JP3238426U - 攪拌・脱泡装置用の容器 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003238426000001
【課題】従来の攪拌・脱泡装置用の容器に比べ、攪拌性能が優れた容器を提供する。
【解決手段】容器1は、円筒状の胴部1aと、胴部1aの第1端の底部1bと、胴部1aの第2端の開口部1cとを備えるとともに、胴部1aの内周面に、自転軸方向に沿って直線状又は自転軸方向に対して螺旋状で、かつ、周方向に等間隔で、複数の凹部13a,…を備え、凹部13aは、(A)凹部13aが、自転軸と直交する面における断面形状が円弧状又は楕円弧状の曲面で構成され、円弧の半径又は楕円弧の短半径Rが2mm以上10mm以下であること、(B)凹部13aの間隔Pが12度以下で、かつ、隣り合う凹部13a,13aが接すること、(C)隣り合う凹部13a,13aにより形成されて凹部13aの外接円から突出する凸部13bの、自転軸と直交する断面における突出量Qが1.5mm以下であること、の条件を満たすものである。
【選択図】図3

Description

本考案は、公転自転式の攪拌・脱泡装置で使用される被処理物の容器に関する。
被処理物を収容した容器を公転及び自転させることにより、被処理物を攪拌・脱泡する攪拌・脱泡装置が知られている。この種の攪拌・脱泡装置は、たとえば異なる液体材料が混合された液や粉体材料と液体材料の混合材料等の被処理物を、公転させて遠心力を加えながら自転させることにより攪拌及び脱泡するものであり、均一に攪拌するとともに含有する気泡の低減を両立することが求められる。なお、本願明細書で、攪拌・脱泡という用語は、被処理物の攪拌、被処理物に含まれる泡を消失させるための脱泡、あるいは、攪拌及び脱泡の両方、を意味する用語として記載している。
そして、この種の攪拌・脱泡装置においては、攪拌性能を高めるために様々な対策が講じられる。その1つとして、容器の内周面に凸状部を1つ又は周方向に間隔をあけて複数(たとえば4つ)設けることがある(たとえば特許文献1の図10)。
なお、特許文献2の図4や特許文献3の図9にも一見すると同様の容器が記載されているように見える。しかし、前者は、気泡を積極的に発生させてアイスクリーム等の冷凍食材に微細気泡を含有させるためのものであり、後者は、凸状部による遠心力の差を利用して腰の強いうどん生地を得るためのものである。したがって、これらは、本考案が意図する攪拌・脱泡装置用の容器ではない。
国際公開第2011/136023号 特開2019-051495号公報 特開2002-336138号公報
本考案は、従来の攪拌・脱泡装置用の容器に比べ、攪拌性能が優れた容器を提供することを課題とする。
本考案に係る攪拌・脱泡装置用の容器は、
円筒状の胴部と、胴部の第1端の底部と、胴部の第2端の開口部とを備え、公転自転式の攪拌・脱泡装置で使用される被処理物の容器であって、
胴部の内周面に、自転軸方向に沿って直線状又は自転軸方向に対して螺旋状で、かつ、周方向に等間隔で、複数の凹部を備え、
凹部は、下記(A)~(C)の条件を満たす
容器である。
(A)凹部が、自転軸と直交する面における断面形状が円弧状又は楕円弧状の曲面で構成され、円弧の半径又は楕円弧の短半径が2mm以上10mm以下であること
(B)凹部の間隔が12度以下で、かつ、隣り合う凹部が接すること
(C)隣り合う凹部により形成されて凹部の外接円から突出する凸部の、自転軸と直交する断面における突出量が1.5mm以下であること
ここで、本考案に係る攪拌・脱泡装置用の容器の一態様として、
底部の内面に、放射状で、かつ、周方向に等間隔で、複数の凹部を備える
との構成を採用することができる。
また、この場合、
底部の凹部は、下記(D)~(F)の条件を満たす
