となる面)に熱溶着されている。
滑り止め構造部221は、図1、図2、図4に示す第2面部22の下側となる面(敷パッド1の裏面)に、略等間隔且つ規則的に設けられたピン・ドット状の複数の樹脂製点状部分222で構成されている(図3(a)参照)。一の樹脂製点状部分222は、塩化ビニル樹脂の塗料を塗布することで形成された、直径約4mmの小丸形状である。滑り止め構造部221において、樹脂製点状部分222は5cm2当たり約25個設けられている(図3(b)参照)。
パイピング部23は、カバー部2を囲む外周縁端部に設けられている。パイピング部23は、パイピングテープで囲まれた内部に、第1面21及び第2面22の各外周縁端部と共にクッション部3の外周縁端部を含む(挟み込む)ように縫着された構造である(図2参照)。そして、パイピング部23は、その基部に対して、先端部分が第2面21の方へ垂れるように縫製して設けられている(図2及び図4参照)。
クッション部3は、略平坦な形状であって、第1面21と第2面22の間に挟んで配置され、第1面21及び第2面22の各々と分離不能に熱溶着(すなわち固着)されている。クッション部3は、幅約100cm、長さ約200cm、厚みが10mmのウレタンフォーム製(すなわち樹脂発泡体)で形成されている。同ウレタンフォームは、JISK6400-2に規定されるA法に準拠して測定した場合に100N~110Nの硬さ(反発力とも換言できる)であると共に、見かけ密度18kg/m3である(すなわち、クッション部3は、所定の屈曲力に対する復元性を有するものである)。
本実施の形態において、敷パッド1の寸法は前述の通りであるが、当該数値に限定するものではなく、例えば、セミダブルやダブルなど対象寝具等のサイズに合わせて適宜変更することができる。
本実施の形態において、クッション部の厚みは前述の通りであるが、これに限定するものではなく、素材との関係で屈曲力に対する復元性を有する厚みであれば適宜設定可能であるが、3mm以上50mm以下であることが好ましい。3mm未満の場合は一般的に腰が弱く復元性が劣るため好ましくなく、50mmを超える場合は洗濯が行いにくいと共に、屈曲しにくいため収納性に難があり、好ましくない。
本実施の形態において、第1面部及び第2面部は共にポリエステル製であるが、前述したとおり、これらは他の素材に変更することもできる。
(作 用)
図1~図4を参照して、敷パッド1の作用効果について説明する。
図1~図4を参照して、敷パッド1の作用効果について説明する。
敷パッド1は、マットレス4(前述した「対象寝具等」に相当)の上に敷いて使用され(図1、図4参照)、これにより、第1面部21の上にユーザーが寝臥可能である。敷パッド1は、第1面部21を有することで、ユーザーの肌がクッション部3に直接触れず、寝心地が良い。
敷パッド1は、滑り止め構造部221を設けた第2面部22を有することにより、従来の敷パッドのような角部に設けたベルトが存在しなくても、マットレス4上における表面滑りを抑制することができる。これにより、従来の敷パッドで生じていた表面滑りに起因するマットレス4への寝汗等の付着を抑制し、マットレス4を清潔に保つことができ、また、敷パッド1の表面滑りによって露出したマットレス4にユーザーの肌が直接接触することが抑制されるので、良好な寝心地が保たれる。
滑り止め構造部221は、マットレス4への取り付け手段であるが、同様の手段である従来の敷パッドにおけるベルトと比較して、洗濯等や繰り返しの使用を行ったとしても劣化しにくい構造となっている。
滑り止め構造部221は、前述したように比較的簡易且つ構成部材が少ない構造でありながら、マットレス4との間に摩擦抵抗を増加させて十分な滑り止め効果を確保し、マットレス4に対する敷パッド1の表面滑りを抑制することができる。更に、滑り止め構造部221は、前述の構成であることから、ユーザーが利用する際にマットレス4上で生じうる各方向への敷パッド1の表面滑りを効果的に抑制することができる。
敷パッド1は、前述した硬さのクッション部3を有することにより、敷パッド1が曲がって一部捲れる或いは捻れたとしてもクッション部3の復元力によって元の形状に回復し(換言すると定型性が保たれ)、柔軟性及び応力分散性が優れ、寝心地が良い。そして、クッション部3は、第1面21又は第2面22が分離して敷パッド1の形状が歪んで寝心地が悪化することを抑止する。
更に、パイピング部23は、敷パッド1の外周縁端部を補強し且つクッション部3が有する屈曲力に対する復元性を付加するので、パイピング部23自体の復元力を以て敷パッド1の角部や外周縁端部が捲れにくくなり、仮に捲れたとしても元の形状に戻り、クッション部3の中央領域に備わる元々の復元力にパイピング部23自体の復元力が相俟って、敷パッド1全体の定型性保持効果が更に高まる。
これにより、従来の敷パッドで生じていた一部捲れ等に起因するマットレス4への寝汗等の付着を抑制し、マットレス4を清潔に保つことができ、また、敷パッド1の一部捲れ等によって露出したマットレス4にユーザーの肌が直接接触することが抑制されるので、清潔且つ良好な寝心地が保たれる。