(D)凹部が、自転軸と平行な面における断面形状が円弧状の曲面で構成され、円弧の半径が2mm以上10mm以下であること
(E)凹部の間隔が12度以下で、かつ、隣り合う凹部が接すること
(F)隣り合う凹部により形成されて凹部の最も深い部分から突出する凸部の、自転軸と平行な断面における突出量が1.5mm以下であること
との構成を採用することができる。
また、この場合、
胴部の凹部及び底部の凹部は、連続して設けられる
との構成を採用することができる。
本考案によれば、従来の攪拌・脱泡装置用の容器に比べ、攪拌性能が優れた容器を提供することができる。
図1は、攪拌・脱泡装置の概略図である。 図2(a)は、実施形態1に係る容器の平面図である。図2(b)は、実施形態1に係る容器の半断面正面図である。 図3(a)は、図2(b)の1A-1A線断面図である。図3(b)は、図3(a)の1B部拡大図である。図3(c)は、図3(b)の1C-1C線断面図である。 図4(a)~(c)は、実施形態1に係る容器の凹凸部の形成方法の一例の説明図である。 図5(a)は、実施形態2に係る容器の平面図である。図5(b)は、実施形態2に係る容器の半断面正面図である。 図6(a)は、図5(b)の2A-2A線断面図である。図6(b)は、図6(a)の2B部拡大図である。図6(c)は、図6(b)の2C-2C線断面図である。 図7(a)は、実施形態3に係る容器の平面図である。図7(b)は、実施形態3に係る容器の半断面正面図である。 図8(a)は、図7(b)の3A-3A線断面図である。図8(b)は、図8(a)の3B部拡大図である。図8(c)は、図8(b)の3C-3C線断面図である。 図9(a)~(c)は、実施形態3に係る容器の凹凸部の形成方法の一例の説明図である。 図10(a)は、比較例1に係る容器の平面図である。図10(b)は、比較例1に係る容器の半断面正面図である。 図11(a)は、比較例2に係る容器の平面図である。図11(b)は、比較例2に係る容器の半断面正面図である。
<攪拌・脱泡装置の概略>
以下、本考案に係る実施形態として、攪拌・脱泡装置用の容器の各実施形態について説明するが、まずはこれに先立ち、攪拌・脱泡装置の概略について説明する。
図1に示すように、攪拌・脱泡装置は、公転体(図示しない)と、容器ホルダ4とを備える。公転体は、公転軸Xを中心に回転可能である。容器ホルダ4は、公転体上の自転軸Yを中心に回転可能であり、容器1を直接に又はアダプタ(図示しない)等の介装体を介して間接に保持する。
容器1は、胴部1aと、底部1bと、開口部1cとを備える。胴部1aは、円筒状である。底部1bは、胴部1aの第1端(下端)に位置し、胴部1aと一体的に形成される。開口部1cは、胴部1aの第2端(上端)に位置する。これにより、容器1は、下端が閉塞された底部1bとなり、上端が開口部1cとなる有底形状を有する。容器1の材質は、被処理物の種類や処理内容等に応じて異なるが、後述するとおり、容器1の製造の容易性又は製造時の加工の容易性の観点から、主としてポリエチレン等の合成樹脂が用いられる。容器ホルダ4も、下端に底部を有し、上端に開口部4aを有する。容器1は、開口部4aを介して容器ホルダ4内に挿入される。
容器1は、フランジ部10と、係入溝11とを備える。フランジ部10は、胴部1aの開口部1c近傍に設けられる。係入溝11は、フランジ部10の適宜箇所が除去されることにより形成される。他方、容器ホルダ4は、係合片4bを備える。係合片4bは、開口部4aから突出し、係入溝11に係入可能な大きさに形成される。容器1が容器ホルダ4内に挿入され、係合片4bが係入溝11に係入することにより、容器1は、容器ホルダ4に対し、自転軸Y回りに回転が規制された状態で、容器ホルダ4に支持される。
容器1は、ネジ部12を備える。ネジ部12は、胴部1aの開口部1c側(開口端及びフランジ部10間の範囲)の外周面に形成される。被処理物(材料)が開口部1cを介して容器1内に投入された後、開口部1cに中蓋2が嵌合され、その上で、蓋3がネジ部12との螺合により開口部1cに装着される。
攪拌・脱泡装置は、公転駆動部(図示しない)と、自転付与部(図示しない)とを備える。公転駆動部は、公転体を回転駆動する。自転付与部は、容器ホルダ4を回転させる。これにより、容器ホルダ4及びこれに取り付けられる容器1は、i)公転運動及び自転運動、ii)公転運動のみ、iii)自転運動のみ、のいずれかで回転運動を行う。なお、公転駆動部及び自転付与部の機構は、各種の形態があるが、いずれも周知であるので、本書では、詳細な説明は割愛する。
<容器1の実施形態1>
図2に示すように、実施形態1に係る容器1は、凹凸部13と、凹凸部14とを備える。凹凸部13は、胴部1aの内周面に、軸(胴部1aの中心軸=容器1の中心軸=自転軸、以下、同様)方向に沿って直線状で、かつ、周方向に等間隔(間隔のことをピッチともいう。以下、同様)で、形成される。胴部1aと底部1bとが交わる部分の内面は曲面であり、軸を含む面における断面形状が円弧状となる。凹凸部13は、この曲面にも形成される。しかし、凹凸部13は、中蓋2が嵌入される場合の開口端から幅10mm程度の範囲には存在しない。なお、この開口端から幅10mm程度の範囲を除いた部分が被処理物が収容される部分であり、通常、容器1の容積という場合、この部分の容積をいう。凹凸部14は、底部1bの内面に、軸を中心として放射状で、かつ、周方向に等間隔で、形成される。
図3に示すように、凹凸部13は、凹部13aと凸部13bとで構成される。凹部13aは、軸方向に沿って直線状で、かつ、周方向に間隔P1で、形成される。凹部13aは、(軸と直交する面における断面形状が)円弧状の曲面で構成される。円弧は、軸を中心として規定されるピッチ円(P.C.D.)上の点を中心とする半径R1の円弧である。凸部13bは、隣り合う凹部13a,13aにより形成され、軸方向に沿って直線状に形成される。隣り合う凹部13a,13aは接しており、凸部13bは、軸に向かう方向の頂部にエッジを有する突条部である。軸と直交する断面において、エッジは、鈍角であってもよく、また、鋭角であってもよい。凸部13bは、凹部13aの外接円から突出量Q1で内方に突出する。
凹凸部14は、凹部14aと凸部14bとで構成される。凹部14aは、軸を中心として放射状で、かつ、周方向に間隔P1で、形成される。凹部14aは、(軸と平行な面における断面形状が)円弧状の曲面で構成される。凸部14bは、隣り合う凹部14a,14aにより形成され、径方向に沿って直線状に形成される。隣り合う凹部14a,14aは接しており、凸部14bは、軸方向の頂部にエッジを有する突条部である。凸部14bを横切る、軸と平行な断面において、エッジは、鈍角であってもよく、また、鋭角であってもよい。凹部13a及び凹部14aは、同じ間隔であり、連続して設けられる。
このような凹凸部13,14は、攪拌処理時、公転及び自転の相互作用によるせん断応力を高め、公転及び自転の相互作用で発生する渦流を乱し(乱流を発生させ)、被処理物の分散性を向上させる。このため、実施形態1に係る容器1によれば、従来の攪拌・脱泡装置用の容器に比べ、優れた攪拌性能を得ることができる。
従来の凸部を有する容器の場合、攪拌処理中、被処理物は、自転の回転により連れ回りし、徐々に上昇する傾向がある。この場合、被処理物が蓋に接触し、攪拌不良となる。また、蓋がない場合は、被処理物が飛散する原因となる。しかし、凹凸部13,14は、自転による被処理物の連れ回りを効果的に抑制する。このため、実施形態1に係る容器1によれば、攪拌不良や被処理物の飛散を防止することができる。
なお、凹凸部13,14の形成方法の一例は、図4に示すとおりである。
i)図4(a)から図4(b)に示すように、ボールエンドミルで胴部1aの内周面を切削しつつ底部1bまで下して凹部13aを形成する。