なお、敷パッド1は、ユーザーとの接触部分となる第1面部21とマットレス4との接触部分となる第2面部22を有することにより、クッション部3がユーザーやマットレス4と直接接触しない構造となっている。これにより、クッション部3の表裏面がユーザーやマットレス4と直接接触して磨損することや摩耗に起因する粉状ゴミ等の発生を抑制する。
更にまた、パイピング部23は、その基部に対して、先端部分が第2面21の方へ垂れるように縫製して設けられていることにより、敷いた敷パッド1のパイピング部23先端部分とマットレス4との間に隙間が生じにくい構造になっている(図4参照)。これにより、従来の敷パッドで生じていたマットレスと敷パッド先端の間に埃等が溜まる不衛生な状態が生じることを抑制することができる。
このように、敷パッド1によれば、マットレス4の表面に対する表面滑りが抑制されると共に、屈曲によって一部が捲れた或いは捻れた状態から元の形状に回復する定型性を有することで、良好な寝心地を保つことができ、且つ、使用時における良好な衛生状態を期待することができる。
(変形例)
敷パッドは、その四隅(より具体的には第2面22の四隅)近傍に所定長さで伸縮するバンドを設けている(図示省略)。本変形例の敷パッドによれば、バンドをマットレスの四隅に回し掛けることで、滑り止め構造部と相俟って敷パッドの表面滑りを抑制することができる。
敷パッドは、その四隅(より具体的には第2面22の四隅)近傍に所定長さで伸縮するバンドを設けている(図示省略)。本変形例の敷パッドによれば、バンドをマットレスの四隅に回し掛けることで、滑り止め構造部と相俟って敷パッドの表面滑りを抑制することができる。
本明細書および本実用新案登録請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書および本実用新案登録請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。また、第一、第二等の言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。
1 敷パッド
2 カバー部
21 第1面部
22 第2面部
221 滑り止め構造部
222 樹脂製点状部分
23 パイピング部
3 クッション部
4 マットレス
2 カバー部
21 第1面部
22 第2面部
221 滑り止め構造部
222 樹脂製点状部分
23 パイピング部
3 クッション部
4 マットレス
Claims (7)
- ユーザーの寝臥面となるシート状の第1面部と、
該第1面の反対に配置され、滑り止め構造部が設けられたシート状の第2面部と、
前記第1面と前記第2面の間に挟んで配置されると共に、同第1面及び同第2面の各々と分離不能に固着され、屈曲力に対する復元性を有する略平坦なクッション部と、
を備える
敷パッド。 - 前記滑り止め構造部が、略等間隔に設けられた複数の樹脂製点状部分で構成されている
請求項1に記載の敷パッド。 - 前記滑り止め構造部が、前記樹脂製点状部分の長尺部分が1つ当たり3mm以上5mm以下であると共に、同樹脂製点状部分の数が5平方センチメートル当たり15以上30以下である
請求項2に記載の敷パッド。 - 前記クッション部が、JISK6400-2に規定されるA法に準拠して測定した場合に50N以上170N以下の範囲の硬さの樹脂発泡体で形成されている
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の敷パッド。 - 前記第1面及び前記第2面の各外周縁端部にはパイピング部が設けられ、
該パイピング部が、パイピングテープで囲まれた内部に、前記第1面及び前記第2面の各外周縁端部と共に前記クッション部の外周縁端部を含むように縫着された構造である
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の敷パッド。 - 前記第1面及び前記第2面の各外周縁端部にはパイピング部が設けられ、
該パイピング部が、パイピングテープで囲まれた内部に、前記第1面及び前記第2面の各外周縁端部と共に前記クッション部の外周縁端部を含むように縫着された構造である
請求項4に記載の敷パッド。 - ユーザーの寝臥面となるシート状の第1面部と、
略等間隔に設けられた複数の樹脂製点状部分で構成され、該樹脂製点状部分の長尺部分が1つ当たり3mm以上5mm以下であると共に、同樹脂製点状部分の数が5平方センチメートル当たり15以上30以下である滑り止め構造部が設けられ、前記第1面の反対に配置されたシート状の第2面部と、
前記第1面と前記第2面の間に挟んで配置され、JISK6400-2に規定されるA法に準拠して測定した場合に50N以上170N以下の範囲の硬さの樹脂発泡体で形成されていると共に、同第1面及び同第2面の各々と分離不能に固着され、屈曲力に対する復元性を有する略平坦なクッション部と、
前記第1面及び前記第2面の各外周縁端部に、パイピングテープで囲まれた内部に、前記第1面及び前記第2面の各外周縁端部と共に前記クッション部の外周縁端部を含むように縫着された構造で設けられたパイピング部と、
を備える
敷パッド。
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