ii)図4(c)に示すように、ボールエンドミルで底部1bの内面を切削しつつ中心まで移動して凹部14aを形成する。この際、中心に近くなるに従って切削の深さを浅くしていき、中心で深さが0(ゼロ)となるようにする。これより、図3(a)に示すように、凹部14aは、中心に近くなるに従って狭くなる。
iii)間隔P1度ずつずらして工程i)及びii)を(360/P1)回繰り返す。
<容器1の実施形態2>
図5に示すように、実施形態2に係る容器1は、凹凸部13を備える。凹凸部13は、胴部1aの内周面に、軸方向に沿って直線状で、かつ、周方向に等間隔で、形成される。凹凸部13は、底部1bと交わる縦断面円弧状の曲面にも形成される。底部1bの内面には、凹凸部は形成されない。底部1bの内面は、平坦面である。すなわち、実施形態2に係る容器1は、実施形態1に係る容器1において底部1bの内面の凹凸部14を無くしたものと同じ形態である。
図6に示すように、凹凸部13は、凹部13aと凸部13bとで構成される。凹部13aは、軸方向に沿って直線状で、かつ、周方向に間隔P2で、形成される。凹部13aは、(軸と直交する面における断面形状が)円弧状の曲面で構成される。円弧は、軸を中心として規定されるピッチ円(P.C.D.)上の点を中心とする半径R2の円弧である。凸部13bは、隣り合う凹部13a,13aにより形成され、軸方向に沿って直線状に形成される。隣り合う凹部13a,13aは接しており、凸部13bは、軸に向かう方向の頂部にエッジを有する突条部である。軸と直交する断面において、エッジは、鈍角であってもよく、また、鋭角であってもよい。凸部13bは、凹部13aの外接円から突出量Q2で内方に突出する。
このように、実施形態2に係る容器1によっても、実施形態1に係る容器1が奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
<容器1の実施形態3>
図7に示すように、実施形態3に係る容器1は、凹凸部13と、凹凸部14とを備える。凹凸部13は、胴部1aの内周面に、軸方向に対して螺旋状で、かつ、周方向に等間隔で、形成される。凹凸部13は、底部1bと交わる縦断面円弧状の曲面にも形成される。凹凸部14は、底部1bの内面に、軸を中心として放射状で、かつ、周方向に等間隔で、形成される。すなわち、実施形態3に係る容器1は、実施形態1に係る容器1において直線状の凹凸部13を螺旋状の凹凸部13に変更したものと同じ形態である。
図8に示すように、凹凸部13は、凹部13aと凸部13bとで構成される。凹部13aは、軸方向に対して螺旋状で、かつ、周方向に間隔P3で、形成される。凹部13aは、(軸と直交する面における断面形状が)楕円弧状の曲面で構成される。楕円弧は、軸を中心として規定されるピッチ円(P.C.D.)上の点を中心とする短半径R3の楕円弧である。凸部13bは、隣り合う凹部13a,13aにより形成され、軸方向に対して螺旋状に形成される。隣り合う凹部13a,13aは接しており、凸部13bは、軸に向かう方向の頂部にエッジを有する突条部である。軸と直交する断面において、エッジは、鈍角であってもよく、また、鋭角であってもよい。凸部13bは、凹部13aの外接円から突出量Q3で内方に突出する。
凹凸部14は、凹部14aと凸部14bとで構成される。凹部14aは、軸を中心として放射状で、かつ、周方向に間隔P3で、形成される。凹部14aは、(軸と平行な面における断面形状が)円弧状の曲面で構成される。凸部14bは、隣り合う凹部14a,14aにより形成され、径方向に沿って直線状に形成される。隣り合う凹部14a,14aは接しており、凸部14bは、軸方向の頂部にエッジを有する突条部である。凸部14bを横切る、軸と平行な断面において、エッジは、鈍角であってもよく、また、鋭角であってもよい。凹部13a及び凹部14aは、同じ間隔であり、連続して設けられる。
このように、実施形態3に係る容器1によっても、実施形態1に係る容器1が奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
なお、凹凸部13,14の形成方法の一例は、図9に示すとおりである。
i)図9(a)から図9(b)に示すように、容器1を傾けた状態でゆっくりと回転しながらボールエンドミルで胴部1aの内周面を切削しつつ底部1bまで下して凹部13aを形成する。
ii)図9(c)に示すように、ボールエンドミルで底部1bの内面を切削しつつ中心まで移動して凹部14aを形成する。この際、中心に近くなるに従って切削の深さを浅くしていき、中心で深さが0(ゼロ)となるようにする。これより、図8(a)に示すように、凹部14aは、中心に近くなるに従って狭くなる。
iii)間隔P3度ずつずらして工程i)及びii)を(360/P3)回繰り返す。
本考案の効果を実証するために以下の実験を行った。ただし、本考案は、これら実施例に限定されるものではない。
実施形態1に係るものを実施例1、実施形態2に係るものを実施例2、実施形態3に係るものを実施例3、図10に記載した容器1’を比較例1、図11に記載した容器1’を比較例2とし、各諸元は表1のとおりである。
Figure 0003238426000002
<実験1(攪拌テスト(酸化還元反応))>
酸化還元反応を利用し、各容器による攪拌性能を比較する。
使用装置:株式会社写真化学(本願出願人)製攪拌・脱泡装置 SK-400TR
材料:攪拌液(紫色) 100g、反応液(透明) 0.6g
評価方法:
i)ヨウ素デンプン反応により着色した溶液(攪拌液)と、還元剤を加えた溶液(反応液)を容器に投入する。
ii)容器を装置にセットし、それぞれの公転自転条件にて運転を行う。
iii)攪拌により酸化還元反応が進み、すべての材料の色が消失するまでの時間を計測する。色の消失までの時間は、3回の平均値とする。
酸化還元反応による材料の色の変化を利用する。色の消失までの時間を攪拌効果の指標とし、この時間が短いほど攪拌効果が大きいことを意味する。
この実験の結果を表2に示す。
Figure 0003238426000003
<実験2(攪拌テスト(CMCの溶解))>
CMC(カルボキシメチルセルロース)の材料がどれだけ水に溶解するのか、各容器による攪拌を比較する。
使用装置:株式会社写真化学(本願出願人)製攪拌・脱泡装置 SK-400TR
材料:水 83.11g、CMC 1.89g
評価方法:
i)粉末のCMC、水の順に容器に投入する。
ii)容器を装置にセットし、それぞれの公転自転条件にて運転を行う。この時、温度センサを使用し、攪拌時の温度も同時に測定する。
iii)運転後のCMCの溶解残りを確認する。
この実験の結果を表3~表5に示す。
Figure 0003238426000004
Figure 0003238426000005
Figure 0003238426000006
<実験3(材料の競り上がり(酸化還元反応用攪拌液))>
酸化還元反応用の攪拌液を利用して、各容器による材料の競り上がり高さを比較する。材料の競り上がり高さが低いほど、一度に攪拌できる処理量が多いと仮定する。
使用装置:株式会社写真化学(本願出願人)製攪拌・脱泡装置 SK-400TR
材料:酸化還元反応用撹拌液 100g
評価方法:
攪拌処理後、上部端面~競り上がり上部までの高さを測定する。そして、容器の底面からの距離を算出して競り上がり高さとする。
この実験の結果を表6~表8に示す。
Figure 0003238426000007
Figure 0003238426000008
Figure 0003238426000009
以上のことを踏まえ、容器1の胴部1aの内周面に形成される凹部13aについて、
(A)凹部13aが、軸と直交する面における断面形状が円弧状又は楕円弧状の曲面で構成され、円弧の半径又は楕円弧の短半径Rが2mm以上10mm以下であること
(B)凹部13aの間隔Pが12度以下で、かつ、隣り合う凹部13a,13aが接すること
(C)隣り合う凹部13a,13aにより形成されて凹部13aの外接円から突出する凸部13bの、軸と直交する断面における突出量Qが1.5mm以下であること
の条件を満たす容器では、優れた攪拌性能が得られることがわかった。
また、特に(C)の条件を満たす容器では、起泡を低減し、材料内の気泡を低減することができるということがわかった。
また、容器1の胴部1aの内周面に対する凹部13aの形成に加え、容器1の底部1bの内面に形成される凹部14aについて、
(D)凹部14aが、軸と平行な面における断面形状が円弧状の曲面で構成され、円弧の半径が2mm以上10mm以下であること
(E)凹部14aの間隔が12度以下で、かつ、隣り合う凹部14a,14aが接すること
(F)隣り合う凹部14a,14aにより形成されて凹部14aの最も深い部分から突出する凸部14bの、軸と平行な断面における突出量が1.5mm以下であること
の条件を満たす容器であっても、同様の効果を奏することがわかった。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1…容器、1a…胴部、1b…底部、1c…開口部、10…フランジ部、11…係入溝、12…ネジ部、13…凹凸部、13a…凹部、13b…凸部、14…凹凸部、14a…凹部、14b…凸部、2…中蓋、3…蓋、4…容器ホルダ、4a…開口部、4b…係合片、P1~P3…凹部の間隔、Q1~Q3…凸部の突出量、R1,R2…凹部の円弧の半径、R3…凹部の楕円弧の短半径、T…切削工具(ボールエンドミル)、X…公転軸、Y…自転軸

Claims (4)

  1. 円筒状の胴部と、胴部の第1端の底部と、胴部の第2端の開口部とを備え、公転自転式の攪拌・脱泡装置で使用される被処理物の容器であって、
    胴部の内周面に、自転軸方向に沿って直線状又は自転軸方向に対して螺旋状で、かつ、周方向に等間隔で、複数の凹部を備え、
    凹部は、下記(A)~(C)の条件を満たす
    容器。
    (A)凹部が、自転軸と直交する面における断面形状が円弧状又は楕円弧状の曲面で構成され、円弧の半径又は楕円弧の短半径が2mm以上10mm以下であること
    (B)凹部の間隔が12度以下で、かつ、隣り合う凹部が接すること
    (C)隣り合う凹部により形成されて凹部の外接円から突出する凸部の、自転軸と直交する断面における突出量が1.5mm以下であること
  2. 底部の内面に、放射状で、かつ、周方向に等間隔で、複数の凹部を備える
    請求項1に記載の容器。
  3. 底部の凹部は、下記(D)~(F)の条件を満たす
    請求項2に記載の容器。
    (D)凹部が、自転軸と平行な面における断面形状が円弧状の曲面で構成され、円弧の半径が2mm以上10mm以下であること
    (E)凹部の間隔が12度以下で、かつ、隣り合う凹部が接すること
    (F)隣り合う凹部により形成されて凹部の最も深い部分から突出する凸部の、自転軸と平行な断面における突出量が1.5mm以下であること
  4. 胴部の凹部及び底部の凹部は、連続して設けられる
    請求項2に記載の容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117181064A (zh) * 2023-11-08 2023-12-08 优微(珠海)生物科技有限公司 一种均质杯、均质设备及均质工艺

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